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【発明の名称】 水やり装置
【発明者】 【氏名】長谷川 哲

【要約】 【課題】簡単な構成で、市販の双頭の吐出部を利用して一つのノズルから水やりすることができる水やり装置を提供する。

【解決手段】双頭の吐出部3に装着されるノズルユニットAを備え、該ノズルユニットAは前記双頭の吐出部に接続される一対の接続部20と、一対の接続部20を連結する連結部21と、連結部21に設けた吐水部19と、吐水部19に接続されるノズルとから構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 双頭の吐出部に装着されるノズルユニットを備え、該ノズルユニットは前記双頭の吐出部に接続される一対の接続部と、一対の接続部を連結する連結部と、連結部に設けた吐水部と、吐水部に接続されるノズルとから構成されることを特徴とする水やり装置。
【請求項2】 双頭の吐出部が回動自在であることを特徴とする請求項1記載の水やり装置。
【請求項3】 ノズルが吐水ノズル又は噴霧ノズルであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水やり装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水やり装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、噴霧器の先端部に噴霧ノズルを設けて噴霧するものが知られているが、噴霧に当たって広範囲の噴霧を可能とするために、吐出部を双頭とし、この双頭の吐出部にそれぞれ噴霧ノズルを取付けるものが市販されている。
【0003】一方、従来の噴霧器においては薬剤、農薬を噴霧して使用するようになっているのみで、薬剤、農薬の噴霧以外の他の用途はなかった。ところで、薬剤、農薬の噴霧は使用頻度が少なく、例えば、1乃至数ヶ月に1乃至数回使用する程度で、使用していないときは保管場所を取るのみで、日常的に有効使用されておらず、その間無駄に保管されているのみであった。
【0004】そこで、吐出部に植物に給水するための吐水ノズルを取付けることが考えられるが、双頭の吐出部の場合、各々の吐出部に吐水ノズルを取付けると、限定された範囲に有効に水の供給ができないという問題があり、日常的に吐水用として使用することができない。
【0005】また、従来の双頭タイプの噴霧においては、比較的狭い範囲においての噴霧には向かないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、市販の双頭の吐出部を利用して一つのノズルから水やりする(水やりの概念には水のみでなく、液肥、薬剤、農薬の供給も含む概念とする)ことができる水やり装置を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明に係る水やり装置は、双頭の吐出部3に装着されるノズルユニットAを備え、該ノズルユニットAは前記双頭の吐出部3に接続される一対の接続部20と、一対の接続部20を連結する連結部21と、連結部21に設けた吐水部19と、吐水部19に接続されるノズルとから構成されることを特徴とするものである。このような構成とすることで、市販の双頭の吐出部3にノズルユニットAの一対の接続部20を接続するのみで1つのノズルによる水やりができることになる。
【0008】また、双頭の吐出部3が回動自在であることが好ましい。このような構成とすることで、水やりがし難い箇所であっても双頭の吐出部3を回動することで、ノズルの向きを変えて簡単且つ確実に水やりができることになる。
【0009】また、ノズルが吐水ノズル5又は噴霧ノズル4であることが好ましい。このような構成とすることで、目的に応じた多様な水やりが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】図1には本発明の水やり装置の全体図が示してある。水やり装置本体6にはタンク1が取付けてあり、タンク1には着脱自在な蓋を有する給水口7が設けてある。タンク1を備えた水やり装置本体6には把手8が設けてあって、手で持って持ち運び自在な携帯式となっている。水やり装置本体6内には図示を省略しているが、タンク1内の液体を加圧供給する供給手段を構成するポンプが内装してあり、このポンプによりタンク1内の液体を後述のホース9やポール10等から構成される液体通路2に加圧供給するようになっている。また、ポンプは充電池等の電池を水やり装置本体6にセットすることで駆動するようになっているが、ポンプの駆動に当たっては電池をセットすることによって行うもののみに限定されず、電源コードを用いて給電することで駆動したりしてもよいが、ポンプとして上記のような電動式ポンプでなく、手動ポンプを用いるようにしてもよいものである。
