| 【発明の名称】 |
苗箱整列機の前進位置決め装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石原 輝男
|
| 【要約】 |
【課題】苗箱整列機の車輪が転動して前進する縦レール上で、苗箱整列機が常に正確に所定長さ前進して停止することを可能とする。
【解決手段】ハウス内に敷設した前後方向の縦レール2上を間欠的に車輪が転動し前進して種蒔き後の多数の苗箱を整然と並べてゆく苗箱整列機において、苗箱整列機の後部に該後部を昇降する固定スタンド装置bを設け、後方に弾性板13を取付けた位置決め板7を苗箱整列機の下方で縦レール2上に前後動可能に載置し、苗箱整列機に取付けた前進位置決め操作レバー25と弾性板付き位置決め板7とを、その前進位置決め操作レバー25の操作によって弾性板付き位置決め板7が縦レール2上を所定長さ前進するように連動機構により連結し、苗箱整列機の後ろ車輪が弾性板付き位置決め板の弾性板13上に載り位置決め板7に当って苗箱整列機の前進が停止するようになして苗箱整列機の前進位置決め装置aを構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウス内に敷設した前後方向の縦レール上を間欠的に車輪が転動し前進して種蒔き後の多数の苗箱を整然と並べてゆく苗箱整列機において、苗箱整列機の後部に該後部を昇降する固定スタンド装置を設け、後方に弾性板を取付けた位置決め板を上記苗箱整列機の下方で上記縦レール上に前後動可能に載置し、上記苗箱整列機に取付けた前進位置決め操作レバーと上記弾性板付き位置決め板とを、その前進位置決め操作レバーの操作によって弾性板付き位置決め板が上記縦レール上を所定長さ前進するように連動機構により連結し、上記苗箱整列機の後ろ車輪が上記弾性板付き位置決め板の弾性板上に載り位置決め板に当って苗箱整列機の前進が停止するようにしたことを特徴とする苗箱整列機の前進位置決め装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、間欠的に前進して種蒔き後の多数の苗箱をハウス内に整然と並べてゆく苗箱整列機の前進位置決め装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の間欠的に前進して種蒔き後の多数の苗箱をハウス内に整然と並べてゆく苗箱整列機において、人手により操作して苗箱整列機を正確に所定長さづつ前進させる苗箱整列機の前進位置決め装置は、見当らない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、間欠的に前進して種蒔き後の多数の苗箱をハウス内に整然と並べてゆく苗箱整列機を、常に正確に所定長さ前進して停止させる点である。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、苗箱整列機が常に正確に所定長さ前進して停止するために、その苗箱整列機の車輪が転動して前進する縦レール上に弾性板付き位置決め板を載置し、その弾性板付き位置決め板を所定長さ前進させた後、苗箱整列機の後ろ車輪を上記弾性板付き位置決め板の弾性板上まで転動させ位置決め板に当てて停止させることを最も主要な特徴とする。 【0005】 【発明の実施の形態】苗箱整列機を常に正確に所定長さ前進させ停止して種蒔き後の多数の苗箱をハウス内に整然と並べてゆくことができるという目的を、苗箱整列機の車輪が転動する縦レール上に順次、弾性板付き位置決め板を所定長さ前進させた後、苗箱整列機をその後ろ車輪が上記弾性板付き位置決め板の弾性板上に載って位置決め板に当るまで前進させることにより実現した。 【0006】すなわち、ハウス内に敷設した前後方向の縦レール上を間欠的に車輪が転動し前進して種蒔き後の多数の苗箱を整然と並べてゆく苗箱整列機において、苗箱整列機の後部に該後部を昇降する固定スタンド装置を設け、後方に弾性板を取付けた位置決め板を上記苗箱整列機の下方で上記縦レール上に前後動可能に載置し、上記苗箱整列機に取付けた前進位置決め操作レバーと上記弾性板付き位置決め板とを、その前進位置決め操作レバーの操作によって弾性板付き位置決め板が上記縦レール上を所定長さ前進するように連動機構により連結し、上記苗箱整列機の後ろ車輪が上記弾性板付き位置決め板の弾性板上に載り位置決め板に当って苗箱整列機の前進が停止するようになして苗箱整列機の前進位置決め装置を構成する。 【0007】 【実施例】図面は、本発明の一実施態様を示し、その構成を図面について説明すれば、(A)はハウスを示し、(1)はハウス(A)の後壁中央部に設けた出入口、(2)はハウス(A)の出入口(1)よりハウス(A)内の中央位置にわたって敷設した縦レール(以下、前後方向を縦、左右方向を横と言う。)である。 【0008】(B)は縦レール(2)上に載置する手動式苗箱整列機の縦移動車を示し、(3)は縦移動車(B)の主枠で、該主枠(3)の前後の下部にそれぞれ回転可能に横架した車軸(4)の両側溝車輪(5)を縦レール(2)上に係合載置し、主枠(3)の中間上端部には上方へ突出する多数の横方向のローラ(6)を前後方向に適当間隔で並架する。 【0009】(a)は縦移動車(B)の下部に設けた前進位置決め装置を示し、(7)は前進位置決め装置(a)の位置決め板で、前後端部を下方へ屈曲して縦レール(2)上に摺動可能に載置し、該位置決め板(7)の前後の中央部上に止め金(8)を固定する。(10)は前部を上方へ屈曲して当て片(9)を形成した両側の位置決め調節板で、位置決め板(7)の両側部上に位置決め調節板(10)をそれぞれ載置し、その位置決め調節板(10)の前後の前後方向の縦長孔(11)と位置決め板(7)の前後の通孔にそれぞれ挿着したボルト・ナット(12)によって位置決め板(7)に前後移動調節可能に締付け固定する。(13)は位置決め板(7)の後方屈曲片の両側部に前端部をそれぞれ取付けた両側の弾性板で、軟質のゴム,合成樹脂等より成って縦レール(2)の両側レール片上にそれぞれ載置する。 