| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】今村 英一
【氏名】中井 正司
【氏名】竹内 賢一朗
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扱胴11を軸装した脱穀室10の側部に、前記扱胴11の軸心方向と並行に穀稈を挟持搬送する穀稈供給搬送装置20を設け、該穀稈供給搬送装置20による搬送穀稈を前記脱穀室10内に設けた扱胴11により脱穀する構成において、前記穀稈供給搬送装置20の下方には、前記扱胴11と軸心方向が並行な回転胴27の外周に突出体28を設けて構成した脱穀補助手段25を設けた脱穀装置。 【請求項2】 請求項1において、前記扱胴11は前記穀稈供給搬送装置20側が回転下降側となるようにした脱穀装置。 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記脱穀補助手段25は、前記脱穀室10の下方に設けた往復揺動して穀粒と脱穀物とを選別する揺動選別棚15の上方に位置させた脱穀装置。 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3において、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27の始端部を前記扱胴11の始端部より終端側に位置させた脱穀装置。 【請求項5】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27の始端部を前記扱胴11の終端部より終端側に位置させた脱穀装置。 【請求項6】 請求項5において、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27の側部に側部包囲板部31を設けた脱穀装置。 【請求項7】 請求項6において、前記回転胴27の側部の側部包囲板部31と前記扱胴11を軸装する後側板30との間に側方に至るに従い終端に位置するように傾斜させた案内部32を設けた脱穀装置。 【請求項8】 請求項1または請求項2または請求項3において、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27を始端部は小径に終端部側に至るに従い大径の横軸芯の円錐形状に形成した脱穀装置。 【請求項9】 請求項8において、前記回転胴27は穀稈供給搬送装置20のチエン案内レール23側に設け、該チエン案内レール23は始端または終端に設けた回動軸38を中心に横方向に移動自在に設けた脱穀装置。 【請求項10】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9において、前記回転胴27に突出体28の先端は、始端部側の扱胴11の外面より遠く、終端に至るに従い順に扱胴11に近くなるように突出するように配置した脱穀装置。 【請求項11】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9または請求項10において、脱穀補助手段25の回転胴27の突出体28は、扱胴11の扱歯36と先端を重合させた脱穀装置。 【請求項12】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9または請求項10または請求項11において、前記回転胴27は、前記扱胴11の対向面において逆転させた脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン・ハーベスタ等に設けられる脱穀装置に係るものである。 【0002】 【従来技術】従来、扱胴を軸装した脱穀室の側部に、前記扱胴の軸心方向と並行に穀稈を挟持搬送する穀稈供給搬送装置を設け、該穀稈供給搬送装置による搬送穀稈を前記脱穀室内に設けた扱胴により脱穀する構成は周知である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記周知例は、扱胴が、穀稈の表側(扱胴側)だけ作用する点に課題がある。即ち、専ら表側だけ作用するので、裏側が扱残しとなって脱穀作用が低下し、これを避けるため、穀稈を深く差し入れて深扱きにするので、脱穀負荷が増大し、結局、脱穀精度および効率が低い課題となる。本発明は、簡単な構成で、脱穀精度および効率を向上させるものである。 【0004】 【発明の目的】脱穀精度および効率の向上、穀稈に対する脱穀作用面の拡大、脱穀作用面を拡大させるための合理的構成の提供、全体の小型化。