【0012】水やり装置本体6からは液体通路2の一部を構成するホース9が導出してあり、ホース9の先端部にはグリップ部11を介してポール10が接続してある。本実施形態ではポール10が伸縮自在となっていて高所における水やりができるようになっており、また、グリップ部11にはスイッチのような操作部12が設けてあり、操作部12を操作することで、ポンプを駆動してタンク1内の液体を液体通路2に供給したり、供給停止したりするようになっている。水やり装置本体6にはグリップ部11を着脱自在に取付けるための受け部13が設けてある。
【0013】ポール10の先端部には双頭の吐出部3が設けてある。双頭の吐出部3は首振り自在となっている。図4に示すように、双頭の吐出部3はポール10の先端部に取付けられるT字状をした基部筒体14と、2個のL字状をした吐出筒体15とで構成してある。基部筒体14はT字状をしていて、T字状をした基部筒体14の先端部の両側に横向き軸筒部14aを設けて構成してあり、このT字状をした基部筒体14の両横向き軸筒部14aに、L字状をした吐出筒体15の回動用筒部17をOリングを介して回動自在に被嵌してある。
【0014】このように、液体通路2の先端部に双頭の吐出部3を設けたものは既に市販されており、市販品は双頭の吐出部3に2個の噴霧ノズルを取付けて広い範囲の噴霧ができるようにしたものである。
【0015】本発明においては上記のように双頭の吐出部3を有する市販の噴霧器をそのままま利用し、双頭の吐出部に1つのノズルを備えたノズルユニットAを取付けることに特徴がある。
【0016】双頭の吐出部3に装着されるノズルユニットAは、前記双頭の吐出部3の両吐出筒体15に接続される一対の接続部20と、一対の接続部20を連結する連結部21と、連結部21に設けた吐水部19と、吐水部19に接続されるノズルとから構成してある。一対の接続部20はL字状をした筒体20bにより構成してあり、該L字状の接続部20の一端部同士を連結部21の筒部21aにより連結してあり、そして、両側の筒体20bの先端部は連結部21の筒部21a内で隙間18を介して対向していて、この隙間18と連結部21から突設した筒状をした吐水部19とが連通している。筒状の吐水部19には雄ねじ部19aが設けてある。そして、この雄ねじ部19aに後述の噴霧ノズル4や、吐水ノズル5等のノズルを選択的に取付けるようになっている。
【0017】上記の構成の1つのノズルを備えたノズルユニットAは、双頭の吐出部3の両吐出筒体15にノズルユニットAに設けた一対の接続部20の開口端部20aを嵌め込んで接続し、Oリングにより水密を確保するようになっている。このようにして双頭の吐出部3にノズルユニットAを取付けるのであるが、本発明においては双頭の吐出部3が回動自在であるため、ノズルユニットAのノズルの向きを変えることができる。
【0018】本発明におけるノズルユニットAに取付ける1つのノズルとしては吐水ノズル5と、噴霧ノズル4とが用いられる。図3乃至図8には本発明に用いる吐水ノズル5が示してあり、図9、図10には本発明に用いる噴霧ノズル4が示してある。
【0019】まず、吐水ノズル5につき説明する。吐水ノズル5は吐水用本体筒30と、吐水用本体筒30に対して回動自在に取付けられた吐水用ノズル部31とで構成してある。吐水用本体筒30は大径筒部30aと大径筒部30aの先端部に連続する小径筒部30bとで構成してある。大径筒部30a内には大径の嵌め込み孔30cが形成してあり、嵌め込み孔30c内周には雌ねじ部30dが設けてあり、嵌め込み孔30cの雌ねじ部30dより奥側内面にはOリングが装着してある。
【0020】小径筒部30bには嵌め込み孔30cと連通し且つ嵌め込み孔30cよりも小径の水路30eが設けてあり、小径の水路30eは小径筒部30bの軸方向に形成してあり、小径筒部30bの先端部においては小径筒部30bの前端遮蔽部30fにより該水路30eが遮蔽してある。
【0021】小径筒部30bは軸方向の後半部にはシャワー水側孔30gが設けてあり、小径筒部30bは軸方向の前半部には水差し側孔30hが設けてあり、シャワー水側孔30gと水差し側孔30hとはいずれも内側端部が水路30eに連通し、外側端部が小径筒部30bの外面側に開口している。また、小径筒部30bの軸方向の後半部の外面にはシャワー水側孔30gの軸方向の両側にOリング30iが装着してあり、また、小径筒部30bの軸方向の前半部の外面には水差し側孔30hの軸方向の両側にOリング30iが装着してある。
