トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 作業車両におけるタンクの回動機構
【発明者】 【氏名】大島 和夫

【氏名】石川 昌範

【氏名】横井 茂

【要約】 【課題】より大きいタンクの回動角度をとり、タンクから容易に処理部を排出せしめる作業車両におけるタンクの回動機構を提供することを課題としている。

【解決手段】端部が互いに回動自在に軸支され、他端がタンク12の回動支点軸18側及びタンク12側に回動自在に軸支された2つのアームD,Eと、該アームD,Eの連結点を機体側方に移動させる伸縮端が軸支された伸縮作動可能なアクチュエータ8とからタンク12の回動作動部を構成し、タンク12の支持姿勢を処理物の収納状態である処理物収納姿勢Sと、上記回動によりタンク12から処理物を排出せしめる排出姿勢Oとに切り換え可能とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体(1)に支持装置(13)を介して処理物を収容するタンク(12)を支持せしめ、タンク(12)の支持姿勢を処理物の収納状態である処理物収納姿勢(S)と、回動によりタンク(12)から処理物を排出せしめる排出姿勢(O)とに切り換え可能に上記支持装置(13)を構成した作業車両において、端部が互いに回動自在に軸支され、他端がタンク(12)の回動支点軸(18)側及びタンク(12)側に回動自在に軸支された2つのアーム(D),(E)と、該アーム(D),(E)の連結点に伸縮端が軸支された伸縮作動可能なアクチュエータ(8)とから支持装置(13)におけるタンク(12)の回動作動部を構成し、該回動作動部がアクチュエータ(8)の作動により、両アーム(D),(E)の連結点を機体側方に移動させることでタンク(12)を回動させて処理物排出せしめる構造である作業車両におけるタンクの回動機構。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は所定の処理を施された処理物を収容するタンクを備えた作業車両におけるタンクの回動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来被処理物に対して所定の処理を行うとともに、該処理物をタンク内に収納する作業車両として、例えば圃場に残るタバコの残幹を掘り起こすとともに、この掘り起こされた残幹を切断して、走行機体側に設けられたタンクに収納する残幹処理機が知られている。そして一般的に該残幹処理機はタンクを残幹の処理作業中(残幹を掘り起こして切断する作業中)に残幹を収納する収納姿勢と、上記残幹の処理作業終了後に、タンク内の切断残幹を排出せしめる排出姿勢とに姿勢切換え可能に支持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方上記タンクにおける切断残幹の排出口は収納姿勢のタンクの上方に配置されており、これによりタンクの排出姿勢は収納姿勢にあるタンクを、排出口が下方を向くように回動させた姿勢となっており、つまりタンクの排出により内収されている切断残幹は自重により排出口から機体側方に排出せしめられる。
【0004】このため切断残幹の排出効率を高くするため、タンクの回動角度をより大きく取る必要があるが、通常タンクは1つの回動支点に回動自在に支持されており、タンク側に軸支されたアームを突出操作せしめることで、回動される構造となっているため、より大きな回動角度を得るためには、より長いアームが必要となり、回動機構が大型化するという欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための作業車両におけるタンクの回動機構は、走行機体1に支持装置13を介して処理物を収容するタンク12を支持せしめ、タンク12の支持姿勢を処理物の収納状態である処理物収納姿勢Sと、回動によりタンク12から処理物を排出せしめる排出姿勢Oとに切り換え可能に上記支持装置13を構成した作業車両において、端部が互いに回動自在に軸支され、他端がタンク12の回動支点軸18側及びタンク12側に回動自在に軸支された2つのアームD,Eと、該アームD,Eの連結点に伸縮端が軸支された伸縮作動可能なアクチュエータ8とから支持装置13におけるタンク12の回動作動部を構成し、該回動作動部がアクチュエータ8の作動により、両アームD,Eの連結点を機体側方に移動させることでタンク12を回動させて処理物排出せしめる構造であることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1はたばこ等の残幹を掘り起こして切断処理を行う作業車両である残幹処理機の側面図であり、走行機体1はコンバイン用のものを刈取部及び脱穀部等を取り外した状態で兼用利用したものである。そして左右のクローラ走行装置2に、平面視方形状に枠組みした機体フレーム(機台)3が支持されており、該機体フレーム3の右側前方に運転席4が、左側前方には前処理部6が各設けられている。