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、扱胴11を軸装した脱穀室10の側部に、前記扱胴11の軸心方向と並行に穀稈を挟持搬送する穀稈供給搬送装置20を設け、該穀稈供給搬送装置20による搬送穀稈を前記脱穀室10内に設けた扱胴11により脱穀する構成において、前記穀稈供給搬送装置20の下方には、前記扱胴11と軸心方向が並行な回転胴27の外周に突出体28を設けて構成した脱穀補助手段25を設けた脱穀装置としたものである。本発明は、前記扱胴11は前記穀稈供給搬送装置20側が回転下降側となるようにした脱穀装置としたものである。本発明は、前記脱穀補助手段25は、前記脱穀室10の下方に設けた往復揺動して穀粒と脱穀物とを選別する揺動選別棚15の上方に位置させた脱穀装置としたものである。本発明は、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27の始端部を前記扱胴11の始端部より終端側に位置させた脱穀装置としたものである。本発明は、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27の始端部を前記扱胴11の終端部より終端側に位置させた脱穀装置としたものである。本発明は、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27の側部に側部包囲板部31を設けた脱穀装置としたものである。本発明は、前記回転胴27の側部の側部包囲板部31と前記扱胴11を軸装する後側板30との間に側方に至るに従い終端に位置するように傾斜させた案内部32を設けた脱穀装置としたものである。本発明は、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27を始端部は小径に終端部側に至るに従い大径の横軸芯の円錐形状に形成した脱穀装置としたものである。本発明は、前記回転胴27は穀稈供給搬送装置20のチエン案内レール23側に設け、該チエン案内レール23は始端または終端に設けた回動軸38を中心に横方向に移動自在に設けた脱穀装置としたものである。本発明は、前記回転胴27に突出体28の先端は、始端部側の扱胴11の外面より遠く、終端に至るに従い順に扱胴11に近くなるように突出するように配置した脱穀装置としたものである。本発明は、脱穀補助手段25の回転胴27の突出体28は、扱胴11の扱歯36と先端を重合させた脱穀装置としたものである。本発明は、前記回転胴27は、前記扱胴11の対向面において逆転させた脱穀装置としたものである。 【0006】 【実施例】本発明の一実施例をコンバインの例にて図により説明すると、1は走行装置、2は走行装置1の上方に設けた脱穀装置、3は脱穀装置2の前方に設けた刈取部、5は脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク(図示省略)の穀粒を排出する揚穀装置、6は排出オーガである。脱穀装置2の一側(進行方向左側)上部には脱穀室10を設け、該脱穀室10内には扱胴11を軸装する。扱胴11の主として下方側は扱網12により包囲して脱穀室10を形成する。13は送風唐箕、14は風選室、15は風選室14に設けた送風唐箕13の送風方向に往復揺動する揺動選別装置16の揺動選別棚、17は揺動選別棚揺動選別棚15の下方に設けた一番コンベア、18は二番コンベア、19は吸引排塵ファンである。 【0007】しかして、前記脱穀室10の左右何れか一側には、脱穀室10に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置20を設ける。穀稈供給搬送装置20は公知構成のものであり、前後に設けた歯車21に供給チエン22を掛け回し、前後の歯車21間のチエン案内レール23上を移動するようにし、チエン案内レール23の上方には穀稈を弾力的に供給チエン22に押し付ける挾扼杆24を設ける。穀稈供給搬送装置20は、穀稈を供給チエン22と挾扼杆24により扱胴11の軸心方向と並行に挟持搬送して脱穀室10に供給し、扱胴11は穀稈の上面側に作用するように駆動回転させる。穀稈は扱胴11の下方側に供給する所謂下側供給となる。前記穀稈供給搬送装置20の下方位置には、脱穀補助手段25を設ける。実施例では、扱胴11の側部に該扱胴11と軸心方向が並行な回転胴27を設け、回転胴27の外周面に放射方向に突出する突出体28を設けて構成している。