| 【発明の名称】 |
簡易ハウス用開閉装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀合 庄四郎
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| 【要約】 |
【課題】上側からも樹脂シートを開けることができるようにするとともに、シャフトの撓みを抑制するようにして樹脂シートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なうことができるようにする。
【解決手段】一対のレールとしてのラック10に往復移動可能に設けられる移動体20に、樹脂シートSを巻き取り巻き戻しするシャフト21とロッド22とを架設し、移動体20に移動体20を移動させシャフト21とロッド22とを連動して回転させる回転機構24を設け、一対のラック10間にシャフト21を支持するシャフト支持機構40を備え、このシャフト支持機構40を、ガイドレール41に走行移動可能に設けられるベース体43と、ベース体43に設けられロッド22によって回転駆動されるとともにチェーン42に噛合するスプロケット44と、ベース体43に設けられシャフト21に巻き取られた樹脂シートSを包容してシャフト21を支持する支持部材51とを備えて構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部空間を形成する骨組みに樹脂シートを被覆して構成される簡易ハウスの当該樹脂シートを巻き取り巻き戻しして開閉する簡易ハウス用開閉装置において、上記骨組みに所定間隔で平行に取付けられる一対のレールと、該各レールに往復移動可能に設けられる移動体と、該一対の移動体間に回転可能に架設され回転させられて樹脂シートを巻き取り巻き戻しするシャフトと、上記一対の移動体間に上記シャフトと平行にかつ回転可能に架設されたロッドと、上記移動体に設けられ該移動体をレールに対して移動させるとともに上記シャフトとロッドとを連動して回転させる回転機構と、上記一対のレール間に設けられ上記ロッドによって駆動されて上記シャフトを支持するシャフト支持機構とを備えて構成し、上記シャフト支持機構を、上記レールと略平行に設けられたガイドレールと、該ガイドレールに沿って張設されたチェーンと、上記ガイドレールに走行移動可能に設けられ上記ロッドに支持されて上記移動体と同動させられるベース体と、該ベース体に設けられ上記ロッドによって回転駆動されるとともに上記チェーンに噛合するスプロケットと、上記ベース体に設けられ上記シャフトに対する樹脂シートの巻き取り巻き戻しを許容する間隙を有し該シャフトに巻き取られた樹脂シートを包容して該樹脂シートを介してシャフトを支持する支持部材とを備えて構成したことを特徴とする簡易ハウス用開閉装置。 【請求項2】 上記ベース体に、上記ガイドレールを挾持して該ガイドレール上を転動するローラの組を設けたことを特徴とする請求項1記載の簡易ハウス用開閉装置。 【請求項3】 上記ベース体に、上記チェーンをスプロケットに対して押える押えローラを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の簡易ハウス用開閉装置。 【請求項4】 上記支持部材を、板状部材を折曲形成して形成し、前側に開放してシャフトに巻き取られた樹脂シートを包容するリング状の包容部と、該包容部の端部に連続して上記ベース体の前側に延びシャフトに巻き取られる直前の樹脂シートを支承して案内する案内片とを備えて構成したことを特徴とする請求項1,2または3記載の簡易ハウス用開閉装置。 【請求項5】 上記レールをラックで構成し、上記移動体を上記ラックに沿って摺動可能に配置される移動体本体を備えて構成し、上記移動体の回転機構を、上記移動体本体に回転可能に軸支され上記ラックの歯部に噛合するピニオンギヤと、移動体本体に回転可能に軸支され上記ピニオンギヤに噛合する従動ギヤとを備えたギヤ機構で構成したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の簡易ハウス用開閉装置。 【請求項6】 上記移動体本体に上記ラックの歯部に噛合する補助ギヤを回転可能に軸支し、上記移動体本体に上記ピニオンギヤ及び補助ギヤと共働してラックを挾みかつ該ラックの背面を転動する一対のローラを回転可能に軸支したことを特徴とする請求項5記載の簡易ハウス用開閉装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂シートを被覆して構成される簡易ハウスの樹脂シートを巻き取り巻き戻しして開閉する簡易ハウス用開閉装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、野菜や果実等の農作物をハウス内で栽培する所謂ハウス栽培が普及している。