| 【発明の名称】 |
育苗容器用土供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】館 芳夫
【氏名】手塚 道夫
【氏名】小村 孝
【氏名】神崎 淳一
|
| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右一対の移送台フレーム19に移送手段30を設けて上面を開放した引き出し形状または上部を開口したポットを縦横に並べた育苗容器2を移送し得る移送台4に、前記育苗容器2の上面より高い縦板により形成され前記育苗容器2を案内するガイド兼起立部材36と、前記育苗容器2の上面側を摺接するスクレーパ31とを設け、前記移送台4の一側には移送中の前記育苗容器2の上方に土を上昇させるバケット6を有するバケットコンベア5を設け、該バケットコンベア5により直接前記育苗容器2の上方に土を供給するようにした育苗容器用土供給装置。 【請求項2】 請求項1において、前記ガイド兼起立部材36の終端と前記スクレーパ31との間には土が落下する隙間を形成した育苗容器用土供給装置。 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記スクレーパ31の移送方向前側には前記育苗容器2に供給した土の上面を掃く回転ブラシ33を設けた育苗容器用土供給装置。 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3において、前記バケットコンベア5は前記移送台4の搬送方向に対して交差方向にバケット6を上昇するように配置し、バケットコンベア5の上部には移送台4の移送方向に対する交差方向に放擲した土3を、移送台4の移送方向と並行方向であって移送台4の始端部側に誘導する誘導樋25を設けた育苗容器用土供給装置。 【請求項5】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記バケットコンベア5には上部のホッパー17と下部の搬送ベルト18により土を供給する供給兼回収戻し装置16を接続した育苗容器用土供給装置。 【請求項6】 請求項5において、前記前記ホッパー17は前記移送台4の下方に位置して落下する土を受け入れる回収部20と、移送台4とは重合せず土を張り込む張込部21とにより構成した育苗容器用土供給装置。 【請求項7】 請求項6において、前記移送台4は前記ホッパー17に取付けた育苗容器用土供給装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、育苗容器用土供給装置に係るものである。 【0002】 【従来技術】従来、育苗容器を移送する移送台の上方位置に、上部のホッパーと下部の供給ベルト等からなる土繰出装置と、前記ホッパーに土を補給するバケットを有する補給コンベアとからなるものは、公知である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、ホッパーに一旦土を貯留し、ベルトにより設定した供給量を繰り出す構成であるから、必ず、ホッパーとベルトとこれらを取付けるフレームと、その他付属品を有する土繰出装置が必要であり、かつ、これに土を補給する補給コンベアを組合せていた。したがって、部品点数が多いという課題がある。しかし、余分に土を供給してから取り除いて設定量にするように、発想を変えると、前記土繰出装置を不要にした土供給装置を構成できる。 【0004】 【発明の目的】構成の簡素化、部品点数の削減、コストダウン。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、左右一対の移送台フレーム19に移送手段30を設けて上面を開放した引き出し形状または上部を開口したポットを縦横に並べた育苗容器2を移送し得る移送台4に、前記育苗容器2の上面より高い縦板により形成され前記育苗容器2を案内するガイド兼起立部材36と、前記育苗容器2の上面側を摺接するスクレーパ31とを設け、前記移送台4の一側には移送中の前記育苗容器2の上方に土を上昇させるバケット6を有するバケットコンベア5を設け、該バケットコンベア5により直接前記育苗容器2の上方に土を供給するようにした育苗容器用土供給装置としたものである。本発明は、前記ガイド兼起立部材36の終端と前記スクレーパ31との間には土が落下する隙間を形成した育苗容器用土供給装置としたものである。本発明は、前記スクレーパ31の移送方向前側には前記育苗容器2に供給した土の上面を掃く回転ブラシ33を設けた育苗容器用土供給装置としたものである。