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【発明の名称】 コンバインの穀粒排出装置
【発明者】 【氏名】南 照男

【要約】 【課題】折畳み自在な横オーガを採用した機種において、その折畳み構造を利用することによって、確実な上昇規制手段を構造簡単にして実現する。

【解決手段】縦オーガと、駆動上下揺動自在な横オーガとでアンローダを構成したコンバインの穀粒排出装置において、横オーガを、縦オーガに支持された根元側部分12aと、これに対して折畳み自在に連結された先端側部分12bとで構成し、横オーガが下降揺動されての格納状態であるときに、先端側部分12bの折畳み移動に伴って先端側部分12bの上昇を規制する上昇ロック状態が現出され、かつ、折畳まれた状態にある先端側部分12bの伸展移動に伴って上昇ロック状態が解除される上昇規制手段Gを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下向きの縦オーガと、この縦オーガの先端側に駆動上下揺動自在に支持された横オーガとによって、グレンタンク内の穀粒を排出可能なアンローダを構成してあるコンバインの穀粒排出装置であって、前記横オーガを、前記縦オーガに支持された根元側部分と、これに対して折畳み自在に連結された先端側部分とで構成し、前記横オーガが下降揺動されての格納状態であるときに、前記先端側部分の折畳み移動に伴って該先端側部分の上昇を規制する上昇ロック状態が現出され、かつ、折畳まれた状態にある前記先端部分の伸展移動に伴って前記上昇ロック状態が解除される上昇規制手段を備えてあるコンバインの穀粒排出装置。
【請求項2】 下降揺動されて格納状態にある前記横オーガの根元側部分を受止めて載置する支持具を備え、この支持具に横側方に延出されたアーム部を設け、前記先端側部分の折畳み移動に伴って該先端側部分が前記アーム部の下側に位置するとともに、折畳まれた状態にある前記先端部分の伸展移動に伴って該先端部分が前記アーム部の下側から横方向に退くように、前記アーム部と前記先端側部分とを連係配置して前記上昇規制手段を構成してある請求項1に記載のコンバインの穀粒排出装置。
【請求項3】 下降揺動されて格納状態にある前記横オーガの根元側部分を受止めて載置する支持具を備え、横側方に張り出た係合部を前記先端側部分に、かつ、該係合部の上方移動を規制可能な規制部を前記支持具に夫々形成し、前記先端側部分の折畳み移動に伴って前記係合部が前記規制部の下側に位置するとともに、折畳まれた状態にある前記先端側部分の伸展移動に伴って前記係合部が前記規制部の下側から横方向に退くように、前記係合部と前記規制部とを連係配置することで前記上昇規制手段を構成してある請求項1に記載のコンバインの穀粒排出装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下向きの縦オーガと、折り畳み自在な横オーガとで成るアンローダを備えたコンバインの穀粒排出装置に係り、詳しくは、下降揺動して支持具に載置された格納状態にあるアンローダの上昇規制手段を、横オーガの折り畳み構成を利用して構造簡単に実現させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】アンローダを格納状態に維持する手段としては、実開平7‐7351号公報に示されたもののように、横オーガ部分を機体に備えた樋状の支持具に載置させる構造のものが一般的である。そして、輸送車の荷台に載せての運搬中や移動走行中における不測の横オーガ上昇を阻止するために、前記公報に示されたように、横オーガの上側を通してゴムバンドを支持具の両上端部に亘って架設するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゴムバンドで上昇規制を行う構造では、ゴムバンドを装着したままでアンローダを上昇操作してゴムバンドを切断してしまうおそれがあるとともに、ゴムバンドの付け忘れによる前述したアンローダの不測の上昇が起こりうるものであり、改善の余地があった。