【0010】(14)は前後の車軸(4)の中間部に互いに対応させてそれぞれ回転可能に嵌着した案内溝車、(15)はケーブルで、前後の案内溝車(14)に掛けわたして両端部を位置決め板(7)の前後の止め金(8)にそれぞれ固定する。(16)は主枠(3)の右側中間部に基部をピン(17)により枢支した作動腕で、該作動腕(16)の先端部に溝車(18)を回転可能に軸支する。そして、ケーブル(15)の上片の前部に固定する取付片(19)と主枠(3)の左側中間部の止め片(20)に両端部を取付けた引きケーブル(21)の中間部を溝車(18)に掛ける。 【0011】(22)は主枠(3)の後部に横軸(23)により枢支したベルクランクで、該ベルクランク(22)の上方腕の先端部には長孔(24)を穿つ。(25)は主枠(3)の後部の前後方向の軸杆(26)に基部を枢支した前進位置決め操作レバーで、該前進位置決め操作レバー(25)の内側先端軸(27)をベルクランク(22)の長孔(24)内に嵌合する。そして、連杆(28)の両端部を作動腕(16)の中間部とベルクランク(22)の下方腕にそれぞれピンにより枢着する。 【0012】(b)は主枠(3)の後部に設けて該主枠(3)の後部を昇降する固定スタンド装置を示し、(29)は固定スタンド装置(b)の固定スタンドで、周縁部は下方へ屈曲し、該固定スタンド(29)の前方両側部上に固設した上部が前方へ屈曲する鉤形の両側支持腕(30)の上片先端部を主枠(3)の後部にそれぞれピン(31)により枢着する。 【0013】(32)はЦ形のスタンド固定腕で、該スタンド固定腕(32)の両側腕杆(33)の中間部を固定スタンド(29)の両側支持腕(30)の中間屈曲部にそれぞれピン(34)により枢着する。そして、主枠(3)の後方上部とスタンド固定腕(32)の両側腕杆(33)の上部に両側のリンク(35)の両端部をそれぞれピン(36),(37)により枢着する。また、左側において上ピン(36)と固定スタンド(29)の間に強スプリング(38)を張設し、右側において下ピン(37)と固定スタンド(29)の間に弱スプリング(39)を張設する。 【0014】(40)は縦移動車(B)の主枠(3)上に両側へ突出させて取付けた横レールで、該横レール(40)上に載置する横移動車(C)(後述する。)の両側車輪の間の幅よりも若干長い前後の中央レールの左右に、上方から見てコ形の左右のレール片(イ),(ロ)をそれぞれ着脱可能に取付けて横レール(40)を形成すると共に、その横レール(40)の左右のレール片(イ),(ロ)が外側上方へ傾斜するようになす。 【0015】(41)は横レール(40)の両側の接地板で、該接地板(41)上に取付けた前後の脚杆(42)を横レール(40)の両側先端部にそれぞれ上下調節可能に取付ける。そして、横移動車(C)が横レール(40)の右レール片(ロ)上に移動し横レール(40)付き縦移動車(B)が右下方へ回転して右側の接地板(41)が接地したときには、横レール(40)の右レール片(ロ)が地面と平行になって保持され、一方、上記と反対に、横移動車(C)が横レール(40)の左レール片(イ)上に移動し横レール(40)付き縦移動車(B)が左下方へ回転して左側の接地板(41)が接地したときには横レール(40)の左レール片(イ)が地面と平行になって保持されるようになす。 【0016】また、横レール(40)の後片の後方上隅部において、図6に示すように中央部には横移動車(C)の両側車輪間に係合する広幅で上片の奥行が長いアングル板を固着して静止ストッパ(43)を設け、左右のレール片(イ),(ロ)には狭幅で上片の奥行が短い所要数、例えば8個のアングル板を苗箱の幅の間隔で固着して8個の位置決めストッパ(44)を並設する。(45)は横レール(40)の後面中央部に突設した掛け片で、図示してないが通孔を穿つ。 【0017】(C)は横レール(40)上に載置する横移動車を示し、(46)は横移動車(C)の車体で、該車体(46)の下端部の前両側部及び後ろ左側部には車輪(47)を、後ろ右側部には図6に示すように先端部を小径に形成した段付き車輪(48)をそれぞれ回転自在に軸支してその車輪(47)及び段付車輪(48)を横レール(40)上に係合載置する。 【0018】(49)はЦ形の収納枠上下ハンドルで、両側片の先端部を車体(46)の前端中間部にそれぞれピン(50)により枢着する。(51)は収納枠上下ハンドル(49)の右側に並列する苗箱送りレバーで、先端部を収納枠上下ハンドル(49)の右側片の前部にピン(52)により枢着する。(53)は車体(46)の上端の右側後部に取付けた係止板で、図6に示すように係止板(53)の前後方向の案内長孔(54)の内側の後部に係止凹所(55)を、中間部に係止凹所(56)をそれぞれ連設する。 【0019】(57)は車体(46)の右側の収納枠バランス操作レバーで、上部を係止板(53)の案内長孔(54)内に嵌合して下端部を車体(46)の下方中間部にピン(58)により枢着する。(59)は倒Ц形のスプリング支持腕で、車体(46)の中間部に嵌合して両側片の上部を車体(46)にピン(60)によりそれぞれ枢着し、そのスプリング支持腕(59)の右側片の中間部と収納枠バランス操作レバー(57)の中間部をリンク(61)により連結する。(62)は両側のガススプリングで、そのガススプリング(62)の両端部を収納枠上下ハンドル(49)の両側片の中間部とスプリング支持腕(59)の両側片の下方先端部にピン(63),(64)によりそれぞれ枢着して両側のガススプリング(62)により収納枠上下ハンドル(49)を押上げ支持する。 【0020】(65)は車体(46)内に上下動可能に支持する苗箱収納枠で、上方から見て後方開放のコ形に形成する。(66),(67)は両側の上下平行リンクで、該平行リンク(66),(67)の後部を車体(46)の後部の中間部及び下部にピン(68),(69)により、前部を苗箱収納枠(65)の中間の上部及び中間部にピン(70),(71)によりそれぞれ枢着し、その両側の上リンク(66)の中間部と収納枠上下ハンドル(49)の両側片の中間部をリンク(72)によりそれぞれ連結して収納枠上下ハンドル(49)に苗箱収納枠(65)を吊持ちする。 