| 【発明の名称】 |
脱穀機における選別装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】篠崎 栄治
【氏名】松井 正美
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| 【要約】 |
【課題】主流の選別風を供給する大径の唐箕が揺動選別体の後方で且つ扱室受網の前端部よりも外方に位置させ、選別部の下方に小径の第1圧風ファン、小径の第2圧風ファン等を設けているが、選別部の前後方向が長くなって脱穀機自体が大きくなるので、重くて大型のコンバインとなる。
【解決手段】選別室の低部には、選別網の中間部下方位置に第一唐箕を設け、第一唐箕の更に上手側の近くには第一唐箕より小径に形成し且つ扱室の穀稈供給口側における選別網の下方に設けて選別網から漏下した脱穀処理物を選別網の中間部下方に移送する移送手段の下方に配置した第二唐箕を配置し、第一唐箕による選別風は選別室の上下に分流し、第二唐箕の選別風は扱胴の軸芯方向における選別網の中間部に設けた吹出口に至る間は上方へ吹き抜けがなく大部分の選別風が横方向に案内されて選別室内側に向けてこの吹出口から吹き出すように設けるとともに前記第一唐箕の選別風よりも上方から選別室内に供給する構成とした脱穀機における選別装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一側に穀稈供給口を、他側に排藁口をそれぞれ設けるとともに下方には選別網を張設するとともに扱胴を内装軸架して扱室を構成し、該選別網の下方には揺動選別装置を揺動可能に設けた選別室を形成し、脱穀機の側面視において、選別室の低部には、選別網の中間部下方位置に第一唐箕を設けるとともに選別方向上手側から、一番移送螺旋、二番移送螺旋の順に配置して設け、第一唐箕の更に上手側の近くには第一唐箕より小径に形成し且つ扱室の穀稈供給口側における選別網の下方に設けて選別網から漏下した脱穀処理物を選別網の中間部下方に移送する移送手段の下方に配置した第二唐箕を配置し、第一唐箕による選別風は選別室の上下に分流し、第二唐箕の選別風は扱胴の軸芯方向における選別網の中間部に設けた吹出口に至る間は上方へ吹き抜けがなく大部分の選別風が横方向に案内されて選別室内側に向けてこの吹出口から吹き出すように設けるとともに前記第一唐箕の選別風よりも上方から選別室内に供給する構成とした脱穀機における選別装置。 【請求項2】 第一唐箕の選別風供給方向と第二唐箕の選別風供給方向と揺動選別装置の揺動方向と穀稈供給口側における選別網の下方に設けて選別網から漏下した脱穀処理物を選別網の中間部下方に移送する移送手段の移送方向とが扱胴の軸芯方向である請求項1に記載した脱穀機における選別装置。 【請求項3】 第一唐箕の選別風と第二唐箕の選別風と揺動選別装置の選別終端側に設けたストロ−ラックの上方に設けた排塵機の3個のファンにより脱穀処理物を風選することを特徴とする請求項1または請求項2に記載した脱穀機における選別装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、脱穀機における選別装置に関し、自脱型コンバインに利用するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の脱穀機にあっては、複数個の唐箕を配置した脱穀機として、例えば、実開平3−50830号公報、実開平2−34132号公報、特開昭61−195619号公報などで開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、第1番目の構成のものにあっては主流の選別風を供給する大径の唐箕が揺動選別体の後方で且つ扱室受網の前端部よりも外方に位置させ、選別部の下方に小径の第1圧風ファン、小径の第2圧風ファン等を設けている。しかし、このような構成では、選別部の前後方向が長くなって脱穀機自体が大きくなるので、伝動機構や脱穀機の前側に設ける刈取部を前方へ配置しなければなくなり、そのために重くて大型のコンバインとなる。また、選別部に選別用のファンを3個設けなければ選別性能を向上できず、構造・伝動機構が複雑化しコスト増の要因にもなる。 【0004】つぎに、第2番目の手段にあっては、圧風ファンの斜め前方上方に小径の横断流ファンを設けているが、その吹出口は扱室から受網を通って漏下した漏下物を移送する揺動選別体の前端部に設けたフィ−ドパンの移送始端部と受網の間の空間部に連通した構成である。しかし、このような構成では、横断流ファンの吹出口から吹き出した風が受網の漏下始端部を通って扱室内に入り込んでエアカ−テンのような状態になり易く、穀稈が湿っているような条件の悪い場合、脱穀物がその風の影響により停滞したり、漏下し難くなる。