| 【発明の名称】 |
排藁搬送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大崎 正美
【氏名】篠崎 栄治
【氏名】仲岡 好晴
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| 【要約】 |
【課題】排藁の搬送姿勢を安定させて円滑な排藁搬送を行えるものとし且つ排藁搬送装置およびこの周辺のメンテナンスを充分に行うことができるものとして作業能率を向上させる。
【解決手段】脱穀済みの排藁を搬送する根元側搬送装置18と穂先側搬送装置20とを一体的に非作業位置へ退避可能に構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀済みの排藁を搬送する根元側搬送装置18と穂先側搬送装置20とを一体的に非作業位置へ退避可能に構成したことを特徴とする排藁搬送装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの脱穀装置等に設ける排藁搬送装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、コンバインの脱穀装置等には、脱穀室内で脱穀処理された後の排藁をフィ−ドチェンから引き継いで後方へ搬送する排藁搬送装置が設けられている。この排藁搬送装置は、通常、排藁の根元側を搬送する根元側搬送装置と、排藁の穂先側を搬送する穂先側搬送装置とから構成される。 【0003】また、実願昭61−94877号(実開昭63−2455号)のマイクロフィルムに開示されているように、排藁搬送装置を根元側搬送装置のみから構成し、該根元側搬送装置を非作業位置へ退避可能に構成したものがある。これは、根元側搬送装置を非作業位置へ退避させて該根元側搬送装置及びその周辺のメンテナンスを容易化することを目的としている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の従来技術においては、根元側搬送装置が非作業位置へ退避可能に構成されるものの、これには穂先側搬送装置が備えられていない。また、このように非作業位置へ退避可能な根元側搬送装置に対して、穂先側搬送装置を付加して構成しようとしても、該穂先側搬送装置を非作業位置へ退避させる技術を示唆するものはなく、従って、根元側搬送装置と穂先側搬送装置とを一体的に非作業位置へ退避可能に構成することは困難である。 【0005】従って、係る従来技術においては、穂先側搬送装置を非作業位置へ退避させることができず、排藁搬送装置及びその周辺のメンテナンスを充分に行うことができない欠点がある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するために、つぎの技術的手段を講じた。すなわち、脱穀済みの排藁を搬送する根元側搬送装置18と穂先側搬送装置20とを一体的に非作業位置へ退避可能に構成したことを特徴とする排藁搬送装置の構成としたものである。 【0007】しかして、脱穀作業においては、脱穀後の排藁が根元側搬送装置18と穂先側搬送装置20とによって搬送されるため、この排藁の搬送姿勢が安定し、円滑な排藁搬送が行われる。また、排藁搬送装置及びその周辺のメンテナンスを行う際には、根元側搬送装置18と穂先側搬送装置20とを一体的に非作業位置へ退避させる。 【0008】これにより、排藁搬送装置及びこの周辺のメンテナンスを充分に行なえる状態となる。 【0009】 【発明の効果】以上のように、本発明は、脱穀済みの排藁を搬送する根元側搬送装置18と穂先側搬送装置20とを一体的に非作業位置へ退避可能に構成したことを特徴とする排藁搬送装置としたので、根元側搬送装置18と穂先側搬送装置20とによって排藁の搬送姿勢を安定させて円滑な排藁搬送を行うことができ作業効率が向上すると共に、根元側搬送装置18と穂先側搬送装置20とを一体的に非作業位置へ退避させて排藁搬送装置およびこの周辺のメンテナンスを充分に行うことができ作業能率が向上する。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により説明すると、1は機体フレーム、2は前記機体フレーム1の下方位置に設けた走行装置、3は前記走行装置2の前方位置に設けた刈取部、4は前記機体フレーム1の上方位置に設けた脱穀部、5は該脱穀部4の後方位置に設けた排藁処理部であり、該排藁処理部5は図示は省略するが、排藁を切断するカッターまたはカッターに変えて排藁を結束する結束装置により構成される。