| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】松井 正実
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| 【要約】 |
【課題】選別制御状態を任意に切換えることができるものとして、操縦者の意図を反映した作業を行えるものとする。
【解決手段】二番還元量を検出する二番センサ65と、扱室39内処理物中の藁屑量を検出する藁屑流量検出手段68との検出結果に基づいて、唐箕54の風量を増減調節する唐箕風量調節手段76と、シ−ブ58の開度を開閉調節するシ−ブ開閉調節手段72と、扱室39内の排塵調節板63を姿勢調節する排塵調節板姿勢調節手段64と、走行速度を変速する走行速度調節手段86とを作動させる選別制御手段80を設ける。更に、選別制御手段80の制御モ−ドを切換えるモ−ド切換手段36を設ける。以上より成るコンバインの構成。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 二番還元量を検出する二番センサ65と、扱室39内処理物中の藁屑量を検出する藁屑流量検出手段68との検出結果に基づいて、唐箕54の風量を増減調節する唐箕風量調節手段76と、シ−ブ58の開度を開閉調節するシ−ブ開閉調節手段72と、扱室39内の排塵調節板63を姿勢調節する排塵調節板姿勢調節手段64と、走行速度を変速する走行速度調節手段86とを作動させる選別制御手段80を設けると共に、該選別制御手段80の制御モ−ドを切換えるモ−ド切換手段36を設けたことを特徴とするコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、例えば特開平4−30721号公報に開示されているように、選別棚上の被選別物の層厚の検出結果に基づき、この層厚を所定の層厚に維持すべく走行速度を変速制御する技術が試みられている。また、特開平8−275670号公報に開示されているように、脱穀処理量の検出結果に基づき、シ−ブを開閉制御すると共に唐箕風量を増減制御する技術が試みられている。 【0003】また、特開平9−275756号公報、特開平9−275757号公報、特開平9−275758号公報、特開平9−275759号公報に開示されているように、走行速度に応じて扱室内の排塵調節板の姿勢を変更調節する技術が試みられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の技術は、二番還元量と扱室内の藁屑流量との検出に基づいて、唐箕風量とシ−ブ開度と排塵調節板姿勢と走行速度とを関連して制御する構成ではない。このため、選別精度の向上と高速作業走行による作業能率の向上とを共に達することができない。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。すなわち、二番還元量を検出する二番センサ65と、扱室39内処理物中の藁屑量を検出する藁屑流量検出手段68との検出結果に基づいて、唐箕54の風量を増減調節する唐箕風量調節手段76と、シ−ブ58の開度を開閉調節するシ−ブ開閉調節手段72と、扱室39内の排塵調節板63を姿勢調節する排塵調節板姿勢調節手段64と、走行速度を変速する走行速度調節手段86とを作動させる選別制御手段80を設けると共に、該選別制御手段80の制御モ−ドを切換えるモ−ド切換手段36を設けたことを特徴とするコンバインの構成としたものである。 【0006】しかして、コンバイン作業中、選別制御手段80により、二番還元量を検出する二番センサ65と、扱室39内処理物中の藁屑量を検出する藁屑流量検出手段68との検出結果に基づいて、唐箕54の風量を増減調節する唐箕風量調節手段76と、シ−ブ58の開度を開閉調節するシ−ブ開閉調節手段72と、扱室39内の排塵調節板63を姿勢調節する排塵調節板姿勢調節手段64と、走行速度を変速する走行速度調節手段86とが作動する。 