このハウス栽培においては、例えば、金属製パイプで内部空間を形成する骨組みを構築し、この骨組みに樹脂シートを被覆して構成される簡易ハウスを用いる。この簡易ハウスにおいては、樹脂シートを巻き取り巻き戻しして開閉する簡易ハウス用開閉装置を設け、ハウス内の温度,湿度や通気を管理し、農作物の育成に最適な環境を作り出せるようにしている。 【0003】従来、この種の簡易ハウス用開閉装置としては、例えば、図8に示すように、左右に所定間隔で平行に取付けられる一対の棒状レール1と、各レール1にスライド可能に設けられる移動体2と、移動体2間に回転可能に架設され樹脂シートSを巻き取り巻き戻しするシャフト3と、移動体2に設けられシャフト3を回転させるハンドル4とを備えて構成されている。樹脂シートSは、骨組み(図示せず)の上から下に垂れ下げて被覆され、その下端がシャフト3に巻回され、下から上に向けて巻き取られて開けられる。そして、シャフト3を巻き取り方向に回転させると、樹脂シートSは上端で骨組みに固定されていることから、シャフト3に下から巻き取られるとともに、樹脂シートSの張力によって移動体2がレール1を上昇する。一方、シャフト3を巻き戻し方向に回転させると、樹脂シートSはシャフト3から巻き戻されるとともに、移動体2がその自重によってレール1をスライド下降する。これにより、ハウスの下側から樹脂シートSを開けて下側から開度を調整して通気を行なうようにしている(例えば、特開平8−172933号公報掲載)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、農作物の育成上、ハウスの下側から樹脂シートSを開けて下側から開度を調整して通気を行なうと、樹脂シートSを開けた当初から下側の冷気がハウス内に入り込むので、農作物に悪影響を与えることがあることから、ハウスの上側から樹脂シートSを開けて上側から開度を調整して通気を行ないたいという要請がある。然しながら、上記の従来の簡易ハウス用開閉装置にあっては、ハウスの上側から樹脂シートSを開けるようにすることができないという問題があった。その理由は、図9に示すように、ハウスの上側から樹脂シートSを開けるように、樹脂シートSの上端をシャフト3に巻回しても、樹脂シートSを開けるときは、シャフト3への巻き取りにより樹脂シートSに張力が働いて移動体2を下降させることができるが、樹脂シートSを閉じるときは、シャフトを巻き戻し方向に回転させても、樹脂シートSのみが巻き戻されるだけで、移動体がレール1を上昇することができないことになることから、樹脂シートSを閉じることができなくなるからである。また、従来の簡易ハウス用開閉装置にあっては、シャフト3は下側に撓み易く、この撓みによっても、移動体2の移動に支障が生じ、巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれないことがあるという問題があった。特に、シャフト3の長さが数10メートルにも及ぶ大型のハウスになると、この撓みの問題が大きくて、実質的に装置を設置できない事態も生じる。 【0005】本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、シャフトの回転と連動して移動体を上下動させることができるようにして、上側からも樹脂シートを開けることができるようにするとともに、シャフトの撓みを抑制するようにして樹脂シートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なうことができるようにした簡易ハウス用開閉装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】このような課題を解決するための本発明の技術的手段は、内部空間を形成する骨組みに樹脂シートを被覆して構成される簡易ハウスの当該樹脂シートを巻き取り巻き戻しして開閉する簡易ハウス用開閉装置において、上記骨組みに所定間隔で平行に取付けられる一対のレールと、該各レールに往復移動可能に設けられる移動体と、該一対の移動体間に回転可能に架設され回転させられて樹脂シートを巻き取り巻き戻しするシャフトと、上記一対の移動体間に上記シャフトと平行にかつ回転可能に架設されたロッドと、上記移動体に設けられ該移動体をレールに対して移動させるとともに上記シャフトとロッドとを連動して回転させる回転機構と、上記一対のレール間に設けられ上記ロッドによって駆動されて上記シャフトを支持するシャフト支持機構とを備えて構成し、上記シャフト支持機構を、上記レールと略平行に設けられたガイドレールと、該ガイドレールに沿って張設されたチェーンと、上記ガイドレールに走行移動可能に設けられ上記ロッドに支持されて上記移動体と同動させられるベース体と、該ベース体に設けられ上記ロッドによって回転駆動されるとともに上記チェーンに噛合するスプロケットと、上記ベース体に設けられ上記シャフトに対する樹脂シートの巻き取り巻き戻しを許容する間隙を有し該シャフトに巻き取られた樹脂シートを包容して該樹脂シートを介してシャフトを支持する支持部材とを備えて構成している。