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【発明の名称】 結束装置
【発明者】 【氏名】上定 昭介

【要約】 【課題】ドア軸とニードル駆動軸に加わる荷重を小さくする。

【解決手段】ドア軸27とニードルクランク軸29との中間に、ドア軸27とは別にクラッチ軸28が配置され、このクラッチ軸28にアーム58が固着され、かつ固定爪55が軸着されている。そして、集束された排ワラの付勢圧により感知ドア38が一方向に回転すると、該感知ドア38に当接しているアーム58を介してクラッチ軸28が回転し、このクラッチ軸28の回転に基づき、リンク64,70を介して固定爪55がクラッチ軸28を中心として揺動する。この固定爪55の揺動により、固定爪55に係合していたクラッチ爪62が固定爪55から外れて外方に移動し、このクラッチ爪62に回転駆動力が伝達される。すると、このクラッチ爪62に連結されているニードルクランク軸29が一回転する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 集束された排ワラの付勢圧によりドア軸を中心として回転可能な感知ドアと、該感知ドアの一方向回転に基づきクラッチを介して回転可能なニードル駆動軸と、該ニードル駆動軸の回転に基づき駆動されて前記排ワラに結束紐を供給可能なニードルとを有し、該結束紐により前記排ワラを結束し得る結束装置において、前記ドア軸とニードル駆動軸との中間に配置され、かつアームが固着されたクラッチ軸と、該クラッチ軸に軸着された固定爪とを有し、前記感知ドアの一方向回転に基づき、該感知ドアに当接する前記アームを介して前記クラッチ軸が回転すると共に、該クラッチ軸の回転に基づきリンクを介して前記固定爪が作動し、該固定爪の作動により該固定爪に係合離脱可能に配置されたクラッチ爪との係合が外れて該クラッチ爪に回転駆動力が伝達され、前記ニードル駆動軸が一回転するようにした、ことを特徴とする結束装置。
【請求項2】 前記感知ドアの待機位置での、前記ドア軸から前記感知ドアとアームとの接触点までの距離を、前記感知ドアの倒伏位置での、前記ドア軸から前記感知ドアとアームとの接触点までの距離よりも小さく設定した、ことを特徴とする請求項1記載の結束装置。
【請求項3】 前記感知ドアの戻り方向停止ストッパを、該感知ドアがその待機位置よりも排ワラ搬送上手側に所定量だけ離れるように設けた、ことを特徴とする請求項1記載の結束装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀された後の排ワラを結束して圃場に放出する収穫機等における結束装置に係り、詳しくは感知ドアの回転に基づき回転するクラッチ軸をドア軸とは別に設け、このクラッチ軸の回転によりクラッチ機構を介してニードルを作動させ、排ワラを結束し得る結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンバインの結束装置20は、例えば図8及び図9に示すように、排ワラの集束空間34を挟んだ下方に設けられドア38とニードル35等を有するニードル部30と、その上方に設けられたビル31とホルダー32等を有する結節部33とを有している。そして、集束空間34内の収束位置に所定量の排ワラが収束されたときに、排ワラの付勢圧により感知ドア38が回転すると共に、前記ニードル35から供給される結束紐によって排ワラを結束し、その後、この排ワラを結節部33側に設けられているスイーパ16によって機外に放出する構造となっている。
【0003】すなわち、図8において、常時回転しているパッカ軸37aによりパッカ37が回動されていると共に、パッカ軸37aに固定されたパッカギヤ36が回転し、このパッカギヤ36の回転は隣接するニードルクランク軸29のクラッチギヤ50を常時回転させている。このクラッチギヤ50の上面には、クラッチが入ったときに、ニードルクランク軸29に動力を伝達するための突起が設けられていて、ニードルクランク軸29に固定されたクラッチ爪が感知ドア38からの作用でクラッチオンしたとき、前記突起がクラッチ爪と当接してクラッチカムを介してニードルクランク軸29に動力が伝達される。このニードルクランク軸29には、その上方でニードル35が接合されており、該ニードル35の駆動により結束紐が集束された排ワラに供給される。
【0004】前記クラッチの入切は、排ワラの付勢圧により感知ドア38が回転すると、これと連結された固定爪55(図9参照)が作動し、該固定爪55とクラッチ爪との係合が外れ、クラッチ爪が飛び出してクラッチオンとなる。このクラッチオンにより、ニードルクランク軸29が駆動し、ニードルクランクアーム51とピン52、リンク53を介して、作動ピン54がドア軸27を中心として回転することにより、該作動ピン54と一体のニードル35が回転する。
