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【発明の名称】 枯れ葉落し機及び枯れ葉落し方法
【発明者】 【氏名】多田野 久

【要約】 【課題】本発明は、樹枝の枯れ葉を効率的に振い落とす枯れ葉落し機、及びこの枯れ葉落し機を使用しての枯れ葉落し方法を提供する。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基端部に握り部2を備えた棒状体1の先端部に、動力手段5により駆動される起振機4と樹木の枝に係合する係合手段3を備えてなり、作業者が前記握り部2を保持して前記係合手段3を樹木の枝に係合させて起振機4の振動を樹木の枝に伝達し樹木の枝に残存する枯れ葉を振い落とすよう構成したことを特徴とする枯れ葉落し機。
【請求項2】 起振機4が偏芯重錐の回転により振動を発生する形式のものであり、起振機4を回転駆動する駆動手段5が棒状体1の基端部に配置され、起振機4と駆動手段5が棒状体1内に回転自在に内装された回転軸7により連結されていることを特徴とする請求項1記載の枯れ葉落し機。
【請求項3】 起振機4を駆動する駆動手段5が、適宜の外部電源に接続可能な電気コードによって給電される電動モータで構成されていることを特徴とする請求項2記載の枯れ葉落し機。
【請求項4】 車両8上に昇降装置9を介して昇降自在に取付けられた作業台又は作業バケット10に搭乗した作業者が、昇降装置9を駆動して作業台又は作業バケット10の高さ位置を調節しながら上記請求項1乃至請求項3記載の枯れ葉落し機を用いて、高所にある樹木の枝に残存する枯れ葉を振い落とす枯れ葉落し方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樹木に残存する枯れ葉を効率的に振い落とす枯れ葉落し機及び枯れ葉落し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】街路樹あるいは庭木等として落葉樹を植栽している場合、落葉期に樹木に残った枯れ葉が長期間に渡って落下するので、落ち葉の清掃作業を頻繁に行う必要がある。
【0003】このため従来は、樹木に残った枯れ葉を作業者が地上から竹竿等を用いて叩き落とし、清掃作業の回数を減らすことが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような枯れ葉落し作業は、作業者に竹竿等を振り回す労力負担を強いる非効率なものであった。
【0005】この発明の目的は、このような従来の枯れ葉落し作業が持つ欠点に着目し、作業者の労力負担が少なく効率的に枯れ葉落し作業を行うことができる新規な枯れ葉落し機を提供すること、及びこの枯れ葉落し機を用いてより効率的に枯れ葉落し作業を行うことのできる枯れ葉落し方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため本発明の枯れ葉落し機は、下記のように構成し作用する。
【0007】請求項1に係る枯れ葉落し機は、基端部に握り部を備えた棒状体の先端部に、動力手段により駆動される起振機と樹木の枝に係合する係合手段を備えてなり、作業者が前記握り部を保持して前記係合手段を樹木の枝に係合させて起振機の振動を樹木の枝に伝達し樹木の枝に残存する枯れ葉を振い落とすよう構成している。
【0008】このように構成した枯れ葉落し機によれば、作業者が枯れ葉落し機の係合手段を樹木の枝に押付けあるいは引掛けるだけで、起振機の振動により樹木の枝を振動させることができ、当該枝に残った枯れ葉を人力によらずに効率的に振い落すことができるのである。
【0009】請求項2に係る枯れ葉落し機は、上記の如く構成した枯れ葉落し機において、起振機が偏芯重錐の回転により振動を発生する形式のものであり、起振機を回転駆動する駆動手段が棒状体の基端部に配置され、起振機と駆動手段が棒状体内に回転自在に内装された回転軸により連結されている。
【0010】このように構成した枯れ葉落し機によれば、枯れ葉落し機の重心位置が、棒状体の基端部寄りに位置することになり(換言すれば棒状体先端部の重量が軽くなる)、棒状体の先端部に取付けた係合手段を目的とする樹木の枝に係合させる作業が容易になり、それだけ取扱いが容易になるのである。
【0011】請求項3に係る枯れ葉落し機は、上記の如く構成した枯れ葉落し機において、起振機を駆動する駆動手段が、適宜の外部電源に接続可能な電気コードによって給電される電動モータで構成されている。
【0012】このように構成した枯れ葉落し機によれば、内燃機関を駆動手段とする場合に比して軽量化できるので、一層取扱いが容易になるのである。
【0013】請求項4に係る枯れ葉落し方法は、上記の如く構成した枯れ葉落し機を用いた枯れ葉落し方法に関するもので、車両上に昇降装置を介して昇降自在に取付けられた作業台又は作業バケットに搭乗した作業者が、昇降装置を駆動して作業台又は作業バケットの高さ位置を調節しながら上記枯れ葉落し機を用いて、高所にある樹木の枝に残存する枯れ葉落し作業を行うのである。
【0014】このような枯れ葉落し方法によれば、枯れ葉落し機を持った作業者が、昇降装置により高さ位置を任意に調節可能な作業台又は作業バケットに乗り込み、作業台又は作業バケットを任意な高さ位置に移動させて枯れ葉落し作業を効率的に行うことができるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の枯れ葉落し機及び枯れ葉落し方法について説明する。
