| 【発明の名称】 |
脱穀機の受網着脱装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】園山 栄
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| 【要約】 |
【課題】受網の装着作業時に、正確な位置決め固定作業が容易に行える。
【解決手段】扱胴2aを回転可能に内装軸架した扱室ケース10を、下部ケース11に上下開動可能に設けることにより扱室2を開放可能とし、受網3を上記下部ケース11に着脱可能に設けた脱穀機において、該受網3に開放された扱室2内から上方に向け持ち上げ操作可能とする把手8を設けると共に、該把手8を受網装着の受具とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扱胴2aを回転可能に内装軸架した扱室ケース10を、下部ケース11に上下開動可能に設けることにより扱室2を開放可能とし、受網3を上記下部ケース11に着脱可能に設けた脱穀機において、該受網3に開放された扱室2内から上方に向け持ち上げ操作可能とする把手8を設けると共に、該把手8を受網装着の受具としたことを特徴とする脱穀機の受網着脱装置。 【請求項2】 上記把手8を下部ケース11に設けた支持枠50に載置させることにより受網装着の受具とした請求項1記載の脱穀機の受網着脱装置。 【請求項3】 受網3を扱口側網3aと奥側網3bとの複数に分割形成し、上記把手8を奥側網3bの扱口20側に設けた請求項1又は2記載の脱穀機の受網着脱装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン及び移動脱穀機等に搭載可能な脱穀機の受網着脱装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、コンバイン等に搭載される脱穀機は、例えば、実公平6ー27071号公報に開示されているように、扱胴を回転可能に内装軸支する扱室ケースを下部ケースの回動支点軸を中心に上下揺動回動可能となし、該扱室ケースを上動させて扱室を開放した状態で扱室内の保守点検や、受網の着脱を容易に行うように構成したものが公知である。上記公報の構造によれば、受網は扱口側寄りの扱口側網と扱室奥側の奥側網とに分割形成し、該両網を扱室内に形成したガイドレールに沿わせて挿入した状態において、扱口側網をその扱口側端部に突設した取付ピンを機体に穿設した取付孔に嵌挿した状態において、両網の接合端を互いに接合させて扱口側網の接合端に形成した係合溝を前記ガイドレールに固着した固定ピンに係合させると共に、奥側網の他端上部を藁切り刃支持台を介し扱室ケースの下動閉鎖時に押圧することにより両網を位置決め固定するようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】然し、上記構成によれば受網を扱室内から取り外してメンテナンス作業を行おうとするとき、扱口側網及び奥側網は扱口側網と奥側網間、或いは各受網枠とガイドレール間に長期間の使用において屑類が固く付着したり、また受網の変形等を生じた場合に、持ち上げ難く簡単に取り外すことができないため、作業者は各受網の接合部にドライバー等の器具を用いて差し込むことにより扱室から分離させると共に、受網の側方を把持して機外に取り出す等の煩雑な作業を要すると共に、このような受網の装着作業時に正確な接合が困難となる欠点があり、扱口側網と奥側網との正確な位置決め固定作業が行い難い等の問題を有している。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解消するための本発明による脱穀機の受網着脱装置は、扱胴を回転可能に内装軸架した扱室ケースを、下部ケースに上下開動可能に設けることにより扱室を開放可能とし、受網を上記下部ケースに着脱可能に設けた脱穀機において、該受網に開放された扱室内から上方に向け持ち上げ操作可能とする把手を設けると共に、該把手を受網装着の受具としたことを特徴としている。また、上記把手を下部ケースに設けた支持枠に載置させることにより受網装着の受具としたことを特徴としている。また、受網を扱口側網と奥側網との複数に分割形成し、上記把手を奥側網の扱口側に設けたことを特徴としている。 