| 【発明の名称】 |
コンバインの刈取部 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 伯郎
【氏名】飯泉 清
【氏名】三宅 逹也
|
| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈刃11により切断した穀稈の株元を株元側搬送装置12により、穂先側は穂先側搬送装置13により夫々脱穀装置3に向けて搬送するように刈取前処理装置5を構成し、前記穂先側搬送装置13の搬送路の側部には下部側が穂先側搬送装置13より離れ上側に至るに従い穂先側搬送装置13に近づくように傾斜させた起立板35を有する搬送ガイド33を設けたコンバインの刈取部。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、コンバインの刈取部に係るものである。 【0002】 【従来技術】従来、刈刃により切断した穀稈の株元を株元側搬送装置により、穂先側は穂先側搬送装置により夫々脱穀装置に向けて搬送するように刈取前処理装置を構成し、前記穂先側搬送装置の搬送路の側部に搬送ガイドを設けた構成は、公知である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、穂先側搬送装置の搬送路の側部に、軸形状の搬送ガイドを設けているので、穀稈とは線接触となって、案内作用が確実でないという課題がある。この場合、穀稈と搬送ガイドとを単に面接触させても、穀稈との接触抵抗のみが増加するだけで円滑に搬送できない。搬送ガイドは工夫すると、円滑に搬送できようになる。 【0004】 【発明の目的】穀稈搬送の確実化・円滑化。 【0005】 【課題を解決しようとする手段】本発明は、刈刃11により切断した穀稈の株元を株元側搬送装置12により、穂先側は穂先側搬送装置13により夫々脱穀装置3に向けて搬送するように刈取前処理装置5を構成し、前記穂先側搬送装置13の搬送路の側部には下部側が穂先側搬送装置13より離れ上側に至るに従い穂先側搬送装置13に近づくように傾斜させた起立板35を有する搬送ガイド33を設けたコンバインの刈取部としたものである。 【0006】 【作用】株元側搬送装置12および穂先側搬送装置13により搬送中の穀稈の穂先側を、上側ほど穂先側搬送装置13に近づく起立板35により、接触抵抗を余り増加させずに穂先側搬送装置13側へ案内して、搬送姿勢を良好にし、穂先側搬送装置13の穀稈供給搬送装置15を確実に作用させる。 【0007】 【実施例】本発明の実施例を図により説明すると、1は機体フレーム、2は走行装置、3は走行装置2の上方位置に設けた脱穀装置、5は前記脱穀装置3の前方位置に設けた刈取前処理装置、6は刈取前処理装置5を上下させる刈取上下シリンダ、7は刈取前処理装置5の最前方部の分草体、8は分草した穀稈を引起す引起装置、9はスターホイル、10は掻込装置、11は刈刃、12は株元側搬送装置、13は穂先側搬送装置である。各搬送装置により搬送される搬送路の終端には扱深さ調節装置14の始端部を臨ませ、扱深さ調節装置14の終端部は前記脱穀装置3に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置15に引き継ぐ株元側引継搬送装置16の始端部下方位置に臨ませ、扱深さ調節装置14は前記株元側引継搬送装置16へ穀稈を引継ぐ位置を、穀稈の稈身方向に変更し、脱穀装置3の脱穀室に供給するときの扱深さを調節する。17は扱深さ調節用アクチュエータである。 【0008】前記穀稈供給搬送装置15の始端部と前記株元側引継搬送装置16の終端側との間には、短穀稈の供給を補助する補助供給装置18の補助搬送チエン19を設ける。短穀稈が刈り取られて供給されると、株元側引継搬送装置16が深扱き位置に位置変更し、更に株元側引継搬送装置16の引継搬送チエン20の終端部が穀稈供給搬送装置15に対して稈身方向の離れる側(深扱き側)に移動し、補助供給装置18は一層短穀稈の株元側を挟持搬送し、これにより脱穀装置3における扱残しを防止する。前記引継搬送チエン20は、チエン案内部材21により案内され、チエン案内部材21の終端部側に設けた案内ローラ22に掛け回し、案内ローラ22は前記穀稈供給搬送装置15の始端部側部に臨ませる。前記チエン案内部材21の始端部は取付軸23により固定部に回動自在に取付け、チエン案内部材21には補助供給用アクチュエータ24の一部を構成するロッド25の先端を取付け、チエン案内部材21および案内ローラ22を補助供給用アクチュエータ24により前記穀稈供給搬送装置15の始端部に対して遠近に位置変更させる。