トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 脱穀部構造
【発明者】 【氏名】仲谷 正美

【要約】 【課題】下部カバー体の閉止揺動操作により、上部カバー体の下端縁と閉止姿勢にある下部カバー体の上端縁との間の隙間を確実に塞ぐことができる脱穀部構造を提供する。

【解決手段】伝動機構20を覆うカバー21の下部カバー体23を、閉止姿勢と横外方に向かって傾倒する開放姿勢とに姿勢変更自在に構成する。下部カバー体23の上端側に、下部カバー体23の閉止揺動で横側壁部10側に突入可能な引退姿勢と、上部カバー体22の下端縁よりも上方に突出する突出姿勢とに切換自在なプレート30を装着し、このプレート30を引退姿勢に弾性付勢する。下部カバー体23の閉止揺動に連れてプレート30を突出姿勢に姿勢変更させながら、下部カバー体23の閉止姿勢で、プレート30の先端側を上部カバー体22の内面側に入り込ませる姿勢変更手段31を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀装置の横側壁部の外面側に配設された伝動機構を、それの上方から横外側方に亘って覆うカバーを、フィードチェンよりも下方位置で上下に分割された上下一対のカバー体から構成し、この下部カバー体を、それの下部前後軸芯周りでの揺動により、前記伝動機構を覆う閉止姿勢と横外方に向かって傾倒する開放姿勢とに姿勢変更自在に構成してある脱穀部構造であって、前記下部カバー体の上端側に、該下部カバー体の閉止揺動で前記上部カバー体よりも前記横側壁部側に突入可能な引退姿勢と、前記上部カバー体の下端縁よりも上方に突出する突出姿勢とに切換自在で、かつ、上部カバー体の下端縁と下部カバー体の上端縁との間の隙間の長手方向ほぼ全長に亘る長さのプレートを装着し、更に、前記プレートを引退姿勢に弾性付勢するとともに、前記下部カバー体の閉止揺動に連れて、前記横側壁部側に突入した前記プレートを弾性付勢力に抗して前記突出姿勢に姿勢変更させながら、前記下部カバー体の閉止姿勢で、前記プレートの先端側を前記上部カバー体の内面側に入り込ませる姿勢変更手段を設けてある脱穀部構造。
【請求項2】 前記プレートが、前記下部カバー体の上端側に、前記下部前後軸芯とほぼ平行な軸芯周りで前記引退姿勢と前記突出姿勢とに揺動切換自在に装着されているとともに、前記姿勢変更手段が、前記横側壁部側に突入した前記プレートに接当して、前記下部カバー体の更なる閉止揺動に連れて前記プレートを弾性付勢力に抗して突出姿勢側に揺動させる接当部から構成されている請求項1記載の脱穀部構造。
【請求項3】 前記プレートが前記下部カバー体の内面側に装着され、前記下部カバー体の上端縁がこの装着部よりもプレート先端側に延出されているとともに、前記下部カバー体が閉止姿勢となったとき、前記延出部分が前記装着部を上方から覆う状態で前記プレートに接当するように構成されている請求項1又は2記載の脱穀部構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀装置の横側壁部の外面側に配設された伝動機構を、それの上方から横外側方に亘って覆うカバーを、フィードチェンよりも下方位置で上下に分割された上下一対のカバー体から構成し、この下部カバー体を、それの下部前後軸芯周りでの揺動により、前記伝動機構を覆う閉止姿勢と横外方に向かって傾倒する開放姿勢とに姿勢変更自在に構成してある脱穀部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の脱穀部構造としては、脱穀装置におけるフィードチェーンの下方の横側壁部の外面側に、唐箕や一番回収装置及び二番回収装置等へ伝動するための伝動機構が配設してあり、フィードチェンから落下する藁屑やゴミが、伝動機構に落下することをカバーにより防止するとともに、下部カバー体を開放姿勢にして取り外すことにより、伝動機構の点検、整備、清掃等を手軽に行なうことができるようにしたものがあり、図7に示すように、下部カバー体