| 【発明の名称】 |
結露防止性屋外用カバー |
| 【発明者】 |
【氏名】吉川 龍男
【氏名】貝原 祐一
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| 【要約】 |
【課題】防水性、遮光性、通気性を備えるとともに、大型の対象物を被覆可能な広幅の結露防止性防水シートを用いた結露防止性屋外用カバーを提供する。
【解決手段】農産物等の野積み対象物を覆うカバーであって、結露防止性防水シート2と遮光通気性シートとを接合してなり、遮光通気性シートは対象物の側面部の一部を覆うように構成されるとともに、結露防止性防水シート2が、ポリオレフィンからなる織編布にポリオレフィン層を設けた防水層4と吸水層5との接合体である結露防止性防水シート2の端部同士を防水層4のみを重ね代6として連結部7を形成してなる結露防止性屋外用カバー1である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 農産物等の野積み対象物を覆う屋外用カバーであって、該屋外用カバーは結露防止性防水シートと遮光通気性シートとを接合してなり、遮光通気性シートは前記対象物の側面部の少なくとも一部を覆うように構成されるとともに、前記結露防止性防水シートがポリオレフィンからなる織編布の両面または片面にポリオレフィン層を設けた防水層と吸水層とが積層してなる積層体であり、かつその端部同士を防水層のみを重ね代として溶着し連結部を形成してなる広幅の連結体であることを特徴とする結露防止性屋外用カバー。 【請求項2】 前記吸水層が、下記(A)、(B)層が接合してなる接合体であって、(A)層は少なくとも部分的に熱溶着しており、透湿度が50g/m2・h以上、JISL1076によるピリング試験評価が3以上であることを特徴とする請求項1に記載の結露防止性屋外カバー。 (A)層:熱可塑性繊維50〜95重量%と親水性繊維5〜50重量%からなる織編布または不織布。 (B)層:熱可塑性繊維5〜50重量%と親水性繊維50〜95重量%からなる織編布または不織布。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、結露防止性を有し防水性、遮光性、通気性を備えた屋外用カバーに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ジャガイモ、玉ねぎ等の農産物は収穫されると集荷コンテナに集められるが、直ちに処理されずに集荷コンテナに詰められたまま数日経過して加工工場へ移送されたり市場へ出荷されることが多い。その間、集荷コンテナは畑など屋外に放置されて保管されることになり、雨露を防ぐためおよび遮光のために防水性シートからなるカバーで覆われることが多い。しかしながら、この保管中に防水性、遮光性は十分であるが通気性が十分でないため、ジャガイモ、玉ねぎ等からは多量の水分が発散し、昼夜の温度差などによりカバーの裏面で結露が発生し、生じた水滴が再びジャガイモ、玉ねぎ等に滴下して農産物の品質を著しく低下させるという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決する手段として、出願人は特願平11−36835号において、吸湿性織編布と防水層とを積層してなる積層体からなる結露防止性防水遮光シートを用いて、防水性、遮光性、通気性を備えるとともに、被覆対象物から発散する水分を吸収して結露を防止することができる結露防止性屋外用カバーを開示した。 【0004】しかしながら、ジャガイモ等の集荷コンテナは、例えば、1.7m×1.1mの開口面積を有するものを、幅方向に1.7m×2列で3.4m、長さ方向に1.1×5列で5.5mに並べて、これを1枚の屋外用カバーで覆うことが要求される。このような屋外用カバーは、少なくとも4.2m幅が必要とされるが、通常の工業生産用の押出ラミネート装置の幅は3.6mが限界であって、このような場合には、2枚のシートの端部同士を溶着した接合体を用いることになる。 【0005】ところが、吸湿性織編布と防水層との端部同士を積層して溶着により接合しようとすると、断面に織編布が露出している接合箇所から水が浸透して防水性が保てなくなるという問題があった。 