| 【発明の名称】 |
ポッティングマシン |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 強志
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| 【要約】 |
【課題】トレーに配列されたポットへのポッティングマシンにおいて、各ポットの充填量が均一になるような充填を高速でおこない、その際、培土の飛散やこぼれ落ちによる装置不良などをなくし、また1人の作業員であっても容易に作業の行え、省スペースにてホッパーを低く設置することができ、且つ、この様に低い設置を実現しながらもホッパーからの培土の取り出しが容易に行えるポッティングマシンを提供するようにした。
【解決手段】ポットにホッパーの培土を充填する充填機を有し、この充填機には、落下させる培土を受けるための土受け部に昇降板を垂設させ、この昇降板に載置した前記ポットを上昇させて前記土受け部の底部に宛わせるように形成され、この様に宛われた状態の前記土受け部が培土の落下点を通過移動させた。土受け部の底部には、ポットの開口に対応した配置で多数の投入穴を透設した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トレーに配列されたポットにホッパーの培土を充填する充填機、を有するポッティングマシンであって、前記充填機は、所定の方法で落下させる培土を受けるための土受け部に昇降板を垂設し、この昇降板に載置した前記ポットを上昇させて前記土受け部の底部に宛わせるように形成され、この様に宛われた状態の前記土受け部が培土の落下点を通過移動すると共に、この土受け部内に配置された浚え部で前記底部の培土を浚えることにより、ポットの開口に対応した配置で前記底部に透設された多数の投入穴から培土が投入されてポットが充填されるように形成されたことを特徴とするポッティングマシン。 【請求項2】 土受け部及び昇降板の駆動部が、投入穴からの培土の飛散を受けない高さに設けられたことを特徴とする請求項1記載のポッティングマシン。 【請求項3】 作業場に直置きされたホッパーと充填機が桟付きのベルトコンベアで連絡され、その際、前記ホッパーの底部に設けた略横方向に培土を繰り出す供出口に前記ベルトコンベアの始端を臨ませ、前記ベルトコンベアの終端を土受け部の上方に位置するようようにベルトコンベアを傾斜配置し、前記供出口に、この供出口の下辺から突き出させた略ベルトコンベア幅の弾性板を、前記ベルトコンベアの桟の通過を容認する様にしてベルト面に臨ませたことを特徴とする請求項1又は2記載のポッティングマシン。 【請求項4】 充填機は、土受け部の通過移動方向と、充填されたポットの排出方向と、がベルトコンベアの走行方向と平面視直列となるように配置され、空のポットを昇降板に載置させるための挿入部を前記直列方向の側面側に設けたことを特徴とする請求項3記載のポッティングマシン。 【請求項5】 供出口の両側辺から突き出させた側板を設け、この側板と弾性板とベルトコンベアのベルト面とで土溜まり部を形成することを特徴とする請求項3又は4記載のポッティングマシン。 【請求項6】 傾斜配置された桟付きのベルトコンベアの終端側が水平ベルト面となるように中折り形成されて土受け部に臨むことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のポッティングマシン。 【請求項7】 桟付きのベルトコンベアは、往路のベルト面が外折り支持され、復路のベルト面がプーリー部で内折り支持され、前記プーリー部が、主軸と、この主軸に平行な多数の副軸を主軸と同心円をなす円周上にて桟のピッチ幅に対応した均等間隔で周設されて成ることを特徴とする請求項6記載のポッティングマシン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、苗の移植或いは播種の為の培土をポットに充填するためのポッティングマシンに関し、詳しくは、トレーに配列された多数のポットに充填することのできるポッティングマシンに関する。 【0002】 【従来の技術と発明が解決しようとする課題】移植或いは播種の為のポットには、培土の充填のためのポッティングマシンが多数提案されている。しかし、作業中に培土の飛散やこぼれ落ちにより、ポッティングマシンの各部に余土が混入して装置不良など機械動作に支障をもたらす原因となっている。また、ポッティングマシンの多くは大量処理のため、図19に示す様なトレーに配列した状態のポットを、トレー単位で大量処理するため、その都度に出る余土の量が一層多くなって、これによる支障も増大する。また、トレー単位で処理する際に、トレー上の中央、或いは端などとポットの位置如何によって、各ポットの充填量が均一になり難い状況にある。 