24aは復帰を補助する補助バネである。 【0009】前記チエン案内部材21の下方には前記引継搬送チエン20の下面側に位置して引継搬送チエン20の外れるのを防止する外れ防止体26を設ける。外れ防止体26の始端部には、引継搬送チエン20の移動方向に長い搬送穀稈の案内ガイド27を一体的に設ける。案内ガイド27は軸部材により形成し、溶接等の手段により一体的に固定し、その始端部は外れ防止体26の形状と略一致させるが、終端側は終端に至るに従い平面視穀稈供給搬送装置15側に突き出せ、かつ、背面視においては終端に至るに従い低く、穀稈供給搬送装置15の始端部に臨むように斜めに形成する。また、案内ガイド27の近傍には、穀稈供給搬送装置側案内ガイド28を設ける。穀稈供給搬送装置側案内ガイド28は基部を穀稈供給搬送装置15側に取付け、先端を案内ガイド27の終端側に臨ませ、案内ガイド27と共に引継穀稈を案内する。即ち、案内ガイド27と穀稈供給搬送装置側案内ガイド28とを分割形成し、穀稈供給搬送装置側案内ガイド28を穀稈供給搬送装置15側に取付けて、穀稈供給搬送装置15を機体側よりオープンさせる構成を採用したとき、穀稈の案内作用を確保しつつ、オープン構成を簡素にでき、好適である。29は穀稈供給搬送装置15のチエン案内レール、29aはチエン案内レール29を取付けたレール取付部材、29bは機体側に設けた固定側支持部材、29cはレール取付部材29aと固定側支持部材29bとの回動部である。 【0010】しかして、前記穂先側搬送装置13は株元側搬送装置12の上方に位置させて、株元側搬送装置12が株元を搬送する穀稈の穂先を搬送する。穂先側搬送装置13は公知構成であり、ケース30内に設けた歯車(図示省略)に搬送ラグ31を取付けたチエンを掛け回して構成し、この穂先側搬送装置13の穀稈搬送路(搬送ラグ31作用側)の側方に搬送ガイド33を設ける。搬送ガイド33は、搬送方向に長い板部材により形成し、前記搬送ラグ31と並行方向の横向きの横板部34と、該横板部34の反穂先側搬送装置13側に起立板35を設けて構成する。搬送ガイド33は、少なくとも、前記起立板35は、その下部を搬送ラグ31の先端より所定間隔おいて外側に位置させるが、上部に至るに従い穂先側搬送装置13に近くなるように傾斜させる。実施例の搬送ガイド33は、横板部34を前記ケース30の下面と略同じか下方に位置させ、また、横板部34の内端を搬送ラグ31の先端下方位置と略同じか内側(ケース30側)に位置させ、搬送ラグ31より離れた搬送穀稈は案内するが接触抵抗は減少させるようにする。起立板35の上端は、ケース30の上面より高く上方に突出させ、かつ、搬送ラグ31の先端上方に臨むかあるいは先端よりケース30側に重合させると、搬送穀稈の穂先を穂先側搬送装置13側に寄せることができ、搬送姿勢が良好になって、搬送ラグ31を確実に作用させて、好適である。 【0011】しかして、搬送ガイド33は前記穂先側搬送装置13の側部に位置させればよく、搬送ガイド33の所望箇所を任意の取付部材により刈取前処理装置5に固定すればよい。実施例では、前記刈取前処理装置5は、多条刈りに構成され、複数の穂先側搬送装置13を並設しており、各穂先側搬送装置13の側部に設けるとよい。また、実施例では、株元側搬送装置12および穂先側搬送装置13のうち前記穀稈供給搬送装置15の反対側の株元側搬送装置12aと穂先側搬送装置13aは、前記扱深さ調節装置14に合流させる作用も兼用し、その他の株元側搬送装置12および穂先側搬送装置13の後方に位置させており、そのため、反穀稈供給搬送装置15側の穂先側搬送装置13aの側部に設けた搬送ガイド33と、その他の株元側搬送装置12および穂先側搬送装置13の側部に設けた搬送ガイド33とを一体的に接続してV形状に形成することもあり、このように平面視搬送経路に合わせて形成すると、配置およびその取付が容易になって、好適である。図3では5条刈りにおける一例を示し、図8は任意の多条刈りにおける一例を示し、図10は4条刈りにおける一例を示している。 【0012】図11および図12は、他の実施例であり、前記搬送ガイド33のうち横板部34は穂先側搬送装置13側が低く離れるに従い高くなるように傾斜させている。即ち、搬送ラグ31の移動軌跡付近の空間は広くし、搬送ラグ31の上下側の搬送ガイド33の部分を搬送路に接近させて、搬送穀稈を搬送ラグ31に寄せるように作用させて、搬送を円滑にさせる。