| 【発明の名称】 |
送液回収装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】水野 卓弥
【氏名】柘植 良男
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| 【要約】 |
【課題】水耕栽培用の送液回収装置において、従来必要であった真空ポンプや圧縮空気を用いたエジェクタを省略でき、かつ養分溶液の供給とその回収のための操作が簡単になる装置を提供する。
【解決手段】多数の栽培用ポット11と、肥料や駆虫剤、殺菌剤など植物用薬剤の他、必要に応じて供給される補給水などのサービスタンクである養分タンク21との間には、養分溶液の送液ポンプ13を接続した送液配管12と余剰溶液の回収のための戻り配管22が設けられ、さらに、前記送液ポンプ12によって送出される養分溶液によって駆動されるジェットポンプ23を前記戻り配管22の途中に接続した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 養分タンクから養分溶液を多数の水耕栽培用ポットに供給する送液配管と送液ポンプを備え、かつ前記ポットから余剰溶液を養分タンクに回収するための戻り配管を備えた送液回収装置であって、前記送液ポンプによって送出される養分溶液によって駆動されるジェットポンプを前記戻り配管の途中に接続したことを特徴とする水耕栽培用の送液回収装置。 【請求項2】 前記送液ポンプの二次側の送液配管に2方開閉弁を設けるとともに、この2方開閉弁の一次側に前記ジェットポンプの駆動用配管を接続した請求項1に記載の水耕栽培用の送液回収装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水耕栽培用の送液回収装置に関するものであって、特に、その送液回収装置の構成を簡素化した改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、小型の栽培用鉢(以下、ポットという)を利用した水耕栽培では、栽培植物の成長を助けるため所要の肥料などを含む養分溶液を各ポットに供給するように配管が設けられており、この場合、養分溶液の余剰分はポットの底から排出されるが、この余剰溶液は再利用できるので、戻り配管を設けて養分タンクに回収するようにしている。この戻り配管による余剰溶液の回収には、電動式真空ポンプや圧縮空気を用いたエジェクタなどから得られる吸引力を利用するのが一般的である。 【0003】このような回収装置では、回収専用の真空ポンプや圧縮空気を供給するための空気コンプレッサが必要であったうえ、真空ポンプとしては、前記養分溶液はpH5程度の弱酸性であることから、接液部にステンレスや合成樹脂など耐酸性の材料を使用したものが必要であった。また、エジェクタを用いる場合には、前記ポット1個当たり、5kg/cm3 程度の圧縮空気が毎分約40リットル必要であるところから、大型で高価な機種が必要とされていた。さらに、養分溶液の供給のための送液ポンプと、その回収にための前記真空ポンプやエジェクタの運転操作を個別に行う必要があり、手間がかかるという問題もあった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、水耕栽培用の送液回収装置において、従来必要であった真空ポンプや圧縮空気を用いたエジェクタを省略でき、かつ養分溶液の供給とその回収のための操作が簡単になる装置を提供する。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の問題は、養分タンクから養分溶液を多数の水耕栽培用ポットに供給する送液配管と送液ポンプを備え、かつ前記ポットから余剰溶液を養分タンクに回収するための戻り配管を備えた送液回収装置であって、前記送液ポンプによって送出される養分溶液によって駆動されるジェットポンプを前記戻り配管の途中に接続したことを特徴とする本発明の水耕栽培用の送液回収装置によって解決することができる。また、本発明は、前記送液ポンプの二次側の送液配管に2方開閉弁を設けるとともに、この2方開閉弁の一次側に前記ジェットポンプの駆動用配管を接続した形態の水耕栽培用の送液回収装置として好ましく具体化できる。 【0006】本発明において、ジェットポンプとは、絞られたノズルから加圧液を噴出させ、その噴出流の周囲を減圧することにより、吸い込み管を通じて対象流体を吸い出し、噴出流と合流させて送り出す形態のポンプのことで、噴流ポンプと言われたり、水流を用いる場合には水流ポンプとも言われる。化学実験などで広く用いられているアスピレータは、水道水の水流で空気を吸引する形態の小型のジェットポンプである。 【0007】本発明によれば、水耕栽培用ポットから余剰溶液を養分タンクに回収するための戻り配管の途中にジェットポンプを備え、送液ポンプの送出する養分溶液で駆動されるようにしたので、従来の真空ポンプや圧縮空気を用いたエジェクタを省略できるようになった。