【0003】よって、本発明の目的とするところは、ポットに充填する培土の飛散がなく装置に悪影響を及ぼすことがなく、どのポットも均等に且つ高速で培土を充填することができるポッティングマシンを提供することである。 【0004】また、高速処理されるポッティングマシンの多くはポットのコンベア移動を基調とした流れ作業工程のものが多く、その為、培土の供給路とポットの移動通路とが交叉するなどして、ポッティングマシン全体としては平面視十字形状を成すもので多く、そのため広い設置場所を必要とするものが多かった。また、ポットの移動通路は、その始点と終点がポッティングマシンを挟んだ対極位置となることが一般である。その為、1人の作業員が始点/終点間の往来を繰り返すなり、或いは、2人の作業員を別々に宛うなりしなければならない。よってこの様なことがないよう、設置場所をとらず、1人の作業員であっても容易に作業の行えるポッティングマシンを提供することにある。 【0005】また、培土をホッパーに蓄えておくのであるが、補充時に重量のある培土を高く持ち上げることが負担となっている。そのため、ホッパーを低く設置することができ、ホッパーの上からの培土の補充が容易で、且つ、この様に低い設置を実現しながらも、ホッパーからの培土の取り出しをこぼすことなく、また正確に行うことができるポッティングマシンを提供することにある。 【0006】また以上のため本願では、後述するように桟付きのベルトコンベアを用いているが、培土の落下予定点から余り高く離しすぎると培土が散乱してしまう問題があり、よって桟付きのベルトコンベアの終端を落下予定点に近づけことのできる形状に形成し、この様な形成を可能にしたベルトコンベアを用いてポッティングマシンを提供するようにした。 【0007】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するため、本願のポッティングマシン100は、ホッパーの培土をトレー201に配列されたポット200に充填する充填機40を有することをまず主要な前提構成としている。 【0008】そして、請求項1にあっては、充填機40は、所定の方法で落下させる培土を受けるための土受け部41を設けて、落下させた培土を漏らすことなく受けるようにした。この土受け部41はその底部42に、ポットの個々の開口に対応配置された多数の投入穴43が透設されており、土受け部41が受けた培土をこの投入穴43からポット200に充填するようにした。その際、ポットは土受け部41に垂設した昇降板44に載置しておき、投入穴43からの培土が充填されるのであるが、その際、ポットを昇降板ごと上昇させて、土受け部41の底部42に宛わせる様に形成した。底部42には、ポット200の開口に対応した配置で、多数の投入穴43が透設されているが、この投入穴43にポット200の各開口が宛われるので、投入穴から培土が漏れることなくポットに充填される。また具体的には、この様に宛われた状態の土受け部41は、培土の落下点を通過移動させることにより投入穴43から培土が投入されるのであるが、底部42に配置された浚え部48で底部42の培土を浚えることにより、ポットにすり切れ一杯に充填することができる。また、ポットの底には一般に水抜き孔200aが空いていて、ここから土が漏れるが、昇降板44でこの孔を塞ぐことができ、土の飛散が機械の(ベルトや歯車などの)各種駆動部に詰まることを回避できる。 【0009】ただ、以上の様な事を実現しても、長時間の使用の間には土が次第に各種駆動部に入り込む可能性があるので、請求項2にあっては、土受け部及び昇降板の駆動部を投入穴からの培土の飛散を受けない高さに設けた。「飛散を受けない高さ」とは、土受け部のより具体的な構成によるが、後述する実施例の構成の場合では、土受け部の投入穴より高い位置であることが例示できる。 【0010】請求項3にあっては、ホッパー10を作業場に直置きするように設けた。これによりホッパー10を低く設置することが可能となり、ホッパー10への培土の補充作業が容易になる。ただ、低く直置きするとホッパーの底部12から培土を取り出すことが困難となるが、その為、ホッパー10と充填機40とを桟付きのベルトコンベア20で連絡するようにし、その際、ホッパー10の底部12に設けた略横方向に培土を繰り出す供出口にベルトコンベア20の始端20Aを臨ませ、ベルトコンベア20の終端20Bを土受け部41の上方に位置するようにして、ベルトコンベア20を傾斜配置した。これによりホッパー10の下にベルトコンベア20を差し入れるのが困難な場合であっても、培土をホッパーの略横方向からベルトコンベア20に供給することができ、しかもその供出口14には、供出口14の下辺から突き出させた略ベルト幅の弾性板15を、ベルトコンベア20の桟の通過を容認する様にしてベルト面に臨ませるので、培土がホッパー10とベルトコンベア20との繋ぎ部分でこぼれ落ちることが無くなる。