| 【発明の名称】 |
植物栽培ユニット及び植物栽培ユニット群 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 稔
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| 【要約】 |
【課題】植栽する育成植物に対し良好な給水・排水を行って適切な水分供給を可能にし、広域施工にも容易に対処できる植物栽培ユニット及び植物栽培ユニット群。
【解決手段】底部から外方に吸水部を設けた上部開口の植物栽培コンテナを上部開口の貯水槽に載置し、該植物栽培コンテナ底部と該貯水槽底部間に貯水空間が形成されると共に、該貯水空間の上部近傍に開口部が形成される植物栽培ユニット。植物栽培コンテナ、貯水槽の側端に係脱可能な連結手段を設け、相互に連結できるようにすると好適である。使用時には上記植物栽培ユニットを隣接して配置した状態とし、該開口部から敷設面までの流水経路が形成される植物栽培ユニット群とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 底部から外方に吸水部を設けた上部開口の植物栽培コンテナを貯水槽に載置し、該植物栽培コンテナ底部と該貯水槽底部間に貯水空間が形成されると共に、該貯水空間の上部近傍に開口部が形成されることを特徴とする植物栽培ユニット。 【請求項2】 前記植物栽培コンテナ、又は前記貯水槽、又は前記植物栽培コンテナ及び前記貯水槽の側端に係脱可能な連結手段を設け、相隣する植物栽培ユニットと相互に連結できることを特徴とする請求項1記載の植物栽培ユニット。 【請求項3】 底部から外方に吸水部を設けた上部開口の植物栽培コンテナを上部開口の貯水槽に載置し、該植物栽培コンテナ底部と該貯水槽底部間に貯水空間が形成されると共に、該貯水空間の上部近傍に開口部が形成される植物栽培ユニットを隣接して配置した状態で、該開口部から敷設面までの流水経路が形成されることを特徴とする植物栽培ユニット群。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ビルの屋上、ベランダ等における緑化対策の一環として使用する植物栽培ユニットに係り、特に良好な給水・排水を行い育成植物に対して適切な水分供給を可能にする植物栽培ユニット及び植物栽培ユニット群に関する。 【0002】 【従来の技術】現代社会において都会の都市部には自然不足が常態化しているが、人間の自然に対する希求に応えて自然不足を補うべく、最近では都市部における緑化対策が図られるようになって来ている。かかる緑化対策は、ビルの屋上、ベランダ等を人工的に緑化することで行われているが、具体的には例えば、潅水に優れた植物栽培コンテナ等の植物栽培ユニットに植物育成材(培土)を詰めて植物を栽培する等で行われる。このような都市部の緑化は、自然不足を補うと共にヒートアイランド現象を抑制する働きがあり、エコロジーへの社会的欲求に応えるものである。 【0003】そして、上記の如く植物栽培ユニットを使用して緑化を行う場合には、ビルの屋上、ベランダなどの敷設面に植物栽培コンテナ等を敷設して植物栽培することになるが、従来は図15のような平面視方形の植物栽培コンテナ1を複数並べて敷設面上に敷設し植物栽培していた。この植物栽培コンテナ1は、底部2と側壁3とからなる上面が開放した方形であって、側壁3の下端部には所要数の排水用開口穴4が穿設された構成である。 【0004】上記植物栽培コンテナ1は多くの場合、敷設面上に複数敷き詰められ、その内部には植物育成材が詰められて、この植物育成材で植物を育成栽培するものである。植物育成材に植栽された植物への給水はじょうろ等によって随時植物栽培コンテナ1の上方から行われる。又、降雨時などの余剰雨水は植物育成材を透過して、植物栽培コンテナ1の側壁3の下端部に穿設された開口穴4から排水されるようになっている。 【0005】しかしながら、上述した植物栽培コンテナ1を並べて敷設する場合、隣接するコンテナ1の側壁3相互が当接する部分において、開口穴4からの排水が良好に行われず、詰め込んだ植物育成材の上面まで水浸しの状態となる虞がある。