【0006】上記事情を鑑みて、本発明は、防水性、遮光性、通気性を備えるとともに、大型の対象物を被覆可能な広幅の結露防止性防水シートを用いた結露防止性屋外用カバーを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決する手段として、農産物等の野積み対象物を覆う屋外用カバーであって、該屋外用カバーは結露防止性防水シートと遮光通気性シートとを接合してなり、遮光通気性シートは前記対象物の側面部の少なくとも一部を覆うように構成されるとともに、前記結露防止性防水シートがポリオレフィンからなる織編布の両面または片面にポリオレフィン層を設けた防水層と吸水層とが積層してなる積層体であり、かつその端部同士を防水層のみを重ね代として溶着し連結部を形成してなる広幅の連結体であることを特徴とする結露防止性屋外用カバーを提供して、上記課題を解消する。 【0008】また、前記吸水層が、下記(A)、(B)層が接合してなる接合体であって、(A)層は少なくとも部分的に熱溶着しており、透湿度が50g/m2・h以上、JISL1076によるピリング試験評価が3以上である構成が良好である。 (A)層:熱可塑性繊維50〜95重量%と親水性繊維5〜50重量%からなる織編布または不織布。 (B)層:熱可塑性繊維5〜50重量%と親水性繊維50〜95重量%からなる織編布または不織布。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す一実施例を参照して詳しく説明する。本発明において、結露防止性屋外用カバー1は結露防止性防水シート2と遮光通気性シート3とを接合してなり、結露防止性防水シート2は、下記防水層4および吸水層5を積層してなる積層体であり、かつその端部同士を防水層4のみを重ね代6として溶着して連結部7を形成してなる広幅の連結体である。 【0010】上記防水層4は、熱可塑性繊維からなる織編布の両面または片面にポリオレフィン層を設けた構成からなる。熱可塑性繊維としては、繊維形成性にすぐれたナイロン、ポリエステル、ポリオレフィンなどが用いられるが、成形性、廉価性にすぐれたポリオレフィンが好適に用いられ、とくに軽量で高強力の得られるポリエチレンが好ましい。繊維形態としてはモノフィラメント、マルチフィラメント、フラットヤーン、スプリットヤーンなどいずれも使用できる。これらのうちでは、柔軟性があり成形性にすぐれたフラットヤーンが好ましい。 【0011】上記熱可塑性繊維を経緯糸に用いて織編成された織編布の両面または片面にポリオレフィン層を設ける方法としては、公知の押出ラミネート法が用いられる。ポリオレフィン層の用いられるポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合体、ポリプロピレンなど通常ラミネート法に用いられるポリオレフィンが使用できる。 【0012】本発明の防水層の表面には、防水性を備えたポリオレフィン層に有する着色顔料を含有させたもの、あるいはポリオレフィン層にアルミニウム層を接合したものであって遮光性を備えたものが好ましい。これらのうちでは、着色顔料を含有させたポリオレフィン層が好ましい。 【0013】上記着色顔料としては、とくに限定するものではないが、白色、銀色などの光反射性の顔料および/または黒色などの光吸収性顔料などが使用される。着色顔料の含有量は好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくは0.5〜2重量%である。上記光反射性顔料および光吸収性顔料を併用する場合には、光反射性顔料を含有するポリオレフィン層を表層に、光吸収性顔料を含有するポリオレフィン層を裏層に接合して多層のポリオレフィン層として使用するのが好ましい。上記顔料として具体的には、白色顔料としては酸化チタン、銀色顔料としては金属アルミニウム粉末、黒色顔料としてはカーボンブラックなどが挙げられる。 【0014】上記アルミニウム層を設ける方法としては、とくに限定されるものではなく、アルミニウム蒸着フィルムまたはアルミニウム箔とポリオレフィン層とをサンドイッチラミネート法により接合する方法が使用できる。 