なお、供給口は横向きに限らず、斜め下向きでもよいのであり、要は、ホッパーの下にコンベアを潜り込ませることにより、ホッパーが高位置になってしまうことを避けることができるものであればよい。 【0011】請求項4は、充填機40とベルトコンベア20の配置関係に関し、土受け部41の通過移動方向と、充填されたポットの排出方向とがベルトコンベアの走行方向と平面視直列となるように充填機40を配置した。そして、空のポットを昇降板に載置させるための挿入部60を設け、この挿入部60を前記直列方向の側面側に設けた。これによりポッティングマシン全体は平面視直列形状をなし、挿入部は直列の片側だけになるので、残る他の片側は壁に寄せるなどすることができ、設置場所を少なくすることができる。また、挿入部の挿入方向とポットの排出方向を直角にするなどし、これにより挿入部と排出箇所が接近する。よって、空ポットの供給と、充填されたポットの後処理とを1人の作業員で行っても、作業員の移動を少なくし、限られた場所で対応することができる。 【0012】請求項5にあっては、供出口14の両側辺から突き出させた側板16を設け、この側板16が、請求項2で述べた弾性板15、及びベルトコンベア20のベルト面とで土溜まり部17を形成するので、コンベア面がこの土溜まり部17に満たされた培土に(端までも)十分浸かり、ベルト幅の中央と端とで搬送量が均一になり、土受け部41に落下させる時には、桟方向に均等量の培土を落下させることができる。 【0013】請求項6では、傾斜配置された桟付きのベルトコンベア20の終端20B側が水平ベルト面となるように中折り形成され、この様な終端20Bが土受け部41に臨む様にしたので、中折りしない直線状のベルトコンベアの終端に比べ、土受け部に近接した低い位置にすることができ、培土の散乱を抑えることができる。 【0014】請求項7では、桟付きのベルトコンベア20の中折り手段を具体的に示したものである。即ち、桟付きのベルトコンベアは、往路のベルト面が外折り支持され、復路のベルト面がプーリー部で内折り支持されるのである。これは、桟付きのコンベア面に通常のプーリーを宛うと、桟がプーリーに支えてしまいベルトが走行できないくなってしまうからであり、その為、通常のプーリーの代わりに、以下の構成のプーリー部30を宛がう様にした。このプーリー部30とは、主軸31と、多数の副軸32とを主な構成にしている。副軸32は主軸31に対して平行に設けられ、且つ、主軸31と同心円をなす円周上にて、桟のピッチ幅Rに対応した均等間隔で周設される様にしたものである。これにより、副軸32がベルト面に当たりながら主軸31の回りを回転させられ、その際、桟は副軸と副軸との間に入り込んで(つまり、主軸等に当たらず保護された状態で)プーリー部を通過するのである。 【0015】 【発明の実施の形態】次ぎに、本発明のポッティングマシン100の実施例を説明する。 【0016】このポッティングマシン100は、図1に示す様にホッパー10と、このホッパー10に蓄えられた培土を搬送するの桟付きのベルトコンベア20と、ベルトコンベア20に搬送され落下させた培土を受けてトレーに配列されたポットに充填する充填機40と、この充填機40に空のポットをトレーごと送る挿入部60と、充填されたポットを充填機40から取り出しポッティングマシン100から排出する排出用のベルトコンベア70とを主な構成としていて、図19に示した様な、トレーに入れて配列された多数のポット200に培土を充填するものである。 【0017】ホッパー10は、スチィール製の箱状を成して約690リットルの容量を持ち、立方体に組まれたフレーム101に支持されて、作業場所に直置きされている。上面側がホッパー10の開口11になっていて、開口11の高さが直置きにより低くなっている。このホッパー10は桟付きのベルトコンベア20(以下、単にコンベア20という)を、ホッパー10の下方に潜り込ませることができるように、ホッパー10の一方の隅角が斜め下にカットされた形状に成っている。更に、このコンベア20の下方には、充填作業中の土受け部41に生ずる余土を回収してホッパー10に戻す回収装置50が設けられている。ホッパー10の底部12は、図1、図2に示す様に平面視方形のボックス状を成し、ここに4本のスクリュウコンベア13が水平に且つ近接して並設されていて、ボックス状の底部12のベルトコンベア20側に設けたベルト幅の供出口14から培土を繰り出すようになっている。この様にホッパーの底面が方形平面であるため、例えば培土を重力落下させるために底部が漏斗状になったものに較べ、載置面積が同じであれば、ホッパーの容量を大きく採ることができる。また供出口14には、図3、図4に示す様にこの供出口14の下辺から突き出させた略ベルト幅の弾性板15が設けられている。この弾性板15は(先端20Aが供出口14に臨ませてあるコンベア20の)ベルト面21に当接する高さに形成されてベルト面に臨ませてあり、且つ、その弾性によりコンベア20の桟22の通過を容認する様にしてある。