従って、長期にわたり植物栽培コンテナ1内に雨水が溜まり、ひいては育成植物の根腐れを生ずるなど植物育成材及び育成植物に悪影響を及ぼす事態も生じ、良好な使用が極めて困難なものであった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を解決するため、従来の技術思想を離れ全く別の観点から技術開発されたものであって、植物栽培ユニットで植栽する育成植物に対し良好な給水・排水を行い、適切な水分供給を可能にする植物栽培ユニット及び植物栽培ユニット群を提供することを目的とする。 【0007】更には、相互の連結が極めて容易で広域施工にも対処でき、植物栽培ユニットから敷設面への排水が良好に行われる植物栽培ユニット及び植物栽培ユニット群を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明による植物栽培ユニットは、底部から外方に吸水部を設けた上部開口の植物栽培コンテナを上部開口の貯水槽に載置し、該植物栽培コンテナ底部と該貯水槽底部間に貯水空間が形成されると共に、該貯水空間の上部近傍に開口部が形成されることを特徴とする。 【0009】そして、上記植物栽培ユニットは、前記植物栽培コンテナ、又は前記貯水槽、又は前記植物栽培コンテナ及び前記貯水槽の側端に係脱可能な連結手段を設け、相隣する植物栽培ユニットと相互に連結できることを特徴とする。例えば、植物栽培コンテナ或いは貯水槽の各側壁、各辺等の側方の適宜箇所に、係脱自在に位置決め連結できる部分或いは部材を設けることで、相隣して配置される植物栽培ユニットの対向する側部相互、ひいては植物栽培ユニット相互を係脱可能に連結するものである。 【0010】更に、本発明による植物栽培ユニット群は、底部から外方に吸水部を設けた上部開口の植物栽培コンテナを上部開口の貯水槽に載置し、該植物栽培コンテナ底部と該貯水槽底部間に貯水空間が形成されると共に、該貯水空間の上部近傍に開口部が形成される植物栽培ユニットを隣接して配置した状態で、該開口部から敷設面までの流水経路が形成されることを特徴とする。上記流水経路は例えば、開口部から相隣する貯水槽の側壁外面相互間等を通して敷設面上に至らせるものである。 【0011】 【作用】本発明による植物栽培ユニット群では、植物栽培コンテナ内の植物育成材上面に育成された植物は略同一平面上に育成される。特に育成植物が地被植物の芝類の場合には極めて美観がよく、安全な表面を提供することができる。 【0012】そして、降雨時の余剰雨水はコンテナ内の植物育成材を通過して貯水空間内に導水され、貯水空間内の残留水分と混ざり合って自助浄化が行われる。その余剰水は、コンテナ内の植物育成材の位置するレベルに達することなく、開口部から排水されるので、コンテナ内に余剰水が溜まることがなく、従って育成植物の根腐れを防止することができる。そして、本発明の植物栽培ユニット群を敷設することで、降雨時等における貯水空間部内の余剰雨水は、開口部を含む流水経路に沿って流出して敷設面上に排水されるので、開口部から極めて良好に排水できる。 【0013】また、開口部を有することで、コンテナ底部外面と貯水槽内の水分表面上部との間を常に空気が流通し、水腐れを防止できる。 【0014】また、植物育成材が水分不足となった場合は、植物栽培コンテナ底部の下方に突設して貯水空間内に位置する吸水部が、その貯水空間内の水分を吸収して植物育成材に導水し、育成植物を成長させる。 【0015】更に本発明の植物栽培ユニットでは、植物栽培コンテナ若しくは貯水槽又はその両者を、係脱自在な連結手段で所定位置に極めて容易に移動、配設して固定でき、左右前後への移動を防止できると同時に、作業性が非常によいものである。又、植物栽培ユニットの移設・撤去等においては、係脱可能の位置決め連結手段を解除して個々に分解が容易であり、極めて良好な作業性を実現するものである。