【0007】このとき上記前処理部6は機体1側に昇降調節可能に装着されており、機体1の走行に伴い圃場に残るたばこ等の残幹を掘り起こすが、さらに前処理部6の後方には、誘導部及びカッター部等からなる残幹処理部5が設置されており、前処理部6により掘り起こされた残幹が案内されて切断されるように構成されている。
【0008】そして上記残幹処理部5の右側で運転席4の背後には、残幹処理部5で切断処理された残幹(以下切断残幹という)を収容するタンクであるホッパ(収容部)12が配置されており、つまり残幹処理部5で処理(切断)された処理物(切断残幹)は、上記ホッパ12内に案内されて収容されるように構成されている。なおホッパ12は後述するように支持機構13を介して機体1の右側方への回動を許容する状態で機体1側に支持されている。
【0009】これによりホッパ12を機体1の右側方に回動させることで、機体1の右側方に内部の切断残幹を排出せしめることができるように構成されており、つまり本発明の残幹処理機は従来同様に圃場に残るたばこ等の残幹を掘り起こして切断し、ホッパ12内に収容できるとともに、機体1の右側方(以下本実施形態においては排出側側方と称する)に排出せしめることができ、トラック10等の切断残幹の搬送車等を排出位置に配置することで、切断残幹をトラック10等に容易に移動させることができるように構成されている。
【0010】次に、上記ホッパ12の構造及びその回動支持構成(支持機構13)等について説明する。図1〜図3に示されるようにホッパ12は、前壁12b,後壁12c及び左壁12d,右壁12e並びに底壁12gによって上方が開口した排出口12aとなる角箱タンク状の容器に形成されており、図4に示されるように右壁12eは背面視における略中央部分から、背面視における中心側にα°屈曲傾斜せしめられており、また底壁12gは左壁12d側が上方に向くようにβ°屈曲傾斜せしめられている。
【0011】なお上記前壁12bには上端部に切断残幹の運転席4側への飛散を防止する飛散防止壁16をステー17及び蝶番17aによって角度調節自在に設け、切断残幹の収容作業時には内向きの適正角度に調節支持し切断残幹の舞い上がりを防止して良好な収容を行うように構成されている。
【0012】そして後壁12c及び前壁12bの外側上方寄りには支点軸18が突設されているとともに、該支点軸18を介してホッパ12と機体フレーム3側との間にリンク機構19が介設されており、ホッパ12は上記リンク機構19を介して走行機体1側に支持されているが、上記リンク機構19は2つの油圧シリンダ7,8により後述するように作動せしめられ、ホッパ12を切断残幹を収納する収納姿勢Sと排出姿勢Oとに姿勢切り換えすることが可能となっている。
【0013】つまり前述の支持装置13は、ホッパ12の前後側に設けられた2つのリンク機構19と、該リンク機構19を作動せしめる2つの油圧シリンダ7,8等により構成されており、次に上記支持装置13の構造及び作動について詳細に説明する。
【0014】上記リンク機構19は一端が前述の支点軸18に回動自在に軸支されたメインアーム21と、該メインアーム21の2叉状に分岐せしめられた他端における、一方の端部と走行機体1に回動自在に支持された前後方向のロッド22とを連結するアームA、及びメインアーム21の分岐端部の他端と走行機体1側とを連結するアームB等から構成されており、ロッド22の前端部及び後端部に、前壁12b側のアームA及び後壁12c側のアームAの端部が各一体回動するように連結されている。
【0015】これにより両リンク機構19はロッド22を介して同一姿勢で同期作動せしめられる。一方後壁12c側のリンク機構19のメインアーム21における支点軸18の近傍にはアームDの一端が回動自在に軸支されているが、該アームDの他端には、一端が後壁12cにおける支点軸18の上方側に突設された操作軸23に回動自在に軸支されたアームEの他端が連結されており、つまり直列に連結されたアームD,アームEを介してメインアーム21と操作軸23とが連結されて、以上のように両リンク機構19が構成されている。