23を閉止姿勢にした状態では、上部カバー体22の下端縁22aと下部カバー体23の上端縁23bとの間に幾分隙間が生じるため、この隙間Sを通してフィードチェーン11から落下する藁屑やゴミが、伝動機構20が配設された脱穀装置8の横側壁部10とカバー21との間に侵入しないように、上部カバー体22の下端縁外面側から下部カバー体23の上端縁外面側に亘って、隙間Sを横外側から塞ぐシート状のハンプ50を垂下状態で設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の脱穀部構造では、下部カバー体23を開放姿勢から閉止揺動するときに、この下部カバー体23の上端縁23aが、ハンプ50のうちの上部カバー体から垂れ下がる部位に接当して、この部位を脱穀装置8の横側壁部10側に押し付けることとなり、このまま、下部カバー体23を閉止姿勢にすると、図7に破線で示すように、ハンプ50が前記隙間Sに入り込んで、例えば伝動機構20との干渉により破損しまう虞があるため、下部カバー体23を閉止姿勢で固定した後、ハンプ50のうちの隙間Sに入り込んだ部位を手で横外方に引き出したり、或いは、ハンプ50を手で上方に持上げた状態で、下部カバー体23を開放姿勢から閉止揺動しなければならず、下部カバー体23の閉止作業に多大な手間を要する問題があった。
【0004】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、下部カバー体の閉止揺動操作により、上部カバー体の下端縁と閉止姿勢にある下部カバー体の上端縁との間の隙間を確実に塞ぐことができる脱穀部構造を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による脱穀部構造の特徴構成は、脱穀装置の横側壁部の外面側に配設された伝動機構を、それの上方から横外側方に亘って覆うカバーを、フィードチェンよりも下方位置で上下に分割された上下一対のカバー体から構成し、この下部カバー体を、それの下部前後軸芯周りでの揺動により、前記伝動機構を覆う閉止姿勢と横外方に向かって傾倒する開放姿勢とに姿勢変更自在に構成してある脱穀部構造であって、前記下部カバー体の上端側に、該下部カバー体の閉止揺動で前記上部カバー体よりも前記横側壁部側に突入可能な引退姿勢と、前記上部カバー体の下端縁よりも上方に突出する突出姿勢とに切換自在で、かつ、上部カバー体の下端縁と下部カバー体の上端縁との間の隙間の長手方向ほぼ全長に亘る長さのプレートを装着し、更に、前記プレートを引退姿勢に弾性付勢するとともに、前記下部カバー体の閉止揺動に連れて、前記横側壁部側に突入した前記プレートを弾性付勢力に抗して前記突出姿勢に姿勢変更させながら、前記下部カバー体の閉止姿勢で、前記プレートの先端側を前記上部カバー体の内面側に入り込ませる姿勢変更手段を設けてある点にある。
【0006】(作用) 上記特徴構成によれば、下部カバー体を下部前後軸芯周りで開放姿勢から閉止姿勢に閉止揺動操作すると、その閉止揺動に連れて、下部カバー部の上端側に装着されたプレートが引退姿勢のまま上部カバー部よりも脱穀装置の横側壁部側に突入し、更に、このプレートが姿勢変更手段により弾性付勢力に抗して自動的に上部カバー体の下端縁よりも上方に突出して、下部カバー体が閉止姿勢となった状態では、プレートの先端側が上部カバー体の内面側に入り込み、上部カバー体の下端縁と下部カバー体の上端縁との間の隙間がカバー内面側からプレートにて塞がれることとなる。つまり、下部カバー体の閉止揺動操作を行なうにあたって、プレートに対する特別な操作を行なう不要がない。
(効果) それ故に、下部カバー体を閉止揺動操作により、上部カバー体の下端縁と閉止姿勢にある下部カバー体の上端縁との間の隙間をプレートで確実に塞ぐことができるから、下部カバー体の閉止作業を迅速、容易に行なうことができる。
