| 【発明の名称】 |
農作業機のカバー脱着構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】香本 信美
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| 【要約】 |
【課題】カバー内の見えない係合を確実に行えるようにすることで、走行中のカバーの脱落を防止できるようにする。
【解決手段】機体側に固設した第1係止部31に係脱可能な係止具33をカバー23に設けるとともに、第1係止部31から離れて機体側に固設した第2係止部材32に弾性係合可能な可動係止具36を備えた係合ロック機構34をカバー23に取付け、可動係止具36をカバー外方から人為的に解除操作可能に構成した農作業機のカバー脱着構造において、第2係止部32への係合ロック機構34の接近移動に伴って、機体側に固定の位置規制部40に接触作用して、係止具33が第1係止部31に係合する方向にカバー23全体を案内移動させるガイド部38をカバー23に設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体側に固設した第1係止部に係脱可能な係止具をカバーに設けるとともに、前記第1係止部から離れて機体側に固設した第2係止部材に弾性係合可能な可動係止具を備えた係合ロック機構をカバーに取付け、前記可動係止具をカバー外方から人為的に解除操作可能に構成した農作業機のカバー脱着構造において、前記第2係止部への係合ロック機構の接近移動に伴って、機体側に固定の位置規制部に接触作用して、前記係止具が第1係止部に係合する方向にカバー全体を案内移動させるガイド部を前記カバーに設けてあることを特徴とする農作業機のカバー脱着構造。 【請求項2】 機体側の前記位置規制部を前記第2係止部の一部に形成してある請求項1記載の農作業機のカバー脱着構造。 【請求項3】 前記ガイド部を前記係合ロック機構のケースに一体連設してある請求項1または2記載の農作業機のカバー脱着構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、各種の農作業機に装着されるカバーを工具なしで脱着する構造に関する。 【0002】 【従来の技術】工具なしでカバーを脱着する構造としては、例えば図9に示すように、機体側の下部に固設した第1係止部51に上方から係脱可能なフック状の係止具52をカバー53の下部に設けるとともに、前記第1係止部51から上方に離れて機体側に固設した第2係止部54に下方から弾性係合可能な可動係止具55を備えた係合ロック機構56をカバー53の上部に取付け、前記可動係止具55をカバー外方から人為的に解除操作可能に構成したものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記構成のカバー脱着構造においてカバー53を装着するには、先ず、下方の係止具52を第1係止部51に上方から係止し、その係止部位を中心にカバー53の上部を機体側に揺動接近させることで、係合ロック機構56の可動係止具55を上方の第2係止部54に自動的に弾性係合させるのであるが、第1係止部51への係止具52の係合が不十分であっても、第2係止部54に可動係止具55が一応は係合されてカバー53が脱落しない状態がもたらされることがある。このような場合、カバー内の係合具合が外部から目視できないために、カバー53が装着できたものと判断して、そのまま機体を走行させると、不十分な係合状態にある第1係止部51と係止具と52の係合が走行振動や動揺によって外れてしまって、カバー53が脱落してしまうおそれがあった。 【0004】本発明は、このような点に着目してなされたものであって、カバー内の見えない係合を確実に行えるようにすることで、走行中のカバーの脱落を防止できるようにすることを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕 【0006】(構成) 請求項1に係る発明は、機体側に固設した第1係止部に係脱可能な係止具をカバーに設けるとともに、前記第1係止部から離れて機体側に固設した第2係止部材に弾性係合可能な可動係止具を備えた係合ロック機構をカバーに取付け、前記可動係止具をカバー外方から人為的に解除操作可能に構成した農作業機のカバー脱着構造において、前記第2係止部への係合ロック機構の接近移動に伴って、機体側に固定の位置規制部に接触作用して、前記係止具が第1係止部に係合する方向にカバー全体を案内移動させるガイド部を前記カバーに設けてあることを特徴とする。 【0007】(作用) 上記構成によると、カバー装着に際して、先ずカバー側の係止具を機体側の第1係止部に係止し、その係止部位を中心にカバーを機体側に揺動接近させることで、係合ロック機構の可動係止具を第2係止部に自動的に弾性係合させる。