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【発明の名称】 培土供給方法および培土供給装置
【発明者】 【氏名】高木 忠夫

【氏名】石川 浩一

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦横に並設させた育苗容器1のポット2の上方に整列板10の嵌合孔12を合わせて載置し、次ぎに、ポット2の底板部4の中央の透孔5より上下移動体15をポット2内に突出させて前記嵌合孔12の下方に臨ませ、次ぎに、各嵌合孔12に吸水すると復元するように圧縮させた上下の円形の面部7と面部7の周囲の周面部8により円柱形状に形成した人工圧縮培土6を嵌合させ、次ぎに、上下移動体15を下降さてポット2の底面部4上に人工圧縮培土6を載置させる培土供給方法。
【請求項2】 縦横に並設させたポット2を有する育苗容器1を載置する載置台19に前記各ポット2の透孔5と一致する挿通孔20を形成し、前記載置台19の下方に前記挿通孔20および前記透孔5を通って前記ポット2内に進入する上下移動体15を多数並設した上下板21を上下自在に設け、該上下板21にはリンク機構を介して操作ペダル35を連結し、前記載置台19の上方には前記各ポット2と一致して吸水すると復元するように圧縮させた上下の円形の面部7と面部7の周囲の周面部8により円柱形状に形成した人工圧縮培土6を嵌合させる嵌合孔12を有する整列板10を設けた培土供給装置。
【請求項3】 請求項2において、前記整列板10は、前記嵌合孔12を1個の人工圧縮培土6が嵌合する直径に形成し、後側と左右両側に起立壁54を設け、整列板10の前側を軸47により回動自在に取付け、整列板10の前側部分には整列板10を起立させたとき、上部を開口する回収ボックス55を設けた培土供給装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、培土供給方法および培土供給装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来、公知公報はないが、縦横に並設させた育苗容器のポットに培土を供給し、次ぎに播種して育苗する方法は公知である。この場合の培土供給方法は、上方から培土を落下させ、次ぎに、鎮圧して押し込み、次ぎに余分な培土をブラシで除去する方法である。また、バークやピートモス等の種々の繊維質の物を混合して圧縮し、吸水させると、復元するようにした培土も公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例では、下方ほど狭い逆円錐形状のポットに培土を供給するのは容易ではないという課題があり、ポットの下部にまで充分に培土を詰められないという課題もある。また、圧縮させた培土は、そのままポットに嵌合させても、ポットの形状と合わないため、均一に復元しないという課題がある。しかし、人工圧縮培土とポットの関係を工夫すると、容易に人工圧縮培土をポットに供給することが可能になる。
【0004】
【発明の目的】ポットへの培土供給作業の容易化・確実化、人工圧縮培土のポットへの嵌合作業の容易化・確実化。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、縦横に並設させた育苗容器1のポット2の上方に整列板10の嵌合孔12を合わせて載置し、次ぎに、ポット2の底板部4の中央の透孔5より上下移動体15をポット2内に突出させて前記嵌合孔12の下方に臨ませ、次ぎに、各嵌合孔12に吸水すると復元するように圧縮させた上下の円形の面部7と面部7の周囲の周面部8により円柱形状に形成した人工圧縮培土6を嵌合させ、次ぎに、上下移動体15を下降さてポット2の底面部4上に人工圧縮培土6を載置させる培土供給方法としたものである。