さらに言えば、敷設面上に配設する複数の植物栽培ユニット相互を係脱自在に位置決め連結する手段を有することで、ユニット相互の敷設が極めて容易に良好な作業性でできることから、特に地被植物類の芝生の育成における広域施工に極めて有効なものといえる。 【0016】更に本発明の植物栽培ユニット及び前記ユニット群では、降雨時の余剰雨水の全てをコンテナ底部に位置する貯水槽内の貯水空間に導き、貯水空間内の残留水分を余剰雨水で自助浄化し、その余剰水をコンテナの底部外面と貯水槽の上端部外周縁との境界部近傍に形設した開口部から側壁外面相互間等をたどる流水経路で敷設面に排水することができ、植物を安定した状態で育成することができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、具体的な実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態によって限定されるものではない。 【0018】図1は第一実施形態例の植物栽培ユニットの斜視図、図2は図1の植物栽培ユニットの縦半断面正面図である。本発明で敷設する植物栽培ユニット群において、その第一実施形態例で使用する植物栽培ユニット10は、図1及び図2に示すように植物栽培コンテナ(コンテナ)20と貯水槽30とからなり、コンテナ20を貯水槽30に嵌合して貯水槽30上に載置する構成である。 【0019】コンテナ20は水平面の底部21と底部21の端部から垂直方向に立設する側壁22とからなる平面視略方形で、その上面は開口している。底部21外面の四隅のやや内側には略L字形の脚部23が形設され、さらに底部21外面で脚部23で囲まれた内側には、外方に向かって中空の突出部24が複数形設されている。突出部24の最下部の底面24aには複数の穴24bが穿設されており、突出部24の内部には不織布・パーライト等の水分をよく吸収する物質(図示せず)を収納し、全体として水分の吸収部とされている。尚、突出部24自体を水分を吸収しうる物質、例えば水分吸収体等で構成してもよい。 【0020】貯水槽30は平面視で前記コンテナ20の底部21と略同大で、水平面の底部31と底部31外周のやや内側で垂直方向に立設する側壁32とからなり、側壁32の上端部分には後述する開口部50となる凹部32bが形設されている。側壁32外側面の位置は、コンテナ20の略L字形の脚部23がその外側に位置して嵌まる位置である。底部31外面の四隅のやや内側には略L字形の脚片33が形設され、貯水槽底部31の外面と敷設面との間、及び後述する楔形凹部31bと楔形凸部31cとの嵌合部分と敷設面の間に空間を形成し、雨水等の敷設面上への通水を可能とする機能を果たすようになっている。 【0021】貯水槽30の側壁32外側に位置する底部31の各辺近傍には、コンテナ底部21に形設された脚部23を受ける平面受け部31aと、相隣するコンテナ20の側壁32外側面相互が略当接するようにコンテナ20を貯水槽30上に載置するに際し、隣接する貯水槽30相互を係脱可能に位置決め連結する楔形凹部31b・楔形凸部31cと、平面受け部31aと楔形凹部31b若しくは楔形凸部31cとの間の切欠部31dが形成されている。 【0022】前記楔形凹部31b及び楔形凸部31cは、底部31の隣接する辺の略中央に形設され、各貯水槽30につき各2個づつ設られている。そして、隣接して敷設される貯水槽30の楔形凸部31cを楔形凹部31bの上面に嵌め込むことによって、貯水槽30相互を順次係脱可能に位置決め連結しながら敷設できるようにするものである。尚、連結構成は図示例の楔形の他、各種多角形、円孔、楕円孔等、隣接する貯水槽30相互の係脱が可能であって、且つ左右前後に位置決めできる手段であれば適宜である。 【0023】前記切欠部31dは、相隣する貯水槽30相互を楔形凹部31bと楔形凸部31cとを係合嵌着して位置決め連結する場合に、連結部分の左右に切欠部31dによって空間部分を形成するためのものである。この空間部分は、コンテナ底部21と貯水槽30の上端部外周縁32aとの間の開口部50から流出した余剰水を敷設面上に導き、排水する機能を果たす。 