この場合、第1係止部への係止具の係合が不十分であると、カバー側のガイド部が機体側の位置規制部に接触作用して、係止具が第1係止部に十分係合する方向にカバー全体が案内移動され、その状態で可動係止具が第2係止部に弾性係合されることになる。 【0008】(効果) 従って、請求項1に係る発明によると、カバー内にあって見ることにのできない第1係止部と係止具との係合を十分なものにした上で、係合ロック機構による弾性係合ロックをかけることができ、機体の振動や動揺によってカバーが不用意に脱落するようなことを防止できるようになった。 【0009】〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕 【0010】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、機体側の前記位置規制部を、前記第2係止部の一部に形成してある。 【0011】(作用・効果) 上記構成によると、第2係止部を機体側に取付けることで、位置規制部を機体側に固定することができるので、位置規制部を構成する専用の部品が不要となり、部品点数と取付け工数の節減を図ることができる。 【0012】〔請求項3に係る発明の構成、作用および効果〕 【0013】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の発明において、前記ガイド部を前記係合ロック機構のケースに一体連設してある。 【0014】(作用・効果) 上記構成によると、係合ロック機構をカバーに取付けることで、ガイド部をカバーに固定することができ、部品点数と取付け工数の節減を図ることができる。 【0015】 【発明の実施の形態】図1に、本発明に係るカバー脱着構造を備えた農作業機の一例であるコンバインが示されている。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた機体2の前部に、刈取り前処理部3が支点部Pを中心に上下揺動自在、かつ、油圧シリンダ4によって駆動揺動可能に連結されるとともに、機体2に脱穀装置5、操縦部6、穀粒回収タンク7、などが搭載され、かつ、操縦部5の下方には図示しない原動部が配備されている。 【0016】前記刈取り前処理部3の下部に備えた前向き片持ち状の分草枠11には、分草具12が支持棒13を介して挿抜可能に装着されており、クローラ走行装置1の沈下が少ない圃場では、図1に示すように、真っ直ぐな支持棒13を備えた分草具12を装着して、分草具12を圃場面に接近させ、また、図7に示すように、クローラ走行装置1が沈下して機体が前上がり傾斜して走行する湿田では、への字状に屈曲された支持棒13を備えた分草具12に差し替えて、分草具12を極力圃場面に接近させることができるようになっている。 【0017】また、図8に示すように、操縦部5の下方に配備した原動部などを機体内側から容易に点検整備するために、刈取り前処理部3を支点部Pにおいて機体から分離するとともに、油圧シリンダ7との連結を解除して、刈取り前処理部3全体を機体から機体分離することができるようになっており、この際、分離した刈取り前処理部3の後方への倒れを防止するとともに、刈取り前処理部3を手押し移動することができるように、刈取り前処理部3の下部に配備された横向きフレーム14の左右箇所に、左右一対のキャスター車輪15をクランプ金具16を介して簡単に脱着できるよう構成されている。 【0018】前記脱穀装置4の左側部には、脱穀フィードチェーン21と、内装された選別機構などを駆動するベルト伝動装置22が配備されるとともに、脱穀フィードチェーン21を側方から覆い隠す上側のカバー23と、ベルト伝動装置22を側方から覆い隠す下側のカバー24とがそれぞれ脱着自在に装備されている。 【0019】次に上側のカバー23の脱着構造について説明する。前記脱穀フィードチェーン21を摺接案内するよう脱穀装置5の下唇板25に固定されたチェーンレール26に、カバー連結部材27が固着されている。このカバー連結部材27は、平面形状コの字形に形成されてチェーンレール26に取付けられた板金製のブラケット28に、丸棒材を縦長の略角ループ状に屈曲してなる係止部材29を連結して構成されており、丸棒材の上端の突き合わせ両端部がブラケット28の左右の側辺28aに貫通溶接されている。 【0020】前記係止部材29の下端がカバー装着用の第1係止部31に、また、係止部材29の上端の突き合わせ端部がカバー装着用の第2係止部32にそれぞれ構成されるとともに、第1係止部31に上方から係合するフック状の係止具33と、第2係止部32に係合作用する係合ロック機構34が前記カバー23内面の下部および上部に装着されている。 