| 【発明の名称】 |
茎葉処理機における掻込み装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】桑原 穣
【氏名】黒田 智之
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| 【要約】 |
【課題】茎葉をスムースに取り込む。茎葉の詰まりを少なくする。メンテナンス性を向上させる。
【解決手段】地下茎作物の根部を畝中に留め置いて、茎葉部を掻込み装置8で掻き込み、挟扼装置9で挟扼して後上方に移送する茎葉処理部7と、茎葉処理部の終端部に設けられ移送されてきた茎葉部を一定量集収して地上に放出する集収放出装置10とを具備する歩行型茎葉処理機において、掻込み装置8を機枠1から着脱可能とする。そのため、挟扼装置9の従動軸と連動する掻込装置駆動軸24に掻込み装置の受動軸74を着脱可能とする。掻込み装置8の支持枠70の下方に延出させた支持腕73を付設し、支持腕を機枠1に着脱可能に装着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 畝に植立中の地下茎作物の根部を畝中に留め置いて茎葉部を掻込み装置により掻き込み、挟扼装置により挟扼して後上方に移送する茎葉処理部と、茎葉処理部の終端部に設けられ茎葉処理部により移送されてきた茎葉部を一定量集収して地上に放出する集収放出装置とを具備する歩行型茎葉処理機において、上記掻込み装置を機枠本体から着脱可能とすることを特徴とする茎葉処理機における掻込み装置。 【請求項2】 上記挟扼装置を構成する挟扼ベルトの従動軸に上記掻込み装置の受動軸を着脱可能とすることを特徴とする請求項1記載の茎葉処理機における掻込み装置。 【請求項3】 上記掻込み装置の支持枠に、下方に延出させた支持腕を付設し、該支持腕を茎葉処理機の機枠に着脱可能に装着したことを特徴とする請求項1又は2記載の茎葉処理機における掻込み装置。 【請求項4】 掻込み装置の支持枠を、掻込みベルト及び該掻込みベルト駆動部の上面を覆うカバーとして兼用させることを特徴とする請求項1〜3記載のいずれかの茎葉処理機における掻込み装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、茎葉処理機における掻込み装置に関する。 【0002】 【従来の技術】じゃがいも等の地下茎作物を収穫する場合に、その茎葉部を前低後高状に配置し平面回転する左右1対の突起チエン付き搬送ベルトで挟持させながら抜茎・搬送する方法は、例えば、本出願人が特願平9−163380号において提案している技術に開示されている。この先願にかかる技術は、倒伏稈等茎葉を円滑に取り込むために、搬送ベルトに先行して掻込み装置を設けている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、掻込み装置においては、畝に植立中の地下茎作物の茎葉部の形状・姿勢が一定しないこと等で、掻込み装置のベルト、フレーム、カバー等の隙間に茎葉が詰まり易いという問題があり、さらに、メンテナンスが速やかにできないという不具合があった。本発明は、上記従来の問題点を解決すべく発明されたもので、茎葉処理機において、茎葉をスムースに取り込むと共に、茎葉の詰まりを少なくし、メンテナンス性を向上させることを課題とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の茎葉処理機における掻込み装置は、畝に植立中の地下茎作物の根部を畝中に留め置いて茎葉部を掻込み装置で掻き込み、挟扼装置で挟扼して後上方に移送する茎葉処理部と、茎葉処理部の終端部に設けられ茎葉処理部で移送されてきた茎葉部を一定量集収して地上に放出する集収放出装置とを具備する歩行型茎葉処理機において、上記掻込み装置を機枠本体から着脱可能とすることを特徴とする。請求項2記載の茎葉処理機における掻込み装置は、上記手段に加えて、上記挟扼装置を構成するベルトの従動軸に上記掻込み装置の受動軸を着脱可能とすることを特徴とする。 【0005】請求項3記載の茎葉処理機における掻込み装置は、上記請求項1又は2記載の手段に加えて、上記掻込み装置の支持枠に、下方に延出させた支持腕を付設し、該支持腕を茎葉処理機の機枠に着脱可能に装着したことを特徴とする。請求項4記載の茎葉処理機における掻込み装置は、上記請求項1〜3記載のいずれかの手段に加えて、掻込み装置の支持枠を、掻込みベルト及び該掻込みベルト駆動部の上面を覆うカバーとして兼用させることをことを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の態様】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。まず、本発明に係る歩行型茎葉理機の概略構成を説明する。