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【発明の名称】 きのこ栽培用巻きカバー及びそれを用いたきのこ栽培方法
【発明者】 【氏名】木田 三郎

【要約】 【課題】コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶口上方に伸長するきのこが瓶口周囲に垂れ下がるのを防ぐことのできるきのこ栽培用巻きカバーを得る。

【解決手段】きのこ栽培用巻きカバーを構成する帯カバー10を、コンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部32の外側面に亙って連続して起立させて巻きつける。帯カバー10は、保持手段により上記の複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部32の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた状態に保持すると共に、係止手段50によりコンテナ20に離脱可能に係止させる。そして、コンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶口34上方の外側面に連続して起立する帯カバー10の内側面により、そのきのこ栽培瓶の瓶口34上方に伸長するきのこ60の周囲を倒れぬように支持する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンテナに複数の広口のきのこ栽培瓶をその瓶胴部を互いに密着させて並べて収納して、その複数の各きのこ栽培瓶の広口の瓶口をその上方に伸長するきのこを、それに隣合うきのこ栽培瓶の広口の瓶口を通してその上方に伸長するきのこにより支持するきのこ栽培方法に用いるきのこ栽培用巻きカバーであって、前記コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部のコンテナ外方を向く外側面に亙って連続して起立させて巻きつけて、そのコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶のコンテナ外方を向く瓶口上方の外側面を連続して覆う帯カバーと、その帯カバーをコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた状態に保持する保持手段と、その帯カバーを前記コンテナに離脱可能に係止させる係止手段とからなることを特徴とするきのこ栽培用巻きカバー。
【請求項2】 前記保持手段が、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた帯カバーの両端を離脱可能に継合する継合手段からなる請求項1記載のきのこ栽培用巻きカバー。
【請求項3】 前記保持手段が、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた帯カバーの周囲に巻きつけるゴムバンドからなる請求項1記載のきのこ栽培用巻きカバー。
【請求項4】 コンテナに複数の広口のきのこ栽培瓶をその瓶胴部を互いに密着させて並べて収納して、その複数の各きのこ栽培瓶の広口の瓶口を通してその上方に伸長するきのこを、それに隣合うきのこ栽培瓶の広口の瓶口を通してその上方に伸長するきのこにより支持するきのこ栽培方法において、請求項1、2又は3記載のきのこ栽培用巻きカバーの帯カバーをコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部のコンテナ外方を向く外側面に亙って連続して起立させて巻きつけて、その帯カバーによりコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶のコンテナ外方を向く瓶口上方の外側面を連続して覆い、その帯カバーを保持手段によりコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面に亙って連続して起立させて巻き付けた状態に保持すると共に、その帯カバーを係止手段を用いて前記コンテナに離脱可能に係止させて、その瓶口上方の外側面を覆う帯カバーの内側面により、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の広口の瓶口を通してその上方に伸長するきのこのコンテナ外方を向くきのこの周囲を支持することを特徴とするきのこ栽培方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、えのき茸等のきのこ栽培に用いるきのこ栽培用巻きカバー、及びその巻きカバーを用いてえのき茸等のきのこを栽培するきのこ栽培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】おが屑又はコーンコブ(とうもろこしの芯を細かく粉砕したもの)に米糠、栄養剤等を混合してなる培養基を用いて、えのき茸等のきのこ栽培が盛んに行われている。
【0003】このきのこ栽培においては、近時、きのこ栽培の大幅な簡易化を図る目的で、きのこ栽培における巻き紙作業を省くことの可能なきのこ栽培方法が開発され、えのき茸等のきのこ栽培に利用されている。