【0015】前記吸水層5は、熱可塑性繊維50〜95重量%と親水性繊維5〜50重量%からなる織編布、不織布またはフェルトから構成される(A)層9と、熱可塑性繊維5〜50重量%と親水性繊維50〜95重量%からなる織編布、不織布またはフェルトから構成される(B)層10とが接合してなる接合体であって、(A)層9は少なくとも部分的に熱溶着しており、透湿度が50g/m2・h以上、(A)層9表面のJISL1076によるピリング試験評価が3以上である。 【0016】吸水層5に用いられる熱可塑性繊維とは、熱可塑性樹脂を溶融して繊維を形成したもので、熱可塑性樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエステル、ナイロンなどが挙げられる。これらのうちでは、繊維形成性が容易で低廉なポリオレフィンが好ましく、とくに機械的特性にすぐれたポリエチレンが好ましい。 【0017】熱可塑性繊維の形態のひとつとしては、水が繊維間隙へ毛細管現象で吸水性能を付与できるマルチフィラメントが好ましく、マルチフィラメントの単糸繊度としては0.1〜20デニール(以下dと略称)が好ましく、0.5〜10dがより好ましい。単糸繊度が0.1d未満では繊維形成性が困難で、20dを超えると織編布として毛細管現象に基づく吸湿性能が低下して好ましくない。 【0018】上記親水性繊維としては綿、麻、絹、羊毛、レーヨンなどの天然繊維、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコールなどの合成繊維が挙げられる。 【0019】上記熱可塑性繊維と親水性繊維からなる織編布とは、熱可塑性繊維として水が繊維間隙へ毛細管現象で吸水性能を付与できるマルチフィラメントと親水性繊維としてレーヨン糸などとを織編成してなる織編布が好ましい。上記マルチフィラメントの単糸繊度としては0.1〜20デニール(以下dと略称)が好ましく、0.5〜10dがより好ましい。単糸繊度が0.1d未満では繊維形成性が困難で、20dを超えると熱可塑性繊維として毛細管現象に基づく吸湿性能が低下して好ましくない。 【0020】上記熱可塑性繊維と親水性繊維からなる不織布とは、熱可塑性繊維の短繊維および/または長繊維と親水性繊維の短繊維および/または長繊維を積層して水流絡合またはニードルパンチ法等により絡合させたもの、あるいは熱可塑性繊維からなるスパンボンド不織布、メルトブロー不織布などと親水性繊維の短繊維および/または長繊維を積層して水流絡合またはニードルパンチ法等により絡合させたものである。上記不織布に用いられる繊維の単糸繊度としては0.01〜15dが好ましく、0.1〜5dがより好ましい。単糸繊度が0.01d未満では繊維形成性が困難で、15dを超えると不織布として毛細管現象に基づく吸湿性能が低下して好ましくない。 【0021】上記熱可塑性繊維と親水性繊維からなるフェルトとは、熱可塑性繊維と親水性繊維の短繊維からなる織フェルトや圧縮フェルト、あるいは短繊維からなるウエブをニードルパンチ加工した刺針フェルトなどが挙げられる。 【0022】上記熱可塑性繊維と親水性繊維とは交撚、交繊、交織、交編等により混用しても差し支えない。 【0023】本発明において、(A)層9は、熱可塑性繊維50〜95重量%および親水性繊維5〜50重量%の配合割合で構成され、(B)層10は、熱可塑性繊維5〜50重量%と親水性繊維50〜95重量%の配合割合で構成される。 【0024】上記(A)層9と(B)層10とは接合されて接合体として吸水層5を構成する。接合方法としては、水流絡合法またはニードルパンチ法など公知の接合方法が採用できる。 【0025】(A)層9および(B)層10のそれぞれの目付は、30〜200g/m2が好ましく、接合体の目付は60〜400g/m2が好ましい。(A)層9および(B)層10のそれぞれの目付が30g/m2、接合体の目付が60g/m2未満では吸水性が不十分となり、(A)層9および(B)層10のそれぞれの目付が200g/m2、接合体の目付が400g/m2を超えると、重量が過大となり実用上好ましくない。 【0026】上記(A)層9は、少なくとも部分的に熱溶着しており、透湿度が50g/m2・h以上、(A)層9表面のJISL1076によるピリング試験評価が3以上であることが肝要である。