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【発明の名称】 ユニット式緑化舗装材構造
【発明者】 【氏名】古澤 浩一

【要約】 【課題】植物を家屋の屋上の軒先等に植生させる基礎の強度剛性を有し、而も、保水性を保持し、植生が良好に行われるようにし、プランテーションやガーデニングの満足感も充分に得られ、外観的な美的意匠性をも有する舗装材。

【解決手段】コンクリート製の基礎本体7の上部に保水性を有する上層6を所定枚数設置してユニット5を形成し、各々中央に穴10を形成し、養生畑17において、初期植生を行ったブロック状の床土本体16を穴10に設置し、降雨は水勾配12により、塵芥と共に、集められて経時的に堆肥化し、又、蒸散することにより、蒸れなどによる立ち枯れ現象が起こらず、植生を促進させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】床土に植物を植生したユニットを基礎に埋没するユニット式緑化舗装材構造において、該基礎がユニットの中央部に上記植物を植生したポット状の床土を収納する穴を設け、而して、該穴の周縁部から該穴に向けて水勾配が形成されていることを特徴とするユニット式緑化舗装材構造。
【請求項2】上記舗装材状の基礎が上部の保水性の高い材質層部分と、下部の基礎本体とにより成ることを特徴とする請求項1記載のユニット式緑化舗装材構造。
【請求項3】上記穴が床土の抜け止め機能を有するようにされていることを特徴とする請求項1記載のユニット式緑化舗装材構造。
【請求項4】上記水勾配が段差状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のユニット式緑化舗装材構造。
【請求項5】上記基礎本体内に平面的に補強金網が介装されていることを特徴とする請求項1記載のユニット式緑化舗装材構造。
【請求項6】上記ユニット相互がジョイントを介して隣接状に基礎本体上に埋設自在にされていることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のユニット式緑化舗装材構造。
【請求項7】上記穴の底部から基礎本体に貫通する排水孔が形成されていることを特徴とする請求項2,6いずれか記載のユニット式緑化舗装材構造。
【請求項8】上記穴に設置される植生を成長自在にするパンケーキ(登録商標)状のユニットが予め畑で栽培されていることを特徴とする請求項1〜7いづれか記載のユニット式緑化舗装材構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、家屋の屋上等に植生緑化を行う舗装材構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民生活が向上すると、生活環境のあらゆる所においてその質的向上が図られるようになり、衣、食は勿論のこと住環境にあっても、単に風雨を忍ぶ機能ばかりでなく、心理的、精神的に豊かであるような環境整備が図られるようになり、近時おおいに流行っている所謂ガーデニングに見られるように家屋の軒先や壁面は勿論、屋上に於いても所謂プランテーションが大いにもてはやされるようになり、居住者は様々な形で家屋の周辺における緑化を図るようになってきている。
【0003】而して、該家屋環境の緑化において種々の草花の植物のプランテーションは土壌を直接的に植生するばかりでなく図8に示す様なポットや植木鉢1に土壌や所定の肥料2を所定量充填し、該土壌2に対し、種子や苗3を蒔いたり、植生させてその成長を楽しみ、又、家屋環境の美化を促進させて、心理的、精神的な満足度を得るようにしている。
【0004】而して、かかるポットや植木鉢の設置による緑化は単に、庭に置くのみならず、軒先や屋上の縁部分にも配列して、外観的に美的な形状を与え、家屋環境の向上と心理的、精神的満足の度合いを深める傾向が強くなってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかるガーデニング等のプランテーションにあっては、植生が主としてポットや植木鉢1による植生であるために、配列や配列様式がばらばらであり、外観敵に意匠性が悪く、見栄えが悪い欠点があるうえに、直接的に降雨にさらされ、ポットや植木鉢の容量からして貯水能力に限りがあり、したがって、降雨が量的に多い場合には、ポットや植木鉢1から水がオーバーフローして完全に植生が出来ていない植物がオーバーフローする水分と共にポットや植木鉢の外に流出してしまう欠点があった。
