| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】渡部 高広
【氏名】大本 啓一
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| 【要約】 |
【課題】排稈搬送装置の一側方に退避揺動自在な株元カバーを設けると共に、該株元カバーの退避揺動を補助する退避補助用弾機を設けたものにおいて、退避補助用弾機の付勢力で株元カバーが変形する不都合を防止する。
【解決手段】株元カバー12の内側部に、株元カバー12の退避揺動を補助する退避補助用弾機16を設けるにあたり、該退避補助用弾機16の一端部に形成したフック部16aを、株元カバー12の内側部に設けられる規制プレート14に係合させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀搬送装置から受け継いだ排稈を後処理部まで搬送する排稈搬送装置の一側方に、非脱穀作業時には排稈搬送装置の一側方を覆う一方、脱穀作業時には排稈の株元部に接触して上方に退避揺動する株元カバーを配設したコンバインにおいて、前記株元カバーの内側部に、株元カバーの退避揺動を補助する退避補助用弾機を設けるにあたり、該退避補助用弾機の一端部に形成したフック部を、株元カバーの内側部に設けられるプレート部材に係合させたことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 請求項1において、プレート部材は、機体側に設けられるストッパ部材に係合して株元カバーの外側方への逃げを規制する逃げ規制部材に兼用されていることを特徴とするコンバイン。 【請求項3】 請求項2において、退避補助用弾機は、ストッパ部材との接当に基づいて株元カバーの揺動規制をする下限ストッパ部材に兼用されていることを特徴とするコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、排稈搬送装置の一側方に株元カバーを配設したコンバインの技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種コンバインにおいては、脱穀搬送装置から受け継いだ排稈を後処理部まで搬送する排稈搬送装置の一側方(排稈受入れ口)に、非脱穀作業時には排稈搬送装置の一側方を覆う一方、脱穀作業時には排稈の株元部に接触して上方に退避揺動する株元カバーを配設したものが知られている。しかるに、前記株元カバーは、排稈の押圧力で退避揺動するため、株元カバーの退避揺動が円滑でない場合には、排稈が受ける接触抵抗が増大して搬送乱れが発生する可能性があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、前記株元カバーの内側部に、株元カバーの退避揺動を補助する退避補助用弾機を設けることが提案されているが、軟質樹脂で形成された株元カバーに退避補助用弾機を係合させた場合には、退避補助用弾機の付勢力で株元カバーが変形する可能性がある許りでなく、株元カバーと退避補助用弾機との係合が外れて株元カバーの作動に支障を来す可能性があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、脱穀搬送装置から受け継いだ排稈を後処理部まで搬送する排稈搬送装置の一側方に、非脱穀作業時には排稈搬送装置の一側方を覆う一方、脱穀作業時には排稈の株元部に接触して上方に退避揺動する株元カバーを配設したコンバインにおいて、前記株元カバーの内側部に、株元カバーの退避揺動を補助する退避補助用弾機を設けるにあたり、該退避補助用弾機の一端部に形成したフック部を、株元カバーの内側部に設けられるプレート部材に係合させたことを特徴とするものである。つまり、退避補助用弾機は、株元カバーの内側部に設けられるプレート部材に係合しているため、樹脂成形された株元カバーに直接係合させた場合の様に、退避補助用弾機の付勢力で株元カバーが変形する不都合がなく、しかも、フック係合であるため、株元カバーと退避補助用弾機との係合が外れて株元カバーの作動に支障を来す不都合も解消することができる。また、プレート部材は、機体側に設けられるストッパ部材に係合して株元カバーの外側方への逃げを規制する逃げ規制部材に兼用されていることを特徴とするものである。つまり、部材の兼用化によって部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができる許りでなく、株元カバーを軽量化して株元カバーの退避作動を円滑にすることができる。また、退避補助用弾機は、ストッパ部材との接当に基づいて株元カバーの揺動規制をする下限ストッパ部材に兼用されていることを特徴とするものである。つまり、部材の兼用化によって部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができる許りでなく、株元カバーを軽量化して株元カバーの退避作動を円滑にすることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はコンバインであって、該コンバイン1は、茎稈を刈取る前処理部2、刈り取った茎稈から穀粒を脱穀し、かつ脱穀した穀粒を選別する脱穀部3、選別済みの穀粒が貯溜される穀粒タンク4、脱穀済みの排稈を排出処理する後処理部5、機体底部に設けられるクローラ走行部6、各種の操作具が配設される操作部7等で構成されるが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0006】前記脱穀部3の左側部には、図示しない脱穀フィードチェンが前後方向を向いて配設されており、この脱穀フィードチェンは、前処理部2から横向き姿勢(左右方向)の茎稈を受け継ぐと共に、受け継いだ茎稈の株元部を挟扼レール8との間で挟持しながら後方に搬送し、その搬送経路において茎稈の脱穀処理が行われるようになっている。 【0007】9は機体後部に配設される排稈搬送装置であって、該排稈搬送装置9は、脱穀フィードチェンの終端部まで搬送された排稈の株元部を排稈レール(図示せず)との間で挟持搬送する排稈フィードチェン10と、排稈の穂先側を搬送する穂先搬送チェン(図示せず)とを並列配置して構成されるものであるが、機体の左側端部で脱穀フィードチェンから受け継いだ排稈を後処理部5の左右中間位置に供給すべく、平面視において傾斜状(搬送終端側ほど機体中心寄り)に配置されている。 