【0007】これにより、まず、唐箕風量調節手段76の作動によって唐箕54風量が適正風量に増減調節され、且つ、シ−ブ開閉調節手段72の作動によってシ−ブ58開度が適正開度に開閉調節され、これによって選別状態が適正に維持される。また、排塵調節板姿勢調節手段64の作動によって排塵調節板63の姿勢が適正姿勢に姿勢調節され、且つ、走行速度調節手段86の作動によって走行速度が適正作業走行速度に変速され、これによって扱室39におけ脱穀負荷を適正状態に維持しながら、作業走行速度を可及的に高速化することができる。 【0008】これらの選別状態及び走行速度の制御は、モ−ド切換手段36を操作することにより、例えば、穀粒の脱穀部外への排出を抑える選別精度優先モ−ド、穀粒の脱穀部外への排出を多少犠牲にしても高速作業走行を行う作業能率優先モ−ド等に選別制御手段80の制御モ−ドが切換えられる。 【0009】 【発明の効果】以上のように、この発明は、二番還元量を検出する二番センサ65と、扱室39内処理物中の藁屑量を検出する藁屑流量検出手段68との検出結果に基づいて、唐箕54の風量を増減調節する唐箕風量調節手段76と、シ−ブ58の開度を開閉調節するシ−ブ開閉調節手段72と、扱室39内の排塵調節板63を姿勢調節する排塵調節板姿勢調節手段64と、走行速度を変速する走行速度調節手段86とを作動させる選別制御手段80を設けると共に、該選別制御手段80の制御モ−ドを切換えるモ−ド切換手段36を設けたことを特徴とするコンバインとしたので、二番還元量と扱室内の藁屑流量との検出に基づいて、唐箕風量とシ−ブ開度と排塵調節板姿勢と走行速度とを関連して制御し、選別精度の向上と高速作業走行による作業能率の向上とを共に達することができる。 【0010】そして、このような制御状態を、例えば選別精度優先モ−ド、作業能率優先モ−ド等に任意に切換えることができ、操縦者の意図を反映した作業を行うことができる。 【0011】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について説明する。図1に示すように、コンバインの機体1は、走行装置2の上方においてその前部一側に操縦部3を設け、該操縦部3の後側に穀粒貯留部4を設け、該穀粒貯留部4の側部に脱穀部5を並設する一方、前記操縦部3の前側に刈取部6を昇降自在に設けて構成する。7は前記走行装置2、穀粒貯留部4、脱穀部5、刈取部6等に駆動力を供給するエンジンである。 【0012】前記走行装置2は、駆動輪8と多数の従動輪9とにわたってクロ−ラ10を券回し、左右対称の無限軌道帯式に構成する。前記駆動輪8は走行ミッション11から駆動し、該走行ミッション11は前記エンジン7から静油圧式無段変速装置(HST)12を介して駆動する。この構成により、静油圧式無段変速装置12を変速操作すると、駆動輪8の回転速度が変更され、機体1の走行速度が無段階に変速される。 【0013】図2、図3、図4に示すように、前記操縦部3は、操縦席13に対して、その前方に前部操作パネル14を配置し、その側方に側部操作パネル15を配置し、その前部低位置にステップ16を設けて構成する。そして、前記前部操作パネル14には、機体外側から内側に向けて、機体1の走行方向を調節する操向レバ−17と、エンジン7を始動するメインスイッチ18等を配置する。また、前記側部操作パネル15には、静油圧式無段変速装置12を変速操作する主変速レバ−19と、走行ミッション11内のギヤ伝動機構の変速比を切り換え操作する副変速レバ−20と、エンジン7のスロットルの開度を調節するスロットルレバ−21と、脱穀部5の駆動を入り切り操作する脱穀クラッチレバ−22と、刈取部6の駆動を入り切り操作する刈取クラッチレバ−23とを前後方向に傾動操作可能に設ける。更に、図5に示すように、該側部操作パネル15側縁の傾斜面には、選別制御入り切りスイッチ24と、車速制御入り切りスイッチ25と、扱深制御入り切りスイッチ26と、刈高制御入り切りスイッチ27と、車体水平制御入り切りスイッチ28等を配置する。