| 【発明の名称】 |
無殺菌培養液組成物及びこれを用いた茸の無殺菌栽培方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】張 ▲ヒュン▼酉
【氏名】金 赫
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| 【要約】 |
【課題】無殺菌培養液組成物及びこれを用いて茸を栽培する方法を提供する。
【解決手段】麦飯石56.4〜62.4重量%、カルシウム17.1〜18.9重量%、新聞紙焼け灰8.7〜9.6重量%、籾殻焼け灰4.4〜4.8重量%、砂糖2.2〜2.4重量%、消石灰1.3〜1.5重量%、松葉焼き1.71〜1.89重量%、クヌギの炭1.3〜1.5重量%、塩0.58〜0.67重量%、稲藁焼き0.48〜0.53重量%、タバコ葉焼き0.26〜0.28重量%、黄土0.26〜0.28重量%及びにんにく焼き0.17〜0.19重量%を含有する無殺菌培養液組成物である。また、上記無殺菌培養液組成物を希釈して無殺菌培養液とし、この無殺菌培養液に培地を浸漬させて培地に無殺菌培養液を吸収させ、培地に無殺菌培養液が吸収されると直ちに培地を入床し、培地に茸菌を接種して培養する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 組成物の総重量に対して、麦飯石56.4〜62.4重量%、カルシウム17.1〜18.9重量%、新聞紙焼け灰8.7〜9.6重量%、籾殻焼け灰4.4〜4.8重量%、砂糖2.2〜2.4重量%、消石灰1.3〜1.5重量%、松葉焼き1.71〜1.89重量%、クヌギの炭1.3〜1.5重量%、塩0.58〜0.67重量%、稲藁焼き0.48〜0.53重量%、タバコ葉焼き0.26〜0.28重量%、黄土0.26〜0.28重量%及びにんにく焼き0.17〜0.19重量%を含有することを特徴とする無殺菌培養液組成物。 【請求項2】 請求項1に記載の無殺菌培養液組成物を300〜700倍の濃度に希釈して無殺菌培養液とし、この無殺菌培養液に培地を浸漬させて、この培地に水分含有量が70〜75重量%となるように無殺菌培養液を吸収させる段階と、無殺菌培養液が吸収された前記培地を入床する段階と、前記培地に茸菌を接種する段階と、前記茸菌が接種された培地を20〜25℃で培養する段階と、を含むことを特徴とする茸の無殺菌栽培方法。 【請求項3】 培地が、錦鈴の綿にとうもろこし糠を20〜30%(V/V)の量で添加した培地、綿実皮に米糠を20〜30%(V/V)の量で添加した培地、錦鈴の綿、とうもろこし糠、ビートを80:15:5(V/V)の比率で混合した培地、又は綿実皮、とうもろこし糠、ビートを70:15〜20:10〜15(V/V)の比率で混合した培地である請求項2に記載の無殺菌栽培方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、無殺菌培養液組成物及びこれを用いた茸類の無殺菌栽培方法に関し、より詳細には、茸栽培用培地を無殺菌培養液に浸漬し、この培地に水分が吸収されると直ちに培地を入床し、次いでこの培地に茸菌を接種して培養する茸類の無殺菌栽培方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、茸類の培養のために使用される廃綿や稲藁、鋸屑等には、病害胞子、ネマトーダ類、茸幼虫及び卵などが混在されているので、これらを除去するために、茸菌を接種する前に培地を殺菌しなければならない。また、培地成分を、茸菌が利用しやすい状態に変化させ、軟化させるためにも、殺菌を行わなければならない。 【0003】しかるに、殺菌のためには、殺菌設備、例えば殺菌器、ボイラー、殺菌圧に耐えられる栽培施設等が必要であり、人力、時間を要する問題がある。また、化学物質である殺虫剤又は殺菌剤を散布する場合には、残留毒性に因り安全性が問題となり得る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは、殺菌を行うことなく殺菌の目的を達成することができ、更に、殺菌を行う方法よりも雑菌の汚染率が低く、また、茸の収量を高めることができる方法について研究を重ねた結果、強い吸着力により抗菌、抗かび作用を有し且つミネラルを溶出させるものと知られた麦飯石を主成分として無殺菌培養液を調製した後、この無殺菌培養液に茸栽培用の培地を浸漬し、培地に水分が吸収されると培地を入床し、次いでこの培地に茸菌を接種して培養する方法が、培地を殺菌して培養する方法より雑菌汚染率が低く、また、茸の収量が高く、しかも、殺菌のための機器、燃料、時間等を節約することができることを知見し、本発明を完成するに至った。 