| 【発明の名称】 |
作業車両における穀稈搬送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】江田 秀弥
【氏名】遠藤 豊春
【氏名】山崎 弘章
【氏名】門脇 隆志
【氏名】山崎 達也
【氏名】錦織 将浩
【氏名】石橋 俊之
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| 【要約】 |
【課題】フィードチェーン12とフィードチェーンレール13との間に挟まる障害物を容易に取り外すことができる穀桿搬送装置を提供することを課題としている。
【解決手段】穀稈搬送用のフィードチェーン12と、該フィードチェーン12に対向して近接し、フィードチェーン12とともに穀稈を狭持搬送するフィードチェーンレール13との間にフィードチェーンレール13とフィードチェーン12とを離反せしめる離反装置ESを穀桿搬送装置11に設け、離反装置ESを作業者の操作により作動させる手動スイッチ6を穀桿搬送11装置の近傍に設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀稈搬送用のフィードチェーン(12)と、該フィードチェーン(12)に対向するフィードチェーンレール(13)とからなり、上記フィードチェーン(12)とフィードチェーンレール(13)とが近接して穀稈を狭持搬送する穀稈搬送装置(11)を備え、該穀稈搬送装置(11)にフィードチェーンレール(13)とフィードチェーン(12)とを離反せしめる離反装置(ES)を設けた作業車両において、上記離反装置(ES)を作業者の操作により作動させる手動スイッチ(6)を穀桿搬送装置(11)の近傍に設けた作業車両における穀稈搬送装置。 【請求項2】 穀稈搬送用のフィードチェーン(12)と、該フィードチェーン(12)に対向するフィードチェーンレール(13)とからなり、上記フィードチェーン(12)とフィードチェーンレール(13)とが近接して穀稈を狭持搬送する穀稈搬送装置(11)を備え、該穀稈搬送装置(11)にフィードチェーンレール(13)とフィードチェーン(12)とを離反せしめる離反装置(ES)を設け、さらに機体(2)のエンジンの作動を停止せしめるエンジン停止装置(SS)と、該エンジン停止装置(SS)を作業者の操作により作動せしめる緊急停止手段とを設けた作業車両において、上記緊急停止手段のエンジン停止操作に伴って、離反装置(ES)をフィードチェーン(12)とフィードチェーンレール(13)とを離反せしめるべく作動させるように緊急停止手段と離反装置(ES)とを連係せしめた作業車両における穀稈搬送装置。 【請求項3】 上記離反装置(ES)が、フィードチェーンレール(13)をフィードチェーン(12)に対して近接及び離反可能に機体(2)側に移動自在に支持する支持装置(15)と、上記支持装置(15)と機体(2)側との間に設けられ、フィードチェーンレール(13)をフィードチェーン(12)から離反せしめるように移動せしめるアクチュエータ(19)とからなる請求項1又は2の作業車両における穀稈搬送装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はコンバイン等の作業車両における穀稈搬送装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来作業車両であるコンバインには、穀稈搬送用のフィードチェーンと、該フィードチェーンに対向するフィードチェーンレールとからなる穀稈搬送装置が、前処理部による刈り取られた刈取り穀稈の扱ぎ深さを調節して前処理部側から脱穀部側に搬送する扱深さ搬送体に連続して設けられており、一般的に該穀稈搬送装置は上記フィードチェーンとフィードチェーンレールとが近接して穀稈を狭持搬送する構造で、扱ぎ深さ搬送体より穀稈を受け継ぎ、この受け継いだ穀稈を脱穀装置に送るように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし上記穀稈搬送装置はフィードチェーンとフィードチェーンレールとの近接状態を運転席外から容易に解除せしめることができないため、例えば機体外の作業者の衣服等の障害物がフィードチェーンとフィードチェーンレールとの間に挟まれた場合等において、この障害物を容易に外すことができず、安全性をより十分に確保するためには、フィードチェーンとフィードチェーンレールとの近接状態を機体外から容易に解除せしめる機構を設ける必要性が生じてきた。