| 【発明の名称】 |
コンバインの刈取装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平田 修平
【氏名】衛藤 哲郎
【氏名】寺島 淳
【氏名】新福 勇一
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| 【要約】 |
【課題】普通形コンバインにおける掻込オーガによる刈取穀稈の掻込性を向上させる。
【解決手段】刈取穀稈を刈取部(18)略中央のフィーダハウス(21)入口まで横送りする穀稈掻込オーガ(24)を備えたコンバインの刈取装置において、掻込オーガ(24)のオーガドラム(49)外周に進退自在に掻込フィンガー(48)の先端側を案内支持させると共に、オーガドラム(49)内の偏心支持軸(57)に継手部材(60)を介しフィンガー(48)の基端を方向自在に支持させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取穀稈を刈取部略中央のフィーダハウス入口まで横送りする穀稈掻込オーガを備えたコンバインの刈取装置において、掻込オーガのオーガドラム外周に進退自在に掻込フィンガーの先端側を案内支持させると共に、オーガドラム内の偏心支持軸に継手部材を介しフィンガーの基端を方向自在に支持させたことを特徴とするコンバインの刈取装置。 【請求項2】 フィンガーの先端側をオーガドラム外側に臨ませるフィンガー案内部を継手部材に対し支持軸の軸方向にオフセットさせたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの刈取装置。 【請求項3】 オーガドラムの左右最外側に設けるフィンガーの案内部を継手部材に対し機体外側方向にオフセットさせたことを特徴とするコンバインの刈取装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は刈取部で刈取った穀稈全量を脱穀部に投入して脱穀するコンバインに関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】従来、フィンガーの基端を支持するフィンガー支持軸は、オーガドラム内で該ドラムの回転中心よりオフセットとした位置に設けられていて、ドラムが回転することによってドラムの外周面に対しフィンガー先端側が進退して、ドラム外周に突出するときのフィンガー先端によって刈取穀稈を掻込んでいる。そして通常フィンガーは支持軸を中心として左右方向に偏位させることのない前後方向に平面的(2次元)な運動軌跡で回動が行われるため、フィンガーの掻込時にあってはフィンガーが直接作用する左右巾(直径)分のみ掻込みが行われて、左右巾以外では刈取穀稈が有効に掻込まれず、特に掻込オーガの最外側部においては刈取穀稈が停滞し易く詰まりの原因となっていた。 【0003】 【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、刈取穀稈を刈取部略中央のフィーダハウス入口まで横送りする穀稈掻込オーガを備えたコンバインの刈取装置において、掻込オーガのオーガドラム外周に進退自在に掻込フィンガーの先端側を案内支持させると共に、オーガドラム内の偏心支持軸に継手部材を介しフィンガーの基端を方向自在に支持させて、オーガドラムの回転によってオーガドラム外周面に対しフィンガー先端を進退させるときには、継手部材を中心としてフィンガー先端側を左右方向にも移動可能とさせて、フィンガーを3次元の軌跡で運動させて刈取穀稈を停滞させることなく有効に掻込んで穀稈の詰まりを防止するものである。 【0004】また、フィンガーの先端側をオーガドラム外側に臨ませるフィンガー案内部を継手部材に対し支持軸の軸方向にオフセットさせて、オーガドラムの回転時には案内部によってフィンガーの先端側を進退且つ左右方向に移動案内させて、刈取穀稈を良好に掻込むものである。 【0005】さらに、オーガドラムの左右最外側に設けるフィンガーの案内部を継手部材に対し機体外側方向にオフセットさせて、特に停滞の起きやすい掻込オーガの最側部において、最側部のフィンガーによる穀稈掻込み時には刈取部中央方向への搬送力も穀稈に作用させて、刈取穀稈のスムーズな掻込みを促進させるものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2は同平面図、図3は同正面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)をトラックフレーム(3)を介して装備する機台、(4)は機体の進行方向に対し軸芯を直交させる大径及び小径2つのスクリュ形第1及び第2扱胴(5)(6)並びに揺動選別盤(7)などを備える脱穀部、(8)は脱穀部(4)上方に配備して揚穀筒(9)を介して取出す脱穀部(4)の穀粒を貯留する穀物タンク、(10)は穀物タンク(8)内の穀粒を取出す上部搬出オーガ、(11)は穀物タンク(8)の後方に配備してエンジン(12)を内設するエンジンルーム、(13)は運転席(14)及び操向ハンドル(15)などを運転台(16)に備えて脱穀部(4)の前部上方に配設する運転操作部、(17)は運転台(16)の左右両側に配備する左右の作業者乗降用ステップ、(18)は脱穀部(4)の下部前方に油圧刈取昇降シリンダ(19)を介し昇降可能に装備する刈取部である。 