| 【発明の名称】 |
粉粒体貯留ビン |
| 【発明者】 |
【氏名】佐竹 覺
【氏名】中本 昭彦
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| 【要約】 |
【課題】施設全体の設置スペースを増加させることなく、また、施設の建家を大きくすることなく収容量を増加する貯留ビンを提供する。
【解決手段】複数個並べられた断面角型の貯留ビン20を三列に配置し、三列のうち中央列の貯留ビン20Bには、一列目及び三列目に配置された貯留ビン20A,20Cの上方空間において漏斗状に広がる形状の追加貯留部28を接続する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数個並べられた断面角型の粉粒体貯留ビンを複数列に配置して貯留ビン集合体を形成し、該貯留ビン集合体のうち少なくとも一列の貯留ビン集合体は、他の列の貯留ビン集合体の上方空間を利用して、収容量を拡張する追加貯留部を設けたことを特徴とする粉粒体貯留ビン。 【請求項2】 複数個並べられた断面角型の粉粒体貯留ビンを三列に配置して貯留ビン集合体を形成するとともに、該貯留ビン集合体のうち中央列の貯留ビン集合体に、中央列以外の貯留ビン集合体の上方空間において断面が漏斗状に広がる形状とする追加貯留部を設けたことを特徴とする粉粒体貯留ビン。 【請求項3】 前記断面角型の貯留ビンは、貯留ビン下方から乾燥風を送給することのできる多数の通気孔を有した床面構造となし、貯留ビン上方から乾燥風を排気することのできる構造とした請求項1又は2記載の粉粒体貯留ビン。 【請求項4】 下層の粉粒体と上層の粉粒体とを攪拌することのできる攪拌オーガを、追加貯留部を有さない粉粒体貯留ビンに備えてなる請求項1、2又は3記載の粉粒体貯留ビン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、設置スペースと高さを極力小さくしてコストダウンを図ることのできる粉粒体貯留ビン(貯留サイロ)に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、セメント工場や製粉工場又は穀物共同乾燥調製施設(カントリーエレベータ)等に用いられる粉粒体貯留ビンは、円筒形状、四角筒形状等があるが、普通、複数個の貯留ビンを複数列に集合して設けられてあり、所定間隔で複数個の粉粒体貯留ビンを二列に配したものがある。 【0003】例えば、カントリーエレベータ等で複数基の円筒形状の貯留ビンを集合して配設する場合、隣接する貯留ビン間に空間部が生じるので、この空間部に副貯留ビンや、乾燥機等を設けてデッドスペースを有効に活用する工夫がなされている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、四角筒形状の貯留ビンについては、デッドスペースが生じないため施設全体の設置スペースの工夫は限定されてくる。つまり、カントリーエレベータの荷受け容量を大きくすると、二列に設置した四角筒形状の貯留ビンが横長状となり(図7参照)、施設全体の設置スペースが大きくなるという欠点が生じる。この四角筒形状の貯留ビンを上下二段に接続して収容量を増加する場合は、設置スペースが減少するが、ビン棟高さが単純に2倍となりビン投入の際に高い昇降機が必要となる。このため、施設の建家が大きくなる欠点が生じる。また、貯留ビンを上下二段に接続すると、嵩(かさ)上げした側板の構造が不安定となる。 【0005】本発明は上記問題点にかんがみ、設置スペースと高さを極力小さくしてコストダウンを図ることのできる粉粒体貯留ビンを提供することを技術的課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明は、複数個並べられた断面角型の粉粒体貯留ビンを複数列に配置して貯留ビン集合体を形成し、該貯留ビン集合体のうち少なくとも一列の貯留ビン集合体は、他の列の貯留ビン集合体の上方空間を利用して、収容量を拡張する追加貯留部を設ける、という技術的手段を講じた。これにより、設置スペースを増加させることなく、また、建家の高さを大きくすることなく貯留ビンの収容量を増加させることが可能となる。 【0007】なお、上記技術的手段は、追加貯留部を設けた新規な貯留ビンを設置すること、及び既存の断面角型の貯留ビンに追加貯留部を接続するという貯留ビンの改良をも含むものである。 【0008】上記技術的手段として、例えば、複数個並べられた断面角型の粉粒体貯留ビンを三列に配置して貯留ビン集合体を形成するとともに、該貯留ビン集合体のうち中央列の貯留ビン集合体に、中央列以外の貯留ビン集合体の上方空間において断面が漏斗状に広がる形状とする追加貯留部を設けると、断面角型の貯留ビンを上下二段に接続して側板を嵩上げするよりも貯留ビン集合体の構造が安定化する。 【0009】そして、前記断面角型の貯留ビンは、貯留ビン下方から乾燥風を送給することのできる多数の通気孔を有した床面構造となし、貯留ビン上方から乾燥風を排気することのできる構造とすれば、例えば、荷受けした穀物を一次乾燥する貯留ビンと、一次乾燥した穀物を貯留する貯留ビンとに兼用することができる。 