【0004】本発明は、実開昭61‐118220号公報に示されたように、折畳み自在な横オーガを採用した機種において、その折畳み構造を利用することによって、確実な上昇規制手段を構造簡単にして実現させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕第1発明は、上下向きの縦オーガと、この縦オーガの先端側に駆動上下揺動自在に支持された横オーガとによって、グレンタンク内の穀粒を排出可能なアンローダを構成してあるコンバインの穀粒排出装置において、横オーガを、縦オーガに支持された根元側部分と、これに対して折畳み自在に連結された先端側部分とで構成し、横オーガが下降揺動されての格納状態であるときに、先端側部分の折畳み移動に伴って先端側部分の上昇が規制される上昇ロック状態を現出し、かつ、折畳まれた状態にある先端部分の伸展移動に伴って上昇ロック状態を解除するように機能する上昇規制手段を備えてあることを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明において、下降揺動されて格納状態にある横オーガの根元側部分を受止めて載置する支持具を備え、この支持具に横側方に延出されたアーム部を設け、先端側部分の折畳み移動に伴って該先端側部分がアーム部の下側に位置するとともに、折畳まれた状態にある先端部分の伸展移動に伴って該先端部分がアーム部の下側から横方向に退くように、アーム部と先端側部分とを連係配置して上昇規制手段を構成したことを特徴とする。
【0007】第3発明は、第1発明において、下降揺動されて格納状態にある横オーガの根元側部分を受止めて載置する支持具を備え、横側方に張り出た係合部を先端側部分に、かつ、該係合部の上方移動を規制可能な規制部を支持具に夫々形成し、先端側部分の折畳み移動に伴って係合部が規制部の下側に位置するとともに、折畳まれた状態にある先端側部分の伸展移動に伴って係合部が規制部の下側から横方向に退くように、係合部と前記規制部とを連係配置することで前記上昇規制手段を構成したことを特徴とする。
【0008】〔作用〕請求項1の構成によれば、横オーガが下降揺動されての格納状態であるときに、先端側部分の折畳み移動に伴って先端側部分の上昇を規制する上昇ロック状態が現出され、かつ、折畳まれた状態にある先端部分の伸展移動に伴って上昇ロック状態が解除される上昇規制手段を備えたから、単に先端側部分を折畳み揺動するだけで上昇規制状態を現出でき、かつ、単に先端側部分を伸展移動するだけで上昇規制解除状態を現出できるようになる。つまり、アンローダを格納操作するだけでその上昇規制がされる状態になるので、バンド掛けする等の専用の別操作が不要であるとともに、上昇ロック操作をし忘れるということが生じないようになる。
【0009】請求項2の構成によれば、折畳まれた横オーガ先端部分の上側に支持具を構成する部材を延長して上昇ロック状態を現出させるものであり、アンローダ側に一切の改造を加えることなく、かつ、既存の支持具に改造を加えることで上昇規制手段を構成することができるようになる。又、横オーガを載置するに十分な強度を有した支持具で上昇規制手段を構成したので、格納状態にある横オーガを誤って上昇操作しても、支持具等を損傷させることなく横オーガの上昇規制を行わせることが容易である。
【0010】請求項3の構成によれば、横側方に張り出た係合部を先端側部分に、かつ、係合部の上方移動を規制可能な規制部を支持具に備えて上昇規制手段を構成するものであり、従来の支持具側面を凹まして規制部とする等、横オーガに係合部を設けることによって従来の支持具を部分的に加工するだけで使えるようにすることができる。又、横オーガを載置するに十分な強度を有した支持具で上昇規制手段を構成したので、格納状態にある横オーガを誤って上昇操作しても、支持具等を損傷させることなく横オーガの上昇規制を行わせることが容易である点は請求項2のものと同じである。
【0011】〔効果〕請求項1〜3のいずれに記載のコンバインでも、バンド掛け等の特別な操作無しに、アンローダをその横オーガ先端側部分を折畳んでの格納状態に移行させるだけの簡単な単一操作のみで、予期せぬアンローダの上昇移動を確実に回避できる合理的な穀粒排出装置が得られた。
【0012】請求項2に記載の穀粒排出装置では、アンローダの改造無く従来のものを共通使用できる便利なものであり、かつ、誤操作による支持具損傷おそれも回避できる上昇規制手段が得られる利点がある。
【0013】請求項3に記載の穀粒排出装置では、従来の支持具を流用できる便利なものであり、かつ、誤操作による支持具損傷おそれも回避できる上昇規制手段が得られる利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、稲、麦等の植立穀稈を引起こして刈取り、刈取った穀稈を機体後方に搬送する刈取部1を、クローラ式走行装置2や運転座席3を有した運転部等を備えた走行機体の前部に、上下に揺動操作できるように取付け、刈取部1から搬送されてくる穀稈を扱ぎ処理する脱穀装置4、この脱穀装置4からの脱穀粒を貯留するグレンタンク5、及び、グレンタンク5に貯留された脱穀粒を排出する装置であるアンローダ10等を走行機体に搭載してコンバインを構成してある。