図2,3に示すように、機体の前下方に向けて突出して機枠1を形成し、該機体を構成する機枠1の後部にエンジン3、ミッション(変速機)4、車輪5およびハンドル6等を主要構成部分とする走行部2を設け、この走行部2前方の機枠1上に茎葉処理部7を搭載して形成する。 【0007】茎葉処理部7は、地下茎作物の畝上方の茎葉部を後方に掻き込む掻込み装置8と、その掻き込まれた茎葉部を前部で挟扼して後上方に向けて移送しつつ引抜き且つ、この引抜いた抜茎葉部をさらに後上方に移送する挟扼装置9とを前下部より後上方に向けて順に傾斜状に設ける。ミッション4には、出力軸としての作業部駆動軸19と走行部駆動軸21とを設け、作業部駆動軸19は、作業部ミッション20を介して挟扼装置9や掻込み装置8を駆動させ、走行部駆動軸21は車輪5,5を回転駆動させる。また、上記挟扼装置9の終端下方には、これによって搬送されて送出される抜茎葉部を集収し、一定量集収するごとに地上に放出できる集収放出装置10を配設する。 【0008】前記挟扼装置9の前部下方で、かつ、機枠1の中央部近傍両側のそれぞれに畝上面を転動する前輪ローラ16,16を配置し、各前輪ローラ16は機枠1もしくはこの連設部材に上下位置変更調節可能に取り付ける。これにより、茎葉処理部7と前輪ローラ16との上下方向の相対距離を変更調節して挟扼装置9の前端部を畝上面やや上方位置にすることで、掻込み装置8を作用させ畝上方の茎葉部の析れにくい根元近くを挟扼するようにできる。また、上記左右の前輪ローラ16のそれぞれの機体中央側には、芋押えガイド棒18が前輪ローラ16とともに上下・左右方向の位置が変更・固定自在に設けられている。 【0009】この前輪ローラ16は、挟扼装置9を始めとする茎葉処理部7の高さを調整するとともに、土中の根部を押さえて中に留め置く作用をするものである。又、エンジン3の動力は、ミッション4で減変速されて、両側の車輪5に伝達される他、挟扼奘置駆動軸22を介して挟扼奘置9、さらには掻込み装置8に伝達される。 【0010】本実施例の掻込み装置8は、基本枠体である支持枠70に回転可能に軸支された3つのプーリ71の外周部に、弾性材からなる放射状掻込用の突起72a・・付のベルト72,72を巻き付け、これらを回転させてじゃがいもの茎葉部を掻き上げて挟扼装置9の前端部に送り込むものである。 【0011】掻込み装置8は、図1,4に示すように、機体前後方向に長いカバーを兼用する支持枠70,70を左右に配置し、各支持枠70の下面の前後にプーリ71,71,71を配置し、これらのプーリ71に、弾性材からなるウェブ突起72a付無端ベルト72,72を巻掛ける。そして、一対のウェブ突起付の無端ベルト72,72のウェブ突起同士を隣接部分で噛合させる噛合部が同一方向に進行するようにして構成される。後方(且つ上方)のプーリ71は受動軸74に支持されており、前方(且つ下方)のプーリ71,71は、それぞれ従動軸77に支持されている。また、支持枠70の下面には、図1,4に示すように、下方に側面L型の支持腕73を固定する。 【0012】支持腕73の下端は、図4に示すように、折り曲げ且つこの折曲げ部に機枠取付部73aを形成し、該機枠取付部73aに穿設した長孔73bを介して機枠1に着脱可能に装着する。上記支持枠70は、隣接して配置する挟扼装置9の傾斜方向と略平行に傾斜して機枠1に取り付ける。なお、機枠取付部74aを機枠1に装着する手段としては、上記ボルト等を用いて、長孔73bを介して取り付ける固着手段でもよいが、できるだけ着脱が容易なように嵌合方式を採用してもよい。また、嵌合方式を採用するにしても、支持枠70の姿勢や位置設定が容易なように、機枠取付部73a表面に凹凸条を設けるとか、機枠取付部73aの断面形状を機枠1側の受け入れ形状と共に、4角形等の方形状にするとかの手段を採ることが望ましい。 【0013】各ベルト72を巻き付けるプーリ71は、支持枠70の後方に支持されている受動軸74及び支持枠70の前方に支持されている従動軸77,77に巻掛ける。受動軸74の下部には、嵌合穴74aを穿設し、該嵌合穴74aは掻込装置駆動軸24の頭部に嵌合する。該掻込装置駆動軸24は挟扼装置9の従動軸(図示せず)の回転と直接的に連動する。受動軸74を嵌合穴74aを介して掻込装置駆動軸24に連動させるには、着脱ボルト75により、受動軸74を掻込装置駆動軸24に固着すればよい。逆に取り外すには着脱ボルト75を抜き外し、受動軸74を掻込装置駆動軸24から分離すればよい。この受動軸74と掻込装置駆動軸24との連動により、掻込み装置8は駆動される。なお、着脱ボルト75上にはキャップ76が被嵌される。 【0014】一方、従動軸77は支持枠70に支持されるが、その位置は、支持枠70にボルト支持枠79を介して設けられている調整ボルト79aにより調整可能である。この調整により、各ウェブ突起付無端ベルト72のテンションが保持される。