| 【発明の名称】 |
シートの展張及び開閉装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】桑原 敏明
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| 【要約】 |
【課題】シートを最終位置まで移動した時シートにテンションを付加でき移動部材のはずれ、飛びを防止できるようにしたシートの展張及び開閉装置を提供する。
【解決手段】相対向する第1,第2の一対の支持材4,14と、二つの支持材間に架設された軌道8と、この軌道に移動自在に取付けた移動部材9とからなり、当該移動部材の軌道に沿う移動を利用して上記二つの支持材間にシート1を展張し又は開放させるシートの展張及び開閉装置に於て、移動部材の端部又は移動部材に連設した横材にカム部材21を設け、移動部材が第1の支持材から第2の支持材近くまで移動した時、上記カム部材が第2の支持材又は第2の支持材の手前に設けたフレーム13に衝合して移動部材を下向の回転方向に付勢し、シートにテンションをかけるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 相対向する第1,第2の一対の支持材(4)(14)と、二つの支持材間に架設された軌道(8)と、この軌道に移動自在に取付けた移動部材(9)とからなり、当該移動部材の軌道に沿う移動を利用して上記二つの支持材間にシートを展張し又は開放させるシートの展張及び開閉装置に於て、移動部材の端部又は移動部材に連設した横材にカム部材(21)を設け、移動部材が第1の支持材から第2の支持材近くまで移動した時、上記カム部材が第2の支持材又は第2の支持材の手前に設けたフレーム(13)に衝合して移動部材を下向の回転方向に付勢し、シートにテンションをかけるようにしたことを特徴とするシートの展張及び開閉装置。 【請求項2】 第1の支持材(4)が、ビニールハウスの側面下方に架設した支柱からなり、第2の支持材(14)がビニールハウスの頂部に架設した棟材(14a)からなり、フレーム(13)が屋根面側シートを定着する支持フレーム(13a)又は移動部材を収容するカバー(13b)からなる請求項1のシートの展張及び開閉装置。 【請求項3】 第1の支持材(4)がビニールハウスの一方の側面下方に架設した支柱からなり、第2の支持材(14)が他方の側面下方に架設した支柱からなる請求項1のシートの展張及び開閉装置。 【請求項4】 第1,第2の支持材(4)(14)がビニールハウス内に配設した保温用,遮光用シートの開閉用の支柱からなる請求項1のシートの展張及び開閉装置。 【請求項5】 カム部材(21)が移動部材の先端部に設けたへの字の板材で構成されている請求項1,2,3又は4のシートの展張及び開閉装置。 【請求項6】 ビニールハウスにおける下方の支持材(4)と、頂部の棟材(14a)との間に架設された軌道(8)と、この軌道に移動自在に取付けた移動部材(9)とからなり、当該移動部材の軌道に沿う移動を利用して上記支持材と棟材との間にシートを展張し又は開放させるシートの展張及び開閉装置に於て、移動部材の先端部又は移動部材に連設した横材に引掛部材(30)を設け、他方棟材に係止部材(31)を設け、移動部材が棟材内まで移動した時、上記引掛部材を上記係止部材に対向させるようにしたことを特徴とするシートの展張及び開閉装置。
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【発明の詳細な説明】【発明が属する技術分野】本発明は、シートの展張及び開閉装置に関し、特に、温室の屋根面,側面又は妻面の任意の位置の開口部を開閉する換気装置、もしくは温室内に配置した保温用,遮光用シートの開閉に適するシートの展張及び開閉装置に関する。 【0001】 【従来の技術】一般に、植物の育成等に使用するビニールハウスと称する温室は、例えば、地上に多数のアーチパイプを起立し、このアーチパイプにクロスする横方向支柱と横方向のシート止め用フレームを配設して骨組を構成し、この骨組上に上記シート止め用フレームを介して、例えば、合成樹脂材からなる透明又は半透明なシートを展張している。 【0002】更に、上記の温室では、屋根面,側面又は妻面の任意の位置に開口部を形成して、この開口部をシートで開閉して換気を行うとしているが、例えば、本願出願人は、図13に示すように、温室のシートの展張機構と換気機構に利用したシートの展張及び開閉装置を開発している。 