【0005】なお、ニードルクランク軸29の下方にはスプロケットが固定されていて、チエンで結束軸に動力が伝達され、ビル31やホルダー32等が駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、ドア軸27にニードル35、感知ドア38、リンク53、固定爪55が1本の軸に軸着又は固着されていたので、図8に示すように、ドア軸27とニードルクランク軸29との距離Lを大きくとることができず、このためにニードルクランクアーム51のアーム長さRA が大きくとれず、また、前記作動ピン54のドア軸27からの距離RB が大きくとれず、ニードル35の作動荷重に対し、ドア軸27とニードルクランク軸29に多大の負荷が作用する。また、ニードル35の作動タイミングに対しバラツキが生じやすく、各作動部の摩耗に対し敏感に影響する等の課題があった。
【0007】本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ニードル駆動軸の回転に基づきドア軸を中心としてニードルを回動させるときのリンク比を大きくとることにより、ドア軸とニードル駆動軸に加わる荷重を小さくすることのできる結束装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、集束された排ワラの付勢圧によりドア軸(27)を中心として回転可能な感知ドア(38)と、該感知ドア(38)の一方向回転に基づきクラッチを介して回転可能なニードル駆動軸(29)と、該ニードル駆動軸(29)の回転に基づき駆動されて前記排ワラに結束紐を供給可能なニードル(35)とを有し、該結束紐により前記排ワラを結束し得る結束装置(20)において、前記ドア軸(27)とニードル駆動軸(29)との中間に配置され、かつアーム(58)が固着されたクラッチ軸(28)と、該クラッチ軸(28)に軸着された固定爪(55)とを有し、前記感知ドア(38)の一方向回転に基づき、該感知ドア(38)に当接する前記アーム(58)を介して前記クラッチ軸(28)が回転すると共に、該クラッチ軸(28)の回転に基づきリンク(64,70)を介して前記固定爪(55)が作動し、該固定爪(55)の作動により該固定爪(55)に係合離脱可能に配置されたクラッチ爪(62)との係合が外れて該クラッチ爪(62)に回転駆動力が伝達され、前記ニードル駆動軸(29)が一回転するようにした、ことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、前記感知ドア(38)の待機位置での、前記ドア軸(27)から前記感知ドア(38)とアーム(58)との接触点までの距離(S1)を、前記感知ドア(38)の倒伏位置での、前記ドア軸(27)から前記感知ドア(38)とアーム(58)との接触点までの距離(S2 )よりも小さく設定した、ことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、前記感知ドア(38)の戻り方向停止ストッパ(68)を、該感知ドア(38)がその待機位置よりも排ワラ搬送上手側に所定量だけ離れるように設けた、ことを特徴とする。
【0011】[作用]以上の発明特定事項により、本発明の結束装置(20)は、結束紐により集束された排ワラを結束するもので、集束空間に排ワラが集束されるとその付勢圧により感知ドア(38)はドア軸(27)を中心として回転し、この感知ドア(38)が一方向に回転するとクラッチを介してニードル駆動軸(29)が回転し、このニードル駆動軸(29)の回転に基づきニードル(35)が駆動されて、該ニードル(35)により前記排ワラに結束紐が供給される。
【0012】前記ドア軸(27)とニードル駆動軸(29)との中間位置には、クラッチ軸(28)が配置されていて、このクラッチ軸(28)にはアーム(58)が固着され、かつ固定爪(55)が軸着されている。そして、集束された排ワラの付勢圧により前記感知ドア(38)が一方向に回転すると、該感知ドア(38)に当接する前記アーム(58)を介して前記クラッチ軸(28)が回転し、このクラッチ軸(28)の回転に基づき、リンク(64,70)を介して前記固定爪(55)がクラッチ軸(28)を中心として作動する。
【0013】この固定爪(55)が作動すると、該固定爪(55)に係合していたクラッチ爪(62)が固定爪(55)から外れてクラッチ爪(62)が外周側に飛び出し、この飛び出したクラッチ爪(62)に回転駆動力が伝達され、よって、このクラッチ爪(62)に連結されている前記ニードル駆動軸(29)が一回転する。更に、このニードル駆動軸(29)の回転により、ニードル(35)がドア軸(27)を中心として回転し、前記排ワラに結束紐が供給されて排ワラが結束される。