【0006】さりとて、従来技術にあっては植生を直接軒先の家屋構造物や屋上などに植生することは建築構造的にも出来ない欠点があり、又、施肥や吸水設備も機構学的に煩瑣である難点があり、又、コスト的にも見合わないという不利点があった。
【0007】又、排水管等の家屋構造に対する引き回し等の取り合い条件から機構が煩瑣となる不都合さがあった。
【0008】そして、在来態様においては、セダム類等を植生したマット状のものの上で栽培を行う技術もあるが、当該マット状のものでは種子から初期の植生に至るまでの成長を充分に保護することが難しいという難点があり、又、家屋の構造物との取合いにおける強度等が不足し、傷付きやすいという不利点がある。
【0009】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述住環境におけるプランテーションやガーデニングの現状の取扱い技術における煩瑣な問題点を解決すべき技術的課題とし、家屋自体の構造に障害を与える事なく、又、取り合い関係もスムーズで配管的にも美観を損なう事なく、又、手入れ等も極めて簡単で、コスト的にも安くつくようにして、家屋の外観形状を美麗にすることが出来るようにして、住宅産業における植生技術利用分野に益する優れたユニット式緑化舗装材構造を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述課題を解決するために、ポット状の床土に植物を植生させるユニットを舗装状の基礎にセットするユニット式緑化舗装材構造であって、該基礎がユニットの中央部に上記植物を植生したポット状の床土を収納する穴を該床土から容易に抜けないようにする等して設け、而して、該穴の周縁部から該穴に向けて平面状、或いは、段差状の水勾配が形成されていることを基幹とし、上記舗装状の基礎が上部の保水性の高い材質層部分と、下部の充分な強度と剛性を有する基礎本体層とにより成るようにし、上記基礎本体内には平面的に補強金網が介装されているようにもし、加えて、上記ユニット相互がジョイントを介して隣設状に基礎本体上に設置されているようにもし、又、上記穴の底部から基礎本体に貫通する排水孔が形成されているようにもし、加えて、上記穴に設置される植生を有するパンケーキ状の床土本体が予め養生畑で栽培されているようにもした技術的手段を講じたものである。
【0011】
【作用】上述構成において、家屋のベランダや屋上の縁部等にセダム類等の植物を人工的ながら整然と自然状態の植生に近く成長させるように出来るようにし、その際、当該プランテーションの基礎の基礎を上部の保水性を保持する有機系や樹脂系の硬化材を用いて、保水を図りながら、所定に硬化させ、当該基礎はRC等のコンクリート製のものや土壌を所定の硬化材を用いて固めたものや、或いは、それらの両者を用いた材質のものにし、上部の保水性の高い材質と、下部の基礎本体の二層に分けて、一枚(4は単体の)の舗装材構造のユニットとし、該ユニットは相互にジョイントを介し、接合出来るようにもし、又、インターロッキング状に所定エリアに所定面積で敷きつめることが出来るようにし、更に、基礎本体の内部には家屋の構造材の取合いの点から強度剛性を充分に有するように補強金網が介装されており、舗装材状等のユニットの中央部には穴が床土を有するパンケーキ状等のポットが埋没出来る深さに、又、容易に抜き出されないように形成され、周囲から平面状、或いは、段差状の水勾配が形成されて雨や微少な塵芥が該穴の中央に集合させられて、経時的に肥料にさせられて、植物の植生にプラスするようにし、又、排水性も良好になるようにし、穴に設置される植生を有する上記パンケーキの床土本体がポットの形状にされ、あらかじめ養生畑で栽培育成されるようにし、このようにして栽培畑でポットの床土の種子を土壌に埋設して植生を生じさせしめて該パンケーキ状のユニットを養生畑から屋上の舗装材のユニット式の穴に埋設し、植物がセダム類等にあってその成長が促進されると葡萄茎が舗装材上面に這うように延生して舗装材状の表面を全面的に覆うようになり経時的な緑化が雑草等の植生を防ぎ、家屋全体をガーデニング的なプランテーションとして意匠が良く、外観性の向上が図れるようにし、構造上も簡単で、手入れや保守点検等も殆どいらず、耐久性も良く、パンケーキ状のユニットの養生畑を介しての交換回復も自在であるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の実施しようとする形態を実施例の態様として図1乃至7に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0013】尚、図8と同一態様部分は同一符号を用いて説明するものとする。