更に供出口14の両側辺から突き出させた側板16を設けてある。詳しくは、側板16の端辺にゴム板16’を取り付け、ベルト面21に当設させ土漏れを防いでいる。従って、周囲4方を側板16とコンベアのベルト面21と供出口14とで囲み、底を弾性体15で塞いだ容器状態の土溜まり部17が形成され、スクリュウコンベア13で繰り出されてくる培土がこの土溜まり部17に満たされた状態となる。 【0018】桟付きのベルトコンベア20は、図1に示した様に、その始端20Aが供出口14の外側付近に位置させてあり、その終端20B側を上にし、培土を持ち上げることのできる傾斜姿勢になっている。ただ、コンベア20の終端20B側は、水平ベルト面となるように中折り形成されて(図1のX)、後述する土受け部41を上から臨む様になっている。また、終端20Bを覆う板状の垂れ部24を設けてあり、終端20Bで放出される培土が、搬送方向に飛び散ることなく、予定した落下位置に落下するようにしてある。コンベア20の始端20Aとホッパー10の供出口14とは、前述したように培土で満たされた土溜まり部17を介している。土溜まり部17に培土が満たされた状態でコンベア20が駆動されると、ベルト面21が、満たされた培土に十分に浸かった状態であるため、搬送される培土はベルト幅の中央と端とに搬送量の差がなく、後述する様にポットへの土供給量の均一化に寄与している。コンベア20の中折りXは、ベルトの往路と復路のそれぞれをプーリーが支持して、所望の角度にベルトの走行路に屈曲すればよい。その際、往路のベルト面は、図1に示す様に外折りに屈曲するのでベルト面の裏面をローラー状の一般的なプーリー23で支持すればよい。しかし、復路のベルト面は内折りするので、桟22の付いたベルト面をローラー状のプーリーで支持することはできないので、本願は以下に述べるプーリー部30で支持するようにした。 【0019】プーリー部30は、図5〜7に示す様にそれぞれがベルト幅に対応した長さの主軸31と6本の副軸32を用い、6本の副軸32を主軸31に対して平行な向きで、且つ、主軸31と同心円をなす円周上にて桟のピッチ幅Rに対応した均等間隔Lで周設したものである。即ち、主軸31の両端には、主軸を中心とする円板状の端板33が回転可能に設けられ、この両端の端板33に6本の副軸32が架け渡されている。また、主軸21の中間部分には、板材で六角状の星形を形成した2枚の星形板34が、やはり回転可能に設けられ、この星状の腕先に挿通された副軸を補強支持するようになっている。これは、一般にベルトコンベアは、ベルト幅の中央が端よりも強めに張設されている必要があるからであり、星形板34で副軸32の中間部分の弛みを無くし、プーリー部30が中央で括れた状態になるのを防いでいる。或いは、その中央を両端より若干太めに形成すればベルト中央を強く張設できて好ましい。副軸32には多数のベアリング35が取り付けられており、ベルト面及び桟の基端にはこのベアリングが当接するようになっている。この様に、6本の副軸32は、これを支持する2枚の端板33及び2枚の星型板34と共に一体となって、固定されている主軸31に対して回転するようになっている。なお星形板34の形状(図7)に関し、星状の腕先同士の間に設けられた凹部の深さDは、桟の高さHに対して、D>Hとなっている。凹部の形状は、桟に押される側に深くえぐられた形状を成し、プーリー部を通過する桟を傷めないようになっている。また、ベアリング35、35間の円弧長Lは桟のピッチRと、R>Lの関係になっている。この様な構成により、プーリー部は、通過するコンベアの桟に押されて回転し、桟は星形板の凹部により傷つくことなく通過してゆくことができる。 【0020】なお、ベルト幅が短いものであれば、星形板の無い、単に端板に副軸を設けただけのプーリー部であってもよい。桟は、平面板に限らず、星形板に凹部に待避して、傷つくことなく、且つ、プーリー部を支障なく通過できるのであればどの様であってもよい。例えば、浅目のバケットコンベアであってもよい。凹部を深くしたいのであれば、星形板と端板を大きくすればよい。桟の保護をとくに強化したいのであれば、副軸のボールベアリングがなるべく桟の基端に当設するように星形板やボールベアリングのの大きさを設計すればよい。ベアリングが桟の先端寄りに当接すると、桟をこじって傷めやすくなるからである。 【0021】ベルトコンベアに搬送されその終端で落下させた培土は、充填機40にてトレー201に配列されたポット200に充填されるが、この充填機40と、この充填機40に空のポットを送る挿入部50と、充填後に充填機40から下ろされるポットを更にポッティングマシンから排出する為の排出用のベルトコンベア70とは、図5に示す様に1つの機枠102に一体的に組み付けられている。以下、これを説明する。 