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【発明の名称】 植木鉢用ホルダー
【発明者】 【氏名】百合 宏哲

【要約】 【課題】植木鉢を斜めにした状態で鑑賞することができ、しかも、板状体や棒状体にでも支受することのできる植木鉢用ホルダーを提供する。

【解決手段】植木鉢20を収容しうる収容体1を、その上端開口の向きを可変にした状態で、クリップ3に取り付けている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植木鉢を収容しうる有底筒状部を、その上端開口の向きを可変にした状態で、板状体もしくは棒状体に固定しうる支受部に取り付けたことを特徴とする植木鉢用ホルダー。
【請求項2】 上記有底筒状部が照明器具の灯火用カバーである請求項1記載の植木鉢用ホルダー。
【請求項3】 上記有底筒状部の底部に灯火が配設されている請求項2記載の植木鉢用ホルダー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植木鉢用ホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ミニ観葉植物等を植えた植木鉢をベランダ等に置いておくと、強風等の影響で転倒することがあるため、これをスタンドで支持することが行われている。このようなスタンドとして、特開平8−242697号公報には、金属製の線材を折り曲げることにより、植木鉢30を支持する支持部31と、この支持部31を自立させる脚部32とを設けるようにした鉢スタンドが提案されている(図9参照)。また、植木鉢をフェンス等の支柱に取り付けることも行われている。このような装置として、実公平7−28833号公報には、植木鉢34を支持する筒状の載置部35と、支柱36に当接する保持部材37と、この保持部材37を支柱36に固定するスチールバンド製の固定具38とを備えた植木鉢載置装置が提案されている(図10参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の鉢スタンドや植木鉢載置装置では、植木鉢30,34を真上に向けた状態でしか、支持することができない。このため、植木鉢30,34を斜めに向けた状態で鑑賞することができない。しかも、上記の鉢スタンドを利用するためには、鉢スタンドを載置しうる水平な載置面が必要であり、上記の植木鉢載置装置を利用するためには、支柱36が必要であり、利用場所が大きく制限される。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、植木鉢を斜めにした状態で鑑賞することができ、しかも、板状体や棒状体にでも支受することのできる植木鉢用ホルダーの提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の植木鉢用ホルダーは、植木鉢を収容しうる有底筒状部を、その上端開口の向きを可変にした状態で、板状体もしくは棒状体に固定しうる支受部に取り付けたという構成をとる。
【0006】すなわち、本発明の植木鉢用ホルダーは、植木鉢を収容しうる有底筒状部の上端開口の向きが可変になっている。したがって、上記有底筒状部の上端開口を斜めに向けることにより、この有底筒状部に収容する植木鉢の向きを斜めにすることができ、その姿勢で鑑賞することができる。しかも、有底筒状部を、板状体もしくは棒状体に固定しうる支受部に取り付けているため、植木鉢を板状体もしくは棒状体の各種部材に固定して鑑賞することができる。
【0007】本発明において、上記有底筒状部が照明器具の灯火用カバーである場合には、照明器具の灯火用カバーを植木鉢の一構成部材として利用することができ、専用の有底筒状部を作製する必要がなくなる。
【0008】また、本発明において、上記有底筒状部の底部に灯火が配設されている場合には、上記灯火を点灯することにより、照明効果が得られ、暗がりでも植木鉢の植木を綺麗に鑑賞することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
