| 【発明の名称】 |
樹木の被害防止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤原 充弘
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| 【要約】 |
【課題】樹木の被害を可及的に最小限に抑えることのできる樹木の被害防止装置を提供すること。
【解決手段】樹木1の倒れや折損等の被害を防止する装置であって、地盤5から樹木1の幹部3上部に至るように梯子兼用の支柱8が立設されるとともに、同支柱は引張材19および/または突張材13等の立設保持手段により立設状態が保持され得るようになっていることを特徴とする。この場合、支柱は複数本で互いに連結されることがある。また、複数本の樹木の倒れや折損等の被害を防止する装置であって、複数本の樹木1は、それぞれが他の樹木1に対する支柱として機能するように連鎖関係にある。この場合、複数本の樹木1は、そのうちのいずれかが根部に抵抗力のあるものあるいは立設保持手段により他の樹木よりも損害を受けにくいものになっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 樹木の倒れや折損等の被害を防止する装置であって、地盤から樹木の幹部上部に至るように梯子兼用の支柱が立設されるとともに、同支柱は引張材および/または突張材等の立設保持手段により立設状態が保持され得るようになっていることを特徴とする樹木の被害防止装置。 【請求項2】 請求項1において、支柱は複数本で互いに連結されてなる樹木の被害防止装置。 【請求項3】 複数本の樹木の倒れや折損等の被害を防止する装置であって、複数本の樹木は、それぞれが他の樹木に対する支柱として機能するように連鎖関係にある樹木の被害防止装置。 【請求項4】 請求項3において、複数本の樹木は、そのうちのいずれかが根部に抵抗力のあるものあるいは立設保持手段により他の樹木よりも損害を受けにくいものになっている樹木の被害防止装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、大木等の樹木の倒れや折損などの被害を防止するための有効な装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば雪害により、杉などの大木が倒れたり折れ損じたりすると、被害は多大である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでは、大木の上部にロープを掛け回して斜め下方に数本引っ張り固定しておくことで対処しているのが実情であるが、これでは大雪が降った場合などには負担が多き過ぎて大木が倒れたり折れ損じたりする。 【0004】この発明は前記課題を解決するためになされたもので、樹木の被害を可及的に最小限に抑えることのできる樹木の被害防止装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、樹木の倒れや折損等の被害を防止する装置であって、地盤から樹木の幹部上部に至るように梯子兼用の支柱が立設されるとともに、同支柱は引張材および/または突張材等の立設保持手段により立設状態が保持され得るようになっていることを特徴とする。 【0006】請求項2記載の発明は、請求項1において、支柱は複数本で互いに連結されてなる。 【0007】請求項3記載の発明は、複数本の樹木の倒れや折損等の被害を防止する装置であって、複数本の樹木は、それぞれが他の樹木に対する支柱として機能するように連鎖関係にある。 【0008】請求項4記載の発明は、請求項3において、複数本の樹木は、そのうちのいずれかが根部に抵抗力のあるものあるいは立設保持手段により他の樹木よりも損害を受けにくいものになっている。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図示した実施形態を参照してこの発明を詳細に説明する。図1及び図2は、この発明の一実施形態を示すもので、同実施形態において、1は大木である樹木で、2は根部、3は幹部、4は枝部を示す。5は地盤で樹木1の立っている個所の回りは少し盛り上がっている。6はその盛り上がり部である。 【0010】8は支柱で、同支柱8は、図2に示すように、梯子段材9…を上下に複数本備える。同段材9は、支柱8に直交しており、その直交する方向に移動調整可能でかつ適宜な位置で固定も可能になっている。これは、枝部4…が当たる場合に移動調整で対処するためである。尚、同段材9は支柱8から抜き去ったり再び挿通することもできるようになっている。段材9の端部には、段材9に脱着自在で固定も自在なストッパ10が装着されている。 【0011】支柱8の基部には、座板12が直交して固定され、同座板12の他、支柱8の基部より少し上部には段材9を利用して回転自在な突張材(立設保持手段の1つ)13が枢支されているとともに、同突張材13の下端には、回転可能に受板14が設けられ、固定具15の打ち込みにより受板14を地盤5に固定できるようになっている。 【0012】こうした支柱8が2本である複数本用意され、これらが樹木1の相対応する側面に添って立設される。座板12は、盛り上がり部6上に載せ付けられ、適宜に緩衝材16…を介して受けられるようにしてもよい。支柱8をそれぞれ樹木1に添った形にして、延びた突張材13の端の受板14を介して固定具15を地盤5に強く打ち込むことで固定する。この打ち込み時には根部2を傷めないように配慮する。 【0013】その後(あるいは相前後して)、支柱8,8相互の梯子段材9間をロープ等の連結材18…により結ぶことで、支柱8と樹木1との三者を一体固定する。そして、同じく段材9の上部のものを利用して垂れ下げられたロープ等の引張材(立設保持手段の1つ)19…の複数本を斜め下向きに引っ張ってその下端を既に打ち込まれたアンカー杭20にそれぞれ強固に結ぶ。 【0014】尚、引張材19の中途には、草木類が引張材19を伝って這い上がらないように逆円錐殻状のカバー21が装備されるとともに、隣合う樹木に対する弾性保護パッド22が装着されている。図1の右側の保護パッド22に破線で示すようにカバーの機能を同パッド22にもたせてもよい。