| 【発明の名称】 |
結球野菜用作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】遠山 信一
【氏名】山浦 淳一
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| 【要約】 |
【課題】作業効率を向上でき、腰に大きな負担がかかる重労働を回避できる結球野菜用作業機を提供する。
【解決手段】機体1の上部に棒体取り付け部3を昇降自在に設ける。この棒体取り付け部3に外葉起し棒体5を回転自在に取り付ける。この外葉起し棒体5の先端部には拾い上げ部44を形成し、螺旋状のガイド部43をこの拾い上げ部44に連続して形成する。モータ40の駆動により、外葉起し棒体5を白菜Aの結球部Cの縦中心軸Yと略同軸上の回転中心軸を中心として回転させる。すると、拾い上げ部44が垂れ下がった状態にある外葉Bの下方に入り込んでこの外葉Bを拾い上げる。続いて、ガイド部43がその拾い上げられた外葉Bを包み込むように押し上げながら起す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外葉起し体取り付け部を有する機体と、この機体の前記外葉起し体取り付け部に回転自在に取り付けられ、結球野菜の結球部の縦中心軸と略同軸上の回転中心軸を中心として回転し垂れ下がった外葉を起す回転外葉起し体とを具備し、この回転外葉起し体の先端部には前記外葉の下方に入り込んでこの外葉を拾い上げる拾い上げ部を形成するとともに、この拾い上げ部にて拾い上げられた前記外葉を押し上げながら起す曲線状のガイド部を前記拾い上げ部に連続して形成したことを特徴とする結球野菜用作業機。 【請求項2】 ガイド部は、螺旋状に形成したことを特徴とする請求項1記載の結球野菜用作業機。 【請求項3】 回転外葉起し体は、基端部に連結軸部を有する外葉起し棒体にて形成し、機体の外葉起し体取り付け部には、前記外葉起し棒体を回転させる駆動力を出力する回転駆動手段を設置し、この回転駆動手段に前記外葉起し棒体の前記連結軸部を連結したことを特徴とする請求項1または2記載の結球野菜用作業機。 【請求項4】 畝の長さ方向に沿って作付けされた結球野菜列群の各結球野菜の外葉の上部外周面に1本の紐状部材を順次連続的に巻き付ける連続巻き付け手段を具備したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の結球野菜用作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、結球野菜の外葉の起し作業等をする結球野菜用作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、結球野菜としての例えば植栽のまま白菜を越冬させる場合は、作業者による手作業で、畝に沿って作付けされた白菜の垂れ下がった状態にある外葉を起し、この起された外葉の上部外周面に紐、テープ等の紐状部材を巻き付けて、白菜の中心側の結球部を外葉で被包し、結球部が冷気による悪影響を受けないようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、垂れ下がった状態にある外葉を起す作業は、かがんだ姿勢で行わなければならない作業であるので、腰に大きな負担がかかる重労働であり、作業効率も悪い問題を有している。 【0004】また、起された外葉の上部外周面に紐状部材を巻き付ける作業は、手間のかかる煩雑な作業なので、作業効率が悪い問題がある。 【0005】なお、これらの手作業の機械化を目的とした結球野菜用作業機としては、例えば、特開平7−87825号公報に記載の結球野菜用作業機が知られている。 【0006】この結球野菜用作業機は、略円弧状のガイド部を前端下部から後端上部に向けて形成した左右1対の外葉起し体を機体の前部に固定して設けるとともに、前記左右1対の外葉起し体にて起された外葉の上部外周面に1つの白菜の結球部の外径に対応した長さの紐状部材片を巻き付ける巻き付け手段を前記左右1対の外葉起し体に近設し、そして、前記左右1対の外葉起し体を外葉の下方であって結球部の左右両側方の位置に進出移動させつつ、略円弧状のガイド部にて外葉を押し上げながら起し、続いて、前記巻き付け手段にて所定長さの紐状部材片をその起された外葉の上部外周面に単独的に巻き付けるようにした構成が採られている。 