【0021】(73)は苗箱収納枠(65)内の両側下部に回転可能に並架した前後方向の送り軸で、該送り軸(73)の苗箱収納枠(65)内の前部及び後部に鎖車(74)を固定する。(75)は鎖車(74)の下方に対向して設けた案内板、(76)は鎖車(74)と案内板(75)に掛けわたした回転体のチエンで、該チエン(76)の外方には数個、例えば5個の苗箱抱え爪(77)を等間隔に突設する。(78)は苗箱収納枠(65)の両側中間部にそれぞれ上下調節可能に固定したチエン(76)のチエン張りである。 【0022】(c)は苗箱収納枠(65)の前方に設けたピッチ送りの送り軸駆動装置を示し、(79),(80)は左右の送り軸(73)の前方突出部にそれぞれ取付けた鎖車、(81)は苗箱収納枠(65)の前方中間部に回転可能に軸支した上案内鎖車、(82),(83)は上案内鎖車(81)の下方において回転可能に軸支したトルクリミッタ付きのダブル鎖車、(84)はダブル鎖車(82),(83)の下方において回転可能に軸支した下案内鎖車で、左鎖車(79),上案内鎖車(81),ダブル鎖車の前鎖車(82)の外側部、下案内鎖車(84)にチエン(85)を、ダブル鎖車の後鎖車(83),右鎖車(80)にチエン(86)をそれぞれ掛けわたし、そのチエン(85)の上片の内側への駆動によりチエン(85),(86)を介して左右の送り軸(73)は内側が下方へ向って互いに反対方向へ回転するようになす。(87)はチエン(85)のローラである。 【0023】(88)は左鎖車(79)と上案内鎖車(81)の間に外側下方へ傾斜させて設けたレール、(89)は一方向駆動体のチエン受けで、レール(88)上に摺動可能に嵌合する。(90)は一方向駆動体のチエン押えで、チエン(85)の上方に配置し、該チエン押え(90)の下方にはチエン(85)の隣接したローラ(87)の間に係脱する数個の爪(91)を並設する。(92),(93)は前後の左右平行リンクで、中間部を外方へ膨出させて下部をチエン受け(89)の中間部にピン(94),(95)により、上部をチエン押え(90)の中間部にピン(96),(97)によりそれぞれ枢着する。そして、右リンク(93)は上方へ突出させてその突出部と苗箱送りレバー(51)の中間部を、該突出部が内側へ引かれるようにワイヤ(98)により連結すると共に、その突出部をスプリング(99)により外側へ張持する。 【0024】(D)は縦移動車(B)の後方において縦レール(2)上に載置する補助台車を示し、(100)は補助台車(D)の台枠で、該台枠(100)には上方へ突出する多数の横方向のローラ(101)を前後方向に適当間隔で並架し、台枠(100)の下方の前部及び後部にそれぞれ回転自在に横架する前後の車軸(102)の両側部に取付けた車輪(103)を縦レール(2)上に係合載置する。 【0025】(104)は台枠(100)の前端部に横軸(105)により上下回転可能に枢支した補助枠で、該補助枠(104)には上方へ突出する多数の横方向のローラ(106)を前後方向に適当間隔で並架する。(107)は補助枠(104)の前端中央部に突設した連結片で、該連結片(107)の先端部下方には止めピン(108)を突設する。 【0026】(E)は合成樹脂により作製したマット苗箱を示し、該マット苗箱(E)の上端外周には縁(109)を形成する。 【0027】そして、図27に示すように苗箱(E)内に下土(110)を入れ、該下土(110)上に種籾(111)を播種してその種籾(111)上に覆土(112)し、その後、全体に水を掛けて播種した苗箱(E)を作製する。 【0028】(113)は横レール(40)の左右のレール片(イ),(ロ)の後方に吊持ちする苗箱踏み板で、図27に示すように側方から見て伏コ形の両下方先端部を若干対向側へ屈曲(114)したチャンネルに形成して内方を空洞になし、該苗箱踏み板(113)の前方両側部上に脚(115)を固定する。(116)は横レール(40)の左右のレール片(イ),(ロ)の後面両側部に固定した縦筒である。そして、左右のレール片(イ),(ロ)の両側縦筒(116)に左右の苗箱踏み板(113)の両側脚(115)をそれぞれ上下動可能に嵌合し、図示してないが脚(115)をスプリングにより吊持ちして左右の苗箱踏み板(113)をそれぞれ上下動可能に弾力的に吊持ちする。 【0029】その作用を説明する。 【0030】(1) 縦移動車(B)の固定。 苗箱の整列作業を行うに当って縦移動車(B)を固定するときは、図12に示すように固定スタンド(29)が上昇している縦移動車(B)の移動時の状態から、固定スタンド(29)を踏下ろせば、ピン(37)で枢着してあるリンク(35)はピン(36)を軸として下方へ、スタンド固定腕(32)の腕杆(33)はピン(34)を軸として図12の時計方向へそれぞれ回転し、そのリンク(35)とスタンド固定腕(32)の腕杆(33)が伸長しながら、固定スタンド(29)は強スプリング(38)の弾力に抗しピン(31)を軸として下方へ回転する。 【0031】その後、固定スタンド(29)の前端部が縦レール(2)上に当った後は、リンク(35)とスタンド固定腕(32)の腕杆(33)が上記のように伸長しながら、固定スタンド(29)はその前端の縦レール(2)との接触部を支点として縦移動車(B)の主枠(3)の後部を持上げながら図12の反時計方向へ回転し、図11に示すように縦レール(2)上に載って固定スタンド(29)の回転は停止する。 【0032】そのとき、図11に示すようにリンク(35)とスタンド固定腕(32)の腕杆(33)が直状になると共に、そのリンク(35)とスタンド固定腕(32)の腕杆(33)を枢着するピン(37)を弱スプリング(39)によって下方へ張持し、リンク(35)とスタンド固定腕(32)の腕杆(33)は直状に固定保持されて該リンク(35)とスタンド固定腕(32)の腕杆(33)により固定スタンド(29)を下降した状態に支持し、固定スタンド(29)が縦レール(2)上に圧接すると共に、該固定スタンド(29)の支持腕(30)により縦移動車(B)の後部を持上げ、その後方両側の溝車輪(5)を縦レール(2)の上方に少し離隔支持して縦移動車(B)は縦レール(2)上に固定される。 