【0005】 【作用】以上の構成により、扱室2内のメンテナンス作業を要する場合に、扱室ケース10を上動開動させて扱室2の上方を開放することができる。この状態において把手8を把持して受網3を上方に向けて簡単に取り外すことができて、受網3及び扱室2内のメンテナンス作業を容易に行うことができると共に、該受網3の再組付けを把手8を把持することにより良好に行うことができる。 【0006】 【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明する。図1において、1はコンバイン等の走行機体に搭載可能な脱穀機であり、機体前方に設けた刈取部(不図示)の後方に配設され、刈取られた穀稈を扱室2の扱口20に沿って沿設したフィードチェン21で継送搬送し、扱室2内に軸支される扱胴2aの回転により脱穀処理した後、受網3から漏下した穀粒及び夾雑物を揺動選別体4で揺動選別することにより穀粒を回収すると共に、切り藁及び屑類等の排塵物を機外に排出し一連の脱穀作業を行うように構成されている。 【0007】またこの脱穀機1は、前記扱胴2aを回転可能に軸支する扱室前後の入口側板22,出口側板23を天板部24により一体的に枠組み形成した扱室ケース10と、扱胴2aの回転軌跡に沿って湾曲した受網3を張設すると共に、その下方に揺動選別体4等からなる選別部を内装する箱枠形状の下部ケース11とに分割形成している。そして、扱室ケース10を扱口20側とは反対方向で扱胴2aの回転軸芯Pと略平行となるように、下部ケース11の上部に横設した回動軸12に取付アーム13を介して上下開動可能に設け、適宜構成による固定具(不図示)を解除したのち実線の脱穀作業姿勢から、点線で示すメンテナンス作業姿勢に上動開動させることにより、扱室2内を露出させ受網3上を大きく開放することにより、脱穀物或いは切り藁等屑類の詰まりや扱胴3への穀稈の巻きつき等の除去作業、並びに、後述する構成による受網3の着脱作業を容易に行うことができるようにしている。 【0008】また、図1,図3に示すように上記受網3は、扱口側網3aと奥側網3bとの2分割状に形成されており、該両網3a,3bは夫々方形状に枠組みされた網枠30にクリンプ網31を張設し、その網面上には適当間隔を設けて脱穀物を整流規制する仕切板32を、後述する構成によって扱胴2aの回転方向に沿い巾方向に適数立設している。そして、各扱口側網3aと奥側網3bとの相対向する接合端33には、夫々下向L字状の接合枠35,36を設け固定機構5で支持した状態において、扱口側網3aの他端部に形成した取付枠37を、下部ケース11の側壁から下向きに延出した誘導板15の端部に形成される断面コ字状の支持フレーム16内に嵌合させると共に、奥側網3b他端部の取付枠38を前記取付枠37と同様な形状で下向コ字状断面に開口させて、扱室2の奥側で藁切り刃17aの下方に構成した支持フレーム17内に嵌合支持するようにしている。 【0009】図4(A),(B)に示すように、前記仕切板32は網枠30間で扱胴2aの回転方向に沿って湾曲状に形成された帯板状の網フレーム30a上に、以下の構成により強固に取着すると共に、クリンプ網31の濾過面積を低下させることなく形成されている。即ち、上記網フレーム30a上に沿うように湾曲形成された仕切板32の下縁には、左右一対となる取付片32a,32aを所定間隔を設けて仕切板32の厚さに振り分け状に突設させ、同図(B)に示すように該取付片32a,32aをクリンプ網31の網目を貫通させ、仕切板32を挟持状に接合した状態で溶着することにより、仕切板32と網フレーム30aとを上下方向に一枚状となるように形成している。これにより、同図(C)に示す従来のもののように、網フレーム30aの側方に仕切板32を2枚状となるように接合させてクリンプ網31の濾過面積を減少させることなく、脱穀物の濾過を円滑に促進することができると共に、仕切板32を簡潔な構成で強固に支持するようにしている。 【0010】そして、上記扱口側網3aに立設した仕切板32の扱胴2a回転方向下手側には、クリンプ網31との間に把手間隔Hを形成するように切欠した把手8を一体的に形成しており、上記扱口側網3aを扱室2に装脱する際に、該把手8を把持して操作することにより着脱作業を行い易くしている。また把手8を仕切板32の延長状に一連に設けることにより、脱穀物の引っ掛かりを防止すると共に整流作用を円滑に行わせ、また把手8を簡潔な構成で簡単に製作することができるようにしている。 