前記回転胴27はケース26に軸装しているが、取付構成は任意である。 【0008】脱穀補助手段25は、扱胴11と回転胴27の間を穀稈を移動させて、穀稈の表裏(上下)を脱穀して扱残しを防止する。即ち、脱穀室10に供給される穀稈は、扱胴11に対面する側(一応表側とする)に対して非対面側(裏側)は扱残しが発生する確率が高いが、この裏側に回転胴27からなる脱穀補助手段25を設けることにより穀稈の裏側の穀粒も脱粒させて、扱残し発生を防止する。したがって、回転胴27は穀稈作用面において扱胴11と同方向駆動回転させると、穀稈の搬送姿勢が乱れず、また、藁屑の発生を最小限にしながら、扱残しを防止でき、好適である。 【0009】また、脱穀補助手段25は前記揺動選別棚15より上方に位置させ、脱穀補助手段25により脱粒させた穀粒が揺動選別棚15上に落下するように構成する。しかして、前記脱穀補助手段25は、脱穀室10の終端側(後側)に位置させる。即ち、脱穀室10の始端側はそもそも穀稈供給搬送装置20により供給された穀稈から脱穀された穀粒と藁屑等の脱穀物が大量に発生しているので、脱穀補助手段25を終端側に配置させることで、始端側で脱穀補助手段25による藁屑の発生を回避し、終端側で穀稈の裏側を補助処理して、脱穀効率を向上させる。図2〜図6の実施例では、脱穀室10の終端側部に配置している。また、図7〜図9の実施例では、脱穀補助手段25の始端部は脱穀室10の終端側側部と略一致させて位置させると共に、脱穀補助手段25の終端部は脱穀室10の終端部より更に終端側に位置させる。この場合、扱胴11を軸装している後側板30に脱穀補助手段25の回転胴27(突出体28)の側部を包囲する側部包囲板部31を一体または別体に設けて脱粒作用を一層良好にしている。側部包囲板部31は突出体28の回転軌跡に合わせた円弧状に形成すると、脱粒作用を良好にする。 【0010】また、図10〜図12の実施例では、脱穀補助手段25の始端部を扱胴11の終端と略一致させて重合しないように配置し、脱穀補助手段25と扱胴11との同時作用を避けて穀稈供給搬送装置20の搬送姿勢の乱れを防止する。また、前記後側板30と側部包囲板部31の間に側方に至るに従い終端に位置するように傾斜させた案内部32を設けて穀稈の搬送移動を円滑にしている。しかして、上記実施例では、脱穀補助手段25と脱穀室10を構成する扱網12との位置関係は任意であり、扱網12は扱胴11の円周方向の下方に位置させるが、脱穀補助手段25の下方は開放して側部開口部33に形成してもよく、この場合は、脱穀物の一部と脱穀補助手段25による処理物は側部開口部33より揺動選別棚15に落下する。また、扱網12の側端部を通常の脱穀装置のように穀稈供給搬送装置20近傍に位置させ、扱網12または網押え34と脱穀補助手段25の回転胴27の突出体28との重なる部分(干渉部分)には、突出体28が通過する通過用開口部35を設けてもよく(図13)、このときは通過用開口部35より脱穀室10内に突き出ている突出体28が穀稈の裏側に作用する。また、回転胴27と扱胴11が並列されているとき、回転胴27の始端部に扱網12の終端縁を臨ませ、回転胴27の始端部から終端側の扱胴11および回転胴27の下方を開放する構成でもよく、こうすると、扱網12を小さくでき、軽量化およびコストを低くでき、また、脱穀室10内の負荷も軽減させる。 【0011】また、扱網12の配置の何れの場合も、扱網12により落下しない脱穀物は脱穀室10の終端側に設けた終端排出口35aより風選室14に落下する。しかして、前記穀稈供給搬送装置20は、終端側を高くなるように後上りの斜めに設けて搬送中の穀稈が扱胴11の回転に与える負荷を減少させているが、これに合わせて、前記脱穀補助手段25の回転胴27は始端部は小径に終端部側に至るに従い大径の横軸芯の円錐形状に形成する(図14)。即ち、脱穀室10の始端部は除いて、脱穀補助手段25の作用領域を広くするため、円錐形状にして穀稈供給搬送装置20との干渉を避けつつ合理的に配置している。回転胴27の突出体28は扱網12あるいは扱網12の網押え網押え34に設けた前記通過用開口部35より脱穀室10内に突き出させて、脱穀室10内の穀稈に突出体28が作用するようにする。この場合、突出体28と扱胴11の扱歯36とは先端が正面視互いに重合するように配置すると、脱粒作用を向上させて好適である。 