本発明は、縦横に並設させたポット2を有する育苗容器1を載置する載置台19に前記各ポット2の透孔5と一致する挿通孔20を形成し、前記載置台19の下方に前記挿通孔20および前記透孔5を通って前記ポット2内に進入する上下移動体15を多数並設した上下板21を上下自在に設け、該上下板21にはリンク機構を介して操作ペダル35を連結し、前記載置台19の上方には前記各ポット2と一致して吸水すると復元するように圧縮させた上下の円形の面部7と面部7の周囲の周面部8により円柱形状に形成した人工圧縮培土6を嵌合させる嵌合孔12を有する整列板10を設けた培土供給装置としたものである。本発明は、前記整列板10は、前記嵌合孔12を1個の人工圧縮培土6が嵌合する直径に形成し、後側と左右両側に起立壁54を設け、整列板10の前側を軸47により回動自在に取付け、整列板10の前側部分には整列板10を起立させたとき、上部を開口する回収ボックス55を設けた培土供給装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明すると、1はトレーと呼ばれる育苗容器であり、合成樹脂製で縦横にポット2を並設して形成する。ポット2は上部を開口させて開口部3を形成し、開口部3より下方は下部が狭い円錐状に形成し、ポット2の底面部4の中央には上下に貫通する透孔5を形成する。前記ポット2には人工圧縮培土6を供給する。人工圧縮培土6はピートモス等を所定割合混合させて形成し、これを圧縮させて固めたものであり、給水すると、圧縮前の初期の大きさに復元して培土となる。人工圧縮培土6は、薬の錠剤のような上下の円形の面部7と面部7の周囲の周面部8により円柱形状に形成し、前記ポット2の底面部4上に載置嵌合するように、ポット2と人工圧縮培土6の大きさを相対的に形成する。
【0007】しかして、人工圧縮培土6は、各ポット2に一つづつ嵌合させ、水を供給して、復元させ、ポット2への培土供給が終了するが、ポット2に一個以上嵌合したり、また、人工圧縮培土6の面部7が上下方向になならずに嵌合すると、復元させたとき、均等に復元しない。そこで、育苗容器1の上面に整列板10を載置する。整列板10は、所定の厚さを有する平板11に前記育苗容器1のポット2と中心が一致する位置に嵌合孔12を形成して構成する。嵌合孔12は1個の人工圧縮培土6が嵌合する直径に形成し、また、平板11の厚さを人工圧縮培土6の厚さと略一致させると、2個嵌合するのを防止できて、好適である。
【0008】次ぎに、育苗容器1のポット2の下方から、縦の上下移動体15を挿入する。上下移動体15はポット2の透孔5よりポット2内に突出させて整列板10の嵌合孔12の下方に臨ませ、この状態で、整列板10の嵌合孔12に人工圧縮培土6を嵌合させると、上下移動体15は人工圧縮培土6を受け止めて支持し、次ぎに、上下移動体15を下降させると、人工圧縮培土6はポット2の底面部4上に載置されて、上下移動体15のみが育苗容器1の下面より退避して、嵌合作業が終了する。したがって、上下移動体15は、その上面を人工圧縮培土6が載置され得る面積を有して形成し、かつ、ポット2の透孔5内を上下し得る直径に形成する。実施例では、円柱であるが、角柱でもよい。16は育苗容器1に人工圧縮培土6を嵌合供給させる培土供給装置であり、フレーム17に前後左右一対の支脚18を設けて床上に載置する。支脚18の上部には載置台19を設ける。載置台19には前記上下移動体15が上下する挿通孔20を形成する。前記載置台19の下方には上下板21を設ける。上下板21の上面には前記各上下移動体15の下端を固定状態に取付ける。
【0009】前記載置台19には取付軸22の上部を固定し、各取付軸22には上下板21の四隅を上下動自在に吊設する。載置台19と上下板21の間の取付軸22の外周にはバネ23を挿入し、バネ23は上下板21を常時下方に位置するように付勢して上下移動体15の上端を載置台19の上面より下方に退避させる。上下板21の下面には左右一対の前後方向に長い板部材26を位置させ、各板部材26の前後中間部を上部を逆L型状に屈曲させた縦ロッド27の上側横部28に横軸29により夫々回動自在に取付ける。各縦ロッド27の下端には前側アーム30の前端を軸31により夫々軸着し、前側アーム30の前側部分をフレーム17側に軸32により回動自在に軸着する。前側アーム30の後側は横杆33により連結し、横杆33の中央に後側に伸びる後側アーム34の前端を固定し、後側アーム34の後端には操作ペダル35を固定する。後側アーム34には高さ調節体36を螺合させ、高さ調節体36の突出量を上下に変更して操作ペダル35の踏み込み量を変更し、これにより前記上下移動体15の上方突出量をポット2の深さに適合させる。
