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【発明の名称】 榎茸栽培容器紙保持方法及びその装置
【発明者】 【氏名】千嵐 重治

【要約】 【課題】口部の基部に予め装着された弾性環体を口部に巻き付けられた紙の上に移動配置させるだけで弾性環体の中心内方に向かう自己収縮弾性により紙を口部に固定保持することができ、紙巻き作業性を向上することができる。

【解決手段】榎茸栽培容器Wの口部W1に扇状の紙Fを巻付可能な紙巻機構1と、口部の基部に予め装着された弾性環体17を口部に巻き付けられた紙Fの上に移動配置させて紙を口部に固定保持可能な移動機構16とを備えてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 榎茸栽培容器の口部に巻き付けられた扇状の紙を口部に固定保持するに際し、上記榎茸栽培容器の口部の基部に予め装着された弾性環体を口部に巻き付けられた紙の上に移動配置させて紙を口部に固定保持することを特徴とする榎茸栽培容器紙保持方法。
【請求項2】 榎茸栽培容器の口部に扇状の紙を巻付可能な紙巻機構と、該口部の基部に予め装着された弾性環体を該口部に巻き付けられた紙の上に移動配置させて紙を口部に固定保持可能な移動機構とを備えてなる榎茸栽培容器紙保持装置。
【請求項3】 上記移動機構として、上記榎茸栽培容器の口部の基部に予め装着された弾性環体に対して接近離反動作すると共に該弾性環体を持ち上げて該口部に巻き付けられた紙の上に移動配置可能な持上部材を備えてなることを特徴とする請求項2記載の榎茸栽培容器紙保持装置。
【請求項4】 上記移動機構として、上記榎茸栽培容器の口部の基部に予め装着された弾性環体に対して接近離反動作すると共に該弾性環体の外周面に回転接触して弾性環体を回転させて弾性環体を該口部に巻き付けられた紙の上に乗り上げ回転移動配置可能な持上部材を備えてなることを特徴とする請求項2記載の榎茸栽培容器紙保持装置。
【請求項5】 上記紙巻機構として、榎茸栽培容器の口部に給送された上記紙を榎茸栽培容器の口部に添って湾曲保形可能な円弧状の紙保形部材をもつ紙保形機構と、該紙保形部材の一方端縁及び他方端縁にそれぞれ開閉自在に枢着され、該榎茸栽培容器の口部に添って湾曲保形された紙の両余部分を榎茸栽培容器の口部に添って巻付保持可能な円弧状の一対の巻付部材と、該一対の巻付部材を相互に順次巻付動作させる巻付機構とを備えてなることを特徴とする請求項2、3又は4記載の榎茸栽培容器紙保持装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は榎茸栽培において榎茸栽培容器の口部に円錐形状に巻き付けられた扇状の紙を榎茸栽培容器に保持固定させる際に用いられる榎茸栽培容器紙保持方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の榎茸栽培容器紙保持方法及びその装置として、榎茸栽培容器の口部に紙を巻き付けたのち口部に沿った二股状の弾性クリップ材を装着して紙を榎茸栽培容器の口部に保持固定する構造や紙の一方端部側表面に所謂マジックテープ(登録商標)やベルベットファスナーと称される面ファスナーを止着すると共に紙の他方端部側裏面に面ファスナーを止着し、紙を榎茸栽培容器の円筒状の口部に巻き付けたときに紙の重合部分においてこれら面ファスナーが相互に対向接触位置し、面ファスナーの相互の止着作用により紙を榎茸栽培容器の口部に保持固定する構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来構造の場合、前者の構造においては、弾性クリップ材が二股状であることから、クリップ材の整列給送機構や口部に対してのクリップ材の相対的な装着位置決め機構が厄介であって複雑な構造となり易く、自動化の大きな隘路となり、製作コストの低減が困難であると共に保守及び保全が厄介となり易く、又、後者の構造においては、面ファスナー付きの紙を用いることから、紙のコスト高は避けられないと共に面ファスナーの存在により紙の給送機構や紙の貯留機構の自動化の隘路となり易いという不都合を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうち、請求項1記載の発明は、榎茸栽培容器の口部に巻き付けられた扇状の紙を口部に固定保持するに際し、上記榎茸栽培容器の口部の基部に予め装着された弾性環体を口部に巻き付けられた紙の上に移動配置させて紙を口部に固定保持することを特徴とする榎茸栽培容器紙保持方法にある。