【0016】まず、本発明の枯れ葉落し機の一実施例を、図1及び図2に基づき説明する。図1は本発明の枯れ葉落し機の全体図、図2は図1の一部切欠き拡大断面図である。
【0017】図1及び図2において、1は棒状体、2は棒状体1の基端部に設けた握り部、3は樹木の枝に係合可能なよう棒状体1の先端部に取付けられた係合手段、4は棒状体1の先端部に取付けた起振機、5は棒状体1の基端部に配置され起振機4を駆動する動力手段である。
【0018】前記棒状体1は、地上あるいは適宜の台上に位置する作業員が、基端部の握り部2を持って操作し先端部に取付けた係合手段3を枯れ葉を振い落とそうとする樹木の枝に係合させることができる長さ寸法(3〜4m)を備えた直伸状の中空パイプで構成されている。
【0019】前記握り部2は、棒状体1の基端部に作業員が両手で棒状体1を扱うことができる長さ寸法(50cm程度)で取付けられている。
【0020】前記係合手段3は、樹枝に係合する係合側にゴム等の弾性材料3aを取付けており樹枝の表面を傷つけることがないよう構成している。この例では、係合手段3は、棒状体1の先端方向に向かって開口するU字状に構成されておりU字状の内側が樹枝への係合側となっているが、この係合手段3はこれを鉤状にしてこれを樹枝に引掛けることで樹枝に係合させるよう構成しても良い。また、この例では係合手段3は、それを棒状体1の先端部に取付けるに際して、起振機4の後述するケーシング4cに取付けているが、棒状体1の先端部に直接取付けても良いこと勿論である。
【0021】前記起振機4は、ケーシング4c、このケーシング4cに回転自在に支持された回転軸4a、及び回転軸4aに取付けた偏芯重錐4bとから構成されている。このような起振機4は、偏芯重錐4bを回転させることで振動を発生するものである。この例では、起振機4は、その偏芯重錐4bの回転軸4aの軸芯が直伸状の棒状体1の軸芯と同一軸線上に位置し、且つ回転軸4aの入力側端部が、棒状体1の先端開口に対向して位置するよう、そのケーシング4cを棒状体1の先端部に取付けている。
【0022】前記駆動手段5は、その出力軸5aの軸芯が直伸状の棒状体1の軸芯と同一軸線上に位置し、且つ出力軸5aの端部が棒状体1の基端開口に対向して位置するよう、棒状体1の基端部に取付けられている。この例では、駆動手段5は、適宜の外部電源(家庭用電源あるいは高所作業車等の車輌電源等)にプラグ6bを介して接続される電気コード6aにより給電される電動モータで構成している。
【0023】7は、駆動手段5の出力軸5aと起振機4の回転軸4a間に介装した回転軸(回転伝達軸)であって、棒状体1の中空部に回転自在に配設されている。7a,7aは、回転軸7の中間部を回転自在に支持するベアリングである。
【0024】このように構成した枯れ葉落し機を使用して枯れ葉を落とす場合、作業者はプラグ6bを家庭用電源等に接続した上で、地上あるいは適宜の台、又は梯子等の上から握り部2を持って棒状体1の先端部に取付けた係合手段3を目的とする樹枝に係合させる。そして、握り部2の適所に配置したスイッチ11を投入して駆動手段5たる電動モータを回転させる。すると、駆動手段5の回転が回転軸7を介して起振機4の偏芯重錐4bを回転させる。これにより起振機4が振動しこの振動が係合手段3および当該係合手段3に係合した樹枝を振動させ、樹枝に残存する枯れ葉を振い落とすのである。
【0025】次に、図3に基づいて本発明の枯れ葉落し方法について説明する。本発明の枯れ葉落し方法は、上述した枯れ葉落し機と、車両上に昇降装置を介して昇降可能に取付けた作業台又は作業バケットを取付けてなる高所作業車を用いて、高所の樹枝の残存枯れ葉を効率的に振い落とすことができる枯れ葉落し方法に関するものである。
【0026】図3において、Aは、車両8上に昇降装置9を介して昇降可能に取付けた作業台又は作業バケット10を取付けた公知の高所作業車である。前記昇降装置9は、車両8に旋回および起伏自在に取付けた伸縮ブームで構成しても良いし、単純な垂直昇降装置であっても良い。
【0027】高所の樹枝の枯れ葉を落とそうとする作業者は、上述した枯れ葉落し機を持って高所作業車の作業台又は作業バケット10に乗込み、高所作業車の昇降装置9を駆動して作業台又は作業バケット10を適宜の高さ位置に上昇させた上で、枯れ葉落し機を使用して高所にある樹枝の残存枯れ葉を振い落とすことができるのである。
【0028】
【効果】このような枯れ葉落し方法によれば、枯れ葉落し機を持った作業者は、搭乗した作業台又は作業バケット10を昇降装置9を駆動することで任意の高さ位置に移動させることができるので、高所での枯れ葉落し作業を効率的に行うことができるのである。
【出願人】 【識別番号】000148759
【氏名又は名称】株式会社タダノ
【出願日】 平成11年1月29日(1999.1.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−217448(P2000−217448A)
【公開日】 平成12年8月8日(2000.8.8)
【出願番号】 特願平11−21921