| 【発明の名称】 |
植物支持部材 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺元 登次郎
|
| 【要約】 |
【課題】支柱を倒れることなく保持でき、地中にある植物の根や球根を傷めることがなく、容器の形状や大きさによらず使用することができる植物支持部材を提供する。
【解決手段】下部が容器(A)の土(B)に埋設される支持部材本体(1)と、その背面に形成され容器(A)の縁部に係止される係止部(3)と、支持部材本体(1)の前面に突設され、支持する支柱(4)の外周を支持する上側アーム(6)と、上側アームの下方にて支持部材本体(1)の前面に突設され、支柱(4)の下端部を支持する下側アーム(7)とで構成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 その下部が容器に収納された土に突き立てられて埋設される支持部材本体と、支持部材本体の背面に形成され容器の縁部に係止される係止部と、支持部材本体の前面に突設され、容器に植えられた植物を支持する支柱の外周を支持する上側アームと、前記上側アームの下方にて支持部材本体の前面に突設されており、前記支柱の下端部を支持する下側アームとで構成されたことを特徴とする植物支持部材。 【請求項2】 支持部材本体の前面から上下にて突設された上・下側アームが、支持部材本体の切り起こし片にて構成されていることを特徴とする請求項1記載の植物支持部材。 【請求項3】 支持部材本体は、その下部が容器に収納された土に突き立てられて埋設され且つ容器の縁部に係止される係止部がその背面に形成されている係止側本体と、係止側本体の前面側に上下にて突出するアームを有するアーム側本体とからなることを特徴とする請求項1記載の植物支持部材。 【請求項4】 支持部材本体の土中埋設部には切り起こし片又は容器内側に向かって突出した突出片が形成されていることを特徴とする請求項1,請求項2又は請求項3記載の植物支持部材。 【請求項5】 容器の縁部に係止される係止部に係止幅や係止角度を調整することができる調整部が形成されていることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4記載の植物支持部材。 【請求項6】 アームが複数対設けられていることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4又は請求項5記載の植物支持部材。 【請求項7】 容器の縁部に係止するための係止部と、該係止部の前方に突設されたアームと、該アームに立設された支持筒体とからなり、該支持筒体は容器に植えられた植物を支持するための支柱の下端を挿入支持可能であることを特徴とする植物支持部材。 【請求項8】 容器に植えられた植物を支持する支柱の外周を支持する上側アームと、前記上側アームの下方にて前記支柱の下端部を支持する下側アームとが前面に突設された本体と、容器の縁部外周と当接して前記本体との間で容器の縁部を係止可能な係止片を有し、本体と係止片との間隔は調節可能であることを特徴とする植物支持部材。 【請求項9】 上側アームの先端部には支柱の外周を支持するリング状部が設けられており、該リング状部は開閉可能であることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6又は請求項8記載の植物支持部材。 【請求項10】 背面に容器の縁部に係止するための係止部を有する支持部材本体と、支持部材本体の前面に突設され、容器に植えられた植物を支持する支柱の外周を支持する上側アームと、前記上側アームの下方にて支持部材本体の前面に突設され、前記支柱の下端部を支持する下側アームとで構成され、支持部材本体の下部は容器縁部に装着した際に容器内の土に埋設されないことを特徴とする植物支持部材。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植物の根や土中の球根に優しい新規な植物支持部材に関するものである。 【0002】 【従来の技術】菊やトマト等の背が高くなる植物をプランターや植木鉢等の容器で育てる場合、植物が倒れないように支柱を立てて、その支柱に植物の茎等を支持させている。 【0003】しかし、単に支柱をプランター等の土に突き立てただけでは植物の重さや風により支柱が倒れてしまい植物を支持できなくなることが多かった。 【0004】そこで、支柱が倒れるのを防止して植物をしっかりと支持する植物支持部材が種々検討されている。図17はそのような支柱倒れ防止機構を備えた植物支持部材の一例を示した図である。 【0005】図中において(70)はプランターであり、(74)はプランター(70)に立てる支柱である。