また、2方開閉弁を開閉するだけで、送液操作と回収操作の切り換えを行うことができ、操作が簡単になった。 【0008】 【発明の実施の形態】次に、本発明の送液回収装置に係る実施形態について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の送液回収装置の全体のフローを示す模式図であり、水耕栽培施設に配列される多数の栽培用ポット11(図では2個のポットで代表させている)と、肥料や駆虫剤、殺菌剤など植物用薬剤の他、必要に応じて供給される補給水などのサービスタンクである養分タンク21との間には、養分溶液の送液配管12と余剰溶液の回収のための戻り配管22が設けられている。そして、この送液配管12には、養分溶液を送りだすための送液ポンプ13が配置されている。 【0009】本発明の特徴とするところは、前記送液ポンプ13によって送出される養分溶液によって駆動されるジェットポンプ23を前記戻り配管22の途中に接続した点にある。すなわち、前記戻り配管22の途中にはジェットポンプ23を接続し、前記送液ポンプ13によって送出される養分溶液を駆動用配管23aを経て導入し、噴出させてポンプとして駆動することにより、ポット11からの余剰溶液を吸引して回収するようにしたものである。このようにして、本発明では、ポット11からの余剰溶液の回収操作を、送液ポンプ13の送出液で駆動されるジェットポンプ23によって行えるので、従来の方法では不可避であった真空ポンプなどの動力源が省略できる利点がある。 【0010】また本発明では、図1に例示するように、前記送液ポンプ13の二次側の送液配管に2方開閉弁3を設けるとともに、この2方開閉弁3の一次側12aに前記ジェットポンプ23の駆動用配管23aを接続した形態に具体化できる。この場合、2方開閉弁3を開いた状態で送液ポンプ13を運転すれば、送液配管12の方が、ジェットポンプ23に接続される駆動用配管23aより抵抗が少ないので、ポット11に対する養分溶液の供給が行われる。供給が十分に行われた時点で、送液ポンプ13の運転を継続したまま2方開閉弁3を閉じれば、ポット11に送られていた溶液は全量がジェットポンプ23へ送られるので、予め設定されたポンプ能力で運転され回収操作を行うことができる。 【0011】このように、この実施形態では、送液ポンプ13の運転を継続したまま、2方開閉弁3の開閉操作だけで、養分溶液の送液操作と余剰溶液の回収操作の切り換えを行うことができる。なお、ポット1個当たりの給液量は、最大1リットル/分程度を見込めばよく、所要時間はポットの大小、配管長さで異なるが1〜3分でよく、また回収のための吸引時間は3〜5分で十分であり、これらはそれぞれタイマで設定し、自動運転が可能である。また、上記送液回収操作のサイクルは、栽培植物や季節によって変化するものの、1日当たり概ね1〜2回であるから、これもカレンダタイマなどで自動運転が可能である。 【0012】なお、図1では、送液ポンプの二次側に2方開閉弁を設けたものであるが、これに代えて3方開閉弁を設けて、送液方向をポットへ向かう送液配管とジェットポンプに向かう駆動用配管とに切り換えるようにしてもよい。また、前記栽培用ポットの排出口には、フロートタイプの弁が設けられ、余剰溶液が吸引され尽くしたときにその弁が閉じて、空気が吸引されるのを防止するように考慮されている。かくして、多数のポットから完全に余剰溶液を回収することができる。 【0013】 【発明の効果】本発明の送液回収装置は、以上説明したように構成されているので、従来、必要であった真空ポンプや圧縮空気を用いたエジェクタなどの専用機器を省略でき、設備費が安価になり、メンテナンスも容易になるという効果がある。また、送液とその回収の各操作を簡単に切り換えることができ、操作がより容易になるという優れた効果がある。よって本発明は従来の問題点を解消した送液回収装置として、その工業的価値は極めて大なるものがある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000150202 【氏名又は名称】株式会社中央製作所
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| 【出願日】 |
平成11年6月15日(1999.6.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059096 【弁理士】 【氏名又は名称】名嶋 明郎 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−354430(P2000−354430A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月26日(2000.12.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−168504 |
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