【0007】しかし、この従来の特開平7−87825号公報に記載の結球野菜用作業機の構成では、左右1対の外葉起し体を結球部の左右両側方の位置に進出移動させながら、これらの左右1対の外葉起し体の各ガイド部にて外葉を起すので、外葉を損傷するおそれがあるばかりでなく、白菜の結球部の周方向に沿って位置する複数の外葉のうち前側の外葉を適切な状態に起すことができないおそれがあり、作業効率を向上できないおそれがある。 【0008】また、この従来の結球野菜用作業機の構成では、巻き付け手段にて、それぞれの白菜に応じた所定長さの紐状部材片を、各白菜の外葉の上部外周面に単独的に巻き付けるので、紐状部材片の再利用が難しい問題もある。 【0009】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業効率を向上でき、腰に大きな負担がかかる重労働を回避できる結球野菜用作業機を提供することを目的とする。 【0010】また、本発明は、紐状部材の再利用を容易にできる結球野菜用作業機を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の結球野菜用作業機は、外葉起し体取り付け部を有する機体と、この機体の前記外葉起し体取り付け部に回転自在に取り付けられ、結球野菜の結球部の縦中心軸と略同軸上の回転中心軸を中心として回転し垂れ下がった外葉を起す回転外葉起し体とを具備し、この回転外葉起し体の先端部には前記外葉の下方に入り込んでこの外葉を拾い上げる拾い上げ部を形成するとともに、この拾い上げ部にて拾い上げられた前記外葉を押し上げながら起す曲線状のガイド部を前記拾い上げ部に連続して形成したものである。 【0012】そして、回転外葉起し体を結球野菜の結球部の縦中心軸と略同軸上の回転中心軸を中心として回転させると、拾い上げ部が垂れ下がった状態にある外葉の下方に入り込んでこの外葉を拾い上げ、続いて、ガイド部がその拾い上げられた外葉を押し上げながら起すので、かがんだ姿勢での手作業をすることなく、垂れ下がった外葉が適切な状態に起される。 【0013】請求項2記載の結球野菜用作業機は、請求項1記載の結球野菜用作業機において、ガイド部は、螺旋状に形成したものである。 【0014】そして、ガイド部を螺旋状に形成したので、このガイド部にて外葉を包み込みむようにして確実に起すことができる。 【0015】請求項3記載の結球野菜用作業機は、請求項1または2記載の結球野菜用作業機において、回転外葉起し体は、基端部に連結軸部を有する外葉起し棒体にて形成し、機体の外葉起し体取り付け部には、前記外葉起し棒体を回転させる駆動力を出力する回転駆動手段を設置し、この回転駆動手段に前記外葉起し棒体の前記連結軸部を連結したものである。 【0016】そして、回転駆動手段を駆動させると、この回転駆動手段からの駆動力で外葉起し棒体が結球野菜の結球部の縦中心軸と略同軸上の回転中心軸を中心として回転し、拾い上げ部が垂れ下がった状態にある外葉の下方に入り込んでこの外葉を拾い上げ、ガイド部がその拾い上げられた外葉を押し上げながら起すので、かがんだ姿勢での手作業をすることなく、垂れ下がった外葉が適切な状態に起される。 【0017】請求項4記載の結球野菜用作業機は、請求項1ないし3のいずれかに記載の結球野菜用作業機において、畝の長さ方向に沿って作付けされた結球野菜列群の各結球野菜の外葉の上部外周面に1本の紐状部材を順次連続的に巻き付ける連続巻き付け手段を具備したものである。 【0018】そして、連続巻き付け手段にて、結球野菜列群のそれぞれの結球野菜の外葉の上部外周面に、1本の紐状部材を順次連続的に巻き付けるので、紐状部材の再利用を容易にできる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の結球野菜用作業機の第1の実施の形態の構成を図面を参照して説明する。 