植物支持部材は支柱(74)を通す支持穴(73)を備えプランター(70)の対向する縁部間にわたされた橋板(72)と、この橋板(72)の両端部に形成されプランター(70)の縁部に引っかかる引掛部(71)からなる。これによれば、支柱(74)はプランター(70)に固定された橋板(72)により支持穴(73)を介して保持されるので倒れない。 【0006】しかしながら、この場合でも支柱(74)を土に突き刺さねばならないので、突き刺し時に植物の根や球根を傷つけることがある。 【0007】更に、一定幅のプランター(70)には使用できるものの植木鉢や幅の異なるプランターには取り付けることができない。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】支柱を倒れることなく保持でき、地中にある植物の根や球根を痛めることがなく、更にはプランター,植木鉢等の形状や大きさによらず使用することができる植物支持部材が求められている。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の植物支持部材は、その下部が容器(A)に収納された土(B)に突き立てられて埋設される支持部材本体(1)と、該支持部材本体(1)の背面に形成され容器(A)の縁部に係止される係止部(3)と、支持部材本体(1)の前面に突設され、容器(A)に植えられた植物を支持する支柱(4)の外周を支持する上側アーム(6)と、前記上側アームの下方にて支持部材本体(1)の前面に突設されており、前記支柱(4)の下端部を支持する下側アーム(7)とで構成されたことを特徴とする。 【0010】これによれば、支持部材本体(1)は容器(A)の縁部に係止され、容器(A)に植えられた植物を支持する支柱(4)は支持部材本体(1)から突出した上下のアーム(6),(7)により支持されるので、支柱(4)を土(B)に突き刺す必要がなく、地中にある植物の根や球根などを傷めない。 【0011】請求項2記載の植物支持部材は請求項1の植物支持部材において、支持部材本体(1)の前面から上下にて突設された上・下側アーム(6),(7)が、支持部材本体(1)の切り起こし片にて構成されていることを特徴とする。 【0012】請求項1に加えて、上・下側アーム(6),(7)を支持部材本体(1)と一体に成形することが可能となる。 【0013】請求項3記載の植物支持部材は請求項1の植物支持部材において、支持部材本体(1)は、その下部が容器に収納された土に突き立てられて埋設され且つ容器(A)の縁部に係止される係止部(3)がその背面に形成されている係止側本体(1a)と、係止側本体(1a)の前面側に上下にて突出するアーム(6),(7)を有するアーム側本体(2)とからなることを特徴とする。 【0014】支持部材本体を係止側本体(1a)とアーム側本体(2)とに分けて別々に製造し、使用時に結合させることができる。 【0015】請求項4記載の植物支持部材は請求項1,請求項2又は請求項3の植物支持部材において、支持部材本体(1)の土中埋設部には切り起こし片(12a)又は容器内側に向かって突出した突出片(12c)が形成されていることを特徴とする。 【0016】これによれば、切り起こし片(12a)又は突出片(12c)が地中において土(B)に食い込んでアンカー効果を発揮するので、支持部材本体(1)の転倒や抜けが生じにくくなる。 【0017】請求項5記載の植物支持部材は請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4の植物支持部材において、容器(A)の縁部に係止される係止部(3)に係止幅や係止角度を調整することが出来る調整部(18),(19)が形成されていることを特徴とする。 【0018】これによれば、係止部(3)を変形させることにより容器(A)の形状や縁の厚みによらず、使用することができる。 【0019】請求項6記載の植物支持部材は請求項1,請求項2,請求項3,請求項4又は請求項5の植物支持部材において、アーム(6),(7)が複数対設けられていることを特徴とする。 【0020】これによれば1つの植物支持部材で2本以上の支柱(4)を支持することができる。 【0021】請求項7記載の植物支持部材は、容器(A)の縁部に係止するための係止部(31)と、該係止部(31)の前方に突設されたアーム(32)と、該アーム(32)に立設された支持筒体(33)とからなり、該支持筒体(33)は容器(A)に植えられた植物を支持するための支柱(4)の下端を挿入支持可能であることを特徴とする。 【0022】これによれば、植物を支持する支柱(4)はアーム(32)に備えられた支持筒体(33)に差し込んで支持することができるので、支柱(4)を土(B)に差し込む必要はなく、地中にある植物の根や球根を傷つけることがない。 