【0033】(2) 縦移動車(B)の固定解除。 一方、縦移動車(B)を前進させるために固定スタンド(29)による縦移動車(B)の縦レール(2)上への固定を解くときは、図11に示す状態からスタンド固定腕(32)を踏下ろせば、図12に示すように弱スプリング(39)の弾力に抗しリンク(35)がピン(36)を軸として上方へ回転し、ピン(37)を介しスタンド固定腕(32)の腕杆(33)がピン(34)を軸として図12の反時計方向へ回転し、そのリンク(35)とスタンド固定腕(32)の腕杆(33)が後方へ屈曲しながらピン(34)は上昇する。 【0034】従って、固定スタンド(29)は強スプリング(38)の弾力が相俟ってピン(31)を軸とし上方へ回転して上昇し、縦レール(2)の上方に離隔して強スプリング(38)の弾力により上記上昇状態に保持される。それと同時に、縦移動車(B)の自重によって該縦移動車(B)の後部が下降し、図12に示すように縦移動車(B)の後方両側の溝車輪(5)が縦レール(2)上に下降して載置され、縦移動車(B)はその固定が解かれて走行自在の状態となる。 【0035】(3) 縦移動車(B)の前進位置決め。 図11に示すように、固定スタンド(29)により縦移動車(B)の後部を持上げ、その縦移動車(B)の後方両側の溝車輪(5)を縦レール(2)の上方に離隔させて縦移動車(B)を固定した状態において、前進位置決め操作レバー(25)を図9に実線で示す状態から鎖線で示すように内側へ押せば、その前進位置決め操作レバー(25)が軸杆(26)を軸として図9の反時計方向へ回転し、該前進位置決め操作レバー(25)の先端軸(27)を介してベルクランク(22)が横軸(23)を軸として図10の反時計方向へ回転し、連杆(28)を介し作動腕(16)はピン(17)を軸として図10の反時計方向、すなわち後方へ回転する。 【0036】そのために、作動腕(16)の溝車(18)が回転しながらその溝車(18)によって引きケーブル(21)の中間部を後方へ引寄せるから、その引きケーブル(21)より取付片(19)を介してケーブル(15)の上片を後方へ引く。 【0037】従って、前後の案内溝車(14)が回転しながらケーブル(15)は図10の矢印方向へ回転し、該ケーブル(15)に固定した両側弾性板(13)付き位置決め板(7)は縦レール(2)上を摺動して前進し、図7に鎖線で示すように位置決め板(7)上の両側の位置決め調節板(10)の当て片(9)が縦移動車(B)の前方両側の車輪(5)にそれぞれ当って両側弾性板(13)付き位置決め板(7)の前進は停止する。そのとき、両側弾性板(13)付き位置決め板(7)は苗箱(E)の前後方向の長さ前進する。 【0038】その際、位置決め板(7)のボルト・ナット(12)を操作して両側の位置決め調節板(10)をその縦長孔(11)によって前後移動調節すれば、両側弾性板(13)付き位置決め板(7)が前進してその位置決め板(7)の両側の位置決め調節板(10)の当て片(9)が縦移動車(B)の前方両側の車輪(5)にそれぞれ当って両側弾性板(13)付き位置決め板(7)が停止したときにおける両側弾性板(13)付き位置決め板(7)の前進長さが短または長に変化する。従って、位置決め板(7)の両側の位置決め調節板(10)を適宜に前後移動調節することにより、両側弾性板(13)付き位置決め板(7)の前進長さを良好に苗箱(E)の前後方向の長さに合致させることができる。 【0039】その後、縦移動車(B)を後方から押せば、該縦移動車(B)はその前後両側の車輪(5)が縦レール(2)上を転動して前進し、その後方両側の車輪(5)が位置決め板(7)の後方の両側弾性板(13)に至った後は、その後方両側の車輪(5)が両側弾性板(13)上をそれぞれ転動して縦移動車(B)は前進し、該後方両側の車輪(5)が図7に実線で示すように位置決め板(7)の後縁に当って縦移動車(B)の前進は停止する。 【0040】そのとき、縦移動車(B)は位置決め板(7)の前進長さだけ前進するので、苗箱(E)の前後方向の長さだけ前進することになる。 【0041】また、縦移動車(B)の後方両側の車輪(5)が位置決め板(7)の後縁に当って縦移動車(B)の前進が停止するとき、その縦移動車(B)の後方両側の車輪(5)は位置決め板(7)に固定の両側弾性板(13)をそれぞれ踏付けて位置決め板(7)の後縁に当る。従って、その後方両側の車輪(5)による両側弾性板(13)の踏付けによって該両側弾性板(13)を固定した位置決め板(7)は縦レール(2)に固定保持され、縦移動車(B)の後方両側の車輪(5)の突当りによって位置決め板(7)が前進移動することは無く、常に縦移動車(B)の前進長さは正確で、縦移動車(B)は苗箱(E)の前後方向の長さ前進して停止される。 【0042】一方、その縦移動車(B)を前進させるとき、位置決め板(7)に固定されたケーブル(15)によって前後の案内溝車(14)を回転させると共に、その前案内溝車(14)によってケーブル(15)を前方へ引きながら縦移動車(B)は前進する。 【0043】従って、ケーブル(15)が図10の矢印と反対方向へ回転して該ケーブル(15)の取付片(19)が前方へ移動するから、その取付片(19)により引きケーブル(21)の一端部を前方へ引き、該引きケーブル(21)によって溝車(18)を前方へ引き、上記と反対に、作動腕(16)はピン(17)を軸として前方へ回転し、連杆(28)を介してベルクランク(22)は横軸(23)を軸として図10の時計方向へ回転し、先端軸(27)付き前進位置決め操作レバー(25)は軸杆(26)を軸として図9の時計方向へ回転する。 