そのため、扱室内の未漏下物が充満し、作業能率の低下や脱ぷなどの損傷米の発生による作業性能の低下を引き起こすことがある。 【0005】第3番目の手段は唐箕と横断流ファンとをクリンプ網の前端部よりも外方に位置しているので、選別部が大きくなって脱穀機が重くて大きくなり、コンバインの大型化の要因になる。さらに、横断流ファンの吹出口はクリンプ網の前端部とチャフシ−ブの移送始端部との空間部にのぞんでいるので、吹き出した選別風がクリンプ網の前端部を通って扱室に入り込んで脱穀物の移動や漏下を阻害し、脱穀能率や選別性能などの低下を引き起こすことがある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、脱穀能率を高め、選別性能を向上する脱穀機における選別装置を提供するものであって、つぎの技術手段を講じた。すなわち、一側に穀稈供給口を、他側に排藁口をそれぞれ設けるとともに下方には選別網を張設するとともに扱胴を内装軸架して扱室を構成し、該選別網の下方には揺動選別装置を揺動可能に設けた選別室を形成し、脱穀機の側面視において、選別室の低部には、選別網の中間部下方位置に第一唐箕を設けるとともに選別方向上手側から、一番移送螺旋、二番移送螺旋の順に配置して設け、第一唐箕の更に上手側の近くには第一唐箕より小径に形成し且つ扱室の穀稈供給口側における選別網の下方に設けて選別網から漏下した脱穀処理物を選別網の中間部下方に移送する移送手段の下方に配置した第二唐箕を配置し、第一唐箕による選別風は選別室の上下に分流し、第二唐箕の選別風は扱胴の軸芯方向における選別網の中間部に設けた吹出口に至る間は上方へ吹き抜けがなく大部分の選別風が横方向に案内されて選別室内側に向けてこの吹出口から吹き出すように設けるとともに前記第一唐箕の選別風よりも上方から選別室内に供給する構成とした脱穀機における選別装置である。 【0007】また、第一唐箕の選別風供給方向と第二唐箕の選別風供給方向と揺動選別装置の揺動方向と穀稈供給口側における選別網の下方に設けて選別網から漏下した脱穀処理物を選別網の中間部下方に移送する移送手段の移送方向とが扱胴の軸芯方向である請求項1に記載した脱穀機における選別装置である。 【0008】さらに、第一唐箕の選別風と第二唐箕の選別風と揺動選別装置の選別終端側に設けたストロ−ラックの上方に設けた排塵機の3個のファンにより脱穀処理物を風選することを特徴とする請求項1または請求項2に記載した脱穀機における選別装置である。 【0009】 【作用】扱胴によって扱室内で脱穀処理された脱穀処理物の多くは、扱胴の軸芯方向において、穀稈供給口側から中間部における選別網から漏下し、そして、漏下した穀粒を多く含む脱穀処理物は移送手段により選別室内部に向けて移送される。一方、この間で漏下しなかった脱穀処理物の一部は選別網の後部から漏下し、漏下しなかった残りの脱穀処理物は別の処理作業を受ける。 【0010】そして、該漏下物は揺動選別装置の排出側に向けて移送され、揺動選別作用を受けるが、扱室の前部よりから漏下した前記漏下物は、扱胴の軸芯方向における選別網の中間部に設けた吹出口に至る間は上方へ吹き抜けがなく大部分が横方向に移動して選別室内側に向けてこの吹出口から吹き出すように設けるとともに第一唐箕の選別風よりも上方から選別室内に供給された第二唐箕によって生じた選別風を受け、その後、上方に向けて吹き上げる第一唐箕の選別風を受ける。 【0011】したがって、第二唐箕の選別風は漏下量の多い選別網から扱室内に入ることがなく、選別網の前寄りで漏下し送られてきた漏下物を移送側に向けて浴びせるので、湿っている漏下物に対して選別、移送に有効であり、選別能率を高めることができるとともに脱穀する穀稈の条件に対する作業幅を広くすることができ作業能率を向上することができる。また、漏下物は移動手段によって移送される間に、粗選別を受けているので、第二唐箕の選別風による選別機能を向上する。 【0012】また、選別室の中間部及び下部に漏下した穀粒や小さな藁屑などの落下物は、選別網の中間部下方に位置して第二唐箕よりも大径の第一唐箕によって供給される大風量の選別風によって風選される。そして、穀粒は、なお落下して一番移送螺旋に回収されるが、カギ又などの未処理粒は後方に吹き飛ばされて二番移送螺旋に回収され、それぞれつぎの処理作業を受ける。 【0013】そして、選別室の下部に落下しなかった大きな藁屑のような処理物は揺動選別装置の移送終端部に設けたストロ−ラック部において第一唐箕と第二唐箕と排塵機の3個のファンの選別風によって風選され、その後、機外に排出されるので、脱穀処理物の停滞や詰まりがなく一番移送螺旋に精選した穀粒を回収することができる。しかも、第一唐箕と第二唐箕の配置が合理的であり、機体を軽量でコンパクトに構成することができる。 【0014】 【効果】機体を軽量・コンパクトに構成できながらも選別処理能力を高め、選別性能を向上することができ、コンバインへの利用に有効である。 