【0020】図1ないし図3において、1は機体で、この機体1の下部には走行部2が設けられ、上部には外葉起し体取り付け部としての棒体取り付け部3が設けられており、この棒体取り付け部3は、昇降用シリンダ4の作動にて、上下方向に沿って移動するようになっている。そして、この棒体取り付け部3には、回転外葉起し体としての外葉起し棒体5が回転自在に取り付けられている。 【0021】この走行部2は、結球野菜としての白菜Aが作付けされた畝の長さ方向に沿って進行方向Xに走行するもので、進行方向Xに沿って長手方向を有する細長板状の1対の基台6を備えている。 【0022】この1対の基台6には、前記機体1の前後左右の4か所に位置して、4つの車輪7が車軸8を介して回転自在に取り付けられ、これらの各車輪7には図示しないタイヤが装着されている。 【0023】また、この1対の基台6には細長棒状の1対の機体手押し用ハンドル9が垂直状に立設され、この1対の機体手押し用ハンドル9のそれぞれの先端側は後方に向って湾曲状に折り曲げ形成され、その各先端部には例えばゴム製で略円筒状の握り部材10が装着されている。また、この1対の機体手押し用ハンドル9のうち一方の機体手押し用ハンドル9の先端近傍には操作部11が取り付けられ、この操作部11にはシリンダ用切換えスイッチ12およびモータ用切換えスイッチ13が設けられている。 【0024】さらに、この1対の基台6のうち一方の基台6には動力源としてのバッテリ15が設置されている。また、この一方の基台6の長手方向の中央部には、上下方向に長手方向を有するガイド棒16が垂直状に立設されている。 【0025】また、この1対の基台6のうち他方の基台6の長手方向の中央部には、前記昇降用シリンダ4が設けられている。この昇降用シリンダ4は、図示しない流体圧力源部に接続されこの流体圧力源部の駆動に伴い作動するもので、上下方向に長手方向を有するシリンダ本体21を備え、このシリンダ本体21の下端部が基台6に固定されている。このシリンダ本体21にはピストンロッド22が上方に向って進退自在に取り付けられ、このピストンロッド22の上端部にはプレート連結部23が形成されている。また、このシリンダ本体21の上部外面には、紐、テープ等の紐状部材25の先端部を取り外し可能に固定する紐固定部26が、前記ガイド棒16と対向する側に向って突出形成され、この紐固定部26にて紐状部材25の取扱いが容易になる。 【0026】また、前記棒体取り付け部3は、進行方向Xに直交する水平方向に沿って長手方向を有する略細長矩形状のベースプレート31を備え、このベースプレート31の長手方向の一端部には挿入孔32が形成され、この挿入孔32には前記ガイド棒16の上端部が摺動自在に挿入されている。また、このベースプレート31の長手方向の他端部には前記ピストンロッド22のプレート連結部23が連結固定されている。 【0027】さらに、このベースプレート31の他端側には、支持棒取り付け部33が前方に向って一体的に突出形成され、この支持棒取り付け部33には上下方向に長手方向を有する支持棒34が固着されている。この支持棒34の下端部には挿通口部35が形成され、この挿通口部35には前記紐状部材25が挿通されている。また、この支持棒34の上部には紐巻ローラ36が回転自在に装着され、この紐巻ローラ36に紐状部材25が巻き戻し可能に巻回され、作業者は紐状部材25を持ち歩く必要がなく、紐状部材25の取扱いを容易にできる。 【0028】また、このベースプレート31の他端部の下面には、細長状のカッタ取り付け部38が下方に向って一体的に突出形成されており、このカッタ取り付け部38の下端部には、前記紐状部材25を所定の長さに切って紐状部材片25a を得るためのカッタ39が装着され、作業者はカッタ39を持ち歩く必要がない。さらに、このベースプレート31の長手方向の中央部には、回転駆動手段としてのモータ40が設けられている。 【0029】さらに、前記外葉起し棒体5は、前記モータ40の駆動時に、白菜Aの結球部Cの縦中心軸Yと略同軸上の回転中心軸を中心として回転して外葉Bを起すもので、金属材料、或いは合成樹脂等からなる断面円形状の棒状部材にて屈曲状に成形され、この外葉起し棒体5の基端部には、上下方向に沿った軸方向を有する連結軸部41が形成され、この連結軸部41の上端部は前記モータ40の図示しないモータ出力軸に連結固定されている。 