| 【発明の名称】 |
草刈機のサイドクラッチ機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 明広
【氏名】山崎 栄二
【氏名】保崎 元治
【氏名】原田 康弘
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| 【要約】 |
【課題】従来の草刈機は、ハンドルを振ることによって旋回していたので操作性が悪いものとなっていた。
【解決手段】エンジン11からの動力をミッションケース10を介して刈取部と左右一対の走行車輪17に伝え、ハンドル2に左右の走行車輪の駆動を断接するサイドクラッチレバー4を設ける草刈機であって、ミッションケース内に、前記サイドクラッチレバーにより作動するシフターフォーク28と、該シフターフォークの作動により移動され、走行車輪への動力を断接するシフター27と、ミッションケース側に設けられ、シフターに係合するロックピン29を設け、前記シフターを車輪への動力伝達位置と、車輪空転位置と、動力を切断してシフターをロックピンに係合した車輪固定位置とに、変更可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンからの動力をミッションケースを介して刈取部と左右一対の走行車輪に伝え、ハンドルに左右の走行車輪の駆動を断接するサイドクラッチレバーを設ける草刈機であって、ミッションケース内に、前記サイドクラッチレバーにより作動するシフターフォークと、該シフターフォークの作動により移動され、走行車輪への動力を断接するシフターと、ミッションケース側に設けられ、シフターに係合するロックピンを設け、前記シフターを車輪への動力伝達位置と、車輪空転位置と、動力を切断してシフターをロックピンに係合した車輪固定位置とに、変更可能としたことを特徴とする草刈機のサイドクラッチ機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、畦や農道等の草刈り作業を行う歩行型の草刈機に関するもので、特に、傾斜面の刈取作業に適した草刈機のサイドクラッチ機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より畦や農道等の草刈り作業を行うために歩行型の草刈機が各種提案されている。例えば、特開平10−150824号である。該技術は走行輪を有しているが、サイドクラッチ機構はなく、ハンドルを左右に振ることによって左右旋回が行われるようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術において、走行車輪にピン状のラグを突出して、傾斜地等でズリ落ちないようにしているのであるが、機体を旋回させる場合にハンドルを左右に振らなければならないので、操作性が悪く、特に、傾斜地では扱いにくいものであった。また、従来の歩行型農作業機に用いられているような、左右一対の駆動車輪を用い、機体旋回時にはサイドクラッチ機構を作動させて旋回内側車輪の駆動を停止し、旋回外側の車輪のみを駆動させることにより旋回を行っているが、この場合旋回内側の車輪は自由回転状態にあるため、傾斜面においては旋回しようとすると、機体が滑り落ちてしまうという問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】以上が本発明の解決する課題であり、次に課題を解決するための手段を説明する。即ち、エンジンからの動力をミッションケースを介して刈取部と左右一対の走行車輪に伝え、ハンドルに左右の走行車輪の駆動を断接するサイドクラッチレバーを設ける草刈機であって、ミッションケース内に、前記サイドクラッチレバーにより作動するシフターフォークと、該シフターフォークの作動により移動され、走行車輪への動力を断接するシフターと、ミッションケース側に設けられ、シフターに係合するロックピンを設け、前記シフターを車輪への動力伝達位置と、車輪空転位置と、動力を切断してシフターをロックピンに係合した車輪固定位置とに、変更可能としたものである。 【0005】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。図1は草刈機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は刈取部の正面図、図4は走行部の部分正面図一部断面図、図5は同じく部分平面図一部断面図、図6はミッションケース内のサイドクラッチ部の一部平面図、図7は当接板の側面図である。 