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【発明の名称】 苗コンテナの積上装置
【発明者】 【氏名】佐々木 孝

【氏名】西村 潤二

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗を収納する苗コンテナを保持し持ち上げる持上装置を設け、持上装置を水平移動させる水平移動装置を持上装置の上方に設け、水平移動装置には持上装置を上下動させる巻上装置を設け、水平移動装置の水平移動を案内する一対の水平レールを設け、苗コンテナを保持し持ち上げて移動し積み重ねる積上装置において、持上装置の上下動を案内する一対の上下案内体を持上装置と水平移動装置の間に設け、持上装置は上下案内体と所定方向にのみ回動して変位自在に止めた苗コンテナの積上装置。
【請求項2】 苗を収納する苗コンテナを保持し持ち上げる持上装置を設け、持上装置には左右並列に並んだ苗コンテナを吊り上げ保持する左右ハンガーを設け、左右ハンガーを苗コンテナの内方から外方に移動させる左右レバーを持上装置に設け、左レバーにより左ハンガーのみが開く方向に移動して左側の苗コンテナを保持し右レバーにより右ハンガーのみが開く方向に移動して右側の苗コンテナを保持する苗コンテナの積上装置。
【請求項3】 左右レバーを左右ハンガーが開く所定位置に固定する安全フックを持上装置に設けた請求項2記載の苗コンテナの積上装置。
【請求項4】 苗を収納する苗コンテナを保持し持ち上げる持上装置を設け、持上装置を水平移動させる水平移動装置を持上装置の上方に設け、水平移動装置には持上装置を上下動させる巻上装置を設け、持上装置は巻上装置のワイヤーで吊り下げられ、ワイヤーの下端にウェートを設け、ウェートは持上装置に上下方向にのみ所定距離移動自在に止めた苗コンテナの積上装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農作物の移植栽培で、苗床から取り出された苗を苗コンテナに収納して搬送する際に、パレット上に苗コンテナを積み上げる積上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】苗床から回収するときに、苗コンテナとしての育苗箱を拾い上げて回収し昇降装置により持ち上げるものとして、特開平9−205890号に示されるように、上下方向に無端回行する一対の搬送ベルトに育苗箱の両端底部を持ち上げ保持する突起を所定間隔毎に設けた昇降装置が知られている。そして、昇降装置は上方に向けて積み上げた複数の育苗箱を載換え装置により同時に台車に押し出して載せ換えるものである。
【0003】甜菜(ビート大根)の移植栽培では、培土が多く重い紙筒苗が使用され、その苗を苗コンテナとしての苗運搬容器に収納して移植に供されるものとして、苗床で実公平4−37371号や特許第2652508号に示されるような分割機で紙筒苗の長手方向を2分割して苗運搬容器に苗を収納し、苗床から圃場まで運搬し移植機に供給するもので、特許第2537452号に示されるように苗を収納した苗運搬容器を苗載置部に載せるだけで移載され、連続的に植付できる苗運搬容器は知られている。そして、苗運搬容器はパレット上に人手や一般的なクレーン状のもので下から順に積み重ねられてトラック等で苗床から圃場まで運搬される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術の苗コンテナの昇降装置では、苗コンテナを保持し順次持ち上げていくもので、個々の苗コンテナは離間している。そのため、その苗コンテナを載換える台車には持ち上げた苗コンテナの数に見合う数の棚を必要とし、台車の構造が複雑となる。
【0005】また、個々の苗コンテナが離間しないように順次下から持ち上げることも考えられるが、重い紙筒苗の場合に多数の苗コンテナを一度に持ち上げようとするのは、強度と必要な力の面で無理がある。
【0006】苗コンテナを一般的なクレーン状のものでワイヤーロープで吊り上げて積み重ねようとすると、苗コンテナの上に苗コンテナを合わせる位置合わせを正確にせず積み重ねると運搬中に倒れてしまう。また、ワイヤーで吊り上げて水平方向に移動させると、苗コンテナが揺れてしまう。そのため、位置合わせが難しく時間がかかり、積み重ねた苗コンテナの苗に衝突させないよう注意して作業をしなければならず、非能率なものとなっていた。