【0014】なお、上述の括弧内の符号は、図面を対照するためのものであって、本発明の発明特定事項を何ら限定するものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。なお、前述した従来例と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
【0016】図1及び図2は、本発明に係る結束装置の全体の左側面図及び後面図であり、該結束装置20は、コンバインの排ワラカッタ22の後方に設けられている。この結束装置20は、所定間隔を隔てて上下に配置された上部フレーム21a及び下部フレーム21bを含む略々矩形状の固定フレーム21を有し、この固定フレーム21に結束装置本体25が支持されている。
【0017】この結束装置本体25は、排ワラの集束空間34を挟んだ下方に配置されて、排ワラの付勢圧により回転可能な感知ドア38やニードル35等を有するニードル部30と、集束空間34の上方に配置されてビル31やホルダー32等を有する結節部33とを有している。
【0018】そして、脱穀部側の排ワラ搬送装置45により排ワラが結束装置20に送られると、この排ワラが集束空間34の下方に配置されたデッキ23の上面に所定量集束されると共に、株元揃え板(図示せず)が排ワラの稈身方向に揺動して株元を叩き、株元を揃える。この集束された排ワラに、紐バスケット24から前記ニードル部30のニードル35により結束紐が供給されると共に、結束軸47が回動し、結束紐によって排ワラが結束される。その後、この結束ワラを結節部33側に設けられたスイーパ16によって機体外に放出する構造になっている。
【0019】前記ニードル部30は、パッカー37と感知ドア38とニードル35等を有し、ニードル部ケース39には、装置左右方向に延出してドア軸27とニードル駆動軸としてのニードルクランク軸29とが夫々回転自在に収容されている。
【0020】前記ニードル35は、ドア軸27を中心として揺動可能となっていて、該ニードル35への駆動力は、ニードルクランク軸29からニードルクランクアーム51、ピン52とリンク53を介してニードル35に固定された作動ピン54に作用するようになっている。
【0021】なお、ニードルクランク軸29への動力は、カッター軸42からベルト43を介して入力プーリ44に伝達され、更にこの入力プーリ44を介して第1入力軸41に伝達され、該第1入力軸41の回転は、ギヤ群を介してニードル部30側の一回転クラッチ機構(後述する)によって伝達される。
【0022】前記結節部33は、ビル31とホルダー32とスイーパ16等を有し、結節部ケース46には、装置左右方向に延出される結束軸47等が収容されている。また、前記カッター軸42から第1入力軸41に伝達された回転は、プーリ56a、ベルト57およびプーリ56bを介して第2入力軸49に伝達され、更にこの第2入力軸49に伝達された回転は、ギヤ群を介して結節部33側の一回転クラッチ機構(図示せず)によって結束軸47に伝達される。
【0023】ここで本発明は、前記ドア軸27とニードル駆動軸29との中間に配置され、かつアームが固着されたクラッチ軸と、該クラッチ軸に軸着された固定爪とを有している。
【0024】図3及び図4において、前記ドア軸27にはドア取付座59が一体的に固着され、また該ドア軸27とニードルクランク軸29との中間には、クラッチ軸28が配置されている。また、前記クラッチ軸28にはアーム58が固着され、該アーム58の先端の軸67にはローラ66が取り付けられている。更に、前記クラッチ軸28には固定爪55が軸着されている。一方、前記ニードルクランク軸29には、クラッチギヤ50が遊合され、該クラッチギヤ50には突起50aが設けられていると共に、該ニードルクランク軸29にはクラッチカム60が固着されていて、該クラッチカム60にはピン61を介してクラッチ爪62が軸着されている。
【0025】そして、前記アーム58がクラッチ軸28を中心として回動すると、該クラッチ軸28が回転し、このクラッチ軸28に固着されたリンク63がクラッチ軸28を中心として回動する。このリンク63の回動により、リンク64,70を介してピン65を図の反時計方向に移動させる。これにより、該ピン65に軸着された固定爪55がクラッチ軸28を中心として同方向に回動し、固定爪55とクラッチ爪62との引っ掛かりが外れ、該クラッチ爪62は図示しないバネの付勢力によりクラッチギヤ50の外周側に向けて飛び出す。これにより、クラッチ爪62とクラッチギヤ50の突起50aが係合し、クラッチ爪62に連結されているニードルクランク軸29が一回転する。