【0004】ここで、巻き紙作業とは、きのこ栽培瓶の瓶口周囲に扇状等をした巻き紙を瓶口上方に起立させて筒状に巻き付ける作業をいう。この巻き紙作業を行えば、きのこ栽培瓶の瓶口を通してその上方に伸長するきのこの周囲を、瓶口上方に筒状に起立した巻き紙の内側面で支えることができる。そして、その瓶口上方に伸長するきのこが瓶口周囲に垂れ下がるのを防ぐことができる。
【0005】この巻き紙作業を省いたきのこ栽培においては、図6に示したように、複数のきのこ栽培瓶30をその瓶胴部32を互いに密着させて籠状のコンテナ20内に縦横等に並べて収容している。きのこ栽培瓶30には、ラッパ状等をした広口の瓶口34を持つ栽培瓶を用いている。そして、そのコンテナ20内のきのこ栽培瓶30の広口の瓶口34を通してその上方に伸長するえのき茸等のきのこ60の周囲を、それに隣合う同じコンテナ20内のきのこ栽培瓶30の広口の瓶口34を通してその上方に伸長するきのこ60により支持している。そして、その広口の瓶口34の上方に伸長するきのこ60が、きのこ栽培瓶の瓶口34周囲に垂れ下がるのを防いでいる。即ち、同じコンテナ20内に収容した複数の各きのこ栽培瓶の瓶口34の上方に伸長するきのこ60をそれに隣合うきのこ栽培瓶の広口の瓶口34の上方に伸長するきのこ60により支えながら、その各きのこ栽培瓶の瓶口34の上方に伸長するきのこ60を、きのこ栽培瓶30の上方に真っ直ぐに伸長させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のようにして、同じコンテナ20内に並べて収容した複数のきのこ栽培瓶の広口の瓶口34の上方に伸長するきのこ60をそれに隣合うきのこ栽培瓶の広口の瓶口34の上方に伸長するきのこ60により支えながら、そのきのこ60を生育した場合には、同じ図6に示したように、コンテナ20内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の広口の瓶口34の上方に伸長するきのこ60のうちの、コンテナ20外方を向くきのこ60の周囲には、それに隣合うきのこ栽培瓶の瓶口34の上方に伸長するきのこ60が存在しなかった。そのため、そのコンテナ20外方を向くきのこ60が、きのこ栽培瓶の瓶口34周囲に垂れ下がった状態となってしまった。そして、そのコンテナ20内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の瓶口34の上方に伸長するきのこ60のすべてを、真っ直ぐに体裁良く生育できなかった。
【0007】本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、コンテナ内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の広口の瓶口の上方に伸長するきのこのうちの、コンテナ外方を向くきのこを、瓶口周囲に垂れ下がらせずに、真っ直ぐに体裁良く生育するために用いるきのこ栽培用巻きカバー(以下、巻きカバーという)、及びその巻きカバーを用いて、コンテナ内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の広口の瓶口の上方に伸長するきのこのすべてを、瓶口周囲に垂れ下がらせずに、真っ直ぐに体裁良く生育できるきのこ栽培方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の巻きカバーは、コンテナに複数の広口のきのこ栽培瓶をその瓶胴部を互いに密着させて並べて収納して、その複数の各きのこ栽培瓶の広口の瓶口をその上方に伸長するきのこを、それに隣合うきのこ栽培瓶の広口の瓶口を通してその上方に伸長するきのこにより支持するきのこ栽培方法に用いるきのこ栽培用巻きカバーであって、前記コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部のコンテナ外方を向く外側面に亙って連続して起立させて巻きつけて、そのコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶のコンテナ外方を向く瓶口上方の外側面を連続して覆う帯カバーと、その帯カバーをコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面に亙って連続して起立させて巻き付けた状態に保持する保持手段と、その帯カバーを前記コンテナに離脱可能に係止させる係止手段とからなることを特徴としている。
【0009】この巻きカバーにおいては、その帯カバーを、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部のコンテナ外方を向く外側面に亙って連続して起立させて巻きつけることができる。そして、その帯カバーにより、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶のコンテナ外方を向く瓶口上方の外側面を連続して覆うことができる。それと共に、その帯カバーを、保持手段により、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた状態に保持できる。そして、コンテナ内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の瓶口の上方に伸長するきのこのうちの、コンテナ外方を向くきのこの周囲を、帯カバーの内側面により支持できる。そして、そのきのこ栽培瓶の瓶口の上方に伸長するきのこのうちの、コンテナ外方を向くきのこが、きのこ栽培瓶の瓶口周囲に垂れ下がるのを防ぐことができる。そして、そのコンテナ内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の瓶口を通してその上方に伸長するきのこのすべてを、瓶口周囲に垂れ下がらせずに、瓶口の上方に真っ直ぐに体裁良く生育できる。
