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【発明の名称】 釣り用の撒き餌バケツ
【発明者】 【氏名】大野 薫

【要約】 【課題】柔軟材にて形成されているバケツ本体を使用状態において起立させて使いやすくする。

【解決手段】上方が開口した略角筒状で柔軟なバケツ本体1の開口縁に蓋2を開閉具7を介して開閉自在に装着した釣り用の撒き餌バケツである。蓋2を硬質材にて形成するとともにバケツ本体1の一側面に沿って折りたたみ自在に形成する。折たたまれた蓋2の長さLをバケツ本体1の高さHに略等しくするとともにバケツ本体1の側面に折りたたまれた蓋2を保持する保持手段を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上方が開口した略角筒状で柔軟なバケツ本体の開口縁に蓋を開閉具を介して開閉自在に装着した釣り用の撒き餌バケツであって、蓋を硬質材にて形成するとともにバケツ本体の一側面に沿って折りたたみ自在に形成し、折たたまれた蓋の長さをバケツ本体の高さに略等しくするとともにバケツ本体の一側面に折りたたまれた蓋を保持する保持手段を備えて成ることを特徴とする釣り用の撒き餌バケツ。
【請求項2】 帯体の両端部をバケツ本体の側面に連結し、蓋を折りたたみ縁において折りたたみ自在にし、折りたたみ縁において折りたたまれた蓋の先端側部分を帯体に通してバケツ本体の側面に当接させて保持して成ることを特徴とする請求項1記載の釣り用の撒き餌バケツ。
【請求項3】 蓋は、バケツ本体を水中で浮上させる浮力を備えていることを特徴とする請求項1記載の釣り用の撒き餌バケツ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り用の撒き餌バケツに関し、詳しくは、簡単な改良により、柔軟材にて形成されているバケツ本体を使用状態において起立させて使いやすくしようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8 に示すように、上方が開口した略角筒状でバケツ本体1の開口縁に蓋2aを開閉具7を介して開閉自在に装着した釣り用の撒き餌バケツAaは、軟質合成樹脂材料にて柔軟に形成されていて、同図(b)に示すように、結束紐Rにて結束して非使用状態においては折りたたんでコンパクトにして携帯することができるのであるが、使用状態においては、バケツ本体1aを起立させることが困難であり、したがって、片手で竿を持ちながら他方の手で柄杓を持ってバケツ本体1aの内部の撒き餌を掬い取る動作が難しくなり、かつ、側壁が軟質であるので、柄杓の先端のボール状部を側壁に当てて掬い量を均すことが困難であり、このため、使用し難いものとなっていた。
【0003】そこで、バケツ本体1aを使用状態において起立保持させるとともに側壁を硬質にする場合には、そのための構成が必要となり、構造が複雑になるとともに製造、搬送のコスト高になるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問題を解消しようとするものであり、簡単な改良により、柔軟材にて形成されているバケツ本体を使用状態において起立させることができ、かつ、側壁を硬質にでき、コストを抑えながら使いやすくすることができる釣り用の撒き餌バケツを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、蓋2を硬質材にて形成するとともにバケツ本体1の一側面に沿って折りたたみ自在に形成し、折たたまれた蓋2の長さLをバケツ本体1の高さHに略等しくするとともにバケツ本体1の側面に折りたたまれた蓋2を保持する保持手段を備えていることを特徴とするものである。このような構成によれば、硬質材にて形成した蓋2をバケツ本体1の側面に当接させて保持させることで、柔軟な材料にて形成したバケツ本体1を蓋2の剛性により起立させるのであり、かつ、硬質材の蓋2が柔軟なバケツ本体1の側面に当接して硬質壁にするのであり、柄杓のボール状の掬い部を硬質の側壁に当接させることで掬い取った撒き餌の量を均すことができ、使いやすくそれでいて製造コストを抑えることができるものである。
【0006】請求項2においては、帯体4の両端部をバケツ本体1の側面に連結し、蓋2を折りたたみ縁5において折りたたみ自在にし、折りたたみ縁5において折りたたまれた蓋2の先端側部分6を帯体4に通してバケツ本体1の側面に当接させて保持していることを特徴とするものである。このような構成によれば、蓋2を折りたたみ縁5において折りたたみ、その先端側部分6を帯体4に通して帯体4とバケツ本体1の側壁と帯体4との間に保持することができ、硬質の蓋2をバケツ本体1の側壁に保持するための構成を簡素化することができるものである。
【0007】請求項3においては、蓋2は、バケツ本体1を水中で浮上させる浮力を備えていることを特徴とするものである。このような構成によれば、バケツ本体1を水中に不用意に落としても沈ませることがないものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】図1は斜視図、図2(a)は蓋の閉じ状態の断面図、同図(c)は蓋の開き状態の断面図、図3(a)は使用状態の断面図である。
