| 【発明の名称】 |
穀粒排出用のオーガ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 弘章
【氏名】江田 秀弥
【氏名】門脇 隆志
【氏名】錦織 将浩
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| 【要約】 |
【課題】可動オーガ23の穀粒排出の停止を、簡単な構成と優れた操作性によって速やかで確実に行なうことができる穀粒排出用のオーガ装置を提供する。
【解決手段】グレンタンク6に内部に収容された穀粒を排出可能に連設した可動オーガ23を複数の操作スイッチ群7を操作することにより、収納姿勢から穀粒排出姿勢に切換えて穀粒の排出を行なうオーガ装置の、可動オーガ23の穀粒排出姿勢における穀粒排出用の駆動機構8を、操作スイッチ群のいずれかを操作したとき、切り動作させて穀粒排出を停止させるように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 グレンタンク6に内部に収容された穀粒を排出可能に連設した可動オーガ23を複数の操作スイッチ群7を操作することにより、収納姿勢から穀粒排出姿勢に切換えて穀粒の排出を行なうオーガ装置において、前記可動オーガ23の穀粒排出姿勢における穀粒排出用の駆動機構8を、上記操作スイッチ群7の内、いずれかのスイッチを操作したとき切り動作させて穀粒排出を停止せしめるように構成した穀粒排出用のオーガ装置。 【請求項2】 上記穀粒排出を停止させる操作スイッチ群7が少なくとも可動オーガ23のオーガ自動収納スイッチ72とオーガ自動旋回スイッチ74とオーガ移動緊急停止スイッチ73とからなる請求項1の穀粒排出用のオーガ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインやハーベスタに搭載されるグレンタンク等の穀粒収容装置に設置可能な穀粒排出用のオーガ装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、多条刈取用の大型コンバインは前部に運転席を備え、後部に大容量のグレンタンクを搭載し、このグレンタンクより穀粒を排出するための可動オーガを連設し、この可動オーガの穀粒排出姿勢における穀粒排出用の駆動機構を、上記操作スイッチ群の中のスイッチを所定操作によって切り動作させて穀粒排出を停止させるような構成を備えている。 【0003】そして、満杯になったグレンタンク内の穀粒を排出する際には、運転席に設置した可動オーガ操作スイッチやオーガ自動旋回スイッチを操作して可動オーガを収納姿勢から穀粒排出姿勢に切換えて、レバー操作型の穀粒排出クラッチを入操作してグレンタンク内部のオーガを回転させて穀粒排出を行ない、穀粒排出が終了すると、可動オーガを可動オーガ操作スイッチやオーガ自動収納スイッチ72を操作して穀粒排出姿勢から収納姿勢に切換えて再びコンバインの作業を行なっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように構成されている従来のコンバインは、穀粒排出の終了時に可動オーガを穀粒排出姿勢から収納姿勢に切換える際に、穀粒排出クラッチを切り忘れたまま可動オーガを作動させると、穀粒を受入れに容器(排出場所)から外れた場所に穀粒を漏出させることがある。 【0005】そしてこのような場合に手動操作型の排出クラッチはその切操作が大きな動作で力を要するため、迅速に行ない難い欠点がある。また、この排出クラッチを例えば電気的に切動作させる押ボタンスイッチ等に変更するとすると、迅速に切作動することができる点は改善されるが、緊急時にあわてるとこの押ボタンスイッチの確認操作に手間どり緊急停止ができない等の問題がある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係る穀粒排出用のオーガ装置は、グレンタンク6に内部に収容された穀粒を排出可能に連設した可動オーガ23を複数の操作スイッチ群7を操作することにより、収納姿勢から穀粒排出姿勢に切換えて穀粒の排出を行なうオーガ装置において、前記可動オーガ23の穀粒排出姿勢における穀粒排出用の駆動機構8を、上記操作スイッチ群7の内、いずれかのスイッチを操作したとき切り動作させて穀粒排出を停止せしめるように構成している。 【0007】また、上記穀粒排出を停止させる操作スイッチ群が少なくとも可動オーガ23のオーガ自動収納スイッチ72とオーガ自動旋回スイッチ74とオーガ移動緊急停止スイッチ73とからなることを特徴としている。 【0008】 【発明の実施の形態】1は、本発明に係る穀粒排出用のオーガ装置2を備えたコンバインであり、このコンバイン1は走行装置1aを有する機台1bの前方に多条刈用の刈取部3を昇降可能に支持し、後方の左側にこの刈取部3で刈取った穀稈を脱穀する脱穀部4と、脱穀済の排稈を切断排出するカッタ部4aとを載置し、前部の右側にキャビン5aで覆った操縦部5bと座席シート5c等からなる運転席5を、この運転席5の後方に脱穀された穀粒を収容するグレンタンク(穀粒収容部)6とを配置している。