【0012】また、前記突出体28の先端位置は、回転胴27の始端側に設けた突出体28は浅く(扱胴11より遠く)、終端側の突出体28は深く(扱胴11に近く)なるように配置すると、始端側では藁屑の発生を抑制し、終端側では脱粒作用を向上させて好適である(図17、図18)。また、回転胴27を円錐形状に形成した場合に、終端部に同径部37を設けると、終端側の突出体28の先端位置を揃えることと相俟って終端側では脱粒作用を向上させて好適である。しかして、前記回転胴27は穀稈供給搬送装置20のチエン案内レール23側に回転自在に吊設し、チエン案内レール23は、始端または終端に設けた回動軸38を中心に横方向に移動自在に設け、穀稈供給搬送装置20のチエン案内レール23を脱穀室10の側部より退避させたとき、共に脱穀補助手段25も退避して脱穀室10の側部を開放するように構成する(図19、20)。実施例では、脱穀室10の側部カバー39に回転胴27を軸装し、側部カバー39をチエン案内レール23に取付けている。 【0013】しかして、図21の実施例では、前記回転胴27の回転中心軸40にはプーリ41を設け、プーリ41に扱胴11に伝達する回転を逆転させて伝達し、扱胴11と回転胴27の対向面において逆転するように構成する。しかして、図22〜図24は、前記脱穀室10内の反穀稈供給搬送装置20側の扱胴11の側部には二番処理装置42の二番処理胴43を設け、前記二番コンベア18の終端と二番処理装置42とを二番物戻し装置44で接続する。前記二番処理胴43の終端側には排塵処理室45を設ける。排塵処理室45は、排塵胴46の上方側を板部材47により包囲し、排塵胴46の下方側を処理網48により包囲し、その始端部を脱穀室10の終端部と連通口49により連通させ、終端部は側面視前記吸引排塵ファン19のケーシング50の上方に位置するように、終端側に至に従い高くなるように傾斜させ、前記排塵胴46の終端を軸受51に軸着している。また、実施例では、排塵胴46は二番処理胴43と同一軸心で排塵胴46を設けている。 【0014】また、図25〜図27では、排塵胴46は終端側に至に従い高くなるように傾斜させ、かつ、後方に至に従い外側に位置させている。また、図28〜31では、脱穀室10の終端に縦軸心の排塵胴46を設けて排塵処理室45を構成している。排塵処理室45は脱穀室10の側部にケース60を設け、ケース60の上下板61に排塵胴46の上下両端を軸装し、排塵胴46の上部に扱胴11の回転を伝達し、前記ケース60は脱穀室10側を開放して構成し、ケース60は、排塵胴46の脱穀室10側より吸引排塵ファン19側を広く開口し、また、内面を吸引排塵ファン19側に飛散する傾斜に形成している。図中、53は排藁搬送装置である。 【0015】 【作用】次に作用を述べる。機体を前進させ、刈取部3により穀稈を刈取り、刈取った穀稈は穀稈供給搬送装置20により脱穀室10に供給され、脱穀室10内で回転する扱胴11により脱穀され、脱穀された穀粒は脱穀室10より揺動選別棚15に落下し、揺動選別棚15により移送されて風選室14に至り、揺動選別棚15の揺動と送風唐箕13からの送風とにより藁屑と穀粒とが分離し、一番コンベア17より機外に取り出される。しかして、穀稈供給搬送装置20は、刈取った穀稈の穂先側を脱穀室10内に差し込みながら終端側に搬送するため、穀稈は、表側(扱胴11側)は扱胴11および扱歯36の作用を受けて穀粒を脱粒させられるが、裏側(反扱胴11側)は扱胴11および扱歯36と直接接触しないこともあって、脱穀作用が若干低下し、その分扱残しとなる。 【0016】そこで、脱穀室10の側部に外周に突出体28を有する回転胴27からなる脱穀補助手段25を設けているから、穀稈の裏側まで確実に直接作用し、扱残しを防止して脱穀精度を向上させる。また、脱穀補助手段25があるので、従来に比し、穀稈の穂先の侵入程度を浅くする浅扱きにすることができ、藁屑の発生が少なく、負荷を減少させ、脱穀ロスを減少させ、コンパクトな脱穀室10にすることができる。この場合、回転胴27は穀稈作用面において扱胴11と同方向駆動回転させているから、穀稈供給搬送装置20による穀稈の搬送姿勢が乱れず、また、藁屑の発生を最小限にしながら、扱残しを防止でき、好適である。しかして、脱穀補助手段25は、穀稈供給搬送装置20の下方に位置させているから、穀稈供給搬送装置20の搬送穀稈の下側に位置し、それゆえ、穀稈は扱胴11と回転胴27に挟まれることになって、脱穀補助手段25と穀稈供給搬送装置20とによる表裏脱穀をするのに合理的な配置となる。