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【発明の名称】 プラスチック製半裁連木
【発明者】 【氏名】三橋 進

【氏名】関谷 崇

【氏名】日野 昇

【要約】 【課題】単一種類の半裁連木を用いて半裁連木相互を容易に連結することができるプラスチック製半裁連木を提供すること。

【解決手段】正面側から見て複数の木材が併設して連なった形状を持つプラスチック製半裁連木2であって、プラスチック製半裁連木2の背面側に、当該半裁連木2の両側端部から突出するように設けられた第1連結ロッド10と、プラスチック製半裁連木2の背面側に、当該半裁連木2の両側端部から突出するように設けられた第2連結ロッド12とを有し、第1連結ロッド10の下面から半裁連木2の上下方向第1端部6までの距離を(H1)とし、第2連結ロッド12の下面から半裁連木2の上下方向第2端部8までの距離を(H2)とした場合に、H2=H1+α(ただし、αは0以上)である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 正面側から見て複数の木材が併設して連なった形状を持つプラスチック製半裁連木であって、前記プラスチック製半裁連木の背面側に、当該半裁連木の両側端部から突出するように設けられた第1連結ロッドと、前記プラスチック製半裁連木の背面側に、当該半裁連木の両側端部から突出するように設けられた第2連結ロッドとを有し、前記第1連結ロッドの下面から前記半裁連木の上下方向第1端部までの距離を(H1)とし、前記第2連結ロッドの下面から前記半裁連木の上下方向第2端部までの距離を(H2)とした場合に、H2=H1+α(ただし、αは0以上)であることを特徴とするプラスチック製半裁連木。
【請求項2】 正面側から見て複数の木材が併設して連なった形状を持つプラスチック製半裁連木であって、前記プラスチック製半裁連木の背面側に、当該半裁連木の両側端部から突出するように設けられた連結ロッドを有し、前記連結ロッドの一方の第1端部の下面から前記半裁連木の上下方向第1端部までの距離を(H3)とし、他方の第2端部の上面から前記半裁連木の上下方向第1端部までの距離を(H4)とした場合に、H4=H3+α(ただし、αは0以上)であることを特徴とするプラスチック製半裁連木。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば公園、遊園地、遊歩道などでプランター、土留め、池の修景材などとして使用されるプラスチック製半裁連木に係り、さらに詳しくは、単一種類の半裁連木を用いて半裁連木相互を容易に連結することができるプラスチック製半裁連木の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】半裁連木は、正面側から見て複数の木材が併設して連なった形状を持ち、公園などのプランターや土留めあるいは池の修景材などとして好適に用いられている。従来の半裁連木は、コンクリート製であり、重量が大きく、その運搬および取り扱い作業性に難点があった。また、コンクリート製半裁連木の施工に際し、1ブロック毎に背面を土中に固定する必要があり、その作業が煩雑であった。
【0003】また、最近では、プラスチック製擬木が開発され、プラスチック製半裁連木も開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のプラスチック製半裁連木は、半裁連木相互を連結するために、半裁連木とは別の連結具を必要としていた(たとえば、特公平6−37775号等)。半裁連木の背面に半裁連木相互を連結するための連結ロッドを一体成形することも考えられるが、その場合には、隣接する半裁連木間で、連結ロッド相互が干渉することから、隣接する半裁連木では、連結ロッドの位置がオフセットしている半裁連木を配置する必要があった。このため、連結ロッドが一体成形された半裁連木を射出成形等により形成するための金型として、二種類の金型を必要とし、連結ロッドの形成位置がオフセットしている二種類の半裁連木を成形する必要があった。このことは、半裁連木の製造コストを増大させると共に、半裁連木の施工現場に二種類の半裁連木を搬送し、これらを交互に配置しなければならないと言う煩わしさを伴う。