【0006】まず、図1、図2、図3を用いて、草刈機1の全体概略構成について説明する。草刈機1の機体本体はミッションケース10上にエンジン11が配置され、該ミッションケース10は左右両側方に延出されている。ミッションケース10の左右中途部より下方に刈刃駆動軸12・12を突出して刈刃13・13をそれぞれ固定し、該刈刃13・13の上方及び側方を刈刃カバー14にて覆って刈取部を構成している。 【0007】また、ミッションケース10の両側に後述する走行ケース16・16を設けて、左右一対の走行車輪17L・17Rを支持している。そして、前記ミッションケース10の左右中央より後方にハンドル基部23が突出され、該ハンドル基部23上に伸縮可能なハンドル2が上下回動可能、且つ、左右回動可能に取り付けられる。該ハンドル2の後部に操作部3を設け、該操作部3にサイドクラッチレバー4L・4Rやハンドル上下回動レバー5やハンドル伸縮レバー6やアクセルグリップ7等の操作レバーを配置している。 【0008】このようにして、前記エンジン11の出力軸がミッションケース10内に挿入されて、ミッションケース10内で変速されて、刈刃13・13及び車輪17L・17Rが駆動される構成とし、また、ミッションケース10内には操向手段として後述するサイドクラッチを内装し、サイドクラッチレバー4L・4Rの操作で動力を断接して左右操向できるようにしている。 【0009】また、前記ミッションケース10の左右両側前部に尾輪ロック機構20・20が設けられ、該尾輪ロック機構20よりアーム21・21が左右回動可能に前方へ突出され、該アーム21・21前端にキャスター式の尾輪22・22が装着されている。こうして、作業時には尾輪22を装着したアーム21を前方へ回動してロックし、移動時にはアーム21を後方へ回動して移動を容易としている。 【0010】次に図4、図5より走行駆動部の構成を詳述する。前記ミッションケース10の両側にパイプ状の車軸ケース15・15を形成し、該車軸ケース15・15の外側に走行ケース16・16の上部を固設し、該走行ケース16・16を後下方へ突出している。該走行ケース16・16の下部に左右それぞれ車軸19L・19Rを横架し、該車軸19L・19Rの外側にはスプロケット90を固設し、前記車軸ケース15・15に軸支した左右の伝動軸24L・24Rよりスプロケット91、チェーン92をチェーン等を介して動力を伝達できるようにしている。 【0011】前記車軸19L・19R上にそれぞれパイプ状の車輪17L・17Rを固設し、該車輪17L・17Rにはピン状のラグ17a・17a・・・が半径方向に多数突出されている。該車軸19L・19Rの内側端は車輪受18によって回転自在に支持され、該車輪受18の上端はミッションケース10下面に固定されている。 【0012】次に本発明のサイドクラッチ機構について、図6、図7より説明する。前記エンジン11からの動力は減速後に入力ギヤ25に伝えられ、該入力ギヤ25の両側には入力スプライン軸26・26が一体的に突設され、軸受を介してミッションケース10に回転自在に支持され、該入力スプライン軸26・26は前記伝動軸24L・24Rの内側に形成したスプライン部24La・24Raと同径・同形状として、突き合わせている。 【0013】該スプライン部24La・24Ra及び入力スプライン軸26・26上にシフター27L・27Rが左右摺動自在にスプライン嵌合され、該シフター27L・27Rの外側には円板状の当接板27aL・27Raが形成され、シフターフォーク28L・28Rとそれぞれ当接するように配設されている。また、前記当接板27aL・27Raの外周には図7に示すように、適宜間隔をあけて嵌入凹部27bL・27Rbが形成され、本実施例では90度間隔を開けて4箇所位置している。一方、ミッションケース10の内部には前記嵌入凹部27bL・27Rbに向かってロックピン29・29・・・が突設され、該ロックピン29は嵌入凹部27bL・27Rbに挿入できる大きさとし、シフター27L・27Rが入力スプライン軸26・26から外れた後、嵌合できるように長さが設定されている。 【0014】また、前記スプライン部24La・24Ra上のシフター27L・27Rのボス部内にバネ38・38が配置され、シフター27L・27Rを内方向、つまり、入力スプライン軸26・26と嵌合する方向に付勢している。 【0015】そして、前記シフター28L・28Rはシフター軸39・39に固設され、該シフター軸39・39はミッションケース10に垂直方向に回転自在に支持され、該シフター軸39・39の上端はミッションケース10より上方に突設されて、図5に示すように、その上端にサイドクラッチアーム93・93が固設され、該サイドクラッチアーム93・93に図示しないワイヤーやロッド等を介して操作部3に設けたサイドクラッチレバー4L・4Rと接続されているのである。 