| 【発明の名称】 |
結束装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】前田 滋昭
【氏名】長谷川 勝一
|
| 【要約】 |
【課題】放出抵抗ガイドで排稈束の放出姿勢を修正する結束装置において、排稈束に対する放出抵抗ガイドの接触位置が左右に偏倚して放出姿勢に乱れが生じる不都合を回避する。
【解決手段】機体から後方に突出する放出抵抗ガイド10で排稈束の放出姿勢を修正するにあたり、前記放出抵抗ガイド10の左右位置を、排稈の長さや結束位置に応じて調節可能にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 結束した排稈を機体後方に放出するにあたり、機体から後方に突出する放出抵抗ガイドで排稈束の放出姿勢を修正する結束装置において、前記放出抵抗ガイドを支持するガイド支持部に、放出抵抗ガイドの左右位置調節を許容する左右位置調節機構を設けたことを特徴とする結束装置。 【請求項2】 請求項1において、縦軸を支点とする左右回動に基づいて放出抵抗ガイドの左右位置を調節すると共に、横軸を支点とする上下回動に基づいて放出抵抗ガイドを作業姿勢と収納姿勢とに変姿させるにあたり、放出抵抗ガイドの左右回動を任意の位置で規制可能な左右位置調節具を設けると共に、該左右位置調節具を、放出抵抗ガイドを作業姿勢と収納姿勢とに選択的に保持する姿勢保持具に兼用したことを特徴とする結束装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに設けられる結束装置の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種コンバインに設けられる結束装置のなかには、結束した排稈をスイーパで機体後方に放出するにあたり、機体から後方に突出する放出抵抗ガイドで排稈束の放出姿勢を修正するようにしたものがある。つまり、前記スイーパは、排稈束を機体後方に放り投げるため、排稈束が圃場に散乱する可能性があるが、放出抵抗ガイドを設けたものでは、排稈束が放出抵抗ガイドから適度な抵抗を受けながら圃場に落下するため、排稈束を横向き姿勢で圃場に整然と並べることが可能になる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の放出抵抗ガイドは、結束位置を基準とした一定位置で排稈束をガイドするため、排稈の長さや結束位置に応じて排稈束に対する相対位置が変化してしまい、その結果、排稈束における放出抵抗ガイドの接触位置が左右に偏倚して放出姿勢に乱れが生じる可能性があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、結束した排稈を機体後方に放出するにあたり、機体から後方に突出する放出抵抗ガイドで排稈束の放出姿勢を修正する結束装置において、前記放出抵抗ガイドを支持するガイド支持部に、放出抵抗ガイドの左右位置調節を許容する左右位置調節機構を設けたことを特徴とするものである。つまり、排稈の長さや結束位置に応じて放出抵抗ガイドの左右位置を調節することができるため、排稈の長さや結束位置に拘わらず排稈束の適正位置をガイドすることができ、その結果、排稈束における放出抵抗ガイドの接触位置が左右に偏倚して放出姿勢に乱れが生じる不都合を回避することができる。また、縦軸を支点とする左右回動に基づいて放出抵抗ガイドの左右位置を調節すると共に、横軸を支点とする上下回動に基づいて放出抵抗ガイドを作業姿勢と収納姿勢とに変姿させるにあたり、放出抵抗ガイドの左右回動を任意の位置で規制可能な左右位置調節具を設けると共に、該左右位置調節具を、放出抵抗ガイドを作業姿勢と収納姿勢とに選択的に保持する姿勢保持具に兼用したことを特徴とするものである。つまり、部材を兼用化して部品点数の削減およびコストダウンを計ることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はコンバインの機体後部に装着される結束装置(スライドノッタ)であって、該結束装置1は、結束空間を存して上下に並設される横フレーム2、3のうち、下側の横フレーム2に左右スライド自在に支持される下側結束ケース4と、上側の横フレーム3に左右スライド自在に支持される上側結束ケース(結節部)5とを備えている。そして、前記下側結束ケース4には、排稈を結束空間に集束するパッカー、集束された排稈の圧力を検知するドア、該ドアの圧力検知に基づいて作動するタイミングクラッチ、該タイミングクラッチの作動に連動して排稈束に結束紐を巻き付けるニードル等が組込まれる一方、上側結束ケース5には、ニードルによって巻き付けられた結束紐の両端部を保持し、かつ所定のタイミングで結束紐を切断するホルダ、結束紐の両端部を結節するビル、結束した排稈束を機体後方に放出するスイーパ6等が組み込まれているが、両結束ケース4、5は、チェン伝動機構を内装する略コ字状(後面視)の伝動ケース7を介して一体的に連結されているため、この一体化されたケースアッセンブリ(ケース体)8のスライド操作に基づいて排稈結束位置を調節することができるようになっている。