【0014】図1に示す基本的実施例の態様において4はこの出願の発明の要旨の中心を成すユニット式緑化舗装材であり、そのユニット5は上部の保水性の高い有機製や樹脂製の所定の硬化材で土壌を固めた材料の材質分の上層部6と下側の基礎本体をなす部分の2層から成り立つものであり、該基礎本体7はRC等のコンクリートのみで作られたものや、土壌のみを硬化材で固めたもののみや、或いは、両者を複合したものにより作られており、その、中等の平面方向には舗装材構造4を補強強化する補強金網8が介装されている。
【0015】そして、各ユニット5の中央部には次示後に示すフランジ14をジョイント11の凹部13に嵌着的に埋設するようにされている。
【0016】而して、ユニット5の略中央部には、穴10が穿設され、その中央部には基礎本体7を貫通した排水穴9が垂直に設けられている。
【0017】但し、該穴10は埋没した床土本体16が容易に抜け出せないように逆テーパ形状や内側面にリング状フランジ等を形成することが出来る。
【0018】該各ユニット5においては図3に示す様に、各基礎7の隅角部にはジョイント11が設けられて、該各ジョイント11から穴10に対し、全面的な水勾配12が形成されて、降雨や塵芥等を集中して排出することが出来、又、経時的に肥料化されるようにされている。
【0019】而して、該水勾配は図1,2に示す様な平面状のもの12でも良いが、図3に示す様な段差状12´ の様な形状でも良い。
【0020】尚、図2に示す実施例においては、基礎本体7´ に対し、平板状の舗装材4´ がジョイント11に上設するような態様で、直接保水性を有する層6が設けられており、各保水を有する層6もジョイント11に対する係合部13においては、保水層6に設けたフランジ14が係合して、通常の設置後には脱落離脱しないようにされている。
【0021】而して、図1,2に示す実施例における穴10は図5に示す様に、該穴10の外径、内径に略等しいかやや小さい外径を有し、土壌と所定の肥料を混合した床土14がネット15により囲繞されて、パンケーキ状のブロック状の床土本体16を形成し、該床土本体16の土壌14には、セダム類等の植物が河川の上流の岩場に生息している自然育成状態の植物3を植生しているものである。
【0022】そして、床土本体16は図7に示す様に養生畑17において予め、設計的に穿設された穴18にポット状に埋設され、植物3を植生されて、所定に成長した状態で当該養生畑17から取り出して、図6に示す様に平板5の穴10に嵌着的にセットする。
【0023】そして、経時的に降り注ぐ降雨は保水斜面の水勾配12,12´ に沿って、穴10に向かって侵入し、又、これに伴って塵芥等も該穴10に侵入し、経時的に腐蝕し、堆肥とされて植物3の養分となり、該植物3の植生を促進し、使われた水は排水穴9から排水され、又、パンケーキ状の床土本体16のブロック体は各ユニット5の底部にセットされているために、水分は蒸散して、高温化を防止し、蒸れ等による立ち枯れ等が防止されこのような現象は河川の上流の岩場等に自然生息するセダム類等の植物にとって最適な植生状況を再現的に現出する。
【0024】又、自生力を失った植物3が現出した場合には、穴10からブロック状のパンケーキ状の床土本体16を取り出して、再び養生畑17の穴18にもどして自然に生息力を回復させるようにする。
【0025】そのようにすることにより、家屋の屋上の軒先等に形成したユニット5の穴10を所定に配設形成して上層部に保水性を有する平板4は構造が簡単なうえに植物3の植生に好適な成長環境を現出し、吸水性も良く、又、排水性も良く、蒸散性も良く、家屋環境におけるプランテーションにとって極めて好適な条件が与えられるものであり、又、在来のポットや植木鉢1等と異なり、徒らに転倒して破壊されることもなく、サイズ的にも同一で意匠性も良く、外観的にも美麗で、植生する植物3の植生に最適な成長条件を与えることが出来る。