しかして、前記株元側搬送装置12のうち穀稈供給搬送装置15側の株元側搬送装置12b は、株元側搬送装置12a側のチエン案内レール37を軸38中心に回動自在に取付けて、チエン案内レール37に固定したステー39を前記軸38中心に回動させることにより、株元側搬送装置12b に隣接する株元側搬送装置12c と株元側搬送装置12aとの周辺をオープンするように構成する。前記ステー39の先端にはロックレバー40を設け、ロックレバー40はロックピン41に係合させる。ロックレバー40は側面視前記扱深さ調節装置14の方向に突き出せ、深扱き位置に変位した扱深さ調節装置14と側面視略並行に配置し、扱深さ調節装置14との干渉を防止しつつ、ロックレバー40の長さを可及的に長くして操作性を向上させている。42はロックレバー40の操作を容易にするための握り部材であり、握り部材42もロックレバー40と同様に配置している。 【0013】しかして、図16は、前記刈刃11の伝動構成を示し、刈取前処理装置5の下部伝動筒部材45内に設けた伝動軸46に動力源からの回転を伝達し、前記伝動軸46の左右何れか一方端または両端には刈刃用伝動部材47を設ける。刈刃用伝動部材47は伝動軸46との取付部分に対して偏心位置に偏心回転軸48を設け、偏心回転軸48にロッド49の基部を取付け、刈刃用伝動部材47と偏心回転軸48により回転運動を往復運動に変換している。前記刈刃用伝動部材47の偏心回転軸48のある取付部50の反対側は肉厚部51に形成し、刈刃用伝動部材47はその中心と前記偏心回転軸48の中心とを結ぶ線を基準に軸心方向から見て左右対称形状に形成すると共に、軸心方向に対する交差方向から見て前記取付部50に対して左右に略同じように膨出させて肉厚部51を形成する。前記ロッド49の先端にはクランク部材52の一端に取付ける。クランク部材52の他端にはローラ53を取付け、ローラ53は前記刈刃11に固定の刈刃ヘッド54の係合溝55内に上方から係合させる。前記刈刃11を設けた刈刃フレーム56は低刈りのときは刈刃11の先端が低く、高刈りのときは刈刃11の先端が高くなるように切替え自在に取付け、前記刈刃ヘッド54の係合溝55の側部には上方に起立するローラプレート57を設け、刈刃11の先端高さの変化に伴う前記刈刃ヘッド54の位置変化があってもローラプレート57がローラ53から外れないようにしている。 【0014】しかして、図示は省略するが、脱穀装置3および刈取前処理装置5の各部には、摩擦抵抗を減少させるための注油ノズル60を複数箇所夫々設け、各注油ノズル60には給油ポンプ(図示省略)からの接続ホースを接続する。該接続ホースによって構成する回路は、前記脱穀装置3に至るものと刈取前処理装置5に至るものとの2系統に形成し、容量の小さい給油ポンプの使用可能に構成し、前記回路を切り替える切替えバルブ61は刈取前処理装置5の上部であって操作部62の前側に配置する。実施例では、刈取前処理装置5の各引起装置8のケースの上部にカバー64を設け、カバー64にステー65を介してウィンカレンズ66を設け、前記ステー65に切替えバルブ61を取付け、切替えバルブ61はカバー64内で引起駆動のベベルケース67とウィンカレンズ66の間に位置させる。また、前記注油ノズル60のうち補助供給装置18の補助搬送チエン19に注油する注油ノズル60は、前記補助供給用アクチュエータ24を取付けるステー68に設け、非作用側を移動する補助搬送チエン19に注油する。 【0015】(実施例の作用)走行装置2により機体を前進させると、各分草体7により分草し、分草体7により分草された穀稈は引起装置8により引起され、スターホイル9により後方に掻込まれ、刈刃11により切断され、切断された穀稈は株元側搬送装置12と穂先側搬送装置13により搬送され、搬送された穀稈は扱深さ調節装置14に挾持送されて株元側引継搬送装置16に引き継がれ、株元側引継搬送装置16により穀稈供給搬送装置15に穀稈を引き継ぐ。この場合、穂先側搬送装置13の側部には、搬送ラグ31の先端より所定間隔おいた側方であって上部に至るに従い穂先側搬送装置13に近くなるように傾斜させた起立板35を有する搬送ガイド33を設けているから、穂先側搬送装置13による搬送穀稈は、搬送ガイド33により穂先側搬送装置13側に案内されて搬送ラグ31の作用を確実に受け、これにより搬送姿勢が良好となって、搬送が円滑にされ、脱粒も防止できる。特に、搬送ガイド33の起立板35は上部に至るに従い穂先側搬送装置13に近くなるように傾斜させているから、穀稈の穂先側を確実に案内でき、穂先の搬送姿勢を良好にする。