【0022】小径筒部30bの軸方向の前半部(つまり、水差し側孔30hを設けた方)は後半部(つまり、シャワー水側孔30gを設けた方)よりも小径となっていて細径部30kとなっている。この水差し側孔30hを設けた細径部30kは、前側においてOリング30iを取付けた部分が後側(つまり水差し側孔30hより後側)においてOリング30iを取付けた部分よりも小径となっていて前細部30mとなっている。さらに、この細径部30kのうち水差し側孔30hを設けた部分の外面付近から上記前細径部30kにおいてOリング30iを取付けた部分にかけて前方側程小径となるテーパ部が形成してある。また、小径筒部30bの大径筒部30a側(つまり後側)の基部には雄ねじ部30jが設けてある。
【0023】吐水用ノズル部31は内周部に雌ねじ部31aを設けた嵌め込み用外筒部31bと、嵌め込み用外筒部31bの前端部に連設した大径の液溜め形成用外筒部31cと、吐水部材31dと、吐水部材31dを液溜め形成用外筒部31cの先端部に取付けるための吐水部材取付け部材31eとで構成してある。
【0024】嵌め込み用外筒部31bは小径筒部30bにはめ込まれ、雌ねじ部31aを小径筒部30bの雄ねじ部30jに深浅自在に螺合することで取付けてある。雌ねじ部31aを雄ねじ部30jに螺合して取付けた状態で、大径の液溜め形成用外筒部31cの内周部と小径筒部30bとの間に隙間が形成されて該隙間が液溜め部32となっている。
【0025】液溜め形成用外筒部31cの前端部外周には雄ねじ部31fが形成してあり、この雄ねじ部31fの前端面に吐水部材31dの円板部31gの外周部に周設した段付きの鍔部31hを当接し、内周に雌ねじ部31iを形成した筒状をした吐水部材取付け部材31eを雌ねじ部31fに螺合することで吐水部材取付け部材31eの前端部内周に設けた内鍔部31jにより鍔部31hを押さえ付けることで吐水部材31dを液溜め形成用外筒部31cの前端に着脱自在に取付けてある。
【0026】ここで、吐水部材31dの円板部31gの中央部には噴射用筒部31kが背方に向けて突設してあり、この噴射用筒部31kの内部の孔は貫通孔となっており、該孔の内径は前部が小径孔部31m、後部が大径孔部31nとなっており、小径孔部31mと大径孔部31nとの間が前方ほど小径となる傾斜孔部31oとなっている。また、吐水部材31dの円板部31gには噴射用筒部31kを囲むように多数のシャワー用小孔31pが形成してある。
【0027】そして、上記のように吐水部材31dを液溜め形成用外筒部31cの前端に取付けた状態で、噴射用筒部31kが小径筒部30bの前半部の細径部30kに被嵌されるようになっている。
【0028】上記の構成の吐水ノズル5は図3、図4に示すように、嵌め込み孔30c内周に設けた雌ねじ部30dを筒状の吐水部19の雄ねじ部19aに着脱自在に取付けることができるようになっている。
【0029】ここで、ノズル接続部16に吐水ノズル5を取付けた状態で、嵌め込み用外筒部31bの雌ねじ部31aを小径筒部30bの雄ねじ部30jに螺合した際における螺合深さを深くした場合が図7の状態であり、螺合深さを浅くした場合が図8の状態である。
【0030】図7のように雌ねじ部31aの雄ねじ部30jへの螺合深さを深くした場合には、シャワー水側孔30gの両側のOリング30iのうち、後側のOリング30i(大径筒部30a側に近い方のOリング30i)のみが嵌め込み用外筒部31bの内面に密接し、シャワー水側孔30gが液溜め部32に開口した状態となり、また、水差し側孔30hの両側のOリング30iのうち、前側のOリング30iが噴射用筒部31kの小径孔部31mの内面に密接すると共に、後側のOリング30iが噴射用筒部31kの大径孔部31nの内面に密接して水差し側孔30hから液体が流れず、したがって、噴射用筒部31kの前端からは液体が出ないようになっている。この状態で、操作部12を操作することで、ポンプを駆動してタンク1内の液体を液体通路2に供給し、双頭の吐出部3で2つの流れに分流するが、ノズルユニットAの一対の接続部20を経て連結部21で合流し、吐水部19を経て、吐水ノズル5の水路30eに流れ、水路30eからシャワー水側孔30gを経て液溜め部32に流れ込み、液溜め部32に流れ込んだ液体が液溜め部32から多数のシャワー用小孔31pを経て図11(a)に示すように、シャワーとなって吐水される。したがって、植物に対してシャワーとして液体を供給することができることになる。この場合、タンク1内に水を入れておくことで、通常のシャワー給水と同じようにして多数のシャワー用小孔31pからシャワー水として植物に給水できるものである。このようna、シャワー吐水するには高圧状態は必要でなく、液溜め部32に溜めた液を多数のシャワー水側孔30gから約1.5kg/cm2程度で連続的に噴射するものである。