【0026】すなわち、前記感知ドア38の一方向回転に基づき、該感知ドア38のドア取付座59に当接する前記アーム58を介してクラッチ軸28が回転すると共に、該クラッチ軸28の回転に基づき該クラッチ軸28に固着されたリンク63が回動し、このリンク63の回動によりリンク64,70(図2参照)を介して前記固定爪55が作動し、該固定爪55の作動により該固定爪55に係合離脱可能に配置されたクラッチ爪62と固定爪55との係合が外れて該クラッチ爪62に回転駆動力が伝達され、前記ニードルクランク軸29が一回転する。
【0027】このニードルクランク軸29の回転は、図1に示すように、ニードルクランクアーム51,ピン52,リンク53を介してニードル35に固定された作動ピン54に作用し、ニードル35はドア軸27を中心として回動すると共に、結節部33側の結束軸47を一回転させる。そして、排ワラには紐バスケット24からニードル35を介して結束紐が供給され、ビル31とホルダー52等の作用により排ワラが結束される。
【0028】なお、前記クラッチカム60は感知ドア38の開閉に関与するもので、クラッチカム60が一回転したとき、リンク64の一端側のローラ69はクラッチカム60の外周に沿って動き、これによりリンク機構を作動させて感知ドア38を開閉する。
【0029】本実施の形態によれば、図3に示すように、ドア軸27とニードルクランク軸29との中間にクラッチ軸28を配置し、該クラッチ軸28とニードルクランク軸29との軸芯間の距離Kを、従来のドア軸27とニードルクランク軸29との軸芯間の距離L(図8参照)と同一としたまま、ドア軸27とニードルクランク軸29との軸芯間の距離Hを前記距離Kよりも大きくしたので、ニードルクランクアーム51のアーム長と、ドア軸27と作動ピン54間のアーム長を大きくとることが可能となる。これにより、ニードルクランク軸29の回転に基づき、ドア軸27を中心としてニードル35を回動させるときのリンク比が大きく、ドア軸27とニードルクランク軸29に加わる荷重が小さくなる。
【0030】また、本発明においては、前記感知ドア38の待機位置での、前記ドア軸27から前記感知ドア38とアーム58との接触点までの距離S1 を、前記感知ドア38の倒伏位置での、前記ドア軸27から前記感知ドア38とアーム58との接触点までの距離S2 よりも小さく設定している。
【0031】図5は、前記感知ドア38の待機状態を示しており、このとき、ドア軸27に一体固定されたドア取付座59の中間位置に、クラッチ軸28に一体固定されたアーム58の先端のローラ66が当接している。そして、このときのドア軸27と接点Yとの距離をS1 とする。この状態から、感知ドア38の一側にはパッカ−37にて排ワラが集束され、該集束された排ワラにより感知ドア38はドア軸27を中心として矢印A方向に回動する。
【0032】図6は、前記感知ドア38の倒伏状態を示しており、このときも、前記と同様に、ドア軸27に一体固定されたドア取付座59に、クラッチ軸28に一体固定されたアーム58の先端のローラ66が当接しているが、ドア軸27とクラッチ軸28とが偏位しているため、ドア取付座59の先端位置に前記ローラ66が当接し、ドア軸27と接点Y’との距離S2 は前記距離S1 よりも大きい。
【0033】これにより、感知ドア38を倒伏位置(図6の状態)から待機位置(図5の状態)に復帰させるときは、クラッチ軸28側からアーム58、ローラ66、ドア取付座59を介して感知ドア38を待機位置に押し返すことができる。そして、感知ドア38は、倒伏位置から待機位置に向けて急に復帰移動するため、このときのショックが大きいが、移動開始時にはドア軸27と接点Y’との距離S2 を大きくして、ショック荷重を小さくすると共に復帰速度を遅くして、感知ドア38が待機位置に近づくに従い復帰速度が速くなるようにしている。
【0034】更に、本発明においては、前記感知ドア38の戻り方向停止ストッパを、該感知ドア38がその待機位置よりも排ワラ搬送上手側に所定量だけ離れるように設けている。
【0035】図7に示すように、ドア軸27には、感知ドア38の停止ストッパ68が一体的に設けられている。この停止ストッパ68は、感知ドア38が倒伏位置から待機位置に復帰するとき、クラッチ軸28に当接することにより感知ドア38の移動を停止させる。そして、このときの感知ドア38の停止位置を、待機位置よりも排ワラ搬送上手側に所定量だけ離れた位置に停止するようにしている。
【0036】すなわち、前述した図3において、感知ドア38が倒伏位置から待機位置に復帰するとき、該感知ドア38はその慣性力で待機位置よりも角度θだけオーバーランするが、このオーバーランする間に感知ドア38の復帰時の慣性力を減じるようにしている。
