| 【発明の名称】 |
コンバインの穀粒搬出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】上田 末蔵
【氏名】南 照男
【氏名】古野 文雄
【氏名】安田 和男
【氏名】木村 憲司
【氏名】日田 定範
【氏名】辻 正
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| 【要約】 |
【課題】穀粒タンクに貯留した穀粒を、スクリュー式の縦送りコンベアで揚送した後、起伏および旋回可能なスクリュー式の横送りコンベアで搬送して、その先端に設けた下向きの吐出口から排出するよう構成したコンバインの穀粒搬出装置において、横送りコンベアがどのような姿勢で使用されても誤検出なく、吐出口内への堆積のみを確実に感知して、適切な処置を行えるようにする。
【解決手段】吐出口9の内部における横側部に、吐出口9内で堆積した穀粒の圧力を感知するセンサ24を設けて、吐出される穀粒がセンサ24に直接作用しないようにする。ここで、横送りコンベア8のスクリュー回転方向の上手側となる方向の横側部にセンサ24を設けると、一層、吐出される穀粒がセンサ24に直接ふりかかりにくくなって、誤感知を防止する効果が一層高まる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀粒タンクに貯留した穀粒を、スクリュー式の縦送りコンベアで揚送した後、起伏および旋回可能なスクリュー式の横送りコンベアで搬送して、その先端に設けた下向きの吐出口から排出するよう構成したコンバインの穀粒搬出装置において、前記吐出口の内部における横側部に、吐出口内で堆積した穀粒の圧力を感知するセンサを設けてあることを特徴とするコンバインの穀粒搬出装置。 【請求項2】 前記横送りコンベアのスクリュー回転方向の上手側となる方向の横側部に前記センサを設けてある請求項1記載のコンバインの穀粒搬出装置。 【請求項3】 前記吐出口を、スクリュー筒の先端に連設された硬質の出口筒と、これに取付けられた可撓性のブーツとから構成し、このブーツの内側に前記センサを配備してある請求項1または2記載のコンバインの穀粒搬出装置。 【請求項4】 前記センサの上方に庇部を配置してある請求項1ないし3のいずれか一項に記載のコンバインの穀粒搬出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン作業によって収穫し貯留した穀粒を機外に搬出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】コンバインの穀粒搬出装置としては、穀粒タンクに貯留した穀粒を、スクリュー式の縦送りコンベアで揚送した後、起伏および旋回可能なスクリュー式の横送りコンベアで搬送して、その先端に設けた下向きの吐出口から排出するよう構成したスクリュー式の穀粒搬出装置が多用されている。 【0003】そして、上記構成の穀粒搬出装置においては、搬出した穀粒を運搬車の荷台や、荷台に搭載した搬送容器などに積み込むことが多いが、この場合、同じ位置で排出を続けていると、堆積した穀粒が横送りコンベアの吐出口の中にまで入り込んでしまい、これに気付かずにいると横送りコンベアにまで穀粒詰まりが発生してしまう。そこで、穀粒の圧力を感知するセンサを横送りコンベアの吐出口の内部に設置し、このセンサが穀粒を感知すると穀粒搬送を自動停止する、等する安全手段が提案されている(実開平2‐23429号公報参照)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の上記安全手段においては、前記センサが横送りコンベアにおける吐出口の内部の前部あるいは後部に設置されていたのであるが、図9(イ)に示すように、センサ24が吐出口9の内部の前部に設置されると、横送りコンベア8が先下がり傾斜姿勢で使用される際に、吐出される穀粒が直接にセンサ24に作用して誤検出が発生するおそれがあ、また、図9(ロ)に示すように、センサ24が吐出口9の内部の後部に設置されると、横送りコンベア8が先上がり傾斜姿勢で使用される際に、吐出される穀粒が直接にセンサ24に作用して誤検出が発生するおそれがあった。 【0005】本発明は、このような点に着目してなされたものであって、横送りコンベアがどのような姿勢で使用されても誤検出なく、吐出口内への堆積のみを確実に感知して、適切な処置をとることができるようにすることを主たる目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕 【0007】(構成) 請求項1に係る発明は、穀粒タンクに貯留した穀粒を、スクリュー式の縦送りコンベアで揚送した後、起伏および旋回可能なスクリュー式の横送りコンベアで搬送して、その先端に設けた下向きの吐出口から排出するよう構成したコンバインの穀粒搬出装置において、前記吐出口の内部における横側部に、吐出口内で堆積した穀粒の圧力を感知するセンサを設けてあることを特徴とする。 