【0010】更に、下層の粉粒体と上層の粉粒体とを攪拌することのできる攪拌オーガを、追加貯留部を有さない粉粒体貯留ビンに備えたので、例えば、貯留ビン中に厚く堆積された穀物のうち、下層の穀物と上層の穀物とを攪拌して、穀物に変質を生じることがない。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を説明するために、穀物の共同乾燥調製施設に設置する粒状物貯留ビンについて説明する。図1は本発明のカントリーエレベータの全体を示す斜視図であり、図2は図1を上方から見た平面図であり、図3は複数個の貯留ビンを配置した側面図であり、図4は図2のA―A線破断正面図である。 【0012】図1乃至図4におけるカントリーエレベータは昇降機の数を減らすとともに設置スペースを削減するため、架台を多段に設置して各穀物調製機械を立体的に配置している。作業用建家1の床には穀粒を荷受けする二基の張込ホッパ2を埋設するとともに荷受用昇降機3を立設する。この荷受用昇降機3は高層の機械用建家4内に高く設置され、荷受けした穀粒をいったん上層まで揚穀して順次下層の調製機械に流下させることが可能で、複数の昇降機を用いるという無駄を省くことができる。作業用建家1内の操作室5には操作盤6等が設置され、製品置場7には出荷用計量器8等が設けられ、作業場には籾摺選別機34が設けられる。更に、符号9は屋外に設置した湿式集塵装置であり、各穀物調製機械で発生した塵埃を補集するものである。 【0013】機械用建家4内には三段の架台10、11、12が設けられる。そして、三段目の架台12には粗選機13及び籾選別機14を、二段目の架台11には荷受計量器15を、一段目の架台10には粒選別機16、玄米タンク17及び屑米タンク18をそれぞれ設ける。更に、一段目の架台10には、ビン投入用昇降機36が立設される。 【0014】符号19は複数個の貯留ビン20…を収容した貯留ビン建家であり、複数個並べられた断面角型の貯留ビン20を複数列に配置して貯留ビン集合体20A,20B,20Cを形成し、該貯留ビン集合体20A,20B,20Cのうち少なくとも一列には、他の列の上方空間に追加貯留部28を所持する貯留ビン20Bを配設している。 【0015】上記構成の好ましい実施形態を説明すると、5個の貯留ビンを3列に配置して貯留ビン集合体20A,20B,20Cを形成するとともに、中央列の貯留ビン集合体20Bを追加貯留部28に形成し、この追加貯留部28を、中央列以外の貯留ビン20A,20Cの上方空間において漏斗状に広がる形状とするとよい。 【0016】また、他の実施形態について図5及び図6を参照して説明する。図5に示す貯留ビン集合体は、複数個の貯留ビンを3列に配置して貯留ビン集合体20A,20B,20Cを形成し、左右列の貯留ビン集合体20A,20Cを追加貯留部28A,28Cに形成して、中央列の貯留ビン20Bの上方空間に追加貯留部28が形成されるものである。図6に示す貯留ビン集合体は、複数個の貯留ビンを5列に配置して貯留ビン集合体20A,20B,20C,20D,20Eを形成し、貯留ビン集合体20B,20Dを追加貯留部28B,28Dに形成して、貯留ビン集合体20A,20C,20Eの上方空間において漏斗状に広がる形状とするものである。 【0017】図1乃至図4に示す貯留ビン集合体20A,20B,20Cの上方には、ビン投入用昇降機36と連絡した横搬送コンベア21A,21B,21Cを横設する。横搬送コンベア21A,21Bは長手方向に移動可能で、指定した貯留ビン20へ穀物を投入することが可能であり、横搬送コンベア21Bは各貯留ビン20への投入手段22が設けられ、該投入手段22の開閉により指定した貯留ビン20へ穀物を投入することができる。また、各貯留ビン集合体20A,20B,20Cの下方には、排出コンベア33を横設して、指定した貯留ビン20から穀物を排出することができる。 【0018】貯留ビン建家19の後方には前記各貯留ビン20の下方から乾燥風を送風する貯留ビン送風室23を設け、適宜、熱風発生火炉や除湿装置と接続した送風機24からダクト25を介して送風することができる。 【0019】次に、追加貯留部27の形状について図1及び図4を参照して説明する。中央列の貯留ビン集合体20Bには、貯留ビン20の上方開放端26に補強枠27を設けて追加貯留部28を接続する。この穀物貯留部28は貯留ビン集合体20A及び貯留ビン集合体20Cの上方空間において漏斗状に広がる形状とするもので、角型の貯留ビン20と合わせた断面形状がY字形となる(図4参照)。この形状にすることで、設計上貯留ビン20を上下二段で接続した場合に比べて高さを低減することが可能である。また、側板を嵩上げするよりも貯留ビン集合体20Bの構造が安定化する。 【0020】追加貯留部28の漏斗状の斜面は、その角度を籾の安息角である30°〜45°程度とするのが好ましく、図4の一点鎖線に示すように、角型貯留ビン20の略2倍の収容量となる。また、収容量を更に大きくするには斜面の角度を30°と小さくするとよい。更に、籾以外の粉粒体については、貯留ビンの内容物によって安息角が異なるため、斜面の角度を適宜設定するとよい。 【0021】角型貯留ビンは、貯留ビン下方から乾燥風を送給することのできる多数の通気孔を有した床面構造となし、貯留ビン上方を開放して乾燥用空気が流通できる構成にするとよい。