| 【発明の名称】 |
生茶葉投入追跡方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 正行
【氏名】岩崎 健一
【氏名】原川 真理子
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| 【要約】 |
【課題】搬送コンベヤの移動量を計測する近接スイッチ等の補機的装置を必要とせず、追投入位置を正確に把握できる新規な生茶葉投入追跡方法を提供する。
【解決手段】本発明の生茶葉投入追跡方法は、後工程への取り出し等のためストック位置を変更した生茶葉コンテナ装置1に対して再度生茶葉Aを追投入する際、前回投入終了部付近における投入終了部分と未投入部分との生茶葉Aの積み上げ高さの差に基づいて前回投入終了位置を検出し、追投入位置を決定することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茶園で摘採した生茶葉を製茶工場内のストック用のコンテナに一旦投入した後、後工程への取り出し等のためこのストック位置を変更した生茶葉コンテナ装置に対して再度生茶葉を追投入する際、この追投入位置を決定する方法において、前回投入終了時における生茶葉の載置状態により前回投入終了位置を検出し、追投入位置を決定することを特徴とする生茶葉投入追跡方法。 【請求項2】 前記追投入位置の決定は、前回投入終了部付近における投入終了部分と未投入部分との生茶葉の積み上げ高さの差に基づいて行われることを特徴とする請求項1記載の生茶葉投入追跡方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は摘採後に製茶工場に搬入されてくる生茶葉を一旦ストックするとともに、次なる蒸熱工程に適量の生茶葉を供給するにあたっての管理手法に関するものであり、特に生茶葉を初期投入した後再度ストック用のコンテナに投入する追投入を行う際、品目の異なる生茶葉同士が混ざり合わさることなく、同品目の生茶葉をまとめて生茶葉コンテナ装置内にストックできるようにした新規な生茶葉投入追跡方法に係るものである。 【0002】 【発明の背景】従来から製茶工場では、摘採された生茶葉を一旦ストックするとともに、次工程への供給に備え、投入した生茶葉を適量ずつ取り出すための装置として搬送コンベヤの側端から側板を立ち上げ、樋状の生茶葉収容部を形成し、搬送コンベヤの終了端部から生茶葉を次工程に送り出すようにした生茶葉コンテナ装置が用いられている。このものはこれに併せ設けられる生茶葉投入装置からの生茶葉の投入を受けた後、前記搬送コンベヤを走行させて次工程へ生茶葉を供給するようにしている。 【0003】ところで一般にこのような生茶葉コンテナ装置を用いる場合、一基のコンテナに対し常に同一品目の生茶葉が投入されるとは限らず、しばしば異種品目のものが長手方向に別々に投入されることがある。この場合生茶葉を取り出すことにより初期投入されていた生茶葉もそのストック位置を変え、そのまま追投入すれば品目の異なる生茶葉同士が混ざり合い、円滑な取り出し作業が行えないことがある。このようなことから、本出願人は追投入の際、搬送コンベヤの移動量等により前回投入終了位置の修正を行い、追投入位置を決定する開発を試み、特開平6−253673号「生茶葉管理工程における生茶葉投入位置管理方法並びに装置」、特開平6−253674号「生茶葉管理工程における生茶葉投入装置の移動方法並びに装置」等の特許出願に至っている。 【0004】しかしながらこのような手法においても以下に示すような点においてまだ改善の余地があった。すなわち上述したような手法においては、同品目の生茶葉を確実に区分けした状態でストックできるものの、前回投入終了位置を補正するために搬送コンベヤの移動量を計測する近接スイッチ等の補機的装置が必要であった。 【0005】 【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、搬送コンベヤの移動量を計測する近接スイッチ等の補機的装置を必要とせず、追投入位置を正確に把握できる新規な生茶葉投入追跡方法の開発を試みたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の生茶葉投入追跡方法は、茶園で摘採した生茶葉を製茶工場内のストック用のコンテナに一旦投入した後、後工程への取り出し等のためこのストック位置を変更した生茶葉コンテナ装置に対して再度生茶葉を追投入する際、この追投入位置を決定する方法において、前回投入終了時における生茶葉の載置状態により前回投入終了位置を検出し、追投入位置を決定することを特徴として成るものである。