【0015】グレンタンク5は、天板部に開閉蓋5aが付いた点検用開口を、底部に穀粒排出用開口を夫々備えるように形成した合成樹脂で成るタンクにしてあり、横外側の側壁部に付設してある上下一対の把手6により、走行機体に固定の板金製の底スクリューケース7の上側に着脱するように構成してある。すなわち、作業時には、グレンタンク5の穀粒排出用開口が付いている底部を底スクリューケース7の上に載せて固定する。
【0016】すると、脱穀装置4の脱穀粒排出部から延出する揚穀装置8の穀粒排出口がグレンタンク5の横内側の側壁部に位置する穀粒受入れ口に接続して、脱穀装置4からの脱穀粒をグレンタンク5に供給して貯留できるようになり、グレンタンク5の穀粒排出用開口が底スクリューケース7の内部に連通して、グレンタンク5が貯留する脱穀粒を底スクリューケース7に排出できるようになる。グレンタンク5を底スクリューケース7から取外すことにより、底スクリューケース7の内部を清掃及び点検しやすいように開放できるとともに、グレンタンク5の内部を点検用開口や穀粒排出用開口から容易に清掃したり、点検したりできる。
【0017】図1,図2に示すように、アンローダ10は、底スクリューケース7の後側に連結している伝動ケース9に電動旋回モータ21を有する旋回操作機構20によって旋回操作できるように立設してある機体上下向きの縦オーガ11と、この縦オーガ11の先端側に電動起伏モータ31を有する起伏操作機構30によって水平方向の軸芯Pまわりで上下に揺動操作できるように連結してある横オーガ12とによって構成してある。
【0018】図6に示すように、横オーガ12を、縦オーガ11に基端部が連結支持された根元側部分12aと、これに対して折畳み自在に連結された先端側部分12bとで構成し、根元側スクリュー軸14先端に形成した係合部16aと、先端側スクリュー軸15基端に形成した係合部16bとが、先端側部分12bと根元側部分12aとが直列接続されるように先端側部分を伸展移動(閉じ移動)した作用状態では両スクリュー軸14,15が連動回転するように噛合い、先端側部分12bを折畳み移動(開き移動)して、根元側部分12aの横傍に平行に並ぶように折畳まれた格納状態では離間して噛合いが解除されるドッグクラッチ16を構成してある。尚、14Aは根元側オーガ筒18に固定されて根元側スクリュー軸14を支承する支持ブラケットであり、19は先端側オーガ筒17に固定されて先端側スクリュー軸15を支承する支持ブラケットである。
【0019】図6,図7,図10に示すように、根元側オーガ筒18先端の左側に備えた上下向きの回動支点Xによって、前端側部分12bを折畳み自在に支承してあるとともに、先端側オーガ筒17にスクリュー軸に沿う回動軸部48aでもって支承された開閉ハンドル48を、かつ、根元側オーガ筒18の先端に開閉ハンドル48に係合可能な係合板49を夫々備えてある。
【0020】つまり、巻きバネ25の付勢力に抗して開閉ハンドル48を係合板49を乗り越えて挟みつける状態の位置に回動操作することにより、先端側部分12bを伸展移動した作用状態にロックできるとともに、開閉ハンドル48を下方に約半回転回動操作すれば、係合板49の切欠き49aを通してロック解除となり、先端側部分12bを折畳み移動できる状態になる。
【0021】図9,図10に示すように、先端側部分12bを折畳み格納位置に維持する格納ロック機構26を備えてある。すなわち、根元側スクリュー筒18に固着したブラケット29に、受け板36と掛けバネ37をボルト止めするとともに、先端側スクリュー筒17の上部に係合片38を固着して格納ロック機構26を構成してある。
【0022】図9(イ)に示すように先端側部分12bを折畳み揺動させると、下側の受け板36と掛けバネ37との上下間に滑り込むように移動し、かつ、図9(ロ)に示すように、傾斜辺38aによって掛けバネ37が自動的に上方に開いて係合片38に係合するようになり、それによって格納状態でロックできるのである。伸展移動させるときには、手指操作で掛けバネ37を係合片38から外すことで可能となる。尚、39はクッションゴムである。
【0023】図1に示すように、底スクリューケース7の内部に位置する底スクリュー7aにエンジンEから動力伝達するように構成したベルトテンションクラッチで成る穀粒排出クラッチCLを入りに操作すると、底スクリュー7aが駆動されてグレンタンク5から底スクリューケース7に流下する脱穀粒を底スクリューケース7から伝動ケース9の内部に搬出する。