即ち、起立板35は傾斜させたことにより、搬送ラグ31が作用している穀稈に対しては離れて接触抵抗を増加させないので、搬送を円滑にして脱粒を防止し、一方、搬送ラグ31より離れている穀稈に対しては、起立板35の一部または全体が接触し、線接触のみならず面接触することにより確実に搬送ラグ31の作用域まで穀稈を寄せるので、搬送を確実にし、この場合の面接触も必要最小限とするので、脱粒の発生を最小限に防止する。 【0016】また、実施例の搬送ガイド33の起立板35の上端はケース30の上面より遥かに上方に突出させ、かつ、搬送ラグ31の上方に臨むかあるいは重合させているから、穀稈の穂先を穂先側搬送装置13側に確実に案内させることができ、搬送姿勢が良好になって、好適である。また、搬送ガイド33の横板部34は穂先側搬送装置13側が低く離れるに従い高くなるように傾斜させているから、横板部34上に藁屑等の異物が堆積するのを防止できる。しかして、搬送ガイド33は前記各穂先側搬送装置13の側部に位置させているから、各穂先側搬送装置13による搬送を良好にする。この場合、多条刈りに構成された刈取前処理装置5では複数の穂先側搬送装置13を並設しており、各穂先側搬送装置13の側部に設けるが、そこで、平面視搬送経路に合わせて複数の穂先側搬送装置13に対応する搬送ガイド33の一部を接続して一体的に形成しているから、配置およびその取付が容易になる。 【0017】しかして、株元側引継搬送装置16の始端部に対して扱深さ調節装置14の終端部は穀稈の稈身方向に遠近調節自在であるから、株元側センサおよび穂先側センサを有する扱深さセンサの信号により、扱深さ調節装置14の終端部位置を調節することにより穀稈の挟持位置を変更して、脱穀室に供給する穀稈の扱深さが略一定になるように調節する。しかして、畦際での刈取等の穀稈の穂先側を刈り取る高刈りでは、短穀稈識別センサが短穀稈の刈取搬送を検出すると、扱深さ調節装置14の終端を株元側引継搬送装置16に対して遠くして深扱き位置にし、次に、株元側引継搬送装置16の終端側をアクチュエータにより穀稈供給搬送装置15の始端部に対して稈身方向の離れる側(深扱き側)に移動させ、補助供給装置18は一層短穀稈の株元側を挟持搬送し、短穀稈の穂先を脱穀室に確実に供給する。この場合、株元側引継搬送装置16の引継搬送チエン20を案内するチエン案内部材21の下方には、引継搬送チエン20の下面側に位置して引継搬送チエン20の外れるのを防止する外れ防止体26を設け、外れ防止体26の始端部には引継搬送チエン20の移動方向に長い搬送穀稈の案内ガイド27を一体的に設けているから、穀稈は株元側引継搬送装置16の終端側に至ると案内ガイド27により穀稈供給搬送装置15へ案内され、引継が良好になり、案内ガイド27は外れ防止体26と一体的に固定しているので、部品点数を削減できる。また、軸形状の案内ガイド27を外れ防止体26に固定しているから、外れ防止体26の強度も向上し、外れ防止体26の板厚を薄くして軽量化できる。 【0018】しかして、案内ガイド27の近傍には、穀稈供給搬送装置側案内ガイド28を設けているから、案内ガイド27と相俟って、搬送穀稈を穀稈供給搬送装置15に確実に引き継げる。この場合、株元側引継搬送装置16に設けた案内ガイド27と、穀稈供給搬送装置15側に設けた穀稈供給搬送装置側案内ガイド28とに分割構成しているから、穀稈供給搬送装置15をオープンするように構成を採用しても、穀稈供給搬送装置側案内ガイド28は穀稈供給搬送装置15と共に移動するので、穀稈供給搬送装置15のオープンと干渉しない。したがって、穀稈供給搬送装置15を機体側よりオープンさせる構成を採用したとき、穀稈の案内作用を確保しつつ、オープン構成を簡素にでき、好適である。また、前記株元側引継搬送装置16の終端が穀稈供給搬送装置15に対して遠近移動し、これにより案内ガイド27も穀稈供給搬送装置15に対して遠近移動するが、穀稈供給搬送装置側案内ガイド28は穀稈供給搬送装置15側に設けられて位置不動であるから、案内ガイド27の移動によって案内が不安定になる事態を最小限にできる。 【0019】しかして、前記株元側搬送装置12のうち穀稈供給搬送装置15側の株元側搬送装置12b の終端は、チエン案内レール37およびステー39を軸38中心に回動させることにより、株元側搬送装置12b に隣接する株元側搬送装置12cと株元側搬送装置12aとの周辺をオープンするように構成し、このオープン機構をロックするロックレバー40を前記ステー39の扱深さ調節装置14側に設けている。