| 【発明の名称】 |
植栽樹木の根鉢固定方法及び装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 嗣彦
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| 【要約】 |
【課題】コンクリート建築物の屋上等のように土壌の深さが限定されている床面上に植栽樹木を簡単な方法で移植すると共に、この植栽樹木の自立補助を堅固にし、しかも自立補助に用いた締結具等を地面から露出しないようにした植栽樹木の根鉢固定方法及び装置を提供する。
【解決手段】放射状に形成されたベース基材2、2…の各先端部に安定板5を固設して屋上等の床面14に設置して成る基台1の上部に根鉢11を載置し、夫々のベース基材2の長尺方向に形成された係止片2aに沿って移動自在に係合した結合部材4に固設された支柱3に肩当て板7を有する変位部材6を挿入し、肩当て板7が根鉢11の肩部に当たる高さで夫々の変位部材6に設けられた貫通孔6aと夫々の支柱3の上下方向に設けられた複数の貫通孔3aの一つとを合致してボルト締結する一方、支柱3を根鉢11の周囲に打設した後、夫々の肩当て板7に固設された牽引環9に1本のベルト10を順次通して締結することにより、根鉢11の肩部周辺をベルト10で係止するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】放射状に形成されたベース基材の各先端部に安定板を固設して屋上等の床面に設置して成る基台の上部に根鉢を載置し、夫々のベース基材の長尺方向に形成された係止片に沿って移動自在に係合した結合部材に固設された支柱に肩当て板を有する変位部材を挿入し、前記肩当て板が前記根鉢の肩部に当たる高さで夫々の変位部材に設けられた貫通孔と夫々の支柱の上下方向に設けられた複数の貫通孔の一つとを合致してボルト締結する一方、前記支柱を前記根鉢の周囲に打設した後、夫々の肩当て板に固設された牽引環に1本のベルトを順次通して締結することにより、前記根鉢の肩部周辺を前記ベルトで係止することを特徴とする植栽樹木の根鉢固定方法。 【請求項2】放射状に伸びたベース基材の各先端部に安定板を固設して成る基台と、夫々のベース基材の長尺方向に形成された係止片に沿って移動自在に係合した結合部材に支柱が固設されたことと、夫々の支柱に挿入した変位部材に肩当て板が固設されたことと、夫々の支柱の上下方向に沿って形成された複数の貫通孔の一つと夫々の変位部材に形成された貫通孔とを合致して挿通したボルトをナットで締結することと、夫々の肩当て板に固設された牽引環に1本のベルトを挿着して締結するようにしたことを特徴とする植栽樹木の根鉢固定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート建築物の屋上等に植栽樹木の根鉢を設けて該樹木の自立補助を行うようにした植栽樹木の根鉢固定方法及び装置に関する。 【0002】 【従来の技術】公園やゴルフ場或は街路等の土壌に樹木を植栽する従来の方法としては、地面に掘削した根穴の底部にアンカー等を打設し、根穴内に設置した樹木の根鉢をロープ等でアンカーに締結した後、根鉢の隙間に土壌を埋め戻すことにより植栽樹木の自立補助を行うものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが近年、コンクリート建築物の屋上等に樹木を植栽することが行われているが、この屋上等に設けられた土壌の深さには限度があるため、上記のように通常の地面に植栽するのに用いられていたアンカー等の使用ができないという問題があり、幼木や小型の樹木の植栽に限られていたのである。 【0004】その一方では、屋上庭園のように比較的大型の樹木を植栽することが要求されており、この大型樹木の根鉢を屋上等に設置して、その自立補助を堅固に行うことができる簡単な装置が要求されていたのである。 【0005】さらにまた、建築物の屋上等に樹木を植栽する場合、植栽樹木の周囲の地面から自立補助に用いた締結具等を露出しないようにするという美観上の問題、或は安全面等の問題をも満足する植栽装置が求められていたのである。 【0006】本発明は、上記の問題点を解消するために成されたもので、コンクリート建築物の屋上等のように土壌の深さが限定されている床面上に植栽樹木を簡単な方法で移植すると共に、この植栽樹木の自立補助を堅固にし、しかも自立補助に用いた締結具等を地面から露出しないようにした植栽樹木の根鉢固定方法及び装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明の植栽樹木の根鉢固定方法は、放射状に形成されたベース基材の各先端部に安定板を固設して屋上等の床面に設置して成る基台の上部に根鉢を載置し、夫々のベース基材の長尺方向に形成された係止片に沿って移動自在に係合した結合部材に固設された支柱に肩当て板を有する変位部材を挿入し、前記肩当て板が前記根鉢の肩部に当たる高さで夫々の変位部材に設けられた貫通孔と夫々の支柱の上下方向に設けられた複数の貫通孔の一つとを合致してボルト締結する一方、前記支柱を前記根鉢の周囲に打設した後、夫々の肩当て板に固設された牽引環に1本のベルトを順次通して締結することにより、前記根鉢の肩部周辺を前記ベルトで係止するようにしている。 【0008】また、本発明の植栽樹木の根鉢固定装置は、放射状に伸びたベース基材の各先端部に安定板を固設して成る基台と、夫々のベース基材の長尺方向に形成された係止片に沿って移動自在に係合した結合部材に支柱が固設されたことと、夫々の支柱に挿入した変位部材に肩当て板が固設されたことと、夫々の支柱の上下方向に沿って形成された複数の貫通孔の一つと夫々の変位部材に形成された貫通孔とを合致して挿通したボルトをナットで締結することと、夫々の肩当て板に固設された牽引環に1本のベルトを挿着して締結するようにしたものである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。 【0010】図1は本発明方法を具体化した根鉢固定装置の分解斜視図である。この図において、基台1は長尺のベース基材2、2…を十字状に固設することにより、4本のベース基材2、2…を放射状に伸ばした構成としている。 【0011】このベース基材2には長手方向に係止片2aが形成され、このベース基材2の端部から後述する支柱3の下端部に固設された結合部材4を挿入して、該結合部材4をベース基材2、2…の長手方向に沿って基台1の中心方向に移動することができる。 