【0024】そして、底スクリュー7aのスクリュー軸と、縦オーガ11のスクリュー軸とが伝動ケース9の内部でギヤ機構によって連動していること、及び、縦オーガ11と横オーガ12のスクリュー軸どうしが両オーガ11,12の連結している部分の内部に位置するギヤ機構によって連動していることにより、縦オーガ11のスクリューも、横オーガ12のスクリューも底スクリュー7aから伝達する回動力によって駆動される。
【0025】しかして、縦オーガ11のスクリューが底スクリュー7aからの脱穀粒を縦オーガ11の上端部まで揚送し、横オーガ12のスクリューが縦オーガ11からの脱穀粒を横オーガ12の先端部に吐出筒を付設して形成してある穀粒排出口13まで横送りして、この穀粒排出口13から落下させるようになる。
【0026】これにより、横オーガ12を使用状態にするとともに、穀粒排出クラッチCLの入り操作によって底スクリュー7aを駆動することにより、アンローダ10の縦オーガ11と横オーガ12とが駆動されてグレンタンク5に貯留されている脱穀粒を、タンク5から搬出して穀粒排出口13から排出する。つまり、図12(イ)に示す如く、穀粒排出口13を運搬車の荷台Nにセットしておくことにより、搬出穀粒を運搬車に積み込むことができ、図12(ロ)に示す如く、穀粒排出口13に籾袋Fを装着しておくことにより、搬出穀粒の袋詰めができる。
【0027】図3に示すように、旋回操作機構20は、縦オーガ11のスクリュー筒の下端部に一体回動するように取付けた旋回ギヤ22と、伝動ケース9に固定のモータブラケット23に水平向きの軸芯まわり回動自在に支持されながら旋回ギヤ22に噛み合うピニオンギヤ24と、このピニオンギヤ24の回転支軸24aに出力軸を連動させた状態でモータブラケット23に取付けた旋回モータ21とによって構成してある。
【0028】図4に示すように、起伏操作機構30は、縦オーガ11の先端部に固定のシリンダブラケット32と、横オーガ12の基端部に固定のシリンダブラケット33とに亘って取付けたねじシリンダ34及びガスシリンダ35、シリンダブラケット33に取付けた電動起伏モータ31の夫々によって構成してある。ねじシリンダ34は、縦オーガ側のシリンダブラケット32に一端側が回動自在に支持されるシリンダチューブ34aと、横オーガ側のシリンダブラケット33に一端側が回動自在に支持されるとともに他端側がシリンダチューブ34aに螺合するシリンダねじ34bとによって構成してある。
【0029】シリンダねじ34bを電動起伏モータ31の出力軸に連動させ、電動起伏モータ31を正回転及び逆回転方向に回転駆動されるように操作すると、起伏モータ31の駆動力により、シリンダねじ34bが正回転方向に回転駆動されてねじシリンダ34が伸長作動したり、シリンダねじ34bが逆回転方向に回転駆動されてねじシリンダ34が短縮作動したりするように構成してある。
【0030】すなわち、ねじシリンダ34が電動起伏モータ31の駆動力によって伸長及び短縮作動する電動ねじシリンダになっており、伸長作動することによって横オーガ12を上昇側に揺動操作し、短縮作動することによって横オーガ12を下降側に揺動操作する。ガスシリンダ35は、シリンダチューブと、このシリンダチューブに封入されたガスによってシリンダチューブから突出する側に付勢されているシリンダロッドとで成り、電動ねじシリンダ34が横オーガ12を上昇側に揺動操作する際、シリンダロッドの突出付勢力によって横オーガ12に上昇操作力を与えて電動ねじシリンダ34による上昇操作を補助する。
【0031】穀粒排出クラッチCLのベルトテンションアームに操作ケーブル、揺動レバー、ギヤ機構などで成る連動機構を介して連動させた電動クラッチモータMを運転座席3の後側に設けて、このクラッチモータMによる穀粒排出クラッチCLの入り切り操作によってアンローダ10の駆動及び停止操作を行うように構成し、図5に示すように、クラッチモータMと旋回モータ21と起伏モータ31とを制御する制御装置40に電線41によって有線式のリモコン装置42を連係させてある。又、運転部の脇パネル55に備えたアンローダ操作手段A、すなわち、十字操作レバー56と入切りスイッチ57とによって、運転部に居ながらのアンローダ操作も行えるように構成してある。
【0032】リモコン装置42には、十字型の第1操作スイッチ43、第2操作スイッチ44、第3操作スイッチ45の夫々を備えさせるとともに、各操作スイッチ43,44,45を操作すると、制御装置40が操作スイッチ43,44,45からの情報に基づいてアンローダ10を制御するように構成してある。このリモコン装置42は、アンローダ10先端の穀粒排出口13の上面に、着脱自在に搭載装備されている。