【0003】このシートの展張及び開閉装置は、図13に示すように、骨組を兼ねた相対向する一対の横方向支柱からなる下方の第1の支持材4と頂部の棟材14aからなる第2の支持材14との間に架設されたチェーンベルト5からなる軌道8と、この軌道8に移動自在に取付けた移動部材9と、この移動部材9に取付けた横方向に延びるシートの定着フレーム10と、支持材4又はシート止めフレーム3に一端を固定したシート1とからなり、シート1の他端をシートの定着フレーム10に固定し、動力源を介して移動部材9を軌道に沿って矢印X方向又はY方向に移動することによりシート止めフレーム3と棟材14aとの間にシート1を展張し又は開閉させるようにしたものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した図13に示すシートの展張及び開閉装置によれば、温室Bにおける屋根面,側面等において、移動部材9を軌道8に沿って移動するだけで、遠隔的にシート1の展張,開閉が行なえるのでその作業が著しく向上し、作業者が温室Bの上に登ったり、シート1を引張ることが無いから危険が防止され、手を痛めることが無い。 【0005】ところが、シート1を展張する際に、移動部材9が上方の支持材14たる例えば、棟材14aの位置まで移動したとしても、軌道たるチェーンベルト5と移動部材9における歯車との噛合いが最終位置で甘かったり、チェーンベルト5がたるんでいたような場合にはシート1の上方への引張りが弱く、シート1が若干たるんでしまい、その結果シート1がばた付くおそれがある。 【0006】更に台風等の強風がシート1に作用すると、この外力でシート1があおられ、最悪の場合には移動部材9が軌道8からはずれて飛んでしまうおそれがある。 【0007】同様にビニールハウス内には軌道8に沿う移動部材9を利用した保温用,遮光用シートの展張及び開閉装置を配設している場合もあるが、屋根側を夏期等に於て開放しているような場合に、上記と同じく強風で移動部材9が軌道8からはずれたりする場合もある。 【0008】そこで、本発明の目的は、シートを最終位置まで移動した時シートにテンションを付加できるようにし、同時に移動部材が軌道からはずれて飛ぶのを防止できるシートの展張及び開閉装置を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために、本発明の一つの手段は、相対向する第1,第2の一対の支持材と、二つの支持材間に架設された軌道と、この軌道に移動自在に取付けた移動部材とからなり、当該移動部材の軌道に沿う移動を利用して上記二つの支持材間にシートを展張し又は開放させるシートの展張及び開閉装置に於て、移動部材の端部又は移動部材に連設した横材にカム部材を設け、移動部材が第1の支持材から第2の支持材近くまで移動した時、上記カム部材が第2の支持材又は第2の支持材の手前に設けたフレームに衝合して移動部材を下向の回転方向に付勢し、シートにテンションをかけるようにしたものである。 【0010】この場合、第1の支持材が、ビニールハウスの側面下方に架設した支柱からなり、第2の支持材がビニールハウスの頂部に架設した棟材からなり、フレームが屋根面側シートを定着する支持フレーム又は移動部材を収容するカバーからなるのが好ましい。 【0011】同じく、第1の支持材がビニールハウスの一方の側面下方に架設した支柱からなり、第2の支持材が他方の側面下方に架設した支柱からなるものであってもよい。 【0012】同じく、第1,第2の支持材がビニールハウス内に配設した保温用,遮光用シートの開閉用の支柱からなるものであってもよい。 【0013】同じく、カム部材が移動部材の先端部に設けたへの字の板材で構成されているのが好ましい。 【0014】同じく、他の手段は、ビニールハウスにおける下方の支持材と、頂部の棟材との間に架設された軌道と、この軌道に移動自在に取付けた移動部材とからなり、当該移動部材の軌道に沿う移動を利用して上記支持材と棟材との間にシートを展張し又は開放させるシートの展張及び開閉装置に於て、移動部材の先端部又は移動部材に連設した横材に引掛部材を設け、他方棟材に係止部材を設け、移動部材が棟材内まで移動した時、上記引掛部材を上記係止部材に対向させるようにしたものである。 