ここで、シャフト支持機構のチェーン及びスプロケットは、タイミングベルト及びそのプーリを含む広い概念であり、即ち、噛合する巻掛け伝動機構で使用されるものであればどのようなものでも良い。 【0007】これにより、例えば、樹脂シートの上端をシャフトに巻回し、上側から樹脂シートを開けるようにした際、樹脂シートを開けるとき、シャフトを巻き取り方向に回転させると、樹脂シートがシャフトに巻き取られるとともに、回転機構により移動体が降下していく。一方、樹脂シートを閉めるとき、シャフトを巻き戻し方向に回転させると、樹脂シートがシャフトから巻き戻されて行くとともに、回転機構により移動体が上昇する。この場合、移動体がシャフトの回転に連動して移動することになり、そのため、従来できなかった上から下へ向けて樹脂シートを巻き取って開け、下から上に樹脂シートを巻き戻して閉めることが実現される。 【0008】また、樹脂シートの巻き取り巻き戻しにおいては、シャフト支持機構が常時シャフトを支持している。シャフト支持機構においては、ロッドが移動体の移動により回転すると、スプロケットはチェーンに噛合して回転することから、ベース体が移動体と同動する。この場合、シャフトは、巻かれた樹脂シート及びこれを包容する支持部材を介してシャフト支持機構に支持されているので、シャフトの撓みが防止される。そのため、樹脂シートの巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれる。特に、シャフトの荷重が、支持部材,ベース体を介してガイドレールに支持されるとともに、支持部材,ベース体及びスプロケットを介してチェーンに支持され、即ち、シャフトの荷重がガイドレールとチェーンに分担されて支持されるので、確実にシャフトが支持され、撓みが防止される。また、ベース体は、スプロケットとチェーンの噛合によって移動するので、移動量が一定化し、そのため、シャフトの上下の触れが押えられるので、この点でも、樹脂シートの巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれる。更に、支持部材によって樹脂シートが包容されて保持されるので、樹脂シートが左右にずれにくくなり、そのため、樹脂シートの巻き取りによる偏りが防止され、この点でも樹脂シートの巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれる。 【0009】また、必要に応じ、上記ベース体に、上記ガイドレールを挾持して該ガイドレール上を転動するローラの組を設けた構成としている。ベース体の移動の際は、ローラの組がガイドレールを挾持してガイドレール上を転動するので、ガイドレールに対するベース体の走行移動が無理なく行なわれ、動きがスムーズに行なわれる。更に、必要に応じ、上記ベース体に、上記チェーンをスプロケットに対して押える押えローラを設けた構成としている。ベース体の移動の際は、チェーンが押えローラによってスプロケットに対して押えられるので、チェーンがスプロケットから外れてチェーンのコマ飛びが生じる事態が防止され、ベース体の走行移動が円滑に行なわれる。更にまた、必要に応じ、上記支持部材を、板状部材を折曲形成して形成し、前側に開放してシャフトに巻き取られた樹脂シートを包容するリング状の包容部と、該包容部の端部に連続して上記ベース体の前側に延びシャフトに巻き取られる直前の樹脂シートを支承して案内する案内片とを備えて構成している。案内片でシャフトに巻き取られる直前の樹脂シートを支承して案内するので、樹脂シートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なわせることができ、確実に包容部に包容させることができる。 【0010】また、必要に応じ、上記レールをラックで構成し、上記移動体を上記ラックに沿って摺動可能に配置される移動体本体を備えて構成し、上記移動体の回転機構を、上記移動体本体に回転可能に軸支され上記ラックの歯部に噛合するピニオンギヤと、移動体本体に回転可能に軸支され上記ピニオンギヤに噛合する従動ギヤとを備えたギヤ機構で構成している。ラックとピニオンギヤを噛合させるので滑りがなく、左右の移動体で上下のずれが生じることがなく、移動体の移動が確実に行なわれ、樹脂シートの巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれる。この場合、上記移動体本体に上記ラックの歯部に噛合する補助ギヤを回転可能に軸支し、上記移動体本体に上記ピニオンギヤ及び補助ギヤと共働してラックを挾みかつ該ラックの背面を転動する一対のローラを回転可能に軸支したことが有効である。