【0023】請求項8記載の植物支持部材は、容器(A)に植えられた植物を支持する支柱(4)の外周を支持する上側アーム(6)と、前記上側アーム(6)の下方にて前記支柱(4)の下端部を支持する下側アーム(7)とが前面に突設された本体(21)と、容器(A)の縁部外周と当接して前記本体(21)との間で容器(A)の縁部を係止可能な係止片(22)を有し、本体(21)と係止片(22)との間隔は調節可能であることを特徴とする植物支持部材。 【0024】これによれば、容器(A)の縁の厚みが異なる場合でも、本体(21)と係止片(22)との間隔を縁の厚みに合わせて調節することにより、容易に対応させることができる。 【0025】請求項9記載の植物支持部材は、請求項1〜請求項6及び請求項8記載の植物支持部材において、上側アーム(6)の先端部には支柱の外周を支持するリング状部が設けられており、該リング状部は開閉可能であることを特徴とする。 【0026】これによれば、上側アーム(6)のリング状部を開状態とし、支柱(4)をリング状部の横方向に生じた開口を通してリング状部内に入れることができ、その後にリング状部を閉状態にして支柱(4)を周囲から支持させることができるので、作業性が良い。 【0027】請求項10記載の植物支持部材は、背面に容器(A)の縁部に係止するための係止部を有する支持部材本体(28)と、支持部材本体(28)の前面に突設され、容器(A)に植えられた植物を支持する支柱(4)の外周を支持する上側アーム(6)と、該上側アーム(6)の下方にて支持部材本体(28)の前面に突設され、前記支柱(4)の下端部を支持する下側アーム(7)とで構成され、支持部材本体(28)の下部は容器(A)縁部に装着した際に容器(A)内の土(B)に埋設されないことを特徴とする。 【0028】これによれば、容器(A)の土(B)に深く挿入される部分がないので、浅い容器(A)に装着するのに適した構造となる。 【0029】 【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施例を用いて説明する。 【0030】[実施例1]図1は本実施例の使用状態を示した図であり、図9は本実施例の断面図である。図中において(1)は支持部材本体であり、係止側本体(1a)とアーム側本体(2)の2部品から構成されている。これらの材質は金属でも良いし、合成樹脂でもよい。 【0031】(3)はプランター等の容器(A)の縁部と係止する係止部であり、係止側本体(1a)の背部に一体に成形されている。係止部(3)は植木鉢での使用を考慮し、湾曲した植木鉢の縁部に合わせてアールを有した形状としている。 【0032】(4)は支柱であり合成樹脂製のパイプを用いている。(5)は支柱(4)に取り付けられた係止部材である。この係止部材(5)としてはビニールで被覆された針金等が使用でき、植物の茎に巻きつける等して植物を係止することができる。 【0033】アーム側本体(2)には上側アーム(6)と下側アーム(7)とが設けられており、上側アーム(6)の先端部には支柱(4)を通すリング状部(13a)が備えられている。又、下側アーム(7)の先端部には支柱(4)の下端部を受ける下端受部(14a)が設けられており、下端受部(14a)の略中心部にはパイプである支柱(4)の孔部に挿入される挿入突起(15)が設けられている。(16)は補強のために上側アーム(6)と下側アーム(7)に設けられたリブである。 【0034】(8)及び(9)は係止側本体(1a)とアーム側本体(2)とを結合させるために係止側本体(1a)に設けられたフック部であり、(10)及び(11)は前記フック部(8),(9)と係合するようにアーム側本体(2)に設けられた係止孔である。すなわち、フック部(8)が係止孔(10)と係合し、フック部(9)が係止孔(11)と係合することにより係止側本体(1a)とアーム側本体(2)とを結合させている。 【0035】(12a)は係止側本体(1a)の下部に横向きに切り起こして設けた切り起こし片であり、土(B)に食い込んで抵抗となり係止側本体(1a)が移動したり傾くことを防止するアンカー効果を奏する。本実施例では横向きに切り起こしている。 【0036】使用に際しては植木鉢の内周部に係止側本体(1a)の下部を差し込んで行き、植木鉢の縁部に係止部(3)を係止させる。係止側本体(1a)は縁の内周に沿って差し込まれるので、植物の根や球根を傷つけることがない。 【0037】尚、係止側本体(1a)とアーム側本体(2)との結合は、係止側本体(1a)を植木鉢に差し込む前でも良いし、後でも良い。 【0038】支柱(4)を取り付ける際には、支柱(4)をリング状部(13a)の上方から差し入れて下方に貫通させ、支柱(4)の下端部が下側アーム(7)先端の下端受部(14a)に支持されるまで差し入れる。この状態で下端受部(14a)に設けられた挿入突起(15)は支柱(4)の中心孔に挿入されることとなり取り付けが安定する。