【0010】撒き餌バケツAは、例えばEVA(エチレンビニルアセテート等)のような合成樹脂材料にて形成された略角筒状で柔軟なバケツ本体1の開口縁の一部に蓋2を連結帯12を介して連結し、開閉具7として例えばファスナーによってバケツ本体1に蓋2を開閉自在に装着したものである。この場合、バケツ本体1に蓋2を一連に形成しても別体に形成していてもよいものである。バケツ本体1と蓋2とを連結帯12にて連結する場合に、溶着するのがよいが、他の手段にておこなうものであってもよい。バケツ本体1の周部側面には、帯体4の両端部を溶着して連結してある。
【0011】蓋2は硬質材にて形成してあり、蓋2を折りたたみ縁5において二つ折りできるようにしている。蓋2がバケツ本体1に連結されている基端部から折りたたみ縁5までの蓋主体2aの長さは、バケツ本体1の高さHに略等しくなっている。しかして、蓋2を折りたたんだ長さLをバケツ本体1の高さHに略等しくしてある。
【0012】しかして、釣り用の撒き餌バケツAは、バケツ本体1が柔軟になっていて、釣り場まではコンパクトに折りたたんで携帯するのであり、釣り場において、ファスナーのような開閉具7を操作して蓋2を開くとともに折りたたみ縁5において折りたたみ、その先端側部分6を帯体4に通して帯体4とバケツ本体1の側壁との間に保持するのである。この場合、折たたまれた蓋2の長さLはバケツ本体1の高さHに略等しくなって、柔軟な材料にて形成したバケツ本体1を蓋2の剛性により起立させるのである(図2(c)参照)。
【0013】又、図3(a)に示すように、バケツ本体1の硬質材の蓋2が柔軟なバケツ本体1の側面に当接して硬質壁にするのであり、バケツ本体1に入れてある撒き餌16を柄杓8のボール状の掬い部8aで掬い取るとともに掬い部8aを、蓋主体2a及び先端側部分6を裏打ち状に保持して硬質となっている側壁9に当接させて削り落とすことで、掬い取った撒き餌16の量を均して釣りポイントに撒き餌をするのである。
【0014】蓋主体2aの内面には樹脂フィルム製の袋部13が溶着されてその開口14を面状ファスナーやホック・ボタンのような閉じ具15にて開閉できるようにしている。袋部13には、釣り場の海水又は水が入れられていて、袋部13に柄杓8を入れて洗浄することができるようにしている。
【0015】とろこで、蓋2は、硬質ウレタンフォームのような充分に浮力を備えた独立気泡の合成樹脂発泡体を使用するのが好ましいが、他の材質のものでもよく、蓋2の構成は種々設計変更可能である。
【0016】図5は他の実施の形態を示していて、袋部13を帯体4を付設した側面とは反対側の側面に設けたものである。
【0017】図6は更に他の実施の形態を示し、バケツ本体1の内部に底が網状となって柔軟材料にて角筒状に形成した餌箱17を例えば一側面を溶着などして設けたものである。この餌箱17は非使用時には同図矢印のように折りたたんでホックやファスナーなどにてバケツ本体1の内面に保持するようにしている。この場合、同図において二点鎖線で示すように餌箱17を蓋2の内側面に付設してもよいものである。
【0018】図7は更に他の実施の形態を示し、硬質材にて形成した蓋2を折りたたみ縁5,5において三つ折り状に折りたたみ可能に形成し、折りたたんだ蓋2を保持手段3としてのホック17を介して柔軟なバケツ本体1の側面に保持するようにしたものである。
【0019】尚、実施の形態においては、蓋2を折りたたみ縁5において折りたたみ自在にしたが、蓋2は折りたたまない1枚物にしてもよいものである。
【0020】
【発明の効果】請求項1においては、蓋を硬質材にて形成するとともにバケツ本体の側面に沿って折りたたみ自在に形成し、折たたまれた蓋の長さをバケツ本体の高さに略等しくするとともにバケツ本体の側面に折りたたまれた蓋を保持する保持手段を備えているから、硬質材にて形成した蓋をバケツ本体の一側面に当接させて保持させることで、柔軟な材料にて形成したバケツ本体を蓋の剛性により起立させることができ、かつ、硬質材の蓋が柔軟なバケツ本体の側面に当接して硬質壁にすることができ、柄杓のボール状の掬い部を硬質の側壁に当接させることで掬い取った撒き餌の量を均すことができ、使いやすくそれでいてコストを抑えることができるいという利点がある。
【0021】請求項2においては、帯体の両端部をバケツ本体の側面に連結し、蓋を折りたたみ縁において折りたたみ自在にし、折りたたみ縁において折りたたまれた蓋の先端側部分を帯体に通してバケツ本体の側面に当接させて保持しているから、請求項1の効果に加えて、蓋を折りたたみ縁において折りたたみ、その先端側部分を帯体に通して帯体とバケツ本体の側壁と帯体との間に保持することができ、硬質の蓋をバケツ本体の側壁に保持するための構成を簡素化することができるという利点がある。
【0022】請求項3においては、蓋は、バケツ本体を水中で浮上させる浮力を備えているから、請求項1の効果に加えて、バケツ本体を水中に不用意に落としても沈ませることがないという利点がある。
【出願人】 【識別番号】591063626
【氏名又は名称】大丸興業株式会社
【出願日】 平成10年6月15日(1998.6.15)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2000−41(P2000−41A)
【公開日】 平成12年1月7日(2000.1.7)
【出願番号】 特願平10−167081