【0030】また、この連結軸部41の下端には、水平方向に長手方向を有する直線状部42が連続して形成され、この直線状部42の長さは白菜Aの結球部Cの半径より少し大きい寸法になっている。 【0031】さらに、この直線状部42の先端には、左回りの螺旋状をなす曲線状のガイド部43が連続して斜め下に向って形成されている。このガイド部43は、螺旋角が大きい円筒コイルバネ形状で等径状に形成されており、このガイド部43のねじれ角φは、図2に示すように、例えば約315°である。 【0032】また、このガイド部43の先端には、先細状で略三角板形状の拾い上げ部44が連続して形成されている。この拾い上げ部44は、例えば外葉Bを傷めにくい比較的軟質の合成樹脂等にて成形されており、この拾い上げ部44の基端側における幅方向の長さは、前記ガイド部43の外径より大きい寸法になっている。 【0033】次に、上記第1の実施の形態の動作を図面を参照して説明する。 【0034】図4に示す畝に沿って作付けされた結球野菜列群としての白菜列群A1の各白菜Aを越冬させるために、垂れ下がった状態にある外葉Bを起して紐状部材片25aを巻き付ける場合、まず、機体1を畝の長さ方向に沿って、進行方向Xに向けて走行させる。 【0035】この際、外葉起し棒体5は、シリンダ用切換えスイッチ12を操作して、拾い上げ部44の高さを畝の上面の高さに一致させた状態にしておく。また、外葉起し棒体5は、モータ用切換えスイッチ13を操作して、拾い上げ部44を機体1の下部右側に位置させかつ直線状部42の軸方向を機体1の進行方向Xに略一致させた状態にしておく。なお、この外葉起し棒体5の初期状態を、図1および図2に示す。 【0036】そして、機体1が前進し、最初の白菜Aの結球部Cが外葉起し棒体5の内側に入り、この結球部Cの縦中心軸Yと外葉起し棒体5の回転中心軸つまり連結軸部41の回転中心軸とが略同軸上に位置した状態で、機体1を停止させる。 【0037】続いて、モータ用切換えスイッチ13を操作し、モータ40を駆動させると、このモータ40からの駆動力で、外葉起し棒体5が白菜Aの結球部Cの縦中心軸Yと略同軸上の回転中心軸を中心として回転する。 【0038】すると、拾い上げ部44が、結球部Cの周方向に沿って位置する外葉Bの下方に順次入り込んで、この外葉Bを拾い上げる。このとき、ガイド部43が、その拾い上げられた外葉Bを包み込むようにして順次押し上げながら起す。 【0039】そして、外葉起し棒体5が1回転したときに、モータ40を停止させる。その後、紐状部材25の先端部を紐固定部26から取り外し、紐状部材25を紐巻ローラ36から巻き戻し、紐状部材25をカッタ39にて所定の長さに切って紐状部材片25a を得て、この紐状部材片25a を外葉Bの上部外周面に縛って巻き付ける。なお、紐状部材25の先端部は、もとのように紐固定部26に固定する。 【0040】次いで、シリンダ用切換えスイッチ12を操作し、昇降用シリンダ4を作動させると、ピストンロッド22が上方に向って進出し、外葉起し棒体5が上昇し、拾い上げ部44の高さが白菜Aの高さより高くなる。 【0041】その後、機体1を前進させてから、シリンダ用切換えスイッチ12を操作し、外葉起し棒体5を下降させ、外葉起し棒体5を初期状態に戻す。 【0042】そして、次の白菜Aに向けて機体1をさらに前進させ、上述の動作を繰り返す。 【0043】このようにして、上記第1の実施の形態によれば、外葉起し棒体5を回転させると、拾い上げ部44が垂れ下がった状態にある外葉Bの下方に入り込んでこの外葉Bを拾い上げ、続いて、ガイド部43がその拾い上げられた外葉Bを押し上げながら起すので、深くかがんだ姿勢での手作業を要せずして、垂れ下がった外葉Bを適切な状態に起すことができ、その結果、作業効率を向上でき、腰に大きな負担がかかる重労働を回避できる。 【0044】また、ガイド部43を螺旋状に形成したので、このガイド部43にて外葉Bを包み込みむようにして確実に起すことができる。 