【0033】図2,図8,図10に示すように、横オーガ12が下降揺動されての格納状態であるときに、先端側部分12bの折畳み移動に伴って先端側部分12bの上昇を規制する上昇ロック状態が現出され、かつ、折畳まれた状態にある先端側部分12bの伸展移動に伴って上昇ロック状態が解除される上昇規制手段Gを備えてある。
【0034】すなわち、格納状態にある横オーガ12の根元側部分12aを受止めて載置する二股状の支持具60を機体に支持される状態で備え、この支持具60に左横側方に延出されたアーム部61を形成して設け、先端側部分12bの折畳み移動に伴ってその先端側部分12bがアーム部61の下側に位置して上昇ロック状態が現出されるとともに、折畳み状態の先端側部分12bの伸展移動に伴って先端側部分12bがアーム部61の下側から左横方向に退くように、アーム部61と先端側部分12bとを連係配置して上昇規制手段Gを構成してある。
【0035】二股状支持具60を形成する左右の上方突出部60a,60bのうちの左上方突出部60bを延出して横に屈曲させることでアーム部61を形成してあり、そのアーム部61は、その下面が水平面に形成されており、丁度先端側部分12bのオーガ筒17の頂部と軽く接触するか、又は極僅かな隙間が形成される程度に寸法設定してある。
【0036】尚、図6に示すドッグクラッチ16を以下のように構成すれば好都合である。すなわち、図11に示すように、根元側係合部16aを有した駆動側ボス64を、根元側スクリュー軸14に固着された中軸65に軸方向にスライド可能となるようにスプライン外嵌し、かつ、巻きバネ66によって先端側に駆動側ボス64を突出付勢する。尚、14Aは、先端側部分12bが開き揺動したときに駆動側ボス64を回転位置に保持しておくための支持ブラケットであり、この支持ブラケット14Aは根元側オーガ筒18の内面に固定されている。
【0037】又、先端側係合部16bが形成された軸ボス27は、ベアリング28を介してブラケット19に支承されるとともに、先端側スクリュー軸15と一体回転状に固着されており、以上の構造によってドッグクラッチ16の自動咬合装置Hが構成されており、その作用は次のようである。
【0038】すなわち、先端側部分12bを折畳み移動すると、両係合部16a,16bが離れてドッグクラッチ16が切りとなり、折畳み状態にある先端側部分12bを伸展移動すると、両係合部16a,16bが咬合してドッグクラッチ16が入りになる筈である。しかしながら、実際には走行振動やエンジン振動によって自由状態の先端側スクリュー軸15が回動してしまうことがあり、単に先端側部分12bを伸展移動しただけでは上手くドッグクラッチ16が再咬合しないことが多いので、自動咬合装置Hはそれを自動的に咬合状態にするものである。
【0039】すなわち、先端側部分12bを伸展移動したときに、両係合部16a,16bが正規の咬合状態にならない場合には、巻きバネ66を圧縮して駆動側ボス64が押し込まれ移動されるので、その状態で根元側スクリュー軸14が駆動されると駆動側ボス64が空回りし、両係合部16a,16bが咬合する位置になると、巻きバネ66の付勢力によって駆動側ボス64が突出移動され、ドッグクラッチ16としての咬合状態となり、それ以後は先端側スクリュー軸15も連動回転するのである。
【0040】〔別実施形態〕図13に示すように、伸展状態において左横側方に張り出た係合部62を先端側部分12bに、かつ、係合部62の上方移動を規制可能な規制部63を支持具60に夫々形成し、先端側部分12bの折畳み移動に伴って係合部62が規制部63の下側に位置し、折畳み状態の先端側部分12bの伸展移動に伴って係合部62が規制部63の下側から左横方向に退くように、係合部62と規制部63とを連係配置することで上昇規制手段Gを構成しても良い。
【0041】係合部62は、先端側オーガ筒17の外周面に固着した板材で形成され、規制部63は、左上方突出部60bの斜め下面を削り込み加工(又は鋳物材の型成形による一体形成)して得られる水平面部で形成されている。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成10年6月16日(1998.6.16)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2000−24(P2000−24A)
【公開日】 平成12年1月7日(2000.1.7)
【出願番号】 特願平10−168071