【0044】そして、縦移動車(B)の後方両側の車輪(5)が位置決め板(7)の後縁に当って縦移動車(B)の前進が停止したときには、取付片(19),溝車(18)付き作動腕(16),前進位置決め操作レバー(25)等は、図10に示す元の状態に復帰する。 【0045】(4) 横移動車(C)の位置決め。 横移動車(C)を横レール(40)上の中央部に位置させれば、図6に示すように横移動車(C)の後方の車輪(47)と溝付き車輪(48)の大径部の間が静止ストッパ(43)に嵌合して横移動車(C)は横レール(40)上の中央部に係止される。 【0046】その後、横移動車(C)を横レール(40)の右レール片(ロ)上に移動させるときは、収納枠上下ハンドル(49)を持上げて右方へ押せば、横移動車(C)の後ろ左車輪(47)が静止ストッパ(43)上に乗上り、その後、横移動車(C)は横レール(40)の右レール片(ロ)上を右方へ走行する。 【0047】そのとき、横移動車(C)の後ろ右方の段付き車輪(48)が第1の位置決めストッパ(44)のところに至っても、その段付き車輪(48)の小径部が位置決めストッパ(44)上を通過して第1の位置決めストッパ(44)に関係なく横移動車(C)は右レール片(ロ)上を右方へ走行する。 【0048】その後、横移動車(C)の後ろ左車輪(47)が第1の位置決めストッパ(44)に当ると、横移動車(C)の右方への走行は停止される。 【0049】横移動車(C)を更に右方へ移動させるときは、収納枠上下ハンドル(49)を右方へ押すと、横移動車(C)の後ろ左車輪(47)が第1の位置決めストッパ(44)上に乗上り、その後は上記と同様に横レール(40)の右レール片(ロ)上を走行し、横移動車(C)の後ろ左車輪(47)が第2の位置決めストッパ(44)に当って横移動車(C)の右方への走行は停止される。 【0050】以下、順次収納枠上下ハンドル(49)を右方へ押す毎に上記作用が繰返され、横移動車(C)は横レール(40)の右レール片(ロ)上を右方へ苗箱(E)の幅づつ位置決めされながら移動する。 【0051】一方、横移動車(C)を横レール(40)上の中央部の定位置から左レール片(イ)上を移動させるときは、収納枠上下ハンドル(49)を持上げて左方へ押せば、横移動車(C)の後ろ右方の段付き車輪(48)が静止ストッパ(43)上に乗上り、その後、横移動車(C)は横レール(40)の左レール片(イ)上を左方へ走行する。 【0052】そして、横移動車(C)の後ろ左車輪(47)が第1の位置決めストッパ(44)に当ると、横移動車(C)の左方への走行は停止される。 【0053】横移動車(C)を更に左方へ移動させるときは、収納枠上下ハンドル(49)を左方へ押すと、上記と同様に横移動車(C)の後ろ左車輪(47)が第1の位置決めストッパ(44)上に乗上った後、横レール(40)の左レール片(イ)上を左方へ走行する。そのとき、横移動車(C)の後ろ右方の段付き車輪(48)はその小径部が第1の位置決めストッパ(44)上を通過し、その第1の位置決めストッパ(44)に関係なく横移動車(C)は左レール片(イ)上を左方へ走行し、横移動車(C)の後ろ左車輪(47)が第2の位置決めストッパ(44)に当って横移動車(C)の左方への走行は停止される。 【0054】以下、順次収納枠上下ハンドル(49)を左方へ押す毎に上記作用が繰返され、横移動車(C)は横レール(40)の左レール(イ)上を左方へ苗箱(E)の幅づつ位置決めされながら移動する。 【0055】(5) 苗箱収納枠の上下作動。 作業者が収納枠上下ハンドル(49)を把持して持上げれば、ガススプリング(62)の押上げ力が相俟って収納枠上下ハンドル(49)はピン(50)を軸として上方へ回転し、該収納枠上下ハンドル(49)より両側のリンク(72)を介し上下平行リンク(66),(67)がピン(68),(69)をそれぞれ軸として上方へ回転し、ピン(70),(71)を介して苗箱収納枠(65)は平行に吊上げられる。 【0056】一方、収納枠上下ハンドル(49)をガススプリング(62)の押上げ力に抗して押下げると、図21に示すように収納枠上下ハンドル(49)がピン(50)を軸として下方へ回転し、該収納枠上下ハンドル(49)より両側のリンク(72)を介し上下平行リンク(66),(67)がピン(68),(69)をそれぞれ軸として下方へ回転し、ピン(70),(71)を介して苗箱収納枠(65)は平行に下降する。 【0057】(6) 苗箱収納枠のバランス調節。 収納枠バランス操作レバー(57)を係止板(53)の後方係止凹所(55)内に係合させたときは、図5に示すようにガススプリング(62)がほぼ垂直状態になって両側のガススプリング(62)により苗箱収納枠(65)付き収納枠上下ハンドル(49)を押上げるから、そのガススプリング(62)による苗箱収納枠(65)付き収納枠上下ハンドル(49)の押上げ力は強である。 【0058】収納枠バランス操作レバー(57)を係止板(53)の上記後方係止凹所(55)内より外し、案内長孔(54)に沿わせてピン(58)を軸とし前方へ回転して中間係止凹所(56)内に係合させれば、図20に示すように収納枠バランス操作レバー(57)よりリンク(61)を介してスプリング支持腕(59)がピン(60)を軸として前方へ回転すると共に、該スプリング支持腕(59)の両側片にそれぞれピン(64)で枢着した両側のガススプリング(62)もそれぞれピン(63)を軸とし前方へ回転してそのガススプリング(62)は或る程度前下方への傾斜状態になる。従って、そのガススプリング(62)による苗箱収納枠(65)付き収納枠上下ハンドル(49)の押上げ力は中間程度に弱くなる。 【0059】収納枠バランス操作レバー(57)を係止板(53)の上記中間係止凹所(56)内より外し、案内長孔(54)に沿わせてピン(58)を軸とし前方へ回転して案内長孔(54)の前端部に係止させると、図24に示すように収納枠バランス操作レバー(57)よりリンク(61)を介してスプリング支持腕(59)がピン(60)を軸として前方へ回転すると共に、該スプリング支持腕(59)の両側片にそれぞれピン(64)で枢着した両側のガススプリング(62)もそれぞれピン(63)を軸とし前方へ回転してそのガススプリング(62)は大きく前下方への傾斜状態になる。