この発明によれば、搬送コンベヤの移動量を計測する近接スイッチ等の補機的装置を必要とせず、追投入位置を正確に把握できる。 【0007】また請求項2記載の生茶葉投入追跡方法は、前記請求項1記載の要件に加え、前記追投入位置の決定は、前回投入終了部付近における投入終了部分と未投入部分との生茶葉の積み上げ高さの差に基づいて行われることを特徴として成るものである。この発明によれば、搬送コンベヤの移動量を計測する近接スイッチ等の補機的装置を必要とせず、追投入位置を正確に把握する具体的構造を可能とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。説明にあたっては、本発明を実施する生茶葉投入追跡装置Mについてまず説明し、次いでこの装置の作動態様を説明しながら実質的に本発明の生茶葉投入追跡方法について説明する。生茶葉投入追跡装置Mは大別すると、図1、2に示すように複数基の生茶葉コンテナ装置1と、この装置の上方に設けられる生茶葉投入装置2とを具えて成り、更に追投入位置を決定するために生茶葉Aの投入高さすなわち積み上げ高さを検出する積み上げ高さ検出装置3を具えて成るものである。そして各生茶葉コンテナ装置1は、補機的装置として搬送終了端部に積層された生茶葉Aを掻き落として取り出す掻き落とし装置4を設ける。このものは一例として回転する掻き落とし杆等により生茶葉Aをほぐしながら、その下方に配される取出コンベヤ5に落とし込むように構成されるものである。更に生茶葉投入装置2に対して、茶園から搬入された生茶葉Aをコンテナに供給するための供給コンベヤ6が設けられ、この供給コンベヤ6と生茶葉投入装置2との間に中継コンベヤ7が設けられ、更にまた積み上げ高さ検出装置3によって検出されるデータに基づいて追投入位置を決定する処理装置8が設けられる。以下各構成部について説明する。 【0009】まず生茶葉コンテナ装置1について説明する。生茶葉コンテナ装置1は、生茶葉Aの鮮度を保ちながら一時的に貯蔵するとともに、次工程たる蒸熱工程への供給に備え、適量の生茶葉Aを取り出す装置であり、一例として図2に示すように四基の生茶葉コンテナ装置1を並列状に組み合わせて成るものである。そして各生茶葉コンテナ装置1は、投入された生茶葉Aを搬送する搬送コンベヤ10を具え、ほぼ水平方向に数mから十数m程度の長さにわたって敷設されるとともに、取出コンベヤ5側の先端を幾分か上昇させるような形態をとる。もちろん、全体が一定レベルのフラットなもの、あるいは幾分か上昇あるいは下降する方向に傾斜したもの等適宜のものが適用できる。そして搬送コンベヤ10の側端縁からは側板11を左右に一対立ち上げるように設けるとともに、搬送コンベヤ10の一端、すなわち取出コンベヤ5と反対側の端部に端面板12を立ち上げる。このような構成により生茶葉コンテナ装置1は搬送コンベヤ10と側板11とにより全体を樋状に構成し、その内側を収容部13とする。 【0010】そして前記搬送コンベヤ10は全体として通気性を具えるものであって、その具体的構成を述べると、まずそれぞれの構成要素であるスラット14がその両端部においてチェーン15に支持されるような構成をとり、このチェーン15は搬送コンベヤ10の前後両端部に設けられたスプロケット16の間に懸張され、少なくとも一方のスプロケット16が駆動されることによりチェーン15の走行が図られる。そしてスラット14は図2に拡大して示すようにその表面に通気孔14aを多数設ける。一方、チェーン15はローラを具え、このものが生茶葉コンテナ装置1の適宜のガイドレール状のフレーム上を転動して移動するように構成される。 【0011】そして搬送コンベヤ10の搬送作用面直下には、図3に示すように収容あるいは搬送途中の生茶葉Aの冷却のための送風胴17を複数区画設ける。なお送風胴17は、適宜必要に応じて増減することが可能であり、また必要に応じて各区画間の仕切りを取り外し自在あるいは開閉自在としておき、隣接する送風胴17を一体化する形態等も可能である。そして送風胴17に対しては一基毎の送風機ユニット18を設けるものであり、一例としてこの送風機ユニット18が、モータ18Mによって送風用のブロワ18Aを駆動して送風ダクト18Bから送風胴17に冷却風を送り込むものである。なおこのような形態に限ることなく例えば一基の送風機ユニット18が二区画の送風胴17を受け持ち一挙に送風する形態や、適宜ダンパ等を付設することによりいずれか一方の送風胴17を選択して送風する形態等種々の送風形態が採り得る。更に送風のみではなく、適宜生茶葉Aに対して湿り気を与えるために加湿機の吹出孔を併設して湿風を送り込むようにする等の機構を併設しても構わない。 