【0010】その際には、帯カバーを、係止手段を用いて、コンテナに離脱可能に係止させることができる。そして、帯カバーが、コンテナ内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の広口の瓶口を通してその上方に伸長するきのこに押されて、きのこ栽培瓶の瓶胴部の上方に持ち上げられ、その瓶胴部から抜け出るのを防ぐことができる。そして、帯カバーの支持状態が不安定となって、その帯カバーの内側面によりコンテナ内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の瓶口の上方に伸長するきのこのコンテナ外方を向くきのこの周囲が的確に支持されなくなるのを防ぐことができる。
【0011】本発明の巻きカバーにおいては、前記保持手段が、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた帯カバーの両端を離脱可能に継合する継合手段からなるか、又は、前記保持手段が、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた帯カバーの周囲に巻きつけるゴムバンドからなることを好適としている。
【0012】この巻きカバーにあっては、帯カバーをコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた際に、その帯カバーの両端を、継合手段により継合できる。又は、その帯カバーの周囲にゴムバンドを巻きつけることができる。そして、その帯カバーを、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた状態に保持できる。また、その継合手段により離脱可能に継合した帯カバーの両端を分離できる。又は、そのゴムバンドを、それを巻きつけ帯カバーの周囲から離脱させることができる。そして、帯カバーをそれを巻きつけたコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面から離脱させることができる。そして、その帯カバーを平面状に展開させて、その帯カバーを洗浄したりコンパクトに収納したりできる。
【0013】本発明のきのこ栽培方法は、コンテナに複数の広口のきのこ栽培瓶をその瓶胴部を互いに密着させて並べて収納して、その複数の各きのこ栽培瓶の広口の瓶口を通してその上方に伸長するきのこを、それに隣合うきのこ栽培瓶の広口の瓶口を通してその上方に伸長するきのこにより支持するきのこ栽培方法において、本発明のきのこ栽培用巻きカバーの帯カバーをコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部のコンテナ外方を向く外側面に亙って連続して起立させて巻きつけて、その帯カバーによりコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶のコンテナ外方を向く瓶口上方の外側面を連続して覆い、その帯カバーを保持手段によりコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部の外側面に亙って連続して起立させて巻き付けた状態に保持すると共に、その帯カバーを係止手段を用いて前記コンテナに離脱可能に係止させて、その瓶口の外側上方を覆う帯カバーの内側面により、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の広口の瓶口を通してその上方に伸長するきのこのコンテナ外方を向くきのこの周囲を支持することを特徴としている。
【0014】このきのこ栽培方法においては、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の広口の瓶口を通してその上方に伸長するきのこのうちの、コンテナ外方を向くきのこの周囲を、帯カバーの内側面により支持できる。そして、そのきのこ栽培瓶の瓶口の上方に伸長するきのこのうちの、コンテナ外方を向くきのこが、きのこ栽培瓶の瓶口周囲に垂れ下がるのを防ぐことができる。そして、そのコンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶口を通してその上方に伸長させるきのこのすべてを、真っ直ぐに体裁良く生育できる。
【0015】その際には、帯カバーが、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶口を通してその上方に伸長するきのこに押されて、きのこ栽培瓶の瓶胴部の上方に持ち上げられ、その瓶胴部から抜け出るのを、帯カバーをコンテナに係止させている係止手段により防ぐことができる。そして、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶口を通してその上方に伸長するきのこのうちの、コンテナ外方を向くきのこの周囲を帯カバーにより安定して支持し続けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態を説明する。図1ないし図5は本発明の巻きカバーの好適な実施の形態を示し、図1はその使用状態を示す正面図、図2はその使用状態を示す一部平面図、図3(a)(b)はその帯カバーの一部正面図とその一部平面図、図4はその使用状態を示す一部正面図、図5はその係止手段の拡大構造説明図である。以下に、この巻きカバーを説明する。