6は前記刈取部3と前記脱穀部4との間に設けた前記刈取部3で刈取った穀稈を前記脱穀部4に引継ぐ引継部、7は前記脱穀部4と前記排藁処理部5との間に設けた排藁搬送部である。 【0011】前記脱穀部4の前側上方位置には横回転軸8により扱胴9を軸装した脱穀室10を形成し、脱穀室10の側部には穀稈の根元側を挾持搬送して穂先側を脱穀室10内に供給する穀稈供給チエン11と挾扼杆(図示省略)からなる穀稈供給装置12を設ける。穀稈供給装置12の始端部は前記引継部6の終端部に臨ませる。前記穀稈供給装置12の穀稈供給チエン11は、始端部側に設けた駆動歯車13と終端部側に設けた受動歯車14との間に掛け回わし、前記穀稈供給装置12の終端部は前記排藁搬送部7に設けた排藁搬送装置15の始端部に臨ませる。 【0012】前記排藁搬送装置15は、排藁の根元側を挾持して搬送する排藁搬送チエン16および排藁挾扼杆17からなる根元側搬送装置18と、搬送ラグ19を有する穂先側搬送装置20とから構成される。前記根元側搬送装置18の始端部は前記穀稈供給装置12の終端部近傍に臨ませ、根元側搬送装置18の終端部は上方からみると後方に至るに従い前記穀稈供給装置12から遠ざかるように斜めに配置し、前記穂先側搬送装置20は根元側搬送装置18と略平行に設ける。前記根元側搬送装置18は、その始端部側を回動フレーム21の前後方向の側部枠22の前端部に取付金具23を介して取付ける。前記根元側搬送装置18の長さ方向の略中間位置および穂先側搬送装置20の終端部側は前記回動フレーム21の左右方向の後部枠24の右端部側に取付金具25を介して取付ける。 【0013】前記回動フレーム21は、前記側部枠22の後端部と前記後部枠24の左端部とを連結し、前記側部枠22の前側部は前記穂先側搬送装置20と略平行に設けた固定フレーム26の前側部に軸57により回動自在に取付け、前記後部枠24の右端部側は前記固定フレーム26の後部側に軸57により回動自在に取付ける。前記固定フレーム26は前端部を前記出口壁27に固定し、後端部を前記排藁処理部5側に固定する。したがって、前記回動フレーム21は側部枠22と後部枠24の結合部分が、前記軸57を中心に前記固定フレーム26に対して上下起伏自在とすることができ、回動フレーム21の上動により排藁搬送装置15を上動させて藁詰まりを除去する等のメンテナンスが行なえる。前記回動フレーム21と固定フレーム26は、中空パイプまたはアングル鋼或いはチャンネル鋼等より形成する。 【0014】しかして、前記機体フレーム1に搭載したエンジン28と前記穀稈供給装置12の受動歯車14および前記刈取部3の入力プーリ29との間の伝達機構中には無段変速機構30を設け、前記走行装置2の走行速度に対して前記刈取部3の刈取搬送作業速度および穀稈供給装置12の搬送速度を無段階に変速して、圃場の穀稈の状態に応じて最適な作業速度を選択しうるように構成している。そして、前記排藁搬送装置15は、前記穀稈供給装置12の回転を受けて駆動するように構成し、穀稈供給装置12と排藁搬送装置15の搬送速度を同一にして穀稈供給装置12と排藁搬送装置15との間における脱穀済みの穀稈を引継ぎを良好にするとともに、排藁搬送装置15の搬送中の詰まり穀稈の発生を防止している。 【0015】前記穀稈供給装置12の受動歯車14の回転軸31には、前記排藁搬送部7に設けた左右方向の伝動軸32の一端を固定または着脱自在に取付け、伝動軸32の他端は排藁搬送部7の内側壁33よりも外側に突出させ、該突出部に出力プーリ34を固定する。前記伝動軸32の近傍には該伝動軸32と平行な伝動軸35を設け、該伝動軸35の一端に固定の入力プーリ36と前記出力プーリ34との間にベルト37を掛け回す。前記伝動軸35の他端は前記排藁搬送装置15の排藁搬送チエン16の駆動歯車38を設けた伝動ボックス39に接続する。 【0016】前記伝動軸35は前記入力プーリ36側の出力軸40と前記伝動ボックス39に接続した入力軸41とに分割形成し、前記出力軸40は前記内側壁33に軸着し、前記入力軸41は前記伝動ボックス39に軸着する。前記出力軸40と前記入力軸41との間にはユニバーサルジョイント等のジョイント部材42を設け、該ジョイント部材42は屈曲しても回転伝達可能に構成し、前記回動フレーム21を上動させて排藁搬送装置15を上動させたとき、該ジョイント部材42の部分で前記伝動軸35が折曲がるように構成する。したがって、排藁搬送装置15は入力軸41と伝動ボックス39との接続部分を外すことなく上動可能となる。また、ジョイント部材42は前記固定フレーム26よりも内側壁33側に位置させ、排藁搬送装置15により搬送される排藁が巻付かないようにしている。