図4を参照して説明すると、符号29は送風機24のダクト25から連絡する風路であり、該風路29からの乾燥風が多数の通気孔を有する床面30から排出できる構成とする。符号31は穀物排出口であり適宜な排出パイプ32を介して排出コンベア33に連絡する。また、貯留ビン20上方は開放して乾燥風が排出できるようにする。追加貯留部28には乾燥風が排気可能な排気口37を穿設し、貯留ビン集合体20A側に排気ファン38を設けるとよい。排気ファン38からは適宜なダクトにより湿式集塵装置9に連絡される。 【0022】次に上記構成における作用を説明する。 【0023】トラック等により収穫後の穀粒(例えば籾)がカントリーエレベータに搬入されると、穀粒は張込ホッパ2に投入され、荷受用昇降機3により三段目の架台12まで揚送され、粗選機13に投入して粗選別が行なわれる。そして、粗選機13からは二段目の架台11に設置した荷受計量器15により計量され、計量された穀粒はビン投入用昇降機36及び横搬送コンベア21を経て搬送され、複数個の貯留ビン20…のうち指定された貯留ビン20に順次投入していく。そして、貯留ビン20内へ送風機24からの乾燥風を送給して一次乾燥が行われる。 【0024】一次乾燥が終了し、半乾燥状態となると、穀粒の入れ替え(ローテーション)を行なう。穀粒の入れ替えは貯留ビン20下方の穀物排出口31を開放し、排出パイプ32、排出コンベア33により穀粒を取り出し、荷受用昇降機3により三段目の架台12まで揚穀し、籾選別機14に投入して籾選別を行ない、ビン投入用昇降機36、横搬送コンベア21を介して空の貯留ビン20に投入する。 【0025】上記のように、通常、収穫後の籾の水分は20%以上と高水分であるので、薄く堆積して一次乾燥を行い、一次乾燥を終了したものは他の貯留ビンに移して高積みにしながら全ての荷受けを終了するとよい。本発明は、中央列の貯留ビン集合体20Bが、追加貯留部28により貯留ビン集合体20A又は貯留ビン集合体20Cの略2倍の収容量となるので、主として収容量の小さい貯留ビン集合体20A,20Cにより一次乾燥を行い、一次乾燥が終了すると貯留ビン集合体20Bに移して高積みにして貯留するとよい。また、貯留ビン集合体20Bが満量であれば、空いている貯留ビン集合体20A又は20Cに貯留してもよい。 【0026】貯留中の穀粒は必要に応じて貯留ビン20から取り出され、籾摺選別機34により籾摺りが行なわれる。そして、玄米は粒選別機16により屑米と整粒とに分けられ、整粒は玄米タンク17で一次貯留される。出荷時は出荷用計量器8で計量された後、適宜個袋詰めにして出荷される。 【0027】なお、前記貯留ビン集合体20A,20Cのように断面形状が角型の貯留ビンには、図3に示す攪拌オーガ35を設けると、上層と下層の穀粒が攪拌されて、穀粒に変質が生じることが少ない。 【0028】 【発明の効果】以上のように本発明は、複数個並べられた断面角型の粉粒体貯留ビンを複数列に配置して貯留ビン集合体を形成し、該貯留ビン集合体のうち少なくとも一列の貯留ビン集合体は、他の列の貯留ビン集合体の上方空間を利用して、収容量を拡張する追加貯留部を設けたので、設置スペースを増加させることなく、また、建家の高さを単純に従来の2倍と大きくすることなく、1.6倍程度に大きくするだけで貯留ビンの収容量を略2倍に増加させることが可能となる。 【0029】また、複数個並べられた断面角型の粉粒体貯留ビンを三列に配置して貯留ビン集合体を形成するとともに、該貯留ビン集合体のうち中央列の貯留ビン集合体に、中央列以外の貯留ビン集合体の上方空間において断面が漏斗状に広がる形状とする追加貯留部を設けると、追加貯留部が梁となり断面角型の貯留ビンを上下二段に接続して側板を嵩上げするよりも貯留ビン集合体の構造が安定化する。 【0030】そして、前記断面角型の貯留ビンは、貯留ビン下方から乾燥風を送給することのできる多数の通気孔を有した床面構造となし、貯留ビン上方を開放して乾燥風を排気することのできる構造とすれば、例えば、荷受けした穀物を一次乾燥する貯留ビンと、一次乾燥した穀物を貯留する貯留ビンとに兼用することができる。 【0031】更に、下層の粉粒体と上層の粉粒体とを攪拌することのできる攪拌オーガを、中央列以外の貯留ビンに設けるので、厚く堆積された穀物のうち、下層の穀物と上層の穀物とを攪拌して、穀物に変質を生じることがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001812 【氏名又は名称】株式会社佐竹製作所
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| 【出願日】 |
平成10年11月18日(1998.11.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−152717(P2000−152717A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月6日(2000.6.6) |
| 【出願番号】 |
特願平10−328027 |
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