【0010】また、後側アーム34の近傍には、後側アーム34の上面に継脱する係合フック40の中間部を軸41により回動自在に設け、係合フック40の下端には後側アーム34の上面に係合するように付勢するバネ42を設ける。係合フック40には操作ロッド43の下端を係止し、操作ロッド43の上端にはレバー44を取付ける。しかして、前記載置台19の上方には前記整列板10を設ける。整列板10は、その前側を支持部46に軸47により回動自在に取付ける。支持部46には平面視L型形状のストッパ部48を設け、整列板10を起こしたとき、整列板10の取付部49を当接させて起立状態に保持する。支持部46はフレーム17に設けた軸筒50に高さ調節自在に挿通する。51は取手、52は高さ調節用ボルト、53は水平調節用ボルトである。
【0011】前記整列板10の前記平板11の周囲には起立壁54を設け、整列板10の前側部分には、整列板10を起立させたとき、平板11上の人工圧縮培土6を回収する回収ボックス55を設ける。即ち、回収ボックス55は、整列板10の後側を開口させ、整列板10を持ち上げたとき、余った人工圧縮培土6が回収ボックス55内に入り、整列板10を次ぎの育苗容器1の上に戻したとき、回収ボックス55内の人工圧縮培土6を平板11上に戻してポット2に供給する。したがって、回収ボックス55の開口部55aは、手を差し込める大きさに開口させると、作業を容易にする。また、前後に並んだ嵌合孔12と隣接する嵌合孔12との間にガイド体56を設けると、嵌合作業を容易にできて、好適である。57は載置台19の上面に位置調節自在に設けた位置決めガイドであり、育苗容器1を載置するときの位置決めする。58は運搬車輪、59は前記上下板21を上下させる縦ロッド27を案内する案内ガイドである。
【0012】
【作用】次に作用を述べる。整列板10を軸47中心に回動させて起立状態にして、載置台19の上面を開放する。次ぎに、載置台19上に育苗容器1をセットする。次ぎに、育苗容器1の上面に整列板10を降ろす。次ぎに、操作ペダル35を踏むと、上下移動体15が育苗容器1の各ポット2内に突出し、このとき係合フック40が後側アーム34に係合して、この状態を保持する。次ぎに、整列板10の上面に人工圧縮培土6を供給する。次ぎに、手作業で人工圧縮培土6を各嵌合孔12に嵌合させる。
【0013】この場合、上下移動体15の上面は嵌合孔12のすぐ下方に位置しているから、各嵌合孔12に人工圧縮培土6を嵌合させると、人工圧縮培土6は嵌合孔12内にて留まるように上下移動体15により支持される。したがって、各嵌合孔12には、一個の人工圧縮培土6が嵌合すると、2個目の人工圧縮培土6は嵌合しないようになる。また、係合フック40が後側アーム34に係合して、上下移動体15が育苗容器1の各ポット2内に突出した状態を保持するから、前記人工圧縮培土6の嵌合作業を容易にする。即ち、上下移動体15が嵌合孔12の下方に臨むので2個目の人工圧縮培土6が嵌合しないのと、同様に、一旦嵌合した人工圧縮培土6の向きも変化しないから、全ての嵌合孔12に嵌合させる作業中、上下移動体15を育苗容器1の各ポット2内への突出状態を保持すると、嵌合作業を容易にする。