【0005】従って、本発明の目的は、茸を栽培する際に、殺菌を行うことなく殺菌の目的を達成することができ、更に、殺菌を行う方法よりも雑菌の汚染率が低く、また、茸の収量を高めることができる無殺菌培養液組成物を提供することにある。また、本発明の他の目的は、上記無殺菌培養液組成物を用いて茸を栽培する方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、組成物の総重量に対して、麦飯石56.4〜62.4重量%、カルシウム17.1〜18.9重量%、新聞紙焼け灰8.7〜9.6重量%、籾殻焼け灰4.4〜4.8重量%、砂糖2.2〜2.4重量%、消石灰1.3〜1.5重量%、松葉焼き1.71〜1.89重量%、クヌギの炭1.3〜1.5重量%、塩0.58〜0.67重量%、稲藁焼き0.48〜0.53重量%、タバコ葉焼き0.26〜0.28重量%、黄土0.26〜0.28重量%及びにんにく焼き0.17〜0.19重量%を含有する無殺菌培養液組成物である。 【0007】また、本発明は、上記無殺菌培養液組成物を300〜700倍の濃度に希釈して無殺菌培養液とし、この無殺菌培養液に培地を浸漬させて、この培地に水分含有量が70〜75重量%となるように無殺菌培養液を吸収させる段階と、無菌培養液が吸収された前記培地を入床する段階と、前記培地に茸菌を接種する段階と、前記茸菌が接種された培地を20〜25℃で培養する段階とを含む茸類の無殺菌栽培方法である。 【0008】以下、本発明をより詳細に説明する。本発明の無殺菌培養液組成物は、抗菌作用を有し且つミネラルを溶出することができるなど神秘の鉱物質として知られている麦飯石を主成分とする。この麦飯石は、pHが8.7と若干高く、また、CEC(陽イオン交換容量)が9.0me/100gであり、他の鉱物改良剤であるゼオライトやベントナイトより著しく低い特性を有するという事実から、麦飯石が茸の菌糸生長を促進し、また、茸の害菌生長を阻害する作用を有することを発見し、無殺菌培養液の主成分として含有せしめたものである。 【0009】本発明の無殺菌培養液組成物は、麦飯石を、組成物の総重量に対して56.4〜62.4重量%の範囲で含有する。また、本発明の無殺菌培養液組成物は、上記麦飯石の補助剤として、酸度の緩衝作用をもって菌糸活性の助酵素の役目をするカルシウムを、組成物の総重量に対して17.1〜18.9重量%の範囲で含有する。 【0010】また、本発明の無殺菌培養液組成物は、特有の臭いに因り害虫の侵入を防止することができ、また、有害ガスを吸収することができる新聞紙焼け灰8.7〜9.6重量%、新聞紙焼け灰と相互補完をすることができ、有害ガスの吸収により菌糸活性を促進することができる籾殻焼け灰4.4〜4.8重量%、炭素と窒素比を調節するための砂糖2.2〜2.4重量%、酸度の緩衝作用と病害虫菌糸生長に対する抑制活性を有する消石灰1.3〜1.5重量%、菌糸培養の際、温度変化に対する緩衝作用があり、再発熱を防止することができる松葉焼き1.71〜1.89重量%、害菌繁殖を抑制し、倍地内の吸熱作用を防止することができるクヌギの炭1.3〜1.5重量%、病害虫菌糸細胞に対して浸透圧作用による抑制作用を有する塩0.58〜0.67重量%、有害ガス及び再発熱発生を防止して、菌糸生長活性を促進することができる稲藁焼き0.48〜0.53重量%、再発熱を防止することができ、病害虫の発生を抑制することができるタバコ葉焼き0.26〜0.28重量%、菌糸生長を活性化することができ、培地の物理性を改善することができ、また、微量元素を供給することができる黄土0.26〜0.28重量%及び病害虫菌糸細胞の生長を抑制することができるにんにく焼き0.17〜0.19重量%をさらに含有する。なお、上記組成物において、焼け灰及び焼きとは、各々の材料を完全に炭化させたものを意味する。 【0011】本発明の茸の無殺菌栽培方法においては、上記無殺菌培養液組成物の濃度を300〜700倍に、好ましくは500倍に希釈した無殺菌培養液を使用する。無殺菌培養液の濃度によって菌糸の生長に大きな差異はないが、濃度が高いほど菌糸密度が緻密であり、また、雑菌汚染率が低いので、前記範囲で無殺菌培養液を調製することが好ましい。 【0012】また、本発明の方法において茸を栽培するためには、上記濃度を有する無殺菌培養液に培地を浸漬させて、培地に無殺菌培養液を吸収させなければならない。培地の浸漬時間は、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染率に影響を及ぼさないので、当業者が適宜に選定することができる。 【0013】本発明の方法で使用できる培地としては、特に限定されるものではなく、例えば、茸類の栽培に使用される培地、即ち、廃綿、稲藁、鋸屑などを使用することができる。