【0005】又、請求項2記載の発明は、榎茸栽培容器の口部に扇状の紙を巻付可能な紙巻機構と、該口部の基部に予め装着された弾性環体を該口部に巻き付けられた紙の上に移動配置させて紙を口部に固定保持可能な移動機構とを備えてなる榎茸栽培容器紙保持装置にある。
【0006】又、請求項3記載の発明にあっては、上記移動機構として、上記榎茸栽培容器の口部の基部に予め装着された弾性環体に対して接近離反動作すると共に該弾性環体を持ち上げて該口部に巻き付けられた紙の上に移動配置可能な持上部材を備えてなることを特徴とするものであり、又、請求項4記載の発明は、上記移動機構として、上記榎茸栽培容器の口部の基部に予め装着された弾性環体に対して接近離反動作すると共に該弾性環体の外周面に回転接触して弾性環体を回転させて弾性環体を該口部に巻き付けられた紙の上に乗り上げ回転移動配置可能な持上部材を備えてなることを特徴とするものであり、又、請求項5記載の発明は、上記紙巻機構として、榎茸栽培容器の口部に給送された上記紙を榎茸栽培容器の口部に添って湾曲保形可能な円弧状の紙保形部材をもつ紙保形機構と、該紙保形部材の一方端縁及び他方端縁にそれぞれ開閉自在に枢着され、該榎茸栽培容器の口部に添って湾曲保形された紙の両余部分を榎茸栽培容器の口部に添って巻付保持可能な円弧状の一対の巻付部材と、該一対の巻付部材を相互に順次巻付動作させる巻付機構とを備えてなることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図22は本発明の実施の形態例を示し、図1乃至図17は第一形態例、図18は第二形態例、図19、図20は第三形態例、図21、図22は他の使用形態例を示している。
【0008】図1乃至図17の第一形態例において、Wは榎茸栽培容器であって、合成樹脂等により製作され、上部に円筒状の口部W1が形成され、榎茸栽培容器W内に図示省略のオガクズ等の栽培基が詰入され、栽培基の表面には榎茸の子実体が発育している。
【0009】Fは紙であって、上記榎茸栽培容器Wの円筒状の口部W1を相互に重合する長さの扇状に形成され、例えばパラフィン紙、通気穴をもつ合成樹脂樹脂シート、通気性をもつバイオ紙等が用いられ、よって、この紙Fには所謂紙と称されるすき紙以外の紙類似物を含むものである。
【0010】1は紙巻機構であって、この場合、紙保形機構2及巻付機構3からなり、機台Mに支柱体4を立設し、支柱体4に二個の前後ガイド軸5・5を軸受6・6により前後動自在に横設すると共に支柱体4に前後動用シリンダ7を横設し、前後ガイド軸5・5の前端部間に移動部材8を固定すると共に前後動用シリンダ7のロッド部7aを移動部材8に連結固定し、移動部材8に榎茸栽培容器Wの口部W1に添って紙Fを湾曲保形可能な円弧状の紙保形部材9を立設し、紙保形部材9の一方端縁及び他方端縁にそれぞれ榎茸栽培容器Wの口部W1に添って湾曲保形された紙Fの両余部分を榎茸栽培容器Wの口部W1に添って巻付保持可能な円弧状の一対の巻付部材10・10を蝶番部10a・10aにより開閉自在に枢着し、移動部材8の左右両側に取付板8a・8aを突設し、各取付板8a・8aにそれぞれ巻付用シリンダ11・11を枢着ピン11a・11aにより枢着すると共に巻付部材10・10に取付片10b・10bを突設し、巻付用シリンダ11・11のロッド部11b・11bを取付片10b・10bに枢着ピン11c・11cにより枢着連結して構成している。