【0015】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図にもとづいて説明する。 【0016】図1,図2,図3,図4は、本発明の一実施の形態に係る温室用シートの展張及び開閉装置を示す。 【0017】図1は、本発明の一実施の形態に係り、これは温室の屋根面,側面又は妻面におけるシートの展張機構又は換気機構に利用したシートの展張及び開閉装置を示すものである。 【0018】温室Bは、図13の従来技術と同じように、骨組上に合成樹脂製の透明又は半透明なシート1を展張したビニールハウスからなるものである。 【0019】即ち、温室Bは、図13と同じく、地上に多数の縦方向支柱たるアーチパイプ2,2を起立し、このアーチパイプ2にクロスする一つ又は複数の支持材4及び横方向支柱40と同じく支柱たるシート止めフレーム3と、上方の支持材14たる棟材14a等で骨組を構成し、この骨組にシート1を展張している。 【0020】棟材14aと下方の任意の支持材4との間に側面と屋根面に沿うチェーンベルト5とターンバツクル6とスプリング7とからなる軌道8が一つ又は任意の間隔を置いて奥行き方向に沿って複数架設されている。軌道8はチェーンベルト5のみで構成していてもよく、あるいは他のワイヤ,タイミングベルト,ラック,シール等で構成してもよい。 【0021】軌道8は、棟材14aと下方のシート止めフレーム3との間に架設してもよく、横方向支柱40が複数ある場合には上下の横方向支柱40,40間に架設してもよい。 【0022】チェーンベルト5には移動部材9が一つ又は複数上下移動自在に取付けられている。移動部材9の上部には横方向に延びるシートの定着フレーム10が取付けられている。 【0023】シート1の下端は下方の支持材4又は下方の任意のシート止めフレーム3に固定され、シート1の定着フレーム10に、このシート1の上端を固定している。この為、移動部材9とシート1の定着フレーム10とをチェーンベルト5に沿って矢印X方向たる上方に移動するとシート1の定着フレーム10に引きづられてシート1が移動し、温室Bの側面上方から屋根面全域に亘ってシート1が展張される。 【0024】又、逆に移動部材9とシート1の定着フレーム10をチェーンベルト5に沿って矢印Yたる下方に移動するとシート1の上端が下方の部分をたるませながら下降し、これにより屋根面の上方を開口し、温室内の空気を換気できる。即ち、シート1を上下方向に移動することにより、シート1の展張と温室内の換気とが一つのシートの展張及び開閉装置で共用できるものである。 【0025】上記の実施の形態では側面の中間に架設されたシート止めフレーム3にシート1の下端を固定しているが、最下端のシート止めフレーム3に固定して側面と屋根面との全域に亘ってシート1を展張し、且つ、同じく全域に亘ってシート1を開閉するようにしてもよい。 【0026】ビニールハウスの全域に亘ってシート1を展張及び開閉する場合には、例えば、一方の側面の下方に第1の支持材4を設け、同じく他方の側面に第2の支持材14を設け、これら二つの支持材4,14間に移動部材9を軌道8を介して移動させるものである。 【0027】更に、ビニールハウス内に二つの支持材4,14を任意の間隔を設けて水平に配設し、この支持材4,14間に軌道8を架設し、軌道8に沿って保温用,遮光用シートを展張及び開閉する場合にも本発明は適用できる。 【0028】図13に示すように、中間のシート止め3にシート1を固定した場合には中間と最下端のシート止めフレーム3間には公知の方法で他のシート1aを展張しておく。 【0029】棟材14aは、公知のように傘部材が長手方向に沿って形成され、移動部材9とシートの定着フレーム10が最上段まで移動した時、これらの部材が傘部材の下方に形成されている空間たる溝状の収容部内に収容される。 【0030】上記のシートの展張及び開閉装置は、温室Bの妻面に配置してもよい。 【0031】軌道8はチェーンベルト5と、このチェーンベルト5のテンションを調整するスプリング7とターンバック6とで構成されている。 【0032】骨組の一部を構成するシート止めフレーム3は、公知の開口部巾狭のフレーム又は蟻溝状フレームからなり、シート1はこのシート止めフレーム3内にやはり公知の弾性な係止線条を介して定着される。 