【0012】次に生茶葉投入装置2について説明する。このものは茶園から搬入された生茶葉Aを前記生茶葉コンテナ装置1に投入するためのものであり、一例として図2に示すように並設された二基の生茶葉コンテナ装置1に対し一基設けられるものである。そして生茶葉投入装置2は、二基の生茶葉コンテナ装置1上を長手方向(縦方向)及び幅方向(横方向)に移動自在に構成され、任意の位置で生茶葉Aの投入を可能としている。以下生茶葉投入装置2の移動構造について更に説明する。 【0013】まず生茶葉コンテナ装置1の長手方向に沿って縦行案内レール20を設けるものであって、一例としてこのものは二基並設された生茶葉コンテナ装置1のそれぞれ最も外側寄りの側板11の上面を利用して設けられているものである。そしてこの縦行案内レール20に対してはこれに乗って縦行できるような縦行台車21を設ける。この縦行台車21は、図4に示すように台車フレーム22に対し縦行車輪23を設けるものであって、具体的には縦行車輪23が車軸23aによって連結され、更に車軸23aに動力を受ける従動スプロケット23bを固定し、更にそこに適宜のモータ等から動力を供給するチェーン23cを巻回した状態となっている。 【0014】またこの台車フレーム22には横行レール24を設け、この横行レール24上を走行するように投入コンベヤユニット25を設ける。この投入コンベヤユニット25は横行車輪26をその下方に具え、このものが前記横行レール24上を転動するものであり、この横行車輪26はその車軸26aに対し従動スプロケット26bを具え、ここにチェーン26cから適宜の動力が伝達される。更にこの投入コンベヤユニット25は上面に投入コンベヤベルト27を張設するものであって、このものを囲むようにガイドパネル28が設けられ、更にその両端部は下方に開口させたホッパ部28aを構成し、ここが実質的に投入作用部となる。 【0015】更にまた生茶葉投入装置2にはその下部に、コンテナに投入されている生茶葉Aの積み上げ高さを検出する積み上げ高さ検出装置3が設けられる。このものは一例として設置位置からの距離を測定できるマイクロ波式の距離センサが適用され、設置位置から生茶葉Aの上面までの距離を計測し、この計測距離と、あらかじめ測定されている搬送コンベヤ10までの距離との差により積み上げ高さを検出するものである。なお積み上げ高さ検出装置3には、このような非接触式センサとしてマイクロ波だけでなく音波、電波、光、磁気等を利用したものを適用することも可能である。 【0016】次に処理装置8について説明する。処理装置8は、上述した積み上げ高さ検出装置3により前回投入時及び追投入時に計測される積み上げ高さのデータを比較して、前回投入終了位置を検出し、追投入位置を決定するものである。また生茶葉Aの取り出し中、生茶葉Aは刻々とその載置位置を変えるが、前回投入終了位置検出のデータから生茶葉Aの移動状況をモニター81等に表示し、常時生茶葉Aのストック位置を把握するものである。 【0017】次に生茶葉投入追跡装置Mの作動態様について説明しながら実質的に本発明の生茶葉投入追跡方法について説明する。説明にあたっては生茶葉Aが何もストックされていない空の生茶葉コンテナ装置1に初期投入を行った後、取り出し等のためそのストック位置を変えたコンテナに対して追投入を行う場合について説明する。 (1)投入形態と投入範囲の設定茶園から搬入された生茶葉Aは、生茶葉コンテナ装置1への初期投入に先立ち、生茶葉Aの投入形態と投入範囲が設定される。まず生茶葉Aの投入形態について説明する。生茶葉コンテナ装置1は、一例として図5に示すような30cm×30cm×50cmの直方体状の単位に分割され、生茶葉Aの投入もこの一投入単位rで行われる。すなわち生茶葉Aの投入は、図5(a)に示すような生茶葉投入装置2を横方向に往復移動させながら横一列ずつ上方に積み上げるように行う先投入と、図5(b)に示すような生茶葉投入装置2をまず横方向に移動させ、横一列の投入を終えると次の横一列に投入する横投入と、図5(c)に示すような生茶葉投入装置2をまず縦方向に移動させ、縦一列の投入を終えると次の縦一列に投入する縦投入とが一般的であり、どの形態でも一投入単位r毎に生茶葉Aが投入される。投入範囲は、例えば生茶葉コンテナ装置1全長の1/2、1/4等の長さにより設定されたり、あるいはあらかじめコンテナに区画されている区画ブロック等により適宜設定される。その際追投入時の投入範囲は、初期投入時と同じ範囲に固定設定するものであるが、マニュアル操作等により投入の都度変更することも可能である。 【0018】(2)初期投入設定された投入形態と投入範囲に従って、生茶葉Aが生茶葉投入装置2のホッパ部28aから全く投入されていない状態の生茶葉コンテナ装置1に対して初期投入される。