廃綿を利用する場合、錦鈴の綿にとうもろこし糠を20〜30%(V/V)の量で添加した培地、綿実皮にビートを20〜30%(V/V)の量で添加した培地、錦鈴の綿、とうもろこし糠、ビートを80:15:5(V/V)の比率で混合した培地、又は綿実皮、とうもろこし糠、ビートを70:15〜20:10〜15(V/V)の比率で混合した培地を使用することが好ましい。 【0014】また、上記培地は、無殺菌培養液に浸漬させて無殺菌培養液を吸収させる際、培地の水分含有量を70〜75重量%に調節することが、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度の点から好ましい。 【0015】更に、本発明の方法においては、上記無殺菌培養液の水分が吸収された培地を入床し、入床された培地に茸菌を接種した後、この培地を培養して茸を栽培する。その際の培養温度は20〜25℃であることが好ましい。培養温度が20℃未満の場合は菌糸生長が遅く、また、25℃を超過する場合は、菌糸密度が低く、雑菌により汚染されやすいという問題がある。なお、本発明の無殺菌栽培方法に適用されることができる茸類の種類は、特に限定されるものではない。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、食用茸として一番多く栽培されている平茸を例にして、実施例及び試験例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明がこれらの例のみに限定されるものではない。 【0017】試験例1〔錦鈴の綿と添加材料との混合比率による菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度測定〕麦飯石59.4mg、カルシウム18mg、新聞紙焼け灰9.16mg、籾殻焼け灰4.62mg、砂糖2.3mg、消石灰1.42mg、松葉焼き1.8mg、クヌギの炭1.42mg、塩0.64mg、稲藁焼き0.52mg、タバコ葉焼き0.27mg、黄土0.27mg及びにんにく焼き0.18mgを混合した後、これを500倍液に調製した(以下、「無殺菌培養液」という)。 【0018】次いで、上記無殺菌培養液に、表1に示すように、錦鈴の綿にとうもろこし糠、ビート、米糠を混合した培地を浸漬させ、培地が水分を吸収すると直ちに培地を入床した。入床された培地に平茸菌(春秋2号)を接種し、25℃で10日間培養して、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度を調査した。結果を表1に示す。一方、表1における対照区は、錦鈴の綿を60℃で3時間野外発酵をさせて入床し、入床された培地を60℃で12時間殺菌し、更に、50℃で2日間後期発酵をさせた後、平茸菌を接種して培養したものである。 【0019】 【表1】
【0020】表1から明らかなように、無殺菌培養液を用いて平茸を栽培する場合、錦鈴の綿にとうもろこし糠を20〜30%の割合で混合した培地が、菌糸生長が76mm/10日程度と最も良好であり、菌糸密度も良好であり、雑菌汚染もないので、無殺菌培養液を用いた平茸の無殺菌栽培に効果的であることがわかる。 【0021】試験例2〔綿実皮と添加材料との混合比率による菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度測定〕培地を表2に記載されたものを使用した以外は、試験例1と同様の方法で平茸を培養した後、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度を調査し、その結果を表2に示した。一方、表2における対照区は、綿実皮を60℃で3時間野外発酵させて入床した後、入床された培地を60℃で12時間殺菌し、更に、50℃で2日程度後期発酵をさせた後、平茸菌を接種して培養したものである。 【0022】 【表2】
【0023】表2から明らかなように、無殺菌培養液を用いて平茸を栽培する場合、綿実皮にビートを20〜30%の量で混合した培地が、菌糸生長が65mm/10日と最も良好であり、菌糸密度も良好であり、雑菌汚染もないことがわかる。 【0024】試験例3〔錦鈴の綿、とうもろこし糠、ビートの混合比率による菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度測定〕培地を表3に記載されたものを使用した以外は、試験例1と同様の方法で平茸を培養した後、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度を調査し、その結果を表3に示した。一方、表3における対照区は、錦鈴の綿を60℃で3時間野外発酵させて入床した後、入床された培地を60℃で12時間殺菌し、50℃で2日程度後期発酵をさせた後、平茸菌を接種して培養したものである。 【0025】 【表3】