【0011】この場合、紙保形部材9は略半円弧円錐状に形成されて紙Fを略半円弧円錐状に保形可能に形成され、又、この場合、巻付状態において、紙Fはその一方端縁F1と他方端縁F2との円弧長F3分を重合し、よって、一方の巻付部材10はその外端縁が他方端縁F2の近接する長さに形成され、他方の巻付部材10もその外端縁が他方端縁F2の近接する長さに形成され、しかして、巻付動作時においては一方の巻付部材10の外端縁と他方の巻付部材10の外端縁とが互いに他方端縁F2近傍にて対向し、紙Fを榎茸栽培容器Wの口部W1に巻き付け保持するように構成している。
【0012】12は紙供給機構であって、この場合、保持部材13及び挟着部材14からなり、図示省略の紙収納ケース内の紙を一枚宛図示省略の挟着機構により保持部材13と挟着部材14とにより挟着して取出し、挟着したまま図示省略の移送機構により上記紙保形部材9の前方位置から榎茸栽培容器Wの口部W1位置に移送するように構成されている。
【0013】15は容器移送機構であって、この場合、機台M上に榎茸栽培容器Wの載置移送面15aを形成すると共に榎茸栽培容器Wの口部W1に至る肩部対向側面に摺接して榎茸栽培容器Wを走行案内可能な対向一対の丸棒状のガイドレール15bを配設し、図示省略のアーム部材により榎茸栽培容器Wを巻付位置に位置決めすると共に間欠移送させ、ガイドレール15bと榎茸栽培容器Wの口部W1に至る肩部との当接により榎茸栽培容器Wの持ち上がりを阻止可能に構成している。尚、ガイドレール15bに代えて、榎茸栽培容器Wを挟着して榎茸栽培容器Wの持ち上がりを阻止するように構成することもできる。
【0014】16は移動機構であって、榎茸栽培容器Wの口部W1の基部に予め弾性環体17を装着して置き、この弾性環体17はシリコンゴムやニトリルゴム等のゴム又は弾性を有する合成樹脂からなり、部材間の密閉構造に使用される機械要素としてのOリングの如く、この場合直径6mmの断面円形丸棒リング状に形成され、内径は榎茸栽培容器Wの口部W1の外径より少し小さく、榎茸栽培容器Wの口部W1に装着すると自己弾性に抗して拡径される寸法に形成されており、機台Mに二個の軸受筒18・18を並列立設し、軸受筒18・18に支持軸19・19を上下動及び旋回動作自在に縦設し、支持軸19・19の下端部間に継合板20を軸受21により支持軸19・19の旋回動作を許容して架設し、継合板20に旋回用アクチュエータ22を取付けると共に一方の支持軸19の下端部に継手23を取付け、旋回用アクチュエータ22の主軸と一方の支持軸19の下端部とを継手23により連結し、かつ、機台Mに上下動用シリンダ24を縦設し、上下動用シリンダ24のロッド24aを継合板20に連結し、更に、両支持軸19・19の上端部に互いに噛合可能な一対のギヤ25・25をそれぞれ取付固定し、この一対のギヤ25・25にそれぞれ半円弧アーム状の持上部材26・26をボルト27により固定し、持上部材26・26の内縁部に押し上げ時に弾性環体17を外側に少し拡径するような弧状の掬面部26a・26aを形成し、しかして、上下動用シリンダ24により持上部材26・26を上下動作自在に設けると共に旋回用アクチュエータ22により持上部材26・26を互いに異方向に旋回させ、弾性環体17に対して接近離反動作させるように構成している。
【0015】この実施の第一形態例は上記構成であるから、紙供給機構12により図示省略の紙収納ケース内の紙Fは一枚宛、榎茸栽培容器Wの口部W1位置に移送されて図7、図12の如く、紙Fの中央下部は榎茸栽培容器Wの口部W1に当接し、この紙当接動作と同時又は当接後に、紙巻機構1の紙保形機構2の前後動用シリンダ7により移動部材8が前進し、図8の如く、紙保形部材9は紙Fを口部W1の半円周に添って湾曲保形し、次いで、先ず、図9、図13の如く、巻付機構3の一方の巻付用シリンダ11の作動により一方の巻付部材10が蝶番部10aを中心として閉動作し、これにより榎茸栽培容器Wの口部W1に添って湾曲保形された紙Fの一方の余部分を口部W1に添って湾曲させ、次いで、図10の如く、巻付用シリンダ11の作動により他方の巻付部材10が蝶番部10aを中心として閉動作し、よって、紙Fの他方の余部分を口部W1に添って湾曲させ、これにより、図14及び図11の如く、紙Fはその一方端縁F1と他方端縁F2との円弧長F3分を重合し、口部W1に巻き付けられることになる。