【0008】(作用) 上記構成によると、横送りコンベアが先上がり傾斜姿勢で使用されると、吐出される穀粒は吐出口の後壁側に偏って流下しやすく、また、横送りコンベアが先下がり傾斜姿勢で使用されると、吐出される穀粒は吐出口の前壁側に偏って流下しやすくなるが、センサは吐出口の横側部に配置されているので、このような穀粒が前後に偏って吐出されても、吐出穀粒がセンサに直接作用することはなく、堆積によって吐出口に入り込んできた穀粒だけを感知する。 【0009】(効果) 従って、請求項1に係る発明によると、横送りコンベアの使用姿勢に影響されることなく、吐出口での穀粒堆積だけを確実に感知して、適切な処置を施すことが容易となった。 【0010】〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕 【0011】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記横送りコンベアのスクリュー回転方向の上手側となる方向の横側部に前記センサを設けてある。 【0012】(作用) 上記構成によると、センサ設置箇所は吐出口内で最も吐出穀粒の飛散の及びにくい場所であり、吐出された穀粒が直接センサに作用するのが最も効果的に回避できる。 【0013】(効果) 従って、請求項2に係る発明によると、さらに誤感知少なく的確に穀粒堆積だけを感知することが可能となり、請求項1に係る発明の上記効果を助長する。 【0014】〔請求項3に係る発明の構成、作用および効果〕 【0015】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項1または2の発明において、前記吐出口を、スクリュー筒の先端に連設された硬質の出口筒と、これに取付けられた可撓性のブーツとから構成し、このブーツの内側に前記センサを配備してある。 【0016】(作用) 上記構成によると、センサを出口筒の内部に設置する場合に比較して、横送りスクリューから更にセンサを遠く配置することができる。このように、横送りスクリューからセンサまでの距離が大きいと、センサが穀粒堆積を感知してからその堆積が横送りスクリューに到達するまでの時間余裕が長くなる。 【0017】(効果) 従って、請求項3に係る発明によると、吐出口内での堆積を感知した後の処理に時間的余裕ができ、その分、穀粒詰まりを確実の回避することができる。 【0018】〔請求項4に係る発明の構成、作用および効果〕 【0019】(構成) 請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか一項の発明において、前記センサの上方に庇部を配置してある。 【0020】(作用・効果) 上記構成によると、吐出され流下してきた穀粒がセンサに直接に触れることが抑制されるので、センサの感知面の損耗を防止でき、センサの耐久性を高める上で有効となる。特に、センサの前面に防塵用のゴム皮膜を設けて感知面を形成してあるような場合、ゴム皮膜が穀粒との接触で早期に摩損するのを防止でき、一層有効となる。 【0021】 【発明の実施の形態】図1および図2に、自脱型コンバインの側面および平面がそれぞれ示されている。このコンバインは、クローラ型走行装置1で走行する機体に、自脱型の脱穀装置2、穀粒タンク3、エンジン4、および、操縦部5を搭載するとともに、この機体の前部に、刈取り前処理部6を昇降自在に連結した構造となっており、前記穀粒タンク3に、本発明に係る穀粒搬出装置Aが備えられている。 【0022】前記穀粒搬出装置Aは、穀粒タンク3の底部から送り出されてきた穀粒を揚送するスクリュー式の縦送りコンベア7と、この縦送りコンベア7の上端に連設されたスクリュー式の横送りコンベア8とからなり、この横送りコンベア8の先端に下向きに開口する吐出口9が設けられている。 【0023】前記横送りコンベア8は、縦送りコンベア7の軸心x周りに旋回可能、かつ、横向き支点y周りに起伏可能に支持され、電動モータ10によって駆動旋回されるとともに、電動モータ11で駆動されるネジ伸縮装置12によって起伏駆動され、機体側に旋回した格納位置と、機体から突出した搬出作用位置とに亘って旋回・起伏移動するよう構成されている。