【0007】本発明の請求項2による脱穀部構造の特徴構成は、前記プレートが、前記下部カバー体の上端側に、前記下部前後軸芯とほぼ平行な軸芯周りで前記引退姿勢と前記突出姿勢とに揺動切換自在に装着されているとともに、前記姿勢変更手段が、前記横側壁部側に突入した前記プレートに接当して、前記下部カバー体の更なる閉止揺動に連れて前記プレートを弾性付勢力に抗して突出姿勢側に揺動させる接当部から構成されている点にある。
【0008】(作用) 上記特徴構成によれば、下部カバー体の閉止揺動に連れて、プレートが接当部に接当すると、このプレートは接当部に押圧されながら弾性付勢力に抗して突出姿勢側に揺動され、下部カバー体が閉止姿勢となった状態では、プレートの先端側が上部カバー体の内面側に入り込み、上部カバー体の下端縁と下部カバー体の上端縁との間の隙間がカバー内面側からプレートにて塞がれることとなる。
(効果) それ故に、プレートと接当部との接当により、このプレートを直接突出姿勢に姿勢変更させるから、例えば、カム機構やリンク機構を介してプレートを突出姿勢に姿勢変更させる場合に比して、構造の簡素化を図ることができる。
【0009】本発明の請求項3による脱穀部構造の特徴構成は、前記プレートが前記下部カバー体の内面側に装着され、前記下部カバー体の上端縁がこの装着部よりもプレート先端側に延出されているとともに、前記下部カバー体が閉止姿勢となったとき、前記延出部分が前記装着部を上方から覆う状態で前記プレートに接当するように構成されている点にある。
【0010】(作用) 上記特徴構成によれば、下部カバー体が閉止姿勢となったとき、延出部分が装着部を上方から覆う状態でプレートに接当するから、フィードチェンから落下する藁屑やゴミが装着部に付着することが殆どない。
(効果) それ故に、フィードチェンから落下する藁屑やゴミが、プレートのスムースな姿勢変更に悪影響を与えることを回避することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1はコンバインを示し、このコンバインは、麦とか稲の植立穀稈を引起し装置1によって引起し処理しながらバリカン型刈取り装置2によって刈取り、刈取り穀稈を搬送装置3によって後方に搬送する刈取り部4を、左右一対のクローラ走行装置5,5によって自走するとともに運転座席6などが存在する搭乗型運転部を有する走行機体の機体フレーム7の前部に昇降操作自在に連結し、更に、刈取り部4からの刈取り穀稈の脱穀処理などを行う脱穀装置8、この脱穀装置8からの脱穀粒を貯留する穀粒タンク9を機体フレーム7に搭載して構成してある。
【0012】前記刈取り部4にて刈り取られ、搬送装置3によって後方に搬送された刈取り穀稈は、脱穀装置8の外殻ケースを構成する横側壁部10のうち、左側壁部10aの外方に配備されたフィードチェーン11に供給され、穀稈の穂先側を脱穀装置8内に投入した状態で、このフィードチェーン11により機体後方に搬送される。そして、フィードチェーン11により機体後方に搬送される穀稈の穂先側は、その搬送に連れて扱室12内に供給され、扱室12内で駆動回転する扱胴13によって脱穀処理されるとともに、扱室12を通過した脱穀処理後の排ワラは、フィードチェーン11によって更に走行機体の後部に搬送されるように構成してある。
【0013】図2に示すように、前記脱穀装置8内には、扱胴13にて脱穀処理された脱穀処理物を選別装置14へ漏下処理する受網15を配設してあるとともに、この受網15の下方から脱穀装置8の後部に亘って、受網15からの漏下処理物及び受網15の後端の送塵口16より排出された処理物を受け止めて後方に搬送しながら選別処理を行う揺動選別装置14を配設してある。更に、揺動選別装置14の前端部下方には、この揺動選別装置14に選別風を供給する唐箕17を配設してある。また、唐箕17の後方で、かつ、揺動選別装置14の下方には、揺動選別装置14にて精選別された処理物を回収する一番物回収用スクリューコンベア18と粗選別された処理物を回収する二番物回収用スクリューコンベア19とをそれぞれ配設してある。
