| 【発明の名称】 |
結束装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】前田 滋昭
【氏名】長谷川 勝一
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| 【要約】 |
【課題】ケース体のスライド操作に基づいて結束位置を調節可能な結束装置において、紐通し作業を容易にする。
【解決手段】結束装置1が組込まれるケースアッセンブリ8のスライド操作に基づいて排稈の結束位置を調節するものにおいて、前記ケースアッセンブリ8の下部に、そのスライド方向に沿う姿勢で紐バスケット10を一体的に取付けて、結束位置を調節しても結束装置1と紐バスケット10との相対位置が変化しないようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 集束した排稈を、紐バスケットから引き出される紐で結束する結束機構を備えると共に、該結束機構および伝動機構が組込まれるケース体のスライド操作に基づいて排稈の結束位置を調節する結束装置において、前記ケース体の下部に、ケース体スライド方向に沿う姿勢で紐バスケットを一体的に取付けたことを特徴とする結束装置。 【請求項2】 請求項1において、紐バスケットの両端部をケース体に取付けたことを特徴とする結束装置。 【請求項3】 請求項2において、紐バスケットの一端部に、ケース体スライド方向からケース体に係合する係合取付部を設ける一方、紐バスケットの他端部に、ケース体に緊締具を用いて固定される緊締取付部を設けたことを特徴とする結束装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等に設けられる結束装置の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種結束装置のなかには、集束した排稈を、紐バスケットから引き出される紐で結束する結束機構を備えると共に、該結束機構が組込まれるケース体のスライド操作に基づいて排稈の結束位置を調節するように構成されるものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、紐バスケットに紐玉を補給する際には、紐バスケットから紐を引き出すと共に、この紐を手作業で紐ガイドおよびニードルに通す紐通し作業を行う必要があるが、従来の結束装置では、ケース体のスライド操作に伴って結束機構と紐バスケットとの相対位置が変化するため、前記紐通し作業における作業性に劣り、また、結束作業中にケース体をスライド操作した場合には、紐が弛んで結束不良が生じる可能性があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、集束した排稈を、紐バスケットから引き出される紐で結束する結束機構を備えると共に、該結束機構および伝動機構が組込まれるケース体のスライド操作に基づいて排稈の結束位置を調節する結束装置において、前記ケース体の下部に、ケース体スライド方向に沿う姿勢で紐バスケットを一体的に取付けたことを特徴とするものである。つまり、結束位置を調節しても結束機構と紐バスケットとの相対位置が変化しないため、紐通し作業が容易になる許りでなく、結束作業中の結束位置調節に伴って紐が弛む不都合を解消することができ、しかも、紐バスケットは、ケース体のスライド方向を向くため、紐バスケットのスライドスペースを可及的に小さくすることができる。また、紐バスケットの両端部をケース体に取付けたことを特徴とするものである。つまり、結束装置のケース体を利用して紐バスケットの剛性を高めることができる。また、紐バスケットの一端部に、ケース体スライド方向からケース体に係合する係合取付部を設ける一方、紐バスケットの他端部に、ケース体に緊締具を用いて固定される緊締取付部を設けたことを特徴とするものである。つまり、紐バスケットの緊締取付箇所を減らすことができるため、紐バスケットの取付作業を簡略化することができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はコンバインの機体後部に装着される結束装置(スライドノッタ)であって、該結束装置1は、結束空間を存して上下に並設される横フレーム2、3のうち、下側の横フレーム2に左右スライド自在に支持される下側結束ケース4と、上側の横フレーム3に左右スライド自在に支持される上側結束ケース5とを備えている。