また、該側部操作パネル15の後側に起立する傾斜面には、穀粒貯留部4に設ける穀粒排出筒を昇降及び旋回操作する旋回操作レバ−29と、穀粒排出筒を収納位置と排出設定位置との間にわたって自動的に旋回させる自動旋回スイッチ30と、この自動旋回を任意に停止させ得る緊急停止スイッチ31と、穀粒排出螺旋の駆動を入り切り操作する排出クラッチレバ−32とを配置する。更に、前記前部操作パネル14と側部操作パネル15との交差隅部には、車速表示、エンジン回転数表示、各部の異常表示等を行うモニタ−33を配置する。34は、エンジン7の回転数に応じた適正車速を表示するインジケ−タであり、刈取脱穀作業負荷に応じて変動するエンジン回転数に応じた作業適正車速を該インジケ−タ34に表示し、操縦者による主変速レバ−19の傾動操作位置の目安とするものである。 【0014】また、図6に示すように、前記選別制御入り切りスイッチ24の両側近傍には、稲麦切換ダイヤル35と条件切換ロ−タリスイッチ36とを配置する。該稲麦切換ダイヤル35は、収穫対象作物の種類を選択し、条件切換ロ−タリスイッチ36は収穫対象作物の濡れ具合等の条件を選択して操縦者が切換操作するもので、後述するように、選別制御における、脱穀部5に設けるシ−ブの開度調節範囲や唐箕の風量調節範囲の位置及び大きさを変更するものである。即ち、前記稲麦切換ダイヤル35を「稲」側に切換えると、「麦」側に切換えた場合と比較して、選別制御におけるシ−ブの開度調節範囲が開き側(シ−ブ急傾斜側)に変更され、また、風量調節範囲が風量大側に変更されて、難漏下性選別物の漏下選別性が高まる。そして、前記条件切換ロ−タリスイッチ36を「濡扱」位置に切換えると、「標準」位置に対して、選別制御におけるシ−ブの開度調節範囲が開き側(シ−ブ急傾斜側)に変更され、また、風量調節範囲が風量大側に変更されて、湿った選別物の漏下選別性が高まる。また、前記条件切換ロ−タリスイッチ36を「能率」位置に切換えると、「標準」位置に対して、選別制御におけるシ−ブの開度調節範囲が閉じ側(シ−ブ緩傾斜側)に変更されて、シ−ブ上の選別物の後方への移送作用が強くなり、選別物の流れが速くなって選別処理速度が高まる。また、前記条件切換ロ−タリスイッチ36を「ロス」側へ切換えると、「標準」位置に対して、選別制御におけるシ−ブの開度調節範囲が開き側(シ−ブ急傾斜側)に変更され、また、風量調節範囲が風量小側に変更されて、選別物の漏下が促進され、シ−ブ上の選別物の後方への移送作用が弱まり、選別物の脱穀部5外への排出が抑制され、穀粒の損失が少なくなる。 【0015】しかして、図7、図8に示す脱穀部5の構成について説明するに、多数の扱歯37を外周面に植設した扱胴38を駆動回転自在に内装する扱室39と、多数の排塵処理歯40を外周面に取り付けた排塵処理胴41を駆動回転自在に内装する排塵処理室42と、多数の処理歯43を外周面に取り付けた処理胴44を前記排塵処理胴41と一体的に駆動回転自在に内装する処理室45とを設ける。そして、前記扱室39の後端部一側と排塵処理室42の前端部一側とを連通口46を介して連通する一方、前記処理室45の後端部上方に二番揚穀筒47の還元口48を開口する。尚、前記扱胴38、排塵処理胴41、処理胴44の下側外周部には、それぞれ、扱網49、排塵処理網体50、処理網体51を張設する。52は前記扱室39の後方に配置する排塵ファンである。また、これらの下方に臨んで、選別棚53を前後揺動自在に配置すると共に、該選別棚53の下方において、前方より、唐箕54、一番螺旋55、二番螺旋56を配置する。前記一番螺旋55は穀粒貯留部4へ連通し、前記二番螺旋56は二番揚穀筒47の下端部に連通する構成である。 【0016】また、前記選別棚53には、前方よりラック状の移送棚57、シ−ブ58、ストロ−ラック59を配置すると共に、前記シ−ブ58の下方に臨んで選別網60を設ける。