【0008】11は前記排稈搬送装置9を覆う開閉自在な排稈カバーであって、該排稈カバー11を閉鎖した状態では、排稈搬送装置9の上方、下方、前方、後方および右側方が排稈カバー11等で覆われることになるが、排稈搬送装置9の左側方には、脱穀フィードチェンから排稈を受け入れるための受入れ口が確保されている。 【0009】12は前記受入れ口に設けられる軟質樹脂製の株元カバーであって、該株元カバー12の前端部は、排稈カバー11の左側前端部に支軸13を介して上下揺動自在に支持されている。つまり、株元カバー12は、非脱穀作業時には受入れ口を覆う一方、脱穀作業時には排稈の株元部に接触して上方に退避揺動するように構成されている。 【0010】12aは前記株元カバー12の内側面に一体形成される複数の凸部であって、該凸部12aは、上下方向に所定間隔を存して突出形成されており、その先端部には、金属製の規制プレート14が上下方向を向いて一体的にビス止めされている。 【0011】15は前記排稈カバー11の左側前端部に一体的に設けられるストッパ部材であって、該ストッパ部材15は、排稈カバー11に固定される固定プレート15aと、該固定プレート15aからL字状に突出して前記規制プレート14の外側面に係合する係合プレート15bとで形成されている。つまり、株元カバー12と排稈バー11との間に、規制プレート14およびストッパ部材15からなる逃げ規制機構を介設し、該逃げ規制機構で株元カバー12の外側方への逃げを規制するため、仮令株元カバー12の後端側に外側方への荷重が働いたとしても、揺動支点部位に大きなモーメントが作用することを回避して株元カバー12の破損を防止するようになっている。 【0012】16は前記株元カバー12の内側部に配設される退避補助用弾機であって、該退避補助用弾機(捻りコイルバネ)16は、前記支軸13に巻装され、その一端部は株元カバー12側に係合される一方、他端部は排稈カバー11側に係合されている。つまり、排稈との接触に応じて株元カバー12を退避揺動させるにあたり、株元カバー12の自重よりも小さい退避補助用弾機16の付勢力で株元カバー12の退避揺動を補助するため、株元カバー12の退避揺動が円滑になり、その結果、排稈が受ける接触抵抗を小さくして搬送乱れの発生を防止することができるようになっている。 【0013】前記退避補助弾機16は、株元カバー12側に係合される一端部にフック部16aを有しており、このフック部16aは、前記規制プレート14の上端部に形成される係合孔14aに係合している。即ち、退避補助用弾機16の一端部を、株元カバー12の内側部に設けられる金属製の規制プレート14に係合させているため、樹脂成形された株元カバー12に直接係合させた場合の様に、退避補助用弾機16の付勢力で株元カバー12が変形する不都合を防止できる許りでなく、変形に伴う係合外れを防止することができ、しかも、規制プレート14は、本来、株元カバー12の外側方への逃げを規制するために設けられる部材であるため、部材の兼用化に基づいて部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができるうえに、株元カバー12を軽量化して株元カバー12の退避作動を円滑にすることができるようになっている。 【0014】ところで、前記株元カバー12においては、その下端部内側面と前記係合プレート15bとの接当に基づいて退避揺動の上限規制が行われるが、退避揺動の下限規制は、退避補助用弾機16(フック部16a)と係合プレート15bとの接当に基づいて行われるようになっている。つまり、退避補助用弾機16を下限ストッパ部材に兼用しているため、部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができる許りでなく、株元カバー12の軽量化に寄与することができるようになっている。 【0015】叙述の如く構成されたものにおいて、脱穀フィードチェンから受け継いだ排稈を後処理部5まで搬送する排稈搬送装置9の一側方に、非脱穀作業時には排稈搬送装置9の一側方を覆う一方、脱穀作業時には排稈の株元部に接触して上方に退避揺動する株元カバー12を配設し、さらに、前記株元カバー12の内側部に、株元カバー12の退避揺動を補助する退避補助用弾機16を設けるにあたり、該退避補助用弾機16の一端部に形成したフック部16aを、株元カバー12の内側部に設けられる規制プレート14に係合させたため、樹脂成形された株元カバー12に退避補助用弾機16を直接係合させた場合の様に、退避補助用弾機16の付勢力で株元カバー12が変形する不都合がなく、しかも、フック係合であるため、株元カバー12と退避補助用弾機16との係合が外れて株元カバー16の作動に支障を来す不都合も解消することができる。 【0016】また、前記規制プレート14は、機体側に設けられるストッパ部材15に係合して株元カバー12の外側方への逃げを規制する逃げ規制部材に兼用されているため、部材の兼用化によって部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができる許りでなく、株元カバー12を軽量化して株元カバー12の退避作動を円滑にすることができる。 【0017】また、前記退避補助用弾機16は、ストッパ部材15との接当に基づいて株元カバー12の揺動規制をする下限ストッパ部材に兼用されているため、部材の兼用化によって部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができる許りでなく、株元カバー12を軽量化して株元カバー12の退避作動を円滑にすることができる。 【0018】尚、本発明は、前記実施形態に限定されないことは勿論であって、例えば図4に示す第二実施形態の様に、逃げ規制部材として機能しない専用の係合プレート17を株元カバー12の内側部に設け、該係合プレート17に退避補助用弾機16のフック部16aを係合させるようにしてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月3日(1998.9.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−78928(P2000−78928A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月21日(2000.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平10−249902 |
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