【0026】表3から明らかなように、無殺菌培養液を用いて平茸を栽培する場合、錦鈴の綿、とうもろこし糠、ビートを80:15:5(V/V)の比率で混合した培地が、菌糸生長が75mm/10日と最も良好であり、雑菌汚染率も低いことがわかる。 【0027】試験例4〔綿実皮、とうもろこし糠、ビートの混合比率による菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度測定〕培地を表4に記載されたものを使用した以外は、試験例1と同様の方法で平茸を培養した後、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度を調査し、その結果を表4に示した。一方、表4における対照区は、綿実皮を60℃で3時間野外発酵させて入床した後、入床された培地を60℃で12時間殺菌し、50℃で2日程度後期発酵をさせた後、平茸菌を接種して培養したものである。 【0028】 【表4】
【0029】表4から明らかなように、無殺菌培養液を用いて平茸を栽培する場合、綿実皮、とうもろこし糠、ビートを70:15:15(V/V)又は70:20:10(V/V)の比率で混合した培地が、菌糸生長が59〜60mm/10日と最も良好であり、雑菌に対する汚染もないことがわかる。 【0030】試験例5〔無殺菌培養液の濃度による菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度測定〕試験例1の無殺菌培養液の濃度を300〜2000倍液にした以外は、試験例1と同様の方法で平茸を栽培した後、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度を調査し、その結果を表5に示した。 【0031】 【表5】
【0032】表5から明らかなように、無殺菌培養液の濃度を300〜700倍液にした場合、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度の点から最も効果的であることがわかる。特に、500倍液にした場合が最も良好であった。 【0033】試験例6〔培地の水分含量による菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度測定〕綿実皮、とうもろこし糠、ビートを70:15:15(V/V)の比率で混合した培地を使用し、この培地の水分含量を表6に記載された含量で調節すること以外は、試験例1と同様の方法で培養して平茸を栽培した後、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度を調査し、その結果を表6に示した。 【0034】 【表6】
【0035】表6から明らかなように、無殺菌培養液を用いて平茸を栽培する場合、培地の水分含量を70〜75%に調節することが、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度の点から最も好ましいことがわかる。 【0036】試験例7〔培地の浸漬時間による菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度測定〕綿実皮、とうもろこし糠、ビートを70:15:15(V/V)の比率で混合した培地を使用し、表7に記載された時間で培地を浸漬させること以外は、試験例1と同様の方法で培養して平茸を栽培した後、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度を調査し、その結果を表7に示した。 【0037】 【表7】
【0038】表7から明らかなように、無殺菌培養液を用いて平茸を栽培する場合、培養液に培地を浸漬させる時間は、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度に影響を与えないことがわかる。従って、培地の浸漬時間については、培地が水分を吸収した後、即時に培地を入床して培地に茸菌を接種することにより、栽培時間を短縮することができる。 【0039】試験例8〔培養温度による菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度測定〕綿実皮、とうもろこし糠、ビートを70:15:15(V/V)の比率で混合した培地を使用し、表8に記載された温度に培養温度を調節した以外は、試験例1と同様の方法で培養して平茸を栽培した後、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度を調査し、その結果を表8に示した。 【0040】 【表8】