【0031】また、吐水用ノズル部31を指で摘んで回転して、図8のように雌ねじ部31aの雄ねじ部30jへの螺合深さを浅くした場合には、シャワー水側孔30gの両側のOリング30igaいずれも嵌め込み用外筒部31の内面に密接してシャワー水側孔30gが液溜め部32を非連通状態となり、また、水差し側孔30hの両側のOリング30iのうち、後側のOリング30iが噴射用筒部31kの大径孔部31nの内面に密接するが、前側のOリング30iが噴射用筒部31kの小径孔部31mから離れて、傾斜孔部31oまたは大径孔部31n内に位置し、該Oリング30iと傾斜孔部31oまたは大径孔部31nとの間に隙間が生じ、水差し側孔30hと噴射用筒部31kの前端開口とが連通し、噴射用筒部31kの前端開口から液体が吐出することができるようになっている。したがって、この状態で、操作部12を操作することで、ポンプを駆動してタンク1内の液体を液体通路2に供給し、双頭の吐出部3で2つの流れに分流するが、ノズルユニットAの一対の接続部20を経て連結部21で合流し、吐水部19を経て、吐水ノズル5の水路30eに流れ、水路30eから水差し側孔30hを経て噴射用筒部31kの前端開口から図11(b)に示すように吐水される。したがって、植物に対して1箇所にまとめて水さしすることができる。この場合、タンク1内に水を入れておくことで、通常の水さしと同様に植物に給水することができ、また、タンク1に液肥を入れておくと、植物に対して液肥を1箇所にまとめて液肥さしをすることができるものである。
【0032】そして、上記のシャワーによる植物への給水、又は植物に対して1箇所にまとめて水差しすることによる給水は同一の吐水ノズル5を用いて、吐水用ノズル部31を指で摘んで回転することで、切り換えることができるものである。
【0033】次に、噴霧ノズル4につき説明する。
【0034】噴霧ノズル4は図9、図10に示すように、噴霧用本体40と、噴霧用本体40に回動自在に取付けられた噴霧用ノズル部41とで構成してある。
【0035】噴霧用本体40は大径筒部40aと大径筒部40aの先端部に連続する小径筒部40bとで構成してある。大径筒部40a内には大径の嵌め込み孔40cが形成してあり、嵌め込み孔40c内周には雌ねじ部40dが設けてあり、嵌め込み孔40cの雌ねじ部40dより奥側内面には図示を省略しているがOリングが装着される。
【0036】小径筒部40bには嵌め込み孔40cに連通し且つ嵌め込み孔40cよりも小径の水路40eが設けてあり、小径の水路40eは小径筒部40bの軸方向に形成してあり、小径筒部40bの先端部においては小径筒部40bの前端遮蔽部40fにより該水路40eが遮蔽してある。
【0037】小径筒部40bは軸方向の前端部の前端遮蔽部40fの外周面は前方側ほど小径となるような円錐台形状をしており、この前端遮蔽部40fの外周に、小径筒部40bの軸方向に対して傾斜した傾斜溝40gが設けてあり、小径筒部40bの前端遮蔽部40fの後方位置の外周に周溝40hが形成してあり、傾斜溝40gの後端が周溝40hに連通しており、また、小径筒部40bの前部には流出孔40iが形成してあり、この流出孔40iは外端が周溝40hに連通すると共に内端が水路40eに連通してある。また、小径筒部40bの外周の後部(つまり大径筒部40a側に近い方の端部)には雄ねじ部40jが設けてあり、小径筒部40bの外周の雄ねじ部40jと周溝40hとの間にはOリング40kが装着してある。
【0038】噴霧用ノズル部41はノズル筒41aの後部内周部に雌ねじ部41bを設け、ノズル筒41aの前部の内周部が前に行くほど小径となるテーパ孔部41eとなっており、テーパ孔部41eの前部に中央部に噴射孔41cを有する噴射プレート41dを装着してある。
【0039】噴霧用本体40の雄ねじ部40jには噴霧用ノズル部41の雌ねじ部41bが深浅自在に螺合してある。
【0040】上記の構成の噴霧ノズル4は嵌め込み孔40c内周に設けた雌ねじ部40dを筒状をした吐水部19に設けた雄ねじ部19aに着脱自在に取付けることができるようになっている。
【0041】ここで、吐水部19に噴霧ノズル4を取付けた状態で、噴霧用ノズル部41の雌ねじ部41bと小径筒部40bの雄ねじ部40jとを螺合した際における螺合深さを深くした場合が図9の状態であり、螺合深さを浅くした場合が図10の状態である。