その際生茶葉Aは、上述したように一投入単位r毎に投入されるため、一例として図6(a)に示すように投入終了部分と未投入部分との境界部分において段差を生じる。そしてこの段差が、積み上げ高さ検出装置3によって積み上げ高さの差として計測され、処理装置8によって投入終了位置として記憶され、追投入位置を決定する際に利用される。因みに図6(a)では縦投入の縦一列への投入途中の状態を示しており、この場合境界部分に形成される段差を、ほぼ一投入単位rの高さ程度としている。なお積み上げ高さ検出装置3による積み上げ高さの計測は、生茶葉Aの投入中継続して行ってもよいし、投入終了時にその周辺を計測する形態も採り得る。そしてこのような状態で初期投入が終了すると、今度は取り出し等のために搬送コンベヤ10が回転駆動され、これに伴い生茶葉Aのストック位置も順次変更される。 【0019】(3)前回投入終了位置の検出と追投入位置の決定追投入に先立ち、ストック位置を変更した前回投入終了位置の検出と追投入位置の決定が行われる。その際図6(b)に示すように積み上げ高さ検出装置3が、生茶葉投入装置2とともに搬送コンベヤ10の移動方向(取り出しにより搬送コンベヤ10が搬送終了側に移動していれば搬送終了側)に移動しながら、積み上げ高さを計測していく。そして計測した積み上げ高さが、前回投入時に計測した境界部分の段差分に相当すれば生茶葉投入装置2の移動が停止され、前回投入終了位置の検出を終了する。この場合時間の経過とともに生茶葉Aは、自重や萎凋等により全体的に沈んだりあるいは移送により崩れたりして、積み上げ高さが最初に投入した時よりも低くなることが考えられるが、例えば前回投入終了位置の検出時における投入終了部分の積み上げ高さを、前回投入時の計測値と比較することにより、その沈み割合を割り出し、感知すべき境界部分の段差高さを補正することが可能である。なお図6に示した実施の形態では、積み上げ高さが高から低に変化する部分で段差を感知するため、段差を感知した時点ですでに追投入位置が決定されるが、例えば積み上げ高さが低から高に変化する部分で段差を感知するような場合には、段差を感知した時点では、まだ前回投入位置を検出しただけであり、この場合には一投入単位r分戻って追投入位置を決定するものである。 【0020】(4)追投入以上のように前回投入終了位置が検出され、追投入位置が決定されると、最初に設定されていた投入形態に従って追投入が行われる。なおこのようにして追投入が繰り返される。 【0021】 【他の実施の形態】本発明は以上述べた実施の形態を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。すなわち先の図1〜6に示した実施の形態では、前回投入終了位置を検出するのに、積み上げ高さ検出装置3により生茶葉Aの積み上げ高さ、具体的には投入終了部周辺における投入終了部分と未投入部分との境界部分に生じる段差を計測することにより行っているが、例えばディジタルカメラ等の画像処理装置を適用して投入終了部分と未投入部分との境界部分を、上方から見たラインとして捕らえ、このライン形状により前回投入終了位置を検出することも可能である。 【0022】 【発明の効果】まず請求項1記載の生茶葉投入追跡方法によれば、搬送コンベヤ10の移動量を計測する近接スイッチ等の補機的装置を必要とせず、追投入位置を正確に把握できる。 【0023】また請求項2記載の生茶葉投入追跡方法によれば、搬送コンベヤ10の移動量を計測する近接スイッチ等の補機的装置を必要とせず、追投入位置を正確に把握する具体的構造を可能とする。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000104375 【氏名又は名称】カワサキ機工株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月15日(1998.7.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086438 【弁理士】 【氏名又は名称】東山 喬彦
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| 【公開番号】 |
特開2000−32838(P2000−32838A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月2日(2000.2.2) |
| 【出願番号】 |
特願平10−199943 |
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