| 【発明の名称】 |
苗床炭及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 基之
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| 【要約】 |
【課題】自然状態の根の成長による多品種,大量のポット栽培が一貫作業と省力化で手間いらずに簡易に行え、移植,移動,運搬が容易でかつ園芸ポットとして多様性に富んでいることに加えて環境に非常に良い苗床炭及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】自然環境を考慮して炭で構成された各種の育苗,鉢栽培,移植,定植,さし木などに適した苗床炭及び鋸屑,細かく刻んだ木材チップなどの自然物にデンプン含有物質を添加し、型に流し込んで適度に固化させた後炭化させて造る苗床炭の製造方法、並に上述の方法による苗床炭を酵素及び有用微生物を含有する水に漬け込んで酵素や有用微生物を炭に付着させて造る苗床炭の製造方法である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自然環境を考慮して炭で構成された各種の育苗,鉢栽培,移植,定植,さし木などに適した苗床炭。 【請求項2】 鋸屑,細かく刻んだ木材チップなどの自然物に、デンプン含有物質を添加し、型に流し込んで適度に固化させた後炭化させて造ることを特徴とする苗床炭の製造方法。 【請求項3】 酵素及び有用微生物を含有する水に漬け込んで酵素や有用微生物を炭に付着させて造る請求項2記載の苗床炭の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自然環境を考慮して炭で構成された各種の育苗,鉢栽培,移植,定植,さし木などに適した苗床炭及びその製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ポットなどのコンテナで緑化樹を栽培することは、多くの利点を持っており、一定のシステム化された技術でこれを行うことができれば、現在の社会的な期待にも十分に応えることができるものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のポット栽培には多くの長所がある反面、例えば次に述べるような大きな短所がある。先ず、従来の園芸用ポットでは、花,野菜,観葉植物,木などの根(直根,細根共)が成長するにつれてポットの底及び内周面に当たって曲がり、根の錯綜混乱を生ずる。つまり露地栽培に比べポット栽培の根はポット内でループ状にとぐろを巻くようなルーピング現象を発生する。また、従来ポットは変形が起こりやすいため、植物の根を痛めやすいと同時に種蒔,幼苗,育成と時期に合わせての移植,運搬が困難である。さらに、従来ポットの多くは合成樹脂製のため、不要になったポットは廃棄物となり、廃棄物問題が大きく取り上げられる現在の社会において重要な課題となっている。本発明は、自然状態の根の成長による多品種,大量のポット栽培が一貫作業と省力化で手間いらずに簡易に行え、移植,移動,運搬が容易でかつ園芸ポットとして多様性に富んでいることに加えて環境に非常に良い苗床炭及びその製造方法を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に応えんとしてなされたものであって、その要旨とするところは、自然環境を考慮して炭で構成された各種の育苗,鉢栽培,移植,定植,さし木などに適した苗床炭、及び鋸屑,細かく刻んだ木材チップなどの自然物に、デンプン含有物質を添加し、型に流し込んで適度に固化させた後炭化させて造ることを特徴とする苗床炭の製造方法、並に上述の方法による苗床炭を酵素及び有用微生物を含有する水に漬け込んで酵素や有用微生物を炭に付着させて造る苗床炭の製造方法に関する。次に本発明の実施の形態を詳しく説明する。 【0005】 【発明の実施の形態】鋸屑,木材チップ,雑草などの自然物を細かく刻み、その混合物に、粘着性を持たせるためにコーンスターチ,うどん粉,米糊などのデンプン含有物質を添加する。添加後の材料を、予め用意しておいた適当な大きさ,デザインのポットの型に流し込む。流し込んで圧縮して、ある程度固化した段階で型を外す。次いで、炭焼き装置にて焼いて炭化させ、その後、酵素や有用微生物を含有する水に漬け込んで、炭に酵素や有用微生物を付着させる。最後に水中から炭ポットを取り出し、日陰で自然乾燥させれば完成である。 【0006】上記に述べたように、苗床炭1を酵素や有用微生物などを含む水に苗床炭を漬け込むことによって、木や草、野菜屑などの炭自体が元来有している植物の育成を助ける機能が増大する効果がある。使用する際には、苗床炭1に適宜穴2を開け、その穴2に培養土あるいは炭などを入れ、種子,さし木,苗等を固定して使用する。屋外で使用する場合には、その苗床炭1を直接土中5に埋め込んで使用する。また、苗床炭1の製造方法は上述に限らず、例えば、炭に直接木搾液を添加して固化、成形したり、直接杉の木などの丸太を圧縮切断後炭化させても良い。材料も木や草、野菜屑に限らないが自然物であることが最も望ましい。 【0007】 【発明の効果】本発明の苗床炭は上述のようであるから、種蒔,育苗などを行なう場合、従来はポットに培養土などを入れて使用していたが、その作業の必要はなく、苗床炭のみで従来の培養土とポットの機能を同時に有するものである。また、苗床炭の大きさを自由に成形できるため、苗の定植時の成長に合わせた大きさ,形のポットにそのまま入れて一貫成育でき、さらに種蒔,幼苗育成などの時期に合わせた移動,運搬が簡単にできる。よって、苗床炭一つで種蒔,さし木,育苗,移植,鉢栽培,定植が一貫作業と省力化で手間いらずにできるばかりか、多品種,大量の栽培が可能である。 【0008】また、本発明の苗床炭は、特に育苗時の通気性と排水性が良く、かつ苗床炭ごと土に埋め込むことができるので、季節を問わず苗木や根を痛めずに移植,定植ができ活着率が良いと同時に、直根,細根共に自然状態の根を形成し根の混乱が起きなく、炭の外に出た根は土中にあっては自然状態で伸び、苗床炭内で根がループ状にとぐろを巻くようなことがない。 【0009】また、形が自由に成形できて、園芸用としても多様性があり、花,観葉植物等の鉢として使う場合、側面にも植物を植えたり、麻布を巻いて使ったり、木・わら・コケ等を配してインテリアにも対応できる。さらに本発明の苗床炭は最終的には完全に自然に帰るものであるため、環境に非常に良く、現在の社会が抱えている廃棄物問題にも十分応えることができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593213157 【氏名又は名称】株式会社水鍬商店
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| 【出願日】 |
平成10年7月22日(1998.7.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063691 【弁理士】 【氏名又は名称】大矢 須和夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−37136(P2000−37136A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月8日(2000.2.8) |
| 【出願番号】 |
特願平10−222360 |
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