また、脱穀補助手段25は揺動選別棚15より上方に位置させているから、脱穀補助手段25により脱穀した穀粒も揺動選別棚15上に落下し、揺動選別棚15により選別できる。この点でも、合理的な配置となる。 【0017】しかして、脱穀補助手段25は、回転胴27と扱胴11とを並列させているから、穀稈に同時に作用させるが、回転胴27の始端部を扱胴11の始端部より遥かに終端側に位置させ、脱穀室10の終端側(後側)に位置させているから、脱穀室10の始端側における脱穀補助手段25による藁屑発生させないことで、脱穀室10全体の始端側における藁屑発生量を抑制して、脱穀室10の終端側で脱穀補助手段25により穀稈の裏側を補助処理して脱穀することにより、脱穀精度および脱穀効率を向上させる。したがって、脱穀補助手段25を設けることによる脱穀負荷の増大を回避して、脱穀精度および脱穀効率を向上させる。しかして、図7、図8の実施例では、脱穀補助手段25の始端部は扱胴11と並列させ、脱穀補助手段25の終端部は脱穀室10の終端部より更に終端側に位置させ、扱胴11を軸装している後側板30には脱穀補助手段25の回転胴27の側部を包囲する側部包囲板部31を一体または別体に設けているから、回転胴27を長くして脱穀補助手段25の作用域を長く(広く)でき、脱穀精度および効率を向上させ、また、回転胴27の側部が包囲されているので、脱穀精度および効率を一層向上させている。 【0018】また、図10〜図12の実施例では、脱穀補助手段25の始端部を扱胴11の終端と略一致させて平面視重合しないように配置しているから、脱穀補助手段25と扱胴11とが同時作用しないので、脱穀補助手段25を設けることによる脱穀負荷の増大を回避して、脱穀精度および脱穀効率を向上させ、また、穀稈供給搬送装置20の搬送姿勢を良好にする。また、前記後側板30と側部包囲板部31の間に側方に至るに従い終端に位置するように傾斜させた案内部32を設けているから、穀稈の搬送移動を円滑にでき、好適である。しかして、前記したように、脱穀補助手段25と脱穀室10を構成する扱網12との位置関係は任意であり、扱網12は扱胴11の円周方向の下方に位置させるが、脱穀補助手段25の下方は開放して側部開口部33に形成しているから、特別に網体を設けなくても、回転胴27の下方は開放構造でよく、構成を簡素にしてコストを低くする。 【0019】また、実施例では、扱網12は扱胴11の円周方向の下方に位置させ、扱網12の終端は回転胴27の始端部下方に位置させ、脱穀室10の終端および回転胴27の下方は開放して揺動選別棚15の上方に臨ませているから、脱穀補助手段25のない脱穀室10の始端部では扱胴11の下方を扱網12により包囲して扱胴11による脱穀作用を確保し、脱穀室10の終端部では扱網12を設けず開放して脱穀負荷を減少させ、脱穀補助手段25による補助脱穀作用を優先させて、脱穀精度を向上させている。また、図13のように、扱網12の側端部を通常の脱穀装置のように穀稈供給搬送装置20近傍に位置させ、扱網12または網押え34と脱穀補助手段25の回転胴27の突出体28との干渉部分には、突出体28が通過する通過用開口部35を設けると、前記したように、扱胴11の脱穀作用を確保しつつ、脱穀室10の終端部では扱網12を設けず開放して脱穀負荷を減少させ、脱穀補助手段25による補助脱穀作用を確保できる。 【0020】しかして、脱穀補助手段25の他の実施例では、回転胴27は始端部を小径に終端部側に至るに従い大径の横軸芯の円錐形状に形成しているから、脱穀補助手段25を穀稈供給搬送装置20の下方に設けるにあたり、穀稈供給搬送装置20が終端側を高くなるように後上りの斜めの傾斜に合わせて配置でき、スペースを有効利用して、合理的な構成になる。即ち、脱穀室10の始端部は除いて、穀稈供給搬送装置20の下方の広い部分に脱穀補助手段25を設けられるから、脱穀補助手段25の作用領域を広くでき、脱穀精度および脱穀効率を向上させる。この場合、回転胴27の突出体28は網押え34より脱穀室10内に突出させて穀稈に突出体28が作用するようにしているが、網押え34の内面は、始端部側が扱胴11の外面より遠く、終端に至るに従い近くなるように傾斜させているから、突出体28の先端を網押え34より同じ高さだけ突出させても、終端の突出体28の方が脱穀作用が強くなる。更に、網押え34と突出体28の先端位置との関係は、回転胴27の始端側に設けた突出体28は浅く(扱胴11より遠く)、終端側の突出体28は深く(扱胴11に近く)なるように配置すると、突出体28は徐々に作用して始端側では藁屑の発生を抑制し、終端側では脱粒作用を向上させる。