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【発明の名称】 人工土材料及び人工土
【発明者】 【氏名】堀部 成司

【要約】 【課題】セラミックの人工土の製造コストは高い。

【解決手段】人工土材料は、乾燥土、透水性材、粒状体、繊維材及び固化材とを配合して成る粒状物である。好ましい例は、乾燥土は、水分が5重量%以下の乾燥真砂土や浚渫土や産廃土等であり、透水性材は、樹木を粉砕したものである。粒状体は、発泡スチロールであり、繊維材は、ピートモスであり、固化材は、セメントである。これらを、十分に混合した後、人工土材料100重量部に対して水1重量部を加えて造粒し、その後、乾燥させると粒状の人工土1(粒子1、樹木の粉砕物3、ピートモス5、発泡スチロール7)が製造される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】乾燥土、透水性材、粒状体、繊維材及び固化材とを配合して成る人工土材料。
【請求項2】請求項1に記載した人工土材料において、透水性材は樹木を粉砕したものであることを特徴とする人工土材料。
【請求項3】請求項1又は2に記載した人工土材料を粒状化させて成る人工土。
【請求項4】請求項3に記載した人工土において、粒径が3〜10mmであることを特徴とする人工土。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人工土材料及び人工土に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バラやランの水耕栽培には、粒状のセラミックによって構成される人工土が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このセラミックの人工土を製造するには材料を1,200℃程度の高温下で焼成しなくてはならないのでコストが嵩み、人工土はどうしても高価なものとなってしまう。
【0004】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為されたものであり、低コストで、水耕栽培に適した人工土及び、この人工土を製造するための人工土材料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、以下の本発明を提案する。本発明の人工土材料は、乾燥土、透水性材、粒状体、繊維材及び固化材とを配合して成る。透水性材は樹木を粉砕したものが好ましい。また、本発明の人工土は、上記の人工土材料を粒状化させて成る。人工土の粒径が3〜10mmであるのが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、人工土材料と人工土とに分けて、発明の実施の形態を説明する。
1.人工土材料本発明の人工土材料は以下の原料を配合して成る。乾燥土は、水分が5重量%以下の乾燥した土である。例えば、乾燥真砂土や浚渫土や産廃土を乾燥したものが乾燥土として使用できる。透水性材は、水の流動し易い材料のことであり、樹木を粉砕したものが好ましい。粒状体は、粒径が1〜5mm程度の粒子の集合体である。保水性を担保するため、個々の粒子が多孔質であるのが好ましい。例えば、発泡スチロールや発泡黒曜石が使用できる。この発泡黒曜石は、黒曜石を約1000℃で焼成し発泡させて製造するものである。
【0007】繊維材としては、ピートモスを使用するのが好ましい。pHが3.5程度のピートモスを使用するのがより好ましい。固化材は、上記複数の材料を固化するための原料である。例えば、セメント、澱粉系の接着剤、合成接着剤等が固化材として使用できる。尚、上記固化材は、弱アルカリであるpHが7.0〜8.0程度のものを使用するのが好ましい。上記の各原料は、それぞれ1種類でも2種類以上の配合物でもよい。
【0008】上記の各原料は、以下の容量部で配合するのが好ましい。
乾燥土 4.0 〜 6.0 容量部透水性材 0.1 〜 0.4 容量部粒状体 1.0 〜 3.0 容量部繊維材 0.2 〜 0.8 容量部固化材 1.0 〜 2.6 容量部【0009】上記の人工土材料の各原料は、配合後に(即ち、人工土材料が)pHが6.5〜6.8の弱酸性になるように調整するのが好ましい。例えば固化材としてpHが7.0〜8.0のセメントを使用するときには、pHが3.5程度のピートモスを併用することによって、pHを調整する。尚、上記の各原料に加えて、着色剤(例えば、カーボン)等の添加剤を配合してもよい。
【0010】2.人工土本発明の人工土は、上記の人工土材料を粒状化させて成る。人工土を構成している各粒子の粒径は、人工土の用途により異なるが、3〜10mm程度が好ましい。
【0011】本発明の人工土は、以下のようにして製造できる。上記の人工土材料を十分に撹拌して各原料が均一に分散した混合物とした後、図示しない市販の混練機に、水と共に投入する。その際、投入比は、人工土材料100重量部に対して水0.3〜5重量部、好ましくは1重量部とする。
【0012】混練機中で人工土材料が混練されて混練物Mにされた後、その混練物Mが図2に示す篩9に装入される。篩9の下部には金網11が設置されている。また、カッター13が金網11に近接し且つ平行に移動自在に備えられている。装入された混練物Mは、大きい矢印に示すように、上部から図示しない押圧手段により押されて金網11の開口部からはみ出される。すると、小さい矢印に示すように、右側から進行してくるカッター13により、はみ出した部分が切断され、ペレットPになって落下する。何回もこの押圧及び切断動作が繰り返されて、塊はペレットPの集合体となる。この集合体を、天日乾燥し、翌日散水し養生させると、最終製品である粒状の人工土となる。
【0013】尚、本発明の人工土を製造する際には、上記の篩9を必ずしも用いなければならないわけではなく、造粒機を用いて人工土を製造してもよい。特に大量の人工土を製造する場合には、造粒機を使用するとよい。
【0014】この人工土は、従来のセラミックの人工土と同様に、バラやランの水耕栽培、透水補強等に利用できる。また、保水性が良いので、乾燥し易い地域で積極的に利用できる。更に、人工土は、水はけが良いので、プランターに利用しても根腐れの心配がない。
【0015】
【実施例】人工土材料の各原料の配合比を以下に示す。
(配合例1)
乾燥真砂土 5.0 容量部透水性材 0.2 容量部発泡スチロール 2.0 容量部ピートモス 0.5 容量部カーボン 0.5 容量部セメント 1.8 容量部【0016】(配合例2)
乾燥浚渫土 5.0 容量部透水性材 0.2 容量部発泡スチロール 2.0 容量部ピートモス 0.5 容量部セメント 1.8 容量部【0017】(配合例3)
乾燥浚渫土 5.0 容量部透水性材 0.2 容量部発泡黒曜石 2.0 容量部ピートモス 0.5 容量部セメント 1.8 容量部【0018】上記の配合例に従った人工土材料100重量部に対して、水を1重量部加えて、上記の発明の実施の形態で記載された方法に従って、篩9を用いて、粒状の人工土を製造する。尚、水の量は1重量部から2重量部の範囲で適宜調整する。
【0019】図1は、実際に配合例1の人工土原料から製造された人工土を構成する粒子1の拡大写生図である。人工土を構成する粒子1中には、樹木の粉砕物3、発泡スチロール5、ピートモス7が固着されている。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明の人工土は、セラミックの人工土より低コストで製造できる。また、軽量なので、輸送コストが軽減できる他、屋上庭園等にも利用し易い。更に、産廃土を利用した場合には、廃棄物を減らすことができる。
【出願人】 【識別番号】396002150
【氏名又は名称】有限会社平成エンジニアリング
【出願日】 平成11年3月8日(1999.3.8)
【代理人】 【識別番号】100098936
【弁理士】
【氏名又は名称】吉川 晃司 (外1名)
【公開番号】 特開2000−253743(P2000−253743A)
【公開日】 平成12年9月19日(2000.9.19)
【出願番号】 特願平11−59575