| 【発明の名称】 |
ロック装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】児玉 啓治
【氏名】梅林 竜司
【氏名】福頼 弘運
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| 【要約】 |
【課題】揺動自在なフックと固定された係合部とからなるロック装置において、フックの支軸から係合部までの距離調節が容易なものを提供することを課題としている。
【解決手段】脱穀機の扱胴ケース4と機体側のケース6等の開閉自在な構造の2つの部材間に設けられたロック装置であり、いずれか一方の部材側に揺動自在に軸支されたフック19と、他方の部材側に設けられ、フック19に係脱自在に係合される係合部22とからなり、フック19の支軸23をフック19の揺動中心と係合部22との距離を変更せしめるべく回動及び回動位置固定自在に偏心せしめて軸支した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 開閉自在な構造の2つの部材間に、両部材を閉状態で固定するロック装置(17)を設け、該ロック装置(17)が、いずれか一方の部材側に揺動自在に軸支されたフック(19)と、他方の部材側に設けられ、前記フック(19)に係脱自在に係合される係合部(22)とからなるものにおいて、両部材の閉状態におけるフック(19)の揺動中心と係合部(22)との距離を変更せしめるべく、フック(19)の支軸(23)を回動及び回動位置固定自在に偏心せしめて軸支したロック装置。 【請求項2】 内部に扱胴(3)を軸支した扱胴ケース(4)と、該扱胴ケース(4)を開閉回動自在に支持せしめる機体側のケース(6)とからなる脱穀機における扱胴ケース(4)と機体側のケース(6)が開閉自在な2つの部材である請求項1のロック装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はフックと該フックに係脱自在に係合する係合部とからなり、開閉自在な2つの部材を閉状態でロックするロック装置に関する。 【0002】 【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来開閉自在な構造の2つの部材間に設けられ、両部材を閉状態で固定するロック装置として、いずれか一方の部材側に揺動自在に軸支されたフックと、他方の部材側に設けられ、前記フックに係脱自在に係合される係合部とからなるものが知られている。しかしこのロック装置は、フックの回動中心(支軸)から係合部までの距離を調節設定する必要があるが、該調節が比較的難しく、容易に前記フックの支軸から係合部までの距離調節が容易なロック装置が望まれていた。 【0003】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明のロック装置は、開閉自在な構造の2つの部材間に、両部材を閉状態で固定するロック装置17を設け、該ロック装置17が、いずれか一方の部材側に揺動自在に軸支されたフック19と、他方の部材側に設けられ、前記フック19に係脱自在に係合される係合部22とからなるものにおいて、両部材の閉状態におけるフック19の揺動中心と係合部22との距離を変更せしめるべく、フック19の支軸23を回動及び回動位置固定自在に偏心せしめて軸支したことを第1の特徴としている。 【0004】また内部に扱胴3を軸支した扱胴ケース4と、該扱胴ケース4を開閉回動自在に支持せしめる機体側のケース6とからなる脱穀機における扱胴ケース4と機体側のケース6が開閉自在な2つの部材であることを第2の特徴としている。 【0005】 【発明の実施の形態】次に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1,図2はコンバインやバインダ等に搭載される脱穀機1の正面図及び要部側面図であり、該脱穀機1は、前後のプレート(図1は正面図であるため前側のプレート2のみ図示)間に扱胴3を回転可能に内装軸支した扱胴ケース4と、機体(コンバインやバインダ)側に固定され、揺動選別体の上方において受網を張設した機体側のケース(本体ケース6)とによって、穀稈が通過する扱口7を形成するように枠構成されている。 【0006】そして上記扱胴3が従来同様プーリ及びベルト等からなる駆動部8を介して回転駆動されるように構成されており、脱穀機1は従来同様扱口7に沿って設けられるフィードチェーン9により刈取穀稈を案内し、該刈取穀稈を扱胴3により脱穀し、揺動選別体及び受網等により脱穀後の穀粒を選別する構造となっている。 【0007】このとき扱胴ケース4は、前述の前後板を、上部を天板11で、扱口7側を扱口壁枠12で、奥側を奥側壁枠13で各連結することにより下方が開放された筐枠体に形成せしめられており、この扱胴ケース4は、取付アーム16を介して扱口7側を開放するように本体ケース6の奥側(反扱口側)上方設けられた支点軸14に上下に揺動回動可能に軸支されている。 【0008】すなわち扱胴ケース4は本体ケース6に対して、上下揺動により扱口7側が開閉せしめられるように開閉自在に支持されている。なお扱胴3は前後板に支持されているため、扱胴ケース4の上方への回動時(扱口7の開放回動時)には、扱胴ケース4と一体に回動する。また扱胴ケース4側と本体ケース6側との間には、前板2側及び後板側にそれぞれ扱胴ケース4を閉状態(扱口7が閉状態)で固定するロック装置17が設けられており、次に該ロック装置17の構造について説明する。 