【0007】そこで、苗コンテナの位置合わせを簡単にしたり揺れたりしないよう上下案内レールで固定することも試みられているが、前記分割機で分割された苗を収納した苗コンテナは傾いているため、上下案内レールで上下にしか移動しないよう固定したものでは傾いた苗コンテナを保持することができない。
【0008】また、左右並列に並んだ苗コンテナを一度に吊り上げ保持するハンガーを持った積上装置も試みられているが、苗コンテナの保持部の間隔が不揃いだと片側の苗コンテナを落としてしまうことがあった。つまり、左右並列に並んだ苗コンテナを一度に吊り上げるハンガーは、苗コンテナの内方から外方に移動させると保持部の間隔が狭い方が先に利いて広い方が充分に保持されないためである。
【0009】また、ワイヤーで吊り上げるものでは、不用意にワイヤーを巻き戻しすぎると巻胴の巻きが緩んで、再び巻き上げたときにワイヤーを損傷することがある。
【0010】本発明は、以上のような問題点を解決し、苗コンテナの上に苗コンテナを合わせる位置合わせが正確にできかつ傾いた苗コンテナでも保持でき、苗コンテナの保持部の間隔が不揃いであっても確実に保持でき、不用意にワイヤーを巻き戻しすぎてもワイヤーを損傷することがない積上装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の苗コンテナの積上装置は、苗Pを収納する苗コンテナCを保持し持ち上げる持上装置40を設け、持上装置40を水平移動させる水平移動装置20を持上装置40の上方に設け、水平移動装置20には持上装置40を上下動させる巻上装置30を設け、水平移動装置20の水平移動を案内する一対の水平レール15を設け、苗コンテナCを保持し持ち上げて移動し積み重ねる積上装置10において、持上装置40の上下動を案内する一対の上下案内体60を持上装置40と水平移動装置20の間に設け、持上装置40は上下案内体60と所定方向にのみ回動して変位自在に止めたものである。
【0012】請求項2の発明の苗コンテナの積上装置は、苗Pを収納する苗コンテナCを保持し持ち上げる持上装置40を設け、持上装置40には左右並列に並んだ苗コンテナCを吊り上げ保持する左右ハンガー42,43を設け、左右ハンガー42,43を苗コンテナCの内方から外方に移動させる左右レバー48,49を持上装置40に設け、左レバー48により左ハンガー42のみが開く方向に移動して左側の苗コンテナCを保持し右レバー49により右ハンガー43のみが開く方向に移動して右側の苗コンテナCを保持するものである。
【0013】請求項3の発明の苗コンテナの積上装置は、左右レバー48,49を左右ハンガー42,43が開く所定位置に固定する安全フック50,51を持上装置40に設けたものである。
【0014】請求項4の発明の苗コンテナの積上装置は、苗Pを収納する苗コンテナCを保持し持ち上げる持上装置40を設け、持上装置40を水平移動させる水平移動装置20を持上装置40の上方に設け、水平移動装置20には持上装置40を上下動させる巻上装置30を設け、持上装置40は巻上装置30のワイヤー33で吊り下げられ、ワイヤー33の下端にウェート34を設け、ウェート34は持上装置40に上下方向にのみ所定距離移動自在に止めたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1の発明では、持上装置40の上下動を案内する一対の上下案内体60を持上装置40と水平移動装置20の間に設け、持上装置40は上下案内体60と所定方向にのみ回動して変位自在に止めたから、持上装置40は傾いた苗コンテナCに対応して傾けることができる。
【0016】請求項2の発明では、左レバー48により左ハンガー42のみが開く方向に移動して左側の苗コンテナCを保持し、右レバー49により右ハンガー43のみが開く方向に移動して右側の苗コンテナCを保持するから、左右並列に並んだ苗コンテナCの保持部の間隔の不揃いに影響されずに保持できる。
【0017】請求項3の発明では、左右レバー48,49を左右ハンガー42,43が開く所定位置に固定する安全フック50,51を持上装置40に設けたから、左右ハンガー42,43が閉じることなく確実に保持できる。