【0033】移動部材9は、図2に示すように、中空なハウジング15と、ハウジング15内に回転自在に配設された歯車たるスプロケット16と、このスプロケット16を回転駆動する回転駆動シャフト17とからなり、ハウジング15の上側には相対向する二つの爪19,20を介して蟻溝状フレームからなるシートの定着フレーム10が取付けられている。 【0034】ハウジング15の中央を横方向に回転駆動シャフト17が回転自在に貫通し、このシャフト17にスプロケット16が結合され、シャフト17の一端を手動又はモータによるギヤ機構等からなる駆動源21を駆動するとシャフト17とスプロケット16が回転するようになっている。 【0035】ハウジング15は、中空に形成され、その中空なハウジング15内にチェーンベルト5が貫通し、チェーンベルト5にスプロケット16が回転自在に噛合している。これによりスプロケット16が一方向に回動するとハウジング15が上側又は下側にチェーンベルト5を介して移動するようになっている。 【0036】シートの定着フレーム10内には弾性な係止線条24を介してシート1の端部が固定され、ハウジング15の移動に伴なってシートの定着フレーム10を介してシート1の上端が上方に引き上げられ又は下方にたるませながら引き下げるようになっている。 【0037】移動部材9の端部、即ち、ハウジング15の先端にはへの字状の板材20からなるカム部材21がブラケット22を介して固定されている。 【0038】このカム部材21は、板材20を山形状に折り曲げて形成され、先端はハウジング15の底面のレベルより下方に向けて延びている。 【0039】いいかえれば、上記カム部材21が、例えば、図13に示す棟材14aの位置まで達した時、図5にもとづいて後述するように、この棟材14aに衝合すると共に棟材14aより下側に進入し、この時カム部材のカム運動でシャフト17を中心にしてハウジング15とシートの定着フレーム10を下向きの回転方向に付勢する。この為シート1が引張り込まれてテンションがかけられる。 【0040】図1の実施の形態では、棟材14aより下方の位置にフレーム13たるシート止めフレーム13aが架設されており、このシート止めフレーム13aより上方の屋根面にはシート1が展張されており、又、このシート止めフレーム13aより下方には開口部が形成され、この開口部をシート1で開閉するものである。 【0041】この為、移動部材9はこのシートの止めフレーム13aの位置で停止するが、この時、上記と同じようにカム部材21がシートの止めフレーム13aに衝合すると共にシートの止めフレーム13aより下側に進入してハウジング15を下向きの回転方向に付勢する。 【0042】本発明の特徴は、上記のように、例えば、移動部材9が棟材14aやシート止めフレーム13aの位置まで移動するとカム部材でハウジング15とシート定着フレーム10が下向きに付勢され、これによりシート定着フレーム10が若干下方に揺動するため、そのストローク分シート1が強制的に引き込まれ、シート1にテンションがかかり、同時に移動部材9も押し込まれることにより、シート1の弛み、たるみが防止され、風でばたばたするのが抑制され、併せて移動部材9が軌道8からはずれて飛ぶのが防止されるようにしたことである。 【0043】カム部材21は、図2に示すものに限定されるものではなく、例えば、図3に示すように、二又状のへの字型板材20aと板材20aの端部に設けたブラケット22とからなるものであってもよい。要は、ハウジング15とシート定着フレーム10に下向きの回転力を付与する機構のものであっても良い。 【0044】上記の各実施の形態は、温室の換気装置に利用したものであるが、これに限定されるものではなく、その他温室等の保温・遮光機構としても利用できることはいうまでもない。 【0045】更に、上記の実施の形態では駆動用移動部材9にカム部材21を直接取付けているが、駆動シャフト17の中間にハウジング15のみと、このハウジング15の端部にカム部材21を設けたものを複数列設したものであっても使用可能である。更にシート定着フレーム10を横材として利用し、このフレーム10の先端にカム部材21を設けてもよい。 【0046】図5は、本発明の他の実施の形態を示す。 【0047】これは、カム部材21を棟材14aで下方に付勢し、棟材14a内に移動部材9全体を収容できるようにしたものである。前述したように、アーチパイプ2の頂部に傘部材14bと連結フレーム14cとハの字状支持脚14dからなる支持材14たる棟材14aが起立し、傘部材14bの下方に大きな空間Sが設けられている。 