| 【発明の名称】 |
伐採作業車 |
| 【発明者】 |
【氏名】椎 名 一 明
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| 【要約】 |
【課題】山林道の伐採を少ない労力で、効率よく作業ができると共に、伐採された木枝の回収をも同時に行える伐採作業車を提供する。
【解決手段】伐採作業車100は、荷台1が複数の側板2に囲まれているトラック30と、油圧を駆動源として駆動する油圧式ショベル40と、この油圧式ショベル40のアーム5の先端に装着された伐採装置60とを備える。伐採装置60は、油圧式ショベル40からの油圧によって作動する油圧駆動部61及びこの油圧駆動部61に取付けられたチェーンソー6とを備える。油圧式ショベル40は、伐採装置60によって伐採された木枝20がトラックの荷台1上に落下できる木枝採集スペース19を残すように荷台1上に積載されていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】荷台が複数の側板に囲まれているトラックと、油圧を駆動源として駆動する油圧式ショベルと、この油圧式ショベルのアームの先端に装着された伐採装置とを備え、前記伐採装置は、前記油圧式ショベルからの油圧によって作動する油圧駆動部及びこの油圧駆動部に取付けられたチェーンソーとを備え、前記油圧式ショベルは、前記伐採装置によって伐採された木枝が前記トラックの荷台上に落下できる木枝採集スペースを残すように荷台上に積載されていることを特徴とする伐採作業車。 【請求項2】 前記複数の側板は、前記荷台の上方に向かって伸縮可能となっていること、および/又は荷台端部を支点として外側に開閉可能となっていることを特徴とする伐採作業車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、山岳観光道路や、観光林道、林業用道路などの道路際の立木から道路に張り出して延びた木枝を伐採するための伐採作業車に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、経済の発展に伴い平常は多忙な生活をおくる一方、週休2日制や、祭日とつながった週末の連休などを利用し、自然に親しむ、いわゆるアウトドアーを趣味とする人々が大変増加している。 【0003】特に、自家用車の普及により、手軽に森林浴のできる郊外の林や森林に到着できることから、郊外の野山の林道を訪れる家族連れの自家用自動車が多く見られる。通常これらの道路を管理する市町村の地方公共団体が道路に張り出している立ち木や枝を伐採して整備している。しかし図8に示すような山道における伐採作業は、携帯式のチェーンソーや、鉈、鋸、梯子、鎌などを用いて人手により行われていた。このため、多くの作業員と、日数を要し、費用がかかる問題があった。 【0004】この費用がかかる問題から、毎年整備することができず、数年置きにきり伐採整備できなかった。このため、その間に道路際の木枝が成長し、図8に示すように、路面21の道路山際22から道路に張り出した木枝20により通行する車両24は側面の塗装面に傷をつける覚悟で通行しなければならない問題があった。また、車体から突起して取付けられているバックミラー等の突起物が木枝にあたり破損する事故が多発していた。さらに、前方の視界を遮り道路の陥没や、崩れを見逃す危険を生じたり、対向車両とのすれ違いに支障をきたしていた。 【0005】また、さらに、道路際の木枝の伐採に用いる携帯式チェーンソーなどの作業装置は内燃エンジンを動力とし、作業者が作業装置の把持部を握って作業することになるため、作業者の手に直接振動、衝撃が伝わり、長時間の連続作業の間には手指の支障(白蝋病)や、体調に影響を及ぼす弊害がおきるため作業時間に制限を設けて行われていた。 【0006】さらにまた、伐採された木枝を長時間道路に放置することを避けるためには、伐採された木枝、及び木の葉などを集めて縄などでまとめ、収集車両に積み込む作業にも多くの人手を要する問題があった。 【0007】従来このような、木枝の伐採作業を効率よく行う装置としては配電線にかかる樹木の枝を伐採するものが知られている。例えば、特開平6−335328号公報には、図9に示すように、走行車体201に架装されたブーム204の先端部分に傾斜角調整可能に設けられたポスト205と、該ポスト205の軸周りで水平方向に旋回可能とされた支持フレーム208と、該支持フレーム208の前面から前記ポストと直交する方向に延びる支軸209によって支持されて該支軸209の軸回りで回動可能とされた回動フレーム体210とを備え、さらに該回動フレーム体210に被伐採樹木の枝を把持するための把持装置211と、該把持装置211によって把持された枝を該把持装置211の左右両側から選択的に切断するための鋸部材213,214とを備えている。 【0008】また、ポスト205の上端部に起伏自在な吊下げジブ222が設けられ、さらに該吊下げジブ222から、昇降自在に吊下げられて伐採した枝を把持して地上に降ろす作用をする昇降把持装置226が設けられている。 