ピニオンギヤ,補助ギヤ及びローラによって移動体がラックに確実に保持され安定が図られるとともに、ローラによって移動が円滑に行なわれる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る簡易ハウス用開閉装置について説明する。図1乃至図6に示すように、実施の形態に係る簡易ハウス用開閉装置は、内部空間を形成する骨組みKに塩ビ等の樹脂シートSを被覆して構成される簡易ハウスHに設けられ、樹脂シートSを巻き取り巻き戻しして開閉するものであり、特に、簡易ハウスHの側面を構成する樹脂シートSを上から巻き取って開けることができるようにしたものである。この側面を構成する樹脂シートSは、簡易ハウスHの長手方向に所定幅有し、下端部が骨組みKに固定されて、骨組みKに付帯されている。実施の形態に係る簡易ハウス用開閉装置の基本的構成は、簡易ハウスHの長手方向左右に設けられ樹脂シートSの幅に対応させて所定間隔で平行に骨組みKに取付けられる一対のレールとしてのラック10と、各ラック10に往復移動可能に設けられる移動体20と、一対の移動体20間に回転可能に架設され樹脂シートSの上端が巻回され樹脂シートSを巻き取り巻き戻しするパイプ状のシャフト21と、一対の移動体20間にシャフト21と平行にかつ回転可能に架設されたパイプ状のロッド22と、移動体20に設けられ該移動体20をラック10に対して移動させるとともにシャフト21とロッド22とを連動して回転させる回転機構24とを備えて構成されている。シャフト21及びロッド22は、数本に分割されており、これらが適宜に連結されている。 【0012】図1,図3及び図4に示すように、レールとしてのラック10は、断面矩形状で前側に歯部11を有した細長状に形成されている。このラック10は、取付け金具12を介して骨組みKに固定されている。移動体20は、ラック10の両側に摺動可能に配置される一対の板体23aで構成される移動体本体23を備えて構成されている。移動体20の回転機構24は、移動体本体23に回転可能に軸支されラック10の歯部に噛合するピニオンギヤ25と、移動体本体23に回転可能に軸支されピニオンギヤ25に噛合する従動ギヤ26とを備えたギヤ機構で構成されている。そして、ピニオンギヤ25の回転軸25aにロッド22が嵌合させられスクリュー27をねじ込むことにより固定連結される。また、従動ギヤ26の回転軸26aにシャフト21が嵌合させられスクリュー28をねじ込むことにより固定連結される。 【0013】また、移動体20においては、移動体本体23の板体23a間にラック10の歯部11に噛合する補助ギヤ30が回転可能に軸支されている。また、板体23a間にピニオンギヤ25及び補助ギヤ30と共働してラック10を挾みかつラック10の背面13を転動する一対のローラ31が回転可能に軸支されている。一方の移動体20のピニオンギヤ25の回転軸25aは、外側に延長され、ハンドル装置33(図2)等の駆動機構に連係させられる回転入力部32を有し、この回転入力部32に回転力が付与されると、ピニオンギヤ25が回転して移動体20がラック10上を移動するとともに、ロッド22が回転させられ、かつ従動ギヤ26を介してシャフト21が回転させられる。 【0014】また、実施の形態に係る簡易ハウス用開閉装置は、一対のラック10間に設けられロッド22によって駆動されてシャフト21を支持するシャフト支持機構40を備えている。シャフト支持機構40は、図1,図3,図5及び図6に示すように、レールとしてのラック10と略平行に設けられたガイドレール41と、ガイドレール41に沿って張設されたチェーン42とを備えている。ガイドレール41は、断面リング状のパイプで構成され、一対のラック10間において、適宜数(図2では2本)が骨組みKに固定されている。チェーン42は上下が骨組みKに固定されてガイドレール41に沿って張設されている。更に、シャフト支持機構40は、各ガイドレール41に走行移動可能に設けられロッド22に支持されて移動体20と同動させられるベース体43と、ベース体43に設けられロッド22によって回転駆動されるとともにチェーン42に噛合するスプロケット44と、ベース体43に設けられシャフト21に対する樹脂シートSの巻き取り巻き戻しを許容する間隙を有し該シャフト21に巻き取られた樹脂シートSを包容して該樹脂シートSを介してシャフト21を支持する支持部材51とを備えて構成されている。 【0015】ベース体43は、ラック10とチェーン42とが通過する間隔を有した一対のベース板45を備えて構成され、この各ベース板45に挿通孔47を同軸で設け、この挿通孔47に貫通孔46aを有した回転軸体46を挿通し、この回転軸体46の貫通孔46aにロッド22を挿通し、スクリュー49をねじ込むことにより固定連結している。