そして、図3に示すように、旋回用電動モータ10と起伏用電動モータ11は、操縦部5に備えた手元操作機構13と横送りコンベアの先端に脱着自在に装着したリモートコントローラ14に制御装置15を介して接続されており、操縦部5からのスイッチ操作、あるいは、リモートコントローラ14でのスイッチ操作で横送りコンベア8の旋回・起伏操作を任意に行うことができるようになっている。 【0024】また、縦送りコンベア7の縦送りスクリュー7aと、横送りコンベア8の横送りスクリュー8aとが連動連結されるとともに、縦送りスクリュー7aと穀粒タンク3の底部に沿って配備された搬出スクリュー16とが連動連結され、かつ、この搬出スクリュー15がベルト伝動装置17を介して前記エンジン4に連動連結されており、このベルト伝動装置17に備えたテンションクラッチ18を入り切り操作することで、穀粒搬出装置Aを起動および停止するよう構成されている。そして、このテンションクラッチ18は電動モータ19によって駆動操作可能に構成されるとともに、この電動モータ19も前記手元操作機構13およびリモートコントローラ14に制御装置15を介して接続されており、機体側からの手元操作あるいはで搬送先での遠隔操作によって搬出の起動・停止を行うことが可能となっている。 【0025】前記横送りコンベア8の先端における吐出口9は、横送りスクリュー筒8bの端部に連設した金属製の出口筒21と、これに取付けられた可撓性透明樹脂からなる筒状のブーツ22とから構成されており、出口筒21からブーツ内に延出さてたブラケット23に、穀粒の圧力を感知するセンサ24が、その感知面sをブーツ内に向けた姿勢で取付けられている。そして、図3に示すように、このセンサ24は前記制御装置15に接続されており、センサ24が穀粒の圧力を感知すると前記電動モータ19を作動させて、テンションクラッチ18を切って、穀粒搬出を強制停止するよう構成されている。 【0026】ここで、図5に示すように、横送りコンベア8における横スクリュー8aの回転方向が時計方向の場合には、センサ24をスクリュー回転方向の上手側となる右側の横側部に配置することで、吐出される穀粒のセンサ24へのふりかかりを回避することができる。また、図6に示すように、横送りコンベア8における横スクリュー8aの回転方向が反時計方向の場合には、センサ24をスクリュー回転方向の上手側となる左側の横側部に配置することで、吐出される穀粒のセンサ24へのふりかかりを回避することができる。 【0027】前記センサ24は、図7に示すように、センサケース24aに内装したマイクロスイチ24bの前面にゴム皮膜からなる感知面sを配備して構成されたものであり、吐出口9内に堆積した穀粒が感知面sを押圧して変形させることでマイクロスイチ24aが操作されるようになっている。そして、感知面sが流下する穀粒との接触で摩損するのを回避するために、センサ24の直上部にはセンサ横幅より十分横幅の大きい庇部25が配置されている。 【0028】図8(イ)は、搬出した穀粒を運搬車の荷台31に積み込む作業形態を示し、この場合、横送りコンベア8は先上がりに傾斜した姿勢で使用され、同じ位置で吐出を続けていると、堆積した穀粒が吐出口9の内部にまで侵入してくるが、吐出口9内部での穀粒堆積がセンサ24で感知されることで、自動的に搬出が停止し、横送りコンベア8での穀粒詰まり発生が未然に回避される。 【0029】また、図8(ロ)は、地上に置いたスタンド32に籾袋33にを吊り下げ保持して袋詰め回収する作業形態を示し、この場合には、横送りコンベア8は先下がりに傾斜した姿勢で使用され、袋交換が遅れると、袋内に堆積した穀粒が吐出口9の内部にまで侵入してくるが、吐出口9内部での穀粒堆積がセンサ24で感知されることで、自動的に搬出が停止し、横送りコンベア8での穀粒詰まり発生が未然に回避される。 【0030】〔別実施形態〕上記実施形態では、吐出口9内部での穀粒堆積がセンサ24で感知されると、テンションクラッチ18を自動的に切って穀粒搬出装置Aの作動を強制停止しているが、テンションクラッチ18を手動操作する仕様の機種では、センサ24の感知作動に伴って警報装置を作動させるようにすればよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年7月13日(1998.7.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−23554(P2000−23554A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月25日(2000.1.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−196940 |
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