特に、始端側では、穀稈供給搬送装置20による穀稈搬送姿勢が安定していないこともあり、突出体28を徐々に作用させると、全体の作業を安定させる。 【0021】また、正面視回転胴27の突出体28と扱胴11の扱歯36とは先端が互いに重合するように配置しているから、突出体28と扱歯36とが同一穀稈に作用して、脱粒作用を向上させて好適である。また、回転胴27を円錐形状に形成した場合に、終端部に同径部37を設けているから、終端側の突出体28の先端位置が平面視揃えられて終端側の脱粒作用を向上させる。しかして、前記回転胴27は穀稈供給搬送装置20のチエン案内レール23側に設け、チエン案内レール23は始端または終端に設けた回動軸38を中心に横方向に移動自在に設けているから、脱穀補助手段25を設けても、チエン案内レール23を脱穀室10の側部より退避させたとき、共に退避させるので、脱穀室10の側部開放作業および操作を容易にする。この場合、回転胴27はチエン案内レール23に設けた脱穀室10の側部カバー39に回転自在に吊設しているから、構成を簡素にし、コストを上昇させない。 【0022】しかして、図21の実施例では、前記回転胴27の回転中心軸40にはプーリ41を設け、プーリ41に扱胴11に伝達する回転を逆転させて伝達し、扱胴11と回転胴27の対向面において逆転させているから、脱穀補助手段25は穀粒を扱胴11に向かって飛散させることができ、穀稈供給搬送装置20側の揺動選別棚15に脱穀物が片寄って落下するのを修正でき、選別効率を向上させる。しかして、図22〜図24の実施例では、前記脱穀室10内の反穀稈供給搬送装置20側の扱胴11の側部には二番処理装置42の二番処理胴43を設け、前記二番処理胴43の終端側には排塵処理室43を設け、排塵処理室43の排塵胴46は終端側に至に従い高くなるように傾斜させているから、重い穀粒は傾斜している排塵処理室43内を始端側に戻りつつ落下して回収率を向上させ、軽い藁屑は上方から排出するので、機外排出および刺さり粒の落下を円滑にし、それゆえ、排塵処理室43および風選室14を短くして、全体の長さを短でき、機体をコンパクトにできる。このとき、排塵胴46はスパイラル翼にすると、一層効果的である。 【0023】また、図25〜図27の実施例では、排塵胴46は終端側に至に従い高くなるように傾斜させ、かつ、後方に至に従い外側に位置させているから、吸引排塵ファン19と平面視重ならず、風選室14の風選作用を良好にする。また、図28〜図31の実施例では、脱穀室10の終端に縦軸心の排塵胴46を設けて排塵処理室45を構成しているから、脱穀室10内で脱穀された脱穀物のうち扱網12から落下しない被処理物は縦のケース60内の下側に入り排塵胴46により脱穀室10の終端側の風選室14に上側から供給される。また、縦軸心の排塵胴46を設けて排塵処理室45を構成しているから、扱胴11と並行の排塵胴46の構成に比し、全体長をコンパクトとにできる。低い位置で、排塵物を取り込み、高い位置で排出するので、揺動棚15上に広く拡散させる。 【0024】 【効果】本発明は、扱胴11を軸装した脱穀室10の側部に、前記扱胴11の軸心方向と並行に穀稈を挟持搬送する穀稈供給搬送装置20を設け、該穀稈供給搬送装置20による搬送穀稈を前記脱穀室10内に設けた扱胴11により脱穀する構成において、前記穀稈供給搬送装置20の下方には、前記扱胴11と軸心方向が並行な回転胴27の外周に突出体28を設けて構成した脱穀補助手段25を設けた脱穀装置としたものであるから、脱穀補助手段25が穀稈の裏側まで確実に直接作用し、扱残しを防止して脱穀精度を向上させる。また、脱穀補助手段25があるので、従来に比し、穀稈の穂先の侵入程度を浅くする浅扱きにすることができ、藁屑の発生が少なく、負荷を減少させ、脱穀ロスを減少させ、コンパクトな脱穀室10にすることができる。また、脱穀補助手段25は、穀稈供給搬送装置20の下方に位置させているから、穀稈供給搬送装置20の搬送穀稈の下側に位置し、それゆえ、穀稈は扱胴11と回転胴27に挟まれることになって、脱穀補助手段25と穀稈供給搬送装置20とによる脱穀をするのに合理的な配置となる。本発明は、前記扱胴11は前記穀稈供給搬送装置20側が回転下降側となるようにした脱穀装置としたから、穀稈供給搬送装置20による穀稈の搬送姿勢が乱れず、また、藁屑の発生を最小限にしながら、扱残しを防止できる。