【0026】そして、ユニットはジョイントを介して隣設状にするものばかりではなく、インターロッキング状のものの態様にも利用可能である。
【0027】又、プランテーション状のブロック状の床土体16は養生畑17に於いて、種子の埋め込み状態から植生の発芽状態に至るまで初期成長は充分に保護され、確実に成長した植生状態で、平板4の穴10中に埋設することが出来るために、その植生によっての成長は順調に行われることになる。
【0028】又、植物の種類は屋上の軒先等の日照や降雨等の状況に応じて、果肉層の厚い万年草等の貴重な植物3を選択して植生することが出来、ガーデニング的な趣味上の心理的、精神的満足感も充分に得られ、又、図6に示す様に、植物3の植生につれて、葡萄茎3´ が横方向に成長し、屋上全体を覆うことが出来るために蔦やかずらに覆われたクラッシクな家屋同様な雰囲気を醸し出すことが出来、単なるプランテーションの趣味の領域を越えて、ガーデニング的な満足感を有する趣味の植生が行える。
【0029】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施例に限るものでないことは勿論であり、例えば、上述植物の植生は屋上の軒先ばかりではなく屋根瓦に対しても適用可能であり、更に、ベランダは勿論、庭先や傾斜した法面に対して適宜に行えるようにすることは勿論であり、隣設態様であるばかりでなく、単体の態様も可能であり、植物はセダム類などの果肉が厚い万年草の貴重な植物のみばかりでなく、通常のガーデニングの適用対象の植物おも用いることが出来る。
【0030】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的に河川の岩場等に事前生息しているセダム類等の貴重な植物等の植物をその強度が著しく強化されたRC等のコンクリートや硬化剤により、適宜に強化されたガーデニングや、或いは、これらの混合物等の所定の強度剛性を有し、而も、充分な保水性を有するユニット平板に設けた中央部に設計した穴に対し、周方向から水勾配を有する構造に養生畑等で発芽状態で植生まで成長した植物を容易に移植出来、その後の植生の成長を促進に、単なるプランテーションばかりで無く、ガーデニングの趣味の領域おも満足させ、精神的にも極めた満ち足りた気持ちになることが出来、外観的にも極めて異例な形相を呈することが出来、又、家屋全体に植生の成長を遂げることにより、炭酸浄化作用も生じ、更に、鳥類や昆虫等の生息等も可能にし、これらが相俟って、人工的な家屋を自然環境自体が取り巻くという優れた効果が奏される。
【0031】又、この出願の発明の舗装材状の基礎に舗装材を形成し、舗装材をジョイントを介し、敷設することもインターロッキング態様も採用出来るために、家屋等の構造物の屋上等の形状や面積が様々に変化して、形成されるものに対して、適宜な広さと形状をもって、ユニット舗装材を敷設し、該舗装材の穴に植生を有するポット状の床土に植生が行われた植物をセットさせることが出来るために、家屋の形状や位置に左右されず、適宜にプランテーションが行われるという優れた効果が奏される。
【0032】又、ユニット舗装材の強度のみを考慮すれば、コンクリートのみの舗装材のみでも良く、又、土壌に硬化剤を混入して所定強度に保つ舗装材とすることもできる。
【0033】而も、いずれの態様においても、その表層部分に保水性を有するものを敷設するために、又、該保水性を有する表層部に穴に対し、水勾配をもたせて、降水や塵芥等を該穴に経時的に集中させることができるために、経時的に腐蝕させて、堆肥化させることが出来るために、吸水や給肥のメンテナンス等の手間が掛からず、事前の植生状態が現出されという優れた効果が奏される。
【出願人】 【識別番号】000134604
【氏名又は名称】株式会社ドコー
【識別番号】595039427
【氏名又は名称】株式会社設計計画水系デザイン研究室
【出願日】 平成11年4月27日(1999.4.27)
【代理人】 【識別番号】100075856
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 幸春
【公開番号】 特開2000−308416(P2000−308416A)
【公開日】 平成12年11月7日(2000.11.7)
【出願番号】 特願平11−119082