【0024】コンテナ20を貯水槽30に載置する際には、コンテナ底部21に形設された脚部23の高さは、貯水槽30の側壁32の高さよりも僅かに高く形成されており、貯水槽30の側壁32外側に位置する平面受け部31aにコンテナ20の脚部23を載置した状態で、コンテナ20の底部21外面と貯水槽30の底部31内面との間に貯水空間40が形成されると共に、コンテナ底部21外面と貯水槽側壁32の上端部外周縁との間に高さhの開口部50が形成されるようになっている。係合連結された各貯水槽30の上面に各コンテナ20を載置することで、隣接する植物栽培ユニット10と略当接した状態で、且つコンテナ20の側壁上端部22aが全体として略同一平面を形成するように敷設されることになる。 【0025】そして、上記植物栽培ユニット10を実際に敷設面に敷設し、植物栽培ユニット群を構成する場合には、図3及び図4に示す如く、貯水槽30とこれに嵌合載置するコンテナ20の複数を所定敷設面上に敷き詰めていくことになる。図3(a)は植物栽培ユニット群の第一実施形態例を示す平面図、図3(b)は図3(a)の正面図、図4は図3の植物栽培ユニットの連結部分を示す斜視図である。 【0026】まず、敷設面上に所要数の貯水槽30を、図4のように底部31に形設された楔形凹部31bと楔形凸部31c相互を係合して、位置決め連結しながら敷き詰めていく。次いで、敷き詰められた貯水槽30内にじょうろ等によって給水を行い予め貯水しておくようにすると好ましい。そして、各貯水槽30の上部からコンテナ20の載置を行う。この載置の際には、コンテナ底部21から突設した略L字形の脚部23を貯水槽30の平面受け部31aに載置し、脚部23を側壁32と嵌合する。これによって、植物栽培ユニット10の垂直の側壁22及び側壁上端部22aは、相隣する植物栽培ユニット10相互で略当接配置された状態となり、且つコンテナ20の側壁上端部22aは全体として略同一平面を構成することとなる。 【0027】その後、コンテナ20の底部21に突設された突出部24内に不織布・パーライト等の水分吸収物質を収容し、コンテナ20内に植物育成材を詰め込んで育成植物を植栽する。そして、吸水部となる突出部24から貯水槽30内の水分を吸水して植物育成材に導水し、育成植物に供給されることとなる。従って、植栽された地被植物等が育成され、特に芝生の場合には平面的且つ広範囲に非常に優れた美的景観が形成される。 【0028】逆に降雨等で水分が余剰状態になった場合には、降雨による雨水等はコンテナ20内の植物育成材を透過し、コンテナ底部21外面に突設した吸水部となる突出部24から貯水空間40である貯水槽30内に導水され、貯水空間40内の残留水分と混ざり合って自助浄化が行われることになる。貯水空間40が満杯になると、余剰水はコンテナ底部21外面と貯水槽30の上端部外周縁32aとの間に形成された開口部50から外側に排出され、貯水槽底部31の切欠部31dによって形成された空間を通り敷設面上に達する。即ち、開口部50から敷設面上までの流水経路を辿って、余剰雨水は敷設面の排水溝に排水される。 【0029】従って、雨水などの余剰水がコンテナ20内に一定量を超えて溜まることが無く、植物育成材を常に安定した状態に保て、育成植物の根腐れを防止することができる。又、開口部50を有することで、コンテナ底部21外面と貯水槽30内の水分表面との間に常に空気を流通させることができ水腐れを防止できる。そして、植物育成材が水不足となった場合には、コンテナ底部21の下方に突設された貯水空間40内に位置する突出部24等の吸水部が、その貯水空間40内の水分を吸収して植物育成材に導水し、育成植物を生長させることができる。 【0030】次に、第二実施形態例の植物栽培ユニット及び植物栽培ユニット群について説明する。図5は第二実施形態例の植物栽培ユニットの斜視図、図6は図5の植物栽培ユニットの縦半断面正面図である。第二実施形態例の植物栽培ユニット10は、図5及び図6に示すようにコンテナ20と貯水槽30とからなり、コンテナ20を貯水槽30上に嵌合して載置する構成であることは第一実施形態例と同様である。 