前記シ−ブ58は多数のフィン58a,58a…から成り、該フィン58a,58a…は、その上端部を支点としてその下端部側を前後方向に揺動させることにより姿勢調節可能である。尚、この姿勢調節は、シ−ブ開閉ワイヤ61を介したシ−ブ開閉ア−ム62の操作により、各フィン58a,58a…が連動して姿勢変更することによって行われる。 【0017】また、前記扱室39の上壁面には、該扱室39内の処理物の後方への移送作用を可変する排塵調節板63,63,63を角度調節自在に設けると共に、該扱室39外に位置して、排塵調節板63,63,63の角度調節を行わせる排塵調節モ−タ64を設ける。尚、前記排塵処理室42の上壁面にも、該排塵処理室42内の処理物の後方への移送作用を可変する排塵調節板63を角度調節自在に設け、該排塵調節板を排塵調節モ−タ64によって角度調節する構成としてもよい。 【0018】また、前記処理室45の前端部上方に位置して、二番センサ65を設ける。該二番センサ65は穀粒の衝突を検出する衝撃センサ−であり、これにより、前記処理室45の前端部から選別棚53上へ跳ね出し還元される処理物中の穀粒量を検出する構成である。以上の構成により、フィ−ドチェン(図示省略)により扱室39内に供給された穀稈は、扱胴38の扱歯37の作用によって脱穀処理され、このとき発生する穀粒や藁屑等の混在した処理物のうち、扱網49を漏下するものは下方の移送棚57上に漏下する。また、扱網49を漏下せず、連通口46から排塵処理室42内に取り込まれた処理物は、排塵処理胴41の排塵処理歯40によって後方へ移送されながら処理され、この過程で排塵処理網体50を漏下するものは下方の選別棚53上に漏下し、該排塵処理網体50を漏下しないものは、排塵処理室42の後端部に開口する排塵口66から下方のストロ−ラック59上ないし機外へ排出される。また、扱網49を漏下せず、連通口46も通過しない処理物は、扱室39後端部から直接、選別棚53上に排出される。そして、このようにして選別棚53上に漏下した選別物のうち、シ−ブ58上を移送中にフィン58a,58a…の間隔部を漏下するものは、唐箕54による風選別を受けながら更に下方の選別網60によって選別され、該選別網60を漏下するものは、下方の一番螺旋55に取り込まれて穀粒貯留部4に一時貯留される。また、選別網60を漏下しないものは、シ−ブ58後端部及びストロ−ラック59から漏下する選別物と共に二番螺旋56に取り込まれ、二番揚穀筒47によって揚穀され、上端部の還元口48から処理室45の後端部に供給される。そして、処理室45の後端部に供給された処理物は、処理胴44の処理歯43の作用により前方へ移送されながら処理され、この過程で処理網体51を漏下するものは、下方の選別棚53上に漏下する。また、処理網体51を漏下しないものは、処理室45の前端部まで移送された後、この前端部から下方の選別棚53(移送棚57)上に漏下する。 【0019】このような脱穀選別作業において、前記排塵調節板63の姿勢を調節することにより、扱室39内における処理物の後方への移送に抵抗を掛けて扱室39内に停滞させるか、後方への移送を助長して扱室39外への排出を促進するかという、扱室39内での処理物の流動状態の調節を行うことができる。また、処理室45の前端部から下方の選別棚53(移送棚57)上に漏下する処理物は、処理胴44による上方への跳ね上げ作用により二番センサ65に衝突し、この衝撃の検出により、この二番処理物量ないしこの二番処理物に含まれる穀粒量が検出される。 【0020】更に、図9に示すように、前記扱室39及び排塵処理室42内には、該扱室39奥側の扱網49上端部より上方の位置及び排塵処理室42奥側の排塵処理網体50上端部より上方の位置に、二又状の切刃67,67,67,67を設ける。該切刃67の取付基部には歪ゲ−ジ68を設け、切刃67にかかる抵抗を検出できるように構成する。この構成により、扱室39及び排塵処理室42内を連れ回される処理物に含まれる藁屑が切刃67に引っ掛かった際、この抵抗力を歪ゲ−ジ68により検出し、処理物に含まれる藁屑量を検出し、脱穀処理物の脱穀特性(脱粒のし易さ、藁屑の発生のし易さ等)を判定することができる。