【0014】図1と図3とに示すように、前記脱穀装置8の外殻ケースを構成する横側壁部10のうち、左側壁部10aの外面側で、かつ、フィードチェーン11の下方には、唐箕17、一番物回収用スクリューコンベア18、二番物回収用スクリューコンベア19等を連動駆動させる伝動機構20としてのベルト式伝動機構を配設してあるとともに、この伝動機構20を、それの上方から横外側方に亘って覆うカバー21を、左側壁部10aとフィードチェーン11との間から機体フレーム7の近傍に亘って設けてある。
【0015】前記カバー21は、フィードチェーン11よりも下方位置で上下に分割された上下一対のカバー体22,23から構成してあり、このカバー21を構成する上部カバー体22は、伝動機構20の上方並びに横外側方上半部分を覆う状態で、脱穀装置8の左側壁部10aの外面に固着してある。
【0016】図3に示すように、前記カバー21を構成する下部カバー体23の内面側下部には、脱穀装置8の左側壁部10aに設けられた断面円形状の下部係合金具24に対して上方から係脱自在に係合する固定フック25を設けてあるとともに、下部カバー体23の上部には、脱穀装置8の左側壁部10aに設けられた断面円形状の上部係合金具26に対して係脱自在な可動フック27を備えた係止手段28を設けてある。そして、下部カバー体23は、固定フック25を下部係合金具24に係合し、かつ、係止手段28の可動フック27を上部係合金具26に係合することにより、上部カバー体22の下方に固定配設されるように構成してある。
【0017】更に、係止手段28の可動フック27は上部係合金具26に対して弾性的に係合付勢されていて、可動フック27に一体的に連結された操作部材29を下部カバー体23の外面側から係合解除操作すると、可動フック27と上部係合金具26との係合が解除され、固定フック25が係合する下部係合金具24の前後軸芯X周りで、下部カバー体23が横外方に向かって傾倒するように構成してある。つまり、下部係合金具24の前後軸芯Xが下部カバー体23の下部前後軸芯に構成され、下部カバー体23は、それの下部前後軸芯X周りでの揺動により、図3に実線で示すような前記伝動機構20を覆う閉止姿勢と、図3に二点鎖線で示すような横外方に向かって傾倒する開放姿勢とに姿勢変更自在に構成してある。
【0018】そして、下部カバー体23を開放姿勢から下部前後軸芯X周りで閉止揺動操作すると、その閉止揺動に連れて、係止手段28の可動フック27の先端側上面に形成されたカム部が上部係合金具26に接当して、可動フック27は強制的に下方に弾性揺動され、このカム部が上部係合金具26の下方を通過すると上方に弾性復帰して、可動フック27の係合溝27aが上部係合金具26に係合し、下部カバー体23の開放姿勢側への自由な揺動が規制される。つまり、可動フック27と上部係合金具26との係合は、下部カバー体23の閉止揺動により自動的に行うことができ、可動フック27と上部係合金具26との係合解除は、係止手段28の操作部材29の人為操作により行なうことができる。
【0019】図4に示すように、前記下部カバー体23の上端側には、下部カバー体23の閉止揺動で上部カバー体22よりも前記左側壁部10a側に突入可能な引退姿勢と、上部カバー体22の下端縁22aよりも上方に突出する突出姿勢とに切換自在で、かつ、上部カバー体22の下端縁22aと下部カバー体23の上端縁23aとの間に形成される隙間Sの長手方向(前後方向)ほぼ全長に亘る長さのプレート30を装着してある。更に、プレート30は引退姿勢に弾性付勢されているとともに、下部カバー体23の閉止揺動に連れて、左側壁部10a側に突入したプレート30を弾性付勢力に抗して突出姿勢に姿勢変更させながら、下部カバー体23の閉止姿勢で、プレート30の先端側を上部カバー体22の内面側に入り込ませる姿勢変更手段31を設けてある。