【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の作業車両における穀稈搬送装置は、穀稈搬送用のフィードチェーン12と、該フィードチェーン12に対向するフィードチェーンレール13とからなり、上記フィードチェーン12とフィードチェーンレール13とが近接して穀稈を狭持搬送する穀稈搬送装置11を備え、該穀稈搬送装置11にフィードチェーンレール13とフィードチェーン12とを離反せしめる離反装置ESを設けた作業車両において、上記離反装置ESを作業者の操作により作動させる手動スイッチ6を穀桿搬送装置11の近傍に設けたことを第1の特徴としている。 【0005】あるいは穀稈搬送用のフィードチェーン12と、該フィードチェーン12に対向するフィードチェーンレール13とからなり、上記フィードチェーン12とフィードチェーンレール13とが近接して穀稈を狭持搬送する穀稈搬送装置11を備え、該穀稈搬送装置11にフィードチェーンレール13とフィードチェーン12とを離反せしめる離反装置ESを設け、さらに機体2のエンジンの作動を停止せしめるエンジン停止装置SSと、該エンジン停止装置SSを作業者の操作により作動せしめる緊急停止手段とを設けた作業車両において、上記緊急停止手段のエンジン停止操作に伴って、離反装置ESをフィードチェーン12とフィードチェーンレール13とを離反せしめるべく作動させるように緊急停止手段と離反装置ESとを連係せしめたことを特徴としている。 【0006】そして上記離反装置ESが、フィードチェーンレール13をフィードチェーン12に対して近接及び離反可能に機体2側に移動自在に支持する支持装置15と、上記支持装置15と機体2側との間に設けられ、フィードチェーンレール13をフィードチェーン12から離反せしめるように移動せしめるアクチュエータ19とからなることを第3の特徴としている。 【0007】 【発明の実施の形態】次に本発明の穀稈搬送装置の1実施形態を図面に従って説明する。図1は本発明の穀稈搬送装置を搭載したコンバインの要部左側面図であり、クローラ走行装置1に支持された機体2の前方には穀桿の刈り取り作業を行う前処理装置3が、さらに後方には脱穀装置4がそれぞれ設けられている。またコンバインの機体2側には緊急時に押すことで、エンジン(図示しない)への燃料の供給を制御する燃料供給ソレノイドを燃料をカットするようにOFF作動させてエンジンを停止せしめる緊急停止手段となる緊急停止スイッチ(E/G停止スイッチ)6も設けられている。 【0008】このとき上記E/G停止スイッチ6は作業者が手のひら等で容易に操作できる程度に大きく構成されている。一方上記前処理装置3は引起装置7,穀稈刈取装置(カッタ)8,刈取穀稈搬送装置(扱深さ搬送体)9等で構成されており、引起装置7で穀稈を引き起こし、引き起こされた穀稈をカッタ8で刈り取り、さらにこの刈り取られた穀稈を扱深さ搬送体9で扱ぎ深さを調節して後方に搬送する構造となっている。そして後方に搬送された刈取穀稈は脱穀装置4に付設された穀桿搬送装置11に受け継がれ脱穀装置4に送られ脱穀される。 【0009】また上記穀稈搬送装置11は図1,図2に示されるように従来同様穀稈搬送用のフィードチェーン12と、該フィードチェーン12の上方に対向して設けられたフィードチェーンレール13等からなるが、上記フィードチェーンレール13は機体2側(脱穀装置4の側壁4a)に固着されたフレーム14側に、フィードチェーンレール13側に固定されているスライド杆16を介して上下スライド移動自在に支持されている。 【0010】そして上記フィードチェーンレール13は上記スライド杆16に外嵌されフレーム14とフィードチェーンレール13間に設けられたスプリング17によりフィードチェーン12側に付勢されており、以上のように構成されるフィードチェーンレール13をフィードチェーン12に対してスライド自在に支持する支持装置15により、前処理装置3側からの刈取穀稈を弾力的にフィードチェーン12とフィードチェーンレール13とにより狭持して搬送するように構成されている。 