尚、このように歪ゲ−ジ68を取り付ける部材として、前記切刃67に替えて、別途、棒状部材を扱室39内及び排塵処理室42内に突出させる構成としてもよい。また、このような歪ゲ−ジ68を設けた切刃67ないし棒状部材は、扱胴38の軸心方向及び排塵処理胴41の軸心方向に複数個設置してもよく、このように構成した場合、藁屑量の検出精度が高まる。 【0021】尚、図10に示すように、前記シ−ブ開閉ア−ム62は、引張スプリング69によって、フィン58a,58a…を常時開き方向へ付勢する。また、図11、図12、図13に示すように、前記シ−ブ58のフィン58a,58a…は、帯板状鋼板を側面視L字状に折り曲げ、その前端縁及び上端縁を波状に形成する。これにより、シ−ブ58を閉状態とした際、後側のフィン58aの前端縁が前側のフィン58aの背面に接触するが、この後側のフィン58aの前端縁が波状であるために隙間ができ、この隙間から穀粒を漏下させ得ると共に、唐箕54からの選別風を吹き抜けさせることができ、選別性能が向上する。 【0022】また、図14、図15に示すように、選別網60の上面側に、該選別網60の目合を塞ぎ得る選別塞ぎ板70を設けてもよい。該選別塞ぎ板70の後端縁は、平面視、左右両側部を後方へ延長し、中央部を前方へ短縮した形状として、選別網60において唐箕54の風量の多い中央部の漏下面積を大きくして穀粒損失低減に寄与でき、また、唐箕54の風量の少ない左右両側部は漏下面積を小さくして選別を良好に行わせることができる。更に、前記選別塞ぎ板70は、選別網60の上面側において前後方向に摺動調節自在に設け、この摺動を、塞ぎ板作動ア−ム71を介してシ−ブ58の開閉調節に連動させる構成としてもよい。これにより、シ−ブ58を閉状態としたとき、選別塞ぎ板70が後方へ摺動して選別網60が最も塞がれた状態となり、シ−ブ58を稲の脱穀選別に適した標準開度としたとき、選別塞ぎ板70が前方へ摺動して選別網60が最も開放された状態となる。これにより、選別性能を向上させることができる。尚、シ−ブ58を前後に分割して前後のシ−ブ58,58が夫々独立して開閉調節できるように構成し、前記選別塞ぎ板70の前後摺動を、前側のシ−ブ58の開閉調節に連動させ、該前側のシ−ブ58が全開状態のとき選別塞ぎ板70が後方へ摺動して選別網60が最も塞がれた状態となるように構成してもよい。これにより、品種固有の選別不良状態を効果的且つ効率的に解消することができる。 【0023】しかして、図16、図17、図18に示すように、前記シ−ブ開閉ワイヤ61は、シ−ブモ−タ72から、唐箕軸73と一番螺旋軸74との間を迂回してシ−ブ開閉ア−ム62に至るように配索する。75は二番螺旋軸である。また、図19に示すように、唐箕風量調節用のウインドモ−タ76を二番揚穀筒47の近傍に設け、該ウインドモ−タ76から連動ロッド77を介して風量調節ア−ム78を連動するよう構成する。該風量調節ア−ム78の作動により、割プ−リ79の有効径が変化し、唐箕軸73の回転速度が変速され、風量が変更される構成である。 【0024】次に選別制御及び車速制御を司る制御回路について説明する。図20に示すように、コントロ−ラ80に対して、その入力側には、前記メインスイッチ18と、選別制御入り切りスイッチ24と、車速制御入り切りスイッチ25と、稲麦切換ダイヤル35と、条件切換ロ−タリスイッチ36と、前記エンジン7の回転数を検出するエンジン回転数センサ81と、前記走行ミッション11内の伝動軸の回転数から走行速度を検出する車速センサ82と、前記主変速レバ−19の傾動角度から静油圧式無段変速装置12の出力回転速度を検出する主変速レバ−ポテンショメ−タ83と、前記スロットルレバ−21の傾動角度からエンジン7のスロットル開度を検出するスロットルレバ−センサ84と、前記脱穀クラッチレバ−22の傾動位置から脱穀部5の駆動の入り切り状態を検出する脱穀クラッチスイッチ85と、前記二番センサ65と、前記歪ゲ−ジ68とを接続する。 