【0016】このような構成において、サイドクラッチレバー4L・4Rを握らない状態では、バネ38・38の付勢力によって、シフター27L・27Rは入力スプライン軸26・26側に摺動してスプライン部24La・24Raにもスプライン嵌合し、車輪17L・17Rへの動力伝達位置となり、入力ギヤ25からシフター27L・27Rを介して左右の伝動軸24L・24Rに動力を伝えて、左右の走行車輪17L・17Rを同時に駆動し、直進走行ができるのである。 【0017】サイドクラッチレバー4L・4Rを半クラッチの如く少し握った状態では、車輪空転位置となり、ワイヤー等を介してシフター軸39・39、シフターフォーク28L・28Rが回動されて、バネ38・38の付勢力に抗してシフター27L・27Rは外側へ摺動されて、シフター27L・27Rは入力スプライン軸26・26から外れ、動力の伝達が行われなくなり、車輪17L・17Rはフリーとなり、自由回転するようになる。 【0018】そして、サイドクラッチレバー4L・4Rのいずれか一方を更に握った状態では、車輪固定位置、シフターフォーク28が更に回動されて、シフター27L(27R)の当接板27aL(27Ra)に設けた嵌入凹部27bL(27Rb)がロックピン29に嵌合し、シフター27L(27R)は回動不能となり、該シフター27L(27R)にスプライン嵌合された伝動軸24L(24R)も回転することができずロックされ、操作した側の車輪17L(17R)がロックされることになるのである。 【0019】以上のような構成において、平坦での草刈作業や移動時において、直進走行からサイドクラッチレバー4L・4Rの何れか一方を、半クラッチ状に握ると、一方側の車輪を中心に、他方の車輪の駆動によって旋回できる。また、両方のサイドクラッチレバー4L・4Rを半クラッチ状に握ると、両方の車輪17L・17Rが空転して、エンジン11が故障した場合や進行方向の位置ズレの修正等において、草刈機を容易に移動させることができる。そして、傾斜地の作業において、直進走行からサイドクラッチレバー4L・4Rの何れか一方を、いっぱい握ると、一方側の車輪がロックされて傾斜に沿って回転して下っていくことがなく、この側の車輪を中心に、他方の車輪の駆動によって旋回できるのである。 【0020】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、以下のような効果を奏ずるものである。即ち、エンジンからの動力をミッションケースを介して刈取部と左右一対の走行車輪に伝え、ハンドルに左右の走行車輪の駆動を断接するサイドクラッチレバーを設ける草刈機であって、ミッションケース内に、前記サイドクラッチレバーにより作動するシフターフォークと、該シフターフォークの作動により移動され、走行車輪への動力を断接するシフターと、ミッションケース側に設けられ、シフターに係合するロックピンを設け、前記シフターを車輪への動力伝達位置と、車輪空転位置と、動力を切断してシフターをロックピンに係合した車輪固定位置とに、変更可能としたので、傾斜面での旋回時に、サイドクラッチレバーを操作して、片側車輪をロックすることにより、斜面から滑り落ちることを防ぐことができ、傾斜面での往復刈り作業において、機体の旋回操作を効率よく行うことができる。また、サイドクラッチレバーの両方をわずかに握って車輪空転位置とすることによって、その場旋回が容易にできるようになり、また、エンジン等が故障した場合に、容易に移動することができ、作業や走行等目的に合わせて、容易に操作できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000198330 【氏名又は名称】石川島芝浦機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月4日(1999.6.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−342048(P2000−342048A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月12日(2000.12.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−157886 |
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