【0017】図において、10は、コンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶30の瓶胴部32のコンテナ20外方を向く外側面に亙って連続して起立させて巻きつけて、そのコンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶30のコンテナ20外方を向く瓶口34上方の外側面を連続して覆う帯カバーである。帯カバー10は、厚紙、プラスチック板等の可撓性のある帯板を用いて形成している。
【0018】40は、帯カバー10をコンテナ20内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の瓶胴部32の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた状態に保持手段する保持手段である。保持手段40は、図3(a)、(b)に示したような、帯カバー10の両端を離脱可能に継合する継合手段42から形成している。継合手段42は、図3(b)に示したように、帯カバー10の両端に設けたほぼU字状の折曲部から形成している。そして、その継合手段42の折曲部を互いに離脱可能に継合させることにより、帯カバー10をコンテナ20内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の瓶胴部32の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた状態に保持できるようにしている。なお、保持手段40は、図4に示したような、コンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部32の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた帯カバー10の周囲に巻きつけるゴムバンド44から形成しても良い。そして、そのゴムバンド44を用いて、帯カバー10をコンテナ20内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の瓶胴部32の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた状態に保持できるようにしても良い。又は、保持手段40を、上記の継合手段42及びゴムバンド44の両方から形成しても良い。そして、その両方の継合手段42及びゴムバンド44を用いて、帯カバー12をコンテナ20内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の瓶胴部32の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた状態に確実に保持できるようにしても良い。
【0019】50は、帯カバー10を、コンテナ20に離脱可能に係止させる係止手段である。係止手段50は、図4と図5に示したように、帯カバー10を構成している可撓性のある帯板の下部側壁の一部に舌片52をくり抜いて、その可撓性のある舌片52を帯板の下部側壁の外方に逆L字状に突出させて形成している。そして、図5に示したように、帯カバー10をコンテナ20内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の瓶胴部32の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた状態において、きのこ栽培瓶の瓶胴部32とコンテナ20側壁との間に挿入された状態となる帯カバー10の下部側壁に設けられた上記の舌片52を、コンテナ20の側壁に設けられた窓22の内側上端に係止させることができるように構成している。また、その可撓性のある舌片52をコンテナ20側壁の窓22の内方に押し込むことにより、その舌片52をコンテナ20側壁の窓22の内側から離脱させることができるように構成している。
【0020】図1ないし図5に示した巻きカバーは、以上の帯カバー10と保持手段40と係止手段50とから構成している。
【0021】次に、この巻きカバーの使用例であって、本発明の巻きカバーを用いたきのこ栽培方法の好適な実施の形態を説明する。
【0022】図1及び図2に示したように、コンテナ20に、広口の瓶口34を持つ複数のきのこ栽培瓶30をその瓶胴部32を互いに密着させて縦横等に並べて収納している。そして、その複数の各きのこ栽培瓶30に充填された培養基(図示せず)を用いて、えのき茸等のきのこ60を栽培している。そして、そのコンテナ20内の複数の各きのこ栽培瓶30の広口の瓶口34を通してその上方に伸長するきのこ60を、それに隣合う同じコンテナ20内のきのこ栽培瓶30の広口の瓶口34を通してその上方に伸長するきのこ60により支持している。