【0048】図13に示すように、支持脚14dと下方の支持材4との間にはチェーンベルト5が架設され、このチェーンベルト5に沿って移動部材9が移動し、シート1を展張しながら移動部材9が傘部材14bの下方空間S内に進入した時カム部材21が支持脚14dの下方に進入し、これによりカム部材21を介して移動部材9が図において反時計方向に付勢されることによりシート1にテンションが付加される。 【0049】又、この時移動部材9が傘部材14bの下方に収容され、移動部材9全体が風雨にさらされるのを防止する。この為、移動部材9はカム部材21を介して支持脚14dに係止されると共に傘部材14bの下方に位置することによって強風がシート1に作用してもチェーンベルト5からはずれて外方に飛び出すのを防止できる。 【0050】図6は、本発明の他の実施の形態を示す。これは温室の側面,妻面にカバー13bからなるフレーム13を設け、このフレーム13でカム部材21と協働してシート1にテンションをかけ、又、移動部材9を収容するものである。 【0051】このフレーム13たるカバー13bは上方の支持材14の手前に設けられているか、又はチェーンベルト5の上端を支持する支持材として利用してもよい。 【0052】カバー13bは、断面略々コ字状又は逆U字状に形成され、内側に大きな空間Sを形成し、基端の支持板13cがパイプ2に固定されている。この為シート1を展張しながら下方から上方に向けて移動部材9が移動すると、移動部材9自体がカバー13b内に収容されると共にカム部材21が支持板13cに衝合してその内側に進入する。 【0053】この為移動部材9が図において反時計方向に付勢されてシート1にテンションをかけ、同時に強風が作用した時にも支持板13cによる係止と、カバー13bの収容により移動部材9が外部に飛び出すのが防止される。 【0054】図7乃至図12は、本発明の他の実施の形態を示し、これらは上記カム部材21に代えて引掛部材を設けたものである。 【0055】これらの各実施の形態に係るシートの展張及び開閉装置は、ビニールハウスにおける下方の支持材4と、頂部の棟材14aとの間に架設されたチェーンベルト5からなる軌道8と、この軌道8に移動自在に取付けた移動部材9とからなり、当該移動部材9の軌道8に沿う移動を利用して上記支持材4と棟材14aとの間シートを展張し又は開放させるものであり、移動部材9の先端部又は移動部材9に連設した横材に引掛部材30を設け、他方棟材14aに係止部材31を設け、移動部材9が棟材14a内まで移動した時、上記引掛部材30を上記係止部材31に対向させるようにしたものであ。 【0056】図17の実施形態では、引掛部材30として先端にフック32を設けたL字状の板体33からなり、この板体33の基端を移動部材9の先端にボルト等で結合したものであり、係止部材31として傘部材14bの下面に突設した突起34とで構成させている。従って、移動部材9がシート1を展張したから棟材14a内に収容された時フック32が突起34の背面に対向する。 【0057】この為、台風等でシート1に強風が作用するとシート1があおられ、ばた付くが、このシート1の動きで移動部材9が矢印P方向に引張られ、移動部材9が図において時計方向の運動が発生する。この為、フック32が矢印Q方向に動き、このフック32が突起34に係止し、移動部材9が下方たる矢印P方向に戻されるのを防止し、移動部材9がチェーンベルト5からはずれて外部に飛び出すのが防止される。 【0058】突起34を下方に向けて長く成形することにより、この突起34が板体33を下方に押し込んでシート1にテンションをかけるようにしてもよい。その他の構成,作用は、図1の実施形態と同じである。 【0059】同様に、図8の実施の形態に係るシートの展張及び開閉装置は、係止部材31として棟材14aにおける連結フレーム14cに形成した係止孔35で構成したものである。 【0060】この場合には移動部材9が棟材14a内に収容された時、板体33とフック32が係止孔35を貫通し、上記と同じく、移動部材9がシート1によって矢印P方向に引張られた時フック32が矢印Q方向に移動し、このフック32が係止孔35を介して連結フレーム14cの背面に係合し、移動部材9の下方への戻りや外部への飛び出しが防止される。 【0061】同様に、図9は、係止部材31として傘部材14bを起立させる連結部材36の中間に設けた係止片37で構成したものである。