なお、1eは座席シート5cの下方に搭載されたエンジンである。 【0009】上記オーガ装置2について説明すると、このオーガ装置2は従来の装置と同様にグレンタンク6の後部の底部のタンクラセン(横送出ラセン)6aを配置し、このタンクラセン6aに連通して縦軸で回動駆動可能に縦オーガ(縦ラセン筒)20と、この縦オーガ20の上部で継送部(継送ラセン回動筒)21を介して自由端側に排出口22を開口した可動オーガ(排出ラセン筒)23を、旋回及び傾動回動可能に支持している。そしてこのこのオーガ装置2によって穀粒の排出作業の操作を運転席5の座席シート5cの背後のスペースに横向きに設置した図2及び図3に示す操作スイッチ7(スイッチ群)を操作して行なうことができるようにしている。 【0010】まず、この可動オーガ23は、縦オーガ20との間に設けた昇降シリンダ2sの伸縮動作によって上下に傾動する。また縦オーガ20がその基部側において構成された旋回駆動機構2kによって軸中心に回動することにより旋回動作をするように構成されている。そして上記昇降シリンダ2sと旋回駆動機構2kは、図6と図7のフローチャートに示した動作制御によって作動されるようにしている。 【0011】また、可動オーガ23の上昇停止は、図5に示すように、この可動オーガ23の基部に形成したカム部23aがリミットスイッチ23bに接当してONさせたとき、昇降シリンダ2sの送油を止めて可動オーガ23の上昇回動を停止させるようにしている。 【0012】そこで図6のフローチャートを簡単に説明すると、ON状態(入切フラグ「入」)で、再度排出スイッチをONした場合に、ステップ30で駆動タイマを2.5秒にセットし、クラッチモータを切方向に駆動する。そして、OFFにしても、オーガ自動収納スイッチ、オーガ自動旋回スイッチ、オーガ移動緊急停止スイッチの3つのスイッチのいずれかがONにされない限りステップS40経由で駆動タイマが切れるまでクラッチモータを入方向に駆動し、3つのスイッチのいずれかがONされた場合には、ステップS30経由で駆動タイマを2.5秒にセットしクラッチモータを切方向に駆動する。 【0013】そして排出スイッチがOFFの状態のままの場合には、2.5秒にセットした駆動タイマが切れるまでクラッチモータを切方向に駆動する。また、排出スイッチをOFFの状態からONにした場合に、OFFした後の場合にはS20で駆動タイマを2.5秒にセットし、クラッチモータを入方向に駆動するように構成されている。 【0014】また、図7のオーガ旋回自動のフローチャートを参照して、旋回自動スイッチをONすると、ステップS52で旋回プラグを上昇し、上昇スイッチがONになって1秒すぎるまでステップS64で上昇出力を出し、上昇が停止したら旋回停止位置になるまで、ステップS73で旋回出力を出し、旋回停止位置がOKであれば、旋回フラグをゼロにしてオーガ旋回自動を停止する。 【0015】この停止位置においては可動オーガ23はキャビン5aの高さより高くしているので、この可動オーガ23をキャビン5aに接当させることなく旋回するようになっている。なお、この可動オーガ23の上昇位置の上限は昇降シリンダ2sのストロークエンドによって行なうようにしてもよい。 【0016】また、オーガ装置2は、グレンタンク6の内部に配置されたタンクラセン6aを、後述する穀粒排出用の駆動機構8で入切回転させることにより、可動オーガ23の排出に適正な位置でのみ穀粒を排出することができるようにしている。 【0017】即ち、上記駆動機構8は図4に示すように、タンクラセン6aをその軸端に設けた入力プーリ80と他側の機台1b上に設けた駆動プーリ81との間に伝動ベルト82を巻き掛けるとともに、この伝動ベルト82をその一側に設けたクラッチ機構8aで緊張・弛緩させることによりタンクラセン6aを回動及び停止状態に切換可能にしている。 【0018】そしてこの図示例のクラッチ機構8aは、伝動ベルト82に転接して緊張・弛緩させるテンションローラ83を、支軸85を介して扇形ギヤ86を一体的に有する支持アーム87に遊転可能に軸支しているとともに、グレンタンク6側に固定した駆動モータ(クラッチモータ)88に設けたピニオンギヤ89を扇形ギヤ86に噛合させている。 【0019】次に、前記操作スイッチ7(操作スイッチ群)について図2、図3を参照し説明する。