従って、そのガススプリング(62)による苗箱収納枠(65)付き収納枠上下ハンドル(49)の押上げ力は弱くなる。 【0060】(7) 苗箱収納枠内の苗箱の送り出し。 苗箱送りレバー(51)を持上げれば、その苗箱送りレバー(51)がピン(52)を軸として上方へ回転し、ワイヤ(98)を介して右リンク(93)の上方突出部を内側へ引く。 【0061】従って、図19に示すようにチエン押え(90)の爪(91)がチエン(85)の上方に離隔した状態から、左右平行リンク(92),(93)がピン(94),(95)をそれぞれ軸として内側へ回転し、ピン(96),(97)を介してチエン押え(90)は平行に下降し、そのチエン押え(90)の数個の爪(91)がチエン(85)の隣接するローラ(87)の間にそれぞれ係合してチエン受け(89)とチエン押え(90)によりチエン(85)を押圧挟持した後、チエン受け(89)とチエン押え(90)は一体でそのチエン受け(89)がレール(88)に沿って内側へ移動する。 【0062】従って、チエン(85)の上片がチエン受け(89)及びチエン押え(90)と一体的に内側へ一定長さ移動してチエン(85)は一定角度回転し、該チエン(85)より2段鎖車(82),(83)、チエン(86)、鎖車(79),(80)を経て左右の送り軸(73)は内側が下降するように互いに反対方向へ一定角度回転し、その両側の送り軸(73)の鎖車(74)により両側のチエン(76)を図16の矢印方向へそれぞれ駆動して該チエン(76)はその苗箱抱え爪(77)の1ピッチ回転し、図16のチエン(76)の内側において上方に位置する苗箱抱え爪(77)が下方に位置する苗箱抱え爪(77)の位置まで下降して停止する。 【0063】その後、苗箱送りレバー(51)を押下げると、その苗箱送りレバー(51)がピン(52)を軸とし下方へ回転してワイヤ(98)はゆるむ。 【0064】従って、図18に示す状態から、スプリング(99)の引張り力により左右平行リンク(92),(93)がピン(94),(95)をそれぞれ軸として外側へ回転し、ピン(96),(97)を介してチエン押え(90)は平行に上昇し、図19に示すようにチエン押え(90)の数個の爪(91)がチエン(85)の隣接するローラ(87)の間から上方に脱離してチエン受け(89)とチエン押え(90)によるチエン(85)の挟持は解かれる。その後は、チエン(85)が静止したまま、チエン受け(89)とチエン押え(90)は一体でそのチエン受け(89)がレール(88)に沿い外側へ移動して元の位置に復帰する。 【0065】次に、苗箱(E)の整列作業を説明する。 【0066】横移動車(C)の収納枠バランス操作レバー(57)を図5に示すように係止板(53)の後方係止凹所(55)内に係合し、また、図6に示すように横移動車(C)を静止ストッパ(43)によって横レール(40)上の中央部に係止させる。 【0067】一方、播種作業場において、図27に示すように苗箱(E)内に下土(110)を入れ、該下土(110)上に種籾(111)を播種してその種籾(111)上に覆土(112)し、その後、全体に水を掛けて成る播種した苗箱(E)を自走式苗箱運搬車上に8枚づつ重積し前後方向に並列して載置し、その播種作業場から縦レール(2)の後端にわたって敷設したレール上に上記自走式苗箱運搬車を走行させて播種した苗箱(E)を補助台車(D)のところまで運搬する。そして、その自走式苗箱運搬車上の重積苗箱(E)を図26に示すように順次補助台車(D)上へ移送する。 【0068】そこで、図26に示すように補助台車(D)を縦移動車(B)の後方へ引寄せて移動し、該補助台車(D)の補助枠(104)の連結片(107)の止めピン(108)を横レール(40)の掛け片(45)の通孔内に挿入して引掛ける。 【0069】次いで、補助台車(D)上の前列の重積苗箱(E)を、その長手側が前後方向になるように変向しながら補助台車(D)上から補助枠(104)上を通って図26に示すように縦移動車(B)のローラ(6)上へ押込めば、その重積苗箱(E)は横移動車(C)の苗箱収納枠(65)内に収納される。そのとき、重積苗箱(E)は、図16に示すようにその下端苗箱(E)の縁(109)が前後両側のチエン(76)の内側に突出する上下の苗箱抱え爪(77)中の上方苗箱抱え爪(77)の上方に位置している。 【0070】その後は、補助台車(D)の補助枠(104)を横軸(105)を軸として上方へ回転し、図26に鎖線で示すように後ろ上方への傾斜状態に立てておくと、横レール(40)の後方で作業者が左右に往き来するのに補助枠(104)が邪魔にならなくて作業上有益である。 【0071】そこで、作業者が収納枠上下ハンドル(49)を把持して持上げれば、図14に示すように前後両側のチエン(76)の内側上方の苗箱抱え爪(77)が苗箱収納枠(65)内の重積苗箱(E)の下端苗箱(E)の縁(109)に引掛ってその重積苗箱(E)を苗箱収納枠(65)と一体的に持上げ、重積苗箱(E)は縦移動車(B)のローラ(6)の上方に離隔する。 【0072】次いで、収納枠上下ハンドル(49)を上記の持上げ状態に保持したまま右方へ押し、作業者が右側の苗箱踏み板(113)上を歩いて横移動車(C)を横レール(40)の右レール片(ロ)上を右方へ走行させれば、その作業者の重量により、右側の苗箱踏み板(113)は、それを吊持ちするスプリングの弾力に抗して該苗箱踏み板(113)の脚(115)が縦筒(116)に摺動し下降して接地する。一方、横移動車(C)の重量により、自動的に図2に示すように横レール(40)付き縦移動車(B)が縦レール(2)の右レール片を支点として右下方へ回転し右側の接地板(41)が接地してその横レール(40)の右レール片(ロ)が地面と平行になり、その右レール片(ロ)上を横移動車(C)は走行する。 【0073】そして、横移動車(C)をその後ろ左車輪(47)が第1の位置決めストッパ(44)に当るまで走行させる。 