【0020】詳しくは、前記下部カバー体23の上端側は、それの上部側ほど脱穀装置8の左側壁部10a側に傾斜する傾斜部23Aに形成してあり、この傾斜部23Aの内面に、プレート30を、前記下部前後軸芯Xとほぼ平行な軸芯Y周りで引退姿勢と突出姿勢とに揺動切換自在に枢着してあるとともに、プレート30を、つる巻きバネ32の付勢力によって引退姿勢に弾性付勢してある。また、姿勢変更手段31は、左側壁部10a側に突入したプレート30のうち、プレート30と下部カバー体23との装着部33よりも上部に左側壁部10a側から接当して、下部カバー体23の更なる閉止揺動に連れてプレート30をつる巻きバネ32の弾性付勢力に抗して突出姿勢側に揺動させる接当部34から構成してあり、この接当部34を左側壁部10aに設けてある。
【0021】更に、前記プレート30は、該プレート30と下部カバー体23との装着部33よりも下方に延出されているとともに、この延出部の下端縁30aは下部カバー体23の内面側に向かって折り曲げ加工してあり、その先端がつる巻きバネ32の付勢力によって下部カバー体23の傾斜部23Aの内面に接当することにより、プレート30の引退姿勢が、傾斜部23Aとほぼ平行な姿勢となるように構成してあるとともに、プレート30の先端縁30bは、横外方に向かって折り曲げ加工してある。
【0022】また、前記下部カバー体23の上端縁23aは、プレート30と下部カバー体23との装着部33よりもプレート先端側に延出形成されているとともに、下部カバー体23が閉止姿勢となったとき、この延出部分の先端が、装着部33を上方から覆う状態でプレート30の外面側に接当するように構成してある。
【0023】図3に示すように、前記フィードチェーン11の横外側方から閉止姿勢にある下部カバー体23の上部横外側方に亘っては、フィードチェーンカバー35を配設してあり、左側面視において、フィードチェーンカバー35の下端縁35aを、閉止姿勢にある下部カバー体23の上端縁23aよりも下方に位置させてあるとともに、下部カバー体23を開放姿勢にすると、下部カバー体23の上端縁23a、及び、引退姿勢にあるプレート30の先端縁30bの下部前後軸芯X周りでの揺動半径R1,R2を、フィードチェーンカバー35の下端縁35aと干渉しない寸法に形成してある。
【0024】前記下部カバー体23が開放姿勢にある状態では、その上端縁23aが、フィードチェーンカバー35の下端縁35aよりも横外側方に突出し、フィードチェーンカバー35の下端縁35aと開放姿勢にある下部カバー体23の上端縁23aとの間をとおして、固定フック25と下部係合金具24との係合部を目視することができる。そして、この状態で下部カバー体23を横外側方上方に持上げることにより、固定フック25と下部係合金具24との係合を解除することができ、これにより下部カバー体23を脱穀装置8から取り外して、伝動機構20の点検、整備、清掃等を手軽に行なうことができる。また、下部カバー体23の取外し手順とは逆の手順で、下部係合金具24に固定フック25を係合させることにより下部カバー体23を脱穀装置8に組付けることができる。つまり、下部カバー体23の開放姿勢において、下部カバー体23を脱穀装置8に対して脱着することができるものである。
【0025】上述のように構成された前記カバー21によれば、下部カバー体23を脱穀装置8に組付け、下部カバー体23を下部前後軸芯X周りで開放姿勢から閉止姿勢に閉止揺動操作すると、その閉止揺動に連れて、プレート30が引退姿勢のまま上部カバー体22よりも脱穀装置8の左側壁部10a側に突入して接当部34に接当し、このプレート30は接当部34に押圧されながらつる巻きバネ32の弾性付勢力に抗して突出姿勢側に揺動されて、プレート30の延出部の下端縁30aが下部カバー体23の内面から離間するとともに、プレート30の先端縁30bが上部カバー体22の内面側に向かって移動する。そして、下部カバー体23が閉止姿勢となり、上部係合金具26に係止手段28の可動フック27が係合した状態では、プレート30の先端側が上部カバー体22の内面側に入り込み、上部カバー体22の下端縁22aがプレート30の外面側に接当するとともに、下部カバー体23の延出部分の先端が、下部カバー体23とプレート30との装着部33を上方から覆う状態でプレート30の外面側に接当して、上部カバー体22の下端縁22aと下部カバー体23の上端縁23aとの間の隙間Sがカバー内面側からプレート30にて塞がれることとなる。つまり、下部カバー体23の閉止揺動操作を行なうにあたって、プレートに対する特別な操作を行なう不要がない。