【0011】また、図3,図5に示すように奥側網3bの接合枠36の中程下面には、複数の丸棒部材を扱胴回転方向上手側に向けて突設させた把手8を固着しており、その他端部を屈曲させて奥側網3b装着時に、後述する固定機構5の支持枠50にする仮保持用のストッパ8aとなるように形成し、その先端部には可撓性を有する筒状のスペーサ8bを嵌着している。この把手8は、奥側網3bを着脱する際の把手になると共に、支持枠50上の中程に載置させ奥側網3bを安定姿勢に装着させる受具となるように形成している。上記ストッパ8aは、スペーサ8b先端部を支持枠50の側面に接当させることにより、奥側網3bの自重によって接合枠36を固定機構5に近接させ過ぎることなく弾力性を有して仮保持状態に支持させ、固定機構5による固定及び解除操作を行い易くすると共に、扱口側網3aの着脱を容易に行うことができるようにしている。そして、図1,図2に示すように奥側網3bの仕切板32の下手側端部には、丸棒部材を溶着することにより突設させた把手8を構成している。39は扱口側網3aの接合枠35の内側面から屈曲させて奥側網3bの始端部上を覆うように沿設したカバー片であり、該カバー片39により両網3a,3bの接合部位に脱穀物が介入付着することを防止している。 【0012】次に、図2,図3において前出の固定機構5について説明する。この固定機構5は、扱室2の前後の下部側板27,28の内側で取付ネジ29により取付板50aを介して固着される前記支持枠50に、前記扱口側網3aと奥側網3bの接合端33の巾方向両側を、係脱可能に押接する押圧部材51,51を一対として設置すると共に、該押圧部材51を前記扱室ケース10の下動閉鎖時には押圧固定状態とし、また上動開動時には固定解除状態に切換連動可能となるように連繋構成している。即ち、押圧部材51は支持枠50の箱枠50b内で回動可能に軸支される縦軸52の取付腕53の両側に、取付ピン54を介して取り付けられ回転自在となるローラで構成し、各縦軸52の下端部に設けた偏心連結ピン55,55を連杆56で連結し、一方の連結ピン55を操作レバー6の長孔60に嵌挿し、該操作レバー6の固定側操作〔同図(B)の実線矢印〕により、各押圧部材51を支持枠50から突出回動させ接合枠35,36を押接して、両網3a,3bを機体に固定するようにしている。 【0013】この操作レバー6は、中途部を前下部側板27側に取着した取付部19内に枢支ピン61を介して横方向に回動可能に設けると共に、他端側の操作部62をフィードチェン21の下方で下部ケース11に開閉可能に開設した操作窓18(図1)から、固定及び解除操作を自由に行えるようにしている。そして、操作レバー6の操作部62部分には、前出の扱室ケース10の取付アーム13から延出させた作動部材13aに、スプリング63を介して連結するワイヤ,ロープ等の索体或いはリンク機構からなる連結部材65の他端部を止着し、上記扱室ケース10の下動閉鎖時に該連結部材65を引動し、操作レバー6を図3(B)の実線方向に揺動させ押圧部材51を固定方向に作動させるようにしている。また、上記連結部材65の止着部66には操作レバー6を同図点線の解除方向に引っ張り付勢する引っ張りスプリングを取着し、扱室ケース10が上動開動されたとき操作レバー6を点線方向に揺動させ、押圧部材51を解除方向に回動するように連繋構成している。 【0014】本発明は以上のように構成しているので、図1の点線に示すように、扱室ケース10を回動軸12を中心に上動開動させると、その上動に伴い連結部材65が緩められ、操作レバー6が引っ張りスプリング67に引かれて揺動回動し、固定機構5の押圧部材51,51を解除方向に回動させて、各押圧部材51と接合枠35及び36との押圧固定を解除することができ、また扱室2が開放され扱胴2a及び受網3部分が露出状態となり、扱胴2aの穀稈の巻きつき及び受網3等への穀稈や屑類の詰まり等の除去及び掃除等を容易に行うことができる。 【0015】さらに、受網3を取り外し該受網3及び揺動選別体4等の掃除及び保守点検等のメンテナンス作業を行う場合には、押圧部材51による接当が解除された扱口側網3a及び奥側網3bは、その取付枠37,38が伴に支持フレーム16,17との押接係合状態を解除されて自由状態となるので、各仕切板32にそれぞれ設置した把手8を把持して上方に持ち上げることにより、扱室2内から扱口側網3a及び奥側網3bを簡単に取り外すことができて、機外への取り出しを容易に行うことができる。 