また、このベース板45間において、スプロケット44が回転軸体46に固定されている。ベース体43の各ベース板45の挿通孔47には、回転軸体46が回転可能に軸支されるボールベアリング48が嵌挿されている。また、ベース体43のベース板45間には、ガイドレール41を挾持してガイドレール41上を転動する互いに幅調整可能なローラ59,59の組が上下に2組設けられている。このローラ59,59の組のスプロケット44側のローラは、チェーン42をスプロケット44に対して押える押えローラ50として構成されている。 【0016】更に、支持部材51は、金属製の板状部材を折曲形成して形成されており、前側に開放してシャフト21に巻き取られた樹脂シートSを包容するリング状の包容部52と、包容部52の下端部に連続してベース体43の前側に延びシャフト21に巻き取られる直前の樹脂シートSを支承して案内する案内片53とを備えて構成されている。そして、樹脂シートSは、ロッド22の前側に配置され、樹脂シートSの上端がシャフト支持機構40の支持部材51の間隙を引き通されてシャフト21の前側から巻回される。尚、回転機構24のピニオンギヤ25,従動ギヤ26及びシャフト支持機構40のスプロケット44の歯数やチェーン42のピッチは、移動体20とベース体43とが同位で同動できるように適宜に定められている。尚また、移動体20は、樹脂シートSと骨組みKとの摩擦抵抗があることから、自走することがないが、移動体20の停止を確実にするためには、例えば、移動体20とラック10とをピンで止めるようにする等のロック機構を設けると良い。 【0017】従って、この実施の形態に係る簡易ハウス用開閉装置によって、樹脂シートSを開けるときは、例えば、ハンドル装置33を回転入力部32に連係させて、ハンドルを回転する。この回転により、回転機構24が機能し、回転軸25aを介してピニオンギヤ25が回転してロッド22が回転し(図1のR1 方向)、従動ギヤ26を介してシャフト21がロッド22とは逆回転する(図1のR3 方向)。これにより、樹脂シートSがシャフト21に巻き取られるとともに、ピニオンギヤ25が回転するので、ラック10に噛合して走行することから移動体20が降下していく。そして、図2に示すように、樹脂シートSの開度を調整し、適宜のところで移動体20を停止させる。この場合、ハウスの上側から開度を調整して通気を行なうことができるので、農作物の育成上、環境を極めて良好なものにすることができる。 【0018】一方、樹脂シートSを閉めるときは、ハンドル装置33を回転入力部32に連係させて、ハンドルを回転する。この回転により、回転機構24が機能し、回転軸25aを介してピニオンギヤ25が回転してロッド22が回転し(図1のR2方向)、従動ギヤ26を介してシャフト21がロッド22とは逆回転する(図1のR4 方向)。これにより、樹脂シートSがシャフト21から巻き戻されるとともに、ピニオンギヤ25が回転するので、ラック10に噛合して走行することから移動体20が上昇していく。この場合、移動体20がシャフト21の回転に連動して移動することになり、そのため、従来できなかった下から上に樹脂シートSを巻き戻して閉めることが実現される。 【0019】この樹脂シートSの開閉においては、ラック10にピニオンギヤ25を噛合させるので移動体20のラック10に対する滑りがなく、左右の移動体20で上下のずれが生じることがなくなることから、移動体20の移動が確実で、樹脂シートSの巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれる。また、移動体20は、移動体本体23にピニオンギヤ25及び補助ギヤ30と共働してラック10を挾みかつラック10の背面を転動する一対のローラ31を回転可能に軸支したので、移動体本体23が確実にラック10に保持されて摺動し、また、ローラ31によって移動が円滑に行なわれる。 【0020】この樹脂シートSの巻き取り巻き戻しにおいては、シャフト支持機構40が常時シャフト21を支持している。シャフト支持機構40においては、ロッド22が移動体20の移動により回転すると、スプロケット44はチェーン42に噛合して回転し、ピニオンギヤ25と同方向回転するので、ベース体43が移動体20と同位で同動する。この場合、シャフト21は、巻かれた樹脂シートS及びこれを包容する支持部材51を介してシャフト支持機構40に支持されているので、シャフト21の撓みが防止される。そのため、樹脂シートSの巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれる。特に、シャフト21の荷重が、支持部材51,ベース体43を介してガイドレール41に支持されるとともに、支持部材51,ベース体43及びスプロケット44を介してチェーン42に支持され、即ち、シャフト21の荷重がガイドレール41とチェーン42に分担されて支持されるので、確実にシャフト21が支持され、撓みが防止される。 