本明細書でいう「少なくとも部分的に溶着している」とは、(A)層9に対して高周波溶着法、超音波溶着法、加熱プレス法、カレンダー法、ホットエア法などにより加熱溶着するものであって、(A)層9における熱可塑性繊維を少なくとも部分的に溶融して熱可塑性繊維同士を少なくとも部分的に溶着するものである。少なくとも部分的に溶着している結果として、透湿度が50g/m2・h以上、(A)層9表面のJISL1076によるピリング試験評価が3以上の状態を維持できるものである。溶着が不十分であると(A)層9表面のJISL1076によるピリング試験評価が3未満となり実用上耐摩耗性に劣り好ましくない。 【0027】「少なくとも部分的に溶着している」状態を形成するために特に好ましい実施形態としては、(A)層9および(B)層10の接合体の(A)層9面にカレンダー法により加熱圧接し、加熱温度、接圧力、走行速度などを調節することにより、(A)層9の透湿度および(A)層9表面のJISL1076によるピリング試験評価を上記規定範囲になるように管理するとよい。 【0028】本発明の結露防止性防水シート2は、前記吸水層5の(B)層10面と防水層4とを積層して形成するものである(図1参照)。積層方法としては、予め形成した吸水層5と防水層4とを接着剤等を用いて積層してもよいが、吸水層5の(B)面と防水層4の裏面との間に公知のサンドイッチラミネート法によりポリオレフィン層を設けるとともに積層する方法が好ましい。サンドイッチラミネート層に光吸収性顔料を配合してもよい。 【0029】そして、本発明においては、上記結露防止性防水シート2の端部同士を防水層4のみを重ね代6として連結部7を形成してなる広幅の連結体として使用するものである。このように端部同士を溶着する結露防止性防水シート2としては、防水層4と吸水層5を積層するときに防水層4の端部に予め吸水層5を積層しない連結部7を設けるか、あるいは端部同士を溶着するときに端部の特定の連結部7において吸水層5を取り除いて、図2に示すように、防水層4のみを重ね代6として溶着し連結部7を形成することが肝要である。重ね代6とする連結部7としては2〜5cmが好ましい。吸水層5を介して防水層4同士を溶着しても十分な溶着強力が得られないうえに、重ね合わせた端部の断面に露出する吸水層5から水が浸透して防水効果を低下させるので、本発明の結露防止性防水シートの目的を達成するのが困難となる。 【0030】本発明の結露防止性屋外用カバー1は、結露防止性防水シート2と遮光通気性シート3とを接合してなり、遮光通気性シート3は前記対象物の側面部18の少なくとも一部を覆うように構成される。 【0031】上記遮光通気性シート3としては、遮光性、通気性を有するシートであって、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂からなるフィラメント糸を経緯糸に用いて平織またはからみ織などにより織成されたメッシュシートが好ましい。フィラメント糸の糸条形態としては、フラットヤーン、スプリットヤーン、モノフィラメントなど種々の形態を採用することができる。メッシュシートの織り密度としては、特に限定されるものではないが、遮光性を備える密組織であって、かつ適度の通気性を有する間隙を有するものが好ましい。上記フィラメント糸には前記着色顔料などを配合して遮光性を向上させることが好ましい。上記遮光通気性シートの遮光率は50〜95%が好ましく、60〜95%がより好ましい。遮光率が50%未満では、遮光効果が低下して農産物の変色等を招き好ましくなく、遮光率が95%を超えると、通気性が低下して好ましくない。 【0032】結露防止性防水シート2と遮光通気性シート3とを接合する方法としては、縫製、溶着、接着剤を使用した接着などいずれも使用可能である。 【0033】本発明に用いられる熱可塑性繊維には、その使用目的により本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、滑剤、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃剤、帯電防止剤、顔料、無機充填剤、有機充填剤、架橋剤、発泡剤、核剤等の添加剤を配合してもよい。 