またリング状部(13a)は支柱の外周を支持する。 【0039】支柱(4)は土(B)に差し込まれていないので、地中の植物の根や球根を傷つけることもない。 【0040】取り付け後は係止部材(5)で植物の茎を係止する。支柱(4)はアーム側本体(2)にしっかりと固定され、アーム側本体(2)と連結された係止側本体(1a)は下部が土(B)に埋まると共に係止部(3)により植木鉢の縁部に係止されているので植物の重量や風により倒れてしまうことはない。 【0041】[実施例2]図2は本実施例の使用状態を示した図である。基本的構成は実施例1と同様であるが、実施例1が植木鉢の縁部に合わせて係止部(3)をアールを有した形状としたが、本実施例は主にプランターに取り付けることを考慮して係止部(3)はストレートとした。又、本実施例では係止側本体(1a)下部の切り起こし片は設けなかった。 【0042】プランターの一方の縁部に係止させるので、図17に示した従来のものと異なりプランターの幅を問わず使用することができる。その他の構成や効果は実施例1と同様である。 【0043】[実施例3]図3は本実施例を示した図である。同図では係止側本体(1a)とアーム側本体(2)とが分離した状態を示している。 【0044】基本構成は実施例2と同様であるが、係止側本体(1a)下部に上向きに切り起こした切り起こし片(12b)を設けている。このよう切り起こしを上向きにすると係止側本体(1a)が抜けにくくなる効果がある。その他の構成や効果は実施例2と同様である。 【0045】[実施例4]図4は本実施例を示した図である。本実施例も基本構成は実施例2と同様であるが、係止側本体(1a)の下部に実施例1と同様の横向きに切り起こした切り起こし片(12a)を備えている。 【0046】又、上側アーム(6)の先端部を実施例2のような閉じたリング状ではなく、リングの1カ所に開口を有したC字状(開いたリング状)とした。これにより開口箇所から支柱(4)をはめ入れることもできる。 【0047】更に、下側アーム(7)には支柱(4)の下端部を支える下端受部の代わりに、挿入突起(15a)の形状を下部ほど太くなるようにして、支柱(4)の孔に挿入突起(15a)が食い込むようにして支柱(4)の下端部を支持している。その他の構成や効果は実施例2と同様である。 【0048】[実施例5]図5は本実施例を示した図である。本実施例は上記の各実施例と異なり、支持部材本体(1)は一体に成形された1部品よりなる。そして、上側アーム(6)と下側アーム(7)は支持部材本体(1)の一部を切り起こした切り起こし片にて構成されている。一体成形なので製造が容易で製造コストの低減がしやすい。その他の構成や効果は実施例2と同様である。 【0049】[実施例6]図6は本実施例を示した図である。本実施例も基本構成は実施例2と同様であるが、アーム側本体(2)に上側アーム(6)と下側アーム(7)が各2本設けられている。これにより本実施例では1つの植物支持部材で2本の支柱(4)を立てることができる。その他の構成や効果は実施例2と同様である。 【0050】[実施例7]図7は本実施例を示した図である。本実施例は実施例5と同様に、支持部材本体(1)は一体に成形された1部品よりなり、基本構成も同様である。 【0051】しかしながら係止部(3)の容器(A)縁部上部に対応する箇所に切り欠き(19)が設けられている点が異なる。 【0052】切り欠き部(19)により肉薄となった箇所(18)で首振りさせることにより角度を変えることができる。よって、プランターに取り付ける際には係止部(3)がストレートになるようにし、植木鉢等の湾曲した縁部に取り付ける際にはそれに沿うように首を振らせて角度を調整することができる。したがって、容器がプランターであっても植木鉢であっても使用するのが容易である。その他の構成や効果は実施例5と同様である。 【0053】[実施例8]図8は本実施例を示した図である。本実施例は実施例5と同様に、支持部材本体(1)は一体に成形された1部品よりなり、基本構成も同様である。 【0054】但し、係止部(3)の容器(A)縁部上部に対応する箇所は、両側に3角の切り欠き(21)が設けられ幅の細い部分(20)が形成されている。そのため、係止部(3)を引っ張ると切り欠き(21)の先端部付近で幅の細い部分(20)が伸びるように変形する。 【0055】これにより、実施例7と同様に首振りにより角度を変えることができると共に、引っ張って容器(A)の縁部の厚みが大きい場合でも係止可能とすることができる。 【0056】[実施例9]図10は本実施例を示した図である。本実施例は土に埋まる部分が全くない点で上記の各実施例とは構成が大きく異なる。 【0057】容器(A)の縁部に係止するための係止部(31)と、その前面から突設したアーム(32)とを有する支持部材本体(30)を有し、前記アーム(32)は支持部材本体(30)の前方に支柱(4)の下端を挿入して支持可能な支持筒体(33)が立設されている。 