【0015】 【発明の実施の形態】まず、その構成について説明すると、扱室4は、一側に穀稈供給口1を設け他側に排藁口2を設け、扱胴5を内装軸架して構成している。3は選別網を示し、16は挾やく搬送装置である。 【0016】そして、処理室17は、処理胴18を内装軸架し扱室4の排塵口19に始端の供給口20を連通して処理工程を長くするように構成している。なお、この処理室17は、終端部を選別室10の後部に臨ませて開口させている。そして、螺旋式処理胴21,21’,21”は、図面に示すように、移送螺旋22と処理爪23とを設け、前記扱室4の穀稈供給側に近い始端部分の下方の選別室10に複数個を横方向に配列して設け、扱室4の選別網3を漏下してきた未処理物を後方に搬送しながら処理するように構成している。24は吸引排塵機である。 【0017】揺動選別装置9は、始端側にグレンシ−ブ6、終端側にストロ−ラック7を、中間部分に案内棚8をそれぞれ設け、揺動可能に支架している。そして、選別室10の低部には、選別網の中間部下方位置に第一唐箕11を設け、さらに上手側から一番移送螺旋12二番移送螺旋13の順に配置している。 【0018】第二唐箕14は、シロッコファンを用い前記第一唐箕11より小径で更に上手側で上方に配置し、これに選別風の吹出口15を前記グレンシ−ブ6に臨ませて設けている。そして、第一唐箕11は、その回転軸25の入力側に変速プ−リ−26を軸着しており出力側に伝動プ−リ−27を軸着している。また、第二唐箕14は、その回転軸に変速プ−リ−28を軸着している。 【0019】そして、両唐箕11、14は、変速レバ−29からそれぞれロットによって各変速プ−リ−26、28が変速可能に連結され、変速できる構成にしている。30は二番還元装置であって、二番物を螺旋式処理胴21、21’、21”に還元できる構成にしている。 【0020】次にその作用について説明すると、まず、機体の回転各部を駆動することにより、第一唐箕11による選別風は選別室10の上下に分流し、第二唐箕によって生じた選別風は略水平方向の風路を通って扱胴の軸芯方向における選別網の中間部に設けた吹出口に至る間は上方へ吹き抜けがなく大部分が横方向に案内されて選別室内側に向けてこの吹出口から吹き出すように設けるとともに第一唐箕の選別風よりも上方から選別室内に供給される。 【0021】そして、穀稈が挾やく搬送装置16の始端部分に供給されると、穀稈は搬送されながら供給口1から扱室4に供給されて回転している扱胴5によって脱穀処理作用を受ける。そして、穀稈は、脱穀された後、なおも搬送されて排藁口2から機外に排出される。 【0022】このようにして、脱穀作用が続くと、脱穀処理物は、選別網3から選別室10の螺旋式処理胴21,21’,21”の上に落下し、処理爪15によって更に処理されながら移送螺旋22によって後方に移送される。以上のように、扱室2から漏下した被選別物は、螺旋式処理胴21,21’,21”の作用を受けてその端部から揺動選別装置9のグレンシ−ブ6上に達して第2唐箕14の吹出口15からの選別風によって選別される。 【0023】このようにして、選別室10に達した処理物は、揺動しているグレンシ−ブ6によって揺動選別されて穀粒が下方に流下れる第一唐箕11の風選作用を受けることになる。そして、処理物は、一番移送螺旋12、二番移送螺旋13にそれぞれ整粒と二番物とが選別分離されて供給され、更に、三番物は、ストロ−ラック7の棚先から機外に排出されるものである。 【0024】さて、つぎに、藁屑の多い処理物を選別する場合は、変速レバ−29を増速側に操作する。すると、変速プ−リ−26、28とが増速側に作動してそれぞれ第一等に11と第二唐箕14とを増速することが出来る。この場合、第二唐箕14は、二つの変速プ−リ−26、28による作用が加重されるために第一唐箕より増速幅を広くとることができるものである。 【0025】したがって、第二唐箕14は、グレンシ−ブ6から上方に吹き抜けて比較的大きな藁屑を取り除くことが出来、第一唐箕11の負担を軽くすることができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成3年6月28日(1991.6.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−152716(P2000−152716A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月6日(2000.6.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−362832 |
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