【0018】請求項4の発明では、ワイヤー33の下端にウェート34を設け、ウェート34は持上装置40に上下方向にのみ所定距離移動自在に止めたから、不用意にワイヤー33を巻き戻しすぎてもウェート34が下がり巻きが緩むことがない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
【0020】苗Pとして、紙筒育苗容器による紙筒苗を示している。この紙筒育苗容器は、上下が開口した紙筒を貼り合わせたもので、この紙筒中に培土を詰めて播種して育苗すると苗Pが生長して紙筒苗となる。
【0021】育苗を完了した苗Pは、フォーク状に一列に並んだ多数の針と車輪とハンドルによる苗運搬車により、苗床から取り出される。
【0022】苗運搬車により取り出された苗Pは、分割機1の載置台に載せられ2分割される。分割機1は、苗Pを約10cm離間させ2分割した後、載置台を傾斜させ苗Pの自重により滑らせて苗コンテナCに移し替える。このとき、苗Pを損傷しないよう、苗コンテナCは載置台の傾斜にあった傾きに載置される。
【0023】苗コンテナCは、上記分割機1で2分割した苗Pを収納し、苗床から圃場まで運搬し移植機に供給するもので、苗Pを載せる底板と、底板の左右に設けた収納される苗Pより高い一対の持手と、一対の持手の下端に積み重ねたときに持手上に載る載置受を設ける。一対の持手は、細い丸棒を略コの字に曲げその開口を下向きとした形状で、その上辺は直線状に形成され作業者が手で持ったり持上装置40で持ち上げるとき安定して持てるようになっている。載置受には、積み重ねる苗コンテナCの位置が多少合わなくても持手に正しく載るような案内部を設けている。
【0024】つぎに、この苗Pを収納した苗コンテナCをパレット2上に並べかつ積み重ねる、積上装置10について説明する。この積上装置10は、2個の苗コンテナCを同時に持ち上げ同時に置くことができ、パレット2上に左右に2列で前後に複数列で上方に5段まで積み重ねできるもので、パレット2上の苗コンテナCの上に次の苗コンテナCを下から順に積み重ねるものである。
【0025】図1において、10は積上装置であり、積上装置10は平面視が略長方形の枠状に形成し、苗床に隣接した地面E上に載置される。積上装置10内の地面E上には苗コンテナCを積み重ねる上面が平なパレット2を置き、積上装置10の一端の地面E上に分割機1を置く。
【0026】積上装置10の分割機1側の両側に一対の後柱11を垂直に設け、後柱11の下端には積上装置10を移動させるための自在に回転する車輪12を設け、分割機1側の反対側の両側に一対の前柱13を垂直に設け、前柱13の下端には積上装置10が移動しないよう地面Eに刺して固定するアンカー14を設ける。
【0027】左右の前柱13と後柱11の上部の間に渡って前後方向に水平な一対の水平レール15を設け、水平レール15の高さは作業者の身長より高くする【0028】一対の水平レール15の上部の間には水平移動装置20を設け、水平移動装置20は持上装置40を水平移動させ、水平移動装置20は水平レール15に沿って案内され前後方向に自由に水平移動する。
【0029】水平移動装置20として、左右方向に水平に長く平面視が略長方形の枠状に形成したガーダ21を設け、ガーダ21の両端に前後方向に長い一対のサドル22を設け、サドル22の前後にその側部から水平レール15の上面に接して自由に回転するローラー23を設け、その下部から水平レール15の内方側面に接して自由に回転するローラー24を設ける。ローラー23,24が水平レール15の上面と内方側面を転がり動くことにより、水平移動装置20は前後方向に自由に移動し、前柱13と後柱11の間を移動する。
【0030】ガーダ21の左右両端部から下方に、上下案内体60を上下方向に案内する一対の案内承25を設ける。
【0031】水平移動装置20のガーダ21の中央部上面から下方に、持上装置40を上下動させる巻上装置30を設ける。巻上装置30には、減速機とブレーキが付いた正逆回転可能な電動モーター31と、モーター31の軸にはめ込まれた巻胴32と、巻胴32に巻き掛けられ下方の持上装置40を吊り下げる鋼製ワイヤーロープとしてのワイヤー33と、ワイヤー33の下端にウェート34を設ける。ウェート34は鋼製等の重い素材から成り水平方向に長い略円筒形状で、その中央にワイヤー33を巻き掛けて固定し、ウェート34の両端の突起により持上装置40に上下方向にのみ所定距離移動自在に止める。
【0032】苗Pを収納する苗コンテナCを保持し持ち上げるハンド部としての持上装置40を、水平移動装置20の下方に左右方向に水平に長く設ける。