この操作スイッチ7は、運転席5に着脱可能に設置されるスイッチパネル70に対して右側から、可動オーガ23を手動操作によって上げ側と下げ側、及び左旋回と右旋回させる把み傾倒操作型の操作レバースイッチ71と、押し操作で可動オーガ23を収納位置に自動的に復帰させる押ボタン型の収納スイッチ(オーガ自動収納スイッチ)72と、押し操作で可動オーガ23及び穀粒の排出を停止させる押ボタン型の停止スイッチ(オーガ移動緊急停止スイッチ:自動旋回又は自動収納を緊急に停止するスイッチ)73と、押し操作で可動オーガ23を所定の穀粒を排出する位置に自動的に作動させる押ボタン型の旋回スイッチ(オーガ自動旋回スイッチ)74と、更に、押し操作でオーガ装置2のオーガ23とタンクラセン6aを前記駆動機構8(図4)のクラッチ機構8aを作動及び停止させて穀粒の排出を所望に行なう押ボタン型の排出スイッチ(オーガ穀粒排出スイッチ)75とを一連に配設している。なお、76は可動オーガ23の穀粒を排出する姿勢や位置等を複数所に選択して設定することができる位置決めスイッチである。 【0020】以上のように構成したコンバイン1は、コンバイン作業によって穀粒がグレンタンク6内に満杯になると、路上に待機しているトラック等の穀粒受入れ容器まで機体を走行移動させて停車する。そしてオーガ装置2を操作スイッチ7(操作スイッチ群)の操作によって図6、図7のチャートで示す動作に従って作動させて収納姿勢から穀粒排出姿勢に切換えて穀粒排出を行ない、穀粒を穀粒受入れ容器あるいはトラック上の容器内に排出する。 【0021】即ち、この場合の一般的な操作は、コンバイン1と穀粒受入れ容器との排出に適正な距離を確定したのち、旋回スイッチ74を押し操作すると、可動オーガ23が前記構造によって設定された所定の排出位置に上昇しながら旋回して停止する。 【0022】次いで排出スイッチ75を押し操作すると、駆動機構8(図4)の駆動モータ88が作動してクラッチ機構8aのテンションローラ83が伝動ベルト82を張ってタンクラセン6aを駆動してグレンタンク6内の穀粒を、縦オーガ20及び可動オーガ23を介して、排出口22から穀粒受入れ容器内に排出することができるものである。なお、この際、可動オーガ23による穀粒受入れ容器内の排出位置を調節したい場合には、操作スイッチ7を操作することにより所望に行なうことができる。 【0023】そして、穀粒の排出が完了すると、排出スイッチ75を再度押し、次いで収納スイッチ72を押し操作することによって駆動機構8を介してタンクラセン6aが停止し、穀粒の排出を止め、その状態で昇降シリンダ2sを縮めて可動オーガ23を元の状態に格納することができ、その状態で再びコンバイン作業を行なうことができる。 【0024】そして、このような穀粒排出作業において、従来の装置においては、可動オーガ23を収納する際に排出スイッチ75の操作忘れをしたりすると、可動オーガ23が収納動作中に例えばオーガ装置2又はグレンタンク6内に残留している穀粒が穀粒受入れ容器外に排出されて無駄になる。 【0025】これに対して本発明によれば、操作スイッチ7を構成するスイッチ群中の中間位置にある特定な停止スイッチ73の押し操作に限ることなく、他の収納スイッチ72及び旋回スイッチ74等の複数の、押しボタン操作型のスイッチを押し操作することによって、駆動機構8を介してタンクラセン6aの駆動を停止することができ、従来発生していた穀粒の穀粒受入れ容器外への漏出を簡単、且つ迅速に防止することができる等の特徴がある。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る穀粒排出用のオーガ装置では、穀粒の排出を可動オーガ23を操作する複数の操作スイッチ群中の、いずれかのスイッチを操作することにより、駆動機構8を介して迅速に停止させることができる。 【0027】従って、可動オーガ23の収納等において、駆動機構8の停止の操作忘れがあった場合でも、緊急停止スイッチやクラッチ等の特定のスイッチ等の操作に限定されることなく、穀粒の排出を誤操作を伴うことなく、速やかに停止して穀粒受入れ容器外への穀粒の漏落を防止することができる。 【0028】また、上記のような操作スイッチ群は、オーガ移動緊急停止スイッチ73の他に、オーガ自動収納スイッチ72及びオーガ自動旋回スイッチ74にすると、既設のスイッチ類を利用して操作スイッチ7(操作スイッチ群)を簡単かつ廉価で、操作性の良好な装置に構成できる等の利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月8日(1999.2.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066865 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−224916(P2000−224916A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月15日(2000.8.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−30348 |
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