【0034】図3は、本発明に係る結露防止性屋外用カバー1の概略を示す斜視図である。2は結露防止性防水シート、3は遮光通気性シートであり、14はカバーを結びつけるために設けられた鳩目である。 【0035】図4は、被覆対象物の一例である農産物の集荷用コンテナ15を示すもので、ジャガイモ16を収容した方形の集荷用コンテナ15を5個×2列並べた状態示す説明図である。この被覆対象物は天井部17と側面部18を形成しており、集荷用コンテナ15を結露防止性屋外用カバー1で覆ったとき、天井部17は結露防止性防水シート2で覆われることが必要であり、側面部18を覆うシートの少なくとも一部が遮光通気性シート3であることが必要である。 【0036】本実施例の結露防止性屋外用カバー1は、上記集荷用コンテナ15を覆ったとき、対象物の天井部17の投影形状にほぼ相当する方形状を有する結露防止性防水シート2がカバーの中央部に配置されており、その四周囲に遮光通気性シート3が接合され、遮光通気性シート3の周縁部には所定間隔で連結用の鳩目14が取付けられて構成されている。 【0037】図5は、上記結露防止性屋外用カバー1で集荷用コンテナ15を5個×2列並べた対象物を覆った状態を示している。その天井部17は結露防止性防水シート2で覆い、四周囲の側面部18が遮光通気性シート3が天井部17から垂れ下がり対象物を覆った構成としている。そして、結露防止性防水シート2の四周囲の周縁部に設けられた鳩目14に紐19を通して集荷用コンテナ15下部に結び付けられ固定されている。 【0038】そして、結露防止性防水シート2は対象物の天井部17を覆うのみならず四周囲の側面部18の一部を覆っても差し支えない。また、遮光通気性シート3は前記対象物の側面部18の少なくとも一部を覆うように構成されており、好ましくは側面部18の合計面積の50%以上、さらに好ましくは75%以上を占めるものである。遮光通気性シート3は本実施例のように四周囲の側面部18全体を覆ってもよいが、四周囲の内の三周囲または二周囲の側面部18を覆ってもよく、あるいは各側面部18の遮光通気性シート3の合計が少なくとも50%以上となるようにランダムに窓を設けるなどの構成としてもよい。遮光通気性シート3の占める割合が50%未満では、通気性が不十分となり、結露防止性シートの負荷が増大し結露防止性の効果が低下するので好ましくない。 【0039】 【実施例】試験方法試験評価は以下の方法に従った。 1.透湿度:JISL1099準拠2.耐摩耗性:JISL1076によるピリング試験方法に準拠し、処理時間を1時間として評価を行った。 【0040】実施例1:高密度ポリエチレン(MFR=10g/10min、密度=0.924g/cm3)を用いて単糸繊度が10dの短繊維を形成した。一方、単糸繊度10dのレーヨン短繊維を用意した。上記高密度ポリエチレン短繊維45g/m2とレーヨン短繊維5g/m2とを混合して水流絡合法により絡合して(A)層13とし、レーヨン短繊維45g/m2と高密度ポリエチレン短繊維5g/m2を混合して水流絡合法により絡合して(B)層10として、(A)層13および(B)層10を水流絡合法により接合して接合体を得た。この接合体の(A)層13面にカレンダー法により加熱圧接して(A)層13を少なくとも部分的に溶着させて吸水層5を得た。 【0041】一方、高密度ポリエチレン(MFR=2g/10min、密度=0.958g/cm3)を用いて、単糸繊度1000dのフラットヤーンを形成し、このフラットヤーンを打込密度10×10本/インチで平織の織布11を得た。この織布11の片面に、低密度ポリエチレン(MFR=8g/10min、密度=0.917g/cm3)にカーボンブラック0.3重量%を含有したポリオレフィン層12厚さ25μmおよび金属アルミニウム粉末1重量%を含有したポリオレフィン層13厚さ25μmを押出ラミネート法で設けた防水層4を形成した。 【0042】ついで、前記吸水層5の(B)層10側と、上記防水層4の織布11側の間に上記低密度ポリエチレンを用いてサンドイッチラミネート法により50μmのサンドイッチラミネート層8を設けた積層体で、幅2.1mの結露防止性防水シート2を得た。このとき、結露防止性防水シート2を端面同士で連結するために、溶着する防水層4の端面において幅4cmの吸水層5を積層しない重ね代6を設けた。