【0033】持上装置40には、平面視が略長方形の持上装置枠41を設ける。持上装置枠41は、左右並列に並んだ苗コンテナCの長手方向の長さにほぼ等しい長さで、水平に設ける。持上装置枠41の左半分が左側の苗コンテナCに対応し、右半分が右側の苗コンテナCに対応する。
【0034】持上装置枠41の前後側面には、左右並列に並んだ苗コンテナCを吊り上げ保持する左右ハンガー42,43を設ける。左右ハンガー42,43は1個の苗コンテナCに対して4個設けられ、左ハンガー42が左側の苗コンテナCを保持し、右ハンガー43が右側の苗コンテナCを保持する。左右ハンガー42,43は上下方向中間部をピンにて自由に回転するよう止められ左右ハンガー42,43の下端は左右方向に回転移動する。左右ハンガー42,43の下端部は、苗コンテナCの一対の持手を保持するよう切り欠かれた、フックと成っている。
【0035】持上装置枠41の上面には、左右ハンガー42,43を回転移動させる左右レバー48,49を設ける。左右レバー48,49は、略コの字状でその開口を下向きとした形状で、持上装置枠41上面の支承にピンにて自由に回転するよう止められる。
【0036】左レバー48のピン上部と左側の左ハンガー42の上部との間をリンク44にて連結し、左レバー48のピン下部と右側の左ハンガー42の上部との間をリンク45にて連結し、右レバー49のピン上部と右側の右ハンガー43の上部との間をリンク46にて連結し、右レバー49のピン下部と左側の右ハンガー43の上部との間をリンク47にて連結する。リンク44,45,46,47は各々左右ハンガー42,43と左右レバー48,49とにピンにて自由に回転するよう止められ、左右レバー48,49を回転移動させると左右ハンガー42,43が回転移動する。
【0037】左右レバー48,49が略垂直方向に回転移動した位置で、左右ハンガー42,43の下端部のフックが苗コンテナCの中央部方向に閉じた、苗コンテナCの持手を開放する位置とする。左右レバー48,49が内側に倒れて回転移動した位置で、左右ハンガー42,43の下端部のフックが苗コンテナCの外側方向に開いた、苗コンテナCの持手を保持する位置とする。つまり、左右レバー48,49を内側に倒すと左右ハンガー42,43が苗コンテナCの内方から外方に回転移動して持手を保持する。
【0038】ここで、左右レバー48,49と左右ハンガー42,43は各々独立のリンク44,45,46,47で連結され、左レバー48により左ハンガー42のみが開く方向に回転移動して左側の苗コンテナCを保持し、右レバー49により右ハンガー43のみが開く方向に回転移動して右側の苗コンテナCを保持する。
【0039】持上装置枠41上面の左右レバー48,49の内側には、左右レバー48,49を左右ハンガー42,43が開く所定位置に固定する安全フック50,51を設ける。
【0040】安全フック50,51はその下端部が持上装置枠41上面の支承にピンにて自由に回転するよう止められ、外側に倒れる方向に引張バネにて付勢され、その上部の外側には左右レバー48,49の上端部を係止するよう切り欠かれたフックと成っているそして、左右レバー48,49を苗コンテナCを保持するよう倒すと安全フック50,51のフックが左右レバー48,49を自動的に係止する。また、安全フック50,51の係止を解くには、引張バネの付勢に打ち勝って安全フック50,51を内側に持ち上げればよい。
【0041】持上装置枠41中央の上面には、巻上装置30と連結する一対の連結金具52を設ける。一対の連結金具52は上方に長く、ウェート34を挟む所定距離を開けて設けられる。連結金具52には垂直方向に長い長孔が開けられウェート34の両端の突起がその長孔にはまり込み、ウェート34は上下方向にのみ長孔の距離だけ移動自在となる。
【0042】持上装置枠41の左右側面と後方側面の角部に、持上装置40を苗コンテナCの持手に案内する案内体53を設ける【0043】持上装置枠41上面の左右両端部に、上下案内体60を回動して変位自在に止める、各々一対の案内承54を設ける【0044】持上装置40の持上装置枠41の左右両端部と水平移動装置20の一対の案内承25の間に、持上装置40の上下動を案内する一対の上下案内体60を設ける。