【0058】本実施例では支柱(4)以外は全て金属製とし、アーム(32)と支持筒体(33)とは溶接により固定した。 【0059】本実施例の場合も支柱を土(B)に突き刺さないので、地中にある植物の根や球根を痛めることがない。 【0060】[実施例10]図11は本実施例を示した図であり、係止側本体(1a)とアーム側本体(2)とが分離した状態を示している。 【0061】本実施例も基本構成は実施例2と同様であるが、細部において種々の変更がなされているので、変更点について説明する。 【0062】まず、下部において、容器(A)内側に向かって突出した板状の突出片(12c)が設けられている。 【0063】この突出片(12c)は実施例1の切り起こし片と同様に、土(B)に食い込んで抵抗となり係止側本体(1a)が移動したり傾くことを防止するアンカー効果を発揮することができる。合成樹脂による成形の場合は、突出片(12c)を係止側本体(1a)と一体に成形すれば、切り起こし片を起こす手間が不要となり、製作が容易である。 【0064】アーム側本体(2)の上側アーム(6)と下側アーム(7)との間には板状の補強部(17)が設けられている。これにより上側アーム(6)と下側アーム(7)との間に外力が加わった場合でも、補強部(17)により補強されているので、両アーム間の間隔を維持することができる。又、アーム側本体(2)を合成樹脂にて成形した際の事後変形を抑えて両アーム(6),(7)間の間隔を確保することもできる。 【0065】更に、下端受部(14b)の形状も実施例2と異なり、市販されている支柱(4a)の支持に適した形状となっている。 【0066】すなわち、市販されている支柱(4a)は、土に刺しやすいように下端部に尖ったキャップ(4b)を有していることが多く、このような支柱(4a)は下端がキャップ(4b)にカバーされているので開口を有していない。したがって、実施例2のようにパイプ状の支柱(4)の下端開口部に挿入突起(15)を差し入れて固定することができない。 【0067】そこで本実施例では下側アーム(7)の先端部はカップ状の下端受け部(14b)としている。これによりカップ状の下端受け部(14b)内に支柱(4a)下端部のキャップ(4b)先端がカップ状の下端受け部(14b)の底部に当接して支持され、支柱(4a)の下端を支持することができる。上記各実施例で用いたようなパイプ状の支柱(4)も同様に支持することができる。 【0068】尚、下端受け部の形状をカップ状とする代わりにリング状(筒状)とし、リング内周部でキャップ(4b)外周部を支持させるようにしても良い。 【0069】[実施例11]本実施例は容器(A)縁部の厚みが異なっても対応が容易な植物支持部材である。 【0070】図12及び図13は共に本実施例を示した図であり、図12は部品構成を、図13は組み立てられた状態を示している。 【0071】本体(21)は容器(A)の内周に沿って土(B)に差し込む部分と、上側アーム(6)と、下側アーム(7)とが一体になっている。係止片(22)は容器(A)の縁部に掛けるための略L形の部材である。両者はボルト(23)とワッシャ(24)とにより接続される。 【0072】本体(21)上部の上側アーム(6)基部には係止片(22)を貫通させるための係止片通孔(21a)が開口されている。又、本体(21)上部にはネジが切られたボルト穴(21b)が設けられている。 【0073】係止片(22)は上面にボルト(23)を貫通させるための長孔(22a)が設けられており、係止片(22)の一方の端部には容器(A)の縁部外側に当接する係止部(22b)を有している。係止部(22b)は植木鉢等の縁が円弧状の容器に使用する場合には、アールを設けても良い。又、他方の端部は本体(21)の係止片通孔(21a)を貫通している。 【0074】ボルト(23)はワッシャ(24)と長孔(22a)を貫通して通して本体(21)上部のボルト穴(21b)に螺入される。尚、ボルト(23)の頭部周囲は滑り止めのために凹凸が設けられており、使用者は素手で容易にボルト(23)を締めたり緩めたりすることができる。 【0075】ボルト(23)が緩んだ状態であれば、係止片(22)は長孔(22a)の長手方向に移動させることができ、これにより本体(21)と係止部(22b)との間隔を調整することができる。 【0076】したがって、容器(A)の縁厚みに併せて、本体(21)と係止部(22b)との間隔を調整し、適当な位置でボルト(23)を締めて本体(21)と係止片(22)とを固定すると良い。 【0077】[実施例12]本実施例においても他の実施例と同様に上側アーム(6)の先端部に支柱(4)の外周部を支持可能なリング状部を有しているが、本実施例ではこのリング状部が開閉可能である点が異なる。 