本発明は、前記バケットコンベア5は前記移送台4の搬送方向に対して交差方向にバケット6を上昇するように配置し、バケットコンベア5の上部には移送台4の移送方向に対する交差方向に放擲した土3を、移送台4の移送方向と並行方向であって移送台4の始端部側に誘導する誘導樋25を設けた育苗容器用土供給装置としたものである。本発明は、前記バケットコンベア5には上部のホッパー17と下部の搬送ベルト18により土を供給する供給兼回収戻し装置16を接続した育苗容器用土供給装置としたものである。本発明は、前記前記ホッパー17は前記移送台4の下方に位置して落下する土を受け入れる回収部20と、移送台4とは重合せず土を張り込む張込部21とにより構成した育苗容器用土供給装置としたものである。本発明は、前記移送台4は前記ホッパー17に取付けた育苗容器用土供給装置としたものである。 【0006】 【実施例】図により本発明の一実施例を説明すると、1は育苗容器2に土3を供給する土供給装置であり、育苗容器2を移送する移送台4の左右何れか一側にバケットコンベア5を設ける。バケットコンベア5は、前記移送台4による育苗容器2の移送方向と交差方向に上下移動するバケット6により構成し、バケット6は無端チエン7の外周に所定間隔を置いて複数個取付け、無端チエン7は上部回転軸8と該上部回転軸8と対となる下部回転軸9の夫々に固定のスプロケット10と下部回転軸9に固定のスプロケット11との間に掛け回す。前記上部回転軸8にはコンベア用モーター12を直接または間接的に連結する。 【0007】しかして、バケットコンベア5の下部の、前記バケット6の回転下降側には供給兼回収戻し装置16を設ける。供給兼回収戻し装置16は上方にホッパー17を設け、下方に搬送ベルト18を設けて構成する。前記ホッパー17は前記移送台4を支持するフレームを兼用し、ホッパー17のバケットコンベア5側の上方位置に移送台4の左右の移送台フレーム19を固定し、該移送台4の下方のホッパー17部分が供給兼回収戻し装置16の回収部20となる。また、前記ホッパー17は、前記移送台4の反バケットコンベア5側より側方に長く所定長さ突出させて上面を移送台4と重合しない開放した張込部21に形成する。張込部21はフォークリフト22等によって土を張り込める大きさの開口部を設けると、作業が容易になって好適である。 【0008】そして、前記ホッパー17の終端(バケットコンベア5)側は前記バケットコンベア5の下部に接続してバケット6が土を掬えるように構成する。23は搬送ベルト18の駆動ローラー、24は搬送ベルト18の受動ローラーである。しかして、前記バケットコンベア5の上部には誘導樋25を設ける。誘導樋25は前記バケットコンベア5の排出口26に接続して前記移送台4側に低く傾斜する接続部27と、移送台4の移送方向に対する交差方向に放擲した土3を、移送台4の移送方向と並行方向であって移送台4の始端部側に誘導する誘導部28により形成する。誘導部28は移送台4の左右の略中央上方に位置させる。前記移送台4は、前記育苗容器2を移送する移送手段30を前記移送台フレーム19に設け、前記移送手段30の上方で前記誘導樋25の移送方向前側にはスクレーパ31を設ける。スクレーパ31は平面視中央が後側で左右側が前側となるV形状のゴム等の弾性部材により形成し、スクレーパ31は前記移送台4に設けた左右一対の支柱32に高さ調節自在に取付ける。また、バケットコンベア5による土の供給量が特に多いときにはスクレーパ31を前後に並設することもある。 【0009】前記スクレーパ31の前側には、育苗容器2に供給した土の上面を掃く回転ブラシ33を設ける。回転ブラシ33は、公知構成であり、図示は省略するが左右一対のアームの先端に軸装して、駆動回転させ、前記アームに設けた高さ調節装置により高さ調節自在に取付ける。しかして、前記移送台4には前記育苗容器2を案内するガイド兼起立部材36を左右一対設ける。即ち、前記育苗容器2は、図示は省略するが上面を開放した引き出し形状の苗箱と呼ばれるものや、枠体37にポット38を嵌合させたものにより構成し、該育苗容器2を移送台4により移送するため、前記苗箱や枠体37の側部を前記ガイド兼起立部材36に摺接させて、育苗容器2の移送を案内させると共に、前記ガイド兼起立部材36の上端は苗箱やポット38の上縁より遥かに高く形成し、左右のガイド兼起立部材36と育苗容器2の上面により貯留空間40を形成し、該貯留空間40にバケットコンベア5により間欠供給される土を貯留させることでホッパーの作用を期待し、必要充分量より多い土を最初に供給し、次ぎに、前記スクレーパ31により余分な土を除去することにより供給量を設定量にする。 