【0031】そして、コンテナ20の側壁22は、垂直の下部壁22lからテーパ部22mを介して垂直の上部壁22nに連続しており、コンテナ20の形状は、下部壁22lで形成される方形枠に対して上部壁22nで形成される方形枠での開口がやや大きい、平面視略方形の箱形となっている。コンテナ底部21の外方に突出した吸水部である突出部24、及び底部21に形設された略L字形の脚部23の構成は、第一実施形態例と同様である。 【0032】一方、貯水槽30の形状、大きさは、平面視でコンテナ下部壁22lで形成される方形枠と略同形同大であり、側壁32の四隅内側の上部近傍には、略L字形のコンテナ脚部23がその内側に位置して嵌まるように、所定高さの略L字形のL字凹部32cが形設されている。L字凹部32cの高さは、L字凹部32cにコンテナ脚部23を嵌合載置した際に、コンテナ底部21外面と貯水槽側壁32の上端部外周縁32aとの境界部分近傍に開口部50が形成される高さである。 【0033】更に、貯水槽側壁32の上端部外周縁32aの各辺の略中央部分には、図9に示すように平面視長方形の係合孔32dを穿設してある。係合孔32dは複数の貯水槽30を敷設面上に敷く際に連結部材34を係合孔32dに係合し、相隣する貯水槽30を位置決めして嵌着連結するためのものである。そして、かかる貯水槽30上にコンテナ20を嵌合載置することで植物栽培ユニット10が構成される。 【0034】尚、連結部材34を係合する係合孔32dの形状は、図示例の長方形の他、多種多角形、円孔、楕円孔とする等、連結部材34の端部折曲部34aの係合嵌着を許容する形状とすればよく、係合孔32d及び連結部材34の構成は、貯水槽30と連結部材34との係脱が可能で、且つ左右前後等に位置決めできる手段であれば適宜である。 【0035】図7は植物栽培ユニット群の第二実施形態例を示す平面図、図8は図7の正面図、図9は図7の植物栽培ユニットの連結部分を示す斜視図である。上記第二実施形態例の植物栽培ユニット10を所定敷設面上に複数敷き詰め、図7及び図8に示すような植物栽培ユニット群を構成する場合には、所要数の貯水槽30を敷設面上に所定間隔を置きながら並列配置して、貯水槽側壁32の上端部外周縁32aに穿設された係合孔32dに、縦断面略コ字形の位置決め連結部材34の端部折曲部34aを係合し、この動作を連続することで敷き詰めていく。これによって、各貯水槽30は左右前後に移動することなく位置決め連結される。 【0036】次いで、望ましくは各貯水槽30内にじょうろ等で給水した後、脚部23をL字凹部32cに嵌合して貯水槽30上にコンテナ20を載置し、植物栽培ユニット群を完成させる。尚、貯水槽30相互の前記所定間隔は、コンテナ側壁22の上端部と下端部の対向辺の寸法差を考慮した間隔であって、前記所定間隔置きに敷設された各貯水槽30に各コンテナ20を載置した際には、相隣するコンテナ20の上部壁22n相互が略当接配置される状態となり、且つコンテナ側壁22の上端部22aは全体として略同一平面的に構成されることになる。 【0037】その後、第一実施形態例と同様、突出部24に不織布等を収容しコンテナ20内に植物育成材を詰め込んで育成植物を植栽すると、貯水槽30内に位置するコンテナ底部21から突設された突出部24から貯水槽30内の水分が吸水され、かかる水分は植物育成材に導水され、植栽された地被植物等が育成されることとなる。特に育成植物が芝生の場合は、平面的且つ広範囲に非常に優れた美的景観が形成される。 【0038】第二実施形態例の植物栽培ユニット群では、降雨による雨水はコンテナ20内の植物育成材を透過し、コンテナ底部21から突設された吸水部となる突出部24から、貯水空間40である貯水槽30内に導水され、貯水空間40内の残留水分と混ざり合って自助浄化が行われる。貯水空間40内が満杯になると、余剰水はコンテナ底部21外面と貯水槽30の上端部外周縁32aとの間に形成された開口部50から外側に排出され、貯水槽30相互間の敷設面上に達する。即ち、植物栽培ユニット10の開口部50から敷設面上までの流水経路をたどって、余剰雨水は敷設面の排水口に排水されることになる。 