【0022】充填機40は、機枠102の上面側に設けられた上枠103に取り付けられている。上枠103は機枠に対してボルト支持されており、ボルト調整により上下調整可能な長方形を成して、枠が水平面を成すように取り付けられている。この上下調整は、ポットのサイズを変える時に、後述する昇降板44のボルト調整と連動して調整するためのものである。上枠103には、図8に示す様に、その長辺2辺の内側に、C管で成るレール104を対面して取り付けてあり、箱状の土受け部41が長辺方向に移動できるようになっている。 【0023】土受け部41は、図8〜10に示す様にその底部42に多数の投入穴43(図11)が透設されており、ポットの開口202(図12)に対応した配置となっている。土受け部41にはポット200をトレー201ごと載置できる大きさの昇降板44がボルトで吊って垂設されている。この昇降板は上面が平滑なものを用いてあり、昇降板44へのポット200の挿入/排出が滑らかに行われるようになっている。また昇降板44は、土受け部41側面の外側に設けられたリニアブッシュ45で昇降させるようになっている。この昇降板44は所定の昇降幅を有し、降下点で空のポットを挿入し、上昇点でポット200を底部42に宛わせるようになっている。ポットのサイズを変える時には、昇降板44をボルト調整して、上昇点の高さをポットの高さに合わすことができる。なお、サイズが変わればポットの配列も変わるが、底部42の多穴板が交換可能に設けてあり、必要に応じて交換できる。昇降板44を昇降させるリニアブッシュ45の外面には、スライドパック46が取り付けられてレール104内に納められており、これによりレール104上を移動できるようになっている。この移動に際しては、レール104に平行な歯付きベルト47が土受け部41の両側に2本張設され、モーター47’に駆動される歯付きベルト47に牽引されて移動できるようになっている。移動は上枠103の一端側の始動点Aから他端側の折返し点Bまでの範囲であり、この範囲の片道移動で、土受け部41は底部42の端から端まで、培土の落下を浴びることができるようになっている。 【0024】また土受け部41の内部には、上枠に架設されたローラー状の浚え部48が差し入れられいる(図10、図17)。この様に、浚え部は上枠103に位置固定されているため、その結果、浚え部48は、移動する土受け部41の底部42を相対的に移動することができ、よって培土を浚えることができるようになっている。このローラー状の浚え部48は、ゴム板を水車の羽根のように設けたものであり、上枠に取り付けられたモーター48’で回転駆動するようになっている。なお、浚え部はこれに限らずブラシ状でローラーに形成したものであってもよい。また、ローラー状でなくてもよく、単にゴム板を通過移動のルートに横断させ、これを底部に立て当てて設けたものでもよい。土受け部41の一端は図10に示す様に一段低い集土室49になっていて、ヒンジに開く底板49’により回収のために余土が吐出されるようになっている。吐出された余土は、回収装置50でホッパーに回収される様になっている。 【0025】回収装置50は、余土を流すスロープ板51と、スロープ板51からの余土を受けてホッパー10に移送するバケット52を主な構成にしている。スロープ板51は、図1、図2に示す様に土受け部41に臨む始端51Aから90度に曲がり、その終端51Bに位置がホッパーの側面に到達して、ここに設けられたバケット52に余土を流し込むようになっている。バケット52は、ホッパーの側面に立設された2本のレール53に案内されて、垂直に上昇し、頂点でバケット52を傾け、ホッパー10の中に余土を落とし込むようになっている。スロープ板51の終端51Bでは図示しない堰が開閉可能に設けられ、余土を一旦溜めることにより、上昇中のバケット52が終端51B位置に戻る間を待たせることができる。 【0026】挿入部60は、図13〜図15に示す様に、ポットのトレーが摺動移動されるガイドチャネル61と、ガイドチャネル61上のトレー201を押して移動させて昇降板44上に載置させるプッシャー62とが設けられている。その際、チャネル面63(ガイドチャネルの上面)が降下点の昇降板44と揃うようにして、終端61Bが昇降板44に連絡されている。具体的には、2本のガイドチャネル61がトレー幅で水平に並設され、ガイドチャネルの始端61Aに載置したトレー201をポットごと昇降板44上にまで移動させるようになっている。2本のガイドチャネル61の間には、これと平行に設けられた長尺のプッシャー62が、チャネル面63より低く設けられている。また、このプッシャー62から移動可能に突設された立上り部64がチャネル面63より高く設けられて、トレーを押すことができるようになっている。プッシャー62は、図16に示す様な構造になっていて、立上り部64の基端にスライドパック65が装着され、このスライドパック65がC管によるレール66に組み合わされることにより、立上り部64が移動できるようになっている。