【0010】したがって、ガイド兼起立部材36は縦板により形成し、始端部は前記バケットコンベア5の誘導樋25より所定間隔を置いて後側に位置させ、ガイド兼起立部材36の終端部(前端部)と前記スクレーパ31(スクレーパ31を複数並設したときは手前のスクレーパ31)との間には土が落下する隙間41を形成するように配置する。また、ガイド兼起立部材36は左右幅およびに高さ調節自在にフレーム19に取付けると、大きさの相違する育苗容器2に対応させることができ、好適である(図4)。しかして、前記供給兼回収戻し装置16のホッパー17は、側面視V形状に形成し、移送台4より落下する土を回収し得るようにし、例えば、その前板42の上端を前記ガイド兼起立部材36の始端部より移送台4の始端部側とし、その後板43後板43は前記回転ブラシ33より前側に位置させると、確実に土を回収でき、好適である。また、ホッパー17には走行車輪44を設け、移送台4とバケットコンベア5と供給兼回収戻し装置16を一体的に移動し得るようにしている。走行車輪44は自在輪(キャスター輪)であって、ストッパ機構付きにすると、操作性・作業性を向上させる。 【0011】 【作用】次に作用を述べる。供給兼回収戻し装置16のホッパー17の張込部21に篩土を投入し、全体のスイッチをオンにすると、供給兼回収戻し装置16およびバケットコンベア5および移送台4に通電される。ホッパー17の張込部21に投入された篩土は、搬送ベルト18によりバケットコンベア5の下部に搬送され、ホッパー17の終端で反転して上昇するバケット6が土を上昇させて上方位置にて放擲し、放擲された土はバケットコンベア5の誘導樋25により移送台4の移送方向と並行方向に流下方向が変換されて、移送台4の上方に落下する。 【0012】このとき、移送台4には育苗容器2が移送されているから、誘導樋25より落下した土は育苗容器2に供給される。この場合、バケットコンベア5は移送中の育苗容器2の上方に土を落下させるだけであるが、移送台4には移送中の育苗容器2を案内するガイド兼起立部材36を左右一対設け、ガイド兼起立部材36は育苗容器2のポット38または苗箱の上縁より遥かに高く形成しているから、バケットコンベア5より供給された多量の土は育苗容器2上面と左右のガイド兼起立部材36とスクレーパ31に囲まれた貯留空間40内に貯留され、スクレーパ31の下方を通過するときに、供給設定量にされる。 【0013】即ち、従来のように繰出口を調節して育苗容器2に所定量の土を落下させるのではなく、育苗容器2上に多量に供給し、その後スクレーパ31により供給設定量にするという構成により、特に、移送台4の上方にホッパーおよび繰出ベルトからなる土繰出装置は設けず、また、バケットコンベア5はバケット6による間欠供給であるが、移送台4に左右一対のガイド兼起立部材36とスクレーパ31を設けるだけですみ、構成を頗る簡素にできる。この場合、従来も、スクレーパ31や回転ブラシ33を設けているが、これは、土上面を均平にできるだけの数mmあるいは1cm程度余分に供給して除去する方法であって、育苗容器2全体にくまなく供給するための数cm以上の多量供給と相違し、ホッパと供給ベルト等を必要とする土繰出装置を省略できるものではない。したがって、多量供給とスクレーパ31による除去の構成にすることにより、ホッパーおよび繰出ベルトからなる土繰出装置の省略を実現できる。多量供給を前提とするから、精密な供給量の設定が不要となって、バケットコンベア5による直接供給が可能になって、この点でもコストを低くできる。即ち、従来の土繰出装置では、繰出口に少し大きい土塊が詰まっただけで、この部分から土は供給されず、供給量に斑が発生し、そのため、土の種類や繰出口の開口面積の精密な調節を必要とするが、本願の場合は、多量供給後に除去するのでバケットコンベア5による直接供給が可能になって、操作性・作業性を向上させる。 【0014】また、バケットコンベア5は移送台4の移送方向に対して交差方向に土を放擲しているが、バケットコンベア5の上部に設けた誘導樋25が移送方向と並行に流下方向を変換させているので、土は育苗容器2の上方の左右両側に流下させることができ、誘導樋25との相乗作用によって、ポット3式の育苗容器2でも各ポット38に土を確実に供給できる。しかして、前記移送台4は、その移送台フレーム19の前後略中央部を供給兼回収戻し装置16のホッパー17上に載置固定し、ホッパー17の前板42および後板43は移送台4より土が落下する範囲に設けているから、移送台4にて育苗容器2に供給した土のうち余った土は供給兼回収戻し装置16のホッパー17の回収部20に落下して、張り込んだ土と合流してバケットコンベア5により、育苗容器2に供給する。 