【0074】そこで、収納枠バランス操作レバー(57)を係止板(53)の後方係止凹所(55)内から外し前方へ回転して係止板(53)の中間係止凹所(56)内に係合させ、図20に示すようにガススプリング(62)を或る程度前下方への傾斜状態になしてガススプリング(62)による収納枠上下ハンドル(49)の押上げ力を中間程度に弱くする。 【0075】その後、図21に示すように収納枠上下ハンドル(49)をガススプリング(62)の押上げ力に抗し押下げて苗箱収納枠(65)を地上に載せる。 【0076】次いで、苗箱送りレバー(51)を1回持上げれば、両側の苗箱抱え爪(77)付きチエン(76)が1ピッチ回転し、収納枠(65)内の重積苗箱(E)は、図16に示す状態から一段下ってその下端の苗箱(E)の縁(109)が両側チエン(76)の内側の下方の苗箱抱え爪(77)に引掛り、下から2番目の苗箱(E)の縁(109)が両側チエン(76)の内側の上方の苗箱抱え爪(77)に引掛った状態になる。 【0077】従って、苗箱送りレバー(51)を一度押下げてもう一度持上げると、上記と同様に両側の苗箱抱え爪(77)付きチエン(76)が1ピッチ回転するから、その両側チエン(76)の下方の苗箱抱え爪(77)が下端の苗箱(E)の縁(109)から脱離して下端の苗箱(E)が地上に置かれ、1枚目の苗箱(E)の載置が終了する。 【0078】そのとき、苗箱収納枠(65)内の重積苗箱(E)は一段下り、上記の地上に置かれた下端の苗箱(E)の上方に重なっていた下から2番目の苗箱(E)は、両側チエン(76)の内側の下方の苗箱抱え爪(77)に引掛った状態になる。 【0079】次いで、図23に示すように収納枠上下ハンドル(49)を少し持上げて苗箱収納枠(65)を地上に離隔させた後、その収納枠上下ハンドル(49)を右方へ押して横移動車(C)をその後ろ左車輪(47)が上記第1の位置決めストッパ(44)の右側に位置する第2の位置決めストッパ(44)に当るまで横レール(40)の右レール片(ロ)上を走行させると、横移動車(C)は苗箱(E)の幅の長さ右方に移動する。 【0080】そこで、上記と同様に収納枠上下ハンドル(49)をガススプリング(62)の押上げ力に抗して押下げれば、図22に示すように苗箱収納枠(65)の左側片が上記の地上に載置した苗箱(E)の縁(109)の右側片上に載って苗箱収納枠(65)の下降は停止する。 【0081】次いで、苗箱送りレバー(51)を1回持上げると、上記と同様に作用して苗箱収納枠(65)内の下端の苗箱(E)が上記の地上に載置した苗箱(E)の右側に接近して地上に置かれる。それと同時に、苗箱収納枠(65)内の重積苗箱(E)は、1段下ってその下端の苗箱(E)が両側チエン(76)の内側の下方の苗箱抱え爪(77)に引掛った状態になる。 【0082】以下、順次上記の収納枠上下ハンドル(49)を若干持上げて横移動車(C)をその後ろ左車輪(47)が横レール(40)の右レール片(ロ)の次の位置決めストッパ(44)に当るまで右方へ走行させ、その後、収納枠上下ハンドル(49)を押下げて苗箱送りレバー(51)を上下する操作を繰返してゆけば、順次上記の作用が繰返され、苗箱収納枠(65)内の重積苗箱(E)は縦レール(2)の右側の地上に互いに接近して1枚づつ整列される。 【0083】その苗箱(E)の整列作業の途中で苗箱収納枠(65)内の重積苗箱(E)が半分程に減って苗箱収納枠(65)の重量が軽くなったときには、収納枠バランス操作レバー(57)を係止板(53)の中間係止凹所(56)内から外し前方へ回転して係止板(53)の案内長孔(54)の前端部に係合させ、図24に示すようにガススプリング(62)の前下方への傾斜を大きくなしてガススプリング(62)による収納枠上下ハンドル(49)の押上げ力を弱くする。そうすれば、収納枠上下ハンドル(49)をガススプリング(62)の押上げ力に抗し押下げて苗箱収納枠(65)を下降させるとき、収納枠上下ハンドル(49)の押下げに余分の大きな力を使わなく、その収納枠上下ハンドル(49)の押下げを楽に行って作業を継続することができる。 【0084】横移動車(C)を横レール(40)の右レール片(ロ)の右端まで移動させて縦レール(2)の右側の苗箱(E)の整列作業が終った後は、収納枠上下ハンドル(49)を持上げた後、収納枠バランス操作レバー(57)を後方へ回転し係止板(53)の後方係止凹所(55)内に係合させてガススプリング(62)による収納枠上下ハンドル(49)の押上げ力を強になし、苗箱収納枠(65)を上昇保持して横移動車(C)を横レール(40)の右レール片(ロ)上に左方へ走行させ、図1に示すように横レール(40)上の中央部に復帰して静止ストッパ(43)により係止させる。 【0085】そのとき、横移動車(C)の重量により、自動的に横レール(40)付き縦移動車(B)が縦レール(2)の右レール片を支点として上記と反対に左下方へ回転し、図1に示すように縦移動車(B)の前後両側の車輪(5)が縦レール(2)上に載って静止し、横レール(40)の左右のレール片(イ),(ロ)が外側上方へ傾斜した元の状態に復帰する。 【0086】次いで、上記と同様に、補助台車(D)を縦移動車(B)の後方へ引寄せて横レール(40)の掛け片(45)に連結し、補助台車(D)上の2列目の重積苗箱(E)を横移動車(C)の苗箱収納枠(65)内に押込んで収納する。その後、補助台車(D)の横レール(40)への連結を外して補助枠(104)を図26に鎖線で示すように後ろ上方への傾斜状態に立てる。 【0087】そこで、上記と同様に収納枠上下ハンドル(49)を持上げ保持して左方へ押し、作業者が左側の苗箱踏み板(113)上を歩いて横移動車(C)を横レール(40)の左レール片(イ)上に走行させれば、上記と同様に、作業者の重量によって左側の苗箱踏み板(113)が接地する。一方、横移動車(C)の重量により、自動的に図3に示すように横レール(40)付き縦移動車(B)が縦レール(2)の左レール片を支点として左下方へ回転し左側の接地板(41)が接地してその横レール(40)の左レール片(イ)が地面と平行になり、その左レール片(イ)上を横移動車(C)は走行する。 