そして、歯付きベルト67に牽引されるようになっている。その際、レール66が歯付きベルト67の往復する2つのベルト面の間に収納させて省スペース化が図られており、この様に組み合わされたレール66と歯付きベルト67の全長を、ほぼ同じ長さのコ字管による2本のカバー68で挟む様にして覆ってある。ただ、カバー68の合わせ目は立上り部64が突き出ることができるようにした移動溝68’になっている。そして、プッシャー62の終端側にモーター67’を取り付け、歯付きベルト67の駆動プーリー67”に連結されている。プッシャー62はガイドチャネル61より長く、昇降板44の下にまで延ばされており、立上り部64の移動を停止させるストップスイッチ69がリミットスイッチにより設けられている。このストップスイッチ69を、立上り部64に設けられたドグ69’が押下することにより、昇降板44の所定位置までトレー201を押した立上り部64が停止し、元の位置に戻るようになっている。同時に、このストップスイッチ69は充填機40の始動契機にもなっており、昇降板44の上昇が始まるようになっている。なお、挿入部60の始端61Aには、図示しないリミットスイッチがチャネル面から突き出るようにしてスタートスイッチとして設けられ、トレーの載せられたことを感知して、挿入部60の始動をさせるようになっている。 【0027】また以上の、コンベア20、充填機40、回収装置50、挿入機60は同期の取れた作動をするようになっている。即ち最初は、■図13、図15に示す様に、挿入部60は、トレー201を押せるように立上り部が始端61Aで待機している。また、充填機40は始動点Aに位置して昇降板44が降下しており、ポットの挿入に備えている。 ■挿入部60の始動は充填機40が準備状態にあることを前提として、トレーを載せたことによる図示しないスタートスイッチの感知による(図13)。 ■充填機40の始動はトレーを挿入し終わった時点で、(立上り部のドグ69’が)ストップスイッチ69を押すことにより成される(図15)。 ■また、コンベア20も充填機40と同時に始動し(図13)、充填機40が折返し点B(図15)に到達した時点で停止して間欠作動をするようになっている。 ■また、回収装置50は充填機40と同期が採れており、図17に示す様に折り返して始動点に戻った時点で土受け部41の集土室49がその底板49’を開き、スロープ板51の上に落とす様になっている。 【0028】排出用のベルトコンベア70(以下、排出コンベア70という)は、図13、図17に示した様に、折返し点Bに位置する土受け部41を受け得る箇所が始端70Aとなるように設けられて、終端70Bは機枠102の外側に到るようにしてある。また水平なベルト面71が昇降板44の直下で触れない程度に近接して設けられている。排出コンベア70の両側面は保護板72で覆われ、培土がこぼれても、排出コンベア70の内側に入り込んでプーリー73に培土が絡むなどの支障がないように防止している。この排出コンベア70の役目は、昇降板44から下ろされたポットを受けとめ、ポッティングマシン100の外に排出することにある。なお、昇降板44からのポットを下ろす際には、機枠102に取り付けられているストッパー80により行う。 【0029】ストッパー80は、図13に示す様に土受け部41の移動通過の途中の両側に設けられたものであり、図示しないが機枠に取り付けられて通過移動ルートの両側からルート内への進退可能に設けられ、これによりポットの移動を容認したり阻止したりするようになっている。詳しくは、土受け部41が始動点Aから折返し点Bに通過移動する時に、ストッパー80は後退して通過移動ルートから出た状態となり、培土を充填しながらの通過移動を容認する。一方、充填が完了して折り返す時にはストッパー80がルート内に突出して、折り返すポットに対する立ちはだかるように位置し、土受け部41が折り返して始動点Aに戻る時に、ストッパー80によりポットがトレーごと置き去りにされる為、結果的に昇降板44から下ろされ、排出コンベア70に載る。この間、昇降板44を基準にしてストッパー80の動きをみると、ストッパー80は昇降板を吊るボルトとボルトの間を相対的に移動することになる。 【0030】以上の構成によるポッティングマシンは、平面視の全体形状が直列形状にて、直列形状の片側に挿入部が直角に突設している。よって、作業員はこの直角のコーナー内付近を中心として動くだけで、作業を行うことができる。また、充填機を挟んだ挿入部の反対側は、ほぼ直線状の側面を成すので、ポッティングマシンはこの側面を壁に寄せるなり、通路に面するように設置するなりでき、場所をとらない。例えば、従来のポッティングマシンであれば、ポットの移動通路と培土供給路が直交する配置のものが多く、平面視十字状のポッティングマシンなため場所をとっていたがこの様なこともない。 