【0009】上記ロック装置17は扱口壁枠12に設けられたロックハンドル18,前板2又は後板に回動自在に軸支された正面視で略L字形をなすフック19,ロックハンドル18とフック19とを連結するロッド21,本体ケース6側に設けられ、上記フック19の一端側と係脱自在に係合する係合部22等により構成されており、ロックハンドル18の揺動操作によりフック19を揺動せしめるように、フック19は屈曲部が前板2又は後板に設けられた支軸23に回動自在に支持され、他端側(係合部22との係合端の反対側の端部側)がロッド21に連結された構造となっている。 【0010】このとき係合部22は扱胴3の駆動部8を構成するプーリ29の支点軸により構成されている。なおロックハンドル18とロッド21とはリンク24を介して連結されており、またロッド21とフック19とは、フック19に穿設された長孔26にロッド21側に設けられたピン27が係合することで連結されている。 【0011】さらにフック19はスプリング28により下方から係合部22に当接(係合)する方向(図1における時計方向の回転方向)に付勢されており、これにより扱胴ケース4の閉状態においてはフック19の一端側がスプリング28の付勢力により下方から係合部22に係合し、扱胴ケース4が開放されること(扱胴ケース4の上方への回動)を妨げ、すなわち扱胴ケース4を閉状態でロックする。 【0012】さらに詳細に説明すると扱胴ケース4を開状態から閉状態に切換える(上方から下方に揺動させる)と、フック19は係合側の端部が係合部22に一旦当接するが、フック19が揺動することで係合部22を超え、その後係合部22がフック19の係合端部側に形成せしめられた凹状の受け30に下方側から挿入されて係合部22とフック19とが係合する。 【0013】なお上記係合部22とフック19とが係合した状態から扱胴ケース4を上方に回動(開放)させようとした場合は、支点軸14とフック19との位置関係によりフック19と係合部22とが当接してフック19が回動(揺動)しないため、扱胴ケース4の回動が規制(ロック)される。これに対してハンドル18を上方に揺動させて、図1における反時計方向にフック19を揺動させ、フック19と係合部22との係合を解除させることで、扱胴ケース4を開方向に回動させることができる。 【0014】一方上記支軸23は前板2又は後板に突設された支点軸31に偏心して回動自在に軸支されて前板2又は後板から突設されているが、該支軸23には略扇形をなす固定部32が外周側に一体的に取り付けられており、該固定部32を介して支軸23の支点軸31に対する回動位置(角度)を固定することができるように構成されている。 【0015】すなわち固定部32には円弧状の外形に沿った長孔33が穿設されており、固定部32は該長孔33を介してボルト等の固定部材34により緩締自在に前板2又は後板側に固定されるように構成されている。これにより上記固定部材34を緩めることで、軸31を中心に支軸23を回転させることができるが、この支軸23の回動時に固定部32は固定部材34が長孔33内をスライドするように揺動し、つまり支軸23の任意の回動位置(角度)で固定部材34を締めることで、支軸23は上記任意の回動位置で固定される。 【0016】上記構造のロック装置17によりハンドル18の操作のみで扱胴ケース4の開閉を容易に行うことができるが、フック19の支軸23が軸31に偏心して取り付けられているため、支軸23を支点軸31を中心に回動させると、扱胴ケース4の閉状態時のフック19の回動中心(支軸23)から係合部22までの距離が調節変更される。これによりフック19と係合部22との距離調整(受け30と係合部22との位置合わせ)を容易に行うことができ、ロック装置17の調節を支軸23の回動のみで容易に行うことができる。 【0017】なおロッド21とフック19とが長孔26を介して連結されているため、上記フック19の位置調節によるハンドル18及びロッド21側への悪影響はない。これにより扱胴ケース4の閉状態を安定して保持することができ、扱胴ケース4のがたつき等を減少させることができ、扱胴ケース4をより容易に確実に閉状態で固定することができる。 【0018】 【発明の効果】以上に示される構成の本発明の構造によると、フックの支軸が偏心して軸支されているため、支軸を回動させることで、開閉自在な2つの部材の閉状態時のフックの回動中心(支軸)から係合部までの距離が調節変更され、ロック装置におけるフックと係合部との距離調整(受けと係合部との位置合わせ)を支軸の回動のみで容易に行うことができるという効果がある。 【0019】特に上記ロック装置を脱穀機における開閉可能な扱胴ケースと機体側のケースとの間に採用することで、扱胴ケースと機体側のケースとの間のロック装置の調節を容易に行うことができるため、扱胴ケースのがたつき等を減少させることができ、扱胴ケースをより容易に確実に固定することができるという利点もある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月21日(1999.1.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2000−209936(P2000−209936A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月2日(2000.8.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−12586 |
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