【0016】そして、図3の如く、この紙保形部材9及び一対の巻付部材10による巻付状態において、図4の如く、移動機構16の旋回用アクチュエータ22により持上部材26は互いに内方に向けて閉じ動作し、図5の如く、持上部材26は弾性環体17の下方に配置され、この状態で、上下動用シリンダ24により係合板20及び支持軸19・19を介して持上部材26・26は上昇動作し、この持上部材26・26の上昇動作により、図6の如く、弾性環体17は持上部材26・26の掬面部26a・26aにより持ち上げられ、この場合、ガイドレール15bと榎茸栽培容器Wの口部W1に至る肩部との当接により榎茸栽培容器Wの連れ持ち上がりが阻止され、榎茸栽培容器Wの口部W1に巻き付けられた紙Fの上に移動配置され、これにより、榎茸栽培容器Wの口部W1に巻き付けられた扇状の紙Fを口部W1に固定保持することになる。
【0017】そして、この巻付固定保持後において、巻付機構1の円弧状の一対の巻付部材10・10は開口動作すると共に紙保形機構2の円弧状の紙保形部材9は後退し、紙供給機構12の保持部材13及び挟着部材14は復帰動作し、かつ、持上部材26は下降動作したのち開き動作し、そして、容器移送機構15により榎茸栽培容器Wは移送され、新たな榎茸栽培容器Wが紙巻き位置に移送され、以下同様な紙巻保持固定動作が自動的に行われることになる。
【0018】しかして、扇状の紙Fは紙巻機構1により榎茸栽培容器Wの口部W1に巻き付けられ、移動機構16は口部W1の基部に予め装着された弾性環体17を口部W1に巻き付けられた紙Fの上に移動配置させて紙Fを口部W1に固定保持することができ、口部W1の基部に予め装着された弾性環体17を口部W1に巻き付けられた紙Fの上に移動配置させるだけで弾性環体17の中心内方に向かう自己収縮弾性により紙Fを口部W1に固定保持することができ、従って、従来構造の如く、二股状の弾性クリップ材を用いる必要がなくなり、クリップ材の整列給送機構や口部に対してのクリップ材の相対的な装着位置決め機構が不要となって構造を簡素化することができ、しかも、面ファスナー付きの紙を用いる必要もないから、面ファスナーの存在による紙の給送機構や紙の貯留機構の自動化も容易となり、ひいては、装置の製作コスト及び紙巻コストの低減を図ることができと共に紙巻き作業性を向上することができる。
【0019】又、この場合、上記移動機構16として、上記榎茸栽培容器Wの口部W1の基部に予め装着された弾性環体17に対して接近離反動作すると共に弾性環体17を持ち上げて口部W1に巻き付けられた紙Fの上に移動配置可能な持上部材26を備えてなるから、持上部材26は互いに内方に向けて閉じ動作して近接配置され、持上部材26は弾性環体17の下方に配置され、この状態で、持上部材26・26は弾性環体17を持ち上げ、弾性環体17は榎茸栽培容器Wの口部W1に巻き付けられた紙Fの上に移動配置され、これにより、榎茸栽培容器Wの口部W1に巻き付けられた扇状の紙Fを口部W1に固定保持することができ、移動機構16の構造を簡素化することができると共に弾性環体17の持ち上げを良好に行うことができる。
【0020】又、この場合、上記紙巻機構1として、榎茸栽培容器Wの口部W1に給送された上記紙Fを榎茸栽培容器Wの口部W1に添って湾曲保形可能な円弧状の紙保形部材9をもつ紙保形機構2と、紙保形部材2の一方端縁及び他方端縁にそれぞれ開閉自在に枢着され、榎茸栽培容器Wの口部W1に添って湾曲保形された紙Fの両余部分を榎茸栽培容器Wの口部W1に添って巻付保持可能な円弧状の一対の巻付部材10・10と、一対の巻付部材10・10を相互に順次巻付動作させる巻付機構3とを備えてなるから、紙供給機構12により扇状の紙Fは榎茸栽培容器Wの口部W1に給送され、この榎茸栽培容器Wの口部W1に給送された紙Fを紙保形機構2の円弧状の紙保形部材9により榎茸栽培容器Wの口部W1に添って湾曲保形し、この榎茸栽培容器Wの口部W1に添って湾曲保形された紙Fの両余部分を巻付機構3の円弧状の一対の巻付部材10・10の順次協働動作により榎茸栽培容器Wの口部W1に添って巻付保持することができ、巻き付け構造を簡素化することができ、それだけ装置の製作コストの低減を図ることができると共に巻き付け作業性を向上することができる。