【0005】本発明は、このような実状に鑑みてなされ、単一種類の半裁連木を用いて半裁連木相互を容易に連結することができるプラスチック製半裁連木を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るプラスチック製半裁連木は、正面側から見て複数の木材が併設して連なった形状を持つプラスチック製半裁連木であって、前記プラスチック製半裁連木の背面側に、当該半裁連木の両側端部から突出するように設けられた第1連結ロッドと、前記プラスチック製半裁連木の背面側に、当該半裁連木の両側端部から突出するように設けられた第2連結ロッドとを有し、前記第1連結ロッドの下面から前記半裁連木の上下方向第1端部までの距離を(H1)とし、前記第2連結ロッドの下面から前記半裁連木の上下方向第2端部までの距離を(H2)とした場合に、H2=H1+α(ただし、αは0以上)であることを特徴とする。
【0007】本発明の第1の観点に係る半裁連木において、第1連結ロッドおよび第2連結ロッドは、プラスチック製半裁連木の背面に一体成形してあることが好ましい。また、これら連結ロッドは、それぞれ水平方向に連続して成形することが好ましいが、必ずしも連続して成形することなく、断続的に成形することも可能である。
【0008】本発明の第2の観点に係るプラスチック製半裁連木は、正面側から見て複数の木材が併設して連なった形状を持つプラスチック製半裁連木であって、前記プラスチック製半裁連木の背面側に、当該半裁連木の両側端部から突出するように設けられた連結ロッドを有し、前記連結ロッドの一方の第1端部の下面から前記半裁連木の上下方向第1端部までの距離を(H3)とし、他方の第2端部の上面から前記半裁連木の上下方向第1端部までの距離を(H4)とした場合に、H4=H3+α(ただし、αは0以上)であることを特徴とする。
【0009】本発明の第2の観点に係るプラスチック製半裁連木の背面には、二以上の連結ロッドが一体成形してあることが好ましい。また、これら連結ロッドは、それぞれ水平方向に連続して成形することが好ましいが、必ずしも連続して成形することなく、断続的に成形することも可能である。
【0010】
【作用】本発明の第1の観点に係るプラスチック製半裁連木では、H2=H1+α(ただし、αは0以上)であるので、これら半裁連木を横方向に連結する際には、連結すべき一方の半裁連木の上下を、連結すべき他方の半裁連木の上下と逆にして配列する。その結果、連結される両半裁連木の第1連結ロッドおよび第2連結ロッドは、隣接する半裁擬木間で干渉することなく、オフセットして配置され、これらを容易に連結することができる。このような連結を繰り返すことにより、一種類の半裁擬木を上下逆にしながら交互に配置して連結することができ、正面側から見れば、多数の擬木が横方向に整然と併設してあるように見える。
【0011】本発明の第2の観点に係るプラスチック製半裁連木では、H4=H3+α(ただし、αは0以上)であるので、これら半裁連木を横方向に連結する際には、連結すべき一方の半裁連木の上下を、連結すべき他方の半裁連木の上下と逆にすることなくそのまま配列する。その結果、連結される両半裁連木の連結ロッドは、隣接する半裁擬木間で干渉することなく、オフセットして配置され、これらを容易に連結することができる。このような連結を繰り返すことにより、一種類の半裁擬木を上下逆にせずにそのまま配置して連結することができ、正面側から見れば、多数の擬木が横方向に整然と併設してあるように見える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
【0013】図1(A)は本発明の1実施形態に係る半裁連木の側面図、同図(B)は半裁連木の背面図、同図(C)は半裁連木の上下を逆にした場合の背面図、図2は半裁連木の正面側斜視図、図3は本発明の他の実施形態に係る半裁連木の背面図である。
【0014】第1実施形態図1および図2に示す本実施形態に係るプラスチック製半裁連木2は、正面側から見て複数の木材が併設して連なった凹凸形状を持つ正面部4を有し、その上下方向第1端部6には、複数の木材の横断面に似せた年輪状模様が形成してある。また、半裁連木2の上下方向第2端部8には、上下方向第1端部と同様な年輪状模様が形成してある。
【0015】この半裁連木2の背面には、平坦状凹所5が形成してあり、ここに第1連結ロッド10と第2連結ロッド12とが水平方向に沿って略平行に一体に成形してある。一方の第1連結ロッド10は、平坦状凹所5において、上下方向第1端部6側に成形してあり、他方の第2連結ロッド12は、上下方向第2端部8側に成形してある。
【0016】第1連結ロッド10および第2連結ロッド12の両端14,16,18,20は、それぞれ半裁連木2の側端部から外側に突出するように形成してある。第1連結ロッド10および第2連結ロッド12を背面に一体成形された半裁連木2は、たとえば再生プラスチックなどのプラスチックを用いて射出成形することにより得られる。