【0026】従って、下部カバー体23が閉止姿勢にある状態では、フィードチェーン11から落下する藁屑やゴミは、上部カバー体22と下部カバー体23とから構成されたカバー21とフィードチェーンカバー35との間を通して排出されることとなる。
【0027】〔第2実施形態〕図5と図6とは、前記プレート30の姿勢変更手段の別実施形態を示し、前記下部カバー体23の傾斜部23Aの内面に固定ブラケット36を設け、この固定ブラケット36に、上部側ほど傾斜部23A側に位置する上下一対の傾斜長孔37を形成し、更に、プレート30の基部に形成されたブラケット38を両傾斜長孔37に対してピン39連結して、ピン39が傾斜長孔37の下端側に位置する状態でのプレート30の姿勢を、下部カバー体23の閉止揺動で上部カバー体22よりも左側壁部10a側に突入可能な引退姿勢に構成してあるとともに、ピン39が傾斜長孔37の上端側に位置する状態でのプレート30の姿勢を、上部カバー体22の下端縁22aよりも上方に突出する突出姿勢に構成してある。つまり、固定ブラケット36の傾斜長孔37に沿うピン39の移動で、プレート30が、下部カバー体23の上端側内面に引退姿勢と突出姿勢とに移動切換自在に装着してある。更に、プレート30は、コイルスプリング40の付勢力によって引退姿勢に弾性付勢してある。また、姿勢変更手段31は、左側壁部10a側に突入したプレート30に左側壁部10a側から接当して、下部カバー体23の更なる閉止揺動に連れてプレート30をコイルスプリング40の弾性付勢力に抗して突出姿勢側に移動させる接当部34から構成してあり、この接当部34を左側壁部10aに設けてある。
【0028】また、前記下部カバー体23の上端縁23aは、プレート30と下部カバー体23との装着部33、詳しくは、固定ブラケット36とプレート30のブラケット38との連結部33よりもプレート先端側に延出されているとともに、下部カバー21が閉止姿勢となったとき、この延出部分の先端が、連結部33を上方から覆う状態でプレート30の外面側に接当するように構成してある。
【0029】上述のように構成された前記カバー21によれば、下部カバー体23を脱穀装置8に組付け、下部カバー体23を下部前後軸芯X周りで開放姿勢から閉止姿勢に閉止揺動操作すると、その閉止揺動に連れて、プレート30が引退姿勢のまま上部カバー体22よりも脱穀装置8の左側壁部10a側に突入して接当部34に接当し、このプレート30は接当部34に押圧されながらコイルスプリング40の弾性付勢力に抗して突出姿勢側に移動されて、プレート30の先端縁30bが上部カバー体22の内面側に向かって移動する。そして、下部カバー体23が閉止姿勢となり、上部係合金具26に係止手段28の可動フック27が係合した状態では、プレート30の先端側が上部カバー体22の内面側に入り込み、下部カバー体23の延出部分の先端が、固定ブラケット36とプレート30のブラケット38との連結部33を上方から覆う状態でプレート30の外面側に接当して、上部カバー体22の下端縁22aと下部カバー体23の上端縁23aとの間の隙間Sがカバー内面側からプレート30にて塞がれることとなる。つまり、下部カバー体23の閉止揺動操作を行なうにあたって、プレートに対する特別な操作を行なう不要がない。
【0030】その他の構成は前記第1実施形態と同一であり、第1実施形態で記載した構成部分と同一構成又は同一機能を有する構成部分には同一番号を付記してそれの説明を省略する。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年3月18日(1999.3.18)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2000−262135(P2000−262135A)
【公開日】 平成12年9月26日(2000.9.26)
【出願番号】 特願平11−73749