そして、前記下側結束ケース4には、排稈を結束空間に集束するパッカー、集束された排稈の圧力を検知するドア、該ドアの圧力検知に基づいて作動するタイミングクラッチ、該タイミングクラッチの作動に連動して排稈束に結束紐を巻き付けるニードル等が組込まれる一方、上側結束ケース5には、ニードルによって巻き付けられた結束紐の両端部を保持し、かつ所定のタイミングで結束紐を切断するホルダ、結束紐の両端部を結節するビル、結束した排稈束を放出するスイーパ等が組み込まれているが、両結束ケース4、5は、チェン伝動機構を内装する略コ字状(後面視)の伝動ケース7を介して一体的に連結されているため、この一体化されたケースアッセンブリ(ケース体)8のスライド操作に基づいて排稈結束位置を調節することができるようになっている。尚、9は結束空間の株元側で排稈の株元を揃える根揃え装置である。 【0006】10は結束装置1に結束紐を供給する紐バスケットであって、該紐バスケット10は、側面視正八角形の筒状ケースで構成されており、その正面には、紐玉補給口10aを開閉する蓋11が上下回動自在に設けられる一方、外側面部には、紐バスケット10から引き出される紐に抵抗を与える紐ブレーキ機構12が設けられている。そして、作業始めにおいては、紐ブレーキ機構12を介して引き出した紐を紐ガイドおよびニードルに通す紐通し作業を行うが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0007】10b、10cは紐バスケット10の左右両端部から上方に突出する取付部であって、該取付部10b、10cのうち、左側の取付部10bは、下側結束ケース4に固定される一方、右側の取付部10cは、伝動ケース7に固定されている。つまり、前記ケースアッセンブリ8の下部に、紐バスケット10を一体的に取付けているため、結束位置を調節しても結束装置1と紐バスケット10との相対位置が変化することがなく、その結果、紐通し作業が容易になる許りでなく、結束作業中の結束位置調節に伴って紐が弛む不都合を解消することができるようになっている。また、紐バスケット10は、スライド方向に沿う姿勢で両端部がケースアッセンブリ8に固定されているため、紐バスケット10のスライドスペースを可及的に小さくすることができる許りでなく、ケースアッセンブリ8を利用して紐バスケット10の剛性を高めることができるようになっている。 【0008】ところで、前記取付部10b、10cには、ケースアッセンブリ8のスライド方向を向く係合ピン13が一体的に突設される一方、下側結束ケース4および伝動ケース7には、係合ピン13の位置に対応する係合孔4a、7aが形成されており、該係合孔4a、7aに、ケースアッセンブリ8のスライド方向から係合ピン13を係合させた後、右側取付部10cを、ボルト14を用いて伝動ケース7に緊締状に固定するようになっている。つまり、紐バスケット10をケースアッセンブリ8に一体的に固定するにあたり、ボルト固定箇所を可及的に減らして紐バスケット10の取付作業を容易にしている。 【0009】前記紐バスケット10は、内周側から紐を引き出す内取紐玉15と、外周側から紐を引き出す外取紐玉16とを選択的に収容できるように構成されている。つまり、内取紐玉15を紐バスケット10に収容する際には、紐バスケット10内に後述する仕切板17を取付けた後、該仕切板17とバスケット左側板10dとの間に内取紐玉15をセットし、一方、外取紐玉16を紐バスケット10に収容する際には、紐バスケット10内の仕切板17を取外した後、バスケット右側板10eに設けられるサポート18に外取紐玉16をセットするように構成されている。尚、19、20は外取紐玉16を抜止めするために使用される抜止めハンドルおよび抜止めナットである。 【0010】前記仕切板17は、その左側面に貼着されるスポンジ21と、バスケット左側板10dの内側面に貼着されるスポンジ22との間で内取紐玉15を押圧状に保持するが、前記紐玉補給口10aから見て仕切板17の手前側半部17aと奥側半部17bとが紐バスケット10の幅方向(左右方向)に背反的に変位すべく、紐バスケット10の奥行方向中間位置を支点として回動自在に支持されている。即ち、内取紐玉15をセットする際に、仕切板17を回動させて手前側半部17aとバスケット左側板10dとの間隔を広げることができるため、内取紐玉15を容易に紐バスケット10内に入れることができ、しかも、内取紐玉15を紐バスケット10の奥まで入れると、仕切板17の奥側半部17bが内取紐玉15に押されるのに伴い、仕切板17全体が自動的に内取紐玉15の右側面に沿うようになっている。 【0011】23は前記仕切板17の上下両端部を支持する一対のボルトであって、該ボルト23は、仕切板17および紐バスケット10の上下両端部に形成されるバカ孔に挿通されると共に、ダブルナット24を用いて抜止めされている。従って、前記ボルト23は、仕切板17の回動支軸として機能するが、ボルト23およびダブルナット24の着脱に基づいて仕切板17の取付け、取外しが可能であるため、ボルト23を回動支持部材および着脱支持部材に兼用して部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができるようになっている。また、25は仕切板17の奥側端部に突設される回動規制ピンであって、該回動規制ピン25は、紐バスケット10の奥側に左右方向を向いて形成される長孔10fに嵌入して仕切板17の必要以上の回動を規制するようになっている。 【0012】一方、紐バスケット10に外取紐玉16を収容する場合には、仕切板17を取外すことになるが、取外した仕切板17は、バスケット右側板10eの内側面に重合状に固定することができるようになっている。つまり、仕切板17には、サポート18との干渉を回避するための中央孔17cが形成されると共に、バスケット右側板10eに形成されるバカ孔位置に対応したボルト26が突設されているため、ナット27の締付けによって仕切板17をバスケット右側板10eの内側面に重合状に固定することができ、その結果、仕切板17を利用してバスケット右側板10eの剛性を高めることができる許りでなく、取外した仕切板17が紛失する不都合も回避することが可能になるが、さらに、本実施形態では、サポート18の基端部に形成されるフランジ部18aを挟む状態で仕切板17とバスケット右側板10eとを共締めしているため、サポート18の支持強度も高めることができるようになっている。 【0013】叙述の如く構成されたものにおいて、結束装置1が組込まれるケースアッセンブリ8のスライド操作に基づいて排稈の結束位置を調節するものであるが、前記ケースアッセンブリ8の下部に、そのスライド方向に沿う姿勢で紐バスケット10を一体的に取付けたため、結束位置を調節しても結束装置1と紐バスケット10との相対位置が変化することがなく、その結果、紐通し作業が容易になる許りでなく、結束作業中の結束位置調節に伴って紐が弛む不都合を解消することができ、しかも、紐バスケット10は、ケースアッセンブリ8のスライド方向を向くため、紐バスケット10のスライドスペースを可及的に小さくすることができる。 【0014】また、紐バスケット10は、その両端部がケースアッセンブリ8に固定されているため、ケースアッセンブリ8を利用して紐バスケット10の剛性を高めることができる。 【0015】また、紐バスケット10の両端部に、ケースアッセンブリ8のスライド方向からケースアッセンブリ8に係合する係合ピン13を設けると共に、紐バスケット10の一端部のみをケースアッセンブリ8にボルト固定するようにしたため、紐バスケット10の緊締取付箇所を減らして紐バスケット10の取付作業を簡略化することができる。 【0016】また、紐バスケット10内に、バスケット左側板10dとの間で内取紐玉15を保持する仕切板17を設けるにあたり、紐バスケット10の紐玉補給口10aから見て仕切板17の手前側半部17aと奥側半部17bとが左右方向に背反的に変位すべく、紐バスケット10の奥行方向中間位置を支点として仕切板17を回動自在に支持したため、内取紐玉15をセットする際に、仕切板17を回動させて手前側半部17aとバスケット左側板10dとの間隔を広げることにより、内取紐玉15を容易に紐バスケット10内に入れることができ、しかも、内取紐玉15を紐バスケット10の奥まで入れると、仕切板17の奥側半部17bが内取紐玉15に押されるのに伴い、仕切板17全体が自動的に内取紐玉15の一側面に沿うため、わざわざ仕切板17を手で戻す必要もない。 【0017】また、仕切板17の上下両端部を、ボルト23を介して紐バスケット10で回動および着脱自在に支持したため、ボルト23を回動支持部材および着脱支持部材に兼用して部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができる。 【0018】また、外取紐玉16の収容時に仕切板17を取外すにあたり、取外した仕切板17を、バスケット右側板10eに重合状に固定するようにしたため、仕切板17を利用してバスケット右側板10eの剛性を高めることができる許りでなく、取外した仕切板17の紛失も防止でき、しかも、サポート18のフランジ部18aを挟む状態で仕切板17とバスケット右側板10eとを共締めするため、サポート18の支持強度も高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月10日(1999.2.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−228911(P2000−228911A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月22日(2000.8.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−32597 |
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