【0031】次ぎに、上記構成のポッティングマシン100の操作方法を説明する。 【0032】まず、初期準備としてホッパー10に培土を蓄えておく。この際、ホッパー10が作業場所に直置きされているため、土受け部41の上方に設ける場合に較べ上方の開口11が低く、ローダーなどの機器により培土の入れ込みが可能である。また、ホッパー10の底部12が水平な平面方形になっているので、開口11が低くてもホッパー10に容量の確保が容易になる。尚、開口11に図示しない金網を被せ、この上から土入れをすると、土魂や小枝、小石などを濾すことができ、後述する各種コンベア、或いは、土受け部41からポット200への充填処理での支障を自然に排除することとができる。金網は、どのように被せてもよいが、開口上方にてスロープ状に設置すると、この金網上を滑れ落ちながら濾されてホッパーに入ることができ、金網に詰まることが回避できる。 【0033】ホッパー10の準備ができたら、ポッティングマシン100の主電源を入れ、空のポットの配列されたトレー201を挿入部の始端に載せる(図13)。載せたトレーがスタートスイッチを入れると、土受け部41が始動点にて準備状態であることを確認し、立上り部64がポット200を昇降板44に挿入する。土受け部41が作動中にトレー201が載せられたのであれば、作動が終了して始動点に戻った時点でポット200を挿入する。よって、昇降板44の上面は平滑で滑りやすいものが好適である。 【0034】挿入の完了がストップスイッチ69で感知されたら、昇降板44が上昇を始め、ポット200の開口が土受け部底部42に宛われる。樹脂製のトレー201は多少のいびつを有しているものも多く、ポット200も軽くてトレー201に正確に収まっているとは限らない。よって培土の投入にあっては個々のポットを投入穴43の的とするものの、単に投入穴の下に載置したのみでは、的の外れることがあり、一方、底部42に宛えばこの様な問題が解消する。 【0035】次ぎに、コンベア20が始動し、同時に土受け部41の移動通過と浚え部48の回転が始動する。なお、コンベア20はマニュアル操作により事前に動かしておき、培土を終端まで搬送しておくことにより、始動に備えておく。始動によりコンベア20から培土が落下させられるが、コンベア20はその幅方向に均一量の培土を搬送してくるので、土受け部41にもその様な均一な培土落下が成される。また、コンベア終端20Bを垂れ部24で覆ってあるので、前方へ飛び散ることを防ぐことができる。落下させられた培土は、投入穴43からポットに投入されるが、この時、ポットから溢れて底部42の上にまで盛り上がった培土や、或いは底部42に積もった培土は、浚え部48で浚えられ、トレー上の後順のポット200に廻される。これにより、ポット200にはすり切れ一杯に充填することが可能になり、しかも平らに盛ることができるので山盛りにするのと較べ、一杯であっても充填後に行う植え付けなどの作業中にこぼれることも余りなくなる。特に、底部がスチィール板であれば殆どその厚みが無く、回転する浚え部がポットの開口内に僅かながら入って掻き出すので、すり切れ一杯ながらも、こぼれない程度加減が良好に維持できる。この点、ポット200が底部42に宛われていないと、浚え部48でポット200の開口を土切りすることができない。また投入穴43からの培土がポットの開口に入らず飛散してしまう虞があるが、本願のポッティングマシン100にあってはその様なこともない。なお、すり切れ一杯よりは少な目にしたいのであれば、投入穴43を小さくすればよい。この場合、投入穴に対してはすり切れ一杯になるが、図18に示す様に、投入穴とポット開口との間にリング状の空間200’ができ、これによりすり切れよりも少なく充填することができる。よって、底部42の多穴板を交換することにより、充填量を様々に調整することが可能になる。 【0036】また、昇降板44がポットの底を押さえるので、ポットの底に必ず設けられている水抜き孔200aを塞ぎ、この孔から培土が漏れることを防いでいる。従来のポッティングマシンにあって、トレーに入れたポットを、ローラーコンベアやレールに載せた状態で充填作業をするものであったため、水抜き孔200aからの漏れた土がローラーやレールの間から飛散し、ポッティングマシンの至る所に散って、機械に支障をもたらす原因となっていた。しかし、本願に於いては昇降板に載置し、これだけでも水抜き孔からの土漏れが防げるものの、更にポットを底部に宛うことで昇降板がポットの底に強めに宛われるので、水抜き孔をより完全に塞ぐことができる。 【0037】土受け部41が折返し点Bに到達すると、浚え部48は底部42を全て浚え終わり、コンベア20が一旦停止する。また底部42に余った余土は、土受け部41の端の集土室49に落とし込まれ、始動点Aでスロープ板に吐出されるまで待機する。