【0016】叙述のように扱口側網3a及び奥側網3bを取り外しメンテナンス作業を終えた後は、両網3a,3bの装着組付けを各把手8を把持して容易に行うことができ、扱室ケース10を元の位置まで下動させて閉鎖することにより再び良好な脱穀作業を行うことができる。即ち、上記両網3a,3bの装着作業は、先ず奥側網3bを支持フレーム17内に位置決め嵌挿した状態で、その接合枠36の上辺を固定機構5の支持枠50部位に載置して手を離すと、奥側網3bは自重によりストッパ8aが弾力性を有して支持枠50の側面に接当し、仮保持位置に安定よく支持される。 【0017】次いで、扱口側網3aは取付枠37を支持フレーム16内に位置決め嵌挿すると共に、接合枠35の上辺を固定機構5上に載置させ扱口側網3aを仮保持状態にセットする。この扱口側網3a及び奥側網3bの仮保持状態で前記扱室ケース10を下動させることにより、操作レバー6は連結部材65が引っ張りスプリング67に抗して引かれ押圧部材51,51を固定方向に回動突出させる。これにより、押圧部材51は接合枠35,36の接当面を回動しながら押接することにより、各他端部の取付枠37,38を各対応する支持フレーム16,17に押圧移動させて、扱口側網3a及び奥側網3bからなる受網3を固定機構5を介し扱室2内に簡単に装着することができ、一連のメンテナンス作業を能率よく容易に行うことができる。 【0018】既述の把手8は仕切板32と別体に分離させて構成してもよく、この場合に該把手8は図5に示すように、脱穀作用に邪魔にならないように受網3に対し出没可能に構成するとよい。即ち、この実施例による把手8は扱口側網3aの接合枠35の内側に装着しており、逆L型に形成した把持部80となる部分を扱胴2aの回転方向下手側となるように指向させた状態で、その支持部81を仕切板32間で接合枠35に固着した取付具82に上下方向にスライド可能に設けると共に、該取付具82の上下方向に穿設したガイド溝83に、上記支持部81下端に植設したガイドピン84を嵌挿し把持部80の姿勢を維持規制している。これにより、同図(A)の実線に示すように把持部80を上方に大きく引き出し、把手8を確実に把持した状態で受網3を容易に着脱することができると共に、受網3の装着時には把手8を定方向に没入維持させて、脱穀物等の引っ掛かりを防止し脱穀作業を円滑に行わせることができる。また、把手の設置位置を受網を持ち上げ易い所望位置に自由に設けることができる。 【0019】 【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造によれば、扱胴2aを内装する扱室ケース10を上動させて扱室2を開放可能にすると共に、下部ケース11に着脱可能に装着される受網3に上方への持ち上げ操作を可能とする把手8を設けたので、該受網3に設けた把手8を把持して上方に持ち上げ扱室2内から受網3を機外に簡単に取り出すことができ、受網3を取り外して行うメンテナンス作業を能率よく容易に行うことができる。また、メンテナンス作業を終えた後の受網3の装着組付けを把手8を把持して容易に行うことができる。また、上記把手8を下部ケース11に設けた支持枠50に載置させることにより受網装着の受具としたので受網3を安定姿勢に装着することができる。また、受網3を扱口側網3aと奥側網3bとの複数に分割したことにより、軽量化された受網の着脱作業を把手8を操作して容易に行うことができると共に、位置決めを良好に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成7年1月18日(1995.1.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−232818(P2000−232818A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月29日(2000.8.29) |
| 【出願番号】 |
特願2000−29263(P2000−29263) |
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