【0009】この従来技術の装置は、電力線など、高所作業車のバケットに乗らなければ届かないような高さにある木枝を伐採し、地上に衝撃を与えずにつり下ろすような作業には適している。 【0010】しかしながら、前述したように、連続して立ち木や枝が道路に張り出している山道では操作性が悪いという問題があった。また、装置が専用装置であると共に、高価である問題があった。さらに、伐採作業車のほかに、伐採した木枝を回収するためのトラックを用意しなければならなかった。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、連続して立ち木や枝が道路に張り出している山林道の伐採を少ない労力で、効率よく作業することができると共に、伐採された木枝の回収をも同時に行える伐採作業車を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明の伐採作業車は、荷台が複数の側板に囲まれているトラックと、油圧を駆動源として駆動する油圧式ショベルと、この油圧式ショベルのアームの先端に装着された伐採装置とを備え、前記伐採装置は、前記油圧式ショベルからの油圧によって作動する油圧駆動部及びこの油圧駆動部に取付けられたチェーンソーとを備え、前記油圧式ショベルは、前記伐採装置によって伐採された木枝が前記トラックの荷台上に落下できる木枝採集スペースを残すように荷台上に積載されていることを特徴とする。 【0013】また、前記複数の側板は、前記荷台の上方に向かって伸縮可能となっていること、および/又は荷台端部を支点として外側に開閉可能となっていることを特徴とする。 【0014】前記油圧式ショベルは、汎用土木建設機械であり、水平に旋回する動作、ブームの上下動作、ブーム先端のアームの上下動作、アーム先端のバケット取付部に装着された前記伐採装置の上下動作機能を基本的機能として備えており、さらにブーム又は、アームを左右の何れかの外側に移動させて動作範囲を広く取れるものであって、積載されているトラックの荷台から道路際の左右、地上近くから、頭上の地上数mの範囲まで幅広く張り出している木枝を伐採することができる。 【0015】また、前記油圧式ショベルは、前記伐採装置によって伐採された木枝が前記トラックの荷台上に落下できる木枝採集スペースを残すように荷台上に積載されていることから、伐採木枝を道路上から集める作業の大半がなくなり作業手間が軽減される。 【0016】さらに、前記伐採装置は、前記油圧式ショベルからの油圧によって作動する油圧駆動部及びこの油圧駆動部に取付けられたチェーンソーとからなるため、油圧式ショベルの運転席から始動、停止と回転スピードをコントロールすることができる。このため、伐採する木枝にチェーンソーを当接させ伐採する操作が一人の運転操作員で連続して行うことができる。この連続作業は、トラック運転席の運転手と油圧式ショベル運転席の伐採操作員の2名だけで行うことができる。 【0017】またさらに、前記複数の側板が、前記荷台の上方に向かって伸縮可能となっていること、および/又は荷台端部を支点として外側に開閉可能となっていることから、作業車の荷台より外側で伐採された木枝をも受けとめることができると共に、多くの木枝を収納することができるため、長い距離を一度に伐採することができる。また、作業終了後は側板を内側に閉じることにより、伐採した木枝を荷台中央に寄せ集めることができる。 【0018】前記伐採作業車は、汎用のトラックと、汎用の土木建設機械とから構成されていることから、伐採作業期間以外は、運搬作業や土木建設作業など別途の作業用途に活用することができる。このため、構成する装置の年間稼働率を高めて、伐採作業にかかる設備の償却コストを低く押さえることができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 【0020】図1は本発明の伐採作業車の側面図。図2はその斜視図を示す。図1及び図2において、伐採作業車100は、荷台1が複数の側板2に囲まれているトラック30と、油圧を駆動源として駆動する油圧式ショベル40と、この油圧式ショベル40のアーム5の先端に装着された伐採装置60とを備え、前記伐採装置60は、前記油圧式ショベル40からの油圧によって作動する油圧駆動部61及びこの油圧駆動部61に取付けられたチェーンソー6とを備え、前記油圧式ショベル40は、前記伐採装置60によって伐採された木枝20が前記トラックの荷台1上に落下できる木枝採集スペース19を残すように荷台1上に積載されている。 【0021】また、前記複数の側板2は、前記荷台1の上方に向かって伸縮可能となっており、さらに荷台端部7a,7bを支点として外側に開閉可能となっている。この荷台端部7a,7bには側板開閉モーターを設けることによりトラック運転席31から開閉することができる。また、上方に向かって伸縮可能な延伸側板2aについても電動モーターなどにより伸縮させることができる。これらは、手動での開閉、伸縮でも良い。 【0022】次に、前記伐採装置60について詳しく説明する。