なお、前記伝動軸35には、該伝動軸35の軸心方向に伸縮する伸縮部を設けて、排藁搬送装置15の上動できる範囲をより高くさせることも可能である。 【0017】43は前記回動フレーム21の固定装置であり、前記排藁処理部5の固定フレーム44と前記回動フレーム21の側部枠22の後部との間に設ける。45は前記側部枠22および後部枠24を支持するガススプリング、46は前記脱穀室10および排藁搬送部7の上方を覆う上部カバー、47は排藁処理部5の上方の上部カバーである。 【0018】図5は、前記エンジン28と伝達機構との接続構造を示し、48は前記エンジン28の出力軸、49はユニバーサルジョイント50の出力側、51はユニバーサルジョイント50の入力側、52はミッションケース53に設けた無段変速装置54への出力プーリであり、ユニバーサルジョイント50は、その入力側49を前記エンジン28の出力軸48と一体的に形成し、前記入力側51をスプライン軸55と一体的に形成し、該スプライン軸55の外周に前記出力プーリ52を固定している。したがって、ユニバーサルジョイント50のがた付きが防止され、騒音発生を減少させる。56は前記出力プーリ52に設けたエンジン28の冷却用ファンである。 【0019】上述の構成であるから、刈取部3で刈取られた穀稈は引継部6を介して穀稈供給装置12の始端部に供給され、穀稈供給装置12は前側から後側に向けて穀稈を移動させ、この移動中に穀稈の穂先が脱穀室10に供給されて扱胴9により脱穀され、脱穀済みの排藁が排出口より引抜かれ、排藁搬送装置15に引継がれて更に後方に搬送される。 【0020】この場合、前記排藁搬送装置15は、前記穀稈供給装置12の駆動歯車13の回転が、穀稈供給チエン11→受動歯車14→回転軸31→伝動軸32→出力プーリ34→ベルト37→入力プーリ36→伝動軸35→伝動ボックス39→駆動歯車38と伝達されて、根元側搬送装置18の排藁搬送チエン16を作動回転させ、かつ、排藁搬送チエン16の回転を介して穂先側搬送装置20を作動させる構造であり、エンジン28と前記穀稈供給装置12の受動歯車14および前記刈取部3の入力プーリ29との間の伝達機構中には無段変速機構30を設けているから、前記走行装置2の走行速度に対して前記刈取部3の刈取搬送速度および穀稈供給装置12の搬送速度を無段階に変速して、圃場の穀稈の状態に応じて最適な作業速度を選択でき、穀稈供給装置12と排藁搬送装置15は同一速度で穀稈を搬送し藁詰まりも防止して円滑に排藁を搬送する。 【0021】しかして、排藁搬送装置15は回動フレーム21の側部枠22および後部枠24に取付けられ、回動フレーム21は機体側に固定の固定フレーム26に対して回動自在に取付けられているから、上部カバー46、47を上動させて開き、固定装置43を外してから、側部枠22と後部枠24との連結部を上動させると、側部枠22および後部枠24に取付けられている排藁搬送装置15は上動し、藁詰まり等があったときこれを除去する等のメンテナンスが行なえる。 【0022】この場合、排藁搬送装置15の駆動歯車38に動力を伝達する伝動軸35は前記入力プーリ36側の出力軸40と前記伝動ボックス39に接続した入力軸41とに分割形成され、出力軸40と入力軸41との間にはユニバーサルジョイント等のジョイント部材42を設けているから、排藁搬送装置15の伝動構成を外すことなく排藁搬送装置15を上動させ、メンテンナンスを行なえる。 【0023】また、伝動軸32から伝動軸35への伝動はベルト37により行なわれるから、排藁搬送装置15が藁詰まりして伝動軸35が回転不能になっても、伝動軸35の入力プーリ36と伝動軸32の出力プーリ34との間で前記ベルト37が空回りするだけで、伝動機構全体の破損を防止する。 【0024】以上のように、排藁搬送装置15へ動力を伝達する伝達機構と無関係に排藁搬送装置15を上動させることができ、排藁搬送装置15のメンテナンスを容易にできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成3年10月30日(1991.10.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−157039(P2000−157039A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月13日(2000.6.13) |
| 【出願番号】 |
特願2000−17106(P2000−17106) |
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