【0015】したがって、育苗容器2に多量の土を供給し、多量の土を落下させるが、バケットコンベア5に供給兼回収戻し装置16を組合せることにより、作業を連続させることができ、作業を簡単にでき、また、移送台4は支脚を特別に設けることなく構成でき、部品点数も減少させる。しかして、バケットコンベア5が上昇させる土の量と、育苗容器2に供給する土の量を完全に一致させることはできないので、従来では、複雑な制御を行っており、そのため、構造も複雑になっていたが、バケットコンベア5は育苗容器2に対する供給量よりやや多く設定するだけで、余分な土は供給兼回収戻し装置16のホッパー17に落下させて循環させるので、この点でも、構成が簡単であり、部品点数を減少させることができる。 【0016】しかして、ホッパー17は、移送台4の反バケットコンベア5側より側方に所定長さ突出させて上面を移送台4と重合しない開放した張込部21に形成しているから、張込部21にフォークリフト22等によって土を張り込めるので、作業が容易にでき、また、バケットコンベア5の下部に供給ホッパーを設けなく済み、部品点数を減少させて、コストダウンでき、また、メンテナンス部分を少なくできて、好適である。 【0017】 【効果】本発明は、左右一対の移送台フレーム19に移送手段30を設けて上面を開放した引き出し形状または上部を開口したポットを縦横に並べた育苗容器2を移送し得る移送台4に、前記育苗容器2の上面より高い縦板により形成され前記育苗容器2を案内するガイド兼起立部材36と、前記育苗容器2の上面側を摺接するスクレーパ31とを設け、前記移送台4の一側には移送中の前記育苗容器2の上方に土を上昇させるバケット6を有するバケットコンベア5を設け、該バケットコンベア5により直接前記育苗容器2の上方に土を供給するようにした育苗容器用土供給装置としたものであるから、従来のような土繰出装置を省略して、構成を簡素にでき、部品点数を削減してコストダウンできる。本発明は、前記ガイド兼起立部材36の終端と前記スクレーパ31との間には土が落下する隙間を形成した育苗容器用土供給装置としたものであるから、余分な土は落下させて、育苗容器2の上方に必要以上に土を貯留させないので、設定した供給量に確実にできる。本発明は、前記スクレーパ31の移送方向前側には前記育苗容器2に供給した土の上面を掃く回転ブラシ33を設けた育苗容器用土供給装置としたものであるから、余分な土を除去すると共に、土上面を均平できる。本発明は、前記バケットコンベア5は前記移送台4の搬送方向に対して交差方向にバケット6を上昇するように配置し、バケットコンベア5の上部には移送台4の移送方向に対する交差方向に放擲した土3を、移送台4の移送方向と並行方向であって移送台4の始端部側に誘導する誘導樋25を設けた育苗容器用土供給装置としたものであるから、合理的な配置にできると共に、確実に左右均等に土を供給できる。本発明は、前記バケットコンベア5には上部のホッパー17と下部の搬送ベルト18により土を供給する供給兼回収戻し装置16を接続した育苗容器用土供給装置としたものであるから、供給作業を容易にできる。本発明は、前記前記ホッパー17は前記移送台4の下方に位置して落下する土を受け入れる回収部20と、移送台4とは重合せず土を張り込む張込部21とにより構成した育苗容器用土供給装置としたものであるから、多量に供給することでバケットコンベア5による間欠供給の欠点を解消し、この多量供給の問題を供給兼回収戻し装置16により回収してバケットコンベア5に循環させることで解消できる。本発明は、前記移送台4は前記ホッパー17に取付けた育苗容器用土供給装置としたものであるから、移送台4の支持構造を省略でき、部品点数も減少させる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000132219 【氏名又は名称】株式会社スズテック
|
| 【出願日】 |
平成11年2月2日(1999.2.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080470 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−217440(P2000−217440A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月8日(2000.8.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−24660 |
|