このロックレバー40は側面視扱深さ調節装置14の方向に突き出せ、深扱き位置に変位した扱深さ調節装置14と側面視略並行に配置しているから、扱深さ調節装置14との干渉を防止しつつ、ロックレバー40の長さを可及的に長くして操作性を向上させている。即ち、ロックレバー40の長さを長くすることで、操作部分を回動中心より離して操作荷重を軽減するのである。この場合、ロックレバー40は単に回動操作するよりも固定部と一緒に握るようにすると、操作性を向上させるので、ロックレバー40の近傍に握り部材42を設け、握り部材42も握り部材42もロックレバー40と同様に配置して、扱深さ調節装置14との干渉を防止しつつ、ロックレバー40の長さを可及的に長くして操作性を向上させている。 【0020】しかして、刈刃11の伝動構成のうち、刈取前処理装置5の下部伝動筒部材45内に設けた伝動軸46に設けた刈刃用伝動部材47には、肉厚部51を設けているから、肉厚部51は、刈刃用伝動部材47の回転のときに発生する反力を打ち消してバランサーとして作用し、刈刃用伝動部材47の回転を円滑にさせる。この場合、刈刃用伝動部材47はその中心と伝動軸46との取付部分の偏心回転軸48の中心とを結ぶ線を基準に左右対称形状に形成すると共に、軸心方向に対する交差方向から見て前記取付部50に対して左右に略同じように膨出させて肉厚部51を形成しているから、刈刃用伝動部材47自身のバランスが良好になって、耐久性を向上させる。即ち、刈刃用伝動部材47自身のバランスが不良だと、伝動軸46の取付部分などに振動が発生するが、これを防止するので、耐久性を向上させる。しかして、本実施例の刈刃11は、刈刃フレーム56は低刈りのとき刈刃11の先端が低く、高刈りのときは刈刃11の先端が高くなるように切替え自在にしているので、ローラ53に対する刈刃ヘッド54の位置が変化するが、刈刃ヘッド54の係合溝55には上方に突き出るローラプレート57を設けているから、刈刃11の先端高さの変化に伴う刈刃ヘッド54の位置が変化しても、ローラプレート57はローラ53から外れるのを防止する。 【0021】しかして、図示は省略するが、脱穀装置3および刈取前処理装置5の各部には、摩擦抵抗を減少させるための注油ノズル60を複数箇所夫々設け、各注油ノズル60には給油ポンプ(図示省略)からの接続ホースを接続し、接続ホースによって構成する回路は、前記脱穀装置3に至るものと刈取前処理装置5に至るものとの2系統に形成し、容量の小さい給油ポンプの使用可能に構成し、前記回路を切り替える切替えバルブ61は刈取前処理装置5の上部であって操作部62の前側に配置しているから、刈取前処理装置5を上下させるだけで、切替えバルブ61の操作を行うことができ、操作性を向上させる。また、前記注油ノズル60のうち補助供給装置18の補助搬送チエン19に注油する注油ノズル60は、前記補助供給用アクチュエータ24を取付けるステーステー68に設け、非作用側を移動する補助搬送チエン19に注油するから、搬送穀稈に油が付着するのを防止できる。 【0022】 【効果】本発明は、刈刃11により切断した穀稈の株元を株元側搬送装置12により、穂先側は穂先側搬送装置13により夫々脱穀装置3に向けて搬送するように刈取前処理装置5を構成し、前記穂先側搬送装置13の搬送路の側部には下部側が穂先側搬送装置13より離れ上側に至るに従い穂先側搬送装置13に近づくように傾斜させた起立板35を有する搬送ガイド33を設けたコンバインの刈取部としたものであるから、下部側が穂先側搬送装置13より離れている搬送ガイド33は、搬送穀稈との接触抵抗を増加させないので、搬送姿勢を乱さず、上側に至るに従い穂先側搬送装置13に近づくように傾斜させているので、穂先側より搬送穀稈全体を穂先側搬送装置13に寄せて穂先側搬送装置13のラグを確実に作用させ、全体として、搬送姿勢を良好にして確実に搬送することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年6月15日(1999.6.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080470 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−354415(P2000−354415A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月26日(2000.12.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−168970 |
|