本発明は、前記脱穀補助手段25は、前記脱穀室10の下方に設けた往復揺動して穀粒と脱穀物とを選別する揺動選別棚15の上方に位置させた脱穀装置としたから、脱穀補助手段25により脱穀した穀粒も揺動選別棚15上に落下し、揺動選別棚15により選別でき、合理的な配置となる。本発明は、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27の始端部を前記扱胴11の始端部より終端側に位置させた脱穀装置としたから、回転胴27と扱胴11とを並列させているので穀稈に同時に作用させるが、脱穀室10の始端側における脱穀補助手段25による藁屑発生させないことで、脱穀室10全体の始端側における藁屑発生量を抑制して、脱穀室10の終端側で脱穀補助手段25により穀稈の裏側を補助処理して脱穀することにより、脱穀精度および脱穀効率を向上させる。したがって、脱穀補助手段25を設けることによる脱穀負荷の増大を回避して、脱穀精度および脱穀効率を向上させる。本発明は、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27の始端部を前記扱胴11の終端部より終端側に位置させた脱穀装置としたから、脱穀補助手段25と扱胴11とが同時作用しないので、脱穀補助手段25を設けることによる脱穀負荷の増大を回避して、脱穀精度および脱穀効率を向上させ、また、穀稈供給搬送装置20の搬送姿勢を良好にする。本発明は、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27の側部に側部包囲板部31を設けた脱穀装置としたから、脱穀精度および効率を一層向上させてのである。本発明は、前記回転胴27の側部の側部包囲板部31と前記扱胴11を軸装する後側板30との間に側方に至るに従い終端に位置するように傾斜させた案内部32を設けた脱穀装置としたから、側部包囲板部31により脱穀精度および効率を向上させながら、穀稈の搬送移動を円滑にできる。本発明は、前記脱穀補助手段25は、前記回転胴27を始端部は小径に終端部側に至るに従い大径の横軸芯の円錐形状に形成した脱穀装置としたから、脱穀補助手段25を穀稈供給搬送装置20の下方に設けるにあたり、穀稈供給搬送装置20の下方のスペースを有効利用して、広い部分に脱穀補助手段25を設けることができ、脱穀補助手段25の作用領域を広くでき、脱穀精度および脱穀効率を向上させ、それゆえ、合理的な構成にできる。本発明は、前記回転胴27は穀稈供給搬送装置20のチエン案内レール23側に設け、該チエン案内レール23は始端または終端に設けた回動軸38を中心に横方向に移動自在に設けた脱穀装置としたから、脱穀補助手段25を設けても、チエン案内レール23を脱穀室10の側部より退避させたとき、共に退避させるので、脱穀室10の側部開放作業および操作を容易にできる。本発明は、前記回転胴27に突出体28の先端は、始端部側の扱胴11の外面より遠く、終端に至るに従い順に扱胴11に近くなるように突出するように配置した脱穀装置としたから、突出体28は徐々に作用して始端側では藁屑の発生を抑制し、終端側では脱粒作用を向上させ、特に、始端側における穀稈供給搬送装置20の穀稈搬送姿勢に影響を与えず、全体の作業を安定させる。本発明は、脱穀補助手段25の回転胴27の突出体28は、扱胴11の扱歯36と先端を重合させた脱穀装置としたから、回転胴27と扱胴11とを効率よく作用させることができる。本発明は、前記回転胴27は、前記扱胴11の対向面において逆転させた脱穀装置としたから、脱穀補助手段25は穀粒を扱胴11に向かって飛散させることができ、穀稈供給搬送装置20側の揺動選別棚15に脱穀物が片寄って落下するのを修正でき、選別効率を向上させる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月18日(1999.3.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080470 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−262137(P2000−262137A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月26日(2000.9.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−74111 |
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