【0021】また、ベース体43は、スプロケット44とチェーン42の噛合によって移動するので、移動量が一定化し、そのため、シャフト21の上下の触れが押えられるので、この点でも、樹脂シートSの巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれる。更に、支持部材51によって樹脂シートSが包容されて保持されるので、樹脂シートSが左右にずれにくくなり、そのため、樹脂シートSの巻き取りによる偏りが防止され、この点でも樹脂シートSの巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれる。特に、支持部材51の案内片53でシャフト21に巻き取られる直前の樹脂シートSを支承して案内するので、樹脂シートSの巻き取り巻き戻しが取り分け円滑に行なわれ、樹脂シートSが確実に包容部52に包容させられる。 【0022】更にまた、ベース体43の移動の際は、ローラ59,59の組がガイドレール41を挾持してガイドレール41上を転動するので、ガイドレール41に対するベース体43の走行移動が無理なく行なわれ、動きがスムーズに行なわれる。また、ベース体43の移動の際は、チェーン42が押えローラ50によってスプロケット44に対して押えられるので、チェーン42がスプロケット44から外れてチェーン42のコマ飛びが生じる事態が防止され、ベース体43の走行移動が円滑に行なわれる。更に、ベース体43には、回転軸体46が軸支されるベアリング48が設けられているので、ロッド22の回転が円滑に行なわれることからスプロケット44の回転も円滑に行なわれ、そのため、チェーン42に対するスプロケット44の噛合移動が円滑に行なわれる。 【0023】図7には、移動体20の回転機構24の別の例を示している。これは、移動体本体23に回転可能に軸支されラック10の歯部に噛合するピニオンギヤ25と、移動体本体23に回転可能に軸支されピニオンギヤ25に噛合する第一従動ギヤ26と、この従動ギヤに噛合する第二従動ギヤ29とを備えて構成されている。そして、一方の移動体20のピニオンギヤ25の回転軸25aには、ハンドル装置33(図2)等の駆動機構が連係させられ回転が入力される。また、ピニオンギヤ25の回転軸25aにはロッド22が固定連結されるとともに、第二従動ギヤ29の回転軸29aにシャフト21が固定連結される。ピニオンギヤ25の歯数は第一従動ギヤ26の歯数よりも小さく設定されている。そのため、ピニオンギヤ25の回転力を小さくして大きな力が得られるので、ハンドル装置33(図2)等の駆動機構での駆動が容易に行なわれる。 【0024】尚、上記の移動体20の回転機構24は上述したギヤの組合せに限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形態においては、レールをラック10で構成しピニオンギヤ25を噛合させるようにしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、レールを螺旋状に形成して、この螺旋状体に噛合するギヤを備えて構成し、あるいは、レールを転動するゴムローラを備えて構成する等、適宜変更して差支えない。更に、上記のシャフト支持機構40は1つに限らず適宜の間隔で複数個設けても良く、適宜変更して差支えない。更にまた、上記の説明では、本装置を簡易ハウスHの側面に設けたが必ずしもこれに限定されるものではなく、天井に設けて天井を開閉させるようにする等、どの部位の樹脂シートSの開閉に用いても良いことは勿論である。また、シャフト支持機構40において、チェーン42は、図示した態様のものに限定されるものではなく、タイミングベルト等で構成しても良く、適宜変更して良いことは勿論である。尚また、装置の各部材の材質は金属あるいは樹脂等どのような材質でも良い。樹脂の場合は型成形できるので大量生産に向き、また軽量化も図られる。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように本発明の簡易ハウス用開閉装置によれば、シャフトの回転に連動して駆動されレールを走行して移動体を移動させる走行体を備えたので、移動体をシャフトの回転に連動させて移動させることができ、そのため、下から上へ向けて樹脂シートを巻き取って開け、上から下に樹脂シートを巻き戻して閉めることは勿論のこと、従来できなかった上から下へ向けて樹脂シートを巻き取って開け、下から上に樹脂シートを巻き戻して閉めることが可能になり、簡易ハウスの通気管理の向上を図ることができる。例えば、農作物を栽培する場合に、ハウスの上側から樹脂シートを開けて上側から開度を調整して通気を行なうことができるようになり、農作物を育成する環境を向上させることができるのである。 