【0016】そして上記アームDとアームEとの連結点とメインアーム21との間に前述の一方の油圧シリンダ8が、また後壁12c側のリンク機構19のアームAと走行機体1側との間に他方の油圧シリンダ7が各介設されて以上のように支持装置13が構成されており、これによりホッパ12は、油圧シリンダ7の伸縮作動によりリンク機構19(メインリンク21及びリンクA,B)を介して昇降するとともに、油圧シリンダ8の作動によりリンク機構19(アームD,E)を介して回動せしめられる。
【0017】なお支持装置13(リンク機構19)は図2に示されるように両油圧シリンダ7,8が縮作動せしめられた状態でホッパ12が収納姿勢Sとなり、図3に示されるように両油圧シリンダ7,8が伸び作動せしめられることでホッパ12が排出姿勢Oになるように設定されている。また両油圧シリンダ7,8はそれぞれ独立した切り換えバルブを備えており、各切り換えバルブを操作することで、油圧シリンダ7又は油圧シリンダ8を独立して作動させることができるように構成されている。
【0018】すなわち図1に示されるように、運転席4の後方且つ側方側のホッパ回動支点中心線上付近であって、運転席4に座った作業者から容易に手が届く位置に、ホッパ昇降用(油圧シリンダ7の操作用)の昇降操作レバー26と、ホッパ回動用(油圧シリンダ8の操作用)の排出操作レバー27とが備えられており、作業者が上記2つの操作レバー26、27を独立して操作することでホッパ12の昇降及び回動を各独立して操作することができる。
【0019】なお上記両操作レバー26、27は走行機体1における前述の位置に配置されているため、作業者が容易に操作することができ、作業性(操作性)は比較的高いが、さらに両操作レバー26、27が運転席4の後方のホッパ回動支点中心線上付近に配置されているため、作業者がホッパ12の動きをより容易に視認することができ、ホッパ12の誤動作等を防止することができるように構成されている。
【0020】そして支持装置13によりホッパ12を収納姿勢Sで支持せしめた状態(両油圧シリンダ7,8を縮作動させた状態)から昇降操作レバー26の操作により油圧シリンダ7を伸び作動させると、リンク機構19が前述のようにメインリンク21とアームA,B及び走行機体1(機体フレーム3)とにより平行リンクとして構成されているため、ホッパ12は収納姿勢Sより上方側における機体側方側(排出側側方)に平行移動せしめられ、排出姿勢Oと収納姿勢Sの中間位置で、機体1の排出側側方(外側方)における上方に平行移動せしめられた排出準備姿勢Rをとる。
【0021】その後支持装置13によりホッパ12を上記排出準備姿勢Rに支持した状態から油圧シリンダ8を伸び作動せしめることで、操作軸23が支点軸18の上方に位置しているため、両アームD,Eを介してホッパ12は排出準備姿勢Rから機体1の排出側側方で排出口12aが下方を向くように回動せしめられて排出姿勢Oをとり、下方(排出側側方)への切断残幹の排出が可能となる。
【0022】なおホッパ12の底壁12g及び右壁12eが前述のように傾斜せしめられているため、図5に示されるようにホッパ12が排出姿勢Oをとると、ホッパ12内において切断残幹Zは排出口12aに対してより高い位置に配置され、これにより切断残幹Zは自重により容易に排出せしめられる。
【0023】このときホッパ12の回動が2つのアームD,Eにより行われ、油圧シリンダ8の伸び作動により両アームD,Eのなす角が変更せしめられるため、ホッパ12は収納姿勢Sを基準としてより大きな角度の回動(本実施形態では約135°)が行われ、アームD,Eの連結点が支点軸18の外側に位置し、ホッパ12の重心が支点軸18の外側に移動する。このため重心の移動時にホッパ12に振動が発生し、該振動によりホッパ12内の切断残幹の排出が促され、より容易に切断残幹を排出せしめることができるようにも構成されている。
【0024】これにより油圧シリンダ8のストロークを必要以上に長くすること無く、ホッパ12の回動角度を大きくとることができ、ホッパ12内の切断残幹の排出作業がより容易になる他、支持機構13における回動機構を油圧シリンダ8,アームD,E等によりコンパクトに構成することができ、リンク機構19(支持機構13)を省スペースで構成することができる。