【0012】なお、上記の構成においては4本のベース基材2、2…を用いて基台1を構成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、3本または4本以上の数としてもよい。 【0013】また、夫々のベース基材2の先端部下面には安定板5が固設されている。この安定板5には両側に沿って下方に折曲した接地辺5a、5aが設けられ、両側の接地辺5a、5aの間は平坦状に隆起し、この隆起した平坦面5bにベース基材2、2…の下端面を接合するようにしている。 【0014】さらに、夫々のベース基材2の係止片2aに沿って移動自在に係合される断面形状に折曲された結合部材4が設けられ、この結合部材4の側面には支柱3が固設されている。 【0015】支柱3は長尺の板部材を上下方向に立設してあり、この支柱3に沿って間隔をあけて複数の貫通孔3a、3a…が形成されている。 【0016】なお、結合部材4は長手方向に幅を有し、この結合部材4をベース基材2に係合したとき、ベース基材2に対して支柱3を垂直に立ち上げた状態に保つようにされている。 【0017】このような構成により、各ベース基材2、2…の先端から結合部材4を挿入することにより、夫々の支柱3を垂直に起立した状態で各ベース基材2、2…の長手方向に沿って基台1の中心方向へ移動することができる。 【0018】また、夫々の支柱3には長方形枠を有する変位部材6が挿入される。夫々の変位部材6には貫通孔6aが形成され、端面には折曲面を有する肩当て板7が固設されている。この肩当て板7には変位部材6側の面上に起立した牽引環9が固設され、この牽引環9にはベルト10を通すことができる。 【0019】このような構成により、支柱3に挿入された変位部材6を肩当て板7が根鉢11の肩部に当たる高さとなるように支柱3の貫通孔3aの一つを選択し、この支柱3の貫通孔3aと変位部材6の貫通孔6aとを一致させてこれにボルト12を挿通してナット13で締結することにより変位部材6を固定状態にすることができる。 【0020】上記の装置を用いて本発明の根鉢固定方法を実施するには、図4に示すように、屋上等の床面14に基台1を設置すると共に、この基台1の上部に根鉢11を載置する。この時、基台1の安定板5の両側の接地辺5a、5aが床面14に対して均等に接地するようにする。 【0021】次いで、図5に示すように、基台1の夫々のベース基材2、2…に結合部材4を挿着して、基台1の中央方向に移動することにより、夫々の結合部材4に固設された支柱3が根鉢11の周囲に接近した状態とする。 【0022】また、夫々の支柱3の上方から変位部材6を挿入して、この変位部材6に固設された肩当て板7が根鉢11の肩部に当たる高さで夫々の変位部材6に設けられた貫通孔6aと夫々の支柱3に設けられた複数の貫通孔3a、3a…の一つとを合致してボルト12とナット13で締結する。 【0023】その後、図6に示すように、支柱3の外側をハンマー15等で叩打することにより、支柱3を根鉢11の周囲に押圧し、夫々の支柱3の肩当て板7を根鉢11の肩部に圧接させる。 【0024】次いで、図7に示すように、夫々の肩当て板7、7…に固設された牽引環9、9…に1本のベルト10を順次通して締結する。このようなベルト10の締結が終了した後、根鉢11の周囲及び上方に土壌を埋設する。 【0025】なお、上記のベルト10の締結にはベルト10の端部に巻取式の締付け具16を設けて、ベルト10の端部同士を堅固に締結するようにしてもよい。 【0026】このようなベルト10の締結によって、図2及び図3に示すように、根鉢11の肩部周辺にベルト10が係止されるが、このベルト10は樹木の幹部17から離れた位置にあるため、どのようにベルト10を締め付けても幹部17を傷めることがない。 【0027】また、ベルト10は根鉢11の肩部周囲を中央方向へ包囲する状態でこの根鉢11を基台1側に押さえ付け、同時に根鉢11の周囲に圧接された肩当て板7による四方からの締め付けをベルト10によって保つことができる。 【0028】さらには、上記の根鉢固定装置によれば、根鉢11の周囲及び上方に土壌を埋設したとき、根鉢11の上方に装置の構成部材が露出することがなく、景観の面でも優れた植栽状態を得ることが可能となる。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は簡単な構造で植栽樹木の根鉢固定装置を構成することができ、また簡単な施工方法によって根鉢をコンクリート建築物の屋上等の床面上に設置して固定状態にすることができる。 【0030】また、本発明によれば、基台の上に載置された根鉢の大きさに応じて支柱を基台の中心方向に移動して圧接した状態とすることができ、またこの状態で根鉢の肩部周辺に当てた肩当て板をベルトで中央方向に締め付けることにより、根鉢を基台側に押さえ付けて固定した状態とすることができる。 【0031】また、ベルトは根鉢の肩部周囲を係止しているため、このベルトをどのように締め付けてもベルトが幹部に接触することがなく、幹部を傷めることがない。 【0032】さらに、本発明によれば、根鉢の周囲及び上方に土壌を埋設したとき、根鉢の上方に装置の構成部材が露出することがなく、景観の面でも優れた植栽状態を得ることが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390014649 【氏名又は名称】日本地工株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月10日(1998.7.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065260 【弁理士】 【氏名又は名称】谷山 守
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| 【公開番号】 |
特開2000−23579(P2000−23579A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月25日(2000.1.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−195709 |
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