【0041】表8から明らかなように、20〜25℃に培養温度を調節することが、菌糸生長、菌糸密度及び雑菌汚染度の点から最も好ましいことがわかる。 【0042】試験例9〔栽培方法が子実体に与える影響〕綿実皮、とうもろこし糠、ビートを70:15:15(V/V)の比率で混合した培地を用いて、試験例1と同様の方法で培養して、培養完成期間、初発茸所要日数を調べ、培養完了後、個体重、柄の長さ、子実体のサイズ(柄の長さ、柄の直径、傘の直径)を測定し、その結果を表9に示した。一方、対照区として、前記と同様の培地を65℃で10時間殺菌し、55℃で2日間後期発酵させた後、平茸菌を接種し、25℃で培養して、培養完成期間、初発茸所要日数を調べ、培養完了後、個体重、柄の長さ、子実体のサイズ(柄の長さ、柄の直径、傘の直径)を測定し、その結果を表9に示した。 【0043】 【表9】
【0044】表9から明らかなように、公知の方法で平茸を栽培する場合、48.2kg/3.3m2 の収量を示すが、無殺菌培養液を用いて栽培する場合、50.6kg/3.3m2 であって、約5%の増収効果があることがわかる。また、本発明の栽培方法により栽培された平茸は、個体重が17.2gで、従来の方法による13.5gに比べて27%程度重い。 【0045】試験例10〔栽培方法による病害虫の発生影響〕試験例9と同様の方法で平茸を栽培した後、青いかび病及び細菌性褐斑病の発生程度を調査し、その結果を表10に示した。 【0046】 【表10】
【0047】表10から明らかなように、無殺菌培養液を用いて平茸を栽培する場合、青いかび病が菌床及び箱栽培において1〜5%と発生したが、これは微細な汚染であって、無殺菌培養液を使用する場合は、別途に殺虫剤を使用しなくてもよいとがわかる。 【0048】実施例1麦飯石59.4mg、カルシウム18mg、新聞紙焼け灰9.16mg、籾殻焼け灰4.62mg、砂糖2.3mg、消石灰1.42mg、松葉焼き1.8mg、クヌギの炭1.42mg、塩0.64mg、稲藁焼き0.52mg、タバコ葉焼き0.27mg、黄土0.27mg及びにんにく焼き0.18mgを混合し、これを500倍液に調製した後、ここに綿実皮、とうもろこし糠、ビートを70:15:15(V/V)の比率で混合した培地を浸漬させた。培地に水分が吸収されると、直ちに入床し、平茸菌(春秋2号)を接種した。接種された培地を箱に入れ、25℃で約20日間培養して平茸を得た。培養方法は、通常的な平茸の培養方法による。 【0049】実施例2実施例1の無殺菌培養液に、鋸屑と米糠を75:25(V/V)の比率で混合した培地を浸漬させた。培地に水分が吸収されると、直ちに入床し、万年茸菌(万年茸1号)を接種した。接種された培地をビンに入れ、25℃で6ヶ月間培養して万年茸を得た。培養方法は、通常的な平茸の培養方法による。 【0050】 【発明の効果】本発明によれば、無殺菌培養液を用いて茸を栽培する場合、殺菌を行うことなく栽培をすることができるので、別途の殺菌施設(殺菌器、ボイラー、殺菌圧に耐え得る栽培施設)を必要とすることなく、施設投資費、燃料費を節約することができ、殺菌に所要される時間及び人力をも節減することができる。また、本発明の方法は、殺菌をする方法よりも殺菌汚染率が低く、収量も高いので、効果的である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599076790 【氏名又は名称】張 ▲ヒュン▼酉 【識別番号】599076804 【氏名又は名称】金 赫
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| 【出願日】 |
平成11年6月3日(1999.6.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082739 【弁理士】 【氏名又は名称】成瀬 勝夫 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−224918(P2000−224918A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月15日(2000.8.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−157010 |
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