【0045】さらに、棒体取り付け部3のベースプレート31の長手方向の中央部にモータ40を設け、このモータ40に外葉起し棒体5の連結軸部41を連結したため、機体1のバランスが良く、しかも、簡単な構造であり、小型化を図ることができる。 【0046】次に、本発明の結球野菜用作業機の第2の実施の形態の構成を図面を参照して説明する。 【0047】図5および図6において、51は機体で、この機体51の下部には走行部52が設けられ、上部には外葉起し体取り付け部としての棒体取り付け部53が設けられており、この棒体取り付け部53は、昇降用シリンダ54の作動にて、上下方向に沿って移動するようになっている。そして、この棒体取り付け部53には、回転外葉起し体としての外葉起し棒体55が回転自在に取り付けられている。 【0048】この走行部52は、結球野菜としての白菜Aが作付けされた畝の長さ方向に沿って進行方向Xに走行するもので、進行方向Xに沿って長手方向を有する細長板状の1対の基台56を備えている。この1対の基台56には、前記機体51の前後左右の4か所に位置して、4つの車輪57が車軸58を介して回転自在に取り付けられ、これらの各車輪57には図示しないタイヤが装着されている。また、この1対の基台56には細長棒状の1対の機体手押し用ハンドル59が垂直状に立設され、この1対の機体手押し用ハンドル59のそれぞれの先端側は後方に向って湾曲状に折り曲げ形成され、その各先端部には例えばゴム製で略円筒状の握り部材60が装着されている。また、この1対の機体手押し用ハンドル59のうち一方の機体手押し用ハンドル59の先端近傍には操作部61が取り付けられ、この操作部61にはシリンダ用切換えスイッチ62およびモータ用切換えスイッチ63が設けられている。さらに、この1対の基台56のうち一方の基台56には動力源としてのバッテリ65が設置されている。 【0049】また、この一方の基台56の長手方向の中央部には、上下方向に長手方向を有するガイド棒66が垂直状に立設されている。また、この1対の基台56のうち他方の基台56の長手方向の中央部には、前記昇降用シリンダ54が設されている。この昇降用シリンダ54は、図示しない流体圧力源部に接続されこの流体圧力源部の駆動に伴い作動するもので、上下方向に長手方向を有するシリンダ本体71を備え、このシリンダ本体71の下端部が基台56に固定されている。このシリンダ本体71にはピストンロッド72が上方に向って進退自在に取り付けられ、このピストンロッド72の上端部にはプレート連結部73が形成されている。 【0050】さらに、前記外葉起し体取り付け部53は、進行方向Xに直交する水平方向に沿って長手方向を有する略細長矩形状のベースプレート81を備え、このベースプレート81の長手方向の一端部には挿入孔82が形成され、この挿入孔82には前記ガイド棒66の上端部が摺動自在に挿入されている。また、このベースプレート81の長手方向の他端部には前記ピストンロッド72のプレート連結部73が連結固定されている。さらに、このベースプレート81の長手方向の中央部には、回転駆動手段としての第1のモータ90が設けられている。 【0051】一方、前記外葉起し棒体55は、前記第1のモータ90の駆動時に、白菜Aの結球部Cの縦中心軸Yと略同軸上の回転中心軸を中心として回転して外葉Bを起すもので、この外葉起し棒体55の基端部には、上下方向に沿った軸方向を有する連結軸部91が形成され、この連結軸部91の上端部は前記第1のモータ90の図示しないモータ出力軸に連結固定されている。この連結軸部91の軸方向の中央部外周には、図示しない切欠きを有する円盤88が固着されている。そして、例えば光学式の回転センサ89が切欠きを検知し、前記第1のモータ90の駆動が制御される。また、この連結軸部91の下端には、水平方向に長手方向を有する直線状部92が連続して形成され、この直線状部92の長さは白菜Aの結球部Cの半径より少し大きい寸法になっている。 【0052】一方、この外葉起し棒体55の先端部には、拾い上げ部94が形成され、この拾い上げ部94は、例えば外葉Bを傷めにくい比較的軟質の合成樹脂等にて先細状で略三角板形状に形成されている。また、この拾い上げ部94の基端には、螺旋状をなす曲線状のガイド部93が連続して形成されている。