【0045】上下案内体60は、上下方向に細長い丸管状の上パイプ61と下パイプ63からなり、下パイプ63の外径より上パイプ61の内径の方がやや大とする。そして、下パイプ63が上パイプ61にはまり込み、持上装置40が最下端に降下した位置でもはまり込みが抜けない長さとなっている。このことにより、上パイプ61は案内承25により上下方向にのみ移動自在で、下パイプ63は上パイプ61により上下方向にのみ移動自在となる。
【0046】上パイプ61の上端には、上パイプ61の外径より大きな直径の抜け止め板62が設けられ持上装置枠41に抜け止め板62が当たって下方に抜け落ちないようになっている。また、持上装置40が最上端に上昇した位置では、下パイプ63は上パイプ61に完全にはまり込み上パイプ61は持上装置枠41より上方に突出する【0047】下パイプ63の下端には、左右方向に突出して水平に丸管状の係止軸64を設け係止軸64は持上装置40の案内承54の孔に回転自在にはまり込む。このことにより、持上装置40は上下方向に移動自在、かつ前後方向に回動して変位自在な垂直スイベルとして上下案内体60に係止される。
【0048】持上装置40の一対の案内承54の内方間隔は、上下案内体60の下パイプ63および上パイプ61の外径より大きな間隔を開け、案内承54が係止軸64に沿って所定距離だけ移動可能とするまた、係止軸64の長さも、案内承54が移動しても抜けない長さとするそして、苗コンテナCの左右位置に多少の誤差があっても、持上装置40をそれに合わせて移動可能とする【0049】持上装置40の一対の案内承54には、所定角度だけ回動して変位した上下案内体60の下パイプ63に当たるストッパー55を設けその角度変位した持上装置40は分割機1に載置された傾いた苗コンテナCの角度と合うようにする。
【0050】つぎに、作動を使用方法と共に説明する。
【0051】分割機1に載置された傾いた苗コンテナCに苗Pが収納されると、水平移動装置20により上下案内体60を手で押して分割機1上の苗コンテナCに持上装置40を合わせて移動する。
【0052】スイッチによりモーター31を回転させ、巻胴32に巻き掛けられたワイヤー33を巻き戻し、持上装置40を上下案内体60に沿って降ろす。傾いた苗コンテナCに合わせるため持上装置40を手で後方に回動し、案内体53を苗コンテナCの持手に案内する。
【0053】このとき、持上装置40の上下動を案内する一対の上下案内体60を持上装置40と水平移動装置20の間に設け、持上装置40は上下案内体60と所定方向にのみ回動して変位自在に止め、持上装置40は傾いた苗コンテナCに対応して傾けることができるから、位置合わせが正確にできかつ傾いた苗コンテナCを保持できる。
【0054】また、ワイヤー33の下端にウェート34を設け、ウェート34は持上装置40に上下方向にのみ所定距離移動自在に止め、不用意にワイヤー33を巻き戻しすぎてもウェート34が下がり巻きが緩むことがないから、スイッチの操作を誤って不用意にワイヤー33を巻き戻しすぎてもワイヤー33を損傷することがない。
【0055】左右レバー48,49を内側に倒すと、左右ハンガー42,43の下端部のフックが苗コンテナCの外側方向に開いて苗コンテナCの持手を保持する。また、左右レバー48,49を倒すと安全フック50,51が左右レバー48,49を自動的に係止する。
【0056】このとき、左レバー48により左ハンガー42のみが開く方向に移動して左側の苗コンテナCを保持し、右レバー49により右ハンガー43のみが開く方向に移動して右側の苗コンテナCを保持し、左右並列に並んだ苗コンテナCの持手の間隔の不揃いに影響されずに保持できるから、左右の苗コンテナC共に確実に保持でき苗コンテナCを落下させることなく安全である【0057】また、左右レバー48,49を左右ハンガー42,43が開く所定位置に固定する安全フック50,51を持上装置40に設け、左右ハンガー42,43が閉じることなく確実に保持できるから、苗コンテナCを落下させることなく安全である【0058】スイッチによりモーター31を回転させ、巻胴32に巻き掛けられたワイヤー33を巻き上げ、持上装置40を上下案内体60に沿って上昇させる。水平移動装置20により上下案内体60を手で押してパレット2の最前部に持上装置40を合わせて移動する。
【0059】スイッチによりモーター31を回転させ、巻胴32に巻き掛けられたワイヤー33を巻き戻し、持上装置40を上下案内体60に沿って降ろし、苗コンテナCをパレット2上に降ろす。