伐採装置60は、油圧式ショベル40のブーム4の先端に回動可能に設けられたアーム5の先端にバスケット固定ピン13で回動可能に取付けられている。このためブームシリンダー11を伸縮させることにより、伐採装置60を図1に示すブーム回動軌跡Aのように、頭上から、路面21より低い所までの広い範囲にある被伐採樹木に当接させることができる。 【0023】また、バケットシリンダー10を伸縮させることにより、伐採装置60のチェーンソー6の先端を、チェーンソー回転軌跡Bに示す軌跡で動作させることができる。さらに、アームシリンダーを伸縮することによりアーム回動軌跡Cに示す動作ができる。このように作動させることにより任意の高さに張り出している木枝を伐採することができる。 【0024】図3は、伐採装置60を示し、油圧式ショベル40のアーム5のバスケット取付部にバスケット固定ピン63,64により回動可能に取付蹴られるチェーンソー駆動部67と、該チェーンソー駆動部67に内蔵された油圧駆動部61と、油圧駆動部61にクラッチ機構を介して回転するように装着されたチェーンソー65と、チェーンソー65をガイドする溝を有するソーバー66と、油圧式ショベル40のアタッチメントコントロール用油圧パイプ連結部69からなる。 【0025】図4は、前記チェーンソー駆動部67に内蔵された油圧駆動部61が回転軸を垂直になるように配設し、油圧駆動部61にクラッチ機構を介して回転するように装着されたチェーンソー65を水平に回転させる構造としたもので、チェーンソー駆動部67に取付ける取付ネジの付け替えで作業のしやすい形態を選択できる。 【0026】図5は、トラック30に積載された油圧式ショベル40よりも下にある路面近くの木枝を伐採する時のブーム4、アーム5の形態を示す。 【0027】図6は、伐採作業車100が、路面21上を作業しながら走行している形態を示す模式図で、トラック30の荷台1に積載された油圧式ショベル40と、そのアーム5の先端に装着された伐採装置60のチェーンソー6が道路に張り出した木枝20に当接され伐採している様を上方から見たものである。この図に示すように作業にあたって側板2の一部を外側に開き、伐採した木枝を広く木枝採集スペース19に集めるようにしている。 【0028】図7は、前記図6のL-L断面を示す。側板2及び側板2から延伸された延伸側板2aが道路山際22方向に開かれており、伐採された木枝が荷台1の木枝収集スペース19に矢印G1〜G4の落下軌跡に沿って収集される。 【0029】 【発明の効果】本発明の、伐採作業車によれば、道路際の左右、地上近くから、頭上の地上数mの範囲まで幅広く張り出している木枝を伐採することができると共に、伐採木枝を道路上から集める作業の大半がなくなり作業手間が軽減されると共に作業員を要しない。 【0030】また、伐採する木枝にチェーンソーを当接させ伐採する操作が一人の運転操作員で連続して行うことができる。この連続作業は、トラック運転席31の運転手と油圧式ショベル運転席41の伐採操作員の2名だけで行うことができ、さらに運転席に座って操作することから疲労もない。 【0031】さらに、請求項2の発明によれば、複数の側板が、前記荷台の上方に向かって伸縮可能となっていること、および/又は荷台端部を支点として外側に開閉可能となっていることから、作業車の荷台より外側で伐採された木枝をも受けとめることができると共に、多くの木枝を収納することができるため、長い距離を一度に伐採することができる。 【0032】またさらに、汎用のトラックと、汎用の土木建設機械に取付けられた伐採装置とから構成されていることから、伐採作業期間以外は、運搬作業や土木建設作業など別途の作業用途に活用することができため、構成する装置の年間稼働率を高めて、伐採作業にかかる設備の償却コストを低く押さえることができる。 【0033】以上述べたように、作業性が良く、作業コストがかからないことからこれまで経済的負担の重さから実現できなかった山林道路の整備を可能とすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599080052 【氏名又は名称】山富士産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月9日(1999.6.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093399 【弁理士】 【氏名又は名称】瀬谷 徹 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−350523(P2000−350523A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月19日(2000.12.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−163084 |
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