【0014】しかして、全ての嵌合孔12に人工圧縮培土6を嵌合させると、レバー44を操作して係合フック40の係合を解除すると、上下移動体15を設けた上下板21は自重およびバネ23の弾力により下降する。上下移動体15が下降すると、人工圧縮培土6は上下移動体15と共に下降してポット2の底面部4上に至ると、上下移動体15のみが育苗容器1の下面より退避して、嵌合作業が終了する。この場合、整列板10の嵌合孔12は人工圧縮培土6の大きさに対応させ、ポット2の底面部4は人工圧縮培土6と略同じにしているから、上下移動体15と共に下降させることにより、ポット2の面部7が上下に向いたまま下降し、底面部4の上に正しい向きで載置させることができる。即ち、人工圧縮培土6より大きい容積を有するポット2に単に人工圧縮培土6を落下させて嵌合させたのでは、人工圧縮培土6の向きが一定せず。給水させて復元させたとき、復元が均一にならないが、上下移動体15の上に載置人工圧縮培土6をして、上下移動体15と共に下降させるので、正確に嵌合させられる。
【0015】また、上下移動体15を下降させて、人工圧縮培土6を底面部4上に載置しながら、上下移動体15をポット2内より退避させるから、嵌合作業と退避作業が一度になって、合理的な作業にでき、作業効率を向上させる。しかして、育苗容器1の各ポット2に人工圧縮培土6を嵌合させると、再び、整列板10を軸47中心に回動させて起立状態にして、載置台19の上面を開放させ、次ぎに、載置台19上に育苗容器1をセットし、次ぎに、育苗容器1の上面に整列板10を降ろし、次ぎに、操作ペダル35を踏んで上下移動体15を育苗容器1の各ポット2内に突出させ、次ぎに、嵌合孔12に人工圧縮培土6を嵌合させる。このように前記作業を反復することにより、人工圧縮培土6の供給作業が完了する。
【0016】
【効果】本発明は、縦横に並設させた育苗容器1のポット2の上方に整列板10の嵌合孔12を合わせて載置し、次ぎに、ポット2の底板部4の中央の透孔5より上下移動体15をポット2内に突出させて前記嵌合孔12の下方に臨ませ、次ぎに、各嵌合孔12に吸水すると復元するように圧縮させた上下の円形の面部7と面部7の周囲の周面部8により円柱形状に形成した人工圧縮培土6を嵌合させ、次ぎに、上下移動体15を下降さてポット2の底面部4上に人工圧縮培土6を載置させる培土供給方法としたものであるから、人工圧縮培土6を各嵌合孔12に嵌合させるとき、上下移動体15により人工圧縮培土6が支持されて正しい向きで嵌合させることができ、嵌合作業を容易にでき、人工圧縮培土6は上下移動体15と共に下降するので、人工圧縮培土6をポット2の底面部4まで確実に正確に誘導して載置でき、嵌合精度を略完全にできる。本発明は、縦横に並設させたポット2を有する育苗容器1を載置する載置台19に前記各ポット2の透孔5と一致する挿通孔20を形成し、前記載置台19の下方に前記挿通孔20および前記透孔5を通って前記ポット2内に進入する上下移動体15を多数並設した上下板21を上下自在に設け、該上下板21にはリンク機構を介して操作ペダル35を連結し、前記載置台19の上方には前記各ポット2と一致して吸水すると復元するように圧縮させた上下の円形の面部7と面部7の周囲の周面部8により円柱形状に形成した人工圧縮培土6を嵌合させる嵌合孔12を有する整列板10を設けた培土供給装置としたものであるから、簡単な構成で、人工圧縮培土6の嵌合作業を機械化でき、作業を容易にできる。本発明は、前記整列板10は、前記嵌合孔12を1個の人工圧縮培土6が嵌合する直径に形成し、後側と左右両側に起立壁54を設け、整列板10の前側を軸47により回動自在に取付け、整列板10の前側部分には整列板10を起立させたとき、上部を開口する回収ボックス55を設けた培土供給装置としたものであるから、整列板10の嵌合孔12への人工圧縮培土6の嵌合作業を頗る容易にでき、全体の作業効率を向上させる。
【出願人】 【識別番号】000132219
【氏名又は名称】株式会社スズテック
【出願日】 平成11年6月10日(1999.6.10)
【代理人】 【識別番号】100080470
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
【公開番号】 特開2000−350521(P2000−350521A)
【公開日】 平成12年12月19日(2000.12.19)
【出願番号】 特願平11−163648