そして、上記結露防止性防水シート2の防水層4の重ね代6をホットエア法にて溶着して幅4.2mの連結体である結露防止性防水シート2を得た。上記結露防止性防水シート2の吸水層5において、(A)層9の透湿度は155g/m2・h、(A)層13表面のJISL1076によるピリング試験評価が4であった。 【0043】また、遮光通気性シート3を形成するために、高密度ポリエチレン(MFR=1.1g/10min.、密度=0.951g/cm3)を用いて、モノフィラメント成形ダイスを用いて繊度300dのモノフィラメントを形成した。この繊度300dのモノフィラメントを経糸として、繊度1000dのフラットヤーンに対してカーボンブラック0.4重量%を配合したものを緯糸に用いて、縦横8×14本/インチの打込み密度でからみ織したメッシュシートである遮光通気性シート3を得た。この遮光通気性シート3の遮光率は90%、目付は80g/m2であった。この遮光通気性シート3に用いたモノフィラメントおよびフラットヤーンには遮光性および耐候性を向上させる目的でカーボンブラック0.3重量%を配合した。 【0044】次ぎに、上記結露防止性防水シート2を4.2×6.1m裁断し、その四周囲に上記遮光通気性シート3を1.3m幅ずつ接合して、6.6×8.5mの方形に調整し、全周縁部に折り返し縁加工を施し、60cm間隔に鳩目14を打設して結露防止性屋外用カバー1を得た。 【0045】被覆対象物は、畑で収穫されたジャガイモ16で、図4に示されたように、縦横1.7×1.1m、高さ1.4mの集荷用コンテナ15に約1ton収納された集荷用コンテナ15を5個×2列並べて、それに先に得た結露防止性屋外用カバー1を覆い、図5に示すように、カバーの四周囲に設けられた鳩目14に紐19を通して集荷用コンテナ15下部に結びつけて固定した。結露防止性防水シート2は集荷用コンテナ15の天井部17を覆い、遮光通気性シート3は側面部18を覆った。 【0046】このようにして4日間保管したジャガイモ16から発散した水分は、結露防止性防水シート2により吸湿されるかあるいはカバー側面部18の通風性による換気のため排除されて結露によるジャガイモ16への滴下もなく、また遮光性、通風性の効果により変色もなく、また温度上昇による蒸れもなく、ジャガイモ16の品質の低下は見られなかった。吸水層5への吸湿量は250g/m2であった。この吸水層5は吸湿後、20℃×湿度40%で2時間の放置で容易に乾燥し、その後直ちに再使用し初期の吸湿性能を発現可能であった。 【0047】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の結露防止性屋外用カバーは、結露防止性防水シートおよび遮光通気性シートの組合わせにより、屋外において保管される対象物に対して雨・露を防止する防水性を有し、遮光効果、通気効果により温度上昇による蒸れもなく、かつ対象物から発散する水分は結露防止性防水シートを構成する吸水層に吸収されるとともに、吸湿した結露水を容易に放湿乾燥して再使用が可能であり、かつ、広幅で大型の対象物を被覆できる結露防止性屋外用カバーであり、農水産物等の野積み対象物を品質を低下させることなくカバーすることができ、特にジャガイモカバーとして好適に用いられる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000234122 【氏名又は名称】萩原工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月19日(1999.4.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−300059(P2000−300059A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月31日(2000.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願平11−111076 |
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