【0010】図1は本発明の植木鉢用ホルダーの一実施の形態を示している。この実施の形態では、上記植木鉢用ホルダーは、植木鉢20(図3参照)を収容しうる有底円筒状の鉄製の収容体(有底筒状部)1と、U字状に形成された鉄製の回動用取付具2と、鉄製のクリップ(支受部)3とを備えている。上記収容体1は、照明器具の火屋(灯火用カバー)を用いたものであり、その底部には、湾曲状に(先細り状に緩やかに湾曲する状態に)形成された凸部5が形成されている。この凸部5は、ランプ(図示せず)を取り付けるために設けられたものであるが、この実施の形態ではランプを取り付けていない。また、上記収容体1には、図2に示すように、その周壁の略中間高さ部分に一対の第1ボルト挿通穴6が相対向する状態で穿設されている。図1において、5aは上記凸部5の底部に穿設された開口部(図3参照)である。また、15はボルト、16はナット等のボルト固定具、15a,16aは座金である。
【0011】上記回動用取付具2は、そのU字状の相対向する2つの縦片部7間に上記収容体1の下半部分が収まるように、形成されている。また、上記回動用取付具2には、図2に示すように、その両縦片部7の上端部に一対の第2ボルト挿通穴7aが穿設されているとともに、U字状の横片部8の中央部に、第3ボルト挿通穴8aが穿設されている。
【0012】上記クリップ3は、T字状に形成された一対の挟持片9からなり、T字状の縦片部からなる操作部10と、T字状の横片部からなる押圧部11と、操作部10から内向きに突設された回動連結部12とを備えている。そして、両回動連結部12をヒンジ軸(図示せず)によりヒンジ連結し、ヒンジ軸に取り付けたばね(図示せず)により両押圧部11を閉じる方向に弾圧不勢している。また、一方の挟持片9には、その操作部10の中央部近傍に第4ボルト挿通穴10aが穿設されている。図1において、10bは上記両操作部10に突設された指当接部であり、11aは上記両押圧部11の内面には取り付けられたラバーである。
【0013】このような植木鉢用ホルダーの収容体1に収容される植木鉢20(高さは12cm程度に設定され、直径は7cm程度に設定されている)は、図3に示すように、有底円筒状に形成された素焼製の外鉢21と、有底円筒状に形成された合成樹脂製の内鉢22との二重構造体で構成されており、上記外鉢21の底壁上に内鉢22が出し入れ自在に載置されている。図において、23はミニ観葉植物等の植木の根である。
【0014】上記外鉢21には、シリコンを含浸させて乾燥させることにより、防水効果が付与されている。一方、上記内鉢22には、その周壁および底壁に多数の水流通孔(図示せず)が穿設されている。また、内鉢22内には、人工土壌24が充填されているとともに、その上側に多数の宝石用原石25が載置されている。
【0015】上記人工土壌24は、粘土を粒状にして(単に、丸めただけであり、各種の粒形状になっている)高温で焼き固めた多数の粒状体(ハイドロボール)で構成されている。これら各粒状体は、焼成時の水分の揮散跡により多孔になっており、保水効果に優れている。また、上記内鉢22内に載置した多数の宝石用原石25により、高級感が出るという効果もある。
【0016】上記収容体1と回動用取付具2とクリップ3を、つぎのようにして組み付けることにより、植木鉢用ホルダーを作製することができる。すなわち、まず、クリップ3の一方の挟持片9の外側に回動用取付具2のU字状の横片部8を配設し、上記一方の挟持片9の第4ボルト挿通穴10aと横片部8の第3ボルト挿通穴8aとを位置合わせし、その状態で両ボルト挿通穴8a,10aにボルト15を挿通し、ねじ(図示せず)止めする。これにより、クリップ3に対し回動用取付具2を上記ボルト15を中心に回動自在に取り付けることができる。ついで、回動用取付具2の両縦片部7間に収容体1の下半部分を配設し、収容体1の両第1ボルト挿通穴6と回動用取付具2の両縦片部7の両第2ボルト挿通穴7aとを位置合わせし、その状態で両ボルト挿通穴6,7aにそれぞれボルト17(図3参照)を挿通し、ボルト固定具16で止める。これにより、回動用取付具2に対し収容体1を上記両ボルト17を結ぶ仮想線を中心に回動自在に取り付けることができる。
【0017】このような植木鉢用ホルダーのクリップ3をベランダ等にある板状体18に水平状態で取り付けたのち、垂直姿勢にある収容体1に植木鉢20を収容することができる(図3参照)。また、その状態から、図4に示すように、収容体1を水平方向に90度回転させたり、図5に示すように、収容体1を回動用取付具2の両縦片部7に対して所望角度傾斜させたりすることができる。また、図6に示すように、クリップ3をベランダ等にある他の板状体19に垂直状態で取り付けた場合にも、収容体1を垂直姿勢にすることができる。なお、図4〜図6では、植木鉢20等を図示していない。