【0060】このとき、持上装置40の上下動を案内する一対の上下案内体60を持上装置40と水平移動装置20の間に設けたから、苗コンテナCが揺れることなく位置合わせが正確にできる。
【0061】このとき同様に、ワイヤー33の下端にウェート34を設け、ウェート34は持上装置40に上下方向にのみ所定距離移動自在に止め、不用意にワイヤー33を巻き戻しすぎてもウェート34が下がり巻きが緩むことがないから、スイッチの操作を誤って不用意にワイヤー33を巻き戻しすぎてもワイヤー33を損傷することがない。
【0062】安全フック50,51を内側に持ち上げ係止を解き、左右レバー48,49を外側に回すと、左右ハンガー42,43の下端部のフックが苗コンテナCの中央部方向に閉じて苗コンテナCの持手を開放する。スイッチによりモーター31を回転させ、巻胴32に巻き掛けられたワイヤー33を巻き上げ、持上装置40を上下案内体60に沿って上昇させる。
【0063】上記の操作を繰り返し持上装置40に保持したを苗コンテナCをパレット2上の苗コンテナCの上に降ろし、所定段数まで積み重ねる。所定段数まで苗コンテナCを積み重ねると、隣接する空所のパレット2上に同様に積み重ね、順次分割機1方向に積み重ねる【0064】パレット2上に苗コンテナCが満載されると、リフトによりパレット2ごと積上装置10から取り出し、トラックに積み込む。空のパレット2を積上装置10に置き、同様の操作を繰り返す。トラックに苗コンテナCが満載されると、圃場に運搬され、移植に供される。
【0065】苗床と積上装置10が遠くなったり、作業終了時にはアンカー14を抜いて車輪12により積上装置10を移動させる。
【0066】以上の実施例では、苗コンテナCの持手を持上装置40の左右ハンガー42,43で吊り上げて保持し持上げる例を示したが、苗コンテナCに特に手で持つための部分を必要とするものでは無く積み重ねられれば良く、持上装置40は苗コンテナCを下から保持し持上げるものでも良い。
【0067】また、巻上装置30がモーター31とワイヤー33による例を示したが、巻上装置30は手巻きウインチや油圧シリンダーまたは電動シリンダーなどのアクチェータとしても良い。
【0068】また、上下案内体60として上下方向に細長い丸管状の2本の上パイプ61と下パイプ63による例を示したが種々の断面形状のレールとしても良くまた分割しなかったり3本以上に分割することも可能である【0069】また、安全フック50,51の左右レバー48,49係止する切り欠かれたフックが1個の例を示したがフックを複数段としてより確実性を増すようにしても良い。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、持上装置の上下動を案内する一対の上下案内体を持上装置と水平移動装置の間に設け、持上装置は上下案内体と所定方向にのみ回動して変位自在に止め、持上装置は傾いた苗コンテナに対応して傾けることができるから、位置合わせが正確にできかつ傾いた苗コンテナを保持できる。
【0071】請求項2の発明によれば、左レバーにより左ハンガーのみが開く方向に移動して左側の苗コンテナを保持し、右レバーにより右ハンガーのみが開く方向に移動して右側の苗コンテナを保持し、左右並列に並んだ苗コンテナの保持部の間隔の不揃いに影響されずに保持できるから、左右の苗コンテナ共に確実に保持でき苗コンテナを落下させることなく安全である【0072】請求項3の発明によれば、左右レバーを左右ハンガーが開く所定位置に固定する安全フックを持上装置に設け、左右ハンガーが閉じることなく確実に保持できるから、苗コンテナを落下させることなく安全である【0073】請求項4の発明によれば、ワイヤーの下端にウェートを設け、ウェートは持上装置に上下方向にのみ所定距離移動自在に止め、不用意にワイヤーを巻き戻しすぎてもウェートが下がり巻きが緩むことがないから、不用意にワイヤーを巻き戻しすぎてもワイヤーを損傷することがない。
【出願人】 【識別番号】000137063
【氏名又は名称】株式会社ホクエイ
【出願日】 平成10年8月31日(1998.8.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−69850(P2000−69850A)
【公開日】 平成12年3月7日(2000.3.7)
【出願番号】 特願平10−244666