【0025】一方、コントロ−ラ80に対して、その出力側には、前記排塵調節モ−タ64と、シ−ブモ−タ72と、ウインドモ−タ76と、前記主変速レバ−19を強制的に前後傾動させて車速を変速させる主変速レバ−傾動モ−タ86と、前記スロットルレバ−21を強制的に前後傾動させてエンジン7のスロットル開度を変更させるスロットルレバ−傾動モ−タ87とを接続する。 【0026】以上の構成によって行われる制御について説明する。コンバイン作業においては、エンジン7を始動するためにメインスイッチ18をONし、脱穀クラッチレバ−22を入り側へ操作して脱穀クラッチスイッチ85をONしており、この状態で、選別制御入り切りスイッチ24と車速制御入り切りスイッチ25とをONすることにより、後述する選別制御と車速制御とが開始される。 【0027】しかして、まず、第1実施例の車速・選別制御においては、図21の制御マップに従い、各制御出力が行われる。尚、該制御マップ中、検出条件である「穀粒流量」は前記二番センサ65による検出値、「藁流量」は歪ゲ−ジ68による検出値である。即ち、条件切換ロ−タリスイッチ36を「能率」側に切換えた状態において、二番還元量と藁屑の流量とを検出し、コントロ−ラ80からの出力により、唐箕54風量、シ−ブ58開度、排塵調節板63姿勢、主変速レバ−19傾動角(HST操作位置)を調節する。 【0028】これによって、唐箕風量調節手段76の作動によって唐箕54風量が適正風量に増減調節され、且つ、シ−ブ開閉調節手段72の作動によってシ−ブ58開度が適正開度に開閉調節され、これによって選別状態が適正に維持される。また、排塵調節板姿勢調節手段64の作動によって排塵調節板63の姿勢が適正姿勢に姿勢調節され、且つ、走行速度調節手段86の作動によって走行速度が適正作業走行速度に変速され、これによって扱室39におけ脱穀負荷が適正状態に維持される。 【0029】これにより、特に、藁屑と共に脱穀部5外へ排出される穀粒量を多少犠牲にしても、高速作業走行を行うものである。また、第2実施例の車速・選別制御においては、図22の制御マップに従い、各制御出力が行われる。即ち、条件切換ロ−タリスイッチ36を「濡扱」側に切換えた状態において、二番還元量と藁屑の流量とを検出し、コントロ−ラ80からの出力により、唐箕54風量、シ−ブ58開度、排塵調節板63姿勢、主変速レバ−19傾動角(HST操作位置)を調節する。 【0030】これによって、唐箕風量調節手段76の作動によって唐箕54風量が適正風量に増減調節され、且つ、シ−ブ開閉調節手段72の作動によってシ−ブ58開度が適正開度に開閉調節され、これによって選別状態が適正に維持される。また、排塵調節板姿勢調節手段64の作動によって排塵調節板63の姿勢が適正姿勢に姿勢調節され、且つ、走行速度調節手段86の作動によって走行速度が適正作業走行速度に変速され、これによって扱室39におけ脱穀負荷が適正状態に維持される。 【0031】これにより、特に、唐箕54風量の増加傾向とシ−ブ58の開放傾向とを伴い、選別漏下効率及び風選効率を向上させ、濡れた穀稈の脱穀選別作業を良好に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月2日(1999.3.2) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−245248(P2000−245248A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月12日(2000.9.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−54549 |
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