【0037】これにより、例えば、感知ドア38が倒伏位置から待機位置に短時間でしかも一気に復帰した場合、その反力が大きく、復帰時の反動によって再度一回転クラッチが入るおそれがあるが、本実施の形態のように、感知ドア38の復帰時の慣性力を減じることで連続結束のおそれを防止することができる。
【0038】次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0039】排ワラカッター22から結束装置20に向けて搬送されてきた排ワラは、結節部33側の掻込みパッカーによって集束空間34内に掻き込まれ、次いでニードル部30側のパッカー37によって集束空間34の集束位置に集束される。
【0040】この集束位置に所定量の排ワラが集束されることにより、感知ドア38が排ワラを介して図3の右方向に倒れる。
【0041】これにより、感知ドア38と一体のドア取付座59がドア軸27を中心として回転し、該ドア取付座59がアーム58の先端のローラ66を押し、該ローラ66がクラッチ軸28を中心として回転する。
【0042】クラッチ軸28が回転すると、このクラッチ軸28に遊合された固定爪55が作動し、該固定爪55とクラッチ爪62との係合が外れてクラッチ爪62が外周部に飛び出す。すると、このクラッチ爪62とクラッチギヤ50の突起50aとが係合する。このとき、前記クラッチギヤ50は常時回転しており、クラッチ爪62とクラッチギヤ50の突起50aとが係合することにより、クラッチ爪62と連結されているニードルクランク軸29が一回転する。
【0043】このニードルクランク軸29の回転は、ニードルクランクアーム51,ピン52,リンク53を介してニードル35に固定された作動ピン54に作用し、ニードル35はドア軸27を中心として回動すると共に、結節部33側の結束軸47を一回転させる。そして、排ワラには紐バスケット24からニードル35によって結束紐が供給され、ビル31とホルダー52等の作用により排ワラが結束される。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、ドア軸とニードル駆動軸との中間にクラッチ軸を配置し、クラッチ軸とニードル駆動軸との軸芯間の距離(K)を従来のドア軸とニードル駆動軸との軸芯間の距離(L)と同一としたまま、ドア軸とニードル駆動軸との軸芯間の距離(H)を前記距離(K)よりも大きくしたので、ニードル駆動軸の回転に基づきドア軸を中心としてニードルを回動させるときのリンク比を大きくとることができ、このときのドア軸とニードル駆動軸に加わる荷重を小さくすることができる。
【0045】また、前述のリンク比を大きくとることができるので、各作動部が摩耗したとしても、ニードルの作動タイミングに関するバラツキを少なくすることができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、感知ドアの待機位置でのドア軸から感知ドアとアームとの接触点までの距離(S1 )を、前記感知ドアの倒伏位置でのドア軸から感知ドアとアームとの接触点までの距離(S2 )よりも小さく設定したので、感知ドアを倒伏位置から待機位置へ復帰させるときは、クラッチ軸を中心として大きなモーメント力で感知ドアを復帰させることができる。
【0047】この場合、感知ドアは倒伏位置から急激に待機位置に向かって復帰始動するためそのショック荷重が大きいが、復帰当初はドア軸から感知ドアとアームとの接触点までの距離(S2 )を大きくして、ショック荷重を小さくすると共に復帰速度を遅くし、また待機位置に近づくに従い、ドア軸から感知ドアとアームとの接触点までの距離(S1 )が小さいため復帰速度を速くすることができる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、感知ドアの戻り方向停止ストッパを、該感知ドアがその待機位置よりも排ワラ搬送上手側に所定量だけ離れるように設けたことで、感知ドアの復帰時のイナーシャがこの所定量を移動する間に減殺されるので、感知ドアの復帰時の反動が少なく、よってこの反動により一回転クラッチ機構が再度作動する等のおそれを防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成10年9月14日(1998.9.14)
【代理人】 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
【公開番号】 特開2000−83451(P2000−83451A)
【公開日】 平成12年3月28日(2000.3.28)
【出願番号】 特願平10−260528