【0023】以上のきのこ栽培方法は、既述の従来の巻き紙作業を省いたきのこ栽培方法と同様であるが、このきのこ栽培方法では、図1に示したように、上述の巻きカバーの帯カバー10を、コンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶30のコンテナ20外方を向く瓶胴部32の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけている。それと共に、保持手段40の継合手段42により帯カバー10の両端を継合している。又は、図4に示したように、保持手段40のゴムバンド44を帯カバー10の周囲に巻きつけている。そして、帯カバー10を、コンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶30のコンテナ20外方を向く瓶胴部32の外側面に亙って連続して起立させて巻きつけた状態に保持している。そして、その帯カバー10により、コンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶30のコンテナ20外方を向く瓶口34上方の外側面を連続して覆っている。そして、その帯カバー10の内側面により、コンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶口34の上方に伸長するきのこ60のうちの、コンテナ20外方を向くきのこ60の周囲を倒れぬように支持している。
【0024】その際には、帯カバー10を、係止手段50を用いて、コンテナ20に離脱可能に係止させている。具体的には、図4又は図5に示したように、帯カバー10を構成している帯板の下部側壁に突出させた可撓性のある舌片52を、コンテナ20側壁の窓22の内側上端に係止させている。そして、コンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶口34を通してその上方に伸長するきのこ60に押されて、その帯カバー10がきのこ栽培瓶の瓶胴部32の上方に抜け出て、そのコンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部32の外側面に亙って連続して巻きつけた帯カバー10の支持状態が不安定となるのを防いでいる。
【0025】図1ないし図5に示したきのこ栽培方法は、以上の工程からなり、このきのこ栽培方法においては、コンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶30の広口の瓶口34を通してその上方に伸長するきのこ60のうちの、コンテナ20外方を向くきのこ60の周囲を、帯カバー10の内側面により支持できる。そして、そのきのこ栽培瓶の瓶口34の上方に伸長するきのこ60のうちの、コンテナ20外方を向くきのこ60が、きのこ栽培瓶の瓶口34周囲に垂れ下がるのを防ぐことができる。そして、そのコンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶口34を通してその上方に伸長するきのこ60のすべてを、真っ直ぐに体裁良く生育できる。
【0026】また、コンテナ20内の複数の各きのこ栽培瓶30を用いてえのき茸等のきのこ60を所定長さに生育し終えた後には、継合手段42により離脱可能に継合した帯カバー10の両端を分離させることができる。又は、ゴムバンド44を帯カバー10の周囲から取り外すことができる。そして、帯カバー10を、コンテナ20内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶胴部32の外側面から離脱させることができる。それと共に、コンテナ20側壁の窓22の内側から可撓性のある舌片52をコンテナ20内方に押し込むことができる。そして、帯カバー10をそれを係止させたコンテナ20から離脱させることができる。そして、その帯カバー10を平面状に展開させて、その帯カバー10に付着したよごれを洗浄したり、その帯カバー10をコンパクトに収納したり等できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の巻きカバーを用いて、本発明のきのこ栽培方法により、えのき茸等のきのこを栽培すれば、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の広口の瓶口を通してその上方に伸長するきのこのうちの、コンテナ外方を向くきのこの周囲を、コンテナ内の周辺に並ぶ複数のきのこ栽培瓶の瓶口上方の外側面を連続して覆う帯カバーの内側面により支持できる。そして、そのコンテナ外方を向くきのこが、きのこ栽培瓶の瓶口周囲に垂れ下がった状態となるのを防ぐことができる。そして、コンテナ内の周辺に並ぶきのこ栽培瓶の瓶口を通してその上方に伸長するきのこのすべてを、真っ直ぐに体裁良く生育できる。
【出願人】 【識別番号】391003679
【氏名又は名称】長野木田工業株式会社
【出願日】 平成11年2月15日(1999.2.15)
【代理人】 【識別番号】100086623
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 宗久
【公開番号】 特開2000−232822(P2000−232822A)
【公開日】 平成12年8月29日(2000.8.29)
【出願番号】 特願平11−35395