なお、支持枠70はその上面が支持枠カバー80となっており、換言すれば、支持枠70は、支持枠カバー80を兼用している。しかしながら、支持枠70と支持枠カバー80とを別部材としても良い。 【0015】挟扼奘置9の構成は、基本的に従来装置と変わるものではない。しかし、本実施例は、挟扼装置9が従来の挟扼装置9に付随して設けられていた茎葉搬送装置を兼ねるものであり、構成が全体として単純化されている。また、挟扼装置9を構成する挟扼ベルトの従動軸(図外)に、図1,2に示す上記掻込装置駆動軸24が実質的に一体に連結されている。換言すれば、挟扼装置9の作動に連動して、掻込み装置8も作動することになる。 【0016】次に実施例の作用を説明する。まず、畝に沿って植立された地下茎作物のじゃがいもは、前輪ローラ16の押さえや土の抵抗で畝中に留め置いて茎葉部のみを引抜く茎葉処理作業開始前に、植付け状況等を考慮して芋押えガイド棒18,18の相互間隔を固定ボルト36,36により適正間隔となるよう変更調節する。次いで、エンジン3を始動させて本機を畝に沿って前進させて行くと、地下茎作物の茎葉部が掻込み装置8によって後方に掻込まれる。即ち、作業部駆動軸19の回転により、挟扼装置9が駆動され、挟扼装置9の従動軸に連動している掻込装置駆動軸24から受動軸74が回転駆動され、掻込み装置8が作動する。 【0017】次いで、掻込み装置8の突起付無端ベルト72の前端部でその茎葉部の根元近くを挟椀し、挟扼装置9により後上方に向かって前傾姿勢で移送しつつ引き抜いて行く。そして、後上方に引抜かれた抜茎葉部は、後上方でさらに挟扼装置9に移送されて行き、この後端部から水平姿勢の集収放出装置10に漸次放出され、一定量集収されるごとにこの集収放出装置10のシヤッターを、手動或いは動力を用いて垂下姿勢に切り替えて地上に放出させ、再び集収姿勢に戻し、以下同様にして集収と放出とを繰返し行なって茎葉処理作業がなされて行くのである。 【0018】上記作業中において、掻込み装置8は畝面に接していることや茎葉が不均一な形状であることから、ベルト72、プーリ71等に茎葉が絡まりやすい。その場合は、キャップ76を取り外した上、着脱ボルト75を抜き取って、受動軸74と掻込装置駆動軸24との係合を解除したうえ、支持腕73を機枠1から取り外し、掻込み装置8全体を本体から分離させる。 【0019】なお、支持腕73に対して、支持枠70及び固定ボルト78を回転・固定可能に設けておくことにより、掻込み装置8を回転させるだけで清掃等を行うようにしてもよい。また、図4に示すように、ベルト72の回動軌跡に沿って、その一部に絡付き防止ブラシ81が配置している。上記実施例は、じゃがいもの茎葉処理機を例示したが、じゃがいもと近似する他の根菜類にも適用できることは言うまでもない。 【0020】 【発明の効果】本発明は上記構成により、下記の効果を奏する。 1.請求項1に記載の発明によれば、掻込み装置を本体部から着脱可能としたことで、掻込み装置に茎葉が詰まったときに迅速に対応することができ、メンテナンスも容易となった。 2.請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、挟扼装置を構成するベルトのプーリ軸部に掻込み装置の駆動軸部を着脱可能とすることで、構成が簡略化される。 【0021】3.請求項3に記載の発明によれば、上記1又は2項記載の効果に加えて、掻込み装置の支持枠に下方に延出させた支持腕を付設し、該支持腕を茎葉処理機の機体本体に着脱可能に装着したことで、簡単な構成で掻込み装置の着脱を簡単迅速に行うことができ、且つ、製造時の工程を少なくすることができる。 4.請求項4に記載の発明によれば、上記1〜3項記載の効果に加えて、掻込み装置の支持枠は、掻込みベルト及び該掻込みベルト駆動部の上面を覆うようにカバーを兼用させたことで、構成の簡略化と一層の詰まり防止を達成した。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月13日(1999.5.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105382 【弁理士】 【氏名又は名称】伴 正昭
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| 【公開番号】 |
特開2000−316340(P2000−316340A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月21日(2000.11.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−133400 |
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