【0021】前記係合ロック機構34は、樹脂成型されたケース35に樹脂成型された左右一体のフック状の可動係止具36が支点a回りに上下回動可能に装着されるとともに、ケース35に一体形成した片持ちバネ片35aの弾性によって可動係止具36が上向きに回動付勢された構造となっており、この可動係止具36が第2係止部32に下方から弾性係合するよう構成されるとともに、可動係止具36の外端部に連設した把手部36aに手指を掛けて引上げ操作することで、可動係止具36を下方に強制回動させることができるよう構成されている。 【0022】また、前記係合ロック機構34におけるケース35の左右上部には、機体側に向けて上下一対づつのガイド部37,38が片持ち状に一体延出され、両ガイド部37,38の間に先拡がり状の案内溝39が形成されている。そして、第2係止部32が、これらガイド部37,38に接触作用する位置規制部40に兼用されている。 【0023】本発明のカバー脱着構造は以上のように構成されており、以下にその脱着操作について説明する。 【0024】カバー装着に際しては、先ず、カバー23の係止具33を機体側の第1係止部31に上方から係合させ、次に、この係止部位を中心にしてカバー全体を機体側に揺動接近させる。カバー上部の係合ロック機構34がカバー連結部材27に接近すると、可動係止具36がブラケット28の左右側辺28aの間に入り込んで第2係止部32に接当する。可動係止具36の先端には斜め上向きに傾斜面sが形成されており、この傾斜面s1 の案内作用で可動係止具36は上向き回動付勢力に抗して下方に回動され、傾斜面s1 が第2係止部32を通過したとたんに可動係止具36が上方に復帰回動して第2係止部32に下方から弾性係合される。 【0025】ここで、第1係止部31に対して係止具33が十分係合されずに、カバー23全体が少し上方に浮き上がった状態となったような場合、これ気付かずカバー23を機体側に揺動接近させると、下側のガイド部38の先拡がり傾斜面s2 に位置規制部40〔第2係止部32〕が接触し、カバー23を機体側に揺動接近させることによって先拡がり傾斜面s2 の案内作用でカバー23全体が相対的に下方に押され、係止具33が第1係止部31に十分係合され、その後、上記のように係合ロック機構34の可動係止具36が正しく第2係止部32に弾性係合することになる。 【0026】このようなカバー23が正しく装着された状態では、下側のガイド部38が位置規制部40の下方に位置するために、機体の動揺などのよってカバー23に上方への力が働いたとしても、位置規制部40にガイド部38が接当してカバー23の上方移動が阻止され、不測なカバー脱落事故が防止されることになる。 【0027】カバー23を取り外す場合には、先ず、可動係止具36の把手部36aに指を掛けて上方に引き上げ回動することで、可動係止具36を下方に回動して第2係止部32から離脱し、次に、第1係止部31と係止具33との係合部位を中心にカバー23全体を外方に離反揺動し、その後、カバー23を斜め上方に持ち上げて第1係止部31から係止具33を離脱させることで、カバー23を取り外すことができる。 【0028】下方のカバー24の装着構造は、第1係止部31と第2係止部32がそれぞれ別部材として脱穀装置4の左側板41に設けられている点を除けば、上方のカバー24の装着構造と同様であり、共通の部品については同一の符号を付して、その構成の詳細な説明およびカバー脱着操作については省略する。 【0029】〔別実施形態〕■ 上記実施形態では第1係止部31と係止具33との係合が不十分であると、カバー23,24が上方にのみ浮き上がってしまうことになるので、カバー23,24を下向きに案内する機能を有する下側のガイド部38を設けさえすれば所期の機能を発揮する。 【0030】■ 上記実施形態では、第1係止部31と係止具33による係合箇所をカバー下方に、また、第2係止部32と係合ロック機構34との係合箇所をカバー上方に設置してある場合を例示したが、上下関係を逆にして設置することもできる。また、第1係止部31と第2係止部33を左右に離して設けて、カバーを横開き揺動して脱着する形態で実施することもできる。 【0031】■ 位置規制部40を機体側の任意の箇所に設けるとともに、これに作用するガイド部37,38を係合ロック機構34とは関係なく別個にカバー内に設けて実施することも可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年6月1日(1999.6.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−342051(P2000−342051A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月12日(2000.12.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−153730 |
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