支柱8は伸縮自在になっていてもよい。支柱8、突張材13及び引張材19等の本数は3本以上にすることもある。また、図1に仮想線で示すように、複数の引張材19はX状に交差するように掛け渡せば、樹木1に支柱8が引きつけられて全体がより一体化して抵抗する。さらに、支柱8は、斜め方向に立設することがある。この場合、支柱8自体が引張材あるいは突張材である立設保持手段になることと、他に立設保持手段を付することとがある。 【0015】こうして構築された装置は、支柱8の梯子段材9…を利用して作業者は樹木1の枝部4まで登ることができ、これにより、枝部4…のうち必要なものを全部あるいは一部伐採したり不要な小枝等を取り除いておくことができる。その結果、大雪が降った際の樹木1の負担は軽減され得る状態になり、倒れたり折れ損じたりするおそれがなくなる。特に、老朽化した樹木1と若い樹木1とは自ずと耐力が異なり、そうした事情に適合して伐採等の処置を採ることが可能になる。尚、各支柱8は、図2では1本ものであるが、左右1対の柱で構成することもできる。また、図2に示すように、連結材18は上からみてU字状になるように樹木1を支柱8側に牽き付けるように張られているが、これに限定はされない。さらに、樹木1の上端には、ソーラーパネルや避雷針等を設けることができる。 【0016】図3は他の実施形態を示す。樹木1に添って支柱8を立設して連結材18により樹木1と合わせるとともに、パイプ式でジョイント継ぎ方式の突張材(立設保持手段)23を支柱8の上部に連結することで倒れ等を防止するように構成したものである。支柱8及び突張材23の本数は2本あるいは3本以上でもよい。突張材23は、内外二重構造あるいはラップ式構造により伸縮自在になっていてもよい。また、同突張材23は中実状であってもよい。突張材23の上端は、段材9あるいはそれ以外の個所に脱着自在になっており、低い段材9や高い段材9に自由に連結することができる。 【0017】図4及び図5は他の実施形態を示す。樹木1の回りには、同樹木1に接するのでなく周隙間を置いて取り巻く環状の受リング25が4分割合体式で設けられている。分割数はこれに限定されない。同リング25には、地盤からの突張材13が連結されている。突張材13は支柱として構成することがある。リング25と樹木1との間に緩衝材を介装してもよい。尚、突張材13に梯子段材9…を設けることがある。 【0018】図6は他の実施形態を示す。同実施形態は、支柱27をパイプ状にして、同支柱27の上端に滑車28を備え国旗等の昇降品29を昇降自在にしてある。尚、支柱27の上端には、ソーラーパネルや避雷針等を設けることができる。 【0019】図7は他の実施形態で、同実施形態は、山頂峰添いに大木である樹木1が並んでいるものについて、これら樹木1…間を連鎖させて相互に支柱として機能することで樹木1の倒れ等を防止するようにしたものである。この場合、樹木1の幹部に図4や図5のような倒れ防止方式を採用するが、直接樹木1同士をロープ32などで連鎖させてもよい。また、端の樹木1はより全体が共働するように引張材33で引っ張ってもよい。さらに、樹木1の上端には、ソーラーパネルや避雷針等を設けることができる。また、ロープ32に代えてあるいは平行に給水チューブを設けて山火事対策にすることができる。 【0020】図8は付加的な例を示し、樹木1…が家屋35の側に倒れ込まないようにしたものである。すなわち、36は中間保護支柱で、同支柱36の上端間にはソーラー37付きの保護バー38が横架されている。同バー38には大掛かりな緩衝材を巻きつけ等により装備してもよい。支柱36は高さ調節自在にしてもよい。 【0021】図9は他の実施形態を示す。同実施形態は、山の中腹斜面に縦横に樹木1…が並んだ状態を示し、これらの樹木1の回りには、それぞれリング40…が設けられ、同リング40…を縦横に向く連鎖材41…により連鎖状に継いで樹木1…の倒れや折損を防止するようにしたものである。尚、一定の面積を単位にしてこうした被害防止装置を構成するのであり、四角に規定された各コーナーのリング40は、杭42…を介してシリンダやバネ等の緩衝手段43付きの引張材44により引っ張られて補強されている。 【0022】尚、中央付近の特定の樹木45については根の張った種類の樹木とされ、この樹木45が被害防止に有効になる。また、引張材46…を適宜に構成することができる。また、連鎖材41…に代えてあるいは平行に給水チューブを設けて山火事対策にすることができる。 【0023】図10は付加的な例を示す。同例は、重要な建造物や文化財所蔵の寺院48や神社等を不測の火災から有効に護るためのものである。寺院48内には給水タンク49が設置され、ポンプ50を備えている。ポンプ50からは複数多岐にわたって給水配管51が室内にはりめぐらされ、各配管51の端部には回転放水可能なノズル52…が設けられている。それとともに適宜個所には火災センサー53…が設置されている。尚、給水タンク49は、仮想線のように屋外に設置して、例えば、雨水を溜めておく(水道水の補給も可能)ようにしてもよい。 【0024】 【発明の効果】この発明は以上のように構成されているので、樹木の被害を可及的に最小限に抑えることのできる樹木の被害防止装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000223791 【氏名又は名称】藤原 充弘
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| 【出願日】 |
平成11年2月4日(1999.2.4) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−224929(P2000−224929A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月15日(2000.8.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−65366 |
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