【0007】そして、前記刈取部(18)は、未刈り穀稈を取入れる刈取ヘッダー(20)と、該ヘッダー(20)の後部略中央に連結させて刈取穀稈を脱穀部(4)に送給するフィーダハウス(21)によって構成すると共に、未刈稈掻込リール(22)と、往復駆動型刈刃(23)と、掻込オーガ(24)とを前記刈取ヘッダー(20)に備え、前記フィーダハウス(21)を運転台(16)の下方で運転台(16)中央の運転席(14)より左側に偏位して配設させ、前記ヘッダー(20)に取込まれる刈取穀稈をフィーダハウス(21)に内設する供給コンベア(25)を介し脱穀部(4)前部左側のビータ(26)に送り込んで脱穀処理するように構成している。 【0008】さらに、左右方向に略水平に横架させる平行な四角パイプ形下フレーム(27)及び上フレーム(28)と、掻込オーガ(24)の左右両側を遮閉する左右側板(29)(29)を、刈取フレーム(30)によって一体的に固定して刈取ヘッダー(20)を形成すると共に、刈取ヘッダー(20)後面にドッキングフレーム(31)を介してフィーダハウス(21)前部を着脱自在に固定させ、刈取ヘッダー(20)とフィーダハウス(21)を分離自在に連結させ、刈取昇降シリンダ(19)などを介して供給入力軸(32)軸芯回りにフィーダハウス(21)前部を昇降自在に脱穀部(4)に取付けた後、フィーダハウス(21)に刈取ヘッダー(20)を取付けるように構成している。また、分草フレーム(33)を介して分草先頭(34)と分草本体(35)を一体固定した分草板(36)を前記側板(29)前側に固定させ、左側の側板(29)及び分草板(36)の機体外側部で前後方向に上下分草板(37)(38)を設けると共に、前後方向に延設させる左右リフトアーム(39)(39)前端部に未刈稈掻込リール(22)を回転自在に取付け、左右分草板(36)(36)間の穀稈を前記リール(22)によって後方の掻込オーガ(24)方向に搬送し乍ら穀稈株元側を刈刃(23)によって切断させ、刈取った穀稈を掻込オーガ(24)によって中央部に寄せ集め乍ら後方のフィーダハウス(21)前部に搬入させ、フィーダハウス(21)の供給コンベア(25)によって脱穀部(4)に刈取り穀稈全量を投入させ、穀粒をタンク(8)に収集し、藁屑を放出する脱穀作業を行わせるように構成している。 【0009】さらに、前記リフトアーム(39)前部を後端のリール昇降支点軸(40)回りに昇降させる油圧リール昇降シリンダ(41)と、上フレーム(28)に基端下部を取付けて先端上部に支点軸(40)を介してリフトアーム(39)後端部を回転自在に連結させる揺動アーム(42)と、揺動アーム(42)に揺動フレーム(43)を介して連結させる電動型油圧ユニット(44)の油圧揺動シリンダ(45)を設け、昇降シリンダ(41)制御によるリフトアーム(39)昇降動作によってリール(22)の高さ調節を行い、揺動シリンダ(45)制御による揺動アーム(42)前後回動によってリール(22)の前後方向位置調節を行うように構成している。 【0010】図5乃至図8に示す如く、前記掻込オーガ(24)は刈刃によって刈取った穀稈を左右側部から中央方向に寄せ集める左右スパイラ(46)(47)と、穀稈を掻込む或いは後方のフィーダハウス(21)に送り込む掻込フィンガー(48)とをドラム(49)外周に一体的に固定させ、前記ドラム(49)右端の側蓋(50)を駆動スプロケット(51)を有するドラム回転軸(52)に一体連結させると共に、ドラム(49)右端の側蓋(53)をベアリング(54)を介し左側板(29)の軸受板(55)に固定する支軸(56)に回転自在に支持させて、エンジン(12)からの出力をドラム回転軸(52)に伝えて掻込オーガ(24)を図8矢印方向に回転させるように構成している。 【0011】また、前記ドラム(49)内で回転軸(52)及び支軸(56)とはオフセットさせた位置に、掻込フィンガー(48)の支持軸(57)を設けるもので、左側板(29)側に固定配置する支軸(56)にアーム(58)を介し支持軸(57)右端を一体連結させて、回転軸(52)及び支軸(56)を中心として回転するドラム(49)に対しオフセット位置で支持軸(57)を静止保持させるように構成している。 【0012】そして前記支持軸(57)に各掻込フィンガー(48)の基端を回動自在に支持させると共に、ドラム(49)外周に開設するフィンガー孔(49a)のフィンガー案内部である嵌合キャップ(59)よりフィンガー(48)の先端をドラム(49)外側に突出させて、ドラム(49)を回転させるとき図8に示す如きフィンガー(48)のドラム(49)より前方側の突出長を大、また後方側の突出長を小とするような円軌跡(L)でフィンガー(48)を回転させるように構成している。 