【0025】なお支持機構13における前後のリンク機構19はロッド22を介して連結されており、前後一体となっているため、ホッパ12の支持が安定するとともに、安定して昇降及び回動させることができ、ホッパ12の姿勢切り換え動作は安定している。また両アームAはホッパ12の前後両側においてホッパ12の下部部分に位置しており、ホッパ12の下部部分のエッジがアームAにより保護され、該エッジと他の部分との接当が防止されている。
【0026】そして機体1の排出側側方における、排出姿勢Oとなったホッパ12の排出口12aの下方位置(排出位置)にトラック10等の切断残幹搬送車両等を配置することで、ホッパ12内の切断残幹を容易にトラック10に移動させることができるが、ホッパ12は収納姿勢Sよりも機体1の排出側側方にスライド移動した排出準備姿勢Rを介し、排出準備姿勢Rの状態から回動せしめられて排出姿勢Oに切り換えられるため、切断残幹の排出位置(排出口12aの位置)は機体1の排出側側方における機体1からより離れた位置となる。
【0027】このため上記トラック10は、走行機体1の排出側側方における比較的機体1から離れた場所で、切断残幹を積み込むことができ、トラック10と走行機体1とを必要以上に近接せしめる必要が無く、より容易に切断残幹をトラックに移動させることができる。またホッパ12の回動時に機体1等の他の部分への接当部が少なくなり、機体1全体を比較的コンパクトな構成とすることが可能となっている。
【0028】なお走行機体1における排出側には、機体フレーム3側に取り付けられてマーカ31が設けられており、該マーカ31を基準(目印)にトラック10を走行機体1の側方に位置させることで、排出位置にトラック10を容易に配置することができ、切断残幹の積み込み作業を容易に行うことができるが、このとき上記マーカ31は前後方向に折畳み回動自在に支持されており、万が一トラックがマーカ31と接当した場合に、マーカ31が折り畳まれ、マーカ31等を破損することは無い。
【0029】また上記構造によりホッパ12を収納姿勢Sから排出準備姿勢Rを介さず(油圧シリンダ7を作動させず)、回動作動させる(油圧シリンダ8を作動させる)ことでも、切断残幹の排出作業を行うことができるが、上記リンク機構19は正面又は背面視において概ねホッパ12の前後壁12b,12c内に配置収納されており、ホッパ12の作動時にリンク機構19のホッパ12側からの突出が少なくなるように設定されている。
【0030】このため前述の排出準備姿勢Rや排出姿勢Oへの姿勢変化時、あるいは上記のように収納姿勢Sからホッパ12を回動させて切断残幹を排出する場合等において、リンク機構19がホッパ12の回動及び昇降等の作動の妨げになることは無く、切断残幹の排出の作業性や安定性が比較的高く、また支持装置13等の軽量化及びコンパクト化が実現されている。
【0031】一方機体1における排出側側方には、接地して機体1を支持する支持部36が機体フレーム3に支持されて取り付けられており、これにより機体1の排出側側方への傾斜を該支持部36により受け、機体1の傾斜等が防止されるように構成されている。
【0032】つまり前述のようにホッパ12を排出姿勢Oに切り換える際に、ホッパ12が収納姿勢Sから排出準備姿勢R、排出姿勢Oと姿勢変化するに伴い、前述のホッパ12の移動により機体1の重心が機体1の排出側側方に移動し、機体1の重量バランスが悪化し、機体1を排出側側方側に倒伏させようとする力が大きくなるが、支持部36が機体1を支持するため、機体1は安定して支持され、安定した作業を行うことができる。
【0033】次に上記支持部36の構造について説明する。該支持部36は、一端が機体フレーム3側に回動自在に軸支されたロッド37,該ロッド37の先端(自由端)に軸支された接地部38,ロッド37と接地部38との連結点と、機体フレーム3側との間に介設された油圧シリンダ9等から構成され、油圧シリンダ9の伸縮により接地部38が機体1下方に突出し、機体1を支持する作用姿勢Xと、ロッド37が側面視で機体フレーム3に沿い接地部38が機体1の下方に突出しない収納姿勢Yとに切り換え可能に構成されている。
【0034】つまり図1に示されるようにロッド37における先端側に油圧シリンダ9の伸縮端が連結されており、該油圧シリンダ9は縮状態においてロッド37が機体フレーム3に沿い支持部36が収納姿勢Yをとるように設定されている。そしてこれにより油圧シリンダ9を縮状態から伸び作動させることで、ロッド37は基端部を中心に揺動されて、機体1下方に突出し、支持部36が作用姿勢Xをとる。