【0011】一方上記フレーム14には支持ブラケット18を介して上下方向に電動シリンダ19が支持されているが、該電動シリンダ19の上下方向に伸縮する伸縮部19aには上記スライド杆16の先端が貫通せしめられている保持ブラケット21が取り付けられており、さらにスライド杆16の保持ブラケット21内に突出した先端部分にはピン22が突設されている。 【0012】これにより電動シリンダ19(伸縮部19a)の上方への縮作動によりスライド杆16がピン22と保持ブラケット21との当接により保持ブラケット21を介して上方にスライド移動せしめられ、フィードチェーンレール13がフィードチェーン12から所定量離反せしめられ、また電動シリンダ19(伸縮部19a)の下方への伸作動により、保持ブラケット21の下降に追従してスライド杆16がスライド杆16及びフィードチェーンレール13等の自重により下降してフィードチェーンレール13が穀桿の搬送可能にフィードチェーン12に近接する。 【0013】なお上記のようにスライド杆16(フィードチェーンレール13)は保持ブラケット21によってスライド移動の下限位置のみが規制される構造となっているため、フィードチェーンレール13が穀桿の搬送が可能な状態にフィードチェーン12に近接するフィードチェーンレール13の近接姿勢においては、上方へのスライドは自在であり、これにより穀桿搬送装置11はフィードチェーンレール13とフィードチェーン12とが穀桿を弾力的に挟持して、該穀桿の搬送を行うことが可能となっている。 【0014】また上記フレーム14側には上記のように電動シリンダ19によってフィードチェーンレール13がフィードチェーン12から所定量離反せしめられる離反姿勢となると、フィードチェーンレール13側と当接してONせしめられるリミットスイッチ23が設けられており、すなわち上記リミットスイッチ23がフィードチェーンレール13の離反姿勢を感知するセンサとして設けられている。 【0015】そして図3に示されるように上記電動シリンダ19及び燃料供給ソレノイド24が制御用のマイコンユニット26の出力側に、E/G停止スイッチ6がマイコンユニット26の入力側にそれぞれ接続されており、電動シリンダ19及び燃料供給ソレノイド24がE/G停止スイッチ6の作動(ON,OFF)に基づいて上記マイコンユニット26により後述するフローで制御されるように構成されている。次にマイコンユニット26による電動シリンダ19及び燃料供給ソレノイド24の制御(緊急E/G停止)フローについて説明する。 【0016】図4のフローチャートに示されるように、マイコンユニット26は、まず後述するエンジン(E/G)停止フラグをリセットし、次にタイマをセットして電動シリンダ19を上記タイマの設定時間分伸び作動せしめる。このときタイマの設定時間は前述のフィードチェーンレール13が離反姿勢から近接姿勢をとるまでの時間に設定されており、これにより離反姿勢のフィードチェーンレールが近接姿勢をとりフィードチェーン12に近接せしめられる。 【0017】次にE/G停止スイッチ6のON,OFFをチェックし、ONの場合(押された場合)はE/G停止フラグをセットし、OFFの場合はそのまま、E/G停止フラグのチェックを行い、E/G停止フラグがセットされている場合は、燃料供給ソレノイド24をOFFしてエンジンへの燃料供給をカットしてエンジンを停止せしめ、E/G停止フラグがセットされていない場合は、上記燃料供給ソレノイド24をONせしめてエンジンに燃料を供給し、エンジンの作動(回転)を継続せしめる。 【0018】そして上記燃料供給ソレノイド24がOFFされた場合、つまりエンジンを停止せしめた場合は、前述のリミットスイッチ23のON,OFFをチェックし、OFFの場合には電動シリンダ19を縮作動せしめ、ONの場合はそのままで、再度E/G停止スイッチ6のチェックに戻り、上記E/G停止スイッチ6のチェック以降の制御を繰り返す。 【0019】これによりE/G停止スイッチ6がONされるまでエンジンは作動を続け、すなわちコンバインは刈取り脱穀作業を継続するが、E/G停止スイッチ6がONされるとエンジンが停止せしめられ、電動シリンダ19によりフィードチェーンレール13が近接姿勢から離反姿勢に切り換えられ、フィードチェーンレール13がフィードチェーン12から離反せしめられる。