尚、9は結束空間の株元側で排稈の株元を揃える根揃え装置である。 【0006】10は上側結束ケース5から後方下方に傾斜状に突出する放出抵抗ガイドであって、該放出抵抗ガイド10は、先端側ほど左右に拡開する平面視略V字状の線材で構成されている。つまり、下側結束ケース4と上側結束ケース5との間から後方に放出される排稈束は、横向き姿勢で放出抵抗ガイド10に接触すると共に、その接触抵抗に基づいて下方に落下するため、先に放出された排稈束と所定間隔を存して圃場に整然と並ぶようになっている。 【0007】11は前記放出抵抗ガイド10の基端部を支持する正面視冂字形状の可動ブラケットであって、該可動ブラケット11は、固定プレート12との間で放出抵抗ガイド10の基端部を挟持状に緊締支持するが、可動ブラケット11の基端部は、左右方向を向く横軸13を介してボス14に上下回動自在に支持されており、そのため放出抵抗ガイド10は、機体後方に突出する作業姿勢と、該作業姿勢から下方に回動して機体後部に沿う収納姿勢とに変姿することができるようになっている。 【0008】15は上側結束ケース5の後端部に一体的に取付けられる正面視冂字形状の固定ブラケットであって、該固定ブラケット15は、上下方向を向く縦軸16を介して前記ボス14を左右回動自在(前後回動自在)に支持しており、そのため放出抵抗ガイド10の左右位置を、排稈の長さや結束位置に応じて調節することができるようになっている。また、15aは固定ブラケット15の左右両端部から下方に延出するブラケット側板であって、該ブラケット側板15aは、可動ブラケット11の左右両側方に位置して放出抵抗ガイド10の必要以上の左右回動を接当規制するストッパとして機能するようになっている。 【0009】17はノブ付きボルトで構成される左右位置調節具であって、該左右位置調節具17は、固定ブラケット15の上部に形成される長孔15b(縦軸16を中心とする円弧状の長孔)に上方から挿通されると共に、可動ブラケット11の上部に固着されるナット18に螺合している。つまり、左右位置調節具17は、左右回動を許容しつつ放出抵抗ガイド10を作業姿勢に保持すると共に、ノブの締付け操作に基づいて放出抵抗ガイド10を任意の左右位置で固定することができるようになっている。また、左右位置調節具17を取外すると、放出抵抗ガイド10の収納姿勢への回動が許容されることになるが、取外した左右位置調節具17を、右側のブラケット側板15aに形成されるバカ孔15cに外側方から挿通すると共に、可動ブラケット11の右側部に固着されるナット19に螺合させれば、放出抵抗ガイド10を収納姿勢に保持することができるようになっている。 【0010】叙述の如く構成されたものにおいて、結束した排稈を機体後方に放出するにあたり、機体から後方に突出する放出抵抗ガイド10で排稈束の放出姿勢を修正するものであるが、前記放出抵抗ガイド10は、縦軸16を回動支点とする左右位置調節が許容されているため、排稈の長さや結束位置に応じて放出抵抗ガイド10の左右位置を調節することが可能になる。従って、排稈の長さや結束位置に拘わらず排稈束の適正位置をガイドすることができ、その結果、排稈束における放出抵抗ガイド10の接触位置が左右に偏倚して放出姿勢に乱れが生じる不都合を回避することができる。 【0011】また、縦軸16を支点とする左右回動に基づいて放出抵抗ガイド10の左右位置を調節すると共に、横軸13を支点とする上下回動に基づいて放出抵抗ガイド10を作業姿勢と収納姿勢とに変姿させるにあたり、放出抵抗ガイド10の左右回動を任意の位置で規制可能な左右位置調節具17を設け、該左右位置調節具17を、放出抵抗ガイド10を作業姿勢と収納姿勢とに選択的に保持する姿勢保持具に兼用しているため、部材の兼用化に基づいて部品点数の削減およびコストダウンを計ることができる。 【0012】尚、本発明は、前記実施形態に限定されないことは勿論であって、例えば前記放出抵抗ガイド10の作業姿勢を上下方向に位置調節できるように構成することも可能であり、この場合には、放出抵抗ガイド10の上下位置調節に基づいて排稈束が受ける抵抗を調節できる利点がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年2月17日(1999.2.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
|
| 【公開番号】 |
特開2000−232816(P2000−232816A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月29日(2000.8.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−38186 |
|