【0017】本実施形態では、第1連結ロッド10の下面から半裁連木2の上下方向第1端部6までの距離を(H1)とし、第2連結ロッド12の下面から半裁連木2の上下方向第2端部8までの距離を(H2)とした場合に、H2=H1+αである。ただし、αは、0以上の余裕の寸法であり、好ましくは0〜20mm程度である。αが大きすぎると、半裁連木2相互を連結する際に、連結すべき連結ロッド10,12の端部が上下方向に離れすぎ、連結しにくくなる傾向にある。
【0018】本実施形態では、図1(B)、(C)および図2に示すように、これら半裁連木2相互を横方向に連結する際には、連結すべき一方の半裁連木2の上下を、連結すべき他方の半裁連木2の上下と逆にして配列する。その結果、連結される両半裁連木2の第1連結ロッド10および第2連結ロッド12は、隣接する半裁擬木間で干渉することなく、オフセットして配置され、これらを容易に連結することができる。このような連結を繰り返すことにより、一種類の半裁擬木2を上下逆にしながら交互に配置して連結することができ、正面側から見れば、多数の擬木が横方向に整然と併設してあるように見える。
【0019】第2実施形態図3に示すように、本実施形態に係るプラスチック製半裁連木2aは、前記第1実施形態に係る半裁連木2の変形例であり、正面側の形状は同じであり、背面側の構造が異なる。
【0020】すなわち、本実施形態に係る半裁連木2aでは、背面に形成された平坦状凹所5aに、第1連結ロッド10aと第2連結ロッド12aとが略水平方向に沿って略平行に一体に成形してある。第1連結ロッド10aは、平坦状凹所5aにおいて、半裁擬木2aの上下方向第1端部6aの側に配置され、第2連結ロッド12aは、半裁擬木2aの上下方向第2端部8aの側に配置される。各連結ロッド10aおよび12aの両端部14a,16a,18a,20aは、半裁連木2aの側端部から両側に突出して成形される。
【0021】本実施形態では、各連結ロッド10a,12aの一方の第1端部14a,18aの下面から半裁連木2aの上下方向第1端部6aまでの距離を(H3,H3’)とし、他方の第2端部16a,20aの上面から半裁連木2aの上下方向第1端部6aまでの距離を(H4,H4’)とした場合に、H4=H3+αおよびH4’=H3’+αとなるように、ロッド10a,12aの途中にオフセット移行部30を成形してある。なお、前記αは、前記第1実施形態の場合と同様な数値範囲である。
【0022】本実施形態に係るプラスチック製半裁連木2aでは、H4=H3+αおよびH4’=H3’+αであるので、これら半裁連木2aを横方向に連結する際には、連結すべき一方の半裁連木2aの上下を、連結すべき他方の半裁連木2aの上下と逆にすることなくそのまま配列する。その結果、連結される両半裁連木の連結ロッド10a,12aの両端部は、隣接する半裁擬木間で干渉することなく、オフセットして配置され、これらを容易に連結することができる。このような連結を繰り返すことにより、一種類の半裁擬木2aを上下逆にせずにそのまま配置して連結することができ、正面側から見れば、多数の擬木が横方向に整然と併設してあるように見える。
【0023】なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0024】たとえば、前記第2実施形態に係る半裁連木2aにおいて、オフセット移行部30を成形することなく、オフセット移行部30において不連続となる連結ロッド10aまたは12aとしても良い。
【0025】また、前記第1実施形態および第2実施形態に係る半裁連木2,2aにおいて、連結ロッド10,12,10a,12aの両端14,16,18,20,14a,16a,18a,20aの形状を、図4(A)に示すように、連結孔22を持つ単純短形にしたが、これに限らず、図4(B)に示すように、切欠部24を持つ台形状に成形しても良い。その場合には、半裁連木2,2a相互を同一平面状でなく、所定角で屈曲状に連結する際に効果的である。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係るプラスチック製半裁連木によれば、半裁連木がプラスチック製なので軽量で取り扱い易い。また、単一種類の半裁連木を用い、背面に形成してある連結ロッドを連結するのみで、半裁連木相互を容易に連結することができるので、半裁連木の製造コストおよび施工コストも低減することができる。
【出願人】 【識別番号】000229117
【氏名又は名称】日本ゼオン株式会社
【出願日】 平成10年9月30日(1998.9.30)
【代理人】 【識別番号】100097180
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 均 (外1名)
【公開番号】 特開2000−102323(P2000−102323A)
【公開日】 平成12年4月11日(2000.4.11)
【出願番号】 特願平10−276872