【0021】図18の第二形態例は移動機構16の別例構造を示し、この場合、上記旋回用アクチュエータ22及び継手23に代えて、上記支持軸19・19の下端部に一対のギヤ27・27を取付固定し、このギヤ27・27の間にラック28を移動自在に配置すると共にラック28を進退動作させるラック用シリンダ29を継合板20の底面に固定配設し、このラック用シリンダ29のロッド29aをラック28に連結し、ラック用シリンダ29によりラック28を進退動作させ、ラック28と一対のギヤ27・27との噛合により持上部材26・26を互いに異方向に旋回させ、弾性環体17に対して接近離反動作させるように構成している。
【0022】この第二形態例においては、旋回用アクチュエータ22に代えてラック用シリンダ29により持上部材26・26を近接離反動作させることになり、上記第一形態例と同様な作用効果を得ることができると共に装置コストの低減及び構造の簡素化を図ることができる。
【0023】図19、図20の第三形態例も移動機構16の別例構造を示し、この場合、榎茸栽培容器Wの口部W1対向位置に対向一対の枠体30・30を進退自在に配設し、この枠体30・30に弾性環体17の外周面の円弧に沿った鼓形ロール状の持上部材26・26を回転自在に取付け、持上部材26・26の外周面を回転接触面26bに形成し、図示省略の進退機構により枠体30・30を進退動作させ、かつ、図示省略の鼓形ロール状の持上部材26・26を回転させつつ上昇させ、しかして、持上部材26・26の外周面の回転接触面26bを弾性環体17に圧接した状態で、持上部材26・26を軸線Pを中心として摺接回転させつつ上昇させるように構成している。
【0024】この第三形態例にあっては、上記移動機構16として、上記榎茸栽培容器Wの口部W1の基部に予め装着された弾性環体17に対して接近離反動作すると共に弾性環体17の外周面に回転接触して弾性環体17を回転させて弾性環体17を口部W1に巻き付けられた紙Fの上に乗り上げ回転移動配置可能な持上部材26・26を備えてなるから、持上部材26・26の回転により弾性環体17は転動回転しつつ口部W1に巻き付けられた紙Fの上に乗り上げ移動することになり、それだけ弾性環体17の紙F上への移動を円滑に行うことができる。
【0025】図21、図22は他の使用形態例を示し、この場合、上記持上部材26・26以外は上記移動機構16と同一の構造に構成し、持上部材26・26に代えて、上記一対のギヤ25・25にそれぞれ半円弧アーム状の押下部材31・31をボルト25aにより固定し、押下部材31・31の内縁部に弧状の押下面部31a・31aを形成し、しかして、上下動用シリンダ24により押下部材31・31を上下動作自在に設けると共に旋回用アクチュエータ22により押下部材31・31を互いに異方向に旋回させ、弾性環体17に対して接近離反動作させるように構成している。
【0026】この他の使用形態例は、上記の如く、弾性環体17により榎茸栽培容器Wの口部W1に固定保持された紙Fを栽培完了後等において取り外す際に用いられる構造であって、この場合、上記第一形態例と同様に、旋回用アクチュエータ22により押下部材31・31を互いに異方向に旋回させて図21の如く弾性環体17に対して接近動作させ、図22の如く、押下部材31・31を降下させて内縁部の弧状の押下面部31a・31aにより弾性環体17を紙Fが巻き付いていない口部W1の基部側へ押下し、これにより紙Fを口部W1から釈放離脱するように構成されている。
