| 【発明の名称】 |
飯米の貯蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】大西 秀明
【氏名】津賀 光一
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| 【要約】 |
【課題】個々の農家でも安価で、しかも8月以降において食味が低下しない米を食することができる設備を提供すること。
【解決手段】横端の縦軸10回りに回動して開閉自在の扉2を有する扉口と扉口の外側位置から約30Kg重量の玄米を収容する玄米袋を一袋毎積み降しできる庫内の高さと扉口の幅方向に沿って隙間を設けて前記玄米袋を並べることのできる庫内幅と前記玄米袋の一袋分の奥行きと庫内に収納された玄米袋と庫内壁との間に隙間が設けられる容積を有する庫内部分と、庫内温度を5℃から15℃の領域内に維持すことができ扉口に面した側が幅広の略直方体形状の冷却機を扉口より奥まった中央部に配置した天井部と、可搬自在の手段とを備えた農家における飯米の貯蔵庫1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 横端の縦軸回りに回動して開閉自在の扉を有する扉口と、扉口の外側位置から約30Kg重量の玄米を収容する玄米袋を一袋毎積み降しできる庫内の高さと扉口の幅方向に沿って隙間を設けて前記玄米袋を並べることのできる庫内幅と前記玄米袋の一袋分の奥行きと庫内に収納された玄米袋と庫内壁との間に隙間が設けられる容積とを有する庫内部分と、庫内温度を5℃から15℃の領域内に維持することができ、扉口に面した側が幅広の略直方体形状の冷却機を扉口より奥まった中央部に配置した天井部と、可搬自在の手段とを備えたことを特徴とする飯米の貯蔵庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、個々の農家で年間を通して食味が低下しない米が食べられる経済的な飯米の貯蔵庫に関する。 【0002】 【従来の技術】米の食味には、品種、産地、気候、栽培方法、乾燥、貯蔵、くん蒸、搗精などの多くの要因がある。ここに、秋に収穫した米を玄米にして常温で貯蔵し、翌年の10月にもなると、米の食味が著しく低下する。これは、5月中旬以降は倉庫内の温度が16℃以上に上昇し、害虫や病菌の活動がいっせいに始まって米質を変化させるとともに、貯蔵中の米は常に呼吸しているが、その呼吸が活発となって成分の消耗がはげしく進み、この状態が2〜3ヶ月続くためと云われている。 【0003】上記の問題点を解消するため、外部からの熱の出入りを断って貯蔵する断熱貯蔵、庫内を15℃から20℃に保って貯蔵する準低温貯蔵、庫内を10から15℃に保って貯蔵する低温貯蔵および庫内を−2℃から10℃に保って貯蔵する冷蔵貯蔵の方法が提案され、大量の玄米の貯蔵に用いられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の貯蔵方法は、消費者向に出荷する玄米を多量に貯蔵するための方法であって、個々の農家では、設備が高価となって経済的でないので、全く用いられていない。従って、米を生産している農家自体は、8月以降において食味が低下した米を食している。 【0005】本発明の課題は個々の農家でも安価で、しかも8月以降において食味が低下しない米を食することができる設備を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題を解決するため、秋に収穫して1個の農家が年間に食する飯米の約半分を玄米にしたのち約30Kgごとに分けて袋に入れ、この袋を横並びの2列で壁面から若干離して上下に積み重ねて庫内に収納し、5月から10月の外気温が16℃以上のときにその庫内の気温を5℃から15℃に保つように冷却して上記の玄米を貯蔵し、この玄米を一袋ごとに庫内から取り出すことを特徴とする飯米の貯蔵庫である。 【0007】すなわち、本発明は、横端の縦軸回りに回動して開閉自在の扉を有する扉口と、扉口の外側位置から約30Kg重量の玄米を収容する玄米袋を一袋毎積み降しできる庫内の高さと扉口の幅方向に沿って隙間を設けて前記玄米袋を並べることのできる庫内幅と前記玄米袋の一袋分の奥行きと庫内に収納された玄米袋と庫内壁との間に隙間が設けられる容積とを有する庫内部分と、庫内温度を5℃から15℃の領域内に維持することができ、扉口に面した側が幅広の略直方体形状の冷却機を扉口より奥まった中央部に配置した天井部と、可搬自在の手段とを備えた飯米の貯蔵庫である。 【0008】 【発明の作用効果】この発明によると、個々の農家においてそれぞれの飯米が上記のように貯蔵されるので、収穫したときから翌年の5月頃までに食する米については、常温で貯蔵され、残りの約半分の米が低温で貯蔵されるので、貯蔵庫が著しく小型化されて非常に経済的である。 【0009】そして、上記の常温で貯蔵されている飯米は、5月の中旬までには食用に供されてしまい、16℃以上の気温のもとに長い期間さらされることがないから、食味の低下がない。 【0010】残りの約半分の飯米は、玄米で約30Kgごとの袋で5℃から15℃の気温内に貯蔵されているから、(1)害虫や微生物の繁殖を防ぎ、(2)米自体の呼吸による損耗や生命力の低下が少なく、米の新鮮度を保ち、(3)米の食味がすぐれ、(4)くん蒸を要せず、米の品質がいたまない。 【0011】しかも、このような低温貯蔵が一年間の飯米の約半分であるから著しく経済的であるうえ、30Kgごとに袋で貯蔵されているから、必要の都度1袋ごとに取り出して搗精して食することができて取扱も合理的に行われる。 【0012】 【実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を説明する。図1のように、貯蔵庫1は、内寸の巾×深さ×高さがほぼ100cm×70cm×130cmの立方形に作られ、前面に縦軸回りに回動して開閉する扉2を備えている。貯蔵庫1と扉2の壁は、発砲ウレタンフォームが鋼板で包み込まれた断熱構造となっている。 【0013】能力170Wの冷却機3が貯蔵庫1の天井12の開口部13に取付けられ、図2のように、その蒸発器4が庫内に突出して設けられて、外気が16℃から30℃の下で庫内の気温が5℃から15℃の範囲に低下するようになっている。この蒸発器4は、ゆるやかな斜に設けられ、その下端部の下に露受皿5が取り付けられている。また、この露受皿5で受けられて水は排水受部14から排水ホース6で底面の下に導かれ、下の受皿7に達するようになっている。冷却機3の運転中、露受皿5の外面に結露することがあるが、この結露水は上記排水受部14が露受皿5の下方に所定空間離れてのぞませてあるため、外周を伝って当該排水受部14に至り所定に排水されるものである。 【0014】庫内11には、スノコ8が有り、このスノコ8の上に、30Kgの玄米が入った紙袋9が、左右2列の横並びで5段に積み重ねられる。なお、袋9,9・・・と庫内壁との間は、空気が循環するように若干空けておく。 【0015】そして、外気温が30℃のもとで庫内の温度を12℃に設定して運転を開始すると、ほぼ50時間後に袋内の米の温度が12℃となった。玄米は、5℃より低い温度で貯蔵しても良いが、費用対効果の点で5℃が下限であった。玄米は、16℃を超えると、炭酸ガスの発生が増加して変質がうかがわれたが、15℃以下ではこれがほとんど発生しなかった。 【0016】パネルによる食味試験の結果は、常温貯蔵の玄米が10月以降に著しく低下する旨の評価を受けたが、これに比較して、この方法によるものは、食味の低下がほとんどなかった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成3年2月6日(1991.2.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096541 【弁理士】 【氏名又は名称】松永 孝義
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| 【公開番号】 |
特開2000−106745(P2000−106745A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月18日(2000.4.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−287043 |
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