即ち、棟材14aは棟木38上に起立する二本平行な支持板39と、この支持板39の上部に結合した傘部材14bとからなり、支持板39,39間に水平に係止片37を架設している。 【0062】この為、移動部材9に設けた板体33がこの支持板39,39間を貫通し、図8の場合と同じく移動部材9が下方に引張り込まれた時板体33が係止片37と係合し、移動部材9の飛び出しが防止される。上記と同じく、板体33にフック32を設け、このフック32を係止片37に係止させてもよい。 【0063】同様に、図10、図11は、図9に示す引掛部材30に加えてもう一つの他の引掛部材30aを付加したものである。 【0064】即ち、移動部材9には図9と同じ引掛部材30としての板体33を設け、棟材14aの支持板39には係止部材31としての係止片37を設けると共に、駆動シャフト17にも引掛部材30aとして同じ板体33を設け、この板体33を他の位置に設けた係止片37に係合させるものである。 【0065】駆動シャフト17には移動部材9と平行に支持部材40を取付け、この支持部材40の先端部にブラケット22とボルトを介して板体33が結合されている。支持部材40は本体42の端部に貫通孔41を形成し、この貫通孔41内に駆動シャフト17が回転自在に貫通し、支持部材40の本体42上面にはシート1の定着フレーム10が結合されている。支持部材40は移動部材9と駆動シャフト17を介して連動し、この支持部材40が傘部材14bの下方に収容された時板体33が係止片37の下方に進入し、シート1が下方に外力で引張られた時、板体33が係止片37を係合する。従って、シート1に台風等の強風が作用した時二つの引掛部材30,30aがそれぞれ係止部材31,31と係合し、移動部材9の保持をより強力に行なっている。 【0066】板体33は、図12(A)(B)に示すようにややへの字状のカム辺33a,33bと、各カム辺33a,33bに設けた上向のブラケットB1,B2とからなるものであってもよい。これらのカム片33a,33bを利用した場合には、係止片37と衝合した時、図1の場合と同じくシート1にテンションをかけることが可能となる。 【0067】 【発明の効果】各請求項の発明によれば、次の効果がある。 【0068】■請求項1,2,3,4,5の発明によれば、移動部材の移動により、シートを遠隔的に且つ自動的にシートを展張し、開閉するため、その作業が著しく向上する。しかも、移動部材が第2の支持材又は第2の支持材の手前に架設したフレームまで移動した時これらの支持材又はフレームにカム部材を衝合して移動部材とシート定着フレームを下向きの回転方向に付勢して揺動させるから、この揺動ストローク分シートが引張られ、当該シートにテンションがかけられる。その結果シートが緊張し、弛みや,たるみの発生が防止され、風でばたばたするのが防止される。又シートに外力が作用して移動部材を逆方向に移動させようとしても、カム部材が支持材又はフレームに係止されていることにより、移動部材の下降,はずれ,飛び出しが防止される。 【0069】■請求項6の発明によれば、引掛部材が係止部材に対向していることにより、シートに外力が作用して移動部材に引張力が作用しても引掛部材が係止部材に係止され、移動部材のはずれ,飛び出しが防止される。又係止部材の位置、高さ調整して引掛部材を下方に押し込むようにすることによりシートにテンションをかけることもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000221568 【氏名又は名称】東都興業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月28日(1999.4.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067367 【弁理士】 【氏名又は名称】天野 泉
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| 【公開番号】 |
特開2000−308421(P2000−308421A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月7日(2000.11.7) |
| 【出願番号】 |
特願平11−121287 |
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