【0026】また、シャフト支持機構により、シャフトを支持できるので、シャフトの撓みを防止することができ、樹脂シートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なわせることができる。特に、シャフトの荷重が、支持部材,ベース体を介してガイドレールに支持されるとともに、支持部材,ベース体及びスプロケットを介してチェーンに支持され、即ち、シャフトの荷重がガイドレールとチェーンに分担されて支持されるので、確実にシャフトを支持して、撓みを防止することができる。特に、シャフトの長さが数10メートルにも及ぶ大型のハウスでは、極めて有効になる。また、ベース体は、スプロケットとチェーンの噛合によって移動するので、移動量が一定化し、そのため、シャフトの上下の触れが押えられるので、この点でも、樹脂シートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なわせることができる。更に、支持部材によって樹脂シートが包容されて保持されるので、樹脂シートが左右にずれにくくなり、そのため、樹脂シートの巻き取りによる偏りを防止することができ、この点でも樹脂シートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なわせることができる。 【0027】また、ベース体にガイドレールを挾持してガイドレール上を転動するローラの組を設けた場合には、ガイドレールに対するベース体の走行移動を無理なく行なわせることができ、動きをスムーズにすることができる。更に、ベース体にチェーンをスプロケットに対して押える押えローラを設けた場合には、チェーンがスプロケットから外れてチェーンのコマ飛びが生じる事態を防止することができ、ベース体の走行移動を円滑に行なわせることができる。また、支持部材を、板状部材を折曲形成して形成し、前側に開放してシャフトに巻き取られた樹脂シートを包容するリング状の包容部と、包容部の端部に連続してベース体の前側に延びシャフトに巻き取られる直前の樹脂シートを支承して案内する案内片とを備えて構成した場合には、案内片でシャフトに巻き取られる直前の樹脂シートを支承して案内するので、樹脂シートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なわせることができ、確実に包容部に包容させることができる。 【0028】そして、レールをラックで構成し、移動体を上記ラックに沿って摺動可能に配置される移動体本体を備えて構成し、移動体の回転機構を、移動体本体に回転可能に軸支されラックの歯部に噛合するピニオンギヤと、移動体本体に回転可能に軸支されピニオンギヤに噛合する従動ギヤとを備えて構成した場合には、ラックとピニオンギヤを噛合させるので、滑りがなく、左右の移動体で上下のずれが生じることがなく、そのため、移動体の移動を確実にすることができ、樹脂シートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なわせることができる。また、ラックとピニオンギヤにしたので、容易に製造したり入手することができ、それだけ、コストを安いものにすることができる。この場合、移動体本体にラックの歯部に噛合する補助ギヤを回転可能に軸支し、移動体本体にピニオンギヤ及び補助ギヤと共働してラックを挾みかつラックの背面を転動する一対のローラを回転可能に軸支した構成にすれば、ピニオンギヤ,補助ギヤ及びローラによって移動体をラックに確実に保持することができ、安定を図ることができるとともに、ローラによって移動を円滑にすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598030582 【氏名又は名称】有限会社 堀合物産
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| 【出願日】 |
平成11年2月9日(1999.2.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093148 【弁理士】 【氏名又は名称】丸岡 裕作
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| 【公開番号】 |
特開2000−228917(P2000−228917A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月22日(2000.8.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−31569 |
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