【0035】一方図6に示されるように上記油圧シリンダ9は前述の支持装置13における油圧シリンダ7と同一のバルブVに並列(パラレル)に接続され、同一の駆動系に接続されており、これによりホッパ12を上昇させる(収納姿勢Sから排出準備姿勢Rに切り換える)べく油圧シリンダ7を伸び作動せしめることで、油圧シリンダ9も伸び作動せしめられ、つまり昇降操作レバー26の操作によりホッパ12を上昇させる(排出準備姿勢Rに姿勢切り換えする)際に、支持部36が自動的に作用姿勢Xをとるように設定されている。
【0036】このとき油圧シリンダ9はロッド37と接地部38を下方に揺動させるが、油圧シリンダ7はホッパ12を上方に移動させるため、両シリンダ7,9の伸び作動時において、油圧シリンダ7にかかる負荷は、油圧シリンダ9にかかる負荷に比較して大きい。このため油圧シリンダ7は油圧シリンダ9に比較して伸び作動が遅れ、結局ホッパ12が排出準備姿勢Rとなる前に支持部13の方が先に作用姿勢Xとなる。
【0037】つまり走行機体1が支持部13により支持された状態でホッパ12が排出準備姿勢Rに切り換えられ、このためホッパ12の移動により機体1の重心が排出側側方側に変化しても、支持部13により機体1は安定して支持せしめられ、機体1の転倒等が防止され、安定した切断残幹の排出作業が行われる。なおホッパ12は油圧シリンダ8により排出姿勢Oに切り換えられるが、この場合も既に走行機体1が支持部36により支持されているため、機体1の安定支持状態でホッパ12が回動せしめられる。
【0038】一方ホッパ12を収納姿勢Sに切り換えるべく油圧シリンダ7を縮作動させると、油圧シリンダ9も自動的に縮作動せしめられ、これによりホッパ12の姿勢変化に伴い支持部36が自動的に収納姿勢Yに姿勢変化せしめられ、つまりホッパ12の作動に伴い支持部36が自動的に姿勢変化せしめられる。なお油圧シリンダ9は伸び状態が油圧により保持され、すなわち支持部36の作用姿勢が油圧により保持される。
【0039】このため支持部36の耐圧が油圧により向上せしめられ、支持部36は機体1の支持を安定して行うことができ、つまり油圧シリンダ9は支持部36の姿勢切り換え用以外に、支持部36の補強(耐圧増加)用となり、これにより支持部36は比較的簡単な構造で、より高い高い耐圧が得られる構造となっており、コスト的にも有利な構造となっている。
【0040】また支持部36がホッパ12の移動(姿勢変更)に伴い自動的に作動するため、ホッパ12の姿勢変更時に支持部13の作動がより確実に行われ、支持部13の作動の操作ミス等が防止され、支持部13の動作ミス等が防止されている。
【0041】なお支持部36を設けずに、ホッパ12を排出準備姿勢R又は排出姿勢Oに切り換える際に、クローラ走行装置2による機体フレーム3の支持状態(左右の支持高さ)を変更すること等により、走行機体1を排出側の逆側が下がるように傾斜せしめても、ホッパ12の傾斜による機体1の重心移動を吸収することができ、排出時の機体1のバランスが安定する。これにより支持部36等を設けること無く、排出時の機体1を安定させ、安定した作業を行わせることができる。
【0042】またクローラ走行装置2による機体フレーム3の支持状態の変更は、コンバイン等で行われている技術であり、本実施形態においては図面及び詳細な動作については割愛する。
【0043】
【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造によると、タンクの回動作動部が2つのアームと、該アームを作動せしめるアクチュエータから構成されているため、より短いアームの組み合わせで、アクチュエータのストロークを必要以上に長く取ることなく、タンクの回動角度をより大きくすることができ、タンク内の処理物の排出作業が容易になるだけでなく、タンクの回動動作が安定するという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成11年6月3日(1999.6.3)
【代理人】 【識別番号】100081673
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 誠
【公開番号】 特開2000−342038(P2000−342038A)
【公開日】 平成12年12月12日(2000.12.12)
【出願番号】 特願平11−155923