そして再度エンジンをかけると上記フローが最初から開始され、フィードチェーンレール13が近接姿勢に復帰し、コンバインによる刈取り脱穀作業を再開することができる。 【0020】このとき上記制御により電動シリンダ19はリミットスイッチ23が作動するまで縮作動せしめられるが、リミットスイッチ23のON後は電動シリンダ19が所定量(リミットスイッチ23が作動する量)縮作動せしめられた状態で保持され、つまりフィードチェーンレール13とフィードチェーン12とが離反された状態(フィードチェーンレール13の離反姿勢)で保持される。 【0021】すなわちE/G停止スイッチ6,マイコンユニット26,燃料供給ソレノイド24等によりエンジンの作動を停止せしめるエンジン停止装置SSが、電動シリンダ19,保持ブラケット21,スライド杆16,マイコンユニット26等によりフィードチェーンレール13とフィードチェーン12とを離反せしめる離反装置ESがそれぞれ形成せしめられている。 【0022】そしてE/G停止スイッチ6が上記エンジン停止装置SSを作業者の操作により作動せしめる緊急停止手段をなすとともに、離反装置ESを作業者の操作により作動させる手動スイッチをなし(緊急停止手段と手動スイッチを兼ねる)、E/G停止スイッチ6のエンジン停止操作に伴って、離反装置ESをフィードチェーン12とフィードチェーンレール13とを離反せしめるべく作動させるようにマイコンユニット26(制御フロー)によりE/G停止スイッチ6と離反装置ESとが連係せしめられている。 【0023】以上によりフィードチェーン13側に衣服等の障害物が挟まれた際にE/G停止スイッチ6を押す(ONせしめる)ことで、エンジンが緊急停止するとともに、フィードチェーンレール13がフィードチェーン12から離反するため、機体2外からフィードチェーン12側に挟まれた上記障害物等を容易に外すことができる。またE/G停止スイッチ6が上記のように比較的大きく形成されているため、緊急時により確実に且つ容易にスイッチを押すことができる。なおフィードチェーンレール13を覆うフィードチェーンレールカバー27をE/G停止スイッチ6として構成してもよい。 【0024】なお図5に示すように上記電動シリンダ19を縮方向への単動型とし、フィードチェーンレール13を電動シリンダ19の伸縮部19aによりフレーム14側に上下スライド自在に支持してもよく、この場合は離反装置ESとして保持ブラケット21及びスライド杆16が不要となるため、フィードチェーンレール13とフィードチェーン12とを離反せしめるフィードチェーンレール13の支持構造及び離反装置ESがよりシンプルとなる。このとき図5において前述の実施形態と同一符号は同一機能を有し、詳細な説明は割愛する。 【0025】 【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造によれば、フィードチェーン側に衣服等の障害物が挟まれた場合等に、手動スイッチ又は緊急停止手段により離反装置を作動させフィードチェーンレールとフィードチェーンとを離反させることで、上記障害物等を容易に外すことができるという効果があるが、このときフィードチェーンレールをフィードチェーンから離反するように移動せしめる構成とすることで、上記離反装置をよりシンプルに構成することができるという効果がある。 【0026】特にエンジンを手動で停止せしめる緊急停止手段のエンジン停止操作に伴って、離反装置をフィードチェーンとフィードチェーンレールとを離反せしめるべく作動させるように緊急停止手段と離反装置とを連係せしめることで、エンジンの停止とともにフィードチェーンレールがフィードチェーンから離反するため、衣服等のフィードチェーン側に挟まれた障害物をより容易に外すことができるという利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年6月17日(1998.6.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2000−22(P2000−22A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【出願番号】 |
特願平10−169835 |
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