【0013】また、前記掻込オーガ(24)の左右最外側端に配置するフィンガー(48a)の基端を継手部材である自在継手(60)を介し支持軸(57)に方向自在に取付けると共に、該フィンガー(48a)の先端側を突出させるフィンガー孔(49a)を自在継手(60)の中心より外側に一定寸法(t)オフセットさせた位置に設けて、ドラム(49)の回転によってフィンガー(48a)が最大に突出する状態から最小となるまでの間に、フィンガー(48a)先端を中央方向に一定距離(K)横移動させる状態とさせ、フィンガー(48a)に3次元の運動軌跡を行わせて、このフィンガー(48a)での中央方向への穀稈搬送効果を高めて、掻込オーガ(24)外側における穀稈の停滞などを低減させて、穀稈の詰まりなどのないスムーズな掻込みを促進させるように構成している。なお、最外側端のフィンガー(48a)以外のフィンガー(48)にも自在継手(60)を用いても良い。 【0014】図9乃至図11に示す如く、前記運転席(14)の前方左側でサンバイザ(61)を支持する支柱(62)にモニター(63)を設けて、車速と前記掻込リール(22)のリール速度との画面表示をモニター(63)で行うもので、走行用ミッションケース(64)に設けて車速を検出する車速センサ(65)と、リール変速機構(66)の出力軸にチェン(67)を介し連動連結させるリール軸(68)の回転を検出するリール回転センサ(69)とを備え、これら各センサ(65)(69)をコントローラ(70)を介しモニター(63)に電気接続させて、稲や大豆などの刈取作業中車速に適正に対応させたリール速度に適整して作業を行うように構成している。 【0015】また、走行速度を変速操作する主変速レバー(71)と、前記掻込リール(22)のリール速度である変速機構(66)を変速操作するリール変速レバー(72)とに、適正な対応関係にある車速とリール速度の変速操作位置を同一番号で表示する銘板(73)(74)を設けて、各レバー(71)(72)を同一番号位置に操作するとき、その番号位置に応じた目標車速まで走行速度を増減速させると共に、その目標車速に最適のリール速度にリール(22)を回転制御するように構成している。 【0016】 【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、刈取穀稈を刈取部(18)略中央のフィーダハウス(21)入口まで横送りする穀稈掻込オーガ(24)を備えたコンバインの刈取装置において、掻込オーガ(24)のオーガドラム(49)外周に進退自在に掻込フィンガー(48)の先端側を案内支持させると共に、オーガドラム(49)内の偏心支持軸(57)に継手部材(60)を介しフィンガー(48)の基端を方向自在に支持させたものであるから、オーガドラム(49)の回転によってオーガドラム(49)外周面に対しフィンガー(48)先端を進退させるときには、継手部材(60)を中心としてフィンガー(48)先端側を左右方向にも移動可能とさせて、フィンガー(48)を3次元の軌跡で運動させて刈取穀稈を停滞させることなく有効に掻込んで穀稈の詰まりを防止することができるものである。 【0017】また、フィンガー(48)の先端側をオーガドラム(49)外側に臨ませるフィンガー案内部(59)を継手部材(60)に対し支持軸(57)の軸方向にオフセットさせたものであるから、オーガドラム(49)の回転時には案内部(59)によってフィンガー(48)の先端側を進退且つ左右方向に移動案内させて、刈取穀稈を良好に掻込むことができるものである。 【0018】さらに、オーガドラム(49)の左右最外側に設けるフィンガー(48a)の案内部(59)を継手部材(60)に対し機体外側方向にオフセットさせたものであるから、特に停滞の起きやすい掻込オーガ(24)の最側部において、最側部のフィンガー(48a)による穀稈掻込み時には刈取部中央方向への搬送力も穀稈に作用させて、刈取穀稈のスムーズな掻込みを促進させることができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月1日(1999.6.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062270 【弁理士】 【氏名又は名称】藤原 忠治
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| 【公開番号】 |
特開2000−342049(P2000−342049A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月12日(2000.12.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−153262 |
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