【0042】図9のように雌ねじ部41bの雄ねじ部40jへの螺合深さを深くした場合には、ノズル筒部41aのテーパ孔部41eに円錐台形状をした小径筒部40bの前端部の前端遮蔽部40fが嵌まり込み、前端遮蔽部40fの先端と噴射孔41cとが水路となるわずかな隙間を介して近接対向している。したがって、この状態で、操作部12を操作することで、ポンプを駆動してタンク1内の液体を液体通路2に供給し、双頭の吐出部3で2つの流れに分流するが、ノズルユニットAの一対の接続部20を経て連結部21で合流し、吐水部19を経て、噴霧ノズル4の水路40eに流れ、水路40eから流出孔40i、周溝40hを経て傾斜溝40gに流れ、傾斜溝40gで噴霧ノズル4の軸方向に対して傾斜した方向の液流として高圧の液体を回転させ、そのまま直接噴射孔41cから図11(c)のように、噴霧状に吐水される。したがって、植物に対して噴霧状に液体を供給することができることになる。この場合、タンク1内に薬液を入れておくことで、通常の噴霧器と同様にして薬液を植物に散布できるものである。このように噴霧吐水するには高圧状態が必要であり、前端遮蔽部40fの先端と噴射孔41cとを近づけて後述の液溜め部42を設けないようにし、1つの小さな噴射孔41から吐水することで、高圧状態(例えば4kg/cm2程度)での吐水が可能となる。
【0043】また、噴霧用ノズル部41を指で摘んで回転して、図10のように雌ねじ部41bの雄ねじ部40jへの螺合深さを浅くした場合には、前端遮蔽部40fの先端と噴射孔41cとの間の隙間が大きくなって、該隙間により液溜め部42が形成される。したがって、この状態で、操作部12を操作することで、ポンプを駆動してタンク1内の液体を液体通路2に供給し、双頭の吐出部3で2つの流れに分流するが、ノズルユニットAの一対の接続部20を経て連結部21で合流し、吐水部19を経て、噴霧ノズル4の水路40eに流れ、水路40eから流出孔40i、周溝40h、傾斜溝40gを経て水だめ部42に流れ、水だめ部42内の液体が1つの噴射孔41cから図11(d)のように噴射される。したがって、植物に対して噴射で液体を供給することができることになる。この場合、タンク1内に薬液を入れておくことで、薬液を植物に噴射して供給できる。また、タンク1内に水をいれておくことで、水を植物に噴射して供給できるものである。
【0044】上記のように、ノズル接続部16の吐水部19に噴霧ノズル4を取付けたり、あるいは噴霧ノズル4を取り外して代わりに吐水ノズル5を取付けたりするというように、噴霧ノズル4、吐水ノズル5を選択的に取付けることで、植物に対して異なる水流の水やりができ、しかも、添付図面の実施形態のように、噴霧ノズル4の噴霧用ノズル部41を回動することで、噴霧、噴射が切り換えでき、また、吐水ノズル5の吐水用ノズル部31を回動することで、シャワー、水さしが切り換えできるものである。
【0045】ところで、すでに述べた如く、添付図面に示す実施形態では図12、図13に示すように、双頭の吐出部3が首振り自在となっており、双頭の吐出部3を回動することで、水やりがし難い処(例えば高所)にある植物に対して、簡単且つ確実にシャワー、水さし、噴霧、噴射等の種々の水流で、水やり(本発明における水やりの概念にはすでに述べたように水のみの供給、液肥の供給、薬剤、農薬の供給等を含むものである)が可能となる。
【0046】
【発明の効果】上記のように請求項1記載にあっては、双頭の吐出部に装着されるノズルユニットを備え、該ノズルユニットは前記双頭の吐出部に接続される一対の接続部と、一対の接続部を連結する連結部と、連結部に設けた吐水部と、吐水部に接続されるノズルとから構成されるので、従来双頭のノズルを用いた広範囲の噴霧しかできなかった市販の装置を利用し、双頭の吐出部に簡単な構成のノズルユニットを接続するだけで1つのノズルによって目的とする範囲に確実に水やりができる水やり装置として使用することができるものである。
【0047】また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、双頭の吐出部が回動自在であるので、水やりし難い箇所であっても双頭の吐出部を回動することで、簡単且つ確実に水やりができるものである。
【0048】また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、ノズルが吐水ノズル又は噴霧ノズルであるので、目的に応じた多様な水やりが可能となるものである。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成11年2月5日(1999.2.5)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2000−224931(P2000−224931A)
【公開日】 平成12年8月15日(2000.8.15)
【出願番号】 特願平11−28178