【0027】尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、紙巻機構1、紙保形機構2、巻付機構3、紙保形部材9、移動機構16、弾性環体17、持上部材26等の構造や形態等は適宜変更して設計され、例えば上記弾性環体17は断面円形リング状に形成されているが、断面四角又は多角形状のものを用いることもあり、又、移動機構16として、種々の持ち上げ移動及び回転上げ構造が採用されるものである。
【0028】
【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1又は2記載の発明にあっては、扇状の紙は紙巻機構により榎茸栽培容器の口部に巻き付けられ、移動機構は口部の基部に予め装着された弾性環体を口部に巻き付けられた紙の上に移動配置させて紙を口部に固定保持することができ、口部の基部に予め装着された弾性環体を口部に巻き付けられた紙の上に移動配置させるだけで弾性環体の中心内方に向かう自己収縮弾性により紙を口部に固定保持することができ、従って、従来構造の如く、二股状の弾性クリップ材を用いる必要がなくなり、クリップ材の整列給送機構や口部に対してのクリップ材の相対的な装着位置決め機構が不要となって構造を簡素化することができ、しかも、面ファスナー付きの紙を用いる必要もないから、面ファスナーの存在による紙の給送機構や紙の貯留機構の自動化も容易となり、ひいては、装置の製作コスト及び紙巻コストの低減を図ることができと共に紙巻き作業性を向上することができる。
【0029】又、請求項3記載の発明にあっては、上記移動機構として、上記榎茸栽培容器の口部の基部に予め装着された弾性環体に対して接近離反動作すると共に弾性環体を持ち上げて口部に巻き付けられた紙の上に移動配置可能な持上部材を備えてなるから、持上部材は弾性環体を持ち上げ、弾性環体は榎茸栽培容器の口部に巻き付けられた紙の上に移動配置され、これにより、榎茸栽培容器の口部に巻き付けられた扇状の紙を口部に固定保持することができ、移動機構の構造を簡素化することができると共に弾性環体の持ち上げを良好に行うことができ、又、請求項4記載の発明にあっては、上記移動機構として、上記榎茸栽培容器の口部の基部に予め装着された弾性環体に対して接近離反動作すると共に弾性環体の外周面に回転接触して弾性環体を回転させて弾性環体を口部に巻き付けられた紙の上に乗り上げ回転移動配置可能な持上部材を備えてなるから、持上部材の回転により弾性環体は転動回転しつつ口部に巻き付けられた紙の上に乗り上げ移動することになり、それだけ弾性環体の紙上への移動を円滑に行うことができる。
【0030】又、請求項5記載の発明にあっては、上記紙巻機構として、榎茸栽培容器の口部に給送された上記紙を榎茸栽培容器の口部に添って湾曲保形可能な円弧状の紙保形部材をもつ紙保形機構と、紙保形部材の一方端縁及び他方端縁にそれぞれ開閉自在に枢着され、榎茸栽培容器の口部に添って湾曲保形された紙の両余部分を榎茸栽培容器の口部に添って巻付保持可能な円弧状の一対の巻付部材と、一対の巻付部材を相互に順次巻付動作させる巻付機構とを備えてなるから、榎茸栽培容器の口部に給送された紙を紙保形機構の円弧状の紙保形部材により榎茸栽培容器の口部に添って湾曲保形し、この榎茸栽培容器の口部に添って湾曲保形された紙の両余部分を巻付機構の円弧状の一対の巻付部材の順次協働動作により榎茸栽培容器の口部に添って巻付保持することができ、巻き付け構造を簡素化することができ、それだけ装置の製作コストの低減を図ることができると共に巻き付け作業性を向上することができる。
【0031】以上、所期の目的を充分達成することができる。
【出願人】 【識別番号】592122384
【氏名又は名称】有限会社新潟システム制御
【出願日】 平成10年12月28日(1998.12.28)
【代理人】 【識別番号】100092691
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 勇治
【公開番号】 特開2000−188949(P2000−188949A)
【公開日】 平成12年7月11日(2000.7.11)
【出願番号】 特願平10−374040