このガイド部93のねじれ角φ1 は、図6に示すように、例えば約135°である。 【0053】また、この外葉起し棒体55の中間部には、図6および図7に示されるように、前記直線状部92と前記ガイド部93との間に位置して、直線状の連結部95が形成されている。 【0054】そして、この連結部95には、図5ないし図8に示すように、この連結部95の軸方向に沿った回転中心軸を中心としてガイド部93を回動させ、拾い上げ部94を所定の高さ位置Hに上昇させる拾い上げ部上昇手段100 が連結されている。なお、この所定の高さ位置Hとは、白菜Aの外葉Bの上部外周面に連続的に巻き付けられた状態にある紐、テープ等の紐状部材75の高さ位置である。 【0055】この拾い上げ部上昇手段100 は、駆動手段としての第2のモータ101 を有し、この第2のモータ101 は前記連結部95に固定した固定板102 に固着されている。また、この第2のモータ101 の出力軸101aには径大歯車103 が固定され、この径大歯車103 には径小歯車104 が噛み合わされ、この径小歯車104 は前記ガイド部93の基端に固定されている。また、この径小歯車104 には円筒部材105 が固定されており、この円筒部材105 は、すべり軸受106 を介在して前記連結部95の径大部分95a に連結され、止め輪107 にて抜け止めされている。 【0056】また、前記第2のモータ101 の出力軸101aの軸方向の中央部外周には、図示しない切欠きを有する円盤108 が固着されている。そして、例えば光学式の回転センサ109 が切欠きを検知し、前記第2のモータ101 の駆動が制御される。 【0057】一方、図5および図6において、111 はアーム体で、このアーム体111 は金属材料、或いは合成樹脂等からなる断面円形状の棒状部材にて略L字形状に成形されている。このアーム体111 の基端部には円筒状部112 が形成され、この円筒状部112 の内側に前記連結軸部91が遊嵌され、このアーム体111 は白菜Aの結球部Cの縦中心軸Yと略同軸上の回転中心軸を中心として回転自在になっている。 【0058】また、このアーム体111 の基端近傍には、作用突部113 が下方に向って一体的に突出形成され、この作用突部113 は前記直線状部92に当接している。 【0059】さらに、このアーム体111 の先端側には、上下方向に長手方向を有する紐取り付け軸部115 が形成され、この紐取り付け軸部115 には紐巻ローラ116 が回転自在に装着され、この紐巻ローラ116 には紐状部材75が巻き戻し可能に巻回して取り付けられている。また、この紐取り付け軸部115 の下端部にはガイド支持棒118 が水平状に取り付けられ、このガイド支持棒118 にはガイド体119 が取り付けられている。 【0060】さらに、この紐取り付け軸部115 の上端部には紐保持体121 が取り付けられている。この紐保持体121 は、線状部材を折り曲げ形成したもので、この紐保持体121 の基端部にはリング部122 が形成され、このリング部122 の内側に前記紐取り付け軸部115 が遊嵌され、この紐保持体121 は紐取り付け軸部115 の軸方向に沿った回転中心軸を中心として回動自在になっている。また、この紐保持体121の先端部には弾性変形可能な紐挟持部123 がU字形状に折り曲げ形成され、この紐挟持部123 には紐状部材75の途中部分が挟持されている。 【0061】なお、前記拾い上げ部上昇手段100 、アーム体111 、紐巻ローラ116 、ガイド支持棒118 、ガイド体119 等にて、連続巻き付け手段125 が構成されている。 【0062】次に、上記第2の実施の形態の動作を図面を参照して説明する。 【0063】図11に示す畝に沿って作付けされた白菜列群A1の各白菜Aを越冬させるために、垂れ下がった状態にある外葉Bを起して紐状部材75を巻き付ける場合、まず、図11に示すように、畝に立設した支柱130 に紐状部材75の先端部を取り付ける。 【0064】その後、機体51を畝の長さ方向に沿って、進行方向Xに向けて走行させる。この際、外葉起し棒体55は、シリンダ用切換えスイッチ62を操作して、拾い上げ部94の高さを畝の上面の高さに一致させた状態にしておく。