更に、この折返し点Bでは昇降板44が降下し、ポット200の底部42への宛がいが解除された状態になる。また、土受け部41の通過ルートから待避していたストッパー80が、ルート内に突出させられて、通過移動した際のトレー201の後端側を両側から押さえて、土受け部41が始動点Aに戻る時には置き去りにされ、排出コンベア70の上に下ろされる。 【0038】排出コンベア70はベルトコンベアによるため、ローラーコンベアなどに較べるとポット200の水抜き孔200aからの土漏れが防ぎやすく、多少の土漏れがあっても終端70Bがポッティングマシン100の外部に成っているため、ポッティングマシン100の機械部分に支障をもたらす虞は少ない。また、排出コンベア70はその両側面は保護板72で覆われていので、漏れた培土が排出コンベア70の両脇にこぼれても、排出コンベア70のプーリー73に培土が絡むなどの支障が防止されている。 【0039】一方、ポット200を下ろした土受け部41は、始動点Aに戻され、次のポットに備える。また、始動点Aに到達したときに、集土室49の底板49’が開かれ、溜まっていた余土が、回収装置50のスロープ板51の上に落下させられる。余土は、スロープ板51を滑ってバケット52に流し込まれ、終端51Bの堰に溜められる。土受け部2回分の余土が溜まると堰が開き、バケット52に入れられる。バケット52は上昇しホッパー10に余土が空けられ、回収が一旦完了する。 【0040】以上の操作が繰り返し成され、本願のポッティングマシン100によれば多数のポットへの充填が成される。上記実施例の場合、挿入部へのトレーのセットから、培土の充填を経て、充填機から排出されるまで、約20秒程度の時間であった。実際には、開口60mm×60mm、高さ70mmのポットを40個配列できるトレー(よって1トレー当たり、約10リットルの培土を消費)を準備し、またホッパーに690リットルの培土を入れて稼働させると、約70トレー分のポットを充填することができた。その間、トレーの手操作によるセット、排出されたトレーの次工程への手渡し作業、その他、関連作業を平行作業的に進めた場合の一例として、約1時間で完了した。 【0041】 【発明の効果】以上、本願請求項1記載の発明によれば、所望量の培土をトレーに配列されたポットに充填することができ、その際には、培土の飛散を極力抑えて充填することができる。 【0042】また請求項2記載の発明によれば、やむなく飛散することがあっても、各種駆動部が培土の飛散を受けない高さに設けられているので、一層、安全である。 【0043】請求項3記載の発明によれば、ホッパーの低い設置が可能なため培土の補充作業が容易になり、また容量増大が実現されている。また、ホッパーからベルトコンベアへの繋ぎに於いて培土のこぼれが防止され、ベルトコンベアへの培土供給が確実に成される。 【0044】請求項4記載の発明によれば、壁に寄せることができるなどして設置場所をとらない。また、ポッティングマシンへの、ポットの供給と取り出し作業が近接した場所で行えるので、作業が容易になる。 【0045】請求項5記載の発明によれば、ベルトコンベアが、土溜まり部に満たされた倍土に十分浸かることができるので、培土供給がより確実に成され、特にベルト幅方向に対して培土が均一な状態で搬送されるので、充填機での充填の際には、ベルト幅方向に列ぶポットに対して均等な充填が可能になる。 【0046】請求項6記載の発明によれば、ベルトコンベアの中折りにより、ベルトコンベアからの培土の放出を充填機に近い高さで行うことができ、落下時に培土が拡散することを防ぐことができるので、培土の土漏れを防ぎ、落下の標的部分に集中落下させることができる。 【0047】請求項7記載の発明によれば、桟付きのベルトコンベアであっても中折りすることが可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593142662 【氏名又は名称】株式会社理想精密
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| 【出願日】 |
平成10年8月6日(1998.8.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083932 【弁理士】 【氏名又は名称】廣江 武典 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−50738(P2000−50738A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月22日(2000.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願平10−222570 |
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