【0088】その後は、上記横レール(40)の右レール片(ロ)上におけると同様に、横移動車(C)を横レール(40)の左レール片(イ)上に順次左方へ移動させながら上記と同様に操作すると、苗箱収納枠(65)内の重積苗箱(E)が縦レール(2)の左側の地上に互いに接近して1枚づつ整列され、縦レール(2)の両側の1列目の苗箱(E)の整列作業が終了する。 【0089】その後、収納枠上下ハンドル(49)を持上げた後、収納枠バランス操作レバー(57)を後方へ回転して係止板(53)の後方係止凹所(55)内に係合させ、ガススプリング(62)による収納枠上下ハンドル(49)の押上げ力を強になして横移動車(C)を横レール(40)上の中央部に復帰係止させる。 【0090】次に、2列目の苗箱(E)の整列作業を行うには、先ず、前進位置決め操作レバー(25)を内側へ回転して位置決め板(7)をその両側の位置決め調節板(10)の当て片(9)が縦移動車(B)の前方両側の車輪(5)に当るまで前進させる。 【0091】次いで、スタンド固定腕(32)を踏下ろして固定スタンド(29)を上昇させると共に、縦移動車(B)の後方両側の車輪(5)を縦レール(2)上に載置する。 【0092】その後、縦移動車(B)を前方へ押して縦レール(2)上に走行させ、その縦移動車(B)の後方両側の車輪(5)を両側の弾性板(13)上に載せて位置決め板(7)の後縁に当てる。 【0093】次いで、固定スタンド(29)を踏下ろし、縦移動車(B)の後方両側の車輪(5)を縦レール(2)の上方に離隔保持して縦移動車(B)を縦レール(2)上に固定する。 【0094】その後は、上記1列目の苗箱(E)の整列作業におけると同様に操作すれば、その1列目の苗箱(E)の前方に接近して2列目の苗箱(E)の整列作業を行うことができる。 【0095】そのとき、両側の苗箱踏み板(113)は、横レール(40)と一体で前進して縦レール(2)の両側の地上に整列した1列目の苗箱(E)の上方にそれぞれ位置している。従って、作業者が苗箱踏み板(113)上を歩いて2列目の苗箱(E)の整列作業を行うとき、その作業者の重量によって下降する苗箱踏み板(113)は図27に示すように1列目の苗箱(E)上に載って支持されるから、作業者の重量により苗箱踏み板(113)で1列目の苗箱(E)を下圧し、その1列目の苗箱(E)と地面との間の空隙が無くなって1列目の苗箱(E)は安定する。 【0096】その後、作業者が苗箱踏み板(113)上から下りると、該苗箱踏み板(113)はスプリングの弾力によりその脚(115)が縦筒(116)に摺動して上昇する。そのとき、苗箱踏み板の底面全体が平坦であれば、苗箱踏み板の広い底面全体による苗箱(E)の下圧により、その苗箱踏み板の底面に苗箱(E)内の覆土(112)が付着して上昇し種籾(111)が露出してしまう場合があるけれども、この苗箱踏み板(113)はその下方前後の狭幅の屈曲片(114)により苗箱(E)を下圧し、且つ、苗箱踏み板(113)内は空洞であるため、苗箱踏み板(113)の上昇時に、該苗箱踏み板(113)に苗箱(E)内の覆土(112)が付着し上昇して種籾(111)が露出することは無い。 【0097】以下、順次上記操作を繰返してゆくと、上記の作用が繰返され、縦レール(2)の両側の地上に苗箱(E)は左右前後に互いに接近し、且つ、苗箱(E)が正常のまま該苗箱(E)と地面との間の空隙を無くして整列される。 【0098】なお、上記ガススプリング(62)に代えて圧縮スプリングを用いても、上記と同様に作用する。 【0099】上記係止板(53)の中間係止凹所(56)は、適当間隔になして複数個設けてもよい。 【0100】 【発明の効果】本発明の苗箱整列機の前進位置決め装置は、下記のような利点がある。 【0101】(1) 苗箱整列機の車輪が転動する縦レール上には後方に弾性板を取付けた位置決め板を載置し、その苗箱整列機に取付けた前進位置決め操作レバーにより上記弾性板付き位置決め板を上記縦レール上に沿って所定長さ前進させた後、苗箱整列機を前進させてその後ろ車輪を上記弾性板付き位置決め板の弾性板上に載せ位置決め板に当てて停止させる。従って、【0102】(イ) 苗箱整列機が停止するとき、該苗箱整列機はその後ろ車輪により弾性板付き位置決め板の弾性板を縦レール上に踏付け該弾性板と一体の位置決め板に当って停止するから、位置決め板を固定保持しながらその位置決め板に苗箱整列機の後ろ車輪が当って苗箱整列機の衝撃力等により位置決め板が縦レール上を前方へ移動することなく、苗箱整列機を終始正確に所定長さづつ前進して停止させ、苗箱を整然と並べてゆくことができて作業能率を向上する。 【0103】(ロ) 苗箱整列機で並べてゆく苗箱の前後の苗箱の隙間がすべて同じになる。 【0104】(2) 弾性板付き位置決め板の前進長さを苗箱の前後方向の長さに合わせると、苗箱整列機で並べてゆく苗箱の前後の苗箱は互いに接近して整列されるから、隣接する苗箱の隙間に雑草が生えたり、苗箱内の土が乾燥したりするのを防止できる。 【0105】(3) 簡単に構成して容易安価に製作でき、その作動は軽快円滑である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】392002251 【氏名又は名称】石狩造機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年2月8日(1999.2.8) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2000−224922(P2000−224922A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月15日(2000.8.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−29432 |
|