また、外葉起し棒体55は、モータ用切換えスイッチ63を操作して、拾い上げ部94を機体51の下部左側に位置させかつ直線状部92の軸方向を機体51の進行方向Xに略一致させた状態にしておく。なお、この外葉起し棒体55の初期状態を、図1、図2および図9(a) に示す。 【0065】そして、機体51が前進し、最初の白菜Aの結球部Cが外葉起し棒体55の内側に入り、この結球部Cの縦中心軸Yと外葉起し棒体55の回転中心軸とが略同軸上に位置した状態で、機体51を停止させる。なお、紐状部材75は紐巻ローラ116 から順次巻き戻され、この巻き戻された紐状部材75は紐挟持部123 にて引っ張られた状態に維持されている。 【0066】続いて、モータ用切換えスイッチ63を操作し、第1のモータ90を駆動させると、この第1のモータ90からの駆動力で、外葉起し棒体55が白菜Aの結球部Cの縦中心軸Yと略同軸上の回転中心軸を中心として回動する。 【0067】すると、拾い上げ部94が、外葉Bの下方に順次入り込んで、この外葉Bを拾い上げる。このとき、ガイド部93が、その拾い上げられた外葉Bを順次押し上げなら起す。また、外葉起し棒体55の直線状部92が作用突部113 に当接するため、アーム体111 が外葉起し棒体55とともに回動し、紐巻ローラ116 から紐状部材75が順次巻き戻され、この巻き戻された紐状部材75が外葉Bの上部外周面の一部に巻き付く。 【0068】そして、この拾い上げ部94が図9(b) に示す状態になると、第1のモータ90が停止する。続いて、第2のモータ101 からの駆動力で、ガイド部93が連結部95の軸方向に沿った回転中心軸を中心として所定量回動し、拾い上げ部94が所定の高さ位置Hに上昇した図8に示す状態になる。 【0069】その後、第1のモータ90により、外葉起し棒体55が所定量回動すると、拾い上げ部94が、図9(c) の2点鎖線で示すように、紐状部材75を乗り越えた状態になる。続いて、第2のモータ101 により、ガイド部93が所定量だけ反対方向に回動すると、拾い上げ部94が図9(c) の実線で示す状態になる。 【0070】次に、再び、第1のモータ90により、外葉起し棒体55が所定量回動すると、拾い上げ部94が図10(a) に示すように1回転した状態になる。このとき、拾い上げ部94が外葉Bの下方に順次入り込んで拾い上げるとともに、ガイド部93がその拾い上げられた外葉Bを順次押し上げつつ起し、続いて、紐状部材75が外葉Bの上部外周面に巻き付く。 【0071】そして、次の白菜Aに向けて機体51を前進させると、図10(b) に示すように、ガイド体119 が最初の白菜Aの外葉Bの外面に当接し、アーム体111 が外葉Bからモーメントを受けて所定量回動し、作用突部113 が直線状部92から離間した状態になる。 【0072】続いて、この機体51をさらに前進させると、ガイド体119 が外葉Bの外周面に沿って移動し、紐巻ローラ116 から紐状部材75が順次巻き戻され、図10(c) に示すように、この紐状部材75の途中部分が外葉Bの上部外周面に巻き付いた状態になる。このようにして、最初の白菜Aについての起し作業、巻き付け作業を完了する。 【0073】次いで、図10(c) に示す状態から、機体51をさらに前進させると、アーム体111 が紐状部材75からモーメントを受けて所定量回動し、図9(a) に示す初期状態になる。そして、上述の動作を繰り返すと、白菜列群A1の起し作業、巻き付け作業を完了する。なお、この巻き付け作業は、連続巻き付け手段125 にて、1本の紐状部材75で順次連続的に行われている。 【0074】このようにして、上記第2の実施の形態によれば、外葉起し棒体55を回転させると、拾い上げ部94が垂れ下がった状態にある外葉Bの下方に入り込んでこの外葉Bを拾い上げ、続いて、ガイド部93がその拾い上げられた外葉Bを押し上げながら起すので、深くかがんだ姿勢での手作業を要せずして、垂れ下がった外葉Bを適切な状態に起すことができ、その結果、作業効率を向上でき、腰に大きな負担がかかる重労働を回避できる。 