【0018】上記のように、この実施の形態では、収容体1を斜めにすることにより、植木鉢20の向きを斜めにすることができる。また、収容体1を直角に向けることができるため、クリップ3を水平状態や垂直状態にして、板状体18,19等に取り付けることができる。しかも、収容体1として、照明器具の火屋を利用しており、専用の収容体1を作製する必要がない。
【0019】図7は本発明の植木鉢用ホルダーの他の実施の形態を示している。この実施の形態では、収容体1の底部に設けた凸部5内にランプ26を設けている。また、上記収容体1および植木鉢20の外鉢21,内鉢22を透明に形成している。それ以外の部分は図1に示す実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施の形態でも、図1に示す実施の形態と同様の作用・効果を奏する。しかも、上記ランプ26を点灯することにより、照明効果に優れる。
【0020】図8は本発明の植木鉢用ホルダーに用いるクリップ3の変形例を示している。この例では、クリップ3は、コ字状体27と、このコ字状体27の上辺部27aに穿設されたボルト挿通穴27bと、このコ字状体27の下辺部27cに進退自在にねじ結合された押圧体28と、この押圧体28の上端に取り付けられた押圧板28aとからなり、上記コ字状体27の上辺部27aの下面と押圧体28の押圧板28aの上面との間に、板状体18,19を固定するようにしている。この実施の形態でも、図1に示すクリップ3を用いた場合と同様の作用・効果を奏する。
【0021】なお、上記各実施の形態では、クリップ3の両押圧部11の内面に取り付けたラバー11aの表面形状が平坦面に形成されているが、これに限定するものではなく、クリップ3を取り付ける部材(例えば、板状体18,19)の形状に合わせて、種々の形状に変えることができる。例えば、クリップ3を丸棒等に取り付ける場合には、ラバー11aの表面形状を円弧面にすることができる。また、滑り防止のため、ラバー11aの表面に凹凸を設けることもできる。また、クリップ3としては、板状体もしくは棒状体に固定しうるものであれば、どのようなものでも使用することができる。
【0022】また、上記各実施の形態では、植木鉢20の外鉢21として、素焼製品を使用しているが、これに限定するものではなく、プラスチック製品,陶器製品等,各種材料からなる製品を使用することができる。また、上記各実施の形態では、植木としてミニ観葉植物等を用いているが、花苗,盆栽等,各種の植物を用いることができる。また、上記各実施の形態では、人工土壌を用いているが、天然土壌を用いてもよいし、これらの混合物を用いても良い。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明の植木鉢用ホルダーによれば、植木鉢を収容しうる有底筒状部の上端開口の向きが可変になっている。このため、上記有底筒状部の上端開口を斜めに向けることにより、この有底筒状部に収容する植木鉢の向きを斜めにすることができ、その姿勢で鑑賞することができる。しかも、有底筒状部を、板状体もしくは棒状体に固定しうる支受部に取り付けているため、植木鉢を板状体もしくは棒状体の各種部材に固定して鑑賞することができる。
【0024】本発明において、上記有底筒状部が照明器具の灯火用カバーである場合には、照明器具の灯火用カバーを植木鉢の一構成部材として利用することができ、専用の有底筒状部を作製する必要がなくなる。
【0025】また、本発明において、上記有底筒状部の底部に灯火が配設されている場合には、上記灯火を点灯することにより、照明効果が得られ、暗がりでも植木鉢の植木を綺麗に鑑賞することができる。
【出願人】 【識別番号】000158781
【氏名又は名称】紀伊産業株式会社
【出願日】 平成10年11月19日(1998.11.19)
【代理人】 【識別番号】100079382
【弁理士】
【氏名又は名称】西藤 征彦
【公開番号】 特開2000−152720(P2000−152720A)
【公開日】 平成12年6月6日(2000.6.6)
【出願番号】 特願平10−329859