【0078】図14及び図15は本実施例に用いるアーム側本体(2)を示した図であり、図14は組立状態を示しており、図15はリング状部が開いた状態を示している。 【0079】(25)は可動支持部であり、C字状の金属線からなるバネ部材(27)により上側アーム(6)の先端部に取り付けられている。これにより、上側アーム(6)の先端部には洗濯ばさみのような支持構造が形成されることとなる。 【0080】上側アーム(6)の先端部は半円に近い円弧状のアーム側円弧状部(26a)となっている。又、可動支持部(25)の先端部は半円に近い円弧状の可動支持部側円弧状部(25a)となっている。 【0081】可動支持部側円弧状部(25a)の基部に形成された可動支持部側係合部(25b)と、アーム側円弧状部(26a)の基部に形成されたアーム側係合部(26b)をかみ合わせるように係合させ、バネ部材(27)により可動支持部(25)を上側アーム(6)に固定する。 【0082】バネ部材(27)は可動支持部(25)に設けられた可動支持部側通孔(25c)と、上側アーム(6)に設けられたアーム側通孔(26c)を貫通し、一端が可動支持部側円弧状部(25a)の外周部、他端がアーム側円弧状部(26a)の外周部に取り付けられている。 【0083】これにより、可動支持部側円弧状部(25a)とアーム側円弧状部(26a)とにより1つのリング状部が形成される。 【0084】可動支持部(25)の可動支持部側円弧状部(25a)と反対側の端部には摘み部(25d)が形成されており、この摘み部(25d)を摘めば、係合部(25b),(26a)付近を支点として可動支持部(25)が洗濯ばさみのように回転し、可動支持部側円弧状部(25a)とアーム側円弧状部(26a)とが離れて図15に示すように両者間に開口が生じる。 【0085】バネ部材(27)は常にリング状部を閉状態に保つ方向に力が働く。したがって、リング状部を開状態とするためには、このバネ部材(27)の力に抗して摘み部(25d)を摘む必要があり、摘み部(25d)から手を離すと自動的に可動支持部側円弧状部(25a)とアーム側円弧状部(26a)とが接触し、リング状部が閉状態となる。 【0086】使用に際しては、摘み部(25d)を摘んでリング状部を開状態とし、生じた開口から可動支持部側円弧状部(25a)とアーム側円弧状部(26a)との間に支柱(4)を差し入れ、その後に摘み部(25d)を離してリング状部を閉状態とすればよい。 【0087】リング状部は支柱(4)が倒れないように、その外周部を支持できるのであれば、リング状部の内周部と支柱(4)外周部との間に隙間を有していても良く、又、リング状部で支柱(4)を挟持させるようにしても良い。 【0088】尚、アーム側本体(2)は他の実施例で用いているような適当な係止側本体(1a)と組み合わせて使用すればよい。 【0089】[実施例13]図16は本実施例を示した図である。上側アーム(6),下側アーム(7)、両アーム間の補強部(17)等の構成は実施例10と同様であるが、支持部材本体(28)の長さが短い。したがって容器(A)の縁部に係止させた場合でも、支持部材本体(28)の下部は土(B)に埋設されない。尚、ここで言う埋設は土(B)に接触していない場合はもちろん、土(B)に接触していても支持部材本体(28)を支持するに十分な程は土(B)に入り込んでいない場合も含んでいる。 【0090】したがって、底の浅い小型の植木鉢等の容器(A)に使用するのに適している。但し、支持部材本体(28)が土(B)に支えられていないので、背が高く重心の高い植物を支持した場合や、風の強い場所に設置する場合には支柱(4)ごと転倒する可能性がある。従って、室内等の風の弱い場所で、あまり背の高くならない植物を支持するのに適している。 【0091】 【発明の効果】以上述べたように本発明により、支柱を倒れることなく保持でき、地中にある植物の根や球根を傷めることがなく、更にはプランター,植木鉢等の形状や大きさによらず使用することができる植物支持部材を提供することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】598168036 【氏名又は名称】寺元 登次郎
|
| 【出願日】 |
平成11年11月25日(1999.11.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082429 【弁理士】 【氏名又は名称】森 義明
|
| 【公開番号】 |
特開2000−228916(P2000−228916A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月22日(2000.8.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−334478 |
|