【0075】また、連続巻き付け手段125 にて、白菜列群A1のそれぞれの白菜Aの外葉Bの上部外周面に、1本の紐状部材75を順次連続的に巻き付けるので、手間のかかる煩雑な締め付け作業を回避でき、作業効率をより一層向上でき、しかも、紐状部材75の再利用を容易にできる。 【0076】さらに、ガイド部93を螺旋状に形成したので、このガイド部93にて外葉Bを包み込みむようにして確実に起すことができる。 【0077】また、棒体取り付け部53のベースプレート81の長手方向の中央部にモータ90を設け、このモータ90に外葉起し棒体の連結軸部91を連結したため、機体51のバランスが良く、しかも、簡単な構造であり、小型化を図ることができる。 【0078】なお、上記第1の実施の形態および第2の実施の形態においては、機体1,51は、走行部2,52を設けた構成について説明したが、例えば、走行部2,52を設けるかわりに、図示しない走行車に機体1,51を連結するための連結部を設けた構成でもよい。 【0079】また、上記第1の実際の形態において、外葉起し棒体5は、左回りの螺旋状をなすガイド部43を直線状部42に連続して形成した構成について説明したが、右回りの螺旋状に形成してもよい。さらに、外葉起し棒体5は円筒コイルバネ形状で等径状に形成した構成について説明したが、円錐コイルバネ形状に形成した構成でもよい。 【0080】さらに、上記第1の実際の形態における外葉起し棒体5は、例えば、図12に示す外葉起し棒体5aでもよい。すなわち、この外葉起し棒体5aは、連結軸部41の下端に連続して形成した中間部128 を有し、この中間部128 の先端に半円弧状の外葉保持部126 を連続して形成し、この外葉保持部126 の先端にねじれ角の比較的小さい曲線状のガイド部127 を連続して形成し、このガイド部127 の先端に拾い上げ部としてのローラ部44a を形成した構成とされている。 【0081】そして、この構成によれば、外葉起し棒体5aの外葉保持部126 が、ガイド部127 にて起された外葉Bを略鉛直状に保持するので、紐状部材片25a を外葉Bの上部外周面に簡単に縛って巻き付けることができる。また、ローラ部44a が回転することで、外葉Bの損傷を防止できる。 【0082】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、回転外葉起し体を回転させると、拾い上げ部が垂れ下がった状態にある外葉の下方に入り込んでこの外葉を拾い上げ、続いて、ガイド部がその拾い上げられた外葉を押し上げながら起すので、かがんだ姿勢での手作業を要せず、垂れ下がった外葉を適切な状態に起すことができ、その結果、作業効率を向上でき、腰に大きな負担がかかる重労働を回避できる。 【0083】請求項2記載の発明によれば、ガイド部を螺旋状に形成したので、このガイド部にて外葉を包み込みむようにして確実に起すことができる。 【0084】請求項3記載の発明によれば、回転外葉起し体を外葉起し棒体にて形成し、この外葉起し棒体の連結軸部を回転駆動手段に連結したため、簡単な構造であり、小型化を図ることができ、また、回転駆動手段にて簡単に外葉起し棒体を回転できる。 【0085】請求項4記載の発明によれば、連続巻き付け手段にて、結球野菜列群のそれぞれの結球野菜の外葉の上部外周面に、1本の紐状部材を順次連続的に巻き付けるので、作業効率を向上できるばかりでなく、紐状部材の再利用を容易にできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188009 【氏名又は名称】松山株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月13日(1998.10.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−116238(P2000−116238A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月25日(2000.4.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−290938 |
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