【0039】従って、雨水等の余剰水がコンテナ20内に溜まることがなく、植物育成材を常に安定した状態に保て、育成植物の根腐れを防止することができる。又、開口部50を有することにより、コンテナ底部21外面と貯水槽30内の水分表面との間を常に空気が流通して水腐れを防止する。植物育成材が水不足となった場合は、コンテナ底部21の下方に突設して貯水空間40内に位置する吸水部が、その貯水空間40内の水分を吸収して植物育成材に導水し、育成植物を生長させることができる。 【0040】次に、第三実施形態例の植物栽培ユニット及び植物栽培ユニット群について説明する。図10は第三実施形態例の植物栽培ユニットの斜視図、図11はその縦半断面正面図である。第三実施形態例の植物栽培ユニット10は、図10及び図11に示すようにコンテナ20と貯水槽30とからなり、コンテナ20を貯水槽30上に嵌合して載置する構成であることは第一及び第二実施形態例と同様である。 【0041】本実施形態例の植物栽培コンテナ20は、その側壁22下方から上方に広がる拡開テーパ状に形成され、側壁22の最下部で形成される方形枠に対して最上部で形成される方形枠の開口がやや大きい、平面視略方形の箱形である。コンテナ底部21から外方に突設した吸水部となる突出部24、略L字形の脚部23の構成は上記実施形態例と同様である。 【0042】コンテナ20の各側壁22の外側で略中央からやや下部の位置には、各々少なくとも上部に開口を有する縦断面略コ字形の係合部材25が形設されている(図13)。これは複数のコンテナ20を敷設面上に敷かれた後述する貯水槽30上に載置する際に、連結部材26の端部折曲部26aを対向する係合部材25にそれぞれ係合することで、相隣するコンテナ20相互ひいては植物栽培ユニット10相互を位置決めして連結するためのものである。係合部材25の形設位置は適宜箇所とできる。 【0043】尚、コンテナ側壁22の係合部材25は図示例の構成に限定されるものではなく、位置決め連結部材26の端部折曲部26a等の係合を許容して連結する構成であればよく、コンテナ20の係合部材25と連結部材26の係脱が可能で、且つ左右前後に位置決めできるものであれば適宜である。 【0044】一方、貯水槽30の形状、大きさは、平面視でコンテナ20の側壁22下端部で形成される方形枠と略同形同大で、その側壁32の位置はコンテナ20の略L字形の脚部23が側壁32内側に収まって丁度嵌合する位置である。側壁32の高さは、その脚部23を嵌合して貯水槽30上にコンテナ20を載置した際に、コンテナ底部21外面と貯水槽30の上端部外周縁32aとの境界部分近傍に開口部50が形成される高さである。そして、かかる貯水槽30上にコンテナ20を載置して植物栽培ユニット10が構成される。 【0045】図12(a)は植物栽培ユニット群の第三実施形態例を示す正面図、図12(b)はその正面図、図13は図12(a)の植物栽培ユニットの連結部分を示す斜視図である。上記第三実施形態例の植物栽培ユニット10を所定敷設面上に複数敷き詰め、図12に示すような植物栽培ユニット群を構成する場合には、所要数の貯水槽30を敷設面上に所定間隔を置きながら並列配置して敷設し、望ましくは各貯水槽30内にじょうろ等によって給水する。そして、各貯水槽30上にコンテナ20を嵌合載置した後、対向するコンテナ20の各側壁22に形設した係合部材25相互の上部から、略コ字形の位置決め連結部材26の端部折曲部26aを係合する。これにより、各コンテナ20ひいては植物栽培ユニット10は左右前後に移動することなく位置決め連結される。 【0046】前記所定間隔は植物栽培コンテナ20の拡開テーパ状の側壁22において、その上端部と下端部の対向辺の寸法差であって、これにより所定間隔置きに敷設された貯水槽30に載置したコンテナ20は、隣接するコンテナ20の相隣する側壁22上端部相互が略当接配置された状態となり、且つコンテナ20の側壁22上端部は全体として略同一平面的に構成される。 【0047】その後、第一及び第二実施形態例と同様、突出部24内に不織布等を収容し、コンテナ20内に植物育成材が詰め込んで育成植物を植栽すると、コンテナ底部21に突設された吸水部が貯水槽30内の水分を吸水して植物育成材に導水して、植栽された地被植物等が育成される。特に芝生の場合は、平面的且つ広範囲に非常に優れた美的景観が形成されることになる。 【0048】第三実施形態例の植物栽培ユニット群では、降雨による雨水はコンテナ20内の植物育成材を透過し、コンテナ底部21下面に突設した吸水部より貯水空間40である貯水槽30内に導水され、貯水空間40内の残留水分と混ざり合って自助浄化する。貯水空間40内が満杯になると、余剰水はコンテナ底部21外面と貯水槽30の上端部外周縁32aとの間に形成された開口部50から外側に排出され、貯水槽30相互間の敷設面上に達する。即ち、植物栽培ユニット10の開口部50から敷設面上までの流水経路をたどって、余剰雨水は敷設面の排水口に排水されることになる。 【0049】従って、雨水等の余剰水がコンテナ20内に溜まることがなく、植物育成材を常に安定した状態に保て、育成植物の根腐れを防止することができる。又、開口部50を有することにより、コンテナ底部21外面と貯水槽30内の水分表面との間を常に空気が流通することになって水腐れを防止する。植物育成材が水不足となった場合は、コンテナ底部21の下方に突設されて貯水空間40内に位置する吸水部となる突出部24が、その貯水空間40内の水分を吸収して植物育成材に導水し、育成植物を生長させる。 【0050】また、図14は植物栽培ユニットの連結部分の変形例を示したもので、本例では植物栽培ユニット10を構成するコンテナ20の側壁22最上部(或いは貯水槽30の側壁32最上部)において、相隣する側壁22(或いは32)相互を位置決めして連結する連結部材60を使用したものである。連結部材60は縦断面略逆U字形で、その両側の折曲部60aの内面を相隣する側壁22(或いは32)相互の内側面に嵌着することにより、位置決め連結される構成である。 【0051】尚、本発明の植物栽培コンテナ20及び貯水槽30から成る植物栽培ユニット10の構成は、平面視長方形、各種多角形等、本発明に適合するものを含む。又、相隣するコンテナ20或いは/及び貯水槽30相互の位置決め連結部材26、34、60の構成は、上記の他、連結部材26、34、60の所要長さを2分したり、各一端部を植物栽培ユニット10の各側壁、各辺の適宜箇所に固定し或いは回動自在に取り付け、その各他端部相互を嵌着・嵌合・係合する等適宜であり、一般的手段であっても何ら支障ないものである。 【0052】 【発明の効果】本発明の植物栽培ユニット及び植物栽培ユニット群は上記構成であるから、植物栽培ユニットで植栽する育成植物に対し良好な給水・排水を行い、適切な水分供給を可能にするという効果を奏する。 【0053】更に本発明の植物栽培ユニット及び植物栽培ユニット群は、相互の連結が極めて容易で広域施工にも対処でき、植物栽培ユニットから敷設面への排水が良好に行われるという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000162135 【氏名又は